ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~ モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々の記録

2022.10.18【日記】

マッカラン MACALLAN 1961 オフィシャル 46%

凄いものはやはり凄いのです。

 

MACALLAN 1961 OB 46%


香りは高貴で少し妖艶なオールドシェリー、黒ブドウやベリーのジャム、高級ビターチョコレート、腐葉土や使い込んだレザー、古いウェアハウスやアンティーク家具、いつまでも嗅いでいたい素晴らしい陶酔感。飲むとベルベットのような滑らかな舌触りから芳醇に広がる。やはり素晴らしいシェリー感で濃縮感と共に果汁感もある黒系フルーツ、品のある優しい甘味とこなれたタンニンの渋味、驚くほど長い陶酔感のある余韻。

【Excellent】


泣く子も黙るオフィシャルのマッカラン、1961ヴィンテージです。
この翌年あたりのヴィンテージまでは80プルーフ=46%でボトリングされています。

ボトリングから長期経過した加水ボトルですから、最近しばしば遭遇する「美味しいけど昔飲んだ時はもっと美味しかったなぁ」と思ってしまうパターンが頭をよぎったのですが、がっつり裏切られました。
一番美味しいと思ったオールドのマッカランと遜色ない陶酔感と複雑さ、加水にもかかわらず劣化が無く保たれた厚いボディ、極めて高いラベルで保たれたオフィシャルらしいバランス感、そして何よりこのシングルモルトをロールスロイスたらしめる滑らかな口当たりから広がる芳醇かつ品のある味わい。
飲み終わって外に出てしばらくしてもまだ夢見心地の陶酔感があるなんてこと、滅多にありません。オールドボトルを好きでよかったな、この時間が永遠に続けば良いのにと思える素晴らしい時間を過ごすことができました。

※余談として、しばしば思うことですが、46%と43%には味わいの濃さのみならずオールドの品質維持という意味においても大きな差があるように思います。

さて、ここで未来に目を向けて近年のボトルで近いものは無いかと考えてみますと、何をもって近いと感じるかには個人差がありますが、特徴的な果汁感を伴う高貴なシェリー感という意味でウイスキーフープやベイヤフローのドロナック1993が一番近い香味だったと思います。今回のマッカランの香味の記憶が鮮明なうちにフープのドロナック1993を家で飲んだのですが、酒質や経年変化由来の要素は大きく違っていても樽由来の要素においては同様の陶酔感を拾えていました。長期間経過してさらに近い香味になってくれるのか、またこのようなニューリリースに出会えるのか、非常に楽しみになったのでした。
シェリーカスクがほぼシーズニングになって久しく、いろいろ飲んできましたが、少なくともシーズニングにもいろんなタイプがあることは間違いありません。また、今のところボデガから持ってきたというシェリー樽に昔のものに欲しい香味を感じたことも私にはありません。シーズニングシェリーでも昔のものに感じる突き抜けた陶酔感を生むタイプが無くはないのではないかと、これだけすごいど真ん中のオールドシェリーを飲んだ直後でもまだ思えていることは、これからもシングルモルトを飲み続けていくうえで幸せな事だと感じたのでした。

 

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