MENU

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~前編~

11月24日に開催された,今年の東京のウイスキーフェスに参加してきました。

仲間と楽しく過ごせたこともあり,そんなにストイックに飲んで回ったわけではないので軽くご報告です。

まず毎回恒例ウォーミングアップ(?)のブラインドテイスティングコンテスト。

前回までは予選はスコッチのシングルモルトだけの出題でしたが,今回はどういうわけかスコッチのモルトは入っておらず,ブレンデッド,アイリッシュ,ジャパニーズ,アメリカンのみの出題でした。
選択肢を見て,ここ数年で飲んだものがジャパニーズくらいしかないよ・・・という切ない展開だったのですが,ちゃんと真剣に取り組みました。

Aは少し焼酎っぽい若さの目立つスコッチのブレンデッド,Bはオイリーでトロピカル感もある熟したフルーツがありアイリッシュかグレーン(これは選択肢にナシ),Cはちょっと針葉樹っぽさのあるウッディネスとフレッシュなフルーツ感でジャパニーズの白州か宮城峡という印象,そしてDは明らかにバーボンの香味でした。
ジャンルくらいはすんなりとわかりましたが,さすがに一度も飲んでいないものも含め経験値が極端に少ないものばかりで,銘柄までは難しかったです。
結局,Aのバランタインファイネストを正解し,B~Dもジャンルは正解したものの銘柄は当たらず。。。予選敗退となりました。
Cで,迷った末スモーキーさをあまり感じなかったので白州を切って宮城峡にしたのが失敗で,正解は白州12年でした。正直,白州は去年もノンエイジが出たし,今年はマッサンもあるからニッカでしょ・・・って雑念も悪さをしましたね。(笑)
1問正解で残りも当たらずとも遠からずな回答だったので,例年の感じだと部分点で決勝行けるかなと期待していたのですが,残念でした。。。
ちょっとこの選択肢だと来年参加するかどうか迷ってしまうところですが,それでも十分に楽しめましたね。

さて,そこから遅れて会場入り。

モルト仲間や知り合いのメーカーさん,そして初めての方にも声を掛けていただき,楽しく話しながらの試飲でしたので,テイスティングはある程度ざっくりですがいろいろ美味しいものを飲めました。

 

まず今回楽しみにしていた信濃屋さんとBOW BARさんのコラボボトリングのグレンファークラス1979です。

これは前回の信濃屋さん向けのファークラス1979と同系統の北梶フレーバーがばっちりでたフルーティモルトで,洋ナシや桃,バナナ,パイナップルなど多彩なフルーツとクリームが感じられるフルーツケーキのようなモルトで,シェリー系でないためスペイサイドの長熟らしい華やかさが強く感じられるボトルでした。
さすがに高額ではありますが,オフィシャルボトルで1979-2014ですし,内容を鑑みれば十分に妥当な値付けだと思います。

 
 

他にも信濃屋さん向けに入ってくるというモルトマンのベンネヴィス1996やケイデンヘッドのダルユーイン1994をいただきましたが,どちらもフルーティなニュアンスが前面に出たタイプで信濃屋さんらしさを感じました。
ベンネヴィスには自分の苦手な紙っぽさやエグ味が少なく,ダルユーインもスペックのわりに無骨な麦々しさよりフルーティさが特徴的なタイプだったのも印象的でした。

 

BAR婆娑羅さんのブースには,かなりのレアモルトが並んでいました。
高額試飲が多かったですが,お店で飲むことを考えればかなり良心的な価格で出されていましたね。

 

そこで自分は大好きなラフロイグのキングスバリー1976,22年をいただきました。

凝縮して噛み応えを感じる柑橘やメロンなどのフルーティと落ち着きも感じましたがそれと強いピートが同居している美味なラフロイグでした。
この辺のヴィンテージだとボウモア系のトロピカル感もあるかなと思ったのですが,現時点では感じませんでした。これから出てくるのかもしれませんし,正直,今回の試飲ではポテンシャルを十分に感じてあげることができなかったように感じており,機会があればもう一度じっくり時間をかけていただきたいボトルでした。

ディアジオさんのブースでは,これも飲んでみたかったラガヴーリンのオフィシャル37年をいただきました。

力強いアプリコット系フルーツとどっしりとした迫力のあるピート,魚介ダシの旨味とこなれた麦の旨みも感じられ,熟成感を感じる複雑な香味もありましたがとにかくベースがビッグでリッチなラガヴーリンでした。
かなりの長熟ですが過熟感は全くなく,アイラモルトとしてはバランスもとれており,さすがオフィシャルのヴァッティングですね。
超高額ボトルでしたから試飲も高額でしたが原価割れするくらいの価格でしたし,飲めないと思っていたボトルでしたから飲めて嬉しかったです。

山岡さんのブースではOMCのオード1967,39年をいただきました。
後述するセミナーでのオード1970と比べるとやや軽さはありましたが,そのぶんとてもフルーティでかなり美味しかったです。

 

その後,サマローリの高額ボトル,グレングラント1973とトミントール1967の試飲もさせていただきました。
トミントールが人気とのことでしたが,非常に熟成感があり華やかでフルーティな反面,ボディが軽くなっている印象でした。
グラントはトミントールほど華やかではありませんが十分にフルーティであり,ボディもなかなか保たれているタイプで,個人的にはこちらが好みでした。
どちらもずっとうっとり飲み続けられるような熟成感があってとても美味でしたが,さすがに買うのに躊躇するような強気の値付けですね!

 

モルトではありませんが,スコッチモルト販売さんのブースで安価に出されていたコニャック,Borderie1970,これが非常に陶酔感がありすばらしい香りでした。
いわゆるランシオと言われる香りの中でも本命のような香りで,確かに昔の素晴らしいモルトにも共通点を感じることがあるように思いました。

 

こうして書いてみると意外に長くなってきたので,今回はブースでの試飲の話でおしまいにして,参加したセミナーのお話は次回の後編にします。

 

#グレンオード (GLENORD) #グレングラント (GLENGRANT) #グレンファークラス (GLENFARCLAS) #ダルユーイン (DAILUAINE) #トミントール (TOMINTOUL) #ベンネヴィス (BENNEVIS) #ラフロイグ (LAPHROAIG) #その他 #イベント

この記事を書いた人

前の記事
次の記事