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自宅テイスティング:グレングラッサ1974 37年 マスターディスティラーズセレクション 北米向け

とにかく重厚ですごい迫力でした。

 

グレングラッサ GLENGLASSAUGH 1974-2011 37yo OB Master Distiller's Selection for North America 56.0%
one of 470 bottles, Sherry Cask

・香り:
かなりリッチで複雑、重厚、アプリコットジャム、アメリカンチェリー、オレンジマーマレード、シナモンのかかったアップルパイ、キャラメリゼしたナッツとオイル、ドライフルーツ、濃い紅茶、少しヒノキや新樽感もある強いウッディネス、松ヤニ、バニラ、メンソール、少しセメダイン。

・味わい:
アプリコットジャム、オレンジ、アップルパイ、強く焦がし麦、シナモン、キャラメリゼしたナッツ、オイル、ミント、パイナップル系の熟したトロピカルフルーツ、少しブーケガルニ、ねっとりしたコクのあるアプリコットジャムやマーマレードの甘み、強めのウッディネスに伴うタンニンや濃く煮出した紅茶のような渋味はあるが許容範囲内、若干のエグ味も感じるが非常にリッチ、後半はヒリヒリとスパイシー、フルボディ。味わいも非常に複雑で重厚で少し飲み疲れするほど。

・余韻:
濃い紅茶とまったりしたジャムの甘味、そして松ヤニとウッディネスが長く残るリッチな余韻。

・加水:
渋味とスパイシーさが和らぎとろりとした甘味がより際立つ。バランスも良くなる。

・総評:
香り・味わいともに非常にリッチで複雑、とにかく重厚なグラッサ。
シェリー感だけではない非常に多彩な構成成分がどんどん湧き上がるように感じられ、フルーツ感の中にはトロピカル感も含まれていたのも印象的だった。
重厚さとオイリーさと渋味の為にやや飲み疲れするタイプだったが、加水すると飲み心地も非常に良くなった。

【Very Good】

オフィシャルから北アメリカ向けにボトリングされたグレングラッサ1974、37年熟成。

シェリーカスクのみで37年とは思えないようなヴァッティングを感じるような多彩さがあるボトルで、とにかく複雑で重厚。圧倒されそうなパワーがあります。テイスティングしていて疲れてしまうほど多くの要素が拾えるのですが、ジャムやオイルや松ヤニ、濃縮感のあるフルーツなど全体的に重さを感じる成分が多く、飲み続けるのがしんどい時もあります。
そうえいば以前にBARで飲んで記事にした時と比べると、理由はわかりませんがややトロピカル感が少ないように感じられました。
また、加水すると非常にバランスが良くなり飲み心地も良くなったのも印象的で、基本ストレートで飲む私ですが、このボトルは加水して飲むことが多いです。

最近グラッサ会なる持ち寄り会に参加していろいろ飲む機会があり、その時も改めて思いましたが、グラッサは樽によっていろんな表情を見せてくれますね。重さで言えばこれが今までで一番でした。

 

#グレングラッサ (GLENGLASSAUGH)

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