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ベンローマック 17年 オフィシャル “センテナリーボトリング” 43% 1998年詰め

王道のオフィシャルっぽくなくボトラーズっぽいところが良いですね。

 

ベンローマック BENROMACH 17yo OB "CENTENARY BOTTLING" 43%
Bottled in 1998, one of 3500 bottling

香りは心地良いオールド感、エステリーで陶酔感のあるフルーツ、グレープフルーツのわた、洋梨や桃。
飲むと優しい口当たり。洋梨のコンポート、アプリコットジャム、意外にまったりした甘味、淡いタンニン、ボディはミディアム、余韻もエステリーでフルーティ。

【Very Good】

ウイスキーラバーズ名古屋でお出しするボトル、5本目はこのベンローマック17年です。
1898年に蒸留を始めたベンローマック蒸留所が、1998年にボトリングした100周年=センテナリーボトリングです。
43%加水で17年熟成。逆算すると1981年くらいの蒸留ということになります。

以前にテイスティングしたときにもご紹介しましたが、60年代蒸留で70年代のボトリング、特にグレンドロナックやカーデュ、オルトモア、ノッカンドゥあたりに出てくることの多いエステリーなフルーツ感がこのヴィンテージででていることが非常に印象的でした。

ディアジオさんなどの大手のスペシャルボトルでは出てきそうにない香味で、もしかしたら大手のブレンダーさんは評価しない香味なのかもしれませんが、シングルモルト愛好家としてはひとつの突き抜けた美味と認識される美味しさです。

特に近年ではボトラーズの60-70年代蒸留の長熟度数落ちあたりに出てきそうな香味で、はからずして現在ボトラーズの雄であるGMが所有している蒸留所であることも興味深かったです。

 

#ベンローマック (BENROMACH)

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