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アードベッグ “1815” 1974&1975 オフィシャル 200周年記念ボトル 50.1%

まさか飲めると思いませんでした。

 

アードベッグ ARDBEG 1815 1974&1975 OB 200th Anniversary 50.1%
one of 400 bottles

香りは深遠でまったり甘やか、焦がしたアプリコットジャム、シナモンの効いたアップルパイ、奥から土っぽさとレザー、鋭さのある金属感、魚介の燻製やダシ、こなれているが厚く強いピート。
飲むとじわじわと広がる、一体感があり少し染み込むようなテクスチャー、プラムやアプリコットのジャム、噛み応えのあるモルティな旨味、優しい甘味と心地良い渋味、魚介の燻製、砂利と腐葉土、ヨードもあって強くスモーキーなピート、リッチで長い余韻。

【Very Good/Excellent】

2015年のアードベッグ200周年=バイセンテナリーの際に400本だけボトリングされたスペシャルボトル。
蒸留所に残った希少な古い原酒である1974年と1975年に蒸留された樽がヴァッティングされているようです。
バイセンテナリーの記念ボトルとしてリリースされた若い原酒主体のパーペチュームの他に、長熟原酒のストックが非常に少ないアードベッグがこっそりとこのボトルを出していたことは知っていましたが、ボトリング本数も少なく、1本3000ポンドといわれるほど高額だったこともあって飲む機会はないと思っていました。
しかし2017年末のこのタイミングで日本にも10本程度入ってきたようで、今回そのうちの1本に巡り合うことができました。

70年代蒸留のアードベッグらしい独特な金属感や土っぽいニュアンスがしっかりありますが、このボトルには樽感も効いていました。
アードベッグの70年代蒸留で良いものは20年未満の熟成で、樽感も薄くらしい味がしっかり残っているものが多いイメージでした。
(近年ボトリングの長熟のものが高額で、飲む機会があまりないということもありますが・・・。)

今回の記念ボトルは熟成が長く樽の影響も受けており、それが原酒のニュアンスとしっかり融合していました。
ヴァッティングでボトリングされた後に数年経過したことも良く作用したのかもしれませんが、想像以上にこなれたテクスチャーでした。

記念ボトルに恥じない堂々たる70年代アードベッグでした。

こういう高額ボトルはホテルバーなどでお金持ちのボトルキープなどで使われることが多くて、街場のバーでショット売りされることは珍しいと思います。
今回飲ませていただけたことに感謝します。

このボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。

 

#アードベッグ (ARDBEG)

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