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エアシャー(レディバーン) 1970-2000 GM レアオールド

ある意味典型的なローランドモルトとも言えそうです。

エアシャー(レディバーン) AYRSHIRE(LADYBURN) 1970-2000 GM Rare Old AYRSHIRE(LADYBURN) 1970-2000 GM Rare Old

エアシャー(レディバーン) AYRSHIRE(LADYBURN) 1970-2000 GM Rare Old 40%
 

香りは古いシェリー、古いプラムやレーズン、焼き林檎、濃い紅茶、淡くシナモン、青草っぽい強めの植物感。
飲むとさらりとした口当たり、薄めたブドウジュースの奥からレーズンっぽい甘味、平坦で広がりに欠ける、後半に青草のエグ味。

【Okay】

GMのレアオールドからエアシャー表記のレディバーン1970,2000年ボトリングでおよそ30年の熟成です。

ボトリング後15年程度ですが,第一印象から結構オールド感が出ています。加水であることやボディが無いことが影響しているのでしょうか。

香りは古めのシェリー感が全体を覆っており,レーズンやプラム,焼きりんごといったフルーツ感と,青草っぽい植物感が強いことが印象的でした。

飲んでみると非常にさらっとした軽い口当たりで,口に含んですぐは水で薄めたブドウジュースのような感じでした。伸びが無く平坦な味わいで,ボディはかなり軽く,香り同様に青草っぽさが強く感じられそれに伴うエグ味も感じました。余韻はかなり短かったです。

香りのシェリー感は悪くなかったのですが,とにかく平坦な薄い味で,それに樽で味をつけた感じです。
やはりモルトウイスキーには,ブランデーなどにはないようなボディや味わいの広がりを求めてしまいます。

シェリー感そのものは悪くないですし,不味いわけでは無いですが,私としてはあまり楽しくないモルトです。

もともとローランドにはたくさんの蒸留所がありましたが,衰退しその多くが閉鎖されたことはご存じと思います。
でも今ローランドで稼働している蒸留所は,それなりに個性もあって美味しいものが多いですよね。
だからこそ生き残ったと思われ,今回のレディバーンのように閉鎖された多くの蒸留所のものはこのボトルのようなタイプだったのではないかと想像しながら飲ませていただきました。

ハイランドに対抗してライトな香味を目指したローランドモルトは,機械化や大量生産の方向性にもシフトして最終的には衰退してしまうわけですが,衰退したローランドモルトの香味に思いを馳せることのできるボトルであり,普段はほとんど公開しないレートなのですが今回は敢えて掲載させていただきました。

 

#レディバーン (LADYBURN)

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