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グッバイ、ジョニー

Bar Speakeasyは
98年の開店以来、小さいおっさんと、小さくて小太りなおっさんの
小さいおっさん二人がバロムワン体制というか初期の頃のウルトラマンエース体制で
運営しているお店なのですが。

一月のとある日、小太りじゃない方の小さいおっさん
(・・・・ややこしいので“Y”とします。相方の小太りな方は“S”)
Yの元へ一通のエアメールが届きました。
差出人はスプリングバンク蒸留所。
手紙の書き出しは“Congratulations!”
・・・何やらめでたいらしい。

さっぱり事情がわからないSがYに尋ねると
以前ヘーゼルバーンのオフィシャル1st ボトルが発売になった時
ラベルにプリントされた三種類の絵『モルティングフロア』『樽』『ポットスチル』の原画
イアン・グレイが描いた肉筆画を、それぞれ一人にプレゼント、という懸賞があって
一本につき一枚、箱の中に入っていた懸賞応募はがきを
Yはマメにスコットランドへ送って応募していたのだとか。

・・・・・なるほど。そーゆーことか。

で、英語があまりよくわからないバロムワン二人が翻訳サイト片手に
四苦八苦しながら文面を訳してみると
「おめでとうございます!ヘーゼルバーンのラベル原画プレゼント
ご応募ありがとうございました。
あなたに“モルティングフロア”の肉筆画が当選しました。
つきましては、2月18日に東京で開催されるウィスキーマガジンライヴに
あなたと同伴者を招待して、スプリングバンクマスタークラスの中で
賞品の授与を行いたいと思いますが参加できますか?
もし当日会場へ来られない場合は、またいつかあなたが
キャンベルタウンにある私達のスプリングバンク蒸留所を訪れた際にお渡しします。
ご都合をメールにてお知らせ下さい」

と、だいたいこんな感じの内容。

東京へ取りに来るか、スコットランドへ取りに来るか

なんとも天秤の釣り合わないこの提案。
そこには
「取りに来れない場合は、郵送で送りますね♪」
という選択肢は無いのだな。スコットランド人恐るべし。
ちなみに、現地までの交通費・宿泊費は東京・キャンベルタウンどちらの場合でも
共に自己負担(笑)

いくらなんでもそんなに簡単に
「じゃあキャンベルタウンへ行った時に受け取ります」
なんてわけにはいかない。
店もいっぱい休まないといけないし。
貰える物は早く貰いたいし。
(当選したのはYの方なんだから、Sが一人で留守番してたら
店も休まないでいいんじゃないのかという突っ込みはさておき。)

と、そんな経緯がありまして
2月17・8日の土・日曜日を臨時休業にして
YとSの二人は東京ウィスキーマガジンライブへブツを受け取りに行って来たわけです。
(ライヴの様子などは、ウスケバでもたくさんの方がレビューを書いておられますので割愛)

で、無事ライヴでブツの受け取りに成功はしたのですが
なにしろ、ブツを持って来てくれたのがどこまでもアバウトなスコットランド人。
裸のキャンバスのまま「はいどーぞ。おめでとー」って感じで
ポイっと渡されてしまったので、とりあえず額装しなきゃ飾れない。
大阪に持って帰って来て、Yが額屋へ持ち込むと
「○号とかっていう既製のサイズじゃないので、額はオーダーで作らないといけないですね」
とのこと。
それから待つこと10日ほど、ようやく明日の月曜日にその額が完成して
店で皆さんにお披露目となる予定なのです。

とここまでが長い前置き。

Speakeasyにはいくつかのノベルティが飾ってあります。
ボウモアのモルトスコップやフェイマスグラウスの灰皿
ギネスやハイランドパークのパブミラー。
そんな中でも、なかなか愛着が大きいのがジョニーウォーカーの
ストライディングマンがプリントされたタペストリー
・・・なのですが、このタペストリーが結構でかい。

スピークイージーはスタッフも箱もとても小さい店なので
大きめな装飾品を飾ることが出来る壁が限られていて
スプリングバンクに貰った絵の額装が完成すると
このジョニーウォーカーのタペストリーを飾る場所が無くなってしまうのです。

で、この記事のタイトル“グッバイ、ジョニー”。(←レモンハートより引用)
本日を最後に、永らく当店の壁を彩ってきたジョニー君が
しばらくお休みに入ります。
またいつか、店の改装でもした時に再び帰ってくることも・・・あるかな。

#雑

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