MENU

Littlemill 1989-2012 22y Shinanoya 和-Nagomi-

昨年も様々なボトルが話題になりました。
やや食傷気味だと言わることが多かった’76トマーティン、一方で相変わらず高評価の’76ベンリアック。同じ’76でも明暗分かれた1年でした。そして何といっても軽井沢の再評価が話題になることが多かったのではないでしょうか。

銘柄ではなくリリース全体に目を向けてみると、昨年は信濃屋さんのオリジナルボトルのリリースがコンスタントに展開されていたような気がします。

その中から今回はリトルミルを。
ご存知、「和―Nagomi―」シリーズから、’72グレングラントと同時リリースされたものです。グラントは即完売でしたが、こちらはまだ在庫があるみたいですね。

Littlemill 1989-2012 22y
Shinanoya 和-Nagomi-
Specially bottled for Shinanoya by The Whisky Agency

蒸留年:1989年10月
瓶詰年:2012年6月
Cask:EX-バーボン・バレル
Cask No.:3952
Bottle:7/165
52.1%

【色】
イエロー・ゴールド

【香り】
しっとりと穏やかな広がり。表面に溶剤っぽさがあり、レモンピールやパイナップルの爽やかな芳香。次いでシュガーフロストのシリアルやピーナッツ。徐々に夏みかん。ジューシーなシトラス系とナッティーな丸い質感。

時間を置いて、バナナやカスタードのような甘さが出てくる。

【味わい】
スッキリとシャープ、淡麗な印象だがパッション感はなく、やや穏やかな印象。レモン、グレープフルーツの甘酸っぱさ、湿った割り箸、舌に植物的な苦味を僅かに。薄く藁半紙のようなニュアンスが鼻奥に昇るが、イヤな紙っぽさではない。甘さ控えめな薄いレモンティー。

時間を置いて、シトラス系に生姜飴っぽさが加わり、バニラ、バナナケーキのような滑らかな優しい甘さが出てくる。

【フィニッシュ】
決してオイリーではないがグリスを嗅いだときのような香りが鼻に抜け、軽いロースト麦芽の香味が残る。やはりスッキリとした軽やかな余韻。

時間を置いて、ややクリーミーな質感が強くなる。

時間を置くと結構印象が変わりますね。

ハッキリとしたシトラス系から、徐々にクリーミーな質感が強くなってくる感じでしょうか。シトラス系強めで、そこから更にローランド的なメロン・ジューシーな感じになっていくと、かなり好みになるのですが、これはどのように変化していくのでしょう。

エージェンシーのランドスケープで、同じ1989のリトルミルがありましたが、あちらはシェリーウッドで、やや古い木のニュアンスが強かったかと思います。機会があれば2本を比較してみたいところです。


今回はラウンジ系から、夜+情熱的な1曲を♪

Vergoが2006年にリリースしたアルバム『Beauty』から"The Moment"です。ほとんど変わらないですが別ヴァージョンもあって、確かラウンジ系のコンピレーション・シリーズ『Cafe Der Mer』のどれかに収録されていたかと思います。(あやふやでスイマセン)

部屋の明かりを消して聴きたくなる曲です♪

http://www.youtube.com/watch?v=Rxa6qv5muD4

#リトルミル #ローランド #ザ・ウイスキー・エージェンシー #信濃屋

この記事を書いた人