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Clynelish 1997-2011 14y Edition Spirits The First Edition

クライヌリッシュって、80年代だとワクシーさを中心に味が広がっていく気がしますが、90年代になると、ワクシーだけではなく、樹液やシロップ感の強いボトルだったり、メロンや草を連想するようなボトルが出てきたりして、なかなか幅広いな~と思ったりしています。

そんな90年代のクライヌリッシュは、比較的手が出しやすい価格帯なのもありがたいところですが、中でもエディション・スピリッツの’97クライヌリッシュは、安くて旨い良ボトルではないでしょうか。いえ、個人的に好みだったという話ですけど(笑)

Clynelish 1997-2011 14y
Edition Spirits
The First Edition

蒸留年:1997年
瓶詰年:2011年
Cask:リフィル・バーボン・ホッグスヘッド
Cask Ref:ES016/01
56.3%

【色】
やや曇った小麦色

【香り】
爽やかでスッキリとした香りが軽やかに広がる。微量のワックスやロウを含んだ蜂蜜とバニラ、食パン、奥に僅かな洋ナシと青リンゴ。柔らかで麦感がしっかりしている。徐々にリンゴのキャンディーのような甘い香りと、シュガーフロストのシリアル。

【味わい】
さっぱりとした口当たり。メロンの皮を表面に、みかんのワタやグレープフルーツ。薄いワクシーさが外国産の花の香りが強い蜂蜜を連想させる。柔らかだがしっかりとジンジャーっぽい刺激。スッキリとした味わいながら質感がしっかりまとまっている。

【フィニッシュ】
やや喉を刺すコショウのような刺激、ホワイトチョコの滑らかな甘い香味が鼻に抜け、リンゴジャムの甘さと植物系の苦味が僅かに口中に残る。意外と長い余韻。

加水すると、フレッシュなメロン系のフレーバーが強く感じられます。スッキリとした果肉系の香味とワクシーな質感の同居が、とても好みのクライヌリッシュで、1982がストレートに若返ったようなイメージでした。

’94~’96くらいだと、かなりスッキリ系が多いような気がしますが、徐々にワクシーな質感が戻ってきているのでしょうか?
美味しかったです。ごちそうさまでした(^-^)/

ご存知のように、エディション・スピリッツはダグラス・レイン社の経営者の2人の息子によって設立された、まさに新進気鋭の新しいボトラーですね。確かファースト・リリースではダグラス・レインだと明らかにしていたと思いますが、セカンド・リリースから"大手インディペンデントボトラー"と、伏せられていました。

エディション・スピリッツのクライヌリッシュは、この1997以外にも、1988、1989と3種類もリリースしていますね。好きなのかな~?


久しぶりにガッツリとJAZZソングでいきましょう♪

エラ・フィッツジェラルドによる"Stella by Starlight"(星影のステラ)です。1961年録音のこの曲は、エラが得意のスキャットを一切使用せず、メロディーを丁寧に歌い上げているのが素晴らしいです。

フランク・シナトラやアニタ・オディも素晴らしいですが、やっぱりこのエラの歌声は痺れるものがあります。もともとはインスト曲ですのでマイルスやキースも演っていますよね。

エラのベスト盤は何枚もリリースされていますが、この曲が収録されている『ファースト・レデイ・オブ・ソングス~ザ・ベスト・オブ・エラ・フィッツジェラルド』は特にオススメです♪

http://www.youtube.com/watch?v=xDQ-Erg3KlQ

#クライヌリッシュ #ハイランド #エディション・スピリッツ

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