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グレンロッシー 1972 16年 G&M セスタンテ

何とも複雑な味わいだった1本。
香りの印象と味わいのギャップ、後から後から溢れる様々なテクスチャ。
オールドなのに、非常に生き生きとした雰囲気。
正直申し上げますと、「美味い!」より先に「面白い!」と感じました。

G&Mのボトリング、セスタンテ向け。
G&Mボトリングのロッシー1972は、全く同じ度数で「CASK」ラベルが。
あの素っ気ないが抜群に美味いモノが多いラベルですね。
セスタンテのロッシーですと、同じようなデザインの加水タイプも。
そちらは確か水色っぽいラベルでしたっけ。

恥ずかしながら、ロッシーといえば花動といった次元の僕(汗)
コニッサーズ・チョイスで複数、ハイスピリッツ、ハートブラザーズあたりで飲んではいるものの、それほど明確な印象が残っていませんでした。
(まだブラウンコニッサーズは飲めてません・・・もうムリっぽいかも)

ですが、このボトルは凄かったです!!

グレンロッシー
1972 16年
G&M Sestante

蒸留年:1972年
瓶詰年:表記なし(1988?)
57.7%


【色】
オレンジがかった艶のある琥珀。

【香り】
初めは、やや奥まった淡い印象。
澄んだ香りの奥から様々な香り。薄いフローラル、シロップ、グリス。
こもった甘さのグリスっぽい油のにおい。乾いた白木の皮、バニラ。
徐々に土埃、草の青さを連想させ、平坦でスムースな広がり。
刺激は無いが、最後はしっかりとした印象。

【味わい】
クリアでスムース、僅かに粘性、やや湿った口当たり。
紅茶、ジンジャーの温かさ、淡い干しブドウからマスカット。
表面にミルキーさ、軽くローストした麦っぽさ、レモンとハーブ。
徐々にザラメ、黒糖。刺激は無く優しい広がり。

【フィニッシュ】
イチゴの果肉のような甘酸っぱさ、粉っぽいドライなキレ。
意外なスパイシーさを喉に感じ、シナモンチョコのような余韻。

複雑な層を成して、様々なニュアンスのある香り。
柔らかミルキーな麦感に包まれた味わいは、クリアでスムース。
これまた様々な風味が溢れてくるよう。
そして意外なスパイシーさのあるフィニッシュ。

これは面白い!!

スーッと飲めてしまうので、やや平坦な印象で終わりそうなトコロを
最後にピリッとスパイスでロックされたような・・・。
濃厚なイメージを持ちがちなイチゴやシナモンチョコ、粉っぽさなどは、
全体のクリアでスムースな風味に包まれ、優しくかつしっかりと残ります。

文章にすると凄く難しいのですが、かなり乱暴な表現をすると
「平坦なのに濃厚」・「スッキリしてるのに厚みがある」
・・・ん~難しいですね。

大変勉強になった1杯でした♪

#グレンロッシー #スペイサイド

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