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アバフェルディ1989 15年 G&M SOS

飲んだことあるかと聞かれたら、飲んだことはあるモルト。
どんな味だった?と聞かれたら、すぐには思い出せないモルト。
名前を言われたら、連想ゲームのように「あぁ、花と動物ね、あとG&Mだったけ、シグナトリーとキングスバリーね」、と4つくらいまでは出てくるけど、それまでのモルト。

僕にとって、印象が薄いシングルモルト「アバフェルディ」。
最初から悪い言い方で申し訳ないのですが、個人的に印象の薄いモルトって皆さんありますよね(汗)
そこがまた話のタネになるから面白いんですが。
(まれに議論を吹っ掛ける方もいますね…困ります 笑)。

さて、今回はゴードン&マクファイルの「スピリット・オブ・スコットランド」より。
「アバフェルディ1989 15年」です。
柔らかく上品な味わい…これが個人的に印象が薄くなる理由なのかもしれませんが、
ホッと一息つきたくなる優しい味わいです。

アバフェルディ1989 15年
G&M Spirit Of Scotland






蒸留年:1989年
瓶詰年:2004年
リフィル・シェリー、ホッグスヘッド
アルコール度数:59.9度

現在はバカルディ社の所有になっているアバフェルディ。
このボトルには、UDの傘下になったデュワーズ&サンズ社の社名が書かれています。
へ~、ボトリングがバカルディ社になっていても、ラベルにはデュワーズ&サンズ社の名前が入っているんですね。1989年に蒸留されているから、ということなのでしょうか。
この辺は、ボトリング業者との関係を調べるとマメ知識(ムダ知識?)が身につくかも…笑

さて、テイスティングですが、シェリー樽とはいえ、やっぱり非常に端正で飲みやすいですね。

【色】
濃い麦茶のような色、やや赤みがありますが、琥珀色とまではいかない淡い色。

【香り】
非常に豊かな麦の香りと、シェリー由来の甘さが同時に感じられます。
生キャラメル、軽くレーズン、カリッと焼いたトーストのような香り。
オレンジもしくはマーマレード・ジャム、奥に樹皮。
柔らかく、さっぱりとした香りという印象が強いですね。

【味わい】
口当たりは、非常に滑らかで爽やかな口当たり、刺激は少なく飲みやすいです。
味わいは、ややドライさを感じ、麦っぽさがあります。思っていた以上にシェリー感は少なく、キャラメルやアプリコットの濃い甘さと香り、オレンジのようなジューシーなフルーツ系の味わいが広がります。
ほんの少しだけスモーク香があります。湿った炭?

【フィニッシュ】
軽快でスムース、クリアな余韻が細く適度な長さで続き、口中に穀物の香りと、ほのかなレーズン風味の甘さが残ります。端正でまろやか、程よい甘さと豊かな穀物香…ですね。

安心して飲める1杯です。シメに1杯、ほっこり気分で帰れると思います。

#アバフェルディ #ハイランド

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