malt - resort - country

モルトを中心とした、リゾートや岐阜の田舎を楽しむ日々をつづるブログです。お気軽にコメントを寄せてください。

2012.05.31【日記】

山崎(no age)

ウスケバのリニューアルで一気に更新のやる気を失った
かつてのウスケバブロガーなので、久しぶりの更新で申し訳ありません。
やはり相変わらずウスケバ、使い難い。気が乗らないので写真も無しです。

さて、サントリーさんが新しいオフィシャルのシングルモルトを発売した記念に、
久しぶりのテイスティングコメントで更新します。m(_ _)m

まずは山崎。

香り
若い苺、桃とチョコレートフォンデュしたバナナの甘いデザートの香りが
ほのかに漂った後、剥き立ての桜の原木の樹皮の酸っぱいタンニンと、
山崎特有の筍のアクや建機の様なエステルが華やかに香り立つ。

グラスに鼻を付ける位にしっかりと、そしてじっくりと香ると、
ドレッシングしたであろうミズナラ原酒の伽羅香と古酒のシェリー樽原酒のコクが
バラのフローラルでノーブルな香りに包まれながら鼻の奥に届く。

特にシェリー樽やパンチョン樽原酒の古酒の香りが心地良い。

味わい
ショートケーキのスポンジと生クリームに挟まれている苺や、
苺キャンディ(サクマ製菓のいちごみるく)の甘味。
そしてシロップ漬け山桃や紫蘇のほんのりと酸味を帯びた甘味をしっかり感じた後、
軽く焦げたクッキーのほろ苦さを感じる。

加水後
仁が効いたエステルと、いちごみるくの甘さがふわっと香る。

味わいは、甘すぎないイチゴジャムを掛けたスコーン。
しつこく無いがしっとりとした甘味が、しっかりと口で広がる。

後味
いちごみるくの甘い余韻が長くも短くも無く、適度に続くが、
鼻から抜けるエステル香の山崎らしさがブレていなくて安堵する。

総評
同価格帯のオフィシャルの山崎10年よりも香りは甘くジューシーで、
エステル香は少し控え気味に香るので、かつてからのモルト好き指向でなく、
間口を広げて新しいユーザーを迎えるかの様な
(サントリーの)優しさや、包容力を感じる。

味わいは甘やかで飲みやすいのに、後から感じる大人びたほろ苦さに
「若者が背伸びした時の大人の飲み物」の演出を感じずにはいられない。

それでいて控えめながら大きく主張する(WHISKY-Sさんにある
1977山崎の様な)古酒のベリー系山崎の旨みには虜にされる。

ホンダがフットの販売でシビックの市場を無くした様に、
サントリーも新山崎が山崎10年の場を無くしてしまう気がしてならない。
その位に優しくて甘くしっかりと、出来過ぎなシングルモルトだと思う。

余談だが、白州バーボンバレルや響12年に見受けられる、
甘いウイスキーの方向性を今回の山崎でも感じているが、
近年のサントリーの目指すウイスキーの方向なのだろうか?
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2010.10.06【日記】

山崎ミズナラ

山崎ミズナラ
サントリーコメント
今回発売する「山崎ミズナラ」は、山崎の育んできた多彩なモルト原酒を楽しんでいただく
限定シングルモルトシリーズの第4弾として、“シェリーカスク” “パンチョン”“バーボンバレル”に続き
新たに発売するものです。

●「山崎ミズナラ」
サントリーウイスキーを語る上で欠かせない、日本ならではの「ミズナラ樽」で育まれた、
希少なモルト原酒だけを厳選しました。
赤みがかった琥珀色で香木や伽羅を感じるオリエンタルな香味が特長です。
ふくらみのある豊かな熟成感と心地よく伸びる余韻をお楽しみいただけます。
アルコール度数48%で冷却ろ過を施していない(ノンチル)、いわば“生のまま”のモルト原酒です。

リーフレットコメント
世界でも類をみない「多彩な原酒のつくりわけ」を楽しんでいただく
シングルモルト山崎の限定シリーズ第4弾は〈山崎ミズナラ〉。
戦後、樽材の調達が困難になった山崎蒸溜所では、
日本産のオークであるミズナラを用いて樽を造り、
ウイスキーの貯蔵に用いました。ミズナラは材質的に漏れやすく、
材の選別、製樽は苦労の連続だったといいます。
当時ブレンダーから必ずしも高い評価を得られなかったミズナラ樽ですが、
白檀や伽羅を想わせるその香味は十数年の時を経て、
今では海外のブレンダーやウイスキー通からも高い評価を受けています。
この希少なミズナラ樽で熟成した山崎モルトのみを厳選してヴァッティングした〈山崎ミズナラ〉。
日本独自の複雑でオリエンタルな香味と、長く伸びる余韻をぜひゆっくりとお愉しみください。

テイスティングノート
色  :赤みがかった琥珀色
香り :伽羅、お香、シナモン、ココナッツ
味わい:なめらか、濃厚な甘さ
余韻 :濃厚な甘さ、心地よく長く続く

サントリーニュースリリース
http://www.suntory.co.jp/news/2010/10826.html


香り
シナモン、ココナッツ、砂糖パウダーがたっぷりかかった、バター風味の揚げパン。
そこにお線香や香木(伽羅)がしっとりと、しっかりと、そして神々しく香っている。
さらに、レモンピールの酸味と苦味のフレッシュなフルーツや
リンゴの芯の軽いフルーツとタンニンやドングリの灰汁(アク)も楽しめる。
また、ワックスがけしたばかりフローリング(床材)も香る。
強いて感じるネガティブな香りは、ゴム風船と排ガス。

シナモンと伽羅の奥に香るミネラルイッパイの硬い水、建機、竹の灰汁や、
ひんやりとした土蔵の香りは、山崎ならでは。

味わい
最初に口の中の細胞がギュッと縮む様な灰汁のほろ苦さとビタミン剤を感じた後、
紅茶とレモンで煮たサツマイモのホッコリとした優しい甘味を感じるが、
すぐに渋皮のタンニンの苦味が出て、さらに苦味が強烈に増幅していく。

ただ、苦味の中でも口の中まで漂う伽羅香が鼻から抜けて行く様が良く分かる。
これ程に個性的な香りは他に無い。

加水後
色は一気に濁る

シナモン、ココナッツや伽羅の香りに、バニラや百合の花の香りが強く加わり、
甘い香りが濃厚に香り出す。そして奥に潜んでいた古木臭が気持ち良い。

味わいは濃厚な甘味が開いて、濃厚な苦味とせめぎ合う。まるで幼児用シロップ。
その甘味と苦味の間に、生姜の辛味が加わる。

後味
苦い味わいとは裏腹に、徐々に甘〜いリンゴに変化していき、
最後に「ほんのわずかだけ」出てくる、
長熟山崎モルト特有のベリー感が何とも幸福感をもたらす。
このウイスキーは余韻をしっかり楽しみたい。

総評
ミズナラ樽のシングルカスク山崎は幾つか飲んできたけれど、
ミズナラ樽原酒だけのシングルモルトは初めて。

シングルカスクよりもブレンドする事で高い完成度を持つモルトを作る
ブレンダー尊敬をしている者としては、ドレッシングとしてのブレンドではない
このミズナラシングルモルト山崎をどうしても飲みたかった。

価格は「手頃」とは言えない高さだが、それでもサントリーとしては
頑張った価格設定なんだったと思う。

しかし結果的に「これは良い!!!」という事は感じなかった。

キノコの例えに「香りマツタケ、味シメジ」という言葉がある様に、
山崎のモルトは 「香りミズナラ、味パンチョン」と表したい。

もしくは「トリュフ食べ放題」の夢を叶えた感じモルトウイスキー。とでも言いたい。
それだけを食すよりも、風味・味わいのトッピングにぜひ欲しいという感じ。

それ程に高貴かつオリエンタルで、唯一無二の香りを放つミズナラ樽原酒。
一生に一度は全身で受け止めて感じたい山崎の神秘なるウイスキー。
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2010.06.24【日記】

山崎ローヤルクラブ20周年

ローヤルクラブ20周年
ローヤルクラブ25周年のシングルモルト山崎の記事の後、
ローヤルクラブ20周年のシングルモルト山崎を飲む機会に恵まれました。

ラベルのコメント
このピュアモルトウイスキーは、〈サントリーローヤルクラブ大阪〉の開店20周年を記念して、
山崎蒸溜所の秘蔵モルト原酒を厳選した特別限定品です。
酒齢20年以上ならではの、フルーティーで華やかな芳香をもち、ボディーは力強く重厚。
気品のある充実したアフターテイストを特徴としています。
長期熟成モルトの醍醐味をじっくりとお愉しみください。

※この時代、サントリーはシングルモルトをピュアモルトと表現していた。


香り
直火蒸溜が生きたベリーいっぱいの力強い甘酸っぱさに、
森永アロエヨーグルトの様なネットリとしつつも爽やかな甘味。
そして入れ立てブラックコーヒーの深い香りと、
炒ったピスタチオ(豆)の香ばしさの共演は、まるで喫茶店だが、
後から香る緑茶や竹林の風(もしくは筍)の香りは山崎のエステルそのもの。

ほんのりと奥ゆかしく香るピートのアクセントに遊び心があり、
どこか背後に神々しさを感じる古酒感がミルキーで、
山崎の原酒だけで2〜3度の熟成を重ねた古い
シェリー樽とパンチョン樽が使われた
そんな原酒を思い浮かべる様な、まろやかな深みに背筋が伸びる。
ミズナラ樽原酒の神々しさとは異なる、ゾゾっとする程に良い香り。

味わい
黒蜜かけのデーツ(ドライフルーツ)の濃厚な甘味がじわっと溶け広がる。
甘味が強い反面、カンゾウやタンニンの苦味や渋味も強く感じる。
甘味にも渋味にも「重み」を感じられる。

加水後
香りに快いエステルが引き立ち、焼き立ての食パンに、
桃のコンポート、イチゴジャム、マーマレードが香り、食欲がそそる。

味わいは、フルーツを感じようとしたところで、
苦味が全面に押し出てきて、せっかくのフルーツを見えなくする。

後味
ロッテのブラックブラックガムを噛んだ後の様なドライで重く、
それでいてハーブの爽快な余韻が長く続く。

総評
瞬時に香るシェリー樽の香りには、軽井沢と同じエグミを感じたが、
香れば香る程にシェリー樽やパンチョン樽の原酒が深く色鮮やかに現れる。
そして重厚な味わいと余韻は、閉鎖的なローヤルクラブの夜を想像させるのに
充分過ぎる表現力のあるモルトウイスキーに仕上がっている。
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2010.04.29【日記】

SMWS 119.12

SMWS 119.12
ソサエティの2010年スプリング・ボトリングス。
Mizunara 54.0%
1992年11月 2009年12月 16年

SMWSコメント
最初から神社仏閣、WAXがけしたピカピカの床板。圧倒的な複雑さと長い甘さ。
完熟フルーツが次々と現れる。
◆うま味があり、頬を吸い込む◆
最初のアロマは、研磨された木材 - 日本からの訪問者は、
磨かれたばかりのダンスフロアーを思い浮かべる。
テイスターは、チェロを思い浮かべた - 一緒に軽やかに動いている。
やがて香りはさらに深まり、ラムレーズン、糖蜜のトフィー、
こんがり焼いたアップルクランベルへ変わる。
加水前の味は、ドライ。リコリスと焦がしたオレンジピールとプルーンの味がする。
テイスターは「トフィーアップルを食べ終えて、棒をかじっているところ」という。
加水後の香りは、とても良い香り。シングルモルトというよりも、
ラムやバーボン、年代物のグレーンウイスキーのようだ。
加水後の味は、実質的で中身が濃く、「頬を吸い込むほど」
異国のフルーツと桃のフレーバーが伴う。
日本最初の京都の蒸溜所から。


香り
開封直後から強烈な伽羅香が放たれている!
山崎特有の重機を思わすエステルに、鉛筆の削りカスのウッディな香り。
直火蒸溜がもたらす様々なベリーのフルーツ感に、ラムレーズンのこってりさが少し。
奥には紅茶やリンゴの芯のフルーティーで渋いタンニン。
いわゆる濃い目で真っ直ぐストレートの山崎。
そしてそれらの特徴的でかつ濃厚な香りを、荘厳な伽羅香が包み込んでいる。

味わい
伽羅香って、こんなに味にも染みついていたっけ?と思う程、口の中にお線香が煙る。
お線香に燻されたミルキー(ソフトミルクキャンディー)。甘さや伽羅香の一方で、
オレンジピールの苦味や酸味と、何よりバーボンを思わせるブルーベリーガムの
ゴム感とフルーツや、濃いタンニンの渋味が強烈。

加水後
色は白く濁る。

香りは山崎の硬い水で仕込まれたウッディなモルト原酒の輝きが開き、
ナッティーで伽羅香を帯びた瑞々しい野菜(蕪、リンゴ、セロリ)の爽やかな甘さと、
山椒のスパイシーな香りが樽香に入り交じり、まろやかな調和を奏でる。

味わいは少し辛味が出て、植物性の油を思わせる重い舌触りと、
タンニンの渋味を強く感じる。すぐに感じられる甘味が無いのが残念。

後味
伽羅香がいつまでも長く続くのだが、伽羅香だけでなく、
リンゴの芯の周りのタンニンの渋味を含んだフルーティーな甘味を伴って長い余韻となる。

総評
ミズナラの新樽を激しくチャーして仕込み、早期濃厚に熟成させたのか?と
勝手に想像してしまう程、伽羅香炸裂の山崎。
20年越を待たずも上手く熟成させる技術は、新世代・山崎のミズナラ樽原酒の幕開け。

ただし伽羅香を除いた熟成具合が濃厚過ぎるので、
もう少し若くニューポットの発酵臭が残っている頃の原酒も飲んでみたい。

長熟ミズナラ樽原酒の奇跡の香りと味わいを、懐かしく恋しく思う一方で、
新しいスタイルのミズナラ原酒を快く迎えたい。
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2010.02.19【日記】

山崎 1995 N0.5R70350


年始早々に購入した山崎のオーナーズカスク、樽番号:5R70350です。

酒販店のオーナーズカスクなので高かったのですが、
オフィシャルコメントに釣られて買ってしまいました。(笑)

1995年〜2009年 62%
近江エージングセラー 52号棟-西ブロック-第12列-10段

香 り:メロン/熟した香木/バター
味わい:厚みのある味わい/ほのかに甘い
余 韻:心地よく長い余韻が続く


香り
極、軽〜いピートと酸味が心地よく香り、内面をしっかりチャーしたのが分かる
バレルを思い浮かべる程に、しっかりとした樽香。
山崎特有のエステル(筍のアク)が軽く漂う中に、焦げとバニラが浮き出てくる。
「焦げ」は焦がしバターのしっかりとした旨みとトロミを持っていて、
甘味はアカシアやレンゲのはちみつ、黄金糖(国産の飴)や、
メロンの綿の部分の甘い香り、
そして直火蒸溜原酒が熟した様が分かる、凝縮イチゴがしっかりと香る。

味わい
酸味と重みのある口当たりに、黒蜜、パイナップル、オレンジ、バニラアイス、
ダークフルーツ、イチゴ、プラムやチェリーの濃厚な甘味。
さらに焼き立てパンケーキの香ばしい小麦様に溶けたバターのコッテリとしたコクと
メイプルシロップの甘味。
軽くビタミンとタンニンの渋味が漂いつつ、フィニッシュに向けてピリリと
生姜やワサビといったスパイス感のアクセントがあり、まとまっている。

加水後の味わい
香りにエステルが立って、青リンゴやパイナップルのフルーツと見まがうが、
軽くビニールとナフタリンが湧いてくる。バター感が薄くなるのは寂しい。

味わいは、加水前に感じていた、焼き立てパンケーキの香ばしい小麦様に
溶けたバターのコッテリとしたコクの重なる様を感じるが、
フルーツ感やスパイス感が低く、徐々にビターな味わいに変化していく。

後味
ホワイトチョコ、バナナの薄皮、イチゴの白い部分の爽やかな甘味、
アロエの果肉の爽やかな甘味、
グレープフルーツを食した後の爽やかな酸味ある甘味が重なって、
気持ち良い程の爽やかな余韻が長く続く。

総評
香るだけで口の中にバターを食べたかの様な旨みが広がり、反射的に唾液が出てくる。
そして樽の内面のチャーの具合をしっかりと感じられる香りの良さ♪
山崎の長熟のパンチョンに惚れているけれど、このホギーも唸らせる程の仕上がり。
久々のオーナーズカスクの「当たり」♪

価格が高いので、2本買いとまではいきませんが、1本目だけなら間違いなくお勧め!
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2010.02.16【日記】

山崎ローヤルクラブ25周年

ローヤルクラブ25周年
「ウイスキーは飲むために作られている。」
貴重と言われそうなボトルでも、理由無く積極的に開けて飲む事を心がけています。

17歳の時に父が他界し、いつまでも健康と命が続く訳では無い事を知って以来、
時間が永久では無い事を常に念頭に置きながら生活する日々、
ウイスキーの楽しみにも重ねている、田舎者のアンチコレクターです。

オークションでも、飲めない程に価格が高騰すると、
「3万越えると、イライラする。南、イライラする。」
まるで「いとうあさこ」風に狂います。
でも「オーケー、オーケー、ネクスツ!」
「いとうあさこ」風に立ち直ります。


ラベルのコメント
このピュアモルトウイスキーは、〈サントリーローヤルクラブ大阪〉の
開店25周年を記念して、山崎蒸溜所の貯蔵原酒の中から選りすぐった、
酒齢25年以上のモルト原酒でつくった特別限定品です。
フルーティで華やかな香味の中に、熟成したミズナラ樽原酒による
「和」の香しさがほのかに漂います。
力強くバランスのとれた味わいと、
豊かで気品あるアフターテイストをじっくりお愉しみください。

※この時代、サントリーはシングルモルトをピュアモルトと表現していた。


香り
ミズナラの伽羅香を伴った「和」の高貴な香りがトップに開き、
すぐにドングリ、桜の木の削りカスや削り立ての鉛筆の様なウッディな香りに、
生キャラメルのネットリとした甘味と、山崎特有のエステル香。
直火蒸溜がもたらす甘酸っぱいベリーやチェリー等のフルーツが元気で、
ホイップクリームに絡んでショートケーキ。
さらにシェリー樽原酒のネットリとした甘味と、ひんやりとした腐葉土の匂いを感じる。
不思議な事に、香りの奥に重〜い昆布の出汁の旨味を強烈に感じる。

味わい
エステリーでビターな味わいの中に、
白く濁っているココナッツミルク様の、オイリーな味わいがストレートに表れていて、
そこに軽い硫黄(卵)が合わさり、
ココナッツミルクで作った甘さ控えめミルクセーキを感じる。
ミルクセーキにはココアパウダーがトッピングされ、コクがある。
そこにベリーとチェリーの甘酸っぱさと、方向の違うオレンジの甘酸っぱさも加わる。
すぐに甘味が引き、重厚な穀物様の香ばしい美味みが余韻へと導いて行く。
ほろ苦い大人の味わい。

加水後の味わい
香りにバニラを伴ったバレルの古木感と、梅樹液と仁のエステル香がにじみ出てくる。
味わいには軽くフルーティーな酸味があるものの、ひたすらにビターで、
ビターチョコに軽く含まれている甘味に後ろ髪を引かれる様。

後味
ココナッツの油脂成分と、アーモンドスライスが乗ったクッキーの
オイリーで香ばしいフィニッシュが長く続く。
さらにグラスには練乳入り黒糖ココアの甘くビターな香りが残る。

総評
AgeUnknownを知ってしまったために、イレギュラーな山崎25年には、
並ならぬ期待を抱いてしまうのは、結果的に良くなかった。
熟成年数を知らずに飲めば、美味しさだけを感じるのだろうけれど、
山崎1984を飲んだ時と同じ様に、
濃厚な深い味わいを欲してしまう感じの物足りなさがある。
アルコール度数は同じなのに。

オフィシャル山崎25年から熟々の甘酸っぱさを引いて、
ミズナラのドレッシングをドバッと振り掛けた様な、
ビターで、安定感のある芳醇な香りと味わい。大人の味。

懐を気にせず、こういうウイスキーを遠慮なく飲める紳士になりたい。
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2009.12.29【日記】

SMWS 119.11

119.11
今年最後のテイスティングコメントにします。

ソサエティの2009年クォータリー、オータム・ボトリングス。
1st-fill Bourbon Barrel 52.3%
1991年 17年

珍しく、ソサエティの日本語のオフィシャルコメントはありません。
(↓ラベルのコメントより)
The initial nose has ginger, vanilla, fablic cleaner and burning twigs.
With water it becomes more fragrant, like jasmine, mimosa and orange.
the palate is sweetly tannic, with gentle smoke
(lapsang souchong or smoked duch) and fruit (orange, melon, lychees).


香り
フライパンの上で焼かれる玉子とベーコンのジャーキーなスモークの中に、
苺、パイナップルや若いすもものフルーティーな酸味、
桃や杏子の甘いフルーツやホイップクリームの甘味がしっかりと香る。
そして桜やアーモンドの樹液を焼いた様な、ナッティーで
軽くタンニンを含んだエステル香が、じわじわ開いてきて食欲をそそる。

香りから、硬い物を噛む事を思い浮かべる様な、
山崎の水の硬さが伝わってくるのが面白い。

味わい
口いっぱいに灰が広がった後、その灰をゆっくりと流す様に、
メロンの形をした容器に入ったメロンシャーベットが
まったりと溶け広がり、灰のアクとバニラアイスクリームの甘味がせめぎ合う。
そして次第にビタークッキーや甘さ控えめのガリ(生姜の甘酢漬け)の
しっかりとした味に変化していく。
鼻から抜ける香りに、軽く香るジャスミンのフローラルが嬉しい驚き。

エステリーな味わいの中に感じるふわっとしたショートケーキの甘味が、
心地良いバランスを保っている。

加水後の味わい
香りに軽〜くビニールが現れるが、嫌味無く、
スモーキー、ナッティ、エステリーでフルーティーな香りは変わらない。

味わいは生姜が出てきてホットになるが、反面、ハチミツの甘味が出る。
少しスモーキーな、ハチミツ漬け生姜のホットティーの様。

後味
「スモーキーでエステリーな玉子ボーロ」が長く続く。

総評
ストレートに、快くスモーキーでエステリーな山崎。
スモーキーで無くても旨いだろうと思うのに十分な旨さを持っている。

スモーキーなモルトは得意では無いけれど、富士御殿場にも共通する、
桜餅様のエステルが利いているモルトは両手放しで嬉しくなる。
一方で、山崎でこの香りと味を作れるなら、サントリーとキリンの経営統合で
富士御殿場蒸溜所は不要となるのではないかという、要らぬ心配をしてしまう。
それ程に富士御殿場と同じ方向の、エステリーなモルト。楽しい♪
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2009.12.08【日記】

SMWS 119.10

119.10
ソサエティの2009年クォータリー、オータム・ボトリングス。
Spanish oak 1st-fill Sherry butt 62.6%
1989年 19年

珍しく、ソサエティの日本語のオフィシャルコメントはありません。
(↓海外のソサエティサイトより)
The character reminded the Malt-meister of Guatemalan rum;
rich aromas of dried fruit, dark brown sugar and flaming Christmas pudding.
The unreduced palate was fantastically rich and thick,
with dark chocolate and cre`me bru^le´e.
We found struck matches and burnt rubber just at the end
− the Tour-guide could hardly speak − just waving her arms around excitedly.
The reduced nose brought comments like
“concentrated essence of figgy nut cake” and “Christmas pudding latte”.
The palate, in reduction, was more approachable − a lovely balance of sherry,
burnt sugar, black-jack liquorice and treacled figs − no sulphur or rubber.


香り
流石1st-fillで19年!重厚でコッテコテのシェリー樽原酒。
カカオパウダーに黒糖を練り込んで作られたチョコレート。かりんとうの甘味。
そしてプルーン(干した物)やオレンジリキュールの酸味が美味みを引き立て、
なおかつハッキリと分かる硫黄臭が嫌味無く適度にある。
そこに山崎特有のエステルが存在を主張し、アロエベラ果汁の優しい香りの後、
タイガーバーム(メンソール)の冷ややかでスッキリした風を感じる。

薪の暖炉では無く「手あぶり」の炭で暖を取りながら、
畳の敷かれた和室で飲みたいと思う、硬い香り。

味わい
一瞬、濃厚な黒糖の甘味を感じたかと思うと、
香りとは打って変わって、ビターカカオやローストしたコーヒー豆の
濃厚な苦みが、一気に舌を襲う。
まるで舌の奥の左右の裏に、パブロンゴールド(苦い顆粒の風邪薬)が
固まってくっついて、それがじわじわ溶ける様。(→エフェドリン?)
鼻から山崎らしいエステル香やオレンジオイルが抜けて行くものの、
舌で感じる苦みの拷問に負けてしまう。

加水後の味わい
香りはいかにもシェリー樽原酒のそれで、
ウッディ、焦しバター、焼いた青唐、タンニン、カビとゴム風船が現れる。

温かく柔らかい口当りに加水前の苦みを感じ、
さらに徐々に苦みがエスカレートしていくが、
一瞬だけタンニンが強いリンゴの芯のフルーツが現れる。

後味
しばらく経って、じわ〜っと湧いてくるリンゴの芯のフルーティーなタンニンに
アーモンドの薄皮のタンニン。
そしてクレームブリュレの表面のとっても苦いカラメル飴の苦みがせめぎ合う。
(ブリュレだけでクレーム無しという事)

総評
本国の価格は£65。今は円高なので£65(=1万円未満)で
買えたのなら許せるけど、この苦みに1.4万円は…。
そう感じるのに十分に苦い味わい。香りだけは良いんだけど…。
試飲していたらまず買わないレベルの、過ぎる個性が溢れるモルト。

これを飲んでからは、しばらくモルトをお休みしてブレンデッドウイスキー、
食事やデザートでリフレッシュしないと、
ウイスキーを楽み続けるのは難しいかもしれない。

もしくは、モルトウイスキーを4〜5杯飲んで、しっかり酔い、
口や鼻をモルトの香りで満たし、余韻を持たせてから飲むべきモルト。
それならば苦い味わいよりも香りを楽しめるはず。

この原酒をも操るブレンダーの、腕の凄さを示すためのボトリングか?
ソサエティが、なぜこのサンプルを選んだのか、意図とするところを知りたい。

"I wish it could be Christmas every day"
「このモルトを毎日飲もうと思うには、クリスマスケーキがあったら良いな…」
僕ならこう訳します。
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2009.10.21【日記】

山崎 1986 N0.6B0021


ビック酒販のオーナズカスク、第6弾。
オーナーズカスク最後のミズナラ樽だそうです。

ビック酒販HP
http://www.bic-osake.com/campaign/owners_cask/index.shtml

先日、自らの誕生日を祝して開けました。

1986年山崎蒸留所で蒸留された原酒を国産のミズナラ樽で21年ゆっくり貯蔵。
ミズナラ樽は非常に希少でサントリーでも約3,000樽程度しかなく、
また、長期に熟成した原酒でのみ、香木や熟した果実を連想する香りを生み出します。
オーナーズカスクとしては最後のミズナラ樽の原酒です。

サントリーコメント
樽特徴:バット/ミズナラ
色  :赤みがかった琥珀色
香り :香木様/熟れた果実
味わい:厚みのある/甘味
余韻 :甘味/長い余韻


香り
山崎の原酒らしい酸味がかった鉛筆のエステル香に、熟したベリー、
軽いハッカとココナッツ、さらにドングリのオイリーでナッティーな深みを感じる。
離して香ると黄桃、果汁グミ、バナナパウンドケーキ、赤飯(小豆)、
クワガタムシ(腐葉土)、山崎のセラーのヒンヤリとした空気、
そして太いお線香が香る。

味わい
丸みとトロミのある舌触り。
軽い渋味を帯びた、ミルクキャラメルソース掛けのフルーツパフェ。
添えられたフルーツはイチゴ、バナナ、温州蜜柑、ハッサク、干し葡萄。
味わいを感じつつも鼻から抜け、そして残る伽羅香はミズナラ原酒ならでは。

加水後の味わい
濃縮トロピカルミックスフルーツジュース(プラム、レモン、リンゴ、
桃、バナナ、オレンジ、葡萄、キウイ、ライチ、パッションフルーツ)の
香りが強烈に引き立つ。伽羅香は照れて隠れるが、明らかに存在している。

味わいはシロップ漬けのオレンジや桃の如く甘いのだが、
加水前よりもミルク感が低く単調になり、そして全く別の辛みが現れて来る。

後味
柑橘の綿の爽やかなフルーツさ、そして黄金糖で甘くしたアールグレイ(紅茶)。

総評
21年の熟成だが、25年以上の熟成を感じさせる山崎の原酒を彷彿とさせる香りは、
濃厚で芳醇な甘さを放っている。しかも伽羅香をしっかりと帯びていて、
ミズナラ樽原酒ならではの喜びさえ感じられる。

山崎の直火蒸溜原酒がしっかり熟して現れる、
独特の建機臭いエステルを持ったベリー系を主体としたフルーツ感がたまらない。
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2009.07.09【日記】

SMWS 119.1


ソサエティの2003年オータム・ボトリングス。

大切な友達との約束を果たせた自分への、ちょっとしたご褒美に開けた
6年も前にボトリングされた山崎のシングルカスクモルトウイスキー。

貴重な1番のボトルでも「ウイスキーは飲む為に作られている」ので、
今回も遠慮無く開けて飲ませてもらいます。

SMWSコメント
西日本にある蒸溜所からの初めてのボトリング。
香りは複雑でドライフルーツを連想させる。

◆プルーンとメントール入りのチーク油◆
西日本にある蒸留所からの初めてのボトリングである。
歴史的に有名な美しい都市、京都の郊外に位置している。
奥行きのある深い琥珀色をしているが、輝きのある色である。
深く、重みのある香りで、煮リンゴ、干しイチジク、糖蜜のトフィーが順に現れる。
それから、チーク油とプルーン、それにかすかなメントールが加わる。
口の中でもこれが全て再現される。
滑らかで、大きく、口当たりがさわやかで、袋詰めのドライフルーツのようである。
水を加えると軽いトフィーの香りが現れ、わずかなオレンジピールを感じ、少し酸っぱい。
かすかなメントールの香りは残るが、チーク油は徐々に家具のつやだし剤に変化する。
美味である。
甘く、粘り気があり、まろやかで口をさっぱりさせてくれるが、
少しドライな感じを与え、フィニッシュは長く余韻が残る。


香り
まず、山崎にしてはファッティで高級感ある香りが漂う。
そしていつもの山崎特有の建機や鉛筆のエステルが、
桃のフルーティーな香りとともに立ち上がってきて、
それを追い駆ける様に軽く酸味を帯びたフルーツ(干し葡萄、乾燥無花果)のコクや、
ドングリの油分の様なオークの香りが響き合う。

味わい
滑らかな口当り。
オークの成分がしっかり染み込んだウッディな味わいに、
直火蒸溜原酒の力強さが経年とともに落ち着き、
柔らかいベリーやチェリーのフルーティーな甘さ。
またシェリー樽原酒特有のドライフルーツや、コクのある濃い酸味を感じられる。
そして「もう数年熟成させればトロピカルフルーツがっ!」と思わせる様な、
トロピカルフルーツの予感を彷彿とさせる、「燻り(くすぶり)」を感じる。

加水後の味わい
香りにはトフィーと表現される香りに、ハチミツの軽く酸味を帯びた甘さ、
そしてデーツの濃厚な甘さが引き立つ。
加水しても硫黄が出ず、完熟バナナ、柔らかいリンゴ、ダークチェリー、
ミカンの薄皮、スイカ、カラメル等の様々な甘味と
上品なシェリー樽原酒の味わい(青いラベルのマッカラン30年)。
そこに豆、タンニン、ビタミンといった、香ばしく深い味わいが漂う。

良いのか悪いのか、山崎らしさよりもシェリー樽モルトが持つ美味しさが目立つ。
加水によって「完成されたシングルモルト」になってしまう。美味。

後味
経年に伴ってオークの成分が染み込んだが故に、フルーティーな味わいの後は、
リンゴの種に近い果肉の甘味や、硬くなった部分のタンニンの渋味が訪れる。
しっとりとした、ほろ苦くも甘い余韻が快く続く。

総評
香りも味わいも、それぞれがコクのあるドライフルーツの、
心地良い酸味がかったものなのに、
飲みつつ香るとクレームブリュレの様なトロトロに深いバニラの甘味を感じる事となる。

もう数年〜10年は熟成させてオフィシャルの山崎25年の構成原酒とする予定だった物を
22年でボトリングしたかの様な感覚になる。
それでも、これこそ「THE YAMAZAKI」という感じのシェリー樽原酒。
同じ蒸溜所のシェリー樽原酒でも、オフィシャルの18年や、
それを感じる119.9とは明らかに方向性が異なっている。

長熟モルト用に仕込まれた事を分かりやすく感じ取れる、
面白く、そして美味しいモルト。
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2009.03.01【日記】

山崎シェリーカスク


ピュアモルト山崎(現在のシングルモルト山崎12年)の発売25周年を記念して、
今年2月26日に発売された、シングルモルト山崎のオフィシャル商品。

700ml、アルコール度数48%。

サントリーテイスティングノート
色  :茶褐色
香り :レーズン、カカオ、炒り胡麻、バター
味わい:甘味、酸味、ほろ苦さ
余韻 :甘酸っぱさ、ほろ苦さ、心地よく伸びる

●中味の特長
スパニッシュオーク由来のバランスのよい甘味や酸味、
凝縮されたリッチな果実香のフルーティさと赤味の強い濃厚な色合いが特長です。
はじめにレーズンやカカオといった濃厚な香り、
続いてバターや炒り胡麻のようなまろやかさが広がります。
口に含むと、調和のとれた甘味・酸味に加え、ほろ苦さが感じられ、
心地よいなめらかな余韻がよく伸びます。


香り
焼いた青唐、焼き竹の子、焼きおにぎりや、(白米の)お焦げの
ニュアンスのある軽い焦げ臭に、大変甘酸っぱいストロベリージャム、
コケモモジャム、レーズンの果実様や、オランジェットが香り、
ほんのりとしたサルファーが旨みとして効いている。

熟成香は「元気」で芳香が強く、若くもシニアでも無い、
ちょうど飲み頃(10~13年位に感じられる)。

いわゆる山崎らしい鉛筆や建機を思わせるエステル香や
梅雨のしっとり感はやや控えめだが、ちゃんと感じられ、安堵する。

味わい
温かい舌触り。
まだ出来立てで熱く柔らかいべっ甲飴、血液の鉄味、
金柑(小さい柑橘類の果実)の甘味と酸味、ビターココアの苦みとコク、
凝縮したロイヤルミルクティーの濃い甘味と、それに優るタンニンの渋味。

加水後の味わい
加水で、香りは山崎のエステルが一気に引き立ち花開き、
グミグミっとした鼻の奥に染み入る香りも出てくる。
オフィシャルの山崎10年の様な桃をはじめとした甘い果実香に金柑の甘酸っぱさが香り、
そして人参や牛蒡といった根菜の甘い香りと揚げ油が漂ってくる。

「あっ、このウイスキーの主体は若いのに熟成香を感じられるタイプの原酒なんだ」
と想像できる。
味わいは苦みを増し、酸味と甘味は遠のく。

後味
珈琲や樹皮の渋味(タンニン)がしっかりと残る。
そして胃から鼻へ抜ける息は柑橘系の果実香になる。

総評
山崎のモルトには、もっと甘々のシェリー樽原酒もあるはずだが、
あえて甘味を主体にせず、大人びたコク、酸味と渋味を持たせた
仕上がり(ブレンド)になっていると思う。

中でも山崎らしいエステルが控えめでありつつ、完成され、
極めて上品にまとまっている香りや味わいは、一般的で誰にでも受け入れ易いはずで、
それはグローバルな販売戦略があるのだろうと思える。
その完成具合は、新車が発売されて間も無い頃の(レキサスブランドでは無い)
トヨタ車の高級セダン(クラウン・ロイヤルサルーン)をドライブした時の感覚。
完成度が高いが故の安心感と、相反する冷たさを持っている。遊び心や妥協は無い。

「価格を抑えつつ、高過ぎる完成度を持ったシェリー樽モルト」に出会った。
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2009.01.29【日記】

山崎シェリーウッド1984


今年のお正月に開けた、15年物の山崎シングルモルトウイスキー。

昨年、偶然にも山崎80周年記念限定ウイスキー(2003年発売)と共に酒屋さんで見つけ、
希望小売価格のままで購入した物。
ヤフーオークションでは1本34,800円で落札されているというプレミア価格が付いている。

サントリーコメント
「山崎シェリーウッド」は1997年に「山崎シェリーウッド1982」を発売以来、
ヴィンテージウイスキーとして高い評価をいただいております。
今年は1984年に蒸溜した原酒樽からわずか15樽分、3,600本に限定して発売します。
「ストレートヘッド」の蒸溜釜で蒸溜したモルトを「シェリー樽」に詰めて、
近江エージングセラーの「1号庫南ブロック6段」に15年にわたり貯蔵。
1999年春にヴァッティングし、じっくりと後熟させた
珠玉のピュアモルトウイスキーです。

●中味の特長
シェリー樽由来のバニラ香と、山崎モルトの特長でもあるエステリーな香りの
絶妙な組み合わせが豊かな芳香を生み出します。
リッチで重厚な味わいのなかにも、柔らかさ、滑らかさを感じさせます。
長く余韻の続くアフターテイストも「山崎シェリーウッド」ならではの特長です。

●パッケージの特長
「山崎」ブランドのシルエットを踏襲したボトルに白地のラベルを採用。
蒸溜年度である「1984」をゴールドで仕上げ高級感を表現しました。
ラベルには麦芽のタイプや、蒸溜釜のタイプなどが手書きのロットナンバーとともに記載。
さらに当社マスターブレンダー 佐治敬三のサインを加えました。



香り
イチゴジャム、ドライ無花果、レーズンや、あかしあハチミツのフルーティーで、
シェリー樽原酒特有の濃いコクのある甘酸っぱい香りに、濃厚なウッディが響き、
軽く生クリームのこってりした甘味、スモークとハーブも感じつつ、
山崎特有の鉛筆や建機の様な軽やかなエステルが華やかさを演出している。
どこかに旬の秋刀魚の脂の様な美味しい「オイリー」も感じられる。

味わい
生クリーム掛けのフルーツ(イチゴ、メロン、皮付きの巨峰、アプリコット)が、
打ち上げ花火が開く様に口の中で甘酸っぱく開花する。
そしてモルトの麦が効いた香ばしい旨みを堪能し、
軽いコーヒーのビターなコクを感じつつ、
それらが共鳴し、長いフィニッシュに向かう。

加水後の味わい
香りはフルーツやエステルが軽くなるが、
砂糖菓子の甘味や、麦のコクとオイリーさが増す。
味わいは「加水に負けない。」ゴムが全く出てこず、
味わいも濃厚さが軽くなるだけで、アタックもあり、
しっかしとりたフルーティーでコクのある味わいをハッキリと感じられる。
むしろカラメルが出てきて、甘味が増した様。

後味
生クリーム、ドライフルーツ、ウッディが重厚に長く続く。
特に後からどんどん増してくるウッディは長熟のモルトを楽しんだ時の様で、
香りや味わいに引けを取らない豊かさを感じる。

総評
グミグミと凝縮した濃厚な香りはトップからキラキラ輝いていて、
鼻の奥に染み入り長く残る、素晴らしい、良いモルト。
特にバラエティ豊かなフルーツ感は15年とは思えない充実した複雑さを持っている。

極上の温泉に浸かった時の喜びを感じる時と同じ様な
「山崎シェリーウッド、良いわ~。」という喜びを実感できる。

また45度というアルコール度数のバランスも絶妙で、濃厚な味わいを堪能させつつ、
ついつい2杯、3杯とグラスを重ねてしまう。ブレンダーの魔術を感じる。
(ブレンダーは魔法使いだと思います!笑)

ライトピートの山崎シェリーウッド1982も美味しかったけど、
個人的にはピート感が抑えられた、この1984の方が好み。

昨年、運良く酒屋さんで見つけて希望小売価格で購入したものだが、
オークションでプレミア価格になっているのも納得の味わいを持っている。

まだ今年は始まったばかりなのに、「今年1番」のモルトになり得る
実力を持ったジャパニーズシングルモルト。
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2009.01.16【日記】

山崎80周年記念限定ウイスキー


今年のお正月に開けた、15年物の山崎シングルモルトウイスキー。

白州蒸溜所30周年記念限定ウイスキー(2,000本限定)とともに
2003年6月24日に発売された5,000本限定の商品。

昨年、偶然にも山崎シェリーウッド1984(1999年発売)と共に酒屋さんで見つけ、
希望小売価格のままで購入した物。


サントリーオフィシャルコメント
●「山崎蒸溜所80周年記念限定ウイスキー」について
80年にわたりモルトウイスキーを育ててきた山崎蒸溜所の多彩な貯蔵樽のなかから、
パンチョン樽の15年物の山崎モルトを厳選。
さらにミズナラ樽の40年物の原酒を加えました。

ミズナラ原酒特有の伽羅を想わせるようなウッディーな香りと
パンチョン樽原酒の甘く華やかな香りがバランスよく調和します。
ラベルには山崎蒸溜所草創期のキルン(麦芽乾燥塔)を描いたイラストを配し、
ウイスキーづくりの伝統を表現しました。
また、2002年に当社マスターブレンダー就任した鳥井信吾のサインを記載しました。


香り
山崎の貯蔵庫が香る、甘い鉛筆や、絵の具のエステル。西瓜。花粉。
そしてミズナラ由来が明らかに分かる濃いドングリと白檀のお線香。
長熟原酒由来の豊かな香木様。
これらが調和して、ハチミツ大根が添えられたブーケ(花束)。

味わい
草木から採れる糖蜜の甘味とキャラメルが口いっぱいに広がり、
後から甘くないココナッツのコクと共に辛味が寄せてくる。
次第にミルクティーの様な大人びた軽やかな苦みに変わる。

加水後の味わい
香りは建機の様なエステルと花粉が引き立ち、ややビターな印象に変わる。
味わいはチェルシー(キャンディーの名前)の様な甘味と
紅茶のタンニンを感じる、ややビターなミルクティー。
せっかくのミズナラの感覚が薄くなるので、お勧めしない。

後味
苦みの味わいが引いた後、蜜蝋のエグ味が少し残っているけれども、
軽いナッツと共にハチミツ様が現れ、長く続く。
フィニッシュが現れるまでに時間がかかるモルト。

総評
「あぁ、やっぱり山崎って良いよな~。」と溜息が漏れる程に、
エステル香が華やかな山崎の原酒をハッキリと感じられるシングルモルト。
ドレッシングにしただけとは思えない程、長熟のミズナラ樽原酒が主張している。
特に香りが芳醇で素晴らしい。
故郷に帰ってきた安堵感が漂う情景が染み入る感じ。
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2008.11.21【日記】

SMWS 119.7


ソサエティの2003年ウィンター・ボトリングス。

当時、僕はソサエティのメンバーでは無かったが、第10回エキスプレスメールに
本部からの再入荷と販売のお知らせがあったため、オーダーした物。

SMWSコメント

◆バニラアイスクリームとストロベリーソース◆
きれいな琥珀色をしており、初めの香りは粉っぽく、香水をつけたようで、
流行おくれの女性用コンパクトを思わせる。切れがあるが、シンプルである。
それから、フリーズドライのイチゴが溶けて、
バニラアイスクリームの上にかかったストロベリーソースとなる。
フルストレングスでも非常に飲みやすい。
水を加えると香水の香りが強まる。香りは依然甘いが、
かすかにフェンネルを感じたものもいた。
そして、バニラがソフト・トフィーとなって、前面に出てくる。
水割りにすると、快く、甘くて粘り気のある風味となるが、
ぴりっと苦い焦げたトフィーの味が現れるとともにかなりドライになる。
フィニッシュは短い。大変特徴のあるウィスキー。


香り
山崎らしい軽いエステルに、焼き栗や、なめし立ての牛革。
不思議な事に、軽くジャーキー。
深く香ると粉っぽく、ココナッツパウダーや、シッカロール。
少し離れて香ると、食用のカミキリムシの幼虫の、ウッディでミルキーな甘味(想像)に、
ほんのりパフュームがあって化粧様。さらに酒粕も感じる。

味わい
モルティな旨みと共に生クリームのベタなショートケーキをどっしりと感じ、
すぐにフレッシュな苺が力強く主張する。そこに幾つかのスパイスが乗っている。

加水後の味わい
香りにオフィシャルの10年を彷彿とする、山崎固有のエステルが開く。
軽いカブトムシ香があって甘い山崎蒸溜所の香り。ほんの少しだけドングリ。
甘く飲み易く、エステル香がスッキリしていて、ぐんぐん喉を滑り落ちて行く。
甘味はバニラが効いたカスタードに軽くココナッツが掛かっている感じ。

後味
フローズンヨーグルトと、フローズンストロベリーのシャーベットに蜂蜜が乗った、
甘酸っぱいフィニッシュが長く続く。

総評
香りは山崎12年の原酒を、さらに熟成させた感じだが、味わいは方向性が異なっていて、
イチローズモルトのFOUR of CLUBSを思い浮かべる程にベリーだった。
ただしそれよりも上品で、優雅。

加水すると再び山崎が開いて、甘味が増し、グイグイ飲めてしまうのが恐い。
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2008.11.06【日記】

山崎蒸溜所樽出原酒 15年


サントリーのオフィシャル商品。

蒸溜所のショップサントリーオンラインショップ
その他マニアックな酒屋さんで購入できます。


サントリーコメント
山崎の酒庫深く、15年の歳月を重ねた長期熟成ピュアモルト。
バットとも長手ともいう480リットル入りのホワイトオーク樽で熟成したウイスキーは、
エステリー(甘く華やか)な香り。飲み応え十分のボディーは、口中への広がりも良く、
後口に樽材由来のウッディネス(木香)の余韻がつづきます。


香り
鉛筆を燃やした様な山崎らしいエステルと、ハチミツを感じ、
シェリー樽原酒のしっとりしたドライ無花果系のコク、極めて軽いピート、
嫌味の無いアンモニア臭、ナッツ、そしてポッキーの甘味とゴム。
しばらくするとレーズンや甘いバニラが立ってきてエステルと共鳴し出す。

味わい
コッテリ甘い黒砂糖に、しっかりとしたエステル。
奥にフローラルを隠し持っていたか!と、味わって初めて分かる香りを含み持つ。

加水後の味わい
黒糖が薄まった分だけ、軽くバナナが出てきたが、山崎らしいエステルは主張し続ける。
味わいの濃さは加水で緩まないが、渋味やコクが出てきて、
わずかにタンニンとアンモニアを感じる。

多めの加水でエステルが開いて、山崎10年と同じ方向性を持った、
桃、レモンやスウィーティーと言ったフルーツがチューイングガムと一緒に香り出てくる。
その際の味わいは、濃かった甘味が消えて、
辛みと渋味をメインにエステル?のエグイ味わいになる。

後味
ドライフルーツや甘納豆を食べた時と同じく、まったりした甘味を長く楽しめる。

総評
パワフルでゴムを感じられるフレッシュな山崎、良い!



オンラインショップでも売っていま〜す♪

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2008.09.11【日記】

SMWS 119.9


ソサエティの2003年ウィンター・ボトリングス。

当時、僕はソサエティのメンバーでは無かったが、第10回エキスプレスメールに
本部からの再入荷と販売のお知らせがあったため、オーダーした物。

SMWSコメント
ブラックチェリーとキルシュ、そしてアーモンドのトッピング。
風味は甘く、清涼感がある。

◆ブラックチェリーとキルシュ◆
赤い光にきらめく磨いたマホガニーの色。香りはとても濃厚でフルーティである。
シロップ入りのキルシュ・ベースのリキュールに漬けたブラックチェリーとプラムに
アーモンドをトッピングしたもののようだが、
我々はリキュール・チョコレートを思い浮かべた。
フルストレングスでの風味は心地よいが、予想したほど大きくはなく、
最後にはいくらか焦げた感じで、口の中を冷やしてくれる。
後味はビターチョコレート。
水を加えても香りが大きく変わることはない。
しかし、香りは薄まって、まず少し酸味のある香りが引き出され、
それから松の木のような(松葉かのこぎりで挽いた木の香りかは不明)香り、
そして、いくらかの木片と焦げたトフィが現れる。
風味は甘く、清涼感があって滑らかである。
水を入れ過ぎないよう注意が必要である。
フィニッシュは中程度あるいは短く、かすかな苦味を感じる。
しばらくすると、サンドペーパーで磨いた木の印象が増す。


香り
即座に脳裏に浮かぶオフィシャル山崎18年。
グミグミっとした甘く熟成感のある香りは、
(飲んだ事は無いが)加水していない山崎18年のメインモルトという印象。
その印象を抜きとして感じるニュアンスは、ナッツ、ヒンヤリした土蔵の中、
(以下、長熟の富士御殿場モルトと似ている)
快いエステル、チョコ、プラムの酸味、ハーブ。

味わい
黒砂糖の濃い甘味、ビターチョコ、
仁(果実の種の中の柔らかい部分)の渋味が効いた甘めの梅酒。
ほんのりカブトムシ。わずかに紹興酒や醤油の様なニュアンスも感じられる。

加水後の味わい
香りはまさに富士御殿場モルトのエステリーな香り。
味わいは仁の渋味が増し、渋味が舌を麻痺させるかの様だが、
一方で清涼飲料水の様な透明なスッキリした甘さを感じる事ができる。

後味
黒砂糖の甘さ、ナッツの香ばしさと麦の美味みが仁で引き締められ、適度に続く。

総評
エステルが効いていながら熟成感があって、濃い目の生き生きした香りと、
パワフルながらも、落ち着きのある、若くない味わい。
これらが入り交じりながらも、山崎のヒンヤリした印象は、
慣れ親しんだ田舎の風景を思い浮かべる。

しかし加水した時に、ストレートに感じる富士御殿場モルトの香りは何なのだろう?
いずれにしても、山崎18年の原酒と言って間違いないであろう味わいは素直に良い。
染み入る様に良い。ぜひまた飲みたい、飲み続けたいモルト。
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2008.08.06【日記】

THE オールド 原酒


昨年、女房から誕生日にプレゼントしてもらった「The SUNTORY OLD Premium」に
付属していた、おまけ商品。

サントリーコメント
1950年の発売以来、多くのお客様に愛され続けたオールド43°は
「山崎シェリー樽原酒」を贅沢にブレンドし、濃く深く芳醇に生まれ変わりました。
今回は新発売を記念して味わいの原点である原酒を特別に瓶詰めいたしました。
「山崎シェリー樽原酒」の甘く濃厚な香り、旨みのある芳醇な味わいをお楽しみください。


香り
ナッツの香ばしい香り。
シェリー樽原酒にしてはエステルが強め、乳酸菌のエグ味がある香り。
ワックス感が強く、ロウソクの臭いもする。
軽くレモンの酸味とフローラル(キンモクセイ)が乗っている。
いわゆるシェリー樽原酒らしいドライフルーツ様は感じられない。

しかし、「なるほど、サントリーオールドの原酒♪」というのが良く分かる香りで、
もう既にグレーンが入っているかと思う程に尖っている。

味わい
黒砂糖様の濃い甘味がドロドロ~っと口の中を包み、
ザラザラ感と共に麩菓子の如く溶けて行き、
軽くココアの甘くほろ苦い味わいも残す。香りとは随分方向性の違う味わい。

加水後の味わい
香りは「おぉっ、山崎!」とすぐに分かる固有のエステル
(ナッツ、桃、石鹸、重機)を放つが、乳酸菌臭は治まらない。
味わいは黒砂糖の甘味が強く、弱まっていない。
これならば加水してお得感が増すという感じ。

後味
甘味の強い味わいだったせいか、それとも加水で楽しんだせいか、
余韻は大人びた木(樽)の渋味を感じ、それが長く続く。
不思議な事に、どことなくタイガーバームが後から鼻の中に香ってくる。なぜ???

総評
「シェリー樽原酒」という言葉の響きにベタな味わいの
期待をしてしまっていたせいもあって、意外なモルトだったが、
サントリーオールドの原酒として飲めば「ほほ~ぅ」と納得できる素直な味わい。

加水で山崎らしさが開くので、ぜひ加水で楽しみたいモルト。
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2008.08.01【日記】

山崎梅酒樽後熟


首都圏バー業態先行販売商品? → 全国のバー限定商品で発売されるそうです。
3,000本限定 アルコール度数40%

山崎蒸溜所のホワイトオーク樽原酒、スパニッシュオーク樽原酒、ミズナラ原酒など
十数年(12年以上)の貯蔵を経た原酒数種類をブレンド、加水した後、
梅酒を貯蔵した焙煎樽(230リットルのホッグスヘッド)に2年後熟。

ちなみに、2002年12月から限定販売されていた
焙煎樽貯蔵梅酒」の空き樽は白州蒸溜所でモルト貯蔵されているため、
当然、このシングルモルト山崎では使用されておらず、
フィニッシュで使用されたのは「焙煎樽仕込み梅酒 山崎蒸溜所貯蔵」の空き樽との事。

THE CASK of HAKUSHU PLUM LIQUEYR CASK(後熟でなくて)も、
いつか飲める日が来るのでしょうか〜。期待しています!

ところで、山崎のウッドフィニッシュ商品は初めて口にしますが、
山崎や白州で過去にウッドフィニッシュが販売された事って、あったでしょうか?
もしかして初めてのウッドフィニッシュオフィシャル商品?

オフィシャルコメント
液色は明るい黄金色。
しっかりした樽香(ウッディー)、ふっくらした穀物を連想させる香りに
甘く華やかかつ爽やかな果実香が続きます。
果実の甘酸っぱさが心地よく、口あたりなめらかで柔らかい味わい。
余韻にほのかな梅酒香、甘酸っぱさが心地よく長く伸びます。


香り
ナッツ、焼き栗や重機が香る山崎らしいエステル。そして多量のフルーツ
(プラム、桃、マンゴー、バナナ、オレンジ)がどっしり乗ったクラッカー。
キラッと光る甘味を醸し出し、それらがバニラの甘味で包まれている様。
オフィシャルのボウモア12年が開いているかの様な、
快いスモークと軽いパフュームを感じる時に笑顔になる。

味わい
想像していた以上に梅酒。
いかにも角砂糖由来を思わせるねっとりとした甘酸っぱさをストレートに感じられる。
モルトらしからぬ角砂糖様の甘味には好き嫌いが分かれるかもしれない。
しかしシェリー樽原酒のチョコレートやバナナといった甘味や渋味、
さらに快いスモークが加わって、40度とは思えない、
しっかりとしたウイスキーの味わいも楽しむ事ができる。

加水後の味わい
山崎のエステリーな香りと甘くフローラルな香りがグッと引き立つ。
味わいは酸味とチョコレートが前面に出てきて、想像以上に酸っぱい。
梅、梅!
さらに水割り程に多量の加水をすると、それはもう梅酒だと思う程に
梅が顕著に現れる。(笑)

後味
ほんのりと梅酒、そして角砂糖の甘さが適度に続く。

総評
シンプルな梅酒樽フィニッシュとは思えない程、多くのフルーツ香には、
ブレンダーの巧みな技を感じられる。
2年間のフィニッシュに入る前の12年熟成したモルト原酒も飲んで見たいと思わせる
シングルモルトとしての完成度の高さ。
山崎12年よりもフルーティーな特徴を出したモルトに仕上げられていると思う。
それでいて味わいは梅酒樽フィニッシュをしっかり感じられる。

梅酒樽フィニッシュの影響なのか、不思議な事に、開封直後から
すでに開いたねっとり感のある甘味と香りが立っている。
さらに加水で梅酒が前面に飛び出してくるのも面白い。
素晴らしい個性と完成度を持ったシングルモルト。


気付けばラベルの背景に印刷されている山崎蒸溜所の絵の看板部分が
「響」をイメージしたロゴから「山崎」のロゴに変更されていた。

写真は左がカスクオブヤマザキのラベルで、右は山崎梅酒樽後熟。
細かい変更もきちんと行っているんだね〜♪
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2008.04.14【日記】

山崎VINTAGE MALT 1995


「ヴィンテージモルト」シリーズのセカンドリリース
(2005年版)から加わった1995年のヴィンテージモルト。

05年の秋に白州蒸溜所へ行った時に購入した。
白州で山崎買っちゃった♪

サントリーコメント
色(Color)    茶褐色
香り(Nose)    チョコレート、バニラ
味わい(Taste) 甘やか、若い木の厚み
後味(Finish)  ほのかなウッディが心地よく伸びる


香り
シェリー樽原酒らしい酸味なのだが、中でもベリー系とレモンの酸っぱさが際立っている。
そして甘味にはマンゴーやオレンジのまったり系のトロピカルな甘味。
これらの甘酸っぱさは、ふとした瞬間にフレッシュなゴムにも感じられる。
直火蒸溜のニューポットが美味く熟してきた感じ。
ウッディもあるが、それは梅雨の涼しくてしっとりした感じのウッディ、すなわち山崎。
そしてモルティとエステリーが快く共に主張している。
時間が経つと揚げバナナチップとビターチョコ。

味わい
エステルの辛味があって10年らしい、フレッシュな勢いがある。
まだニューポット自体が持つ甘味、香りと荒々しさを感じる。
しかし1st?シェリー樽のウッディな樽香はしっかりモルトに乗っていて、
深くは無いのだが、しっかりとしたシェリー樽特有の味わいを保っている。
渋味を持ちあわせた青いバナナが熟しつつある感じ。そしてわずかに爽やかなミント。

加水後の味わい
案の定香りにゴムが出てくる。
しかし焦がし気味のカラメルのほろ苦く甘い味わいが出てくる。

後味
カラメルがしっとりと長~く続く。
思春期にスイーツにはまった時の様。

総評
近年流行りの若いアイラの人気に負けて欲しくない様な期待を持った、
フレッシュで力のあるシェリー樽原酒。
ピーティーじゃない、フレッシュシェリー(樽)も良いんだぞ!って。

そしてゴムゴムしてるのだけど、それが「生き」な役割をしていて、
嫌味では無くフレッシュで、この微妙なバランスを楽しませてくれる。
色合いからの想像とは違っているが、良い意味で裏切ってくれた、
コストパフォーマンスの高いシングルモルト。
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2008.03.17【日記】

カスクオブヤマザキ


1月末にコメントした、THE CASK of YAMAZAKI 1990 SHERRY BUTTに引き続き、
THE CASK of YAMAZAKI 1993 HEAVILY PEATED MALTも飲み比べ。

サントリーオフィシャルコメント
スモーキーな香りと対照的に、口に含んだ時に甘さが広がります。
非常に個性的な原酒です。
しっかりしたスモーキー、スッキリとした洋ナシのような
果実を想わせる香りにややおとなしめのバニラの甘さ。
樽由来のウッディな味わいにスモーキーフレーバーがしっかりと長く伸びます。


Cask No.3Q70042(574本・62%)

香り
正露丸、ピート、墨汁、コンクリート、犬の糞。
フローラルで、高級な石鹸の香りも感じ取れる。

味わい
香りでは全く感じられなかった甘味があって、その差に驚く。
甘味はカラメルや練り飴系のシンプルな砂糖の甘味。
と思ったが、麦から出てきたのが分かる香ばしさも感じられる。
そこにスモーキーが軽く乗っている感じ。甘味が引くと苦味が出てくる。

加水後の味わい
ほんの少しのゴムが出て、苦味が引き立ち、ビターな炭。

後味
焦げたパンケーキの様な炭と甘味を長く楽しめる。

総評
石鹸香、ピート、甘味が、気のせいか、ボウモアを彷彿とさせる味わいだった。


Cask No.3Q70044(554本・62%)

香り
正露丸、ピート、炭、セロリ、梨、イチゴ、青汁。
ピート由来の鼻に刺す酸味と、フレッシュな野菜を思わせる香り。
わずかな甘味が若いイチゴを連想させる。

味わい
炭化したイチゴや梨。軽い甘味とシッカリしたスモーキーを堪能できる。
軽いバニラの甘味もあって、サントリーのオフィシャルコメントの通りの味わい。

加水後の味わい
ほんの少しのゴムが出て、スモーキーが引き立ち、梨が青臭い梨に若返った。

後味
ピリッとした酸味とスモーキーがシッカリ残る。

総評
フルーティーな甘味があって、
しかもシッカリとしたスモーキーがあり、その調和を楽しめる。


ピーティーなモルトは、あまり得意では無いので、
僕にはその違いは分からないだろうと思っていましたが、
意外にも結構、味わいの違うものでした。
樽の影響というのは、やっぱりあるのですね〜。

世界中の蒸溜所が、安定したオフィシャルボトルを提供しているのは
やはりブレンダーの舌と腕なんだと、改めて実感しました。


余談ですが、山崎の1993年はピーティーな商品がやたら多い!
SMWSの幾つかのボトルだけでなく、オーナーズカスクも
1993年はピーティーな商品が多い。
オーナーズカスク、1993年、売約済みリスト(サントリーオフィシャルページ)

改めて振り返ると、THE CASK of YAMAZAKIも1993年はピーティーな商品が多い。
THE CASK of YAMAZAKIオフィシャルページ

どういう経緯で、山崎ではこの年にピーティーなモルトが沢山仕込まれたのか、
どなたかご存知でしたら、ぜひ教えてください。m(_ _)m
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