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富士御殿場1996 No.512


富士御殿場蒸溜所内のショップ限定で販売されているシングルカスクシリーズで、
セカンドリリースのカスクナンバー「M000512」のボトル。
ボトリング数は156本。

1996年5月11日に蒸溜して、2006年12月8日にボトリングした6樽の中から
2樽分(No.513514)は楽天内でまだ営業している、
富士御殿場蒸溜所のオンラインショップ限定発売。

そして残りの4樽分(No.512、515、516、517)は
富士御殿場蒸溜所内のショップ限定で順次販売されていて、
最初に発売されたNo.515は完売し、現在はこのNo.512を売り出し中。
これも売り切れ次第、次の樽の販売に移行するとの事。

6樽は全て同じ日に蒸溜し、同じ日にボトリングされているため、
樽の個性、その物の違いを十分に飲み比べる事ができる、
貴重な体験をさせてくれるシリーズだと感じている。

飲み比べると、ちゃ〜んとそれぞれの違いが分かって、
「同じニューポットでも、樽の違いだけでこんなにバラツキがあるんだから、
 ブレンダーの力って凄いな〜。」という感動をマジマジと体感できる。

香り
キンモクセイを彷彿とする、インパクトのあるフローラルな香り。
グレープフルーツの甘く酸味のある香りとワタの苦い香り。
そしてピート香は強い。

味わい
まずフルーツの酸味を感じるが、すぐにドライで温かくなり、苦味が目立つ。
甘味はほとんど無い。ビターだ。

加水後の味わい
若いリンゴ様の軽いフルーツとゴムが相乗してフルーツガム。
そしてピートと苦味。

後味
軽くススがあるが、クリーンで短く、すぐに消える。

総評
香りにはとても期待させられるワクワク感があるが、
味わいは苦く単調で、ちょっとガッカリさせられる。
ただし、ボトリングされている以上、何らかのメッセージが込められている訳で、
それが何かを考えさせられる。
例えばブレンデッドの技術で美味いウイスキーに変えられる原酒なのかもしれないと
考えれば方向性は違うのかもしれない。

#富士御殿場

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