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Serendipity


呑んだくれさんのブログを見て、昨年の春〜夏に飲んだ事を思い出しました。
という訳でテイスティングコメントを残します。

輸入元スリーリバーズのコメント
アードベッグ蒸留所が、アードベッグのボトリングをする際に誤って
12年物のGlen Moray(グレンマレイ)をブレンドしてしまったそうです。
恐らく数樽のアードベッグをブレンドしてボトリングする際のミスでしょう。
そこで、商品化できずに廃棄する予定だったものをテイスティングしたところ、
これが意外にも美味しかったので
「セレンディピティ」(偶然に発見する能力)と名づけてリリースしたのです!!

意図的に作り上げた商品ではないので、当然生産・販売は一度限り。
アードベッグ17年を作る際に起きたアクシデントで、
17年や20年以上の古いアードベッグが入っていると言われており、
公式にも80%はとても古いアードベッグが入っている、と発表されています。
生産本数は明らかにされていませんが、いわゆるワンバッチ分のボトリング
であると思われるので、数百ケース前後なのではないでしょうか。

香り
ツーンと鼻に来る程、刺激的なピート、ヨード臭。
ピーティーを越えて、レモンの如く酸っぱい。
燻したレモンの皮の汁を目の前で飛ばされた様。

味わい
炭入りのオレンジ系ミックスジュース。
やがてミルキーな甘味やバナナの甘味が出てくる。
落ち着くと白菜の旨味、そして薫製されたスイカのジュースが支配する。

加水後の味わい
甘味や酸味が薄くなり、アードベッグらしい穀物系ピートが出てきて、HOTになる。
加水で変わる。アードベッグ好きなら加水も良い。

後味
ミルキーな甘味が程良く消えて行き、
アードベッグ由来の穀物系の香ばしいピート感が薄く残る。

総評
アードベッグ特有のキツイ穀物系ピートではないが、
それでもしっかり主張してくるピート。
古いアードベッグが入っているらしいが、複雑味は無い。
しかしオレンジ系ミックスジュースとミルキーな甘味が芳醇で美味しい。
クセが無くて美しいモルト。
それなのに度数が低いためグイグイ飲めてしまうから困る困る。

#malt

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