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SMWS日本支部15周年記念イベント・その2


SMWS日本支部15周年記念イベントの試飲が始まって、
最初にいただいたのは119.3(山崎)。

香り
ニューポッティ、日本酒の発酵臭、マーマレード、
グーズベリージャム、アンモニア(トイレ)

味わい
黒砂糖様の甘味、生姜の辛み、軽いサルファーと焦げ臭。
やがてドライになり、山葵辛さが出てくる。

加水でゴムが出てきて、甘味が衰退し、辛味が出てくる。

119.3がベストジャパニーズウイスキー2005に選ばれた事
帰宅してから思い出したので、それ程に感心を抱いていなかったのは少し後悔。
ってか119.3に近いというTHE CASK of YAMAZAKI 1993 HOGSHEADの印象と
全然違う。先にスモーキーな119を飲んでいたせいなのか、スモークを感じなかった…。

◎続いて120.2(白州)
香り
ソープ、ファッティ、軽いピート、丸い感じ

味わい
コテコテマンゴー、ピート、白州なのに硬い水、酸味強くざらついた舌触り。
やがてドライになるものの、次第に麦の旨味が出てくる。

加水でレモン、グレープ、グレープフルーツの果実が出てくる。
ピートの長い余韻が素晴らしい。

◎3杯目は45.2(ダラスデュー)、13年物!
これだけは何かラベルも最近のソサエティと随分違う感じで、
スクリューキャップのオールドボトルだった気がします。

香り
スポーツ飲料系の軽いグレープフルーツの甘さ、穀物の旨み。

味わい
最近のダラスデューの様な長熟でなくても、十分にフルーティー。
そして快い酸味♪

加水で甘味、辛味、酸味、旨味が調和した心地よい味わいに整う♪
大好き、ダラスデュー♪

◎4杯目は93.8(グレンスコシア)
香り
オイルサーディン、玉葱

味わい
軽い辛味とミルク、爽やかな清涼飲料水系の甘味、燃える干し草
スコシアらしい!

今風?にネーミングするなら「スコシア、キターー(゚∀゚)ーー!」
こんな感じです。(笑)

カウンターで5杯目を手にすると、majimaさんに初めてお会いしました。
そして元木さん等とノージングしつつ、べちゃくちゃお話ししていると、
カウンターへ来た女性が香水をプンプンさせていて幻滅。
お話しの途中でしたが、速やかに無言でその場から退散しました。
majimaさん、突然消えてごめんなさい。
ってか、その女性、試飲会に香水付けて来ないでください!!!

◎その5杯目は125.1(グレンモーレンジ)
香り
オーク熟々

味わい
チョコレート、カカオ、コーヒー、紹興酒、ナッティー
例え様の無い、酸味あるチョコレート。

流石モレンジ、恐るべし!

◎6杯目は81.2(グレンキース)
香り
例え様の無い香り、溶けたビニールが混ざった蝋が燃える感じ?
ケーキの上に乗っている硬くて美味しくない砂糖菓子

味わい
快い酸味のあるグレープフルーツの綿の快い渋味。軽い辛味でドライ。
極く軽い化粧香が残る。

加水で苦めのグレープフルーツ、軽くバラのフローラル。

◎7杯目はニューボトルの7.48(ロングモーン)
香り
焼きみかんの酸味ある焦げ臭。

味わい
コテコテのキャラメル、鉄、タンニン
枯れ気味…。

後からトロピカルフルーツのフィニッシュが出てきて長い。

◎8杯目はニューボトルの4.73(ハイランドパーク)のシェリー
香り
蝋、煤、焦しバター

味わい
焦げ蜂蜜、酸味あるドライフルーツ。

いかにもハイランドパークのシェリー樽熟成!というベタで分かりやすい感じ。
なぜかミートスパゲティを食べたくなる。(お腹空いた?)

約1時間20分の試飲も、あっという間に終わりです。

って事は80分で9杯だから、1杯9分って事で、トイレ休憩する暇などある訳無し。
おしゃべりの時間も考えれば1杯5〜6分ってのが正味な時間でしょうか…。


参考までに、この日のボトルリスト(ニューボトルを除く)
※画像をクリックすると大きく表示されます。


そして最後のイベントはデーブ・ブルーム氏のテイスティング。
ニューボトルから3種類をコメントされました。

7.48の香りで「焦したトマトピューレ」とおっしゃっていたのには
「なるほどな〜」って感じです。
そりゃぁ「焼きみかん」なんて文化は本国には無いでしょうから、
僕の思った「焼きみかんの酸味ある焦げ臭」は言ってもらえない訳です。(笑)

最後の53番に対するコメントは感情移入されていて、長かったです。
53番はデーブ氏のお好みなんでしょうか?

試飲の時間が本当に短く、会話を楽しむ暇はほとんどありませんでした。
もっと飲んでみたいモルトが沢山あったのに…。

振り返るとソサエティの試飲会に参加するのは1年ぶりでしたが、
新しい試飲会のスタイルとしてのチケット制には抵抗を感じませんでした。

最後に、僕が大好きな119のパンチョン樽モルトの長熟(ミズナラじゃなくてね)、
これがソサエティで売り出され、世界中のモルトファンを唸らせる日が来る事を夢見つつ、
今後の試飲会にも気軽に参加してみようと思います。

会場では誰に伝えれば良いのか分からず、言えませんでしたので、
ついでにこの場を借りて言っておきます。
「SMWS日本支部15周年、おめでとうございます。」

#tasting

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