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薫るモルト原酒


酒店「マインマート」のプライベートボトル。
BLENDER”S CHOICE 薫るモルト原酒

グレーンのみの「さらりグレーン原酒」とモルトのみの「薫るモルト原酒」を販売し、
好きな配分でブレンドして飲んでもらおうという企画限定商品。

2年近く前から販売しているそうだが、限定の割りにはまだ在庫がある様。
状況を聞くと、ウイスキー消費の低迷に危機感を感じる…。

1本の小売り希望価格?定価?は777円(会員価格700円)だが、
アルコール度数は低くて37%。
相変わらずの「NEWS」ボトルを流用している。

キリンビールへ確認した所、シングルモルトとの事。

香り
富士御殿場らしく、極く軽~いピート香を放ちながら、
若いリンゴや桃のフレッシュなフルーツと、
この蒸溜所特有のエステルをスッキリ感じられる。
そして奥には使い込まれたマシンの錆びた鉄とオイルの香りも感じられる。

味わい
アルコール度数の低さのせいかライトボディ。
スモーキーと酸味が極く軽~く乗っている、甘くないチョコビスケット。
フルーティーさは香り程では無いが、一方でフローラルを感じる。

しかし飲み続け、しっかり味わうに連れて、ライトボディだったはずが、
重機を連想させる様な不思議な重みを増してきて、
ナッツのオイリーでコクのある味わいを感じる様に変化してくる

後味
ピートで炙ったスモーキーなレモン掛けの酸味を持った、甘~いハチミツ。
思いの他、後味も凄く良い!
価格も度数も低いので期待していなかったがしばらく経ってからのフィニッシュは中々♪

総評
シングルモルトという事を非公開にしている商品でありながらも、
富士御殿場モルトをストレートに楽しむ事ができる。
アルコール度数が低いのは惜しいが、価格(1本700円)のパフォーマンスは優れている。

シングルモルトとシングルグレーンの同時発売で、重めのモルトを軽いグレーンで調整、
ブレンドする富士御殿場のウイスキー作りを目の当たりにできた感じ。

フレッシュなシングルグレーンも面白い。

#富士御殿場

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