Journey of a Bartender <Hirohito Arai blog>

栃木県足利市にあるBAR猫又屋の新井です。 毎月の定休日やおすすめカクテルなどを中心に またある時は趣味のトレッキングや ひとりごとなど、 徒然なるままに書き綴ろうと思っています。

2016.04.26【日記】

電気椅子

はい、皆さん。おはこんばんにちは。
ますたーの新井です。

皆さんは「電気椅子」ってご存知でしょうか?
そう、映画「グリーンマイル」で問題視された事もあるアレです。
現在もアメリカの一部の地域では死刑執行に使われているようです。

話は変わりますが、これは私が喫茶店に行った時の出来事。
(以下、落語風に脚色)

カウンターで珈琲を飲んでいると、常連さんらしき2人がお話をしている。
A「お前さん、●●の銭湯によく行くって言ってたけど、電気風呂には入る事あるのかい?」
B「ははぁ・・さてはお前さんも聞いたのかい?●●の電気風呂の話だね?」


A「そうそう、なんでも●●の電気風呂の電圧は凄いらしいじゃないの?」
B「なんでぃお前さんやった事ないのかい?あれは凄いなんてぇもんじゃないよ。
  そりゃ雷にでも打たれたようなもんでさぁ」


話をまとめると、どうやら●●の銭湯の電気風呂が兎に角凄いらしく、
中でも3席ある1番奥の電気風呂(座るタイプ)がやばいらしい。

常連さんが帰ったあとに、喫茶店のマスターに聞いてみる。

わし「マスター、銭湯好きって言ってたけど●●の銭湯に電気風呂って入った事ある?」
マスター「・・あるよ。」


わし「あるの?!・・でどうだった?」
マスター「・・やばいね」


どうやら、噂は本当らしい。


そこまで聞くと、普段はサウナ⇔水風呂のヘビーローテンションしかしない私も
怖い物みたさで入ってみたくなる。


当日。


・・あれが、噂の「電気風呂だな」

噂通り、3席あったが3席とも年配者が使っていて埋まっている。

(・・皆さん平然と入っているぞ。ただの噂だったのか・・。)

暫く、違う風呂に入りながら観察をしていたら、「例の席」が空いた。

(今だ!)

私は風よりも早く、雲のように穏やかに湯船に移動した、1番奥に進もうとした時
手前に座っている諸先輩(おじいちゃん)に声を掛けられた。

「やめとけ!!!」

(びっくー!)

驚いて固まっていると、おじいちゃんはこちらをみて、ゆっくりとそして確実に言い放った。

「やめておけ・・。」

わし「・・・え?何故ですかいな?」

おじいちゃん「あんたまだ若いだろう・・子供が出来なくなるぞ」

わし「そうなの?!でもそれじゃサウナも駄目なような気がするけど・・」

おじいちゃん「まだ若いんだからやめとけ」

わし「・・・・。・・・・・・。入ります。」

おじいちゃん「・・・・・わしゃ知らんぞ。」



そんなやりとりがあってから、私は噂の電気風呂に腰を据えた。

{?!☆!!!!nlnんんぁーーー!!!)

低周波治療器を腰にあて、いきなりMAXにしたような激痛が?!
昔、コンセントに濡れた手で触れてしまった時に流れたあの感覚が腰から心臓に響きます。

瞬間的にその場を離れてしまいましたが
その場で立ち尽くす私はぼそっと呟いてしまった。

「・・・電気椅子だ。」


4年前。まだサウナも水風呂も知らない私がいた。
水風呂に入る事を躊躇っていた時に、サウナから出てきたおじいちゃんが
躊躇う事もなく、頭から水風呂にダイブした。

その時、私は彼を勇者と思ったし、それから水風呂の事を
「勇者の泉」と呼んでいる。

私は再び、勇者をみた。

私が入る前に1番奥に君臨していた仙人の事だ。
彼は目を深く瞑ったまま、頬杖をつき優雅にそこに佇んでいた。

私もいずれ、あの席に座れる時がくるのだろうか?
あの席から眺める銭湯の景色は一体どんなだろう・・。

そんな事を考えていた。


そして夜が明けた。
 
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