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キルダルトンクロスへ

2012.05.28

 前日。ブルイックラディのフェスを存分に楽しんだ後は、宿に戻って翌日のスケジュールをおさらいします。翌日のオープンデイはカリラ蒸留所だったため、それへの参加は見送ることにして、島の南側、蒸留所が3つ並ぶ辺りを見学する計画を立てます。


(蒸留所の場所をおさらい。車のない私にとっては、カリラのオープンデイに参加していたら、他はなにも回れずに一日を終えてしまう)

 最初はポートエレンをちらーっとみて、ラガヴーリンの予定だったのだが、そういえばアードベッグの先にあるというキルダルトンクロスも見ておかなければならないのではないか、ということを思い出してしまったのがスケジュールが乱れるそもそもの始まり。
 というのも、問題はホステルのあるポートシャーロットからアードベッグ行きのバスの時間である。
 終点のアードベッグまでの直通便となると、朝7:20発の一本しかないのである。その後もボウモア乗り換えでアードベッグまで行く方法もあるが、その方法だとアードベッグ着が朝一のに比べて2時間弱も遅れてしまう。折角のアイラだ。無駄な時間はなるべく無くすべき、ということで、翌朝は早起きするつもりでこの日は早く寝ます。

 そして翌朝——。
 目を覚ましたのが7:09。もう飛び起きるようにして、実際飛び跳ねながらジーンズをはき、顔だけ洗うと、前日のうちに作っておいたサンドイッチを冷蔵庫から取り出して、ホステルを飛び出します。

 息せき切ってホステルの先にあるポートシャーロットホテルの辺りまで行き、まだバスが来ていないのを確認。或いはもう行ってしまったのかも知れん、など思いながらも、まだ時計の針は7:20をまわっておらず、大丈夫なはず!と信じて周りをきょろきょろ。すると、すぐそこに止まっている一台の車が。ここでみなさんお待ちかねのアイラ名物が到着です。


(どどーん。ポストバスー)

 あれ?あれでいいのかな?これだよな??とか思いつつゆっくり近づいていくと、ちょうど集荷を終えて車に乗り込まんとしていたおばちゃんが私に気付く。
 「Is this bus ? to Ardbeg ?」なんて訊ねるとイエース、ということで、乗り込ませていただく。ルイス島以来のポストバスである。
 ちなみに後できづいたことですが、ポストバスの方が普通のバスよりも運賃が幾らか安かった。私のような貧乏旅行者にとってはありがたい存在である。

(運転席含めてわずか10席のバスでゴトゴト跳ねながら進みます)

 バスはあちこちで荷物を回収&配達のために止まりながら進み(ポートエレンではポストオフィスがあり、そこからしばらく出てこなかった)、アードベッグに到着したのは8時半過ぎ。気になっていま、グーグルマップ先生に聞いてみたら、車で40分ほどとのことだったから、およそその倍近い時間をかけてゆっくりとアードベッグに到着します。
 結局、最初から最後まで唯一の乗客だった私を追いて、彼女は「Have a good day」と去っていきました。

 さて。目の前にはアードベッグ蒸留所。テンションも否応なくあがっていきますが、そこはぐっとこらえて、まずはその先にあるキルダルトンクロスを目指します。
 アードベッグからは標識が出ており、それによると6マイルの道程。2時間も歩けばつくであろう、とカバンの中から取り出したサンドイッチをもぐぱくしながら歩みを進めます。

(なーんもないのーんびりした道をひたすら進みます)

(出発してすぐの所にあった湖。すわウーガダールか?アリーナムビーストか?と色めき立ちましたが、どうも湾だったような…)


(またしばらくすると海が見えてくる。オイスターキャッチャーだろうか、木製の筒をキュッキュと鳴らしたときのような鳥の声が辺りには響いていた)

 朝一だし天気もいいしで、とても気持ちの良い、軽いハイキング。2時間の心持ちでのんびり歩いていたにも関わらず、実際には1時間半ほどで到着いたしました。


(どどーん。キルダルトンクロスー)

 どういった歴史のある遺跡なのかは例によってあまり判然としないのですが、とにかくキリスト教関係であるのだな、くらいの浅すぎる認識で写真を撮りまくります。

(石碑が幾つも並んでいます)

(床にはレリーフが)

(有名なキルダルトンクロスの他にもケルト十字がいくつか建っています)

(普通の十字架もありました。完全にお墓です)

(キルダルトンクロスの説明パネル)

(説明パネルによると、上下左右のレリーフにはそれぞれの重要なシーンが描かれているんだとか)

(裏側からみるとこう。4匹のライオンが刻まれています)

(それにしてもいい天気!)

 そんなこんなで折角、歴史のある遺跡に辿り着いても、知識がないために中途半端な感じ。私にとっては「キリスト教うんぬん〜」の土地というよりも「アードベッグのキルダルトン」というウイスキーボトル由来の地、ということの方が重要なのです。それにしてももっと調べておくべきですね。いま軽く調べたんですが、結局キリスト教ゆかりの地くらいの説明しか出てきませんでした。本当にお粗末様です。

(メインの教会跡から少し離れた所にも、ぽつんとケルト十字が建っていた)

(いい景色!ここからまた2時間近くかけてアードベッグまで帰ります)

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