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ドラムチョークロッジホテルにて、その2

2012.05.15

 さて。午前中に興奮のロッホユー蒸留所見学を終えたら、あとはすることなど何も無い。せっかくスコットランドでも有数のウイスキーバーでもあるホテルにいるのだから、これは昼日中からグラスを傾けて夢うつつを彷徨う一日を過ごすのもいいかと思うも、まだ時刻は正午をまわったばかり。酒の弱い私がこの時間から飲み始めたら、日も暮れぬうちにどろどろの酔体を晒してしまうことは間違いないので、ここは一つ昼下がりの散歩と洒落込もうとホテルを出ます。


(小高い丘の上に立つホテルからは、入り江が見渡せる)


(気持ちのいい曲線を描く入り江)


(左手に海を眺めながら散歩します)


(ぐるっとまわって入り江の反対側まで来ました)


(意外にも海はきれいに透き通っている)


(犬がいました)


(追いかけます)


(追いつきました)


(いやぁ〜。それにしても気持ちのいい海だなー)


(ただいま〜)


(さてと…)


(いただきます)


(次は何飲もうかな〜)


(さすがにボトル揃ってるけど、ここではウシュクベーハ以外飲む気は起きないな〜)


(暖炉いいなー)

 という感じで、この周辺には何も無い。結局、海を眺めて、犬と戯れて、あとは酒を飲むしか無いな、ということでどの道15時ごろからはゆっくりと飲み始めることに。
 散歩の途中で見つけた犬を追いかけまわしていた際、その犬に話しかける人がいたので「your dog ?」って訊いたのだけど答えは「ノー」だった。野良犬というか、この辺りみんなで飼っているみたいな雰囲気があって、そののんびりとした空気がとても魅力的だった。

 写真の暖炉は、ホテルに到着した夜、フランシスが薪をくべて赤く燃やしていたもの。温かさに、その様子を私が眺めていたものだから、フランシスから「明日はあなたがこの役をやるのよ」と言われたが、結局、私が薪をくべることはなかった。ちょっとやりたかったのだけれど。

 そんなこんなでラザニアもいただきつつグラスを傾ける。いい気分だねぇ。贅沢だねぇ。なんて浸っていると、ジムとフランシスの二人が「あなたは飲んでていいから」とだけ言い残してなにやら慌ただしげにホテルを出て行く。完全に置いてけぼりである。
「飲んでていいから」も何も、勝手にカウンターの中に入るわけにも行かないし、仕方が無いのでグラスに残っていたのを少しずつ口に含んでゆっくりと時間を過ごします。
 二人がいなくなってしまったので、完全に私一人になってしまったホテル。客人を残して去ってしまうそのホスピタリティにももう慣れたもので、とても静かな午後を過ごしました。

 しかし、飲み始めが早かったもので、やはり20時ごろには眠気に襲われて部屋へ戻る。またあとで一杯やりにいこう、と考えていたのだが、部屋に戻ってぬるい湯しか出ないシャワーを浴びてしまったら、なんだかもうこのまま眠たくなってしまい、そのまま落睡。贅沢な一日を過ごしました。
 明日は、いよいよフェリーに乗ってアウターヘブリディーズへ。これからしばらくは、フェリーで島々を渡るアイランドホッピングが続くことになります。

#Loch Ewe

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