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スペイサイド・クーパレッジ

2012.05.07

 前日の酔いもすっかり覚めて、今日は怒濤のディスティラリー・トレイルが敢行される予定。しっかりご飯を食べて、準備万端整えると、まずは宿から30分ほどのところにあるマッカランを目指します。

 最初のツアーが10時からだったので、その時間に合わせるように到着。受付でのやり取りも慣れたもので「ツアーに参加できるー?」といつもの調子で訊ねたのだが、なんと答えは「ノー」。なななんと。なぜだーい?ホワーイ?みたいに訊ねると「フルブックだから」と。つまり予約満席。今日の分のツアーはどの時間の回も完全に埋まっているとのこと。
 これは予想外だった。なんとか見れないかお願いしてみるも、やはり「ノー」。これは誤算だ、と打ちひしがれていると、そんな私の絶望を嗅ぎ取ってか「いつまでこちらにいるの?」と。「明日まで」と答えたら「OK。じゃあ明日の10時半の回だったらいま予約できるから、それでいい?」と。頭の中で今日明日のスケジュールを組み直して、大丈夫、いけるってことで、マッカランはまた明日に回すことに。

 さてさて、とんだ誤算で時間が空いたので、これはちょっと諦めていたスペイサイド・クーパレッジに向かうのもいいかも、と思い、足を向ける。すると、マッカランの門を出てすぐの辺りで、ワゴンバスに乗ったおっちゃんに声をかけられる。「どこまで行くんだい?」「クーパレッジまで」「よっしゃ。乗りな」で乗せていってくれることに。
 ツアーバスの運転手をしているという彼。一般の方に車に乗せてもらえるのは、その方の親切ということでいいのかもしれないが、仮にもそれを商売にしている方のバスに乗っちゃうっていうのはいいのかな、と思いつつも、相手がいいというのだからいいのだろう。話を聞くと、ここまで来たのもマッカラン行きの観光客を乗せてきたからだったんだそうで、ますます乗せてもらっていいのかな、って気分になったりしたが、しっかりとクーパレッジの入り口まで乗せてもらった。

 降りる前に「もしまた来ることがあったら俺のバスを使ってくれよ!友達にも紹介しといてくれ!」と名刺をたくさん頂いたので、せっかくなのでみなさまにご紹介。


(スペイサイドへお越しの際は是非ご利用ください!)

 と、そんなこんなでスペイサイド・クーパレッジへ到着。


(キルン風の屋根に、ドングリと樽のシンボルマークがお出迎え)

 受付を済ませて館内の展示を見学。樽の作り方はもちろん、材質の特徴や、樽によってウイスキーはどういった影響を受けるのか、など、プレートに書かれた解説を読みながら進むウォークスルー型のアトラクション。プレートには日本語版もあったので、英語がわからなくても楽しめた。一通りプレートを読み倒した後はビデオ鑑賞。その後、遂に実際の工房へ向かうわけなのですが、残念ながら、工房の中には入れず、ガラス越しの鑑賞となります。


(二階の高い位置からの見学となりました。中では職人さんが作業中)


(樽のタガをはめる機械やフォークリフトなど重機もある。隣のブースでは、樽の天板をひたすら機械が円く削っていた)


(左手の奥の方ではチャーリングの工程が行われているらしい。が、「チャーリングしてるとこ見たい」と言っても「危ないからダメ」と見せてくれなかった)

 巨大な機械や設備なんかは見ていて楽しかったが、如何せんクーパレッジと言えば、キースで見せてもらったあそこのクーパレッジでの経験が何より鮮明で、ガラス越しに職人さんの技を見ていても、あれ以上の感動はない。


(職人さんの道具やなんかも展示されていた。奥には「樽作り体験パズル」みたいなのがあって、ミニチュアの樽をタガにはめていくのだが、とてもじゃないがきれいな円形に木片をはめることは出来なかった)

 なんとなく退屈したような気分で見学を終え、併設のショップへ。


(スペイサイド・クーパレッジラベルのボトルもあった。シングルモルトらしいが中身はなんだろう。。)

 楽しかったのだが、やはりキースのクーパレッジと比べると、体験としてはあちらの方が面白かったなぁ。そんなことを思いながら、施設を後にしました。

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