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【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その3

2017.05.25

 朝から二つマスタークラスを終え、おおいに酔っ払っている。もう。疲れちゃった。。な。。みたいな気分を引きずりつつ、エントリーフリーだったスプリングバンク蒸溜所の見学をサクッとします。

(いい天気。太陽さんさんですが、この写真を撮ったのは16時過ぎのこと。まだまだ明るい)

(みんな大好きスプリングバンクのスチル)

 しばらく所内をふーらふーらと彷徨っておりましたが、これ以上ふらふらしていてもしょうがない。夜のために少し体力を残しておこう、と一旦宿に戻りシエスタとしけこみます。

 一旦宿に帰り、ベッドに潜り込んだのが17時ごろ。次に目を覚ましたのが19時ごろで、そろそろ酒でも入れようかと、起き出して街へ繰り出します。しかし、朝起きてから、酒を飲む。酔う。寝る。酔いが覚める。酒を飲む。しかしていない。最高である。

(キャンベルタウンの湾。つまりキャンベルタウン・ロッホ。この時時刻は19時過ぎ。まだまだ明るい)


(ファインエールズとのコラボビール。スプリングバンクのピーテッド麦芽を使用しているとかで、確かにスモークはあったがガッツリというわけでもなく、フルーティで美味しいエールだった)

 天気のいい夏の夜。まだ明るさが残る野外で、美味しいビール片手にバーガーを食べる、みたいなのはもう最高of最高というか。この時間が永遠に続けばいいのになー。みたいな気分に陥っていると、ぼちぼち次のイベントが始まる時間。
 スケジュールによると、19時半から蒸溜所のモルト・バーン(普段はフロアモルティングを行なっている場所)で、地元のバンドや学生のパイプバンドなどが演奏をするんだそう。やはりこういうのに参加せねば。とそそくさと移動をします。

 私が建物内に入った時点ではまだ人も少なかったけれども、しばらくご飯を食べたりビールを飲んだりしている間に、徐々に混み合ってくる。パイプバンドの音楽が大きくなり、地元感あるアットホームな進行の中、みんな手を打って歌ったり踊ったりしはじめる。

(会場は徐々に熱気に包まれる)

 私も同席の人とやいのやいの言いながら、スランジー!スランジー!とやるわけなんですが、こういうのって本当に素晴らしいと思うんですよね。会場には、地元の人もいれば、私のような観光客も当然多いわけで、そうなると拙い言語でのコミュニケーションよりも「みんなで酒飲んで歌って、それでよくない?」みたいな雰囲気になってくる。ウイスキーや音楽が共通言語として機能していく感覚が心地よく、それのおかげで私は、会場を包む雑多な一体感を構成する一人として存在することができる。もちろん、まぁ、言葉が通じたほうがいいんですけどね。多くの言葉はいらないというか。
 日本からフェスティバルに参加される方には、ぜひこういうイベントにも参加してみてほしいです。やれ日本人はシャイだ、コミュニケーションが下手だ言われますが、まぁ酒を飲んで、わーわー楽しい雰囲気に飲まれるのも、またここに来た意味というか。フェスティバルは、ただ貴重なボトルを購入するための機会のみにあらずというか。世界中のウイスキーファンと、地元の人と、こうして触れ合うのも、また、いいものですね。

 そんなこんなをぼんやり考えながら、酔いの回った頭でふらふらと帰宿。すっかり重くなった頭で、寝て飲んで寝ての一日を終えるのでした。

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