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【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その3

2017.05.24.

 オープンデイのフリーツアーを満喫したら、今度は予約していたウェアハウステイスティングです。

(所内の様子。敷地内にはいくつかのテントが設置されており、フードやお土産などを売っている)

(片隅ではカスクの組み立てデモンストレーションが行われていた)

 ウェアハウステイスティングの時間が近づいて来たので指定された場所に移動すると、宿でチェックインの際にやいのやいの言っていたドイツ人二人組の姿を発見。せっかくなので一緒にやいのやいの言いながら、時間を待ちます。

 開始の予定時刻から10分かそこら遅れて、ようやくウェアハウスへのドアが開かれ、参加者たちがそこへなだれ込みます。受付で受け取っていたチケットを入り口で手渡し、いざ熟成庫の中へ。

(わいわい。がやがや)

(奥にはずらっと縦置きの樽が。中身を入れる前の空き樽かしら)

(そして正面に並んだ4つのカスク。胸の高鳴りが止まりません)

 並ぶ樽を眺めながらわくわくしきっていると、おもむろに偉い感じの人が現れて参加者にグラスを配り始めます。

(偉い感じの人)

 こちらの偉い感じの人たち。その正体は、ディスティラリーマネージャーのイアン・マカリスター氏と、ウイスキー界の権威「マスター・オブ・ザ・クエイク」に選ばれている一人、チャーリー・マクリーン氏。チャーリー氏は様々な著作の他、テイスターとしても活躍されている方で、果ては映画『天使の分け前』にも出演されて、作中でウイスキーの講義を行なったりもしている偉大な方。そりゃ偉い感じも出るってもんです。

 そんな偉い感じの人たちが、自ずから我われ参加者にグラスを配り、樽からヴァリンチで取り出した琥珀色の液体を振る舞うのである。

(え、偉い感じの人が自ずから。。!)

(グラスに注がれた琥珀(?)色の液体)

(樽から取り出した液体が参加者に行き渡ると、一つ一つテイスティングしながら味わいをコメントしていく)

 一つ一つ、細かいコメントをつけながらのテイスティング。スコシアは、潮とオイリーなどまったりした酒質の印象が強かったのですが、最初の一樽目で全くスコシアらしくない爽やかなりんごキャンディ系のフルーティが凄まじく、驚いていると続く89年ビンテージのリフィルシェー樽では、らしいブリニーやミネラル感に加えて乾いたアプリコットなんかもあり、やや渋い印象なんてコメントで、もう楽しい。
 わいわいと偉い人たちを囲みながら、周りの人とあーだこーだやりあっているうちに、4種のテイスティングは無事終了。「あー、楽しかったー。参加費20£は安かったなー」なんてホクホクして帰ろうとすると、最後に偉い人たちからビッグサプライズ。
 何でも「この4樽の中から一番気に入ったやつのミニボトルをプレゼント!」とのこと。どひゃー。えらいこっちゃえらいこっちゃ。続々とできるボトル受け取りの行列に私もそそくさと並び、その間にどのボトルを選ぶかを思案。うーん。やっぱり一番うまかったのは最初のバーボン樽。ヘビーピートやミディアムピートも悪くはなかったけど、やはり人樽選ぶならこれかな。。

(やっぱりこれ)

 だって28年と1番の長熟だし、味わいもまぁ悪くはなかったし、そもそも80年代のスコシアなんて飲んだことないし、ついつい貴重な樽な方にいってしまうのは人の性じゃないですか。仕方ないじゃないですか。
 わんわん言いながらも無事テイスティングイベントを終了。ついでにショップで、この年のフェスティバルボトルなんかも購入し、ほっくほくな気分でキャンベルタウンフェス初日は終了です。

#Glen Scotia

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