てんてこまい蒸留所巡りの旅 in スコットランド

てんてこまい蒸留所巡りの旅 in スコットランド

金無し、伝手無し、語学力無し。バックパッカーでスコットランド蒸留所巡りの旅に出たいと考えている全ての人へ。

2020.04.08【日記】

目次 Contents

時系列に沿って目次を作成いたしました。
これで気になる蒸留所の情報に簡単にアクセスできるね!やったね!
最新情報がアップデートされていないため、古い情報や間違った情報などもあるかと思いますが、そこは旅行記ってことでどうぞお目こぼしくださいませ!

はじまり
コペンハーゲン経由、ヒースロー行き
ロンドン市内観光​  
ロンドン→エジンバラへ​
001. セント・マグダレン/St.Magdalene​
002 .ローズバンク/ Rosebank​
エジンバラ市内観光
003. グレンキンチー/Glenkinchie​
ピトロッホリーへ
004. アバフェルディ/ Aberfeldy​
005. エドラダワー/Edradour​
006. ブレアアソール / Blair athol​
007. ダルウィニー/ Dalwhinnie​
008. グレンオード/ Glen ord​
009. トマーティン / Tomatin​
010. ロイヤル・ブラックラ / Royal Brackla​
ネス湖観光​
インヴァネス市内観光​
011. ダルモア / Dalmore​
012. ティーニニック / Teaninich
013. インヴァーゴードン(ベンウィヴィス) / Invergordon(Ben Wyvis)
014. グレンモーレンジ / Glenmorangie
015. バルブレア / Balblair
016. オールド・プルトニー / Old Pulteney
ウィック市内観光​
017. クライヌリッシュ / Clynelish​
018. ブローラ / Brora​
いざ、オークニーへ​
オークニー観光​
019. スキャパ / Scapa​
020. ハイランドパーク / Highland Park​
さらば、オークニー。再び本土へ
021. グレンギリー / Glen Garioch​
022. ロイヤル・ロッホナガー / Royal Lochnagar​
023. グレネスク / Glenesk​
024. グレンカダム / Glencadam​
025. フェッターケアン / Fettercairn​
ローレンスカーク、そしてアバディーンへ​
026. グレンドロナック / Glendronach​
ハントリー、市内観光​
027. アードモア / Ardmore​
028. マクダフ、そしてバンフ / Macduff, and Bunff​
029. オルトモア / Aultmore
030. グレントファース / Glentauchers​
031. グレンキース / Glen Keith​
032. ストラスアイラ / Strathisla​
033. ストラスミル / Strathmill​
キースのクーパレッジへ​
034. ノックドゥー / Knockdhu​
キースからダフタウンへ
035. グレンフィディック / Glenfiddich​
036. バルヴェニー、そしてキニンヴィー / Balvenie, and Kininvie​
037. グレンダラン / Glendullan
038. パークモア / Parkmore​
039. モートラック / Mortlach​
040. コンバルモア / Convalmore​
041. ダフタウン、そしてピティヴェアック / Dufftown, and Pittyvaich​
042. アルタベーン / Allt-a-Bhainne​
ダフタウン市内観光​
043. クレイゲラヒ / Craigellachie​
044. アベラワー / Aberlour​
ハイランダーイン / Highlander inn​
スペイサイド・クーパレッジ​
045. カードゥ / Cardhu​
046. タムドゥー / Tamdhu​
047. ノッカンドゥ / Knockando​
048. インペリアル / Imperial​
049. ダルユーイン / Dailuaine​
050. ベンリネス / Brnrinnes​
051. グレンアラヒー / Glenallachie​
フィディック・イン / Fiddich inn
クエイクバー / The Quaich Bar​
052. マッカラン / Macallan​
053. グレンファークラス / Glenfarclas​
054. トーモア / Tormore​
055. ザ・グレンリベット / The Glenlivet​
056. タムナブーリン / Tamnavulin​
057. ブレイヴァル / Braeval​
トミントール蒸留所へ​
058. トミントール / Tomintoul​
059. クラガンモア / Cragganmore​
060. バルメナック / Balmenach​
061. リンクウッド / Linkwood​
062. グレングラッソー / Glenglassaugh​
063. インチガワー / Inchgower​
064. グレンマレイ / Glen Moray​
065. ミルトンダフ / Miltonduff​
066. ローズアイル / Roseisle​
067. グレンロセス / Glenrothes​
068. グレンスペイ / Glen Spey​
069. グレングラント(そしてキャパドニック)/ Glen Grant,(and Caperdonich)
070. スペイバーン / Speyburn​
071. オスロスク / Auchroisk​
エルギン、市内観光​
072. ベンリアック / Benriach​
073. ロングモーン / Longmorn​
074. グレンエルギン / Glen Elgin​
075. コールバーン / Coleburn​
076. グレンロッシー / Glenlossie​
077. マノックモア / Mannochmore​
078. グレンバーギ / Glenburgie​
079. ベンローマック / Benromach​
080. ダラスデュー / Dallas Dhu​
081. ミルバーン / Millburn​
英国唯一の「政府公認密造酒蒸留所」へ​
ドラムチョークロッジホテルにて​
082. ロッホユー / Loch Ewe​
ドラムチョークロッジホテルにて、その2​
いざ、アウターヘブリディーズへ​
アビンジャラク蒸留所へ​
アビンジャラク蒸留所へ、その2​
083. アビンジャラク / Abhainn Dearg​
ストーノウェイ、市内観光
ハリス島経由、スカイ島行き​
タリスカー蒸留所へ​
084. タリスカー / Talisker​
スカイ島、観光​
スカイ島→マレイグ→フォートウィリアム​
085. グレンロッキー / Glenlochy​
086. ベンネヴィス / Ben Nevis​
フォートウィリアム、市内観光 → マル島へ
087. トバモリー / Tobermory​
トバモリー→オーバンへ​
088. オーバン / Oban​
オーバン、市内観光→クラカンヘ​
いざ、アイラ島へ​
089. ブナハーブン / Bunnahabhain​
バリーグラントへ
090. カリラ / Caol Ila​
フィンラガン、そしてポートシャーロットへ
091. ブルイックラディ / Bruichladdich(フェス編)​
091. ブルイックラディ / Bruichladdich(蒸留所編)​
キルダルトンクロスへ​
092. アードベッグ / Ardbeg(蒸留所編)​
ポートエレンでのテイスティングイベントへ
093. ポートエレン / Port Ellen​
094. ラフロイグ / Laphroaig​
095. ラガヴーリン / Lagavulin​]
096. ボウモア / Bowmore(フェス編)​
アイラエールブリュワリーへ
097. キルホーマン / Kilchoman​
096. ボウモア / Bowmore(蒸留所編)​
092. アードベッグ / Ardbeg(フェス編)​
フェスの終わり。それと、アイラのパブ​
さらばアイラ島、いざジュラ島へ​
098. アイル・オブ・ジュラ / Isle of Jura​
ジュラからターバート、そしてキャンベルタウンへ​
キャンベルタウン、ケイデンヘッドへ​
099. スプリングバンク / Springbank​
100. グレンガイル / Glengyle​
101. グレンスコシア / Glen Scotia​
キャンベルタウン散策​
キャンベルタウン→アラン島へ
102. アラン / Isle of Arran​
アラン島→グラスゴーへ​
103. グレンゴイン / Glengoyne​
グラスゴーでの再会​
104. オーヘントッシャン / Auchentoshan
105. リトルミル / Littlemill, 106.インヴァリーブン / Inverleven​
107. ロッホローモンド / Loch Lomond​
ロッホローモンドブリュワリー見学​
108. ディーンストン / Deanston
109. タリバーディン / Tullibardine​
110. グレンタレット / Glenturret​
クリーフ、市内観光​
スターリング、市内観光​
111. ガーヴァン、レディバーンそしてアイルサベイ( Girvan, Ladyburn, and Ailsa Bay)
112. ブラドノック / Bladnoch
さらばスコットランド。いざアイルランドへ。​
おわりに​
Re : はじまり
ダブリン移住​
ダブリン移住 その2​
ダブリン→エディンバラ​
113. キングスバーンズ / Kingsbarns​
114. エデンミル / Eden Mill​
115. ダフトミル / Daftmill​
116. インチデアニー / InchDairnie​
バーンズナイト in エディンバラ​
ダブリン→アバディーン→キース​
スピリット・オブ・スペイサイド 2017​
スピリット・オブ・スペイサイド 2017 その2​
スピリット・オブ・スペイサイド 2017 その3​
スピリット・オブ・スペイサイド 2017 その4​
スピリット・オブ・スペイサイド 2017 その5​
スピリット・オブ・スペイサイド 2017 その6​
ダブリン最終日​
グレンギリー蒸留所へ
117. ブリュードッグ(ローンウルフ) / Brewdog(Lone Wolf)​
117. ブリュードッグ(ローンウルフ) / Brewdog(Lone Wolf)その2
グレンオード蒸留所へ​
ブラックアイル醸造所へ​
ブラックアイル / Black Isle​
トマーティン蒸留所へ
スペイサイド蒸留所へ​
118. スペイサイド / Speyside
ピトロッホリー散策​
119. ストラサーン / Strathearn​
キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバルへ​
【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル
【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その2
【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その3​
【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル
【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その2​
【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その3
【Day 3】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル​
【Day 3】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その2​
さらばキャンベルタウン。グラスゴーへ。​
Re : おわりに​

[番外編 台湾蒸留所巡りの旅]その1. 南投酒廠​
[番外編 台湾蒸留所巡りの旅]その2. カバラン蒸留所​


以上です!
これからは隙を見てちょくちょく追加していけたらいいな(いいな)と思っております。
データどんどん古くなっていきますが、少しでもあなたのスコットランド旅行の参考になれば幸いです。
私は現在、東京吉祥寺で小さなスコティッシュパブ The Wigtown にて毎日カウンターに立っております。近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りくださいませ。

それではみなさん。
良いウイスキーライフを!
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2020.04.08【日記】

Re : おわりに

2016~2017、春。

 自身の拠点を海外、アイルランド、ダブリンに起き、生活を始めてからあっという間の一年が過ぎました。

 30歳という区切りの年齢での渡愛。
 26で初めて海外に行き、その初めての海外旅行で3ヶ月のバックパッカー、スコットランド蒸溜所巡りの旅へ。その後は、都内のモルトバーに勤務しつつも、どうしても本場のパブカルチャーというものをしっかりと学びたい。その為には結局向こうに住むしかないんじゃないの?働いてみるしかないんじゃないの?というマインドで、地球の裏側まで行き、住む場所も、働き口もない状態から、てんてこまいで生活をしてきました。

 初めて海外へ行き、初めてパブでギネスを飲んだ時は、そのサービスマンの無愛想さに少しく怯んだものですが、今ではその無愛想さは仕事に対する責任や誇り、真摯な姿勢からくる態度だったのだと理解ができます。

 相変わらず英語能力は低く、ちょっとしたコミュニケーションをとるのにも手間取ってしまう私でしたが、それでもこの一年間で培ってきたものはとても大きく、価値のあるものだったの感じています。

 ダブリンでの求職中。
 いくつものパブの面接をパスすることができず、もうあかん。このまま私はスシバーでYAKITORIを焼くシェフになるんだ。と半ば絶望していた頃。1週間くらい前に面接を受けていたパブから急に「よかったらこの週末トライアルに来ない?」と連絡があり、喜び勇んで出勤。他のスタッフとの距離感もまるで分からない中、初めて本場のパブでギネスを注いだ時の感動は今でも忘れられません。
 内向的になるな。ソーシャリストでいろ。みんなにセイハローして、積極的に動け。
 全く違う環境で、言語でのコミュニケーションもろくに取れないなかで、それでも胸だけは張ってカウンターの中に立ち、自分のやれることを一つづつ増やしながら働くことはとても楽しかったし、そのストレスをも心地よく感じるようなメンタルを獲得できた気がします。
 初日の勤務中、カウンター越しに一人の紳士に何かを尋ねられ「あ、ちょっと待ってて。いま他のスタッフを呼んできます。今日は私にとってベリーファーストデイで、この店のことは何も分からないんだ」と答えた時、紳士は「なんだお前、今日が初日か」とやたら私とコミュニケーションを取りたがり、最終的に「これをやろう」と持っていたボールペンをくれたことがありました。なんてことはない、なんの変哲も無いようなボールペンだったけど、それがとても嬉しくて、今でも大切に取っています。それからも紳士は時々店に来ては私にちょっかいを出しながらギネスを飲んでいた。あのおっちゃん元気かな。
 3日間のトライアル期間初日を終え「これがケントの分のチップだ」と5ユーロ40セントを手渡された時は、嗚呼。ようやくこの街での生活がスタートした。海外でも稼ぐことができた。6時間くらい働いて、700円かそこらのチップだけだったけれど、ようやくスタートを切ることができた。ここからだ、と大いに感動したものです。懐かしい。
 トライアルの最終日。
 それは土曜日で、文字通り目が回るほどの忙しさで、私は文字通りくるくる回りながらグラスを洗ったりとかしていたのだけれど、そんな最中、マネージャーに呼び出され「I want to offer you」と正式採用のオファーを受け取り、すぐに職場に戻って、同じようにくるくる働きながらも、にやにやは止まらず、おそらく事情を知っていたフロアマネージャーから肩を力強く叩かれ激励され、おそらく事情を察したフロアスタッフのガールから「このクソ忙し中、なんでそんなハッピーな顔で働けるのよ」と呆れられたりした。とにかくこの街で、この街のパブで働けることが嬉しかったんですね。その日の終業後、「Have a Pint?」と一杯誘われ、店のカウンターでビールを一杯やりながら、私のそれまでの人生を話したりして。とても楽しかったですね。

 それからしばらくは、私は「Weekend Worker」で、つまりは週末の忙しい時にだけシフトインする役割だったのだけれど、だんだんと平日の夜や平日の昼、あるいは朝(うちの店はブレックファストメニューもあった)なんかも勤務させてもらえるようになり、エスプレッソマシンなんかも触らせてもらえるようになった。その度に自分の領域が広がっていく感じがして、とても楽しかった。肉体的にはタフな面もあったけれど、何より「これ(パブワーク)をする為にダブリンにきた」という強いモチベーションがあったので、少しでも多くのことを持ち帰ってやろう、みたいな気持ちで働いておりました。

 働き始めて7ヶ月が過ぎた4月。
 この日は社員総会ということでお店はお休みで、うちのお店と姉妹店の2店舗合同のスタッフパーティーが開催されるとのことだった。
 私は、なるほど、欧米のパーティーだから、まぁ、これは、あれだな。「パーティ抜け出さない?」チャンスだな。などよこしまなことを考え、ジャケットを着用して会場まで行きました。
 姉妹店のスタッフは会ったことが無い人がほとんどで、それでも会場で唯一のアジア人だった私はとても目立ち、みんながコミュニケーションをとってくれて、私もとてもリラックスしていた。
 いくつかのアトラクションが展開され、みなの酔いもだいぶ進んだ頃に、マネージャーがマイクを手に取り「お待ちかね!ベストスタッフオブザイヤーの発表です!」と。私は、へー、そんなのやるんだー、うけるー。みたいに思いながらハイネケンを飲んでいた。それぞれのセクションごとに発表があり、名前を呼ばれた人が前に出てわーきゃー言っていた。そして迎えた「バースタッフオブザイヤー」発表の時。私はやっぱりにやにやしながらハイネケンを飲んでいたのだけれど、ドラムロールがどこどこ鳴って、その後静かになったかと思うと、マネージャーが私の方をまっすぐにみて、一瞬後に私の名をアナウンスしたんですね。私なんかはもうわーわーとなってしまって、とりあえずハイネケンのグラスをその辺のカウンターに置いて、前へ出て行き、マネージャーが私の手を握り肩を抱いて祝福してくれ、私は「I'm proud of myself」とかなんとか言って、プレゼントの50ユーロ分の商品券をもらって、元の場所に戻っていった。途端、周りのスタッフがみんなハグアンドキスで迎えてくれて「You deserved it!」と言ってくれて。そのセリフが嬉しくて。嗚呼。私は今まで、この街で一年足らず生活してきたが、今、ようやくこの街の一部になれた気がする。この街でストレンジャーではなくなった気がする。と大いに感動したものです。これこそが、今回私がダブリンで得た、もっとも大きな感慨だったかもしれませんね。もっとも得たかった感慨かもしれませんね。

 ダブリン、パブワークパートが随分と長くなりました。スコットランド蒸溜所パートへうつりましょう。

 前回の蒸溜所巡り、バックパッカー旅が行われたのは2012年の頃。
 その頃から比べても、ウイスキーをめぐる環境は劇的に変化したと言えるでしょう。
 多くの蒸溜所が新しく生まれ、消費も大いに拡大しましたね。当時はまだウイスキーなんていうのは一部のマニアの飲み物、って印象だったのが、このところは若い層を中心にどんどん広まって、一部のマニアの飲み物、くらいの地位にはなった気がします。
 フェスティバルなんかでも、どんどん若い方が増えて、女性の方も増えて、嬉しいような思いのする反面、ウイスキー価格はどんどん高騰していき、デイリーで飲める商品と、リミテッドで飲める商品とが分断されていっているような気もしますね。嬉しくもあり、悩ましくもあり。

 シングルモルト人気はとどまるところを知らず、多くの蒸溜所がそれを受けてビジターセンターを新しく作ったり、観光設備を充実させたりしております。
 たくさんの人が集まることは望ましいことで、ただ、そこには多少なりともそれを好ましく思わない方もいます。蒸溜所は片田舎にあるものも多く、そんなローカルな雰囲気の中あって、そこで働く人々は自分の生活が、ウイスキー産業の大きな潮流に巻き込まれているのをひしひしと感じています。
 彼らのクラフトマンシップや、企業としての姿勢、プロフェッショナルとしての誇り高さ。数多くの蒸溜所を巡ってきて私が感じたのは、ウイスキー造りには生活が宿っているということです。消費者であり、提供者でもある私の立場でもっとも大切なのは、その生活をリスペクトすることでは無いかなと思うんです。最近は、アイラの島民の方々の中に、観光客をよく思わない人が増えている、なんて噂も聞いたりします。ウイスキーと、そこに住む人々の生活は、とても密接に関わっていて、だからこそ我々消費者は、その生活を尊重しなくてはいけないし、感謝というか、尊敬ですかね。やはり、少し適当な言葉が見当たらないですが。一杯のウイスキーの向こうに見える生活を想像してみるのも大切ですね。そのグラスの向こうに見えるストーリーを大切にすること。これこそが、私が多くの蒸溜所をみて、現場の雰囲気を体感してきて得た、一番大きなもののような気もしますね。

 本当は本編をもう少し続ける予定だったのですが、日々の仕事に忙殺され、なかなか記事を上げることが難しくなってしまいました。ちょうどいま、世間はコロナウイルス騒ぎで、私もだいぶ時間が余っております。これを機に、すぱっと再び終わらせることにします。本当はこの後、フォルカークに建設中の新しい蒸溜所を見にいったり、やはり建設中のクライドサイド蒸溜所を見に行ったり、アナンデール蒸溜所にいったりしたんですけどね。その際の写真がどっかいっちゃってて。見つからないんですよね。まぁ。旅も終盤であとは帰るだけですし。一旦終わりにしましょう。

 帰国後、私は東京、吉祥寺に The Wigtown という小さなスコティッシュパブをオープンし、今はウイスキーやパブの魅力を発信する毎日を送っております。
 2017年のオープン以来ひっそりと営業をしている当店ですが、中にはこのブログの存在を知っていてうちの店に来たというお客さんもいたりして、まぁ。嬉しいやら何やらですね。対面式で私の愛するパブカルチャーやウイスキー、スコットランドの魅力を語れる空間というのは、私にとっても非常に得難いもので、そんな空間を提供できていることを誇りにも思います。嬉しいですね。こちらを読んでご興味を持った方は、ぜひ一度ご来店くださいませ(宣伝)。美味しい美味しいビールと、レアーなモルトウイスキー、本場仕込みのフィッシュアンドチップスに、いま話題のクラフトジンまで。スコットランドの田舎町の雰囲気をそのまま感じられる当店へ、ぜひお越しくださいませ(広告)。

 店をやりながらも、昨年はハイランドウイスキーフェスティバルに参加したりと、ちょくちょくとスコットランドへ行っては現地の空気を吸収してきております。その度に私は、嗚呼スコットランドって魅力的な国だよなぁ、と感じてしまいます。そこに住む人の魅力と、雄大な自然。これがウイスキーを育む文化なのだよなぁ、と毎回感じさせられます。いいものですね。ぜひみなさん一度行ってみてくださいませ。いくらでも相談には乗りますので。

 2012年に始まったこちらのブログですが、もう2020年ですか。あっという間ですね。
 本当はまだ残っている蒸溜所の記事などを、隙を見てちょこちょことあげていきたいと考えているんですが、そういうわけでお店も忙しく、あまり続きがあがることには期待できないですね。やりたいんですがね。よっぽど気が向いたらやっていきましょう。アイルランド編も結局やってないですし。まぁ。とりあえずはここらで一旦、締めることにしましょう。また気が向いたらやります。

 最後に。
 この旅と、ウイスキーを通じて出会った全ての方に心からの感謝を。
 これからもウイスキーやパブという場所を通じて、スコットランドの魅力を少しでも伝えられたらと考えています。

 それではみなさん。
 良いウイスキーを!!

(写真は2019年、ドーノッホで。フィルと)
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2019.09.18【日記】

さらばキャンベルタウン。グラスゴーへ。

2017.05.27~28

 至高のキャンベルタウンフェスを終え、この日は移動日。今回はバスではなく、フェリーでグラスゴーまで向かいます。

(さらばキャンベルタウン!また来るよ!)

 キャンベルタウンからのフェリーが出ているのは金土日の3日間だけ(2017年当時)。しかも日に一本しか出ていないので、乗り遅れると大変なことになります。
 この日は土曜日。朝一7時のフェリーに乗って、まずはアラン島の南側、ブロディックに到着したのが9時20分。25分間の乗り降りの時間があって、9時45分には再び出航。グラスゴー南、アードロッサンの港に到着するのが10時40分。そこからグラスゴー行きの電車が出発するのが11時36分で、その電車がグラスゴーセントラルステーションに到着するのが12時22分ということですから、都合5時間半ほどかけて、グラスゴーまでたどり着きます。長い道のりだ。。

(ハロー、グラスゴー!また来たぜ!)

 なんでも、この日はスコティッシュカップのセルティックとアバディーンFCの決勝戦があるらしく、街中もユニホームを着た人々が目立っていた。そんな中、この日は午後からグレンゴイン、翌日はオーヘントッシャンへといつものペースで蒸溜所巡りをしたのですが、この辺りの蒸溜所は重複するので割愛します!過去記事をご参照あれ!

(パブの窓にはこんな貼り紙が。当時はちょうど旧紙幣から新紙幣への移行期。日本と違って、イギリスは新紙幣が発行されてしばらくすると、旧紙幣自体が使えなくなってしまうので、それにそなえて「旧紙幣お断り!」としているパブもある)
 
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2019.09.08【日記】

【Day 3】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その2

2017.05.26

 グレンガイル蒸溜所の見学をさくさくっと終えた後、向かうは本日の、いや、このフェスティバルのメインイベント。「ケイデンヘッド175周年アニバーサリーテイスティング」である。

 "世界最古のボトラー" ケイデンヘッドが、ここキャンベルタウンの地に創業したのは1842年のこと。この年、2017年というのは、それから175周年というアニバーサリーイヤーだったんですね。175周年。なんか中途半端な気もしますが、まぁ、4半世紀で考えれば、まぁ。

 60名限定でアナウンスされたこちらのスペシャルテイスティング。
 この年のフェスティバルのフルスケジュールがアナウンスされた1/31。送られてきたプログラムの内容を一つ一つ確認して、どのイベントを取るべきか判断するのですが、真っ先に目についたのがこちらのイベント。スケジュールが送られてくるまでは「まぁ、バンクとキルケランでマスタークラス一つずつでも取ればいいかなー」くらいに考えていたのですが、ケイデンヘッドというビッグブランドのアニバーサリーとあっては、取らないわけにはいきません。価格も、キルケランやスプリングバンクと同じく25£ということだったので、まぁ気軽に取りやすい価格帯ですよね。

 そんなこんなで当日。
 見学も終えて、ぼちぼち時間だということで、グレンガイルの第10熟成庫へと向かうと、そこにはすでに入場を待つ人の列が!私もすごすごとその列に並び、オープンの時を待ちます。

 ほどなくドアが開き、確か1テーブル6人がけくらいの長テーブルの席に着き、各自並べられているテイスティングのアイテムを確認します。それがこちら!

(どどーん)

 さぁ。はやる気持ちを抑えて、冷静に今回の試飲アイテムを、左手から順に見ていきましょう。 

・The Hielanman 1971 45y 38.8%

 「HIelanman」とは、ゲール語で「HIghlandman」のこと。45年という超長期熟成のシングルモルトながら、40%を下回ってしまったため、スコッチウイスキーとしてはリリースできなくなってしまったものを「Spirit Drink」という名称でリリースすることに。わずか75本というボトリング本数のこちらのボトル。後のマーク・ワット氏の解説では、その蒸溜所名こそ明言されなかったものの、話している内容から、グレンファークラスだということは推測できた。たとえ40%を下回っていたとしても、素晴らしいボトルであることは言うまでもない。

 ・Littlemill 1991 26y 52.6%
 95年閉鎖のリトルミルからは、91ビンテージのバレル熟成が。紙っぽさや青草、ミントといったフレーバーはあったが、軽い砂糖水のような糖分と、クリーンなフルーティさがしっかりとある、素晴らしいボトルであることは言うまでもない。

・Rosebank 1991 25y 50.5%
 93年閉鎖のローズバンクからは、やはりバレル熟成の25年が。フレッシュで華やかなリンゴとハニー。レモンやオレンジ、パイナップルといった柑橘が後から追いかけてくる。素晴らしいボトルであることは言うまでもない。

・Banff 1976 40y 51.4%
 さぁギアが上がっていく感じがしますね。 華の83年閉鎖組からはバンフの長熟、40年ものが
。非常にクリーミーで、フルーツもたくさん。フルーツポンチのシロップを飲んでいるかのよう。奥はややスパイシーで複雑に伸びていく。素晴らしいボトルであることは言うまでもない。

・Convalmore 1977 40y 56.8%
 85年閉鎖のコンバルモア。厚みのある樽のフレーバー。麦の旨味とが凝縮している。うまい。素晴らしい。

・Caperdonich 1977 39y 50.4%
 03年閉鎖のキャパドニック。濃いシェリー。濃い。うまい。素晴らしい。

・Heaven Hill 1996 20y 50.8%
 まさかのバーボン。やばい。

・Ardbeg 1993 23y 52.4%
 かゆ。うま。

 と、言語能力すら奪っていくボトルたち。ぽんぽんぽーんと繰り出される閉鎖長熟ボトルたちに、もうすっかり参ってしまいます。

(本日の主役たち。かっこいい)

(そして、やはり本日の主役。ケイデンヘッドのゼネラルマネージャー、マーク・ワット氏。眼光が鋭い)

 氏の、各ボトルに対する熱い思いを聞きながらのテイスティング。同テーブルについた方々とやいのやいの言いながら、ケイデンヘッドの、スコッチシングルモルトの歴史と言えるようなボトルを味わいます。

 そして、素晴らしいテイスティングの最後には、マークから「今日この場所にお集まりのみなさまにだけ、特別なボトルの購入権をご用意しました!」とやはり素敵なアナウンスが。
 「スペシャルなカスクはこちらに!いま楽しんでいただいたアードベッグ23年の入っているカスクです!」と。大いに盛り上がる参加者ですが、でも93ビンテージ、20代に入っているアードベッグなんてお高いんでしょ?と疑い顔の参加者たちに対して「ご安心ください!」と言ったか言わずか「本日はこちらのボトルを175£で!175£にてお買い求めいただけます!!」と。さらに大きな歓声が会場を包みます。当時、1£=150円換算だったとしても2万円台。当時オフィシャルからリリースされたトゥエンティサムシングが、複数樽のヴァッティングでさらに加水タイプでありながら430£とかでリリースされたことを考えると、シングルカスクのカスクストレングスでこの価格は、まさに破格。大丈夫か、マーク!無理すんな!みたいなことを言う人は皆無で、みんな、やんややんやと囃し立てます。

 そんなこんなで無事セミナーも終了。「はーい!ボトル買う人はこっちに並んでねー」との声に従って私もいそいそとボトル購入列へ並びます。

(マーク自ら一本一本をボトリングします。こぼれるのが勿体無い!!)

(後半は中身を吸い上げながらのボトリング。細かいことのようだが、マーク、口に含んではいないよね。。?)

 こちらでボトルを受けとって、支払いと同時にラベルをもらって、その脇でキャップにシーリングをしてもらって、無事完成!セミナー内容からなにから、なんともスペシャルな体験でした!いやぁ、楽しかった!

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【Day 3】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル

2017.05.26

 さあ3日間に渡るキャンベルタウンフェスも今日が最終日。参加者の中には、翌日から始まるアイラフェスとフェスティバルをはしごする人も少なくなく、ぽつぽつと移動を始める人なんかもいるわけなんですが、そんな本日はグレンガイル蒸溜所のオープンデー。私は13時45分からのテイスティングイベントを取っていたのですが、それまでは特にすることもない。かといって日がなホステルでダラダラしているのもあんまりなので、連日の飲み過ぎで重くなった体を引きずりながら、グレンガイル蒸溜所へ向かいます。



(昨日に引き続きいい天気!雲ひとつないわさ!)


(オープンデイだというのにまだ誰もいない)

 上の写真を取ったのは10時半ごろのこと。この日のグレンガイルは11時オープンということだったのだが、それにしても誰もいない。ホントにここであってんのか不安になりながらもしばらく周りをふらふらします。

(片隅で見かけたイカス顔出しパネル。誰が撮んねん)

(グレンガイルとスプリングバンクのちょうど間に挟まれるような位置関係でウェアハウスが立ち並んでいる)

 しばらくふらふらしている間に、ぽつぽつ人も集まってきた様子。所内には、昨日のスプリングバンクでも出店していた、いくつかのブースやオープンバーもスタートしていて、その辺で朝っぱらからカスクストレングスのウイスキーをいっぱい手に取り、太陽さんさんの下でそいつをちびちびやるのである。ちょうど同じ宿に宿泊していたドイツ人2人組も私と同じようにふらふらしており、3人で椅子を占領してはあーだこーだ言って時間を潰します。

 そうこうしていると、蒸溜所職員の方が「そろそろツアーやるよ!参加者はカモーン!」みたいに声をかけて、ならばせっかくだし行こうかな、とガイドさんについていきます。

 ツアー自体は完全にフリー。時間になり適当な人数が集まったら生産棟へと向かいます。

(まず向かうはミルルームから)

(かっちょええ木目調のマシーンです)

 前回私がこの蒸溜所を訪れた際、取ったツアーではミルルームには入らなかったので、思えばグレンガイルのミルマシーンを見るのは今回が初めてでした。見慣れたポーテウス社の赤いやつでないのが、少しく新鮮ですね。


(上のフロアには全ての生産設備がぎゅっと。左手前で輝くマッシュタンに、右手壁沿いに並ぶウォッシュバック。そして最奥には2基の神々しいスチルである)

(ウォッシュバックは計4槽)

(レトロな雰囲気の漂うスピリットセーフ)


(そして神々しいスチルである)

 1872年創業。1925年に閉鎖してから実に79年もの間沈黙を保っていた蒸留所を、スプリングバンクのオーナー、ヘドリー・ライト氏が2004年に復活させたのには、単に幅のあるウイスキー造りや生産力増強のためではありません。1998年、Scotch Whisky Association(SWA)は一つの大きな決断をします。それは、キャンベルタウンをスコッチウイスキーの生産地の一つとして数えるのをやめるということ。理由は簡単。当時のキャンベルタウンには蒸溜所が2つしかなく、生産地として数えるにはあまりに小さいからです。全盛期は30を超える蒸溜所が存在した伝統あるキャンベルタウンモルトが、このままでは消えてしまう。その火を絶やさぬために、ライト氏は2000年に現在のグレンガイル蒸溜所の建物と設備を購入。2004年には見事に復活させたというわけです。3つあればね。当時はローランドも3つしかなかったですし。SWAも認めざるを得ないというか。こうしてライト氏の信念と経済力によって、今もまだキャンベルタウンの火は灯されているわけです。感動的ですね。

 そんな話を聞きながら一行は外へ。蒸溜所の裏手へ向かいます。そこにはお目当のアレが!

(お目当のアレ)

 キルケランのラベルにもデザインされている、キャンベルタウンのランドマークの時計塔。蒸溜所の裏手には、そのラベルを模したフレームが嵌め込まれており、ラベルとおんなじアングルで写真が撮れるようになっているのだ!ようく見ると、奥にある山の稜線なんかもそのまんまですね。しばし、わーきゃー言って聖地巡礼感を楽しんで、無事ツアーは終了。今度は予約していたテイスティングイベントへ向かいます。
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2018.11.06【日記】

【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その3

2017.05.25

 朝から二つマスタークラスを終え、おおいに酔っ払っている。もう。疲れちゃった。。な。。みたいな気分を引きずりつつ、エントリーフリーだったスプリングバンク蒸溜所の見学をサクッとします。

(いい天気。太陽さんさんですが、この写真を撮ったのは16時過ぎのこと。まだまだ明るい)

(みんな大好きスプリングバンクのスチル)

 しばらく所内をふーらふーらと彷徨っておりましたが、これ以上ふらふらしていてもしょうがない。夜のために少し体力を残しておこう、と一旦宿に戻りシエスタとしけこみます。

 一旦宿に帰り、ベッドに潜り込んだのが17時ごろ。次に目を覚ましたのが19時ごろで、そろそろ酒でも入れようかと、起き出して街へ繰り出します。しかし、朝起きてから、酒を飲む。酔う。寝る。酔いが覚める。酒を飲む。しかしていない。最高である。

(キャンベルタウンの湾。つまりキャンベルタウン・ロッホ。この時時刻は19時過ぎ。まだまだ明るい)


(ファインエールズとのコラボビール。スプリングバンクのピーテッド麦芽を使用しているとかで、確かにスモークはあったがガッツリというわけでもなく、フルーティで美味しいエールだった)

 天気のいい夏の夜。まだ明るさが残る野外で、美味しいビール片手にバーガーを食べる、みたいなのはもう最高of最高というか。この時間が永遠に続けばいいのになー。みたいな気分に陥っていると、ぼちぼち次のイベントが始まる時間。
 スケジュールによると、19時半から蒸溜所のモルト・バーン(普段はフロアモルティングを行なっている場所)で、地元のバンドや学生のパイプバンドなどが演奏をするんだそう。やはりこういうのに参加せねば。とそそくさと移動をします。

 私が建物内に入った時点ではまだ人も少なかったけれども、しばらくご飯を食べたりビールを飲んだりしている間に、徐々に混み合ってくる。パイプバンドの音楽が大きくなり、地元感あるアットホームな進行の中、みんな手を打って歌ったり踊ったりしはじめる。

(会場は徐々に熱気に包まれる)

 私も同席の人とやいのやいの言いながら、スランジー!スランジー!とやるわけなんですが、こういうのって本当に素晴らしいと思うんですよね。会場には、地元の人もいれば、私のような観光客も当然多いわけで、そうなると拙い言語でのコミュニケーションよりも「みんなで酒飲んで歌って、それでよくない?」みたいな雰囲気になってくる。ウイスキーや音楽が共通言語として機能していく感覚が心地よく、それのおかげで私は、会場を包む雑多な一体感を構成する一人として存在することができる。もちろん、まぁ、言葉が通じたほうがいいんですけどね。多くの言葉はいらないというか。
 日本からフェスティバルに参加される方には、ぜひこういうイベントにも参加してみてほしいです。やれ日本人はシャイだ、コミュニケーションが下手だ言われますが、まぁ酒を飲んで、わーわー楽しい雰囲気に飲まれるのも、またここに来た意味というか。フェスティバルは、ただ貴重なボトルを購入するための機会のみにあらずというか。世界中のウイスキーファンと、地元の人と、こうして触れ合うのも、また、いいものですね。

 そんなこんなをぼんやり考えながら、酔いの回った頭でふらふらと帰宿。すっかり重くなった頭で、寝て飲んで寝ての一日を終えるのでした。

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SPRINGBANK(スプリングバンク )
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2018.10.19【日記】

【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その2

2017.05.25

 なんとかフェスボトルを購入したはいいものの、すでに時間は私の次の予定である「キルケラン・マスタークラス」が始まる11時半を過ぎている。ちくしょう。運営め。100人やそこらの人数さばくのに1時間半もかかりやがって。など運営サイドの苦労も知らずに好き勝手心の中で悪態をつきながら、そそくさとマスタークラスの会場へと入って行きます。
 
 幸い遅刻は10分かそこらですみ、受付を済ますとこっそり会場に侵入します。
 セミナーはまだ始まったばかりということで、最初の一杯にすらまだ進んでいない様子。ここで、会場に用意されていた当日のアイテムをご覧いただきましょう。

(どん!)

 計6種のテイスティング。左手から順番に
 ・ワークインプログレス 6年 セカンドリリース
 ・ワークインプログレス 9年 フィフスリリース シェリー
 ・12年 定番
 ・8年 カスクストレンクス
 ・オープンデイボトル 3回蒸溜 11年
 ・カルヴァドス樽熟成 10年


 というラインナップ。まー25£のマスタークラスだとこんなものである。
 1から4までは日本でも簡単に手にはいる(はいった)ボトル。となると気になるのは5と6である。
 
 5は3回蒸溜をかけたという今年のオープンデーボトル。ご存知の通り、スプリングバンクは3回蒸溜をかけるヘーゼルバーンというブランドを持っているが、グレンガイルから3回蒸溜のモルトが一般向けに出るのはこれが初めて。(調べたら、2014年、キルケラン創業10周年パーティの来賓者に振る舞われたボトルの一つが3回蒸溜だった。らしい)
 そして6のカルヴァドス樽。ファーストフィルのカルヴァドス樽で10年間熟成をかけたということ。やはりスプリングバンクでは、いわゆるウッドエクスプレッションシリーズでカルヴァドスをやったことがありましたが、やはりキルケランブランドでは初めてのことです。

 ふんふんと説明を聞きながらのテイスティングでしたが、残念ながら内容はあまり覚えていない。うーん。申し訳ない。。

 そうこうするうちに、あっという間に最初のセッションは終わり。次の予定は13時半からのスプリングバンク・マスタークラスです。

 1時間ちょっとのインターバルがあったので、その隙に屋外のテイスティングルームでなんか試したりしようかと思うも、自身の酒量キャパを考えると、次のセッションまで出来うる限り体力を残しておいたほうがよさそう。結果、テントで売っていたバーガーを食べるなどして余力を蓄えます。

 そして今度は時間通りに会場へ到着。お待ちかねのラインナップはこちらです!

(どーん!)

 ラインナップは以下のとおり。
 ・ヘーゼルバーン 2004 13y オロロソカスク
 ・スプリングバンク オープンデイボトル 2001 15y ラムカスク
 ・スプリングバンク ソサエティボトル 9y ソーテルヌカスク
 ・スプリングバンク 1996 21y 2017リリース
 ・スプリングバンク オープンデイボトル 1996 21y ポートカスク
 ・ロングロウ 18y

 なんだか、午前中のキルケランと比べると、ちょっといいボトルが並んでいるような気がする。同じ価格だったのに。また、オロロソにラム、ソーテルヌにポートと、カスク遊びも効いているような印象。色味だけを見てもだいぶカラフルである。

 気になるボトルは色々あれど、やはり気になるのは今年のフェスボトル。購入してしまった後とはいえ、味を確かめられるチャンスはありがたい。これでラムカスクの方が好みだったりした日にゃあ、目も当てられないってやつである。

 やはり一つ一つの説明を受けながらのテイスティング。どれも「美味しー!美味しー!」など言いながら呑気にテイスティングしていたのだが、やおら問題のフェスボトルになると緊張し始めます。

 バラエティ豊かなカスクタイプの中でも一際濃い色をしたこちらのボトル。フレーバーはかなりしっかりと甘い印象でしたが、口に含むとそれほどベタ甘という訳でもなく、タンニンやピートの効いたややビターな印象も。うむむ。これは、なんというか、その、手放しでうまいって言えるようなボトルじゃないな。。掛け値無しに「うまーい!」という意味だと、直前に飲んだ21年の方がバランスもフルーティさも良かったような。。ラムカスクもピートとラムの味わいをしっかり感じることができて良かったし。。まさかこれ。。いや。。そんな馬鹿な。。250£は。。ちょっと。。高い。。かな。。

 みたいに、わーわー言いながらも周りの人の意見など聞いてみるのですが、周りは「美味しいと思うよ。値段に見合うかと言われたらノーだけど」みたいなリアクションで、うーむ。なんかこう、釈然としないなー。もっと大絶賛の嵐!みたいなのが良かったなー。でも、まぁこの辺変わってくかもしれないし。ポジティブにいきましょう。

 と、言う間にセミナーも終了。こちらも朝から飲み通しですっかり疲れてしまったので、終了後は重い体引きずり一旦ホステルまで退却。一時身体を休めることにします。

 
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SPRINGBANK(スプリングバンク )
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2018.10.11【日記】

【Day 2】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その1

2017.05.25

 初日のグレンスコシアオープンデイに続き、この日はスプリングバンク蒸溜所のオープンデイ。キャンベルタウンを代表する蒸溜所のオープンデイとあって、とても楽しみです。

 この日、私がとっていたイベントは二つ。11時半からスタートする「キルケラン・マスタークラス」と13時半からスタートする「スプリングバンク・マスタークラス」です。

 しかし、この日は忘れていけないイベントがもう一つ。そう。オープンデイボトルの購入です。

 アイラフェスと同じように、こちらのフェスでもいわゆるフェスボトルが販売されるのだけれど、それの発売が今日この人のこと。事前に告知されていたボトルの内容は以下の3本。

 ①スプリングバンク 15年 グアドループラムカスク 50% 218本 75£
 ②スプリングバンク 21年 ファーストフィルポートホグスヘッド 46% 252本 250£
 ③キルケラン 11年 3回蒸溜 ファーストフィルバーボン 60.3% 192本 60£

 気になるのはバンクの21年だけど価格が。。①と③を2本買ったほうがまだ安いし。。しかし、あまりボトルの数は増やしたくないから、いっそ一本だけいいやつを買おうか。。など悩みながらも朝食をとり、10時からのボトル販売に向けて宿を出ます。この時私はまだ気付いていなかったのです。ボトル購入をめぐる戦いは、もうすでに始まっていたということに。。

 そんなこんなで呑気にご飯を食べ、しばらく二日酔いで痛い頭を休ませるためにベッドでゴロゴロと過ごし、歩いて5分ほどのところにあるスプリングバンク蒸溜所に向かって宿を出たのが9時50分ごろ。そして会場に到着した私が見たものは、ボトル購入のための長蛇の列でした。

(ずらーっと)

 私のiPhoneパイセンが指し示す時刻によると、この写真が撮られたのは10時6分55秒のこと。
 私もすかさず列の後ろについたのですが、果たして買えるのかどうかそわそわしてしまいます。各ボトルは200本前後。一人につき2本までの購入制限があるということで、もし全員が購入上限まで買っていたら100人ほどにしか買えないボトルになってしまう。私の前に果たして100人も並んでいるだろうか。並んでいない気もするし、並んでいる気もする。テントの中にどれくらいの人数がいるのかも読めない。ここまで来て「フェスボトル買えませんでした☆てへぺろ」じゃあまりに悲しい。
 気持ちは焦りますが、焦っても仕方がないので、当日の会場の様子を軽く写真でお届け。

(会場内にはいくつかのテントが張られ、バザーが開かれていた。左手には、キルケランのラベルに描かれているでお馴染みの時計塔も)

(ボトル購入の列を横目に、着々とバザーの準備を進めるご婦人たち)


(野外の試飲スペースにはずらりと並んだボトルたち、実に89本超!ここだけで時間を潰したくなるほど)

 そうこうしている間にも時間は過ぎていくのですが、列はあまり短くはならない。そうなるとボトル購入云々の他に、11時半からのマスタークラスに間に合うかどうかが心配になって来る。「大丈夫かな。もう11時回ってるんだけどな。なんでこんな時間かかってんだよ。ガッデム」など思いながらもおとなしく待っていると、残り20人ほどのところで「バンクのラムカスク売り切れでーす!」との声が上がる。
 なるほど先に無くなったのはそっちだったか。確かに価格帯もお手頃で内容も良さそうだったもんな。など思っているうちに、列はさらに進み、残り5人ほどのところで「キルケランも売り切れでーす!残ってるのバンク21年だけでーす!」とのアナウンスが入る。な、な、なんと。適当な価格帯のボトルを2本買ってお茶を濁そうかと思っていたのに、なんということだ。ちくしょう。どいつもこいつも貧乏人が。。!など暴言を吐き散らかしながらもようやく到着した私の番。ここまで来て何も買わないという選択など、とても出来まい。

(というわけで、どん!)

 高いボトルを購入してしまった。。これからの旅路が一気に重くなるな。。など思いながらも、なんとかボトルを購入できたことを喜びながら、すかさずマスタークラスの会場へと向かったのでした。
 
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SPRINGBANK(スプリングバンク )
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2018.06.26【日記】

【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その3

2017.05.24.

 オープンデイのフリーツアーを満喫したら、今度は予約していたウェアハウステイスティングです。

(所内の様子。敷地内にはいくつかのテントが設置されており、フードやお土産などを売っている)

(片隅ではカスクの組み立てデモンストレーションが行われていた)

 ウェアハウステイスティングの時間が近づいて来たので指定された場所に移動すると、宿でチェックインの際にやいのやいの言っていたドイツ人二人組の姿を発見。せっかくなので一緒にやいのやいの言いながら、時間を待ちます。

 開始の予定時刻から10分かそこら遅れて、ようやくウェアハウスへのドアが開かれ、参加者たちがそこへなだれ込みます。受付で受け取っていたチケットを入り口で手渡し、いざ熟成庫の中へ。

(わいわい。がやがや)

(奥にはずらっと縦置きの樽が。中身を入れる前の空き樽かしら)

(そして正面に並んだ4つのカスク。胸の高鳴りが止まりません)

 並ぶ樽を眺めながらわくわくしきっていると、おもむろに偉い感じの人が現れて参加者にグラスを配り始めます。

(偉い感じの人)

 こちらの偉い感じの人たち。その正体は、ディスティラリーマネージャーのイアン・マカリスター氏と、ウイスキー界の権威「マスター・オブ・ザ・クエイク」に選ばれている一人、チャーリー・マクリーン氏。チャーリー氏は様々な著作の他、テイスターとしても活躍されている方で、果ては映画『天使の分け前』にも出演されて、作中でウイスキーの講義を行なったりもしている偉大な方。そりゃ偉い感じも出るってもんです。

 そんな偉い感じの人たちが、自ずから我われ参加者にグラスを配り、樽からヴァリンチで取り出した琥珀色の液体を振る舞うのである。

(え、偉い感じの人が自ずから。。!)

(グラスに注がれた琥珀(?)色の液体)

(樽から取り出した液体が参加者に行き渡ると、一つ一つテイスティングしながら味わいをコメントしていく)

 一つ一つ、細かいコメントをつけながらのテイスティング。スコシアは、潮とオイリーなどまったりした酒質の印象が強かったのですが、最初の一樽目で全くスコシアらしくない爽やかなりんごキャンディ系のフルーティが凄まじく、驚いていると続く89年ビンテージのリフィルシェー樽では、らしいブリニーやミネラル感に加えて乾いたアプリコットなんかもあり、やや渋い印象なんてコメントで、もう楽しい。
 わいわいと偉い人たちを囲みながら、周りの人とあーだこーだやりあっているうちに、4種のテイスティングは無事終了。「あー、楽しかったー。参加費20£は安かったなー」なんてホクホクして帰ろうとすると、最後に偉い人たちからビッグサプライズ。
 何でも「この4樽の中から一番気に入ったやつのミニボトルをプレゼント!」とのこと。どひゃー。えらいこっちゃえらいこっちゃ。続々とできるボトル受け取りの行列に私もそそくさと並び、その間にどのボトルを選ぶかを思案。うーん。やっぱり一番うまかったのは最初のバーボン樽。ヘビーピートやミディアムピートも悪くはなかったけど、やはり人樽選ぶならこれかな。。

(やっぱりこれ)

 だって28年と1番の長熟だし、味わいもまぁ悪くはなかったし、そもそも80年代のスコシアなんて飲んだことないし、ついつい貴重な樽な方にいってしまうのは人の性じゃないですか。仕方ないじゃないですか。
 わんわん言いながらも無事テイスティングイベントを終了。ついでにショップで、この年のフェスティバルボトルなんかも購入し、ほっくほくな気分でキャンベルタウンフェス初日は終了です。
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GLEN SCOTIA(グレンスコシア )
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2018.04.25【日記】

【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル その2

2017.05.24.

 ホステルに荷物を放り投げたら、足早に本日がオープンデイのグレンスコシア蒸留所へ向かいます。

(どどーん)

 こちらの蒸留所の訪問は、2012年以来5年ぶり。
 当時はまだツアーや見学などはやっておらず、完全なるノービジターの蒸留所でしたが、今ではショップも完備され、ツアーも複数の価格帯で提供しております。それだけにとどまらず、今年3月には「グランドツアー」と名付けられたイベントをロンドンで開催。キャンベルタウンまで行かなくても、グレンスコシア蒸留所の雰囲気を体験できるイベントとして、今後アメリカをはじめとした世界中で開催の予定だそう。日本にも来る日が楽しみですね。

 この日は13時からのウェアハウステイスティングを予約していたので、それまでは暇。
 受付で予約していた旨を伝えてチケットをもらい、しばしショップ内をふらふらと見回す。蒸留所限定のボトルや、今回のフェスティバル向けのボトルを発見しわくわくしていると、何やらキルトを履いたおっちゃんがやって来て「今からフリーツアーやるよ!参加者希望者はこちらへ!」みたいな案内を始める。こいつはいい。前回来た時は迷惑御免の傍若無人ツアーだったので、せっかくなので改めて見学させてもらおうと、彼の元へ。

 私以外にもう一組、アメリカから来たという若者2人組と共にツアーはスタート。

(前回はおそるおそる入っていった敷地内へも、今回は堂々と。右手にはドラフの排出口が見える)


(モルトミル。よく見るポーテウス社製の赤いやつとは違うな。。)

(挽かれた麦のフラワー)

(前回来た時は赤いペンキで塗られていたマッシュタンが、青く、ロゴ入りにかっこよく塗り直されていた)

(マッシュタンの中では麦汁がぐーるぐーると撹拌されている)

(そして麦汁はウォッシュバックへ。こちらの蒸留所のウォッシュバックは全部で9槽。うち6槽は室内にあり、残りの3槽は、写真正面のドアを出た先、屋外にある)

(そしてスチルへ。前回来た時は、もっと赤黒く、年季の入った色味をしていたのに、ぴっかぴかに塗り替えられていた。お暇な方は、ぜひ前回の記事もご覧いただきたい。同じスチルとは思えないくらいにぴっかぴかである)


(そしてラインアームの先は壁を突き抜けて屋外にあるコンデンサーへ)

(外には冷却用や仕込み用と思しき水を蓄えておくタンクが二つ横たわっている。その奥に見えるのが、屋外に置かれている3槽のウォッシュバック)

(樽置き場も見せてくれた。まだ中身の入っていない、大量の空き樽がみつちり)

 そんなこんなで、フリーのツアーは終わり。
 個人的はぴっかぴかになっていたスチルが一番の見所でした。見てくれをあまり気にする必要のない、ノービジター蒸留所からの変貌ぶりたるや。蒸留所見学の観光客も増えているというし、他の蒸留所でもこうした変化はたくさん起こっているのでしょうねぇ。
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GLEN SCOTIA(グレンスコシア )
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2018.03.20【日記】

【Day 1】キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル

2017.05.24

 朝一のバスでグラスゴーから4時間。10時半を回ったあたりにはキャンベルタウンに到着いたします。

 キャンベルタウンへは、2012年に初めて訪れて以来、実に5年ぶり。街並みを懐かしく思いながらも、まずは重い荷物を預けようとバックパッカーズへ。

 このバックパッカーズが今まででも中々ないくらいにチェックインに戸惑う宿だった。
 まず、予約の時点で既にややこしい。
 オフィシャルのホームページからは直接予約することができず、仕方がないので、まずそこに記載されているメールアドレスに「これこれこういう日程で泊まりたいんだけど、空いてる?」と問い合わせのメールを送る。すると「オッケー空いてるよ。予約確定するためにお金振り込むか、送金ヨロシク」と返ってくるのだが、こちらは送金はもとより、振込もおぼつかないような状態である。「ごめん、送金も振り込みもできないんだけど、どうしたらいい?」と返すと「じゃあ、到着時支払いでいいよ」と、なんとか予約を確定することができる。
 しかし、この手の予約は、後になって「ごっめーん!あなたの予約確定されてなかった〜!許しててへぺろ☆」となるパターンも可能性としてはあり、後日リコンフォームのメールを送ると「ノープロブレム」の一言と一緒に「宿泊者へのご案内」みたいな細かい注意書きがつらつらと送られてくる。それの一文に「16時前に着くようなら事前にお知らせしてね」とあったので「11時ごろに荷物だけ先に預けたいんだけど」と返すと、ごくシンプルに「That is fine」とだけ返ってくる。何かが不安なぶっきらぼう加減である。

 そんなこんなで到着後、果たして無事にチェックインできるのだろうかと多少なり心配を抱きながらバックパッカーズの前まで行くと、何やら男性二人組がドアの前でやいのやいの言っている。
 なにごとぞ?思い、声をかけると、彼らは私と同じく宿泊客だったようで、ならば何をやいのやいの言っているのかというと、ドアが開かないというのである。それは困ったことだねぇ。思いながらも話をさらに聞いていると「ドアコードがあれば開くんだけど、君はそのコードを知らない?」と。とっさに「なんで俺が知っているんだよ」みたいに反応したのだけれど、ちょっと待て。先に送られてきた「宿泊者へのご案内」にそんなことが書いてあったような気がする。とメールを確認し、それらしいコードを入力すると、無事ドアを開けることができた。よかったよかった。

 一瞬、ドアコードを持っていない彼らを建物の中に招き入れるのは、防犯の観点から如何なものか、という思いが去来するも、少し話して「俺らはこれからグレンスコシアに行くけど、君も行くだろう?」なんて言っているのだから、まぁ大丈夫だろう。建物の中には我々以外誰もいなく、チェックインしようにもできない。例の「ご案内」メールで「女性のゲストはロス・ルームへ。男性のゲストはマッキンノン・ルームへ」とあったので、それらしい部屋へ入っていき、まだ主人の決まっていないと思しきベッドを自分のものと定めて荷物を周りに置き、しっかりマーキングを施してからグレンスコシアへ向かいます。

 キャンベルタウンにある3つの蒸留所がそれぞれオープンデイを持ち回る今回のフェスティバル。初日となる今日は、グレンスコシアのオープンデイです。
 グレンスコシアには2012年に訪れた際、出会ったスチルマンのジムという男性にとてもとてもよくしていただいた、思い出深い蒸留所。蒸留所自体は2014年にロッホローモンドグループの傘下に入り、ボトルデザインなども一新されましたが、まだジムは働いているかもしれない。もし会ったりしたらどうしよう。とワクワクしながら到着です。



 というわけでオープンデイの様子はまた次回に!
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2018.02.01【日記】

キャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバルへ

2017.05.23 ~ 24

 ストラサーン蒸留所見学を終えた後、パースまで送ってもらいそこからグラスゴーまで南下。一泊して、翌朝のバスでキャンベルタウンを目指します。

 今回の目標は、念願のキャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバルへの参戦。
キャンベルタウンでは、毎年5月後半、ちょうどアイラフェスの直前という日程でフェスティバルを開催しています。3日間の会期中、アイラと同じように各蒸留所がオープンデイを持ち回り、テイスティングやセミナーなど様々なイベントが開催されるのです。

 アイラに比べるとマイナーで、蒸留所の数も少ないですが、なんといってもスプリングバンクや最古のボトラー、ケイデンヘッドを擁するキャンベルタウンです。加えてこの年は、ケイデンヘッドの創業175周年というアニバーサリーイヤー。これは行かないわけにはいくまい!と、1月末にフェスのスケジュールが発表されると同時に気になるイベントを全て予約し、その予約が確定すると同時にキャンベルタウン内のバックパッカーズを予約して、この日を心待ちにしていたのです。

 そして迎えたフェスティバル初日。
 まずはグラスゴーからキャンベルタウンまでバスで4時間かけての移動です。6時半のバスに乗るため、ホステルを早朝にチェックアウトし、重い荷物を背負ってバス停まで向かいます。

 この日はグレンスコシア蒸留所のオープンデイ。予定通りにバスが運行すれば10時半にはキャンベルタウンに到着するのだが、私は13時からのツアーをとっている。少しでも体を休めて、これからの酒浸りの日々に備えたほうがいいと、車内ではぐっすりと仮眠をとります。

 というわけで!
 次回からキャンベルタウン・モルト・ウイスキー・フェスティバル編はじまりますよ!


(バスの途中休憩の地、インヴァレリーにて。朝霧に煙るロッホ・ファイン)
 
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2018.01.31【日記】

119. ストラサーン / Strathearn

2017.05.23

 ピトロッホリーでの朝の散歩を終えた後は、次なる目的地のためにまずは電車でパースの街まで下っていきます。



 次なる目的地は、2013年にオープンしたばかりの新興蒸留所、ストラサーン(ストラスアーンと表記することも)。前回スコットランド一周蒸留所巡りの旅をしたのが2012年だったので、そのあとにできた蒸留所です。

 こちらの蒸留所。オフィシャルのホームページにもあるように「Probably Scotland's Smallest Distillery」となっております。ホームページを見てみても、ツアーはやっていそうだけれど、それ以上の詳細は分からない。仕方なしや、と直接「ハーイ。蒸留所見学したいんだけどできる?」とメールを送ったところ、創業者であるトニー・リーマン=クラークその人から丁寧な返事がくる。
 そこから日程の調整や到着時間など細かく伝えていき、最終的には「何時にパースの駅に着く?その時間に迎えに行かすよ」と、訪問を了承してくれたばかりか、お迎えまで来てくれることに。まだ会ったこともない人に対して、このホスピタリティは感動した。

 そして当日。
 大きな荷物を抱えて、時間通りにパースの駅に到着した私。メールによると「駅を出た駐車場のところで待ってるよ」とのことだったのだが、残念ながら私は彼の名前しか知らない。一応こちらの特徴として「青い馬鹿でかいバックパックを持った、長髪の日本人」ということは伝えていたので、相手から見つけてもらうのを待とう、という作戦である。
 まぁただでさえ目立つ巨大なバックパックに、東洋人もそんなにはいないだろうから、簡単に見つけてくれるだろう、と思っていたら果たしてそうで、クライブという名の男性がすぐに私を見つけてくれた。

 迎えに来てくれたお礼と、馬鹿でかい荷物のことを詫びて車に乗り込みます。パースからストラサーン蒸留所までは30分強の道のり。クライブとやいのやいの言っている間に、蒸留所に到着です。

(石造りに、キルンもある生産棟。キルンはもちろん飾りではあるけれど)

 クライブに、リアムという髭もじゃのお兄ちゃんを紹介され、ツアー開始。ツアーといっても、生産棟と熟成庫だけのシンプルなものです。

(雑然とした印象の生産棟。小さい建物の中に全てが詰まっている)

(入り口入って左手側には、アランビック型のスチルが2基)

(そして右手には可愛らしいスライムみたいなサイズ感のスチルが2基。こちらはジン用のスチル)

(ピーテッドの原種も作っている模様)

(スチルハウスの裏には、馬の飼われている納屋がある)

(そしてウェアハウスへ)


(パノラマ写真も。小さな建物の中に、小さな樽がたくさん)

 ツアーを終えたら、お待ちかねの試飲タイム。
 2013年にオープンした彼らは、まだ最初のウイスキーをローンチしたばかり。その代わりとばかりに、ジンやラム、カルバドスなど、様々なアイテムをリリースしている。また、詳細は書けないけれど、彼ら曰く「Whisky in progress」というスピリットドリンクさえ作っていた。この商品に関しては、彼らもリリースするつもりはないらしく、あくまで様々なスピリッツを作る過程で、実験的に作り上げたものなんだそう。これがまた美味しかったのだけれど、ウイスキーという制約の中では出せないだろうなぁという商品だった。

(放っておいたら試飲が出るわ出るわ。左手側にある色の濃いボトルが、件の「Whisky in progress」。商品の解説をしながら色々試させてくれたリアムは、一つ一つに「Amazing!」とか「Lovely!」とかかなり派手な自画自賛を添えながらあれやこれや教えてくれた)

 たくさん試飲させてくれたアイテムの中でも、とりわけ興味を引いたのがジン。
 今では日本でも多くのクラフトジンが扱われ、その魅力が皆さんの元にも伝わっているかと思うのですが、当時私は、いわゆる「新興ウイスキー蒸留所が作るジン」というものに対してかなーり懐疑的でした。新興蒸留所がウイスキーの熟成を待つ間、熟成の必要のないジンを作って資金を稼ぐ、という側面がある以上、どうしてもジンは「ついで」の商品というイメージがあったのです。
 そのイメージは、彼らの商品を試しているうちに完全に拭われました。
 以前に行ったエデンミル蒸留所でもそうですが、彼らの中に「ついで」という考えは一切ありませんでした。あるのは、チャレンジングな姿勢と、柔軟なアイディア、そして美味しいものを造るという情熱だけでした。リアムの派手なアクションは、私にそれを伝えるのには十分でした。

(散々歓待してくれた上に、最後はお土産のミニボトルまでくれた。左が「ヴァージンアメリカンオーク3年2ヶ月」右が「ポートカスク3年3ヶ月」)

 お礼を言って蒸留所を後にします。
 帰りはまたクライブがパースまで送ってくれました。本当に至れり尽くせり。最後にはパースの美味しいご飯が食べられるパブ情報までいただいて、大満足。帰りの車内で、クライブは「昨今のウイスキーブームで新しい蒸留所はたくさんできてるけど、その中で生き残るのが簡単だとは思わない」みたいなことを言っていた。その通りだとは思うけど、ストラサーンは是非とも生き残ってもらいたいものだと強く思いました。
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2018.01.17【日記】

ピトロッホリー散策

2017.5.23

 前日。20時ごろにはピトロッホリーに到着し、そこから暴力的な量のフィッシュ&チップスを食し、お腹パンパンで眠る。

(暴力的な量のフィッシュ&チップス)

 たくさん歩いた疲れからか、ベッドに倒れこむなり意識を失い、深い睡眠をとって、次に目を覚ましたのが6時過ぎ。当然、二度寝を試みたのだけれど、なぜか目がさえてしまい眠られない。ならば寝る必要もあるまい、と起き出して、夜が明け始めたばかりのピトロッホリーの町を散策することにします。

(ピトロッホリーの町の脇を流れるリバー・タメル。朝7時)

 町を離れ、タメル川沿いにしばらく歩き、程よいところで左手の山道へと入っていきます。

(朝日を受けて柔らかく光る葉緑が心地よい)

(みんな大好きにゃんこも朝の散歩)

(初夏のハイランド。雨も多いが、晴れた日にはとても気持ちがいい)

(30分ほど歩いて、エドラダワー蒸留所に到着です)

(エドラダワー蒸留所内を流れる小川も、朝の光を受けてきらきらと輝いている)

 見学もしたかったけれど、さすがに開いているような時間ではない。蒸留所向かいに、森へと続く小径を発見したので、そちらの方向へ進んでいきます。


(入り口こそ分かりづらかったけれど、しばらく歩いたらちゃんとした小径になる)

(森の中へ入っていくと、結構立派な川が流れている)

(結構いい感じの滝も流れている)

(ところどころに、こんな感じで案内板が立っているので、道に迷うことはない)

(朝っぱらからマイナスイオン浴びまくりです)

 一時間強の軽いハイキング。前日に散々歩いて疲れているはずなのに、なんで朝からこんなに歩いているんだろう。。と途中、我を見失いそうになりましたが、朝の散歩は気持ちがいいものです。ピトロッホリーが保養地として人気だというのも納得です。


(町に戻ってきたら、10時のオープンに合わせてブレアアソール蒸留所へ)

(ツアーにも参加しましたが、とにかく大人数でのツアーに、おそらく繁忙期だけ雇われたアルバイトのガイドさん、という感じであまり楽しめなかったのが残念)

(蒸留所限定ボトルも、少し迷いましたが購入は断念)

 思わぬ朝の散歩で気持ちよく、一日のスタートを切れた気分。
 宿に預けていたバックパックをピックアップして、今度は鉄道でパースへ向かいます。

2018.01.17【製造元レポート】

118. スペイサイド / Speyside

2017/5/22

 キンガスジーの鉄道駅から、重い荷物を背負ってひーこらひーこら歩くこと、およそ1時間。。ようやく念願のスペイサイド蒸留所に到着です!



 私にとってはスコットランド蒸留所巡りの旅、ある意味最後の一つと言える蒸留所である。感慨深さを感じながらも、ここはノービジターの蒸留所。果たして見学ができるかなぁ、少しく不安を抱きながらずかずかと中に入っていきます。

 入口付近に、ドラフの回収に来たと思しき業者さんがいたので、慣れた様子で愛想を振りまくと「オフィスはあっちだよ」と教えてくれた。

(がっしりとしてシンプルな石造りの建物が生産棟。手元の『シングルモルトウィスキー大全』によると、この建物はアレックス・フェアリーという地元の石工、ただ一人によって建てられたらしい)

(生産棟のドアを開けて覗き込むとスチルが!)

 いきなりのスチルとの対面にテンションを上げながら「ハロー?」と奥に向かって声をかけてみるも、反応は無し。うむむ。どうしたものか。仕方がないので、一旦ドアを閉めて、建物の裏手に回り込むことにします。

(裏手。ドアは開け放たれているが、人の気配はしない)


(所内には川が流れており、水車まで付いていた。山と緑に囲まれた立地で、とても清涼な雰囲気)

 生産棟の裏には別の建物があり、そこがオフィスと知ることができたので、ドアをノックしてみるも反応は無し。窓を覗き込んでみても、無人の様子である。

 こいつは困った。せっかくここまで来たのに、このままとんぼ返りはあまりに寂しい。というか、見学の一つでもできないと、このクソ重い荷物を背負って再び駅まで戻る気力が湧かないというものだ。これを書いている今現在でさえ、当時の肩の痛みを思い出しては首を鳴らしている有様である。
 無人のオフィスの前に荷物を降ろして腰掛け、しばらく待ってみようと気持ちを固めます。

 しかし、この日のスケジュールは実はとてもタイト。インヴァネスを朝出て、トマーティンの見学を朝一で済ませてキンガスジーへ。ここが終わったら、今夜の宿があるピトロッホリーまでくだらなくてはいけない。もしここの見学が無理なようならさっさと諦めて、道中にあるダルウィニー蒸留所の見学をするというプランもある。つまり、あんまりのんびりも待っていられないのである。

 10分かそこら、体力を回復させがてらオフィス前の階段に腰をかけていた私ですが、ぼちぼちいきましょうかね、と、生産棟の開いていた裏口へと進みます。

(生産棟のドアをくぐったすぐ右手には樽と、試飲用と思しきボトルが置いてあった。おかしいな。。ここはノービジターのはずなのに、なんでこんな用意がしてあるんだ。。?)

(正面を向くと、タンクが並ぶ間にパネルも飾られている。おかしいな。。ノービジターの蒸留所でそんなことあるかな。。?)

 例によって「ハロー?」言いながら奥の方を見遣ると、今まではなんの気配もしなかったところから、一人のおっちゃんが。つかつかつかっとこちらへ向かって来たのだが、階段をおりてくる気配はなく、私のことを一瞥こそすれ、マッシュタンの中を覗き込んだりと、作業の手を止める様子はない。

(私のいたポジションから仰ぎみたマッシュタン)

 人の姿が確認できたところで、今一度「見学したいんだけど」と声をかけると「今日は見学してないよ。予約したのか?」とおっちゃんから反応が返ってくる。
 「してないよ。予約必要だったの?てゆーか、ツアーやってるの?」と尋ねると「予約した
場合だけな。火曜から木曜まで。今日は月曜。月曜はやってない」と。

 なんてこったい。それは知らなかった。てっきりツアーはできない蒸留所だと思っていた。しかし、このところのウイスキー需要で、今まではツアーをやっていなかった蒸留所もビジターアトラクションを整えていったと聞くし、ハンドフィルなんかをやり始めた蒸留所なんかもとても多い。しまった、ここもそういう蒸留所の一つだったか。思うも、そもそも火曜以降にまたくる時間はない。ちゃんとしたツアーを取ることができないのは残念だが、幸いまだ見学の可能性はある。「かくかくしかじかで、火曜日にまたくる時間はないんだけど、いま中を見てもいいかな?」とお願いをするも、おっちゃんは「イエス」とも「ノー」とも言わず、また奥の方へ戻っていってしまった。
 うむむ。思いながらも、「ノー」とは言われてないもんねー、という理屈でザクザク中へ入っていきます。

(ずらっと並ぶステンレス製のウォッシュバック)

(おっちゃんの邪魔をしないように階段を上がると、そこにはウォッシュバックと向き合うようにして立つ、2基のスチル。三角屋根の窓から差し込む光がとても柔らかで、美しい)

(スチルはロッホサイド蒸留所のおさがり。ただ、サイズはこの建物に合わせて小さくしたんだと)

(神々しささえ感じるほどに美しい)

(建物内に飾られていた「LAGGANMORE DISTILLERY」の看板。ラガンモア?聞いたことないな。と思い調べたら、BBCのTVドラマ『Monarch of the Glen』の撮影で同蒸留所が使用された際、つけられた名前が「Lagganmore」だったよう)

 無愛想なおっちゃんだったけど、私がちょこまか動いて写真を撮っているのも黙って認めてくれた。最後にサンキューくらい言おうと、おっちゃんを探すもどういうことかまた姿が見えない。はて?一体この狭い建物のどこに姿を隠すような場所があるのだろう。と不思議に思っていると、不意にすっと現れたりする。不思議なおっちゃんである。サンキューと握手をして、蒸留所を後にします。


(蒸留所を出て向かいの方角に「Drumguish」という馴染みのある名称が書かれた標識が伸びていたので、そちらにも少しだけ足を伸ばす。いつぞやの「ディスティラリー・コレクション」で描かれていたような、背の高い樹木が林立していた)

 これで、2013年以降の振興蒸留所を除くと、スコットランド全ての蒸留所を見学して回ったことになる。そういった感慨もあるかもしれないけれど、それを抜きにしたってとても美しい、訪れる価値のある蒸留所でした。

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SPEYSIDE Distillery(スペイサイド)
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2017.08.30【製造元レポート】

スペイサイド蒸留所へ

2017.5.22

 トマーティン蒸留所の見学を終えた私が次に向かうはスペイサイド蒸留所。



 トマーティンからスペイサイドまでも、また交通の便が悪い!まず途中のキャルブリッジという町まで行き、そこで乗り換えてスペイサイド最寄りのキンガスジーという町までいくのですが、この本数がとにかく無い!曜日によっては完全にないので、ここに行くには事前の計画が何より大事です。

 無事キンガスジーまでたどり着いたら、そこから3マイル、約1時間のハイキングの開始です。

(キンガスジーからスペイサイド蒸留所までの道中には、ちょっとした観光スポットになっている古城もある。しかし、すごい量感のある雲だな)

 これから向かうスペイサイド蒸留所。私にとっては少し特別な意味を持つ蒸留所で、というのも、時は5年前、2012年まで遡ります。
 当時、バックパッカー蒸留所巡りの旅をしていた私が、3ヶ月かけてスコットランド、アイルランドを一周して帰って来た際、この旅では行けなかった蒸留所が2つありました。逆にいうのであれば、2012年当時にあった現役蒸留所は、2つを除いて全てを回ったということになります。その2つというのが、ダフトミル蒸留所とスペイサイド蒸留所。そしてダフトミルに関しては、この1月にすでに訪問を済ませていたので、スペイサイド蒸留所こそが、私にとってある意味最後の蒸留所ということができるのです。
 とは言え、2012年以降、新しい蒸留所はたくさんできているので、まだまだ行くべき蒸留所はたくさんあるのかとも思いますが、とりあえずはスペイサイドを持って、一つの「全蒸留所制覇(2012年当時)」が果たされるというわけなのです。こちらも当時は「よっしゃ、全部回ったろ!」という気概があったわけではないのですが、こうして多くの蒸留所を回っていると、どうしても全部行ってみたくなるというのが人の性というもの。期待に胸を膨らませて歩いて行きます。

(ハイランドらしい、山に囲まれた風景)

(雲の様子が刻々と変化して行きます)

 前日にグレンオード - ブラックアイル間を3時間かけて歩いたものの、もともと歩くのは嫌いな方ではない。1時間くらいのハイキングなら、まぁこなせるだろうと思っていたのですが、この日は移動日。つまり、でっかい荷物を担いでの行脚となります。それもちょっとやそっとの荷物ではありません。1年分の生活用品ががっつり詰まっているわけです。こりゃあきつい。肩が腰が悲鳴をあげている。

 ひいひい言いながらも、ここは念願の蒸留所。砕けそうになる気持ちを鼓舞しながら前へ進みます。帰りのことは考えないようにします。


(蒸留所のすぐ近くには轟々と流れの速い川が流れている。「スペイ川かな?」と思っていたのですが、いま調べてみたら、その支流であるトロミー川らしい。そういえば、スペイサイド蒸留所は、その名前のくせに地域区分がハイランド。地理的にはハイランドで文句はないのですが、スペイ川本流からも2マイルくらいしか離れていないのだから、スペイサイド区分でもいいのでは?と思わずにいられない)

 さらに、スペイサイド蒸留所はノービジター蒸留所。こんな大荷物抱えて行ったはいいが、見学させてくれなかったらそのままとんぼ返りしなくてはいけない。肩も痛み損って奴である。その時は、荷物アピールして、キンガスジーから歩いてきたんだよってアピールして、泣き落としからの逆ギレでむちゃくちゃやろう。そんなことを考えながら、ようやくそれらしい看板を発見です。

(まさしく!)


(この先に念願の蒸留所が)

(道の先には煙突の建物が!)

 無事、念願の蒸留所にたどり着けた私。果たして見学はできるのでしょうか?まて次号!

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SPEYSIDE Distillery(スペイサイド)
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2017.08.30【製造元レポート】

トマーティン蒸留所へ

2017.5.22

 翌朝、インヴァネスを出て、向かうはトマーティン蒸留所です。



 インヴァネスからトマーティンへはバスで40分ほどの道のり。蒸留所近くの幹線道路沿いに降ろされるので、そこからてくてくと歩いて蒸留所へ向かいます。


(幹線道路沿いに立つ「TOMATIN」の道路標識)

(程なく蒸留所敷地への正面入り口にたどり着きます)

 トマーティン蒸留所はスコットランドでも最大規模の蒸留所。敷地も広大で、蒸留所で働いているスタッフのほとんどは、この敷地内にある家で生活をしているそう。
 生産量も膨大で、特に70年代は計23基のスチルで年間1200万リッター超という、リベットやフィディックに匹敵するほどの量を生産していたというから驚きです。
 しかし、現在のオーナーでもある日本の宝酒造が買収した86年以来、生産量縮小の方向を示します。2000年には11基のスチルを取り外し、各6基ずつの計12基に。年間生産量も2万リッターまで下げられております。これらの意図については、いわゆる「量より質」という側面が大きい。それまではほとんどがアンティクァリーなどブレンド用原酒として使われていたのが、現在では約4割ほどがシングルモルトとしてリリースされている。ピーテッドモルトを使ったク・ボカンなど、新しいブランドも展開しており、モルトラバーとしては嬉しいかぎりです。


(正面の建物がビジターセンター。正門をくぐってから10分くらいは歩いた気がする)

(ショップは、グッズもボトルも充実したアイテムを揃えている)

(中でもハンドフィルできる樽はなんと5種類も。前回2012年の時よりも、ハンドフィルをやっている蒸留所は格段に増えたかと思うが、それでもこんなに充実しているところは他にないのではないか)

 ツアーの受付を済ませると、まずは視聴覚室で蒸留所の紹介VTRを見てから、建物の方へ移動します。

 前回来た際は、紹介VTRの後はすぐにスチルハウスに行き、スチル手前のスペースに設置された展示を見ながら製造の工程を追う、という少しく味気ないツアーだったのだけれど、この5年の間にトマーティンのツアーは大きく進化しておりました。

(まず向かったのはこちら。トマーティンカラーの赤に塗られたモルトビン)

(そしてマッシュタン。ひげもじゃのガイドさん)

(こちらのマッシュタン、なんと中に入れます。大規模製造から方向転換したため設備は余っており、それを使ってより近くウイスキー造りを体感できるようなツアーになっている)

(お馴染み、ポーテウス社のミルも、やたら年代を感じさせる古いものと)

(モダンなデザインのものと2台ある)

(実際に働いているマッシュタンはこちら。ちょうどドバドバいっているところだった)

(12槽のウォッシュバック。発酵にはマウリ社のイーストを使用している)

(そしてスチルハウスへ。前回はこのスペースだけで全てが完結したツアーだった)

(シェル&チューブのコンデンサーも片隅に展示されている。コンデンサーの中を覗き込むなんて経験、ここ以外ではできないだろう)

(スチルの下に入っていくこともできる。全部で12基あるが、現在は初留6の再留4の10基のみが稼働している)

 ここのスチルで面白いのが、現在残っている全てのスチルがまったく同じ形、サイズであるということ。すでにスクラップにされてしまったスチルもやはり、同じ形だったのだろうか。
 そのためというか、初留釜にも窓が付いていないのが特徴。本来であれば、窓から確認できるウォッシュの沸騰具合で、温度を調整したりするのだが、ここにはそれがない。「じゃあどうやって中の様子を知るのかというと」と言ってガイドさんが手にしたのが、スチルからぶら下がっている紐。紐の先には拳大の木片がつけられていて、それを勢いよく降って、お寺の金でも撞くかのようにスチルのボディに打ち付ける。その反響音を聞いて、ウォッシュがどの高さまで来ているかを判断するんだそうだ。マジか。なんだそのアナログなやり方。

(スチルハウスを外から。等間隔でコンデンサーがつながっているのが分かる)

(そして一行はクーパレッジへ。ひげもじゃのガイドさん)

(自社でクーパレッジまで所有している蒸留所は多くない)

(そしてウェアハウスへ。こちらではラック式の熟成庫をメインに使っているが、ダネッジ式のウェアハウスも一部使っているんだそう)

(ふー!76トマーティンだぜ、くんくん!)

(そして最後は試飲へ。通常のツアーが終了した後で「こっちのハンドフィルのも興味あるんだけど。。」と言ったら、それらも味見させてくれた)

 トマーティン蒸留所は2017年の「Icon Of The Whisky」で「Bland Innovator Of The Year」にも選ばれたんだそう。都市部からも近いですし、オススメの蒸留所の一つです。
 
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TOMATIN(トマーチン)
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2017.08.30【日記】

ブラックアイル / Black Isle

2017.5.21

 長い道のりの果てにようやくブラックアイルに到着です。


(わくわくします)

 ブラックアイルブリューリーは1998年に創業。近年のクラフトビールブームに先じるかたちで創業し、オーガニックにこだわった小規模生産で丁寧にビール造りと向き合っている醸造所です。このあたり一帯は大麦生産地帯となっており、それこそ、この日訪れたグレンオード蒸留所のモルトもこの辺りの大麦を使用しています。

 ショップと書かれたドアをくぐるとすぐ右手に受付のカウンターがあり、小さなおばあちゃんが先客にビールの試飲を出しながら談笑していた。
 私も、ツアーに参加したい旨を伝えると「あら。いまこの人を案内したばかりよ。まぁちょっと待っててね。先にテイスティングする?」と、4種のスタンダード商品を勧めてくれた。

(ボトル棚には、定番商品の他にスモールバッチの限定商品も)

(壁面に描かれた絵が素敵)

(オーガニックを標榜する生産者らしく、環境活動などにも寄与している。これはハイランドにいるミツバチの保護を目的としたソサエティの会員募集。)

(イベントなどで見かけるブラックアイルマンの着ぐるみも。にやにやしながら見てたら「着てもいいわよ」と勧められたけど、一人でこれ着てもな。。と遠慮してしまった。せっかくだから着とけばよかったな)

 そうこうしている間に先客は去り、おばさまも「ちょっと待ってね」みたいに、ショップ内の整理などを始める。私も、ここまで到着できれば、今日は焦ることもないのでゆっくりとおばちゃんの仕事が終わるのを待って、いざツアーの開始です。

 おばさまによるツアーは非常にあっさりしたもの。「ビールの作り方は分かってる?」との冒頭の問いに「大体のプロセスは分かってるよ」と答えたのが間違いだったのかもしれない。ごくシンプルな解説でさくさくと見学は終了し、おばさまは「さてと私は仕事に戻るかね」みたいな雰囲気でショップの方へ戻っていってしまった。私は「ちょっとまだ見ててもいい?写真撮りたいんだけど」と確認した上でその場に残ります。

(オーガニックとクラフトに対するこだわりが壁面に掲げられている)

(棚に置かれたのは各レベルで焙煎されたモルトとホップのサンプル)

(ステンレスのタンクはピッカピカ)

(樽詰め、瓶詰めの設備も整っている)


(すべての設備は一部屋にこぢんまりと収まっている)

(部屋を囲む壁面には、魚や牛、鳥や鹿、うさぎなどによる楽団のペインティングが。とても可愛らしい)

 一通り見学を済ませショップに戻ると、日曜日の終業間近、最後の客になってしまったことをおばちゃんに詫びて、その場を後にします。

 その後、バスでインヴァネスまで戻った私が向かったのは、シティセンターにあるブラックアイルの直営パブ。

(町の中心にあります)

(この日のタップリスト。定番商品のカスクコンディションや、中にはブラックアイルのサイダーもオンタップしていた)

(かんぱーい!)

 面白かったのが、このパブ。部屋もあるようで、一人から4名まで宿泊することができるとのこと。一人で泊まっても、一泊33ポンドほどとのことですので、それほど高くない。ご興味のある方は、インヴァネス観光の選択肢に入れてみるのもいいのではないでしょうか?なんて言いながら、一泊13ポンドのホステルへ身体を引きずって帰るのでした。
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2017.08.29【日記】

ブラックアイル醸造所へ

2017.5.21

 グレンオードを足早に後にした私の、次の目的地はブラックアイル醸造所。ミュア・オブ・オードからは一旦電車でインヴァネスに戻り、そこから出るバスで30分ほど北上した位置にあります。

 オードを出た時点で、時刻は12時半をまわろうかというところ。次の電車は10分後に迫っており、蒸留所から鉄道駅までは普通に歩いて15分くらい。これは駆け足だな、と飲酒即ダッシュをかましてなんとか電車の時間の3分前くらいには駅前まで来ることができた。
 ふー。間に合ったかな。と、息を整えながらプラットホームの方を見遣ると、どういうことでしょう。既に電車が止まっているではありませんか。ん?あれ?あれ私が乗らなきゃ行けないやつ?など、すっかり心臓の方にいってしまった血液のせいでぼんやりしている脳みそが事実を認識できない間に、電車は滑らかに駅を離れていきました。
 いやいやまさか。まだ、時間まで2分はありますよ。遅れることはあっても、そんな早く出るなんて。バスじゃあるまいし。と、とりあえずホームまで降りていき、掲示されているタイムテーブルを確認して愕然としました。どういう経緯で勘違いをしたのかは分かりませんが、私が出発時刻と認識していた時間は、実際の時間よりも5分遅れたものだったのです。ですので、いま出ていった電車は定刻通り、むしろ2、3分遅れて出ていったということ。
 まじかー、思いながら、次の電車の時間を確認してみると、なんと2時間後。そういうのも、この日は日曜日。公共交通機関の本数は激減しております。このまま、2時間後の電車を待ったとして、インヴァネスに着くのが15時過ぎ。そこからブラックアイル方向へ向かうバスが何分後に来るのかは知らないが、もし、奇跡的に接続できるような時間に来たとして、そこから30分。最寄りのバス停から醸造所までは結構歩くはずだから、そう考えると16時までにたどり着くのはかなり絶望的になってしまいます。

 兎にも角にも情報が必要だ、と一番近くにあったパブのドアを開け、サッカーの試合観戦に熱を上げている地元のおっちゃんがたの中で、テネンツとWi-Fi環境をいただいて、ぽちぽち始めます。
 調べてみると、やはり、インヴァネスに行くルートだとうまく接続ができない。一度北にあるコノンブリッジという町までバスで上がって乗り換えて行く、というルートもあったのだが、やはりバスの本数が少なすぎて時間に合わない。
 すわ、ここまでか。斯くなる上は、醸造所は諦めて、インヴァネス市内にあるブラックアイル直営のパブで一杯やってお茶を濁すとするか。と、半ば諦めかけた頃、グーグル先生は私に光明を与えてくださいました。

(グーグル先生「歩けば?」)

 この時、時刻は13時半ごろ。グーグル先生によると、徒歩のルートなら2時間50分。この通りに行けば到着時刻は16時20分となってしまうが、しかし、20分ほどの差。。行ける。。!

 というわけで、余っていたテネンツをぐびぐびーっと飲み干して、早速歩き始めます。


(さぁ行きましょう。ご覧の通り、歩道などない道をひたすら行きます)

(スコットランドらしい空です。なんだろう、この感じ、めっちゃ懐かしい)

(右手に湖、左手に森や平原といった景色の中、ひたすら歩きます)

(木のトンネルみたいになってる!すごい短いけどトンネルになってる!)

(なにやら巨大なタンクが見えたので、すわ到着かと思いましたが、まだまだ道のりは半ばのはず。なんの建物だったんだろう)

(ブラックシープも)

(そして忽然と看板が!)

(きたきた!)

(とうちゃーく!)

 と、長々と歩き倒して、無事に時間前に到着。急ぎながらも、周りの風景を堪能しながら歩くというのは気持ちのいいもの。途中で、なんか「人生には歩く時間が必要だ」みたいな、教訓めいた観念にとらわれたりもした。電車やバス、車での移動では感じることのできないスコットランドを見つけることができます。人生も同じですね。

 そんなこんなで次回は、ついにたどり着いたブラックアイル醸造所の中身をお届け!
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2017.08.27【製造元レポート】

グレンオード蒸留所へ

2017.5.21

 前日、宿に到着後即気絶をして、次に意識を取り戻したのが8時ごろ。たっぷり睡眠をとって、この日朝一で向かうはインヴァネスから電車で20分のミュア・オブ・オードという町にある蒸留所、グレンオードです。



 この日の目的地は2箇所で、宿の移動なども無い。本来ならそんなに急ぐ必要なんかも無い、比較的緩めのスケジュールのはずなのですが、この日は日曜日。公共交通機関のみでの移動を余儀なくされている私にとって、バス電車の本数が極端に少なくなる週末に油断は禁物なのです。

 というわけで朝一の電車に乗り、10時ごろにはミュア・オブ・オードに到着。そこから歩いて15分ほどでグレンオードに到着します。



 朝一のツアーは11時から。ビジターセンター自体は10時からあいていると思ったのですが、どうやらビジターセンター自体のオープンも11時からだったようで、オープンまで蒸留所の周りをふらふら。周りには私と同じようにオープン待ちをしている方々が複数組いらっしゃいました。

(くそぉ。日曜日だけ11時オープンなのか)

 
(蒸留所の入り口にはモルティングスもある。60年代まではいわゆるサラディン式のモルティング設備を有していた。今でも、タリスカーを始めディアジオ系列のモルトを製麦している)


(駐車場の前並ぶウェアハウス。黒色の壁面がかっこいい)

(ディアジオ社所有の蒸留所らしく、巨大な窓からは6基のスチル全ての様子を伺うことができる)

 ほどなく、オープンの時間が来て建物の中に入っていきます。

(充実のショップ。蒸留所限定のような特別なボトルはないが、基本的にシングルトン・オブ・グレンオードはアジア向け。そう考えると、シングルトン自体が特別なボトルということができるかもしれない)

(ツアーの受付を済ませ、ショップの隣にあるエキシビジョンエリアを眺めながらツアー開始まで待ちます。このエキシビジョンも結構しっかりしているのでオススメです)

 ツアー開始は結局11時半だったよう。時間になりスタートしますが、ディアジオ系の蒸留所は施設内の写真撮影が禁止。仕方ないのでなるべくガイドさんの解説を聞き逃さないように集中していきます。

(かっこいいパゴダ屋根とタンク)

(今回のツアーで新しい発見だったのが、左右の建物をつなぐパイプ。ガイドさん曰く「シングルモルトっていうのは一つの蒸留所で作られるウイスキーのこと。あのパイプが繋がってなかったら、ここは一つの設備と言えなくなっちゃう。あそこが繋がってることで、ここはシングルモルトを作ることができる。すげー重要なパイプなんだ」と。なるほど。しかし「シングルモルト」ってどこまで厳密に定義される概念なんだろうか。。)

 このガイドさんの解説は、今まで真剣に考えたことがなかった「シングルモルトとは」みたいな、超基本的な疑問を私に与えた。それまでは「んなもん、1箇所の蒸留所で作られたモルトのみを使用してたらそれがシングルモルトじゃ」という解説で納得していたのだが、例えばクライヌリッシューブローラのように建物が別ならブランド名も変わる。グレンロッシーーマノックモアの場合も建物こそ別だけれど、これらの建物は完全に同敷地内に建てられている。そうなると、スチルハウスを2つ持っているグレンフィディックのような大規模蒸留所はどうなる?マッカランが新設した新蒸留所で作られたモルトは「マッカラン」と呼べる?どこまでを「1箇所の蒸留所」と言っていいのか、明確なルールでもあるのだろうか。。

 前回の訪問では、全く意識しなかった疑問が新しく生まれてくる。蒸留所巡りってホントにいいもんですね。みたいな気分で、ツアーは終了。次の電車の時間が迫っていたため、最後の試飲は「スランジバー」と共にくいっと飲み干し「さんきゅー。でも時間ないんだ!」と断って、さっさと蒸留所を後にします。
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