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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!
2012.08.28【テイスティング】
GLENKINCHIE 12years
香り:そこまで自己主張は激しくないが、ドライで麦芽質、ほのかな牧草っぽさもあるバランスの良い香り
徐々に麦芽や乾いた牧草のような香りが強くなる。
味:シロップやフルーツ系の甘さ、スムーズで少し水っぽい、口当たりから甘さは広がる。
フィニッシュ:余韻はドライで麦芽質が出てくる、ビターさが盛り上がったあとすっと消える、短いがすっきりとした余韻
コメント:適度なクセもあり、取っつきやすい味わい。
こういうウィスキーは素朴でしみじみとした旨さがあって、常用酒向きであるように感じる。
2012.02.18【テイスティング】
SCAPA 16Years
香り:蜂蜜レモン、ほのかにナッティー、スムーズで時間とともに麦やほのかなピート感が出てくる。
味:やわらかい口当たりから、甘さ控えめの蜂蜜、ナッツクリームも少し混じっている。ややオイリーさを感じる酒質で、徐々に甘さから麦のようなビターさへ。
フィニッシュ:心地よくビターでオイリー、グレープフルーツや麦を連想させる。舌上が少しピリッとするが、程よい塩梅にまとまっている。
コメント:すっきりした香り、飲みやすい味わいで、香りから感じた印象が裏切られないので安心して飲めます。
若い原酒っぽさがあまり感じられないのも好印象です。
オイリーさについては度数40%のモルトなので、その中では・・・というレベル。個人的にはもうひとつ何かほしいところですが、悪くないですね。
余韻にかけて舌上に感じるピリッとした印象が、飲みなれてない人には強く感じてしまうかもしれませんが、それも個性と思って楽しんでみてください。
2011.04.16【テイスティング】
THE BALVENIE 12Years Double Wood
香り:ややアルコール、植物っぽさ、奥からカスタードクリーム、
ドライさのあるリフィル系のシェリー感、チャーしたオーク、時間と共に焼き栗、オークのニュアンスが前に出てくる。
味:甘くスムーズでバニラ、メイプルシロップ、すぐに天津甘栗や栗の渋皮煮。
中間からほのかなスパイス、鼻抜けは湿った木、控えめにシェリー感、そしてオーク香。
その後やや粘性のあるチョコレートソースを感じる。
フィニッシュ:みたらしのような甘さ、甘栗、微量のタンニン。甘く程よい余韻。
コメント:高コストパフォーマンスとして名高いバルヴェニーの代表作。
確かにこの値段でこの味であれば、何も考えずにテレビでも見ながら飲むには良いモルトであるように思います。
個人的な印象としては、口開けはオーク(バーボン)とシェリーがなじんでいないので、
開封後少し経ったモノのほうが美味しく飲めるように思います。
2011.01.23【テイスティング】
CAOL ILA 12 years old
香り:サラミや脂の甘さ、オーク由来の栗っぽさに、バランスの良いピートスモークがのっている、。
透き通った海辺の側でたき火をして魚肉を焼いているよう、風はなく穏やかな日
味:塩分濃度の薄い塩水、バニラのような甘さにピートをともなう柔らかい口当たり、徐々にスパイスを伴う。あまりボディは厚くない。
フィニッシュ:燻したピートが強く出る、ヨードは弱いがピートが支配的、焦げたようなビターさに、ドライでバランス良くまとまっている
コメント:余韻にある木や土が焦げたようなビターさは、ピートって?という人にも分かりやすいと感じられます。
これからモルトをはじめるという人だけでなく、既に幅広く飲んでいる方にも、幅広く楽しんでもらえる一本だと思います。
2011.01.23【テイスティング】
ARDBEG SUPERNOVA 2010
香り:クリーミーなピート感を前面に感じる。スモークチーズ、若干若さを感じる植物質なトゲ、アルコールはあるが度数ほどではない。
時間と共に新鮮な牡蠣、奥には柑橘系のフルーツも感じる。
加水でニスを塗りたての木製家具、笹の葉、新鮮な潮、ピートスモーク。
味:クリーミーな口当り、広がる粘性のある甘酸っぱさ、甘酸っぱさはパイナップルやピンクグレープフルーツ、柑橘系。そしてこれらのフルーツ感を追って強めの燻ったピートの煙が現れる。また加水でよりクリーミーになるが、中間のフルーツ感の粘性はぼやける。
フィニッシュ:ピートで燻したビターさが一口ごとに蓄積していく、口の奥にピートの塊、渋みがはっきり出てくる。舌上は適度にドライでスパイスを口内に伴う。燻ったピートが喉の奥から持続的に戻ってくるようで、長く続く。
コメント:アードベックスパーノヴァの2010年リリース。2009年にリリースされたものと比較すると、2010もピートは強めだが、単に強いというだけではなく、中間の黄色系フルーツ感がしっかりしており、厚みがあってバランスが取れているところに驚かされた。
(逆に、破綻したピート感を求めている人には2010は物足りなく感じるかもしれない。)
さらに余韻に残るしっかりしたピート薫香の存在感。これでこの値段であれば、十分コストパフォーマンスは良い。まんざら話題だけのモノではないようだ。
なお、加水でバランスを崩すため、ストレート、もしくは1~2滴程度の極少量で楽しみたい。
2011.01.22【テイスティング】
THE BALVENIE 15Years Single Barrel
香り:レモンと青リンゴ、栗、生のでんぷん質、あまりチャーしてバーボンカスクの影響が感じられる。
アクセントとして乾燥した牧草、アルコールもあるが、全体は甘さとレモン系、さわやかさで心地よい香りにまとまっている。
味:蜂蜜、サツマイモアイス、ホワイトチョコ、甘さが広がった後僅かにスパイスがやってくる、
鼻抜けはしっかり蜂蜜系の甘さ、乾燥した麦。しっかりした酒質で飲み応えがある。
フィニッシュ:ドライで 蜂蜜や蒸かした芋の甘さ、薄口の紅茶のタンニンを伴う長い余韻。
コメント:ボトルデータ
Distilled:1994/02/22
Bottled:2009/05/01
Cask No,726
700ml 47.8%
バルヴェニーは長熟が旨いのはもちろんのこと、こういった若いカスクもしっかりしています。
家飲みならばダブルカスクよりは断然こちらをオススメしたいですね。
2011.01.22【テイスティング】
BOWMORE 18Years
香り:クリーミーでやわらかく甘い化粧香を含んだ香り立ち。ドライマンゴー、駄菓子屋で売っているフルーツ味のお菓子とワクシーで若干湿布のような香り。ほのかにハーブっぽさもある。
味:スムーズな口当りで、人工的なフルーツ味を伴うパフュームの甘いフレーバー。焙煎した麦のビターさ、強くは無いがピートも感じる。ボディはあまり厚くは無い。
フィニッシュ:熟したバナナ、チョコレート、80年代のそれよりはフルーツよりのパフューム感、紅茶、複雑でまったりとしている。
コメント:ざっくりといえば、穏やかで甘い香りや味なのですが、ボウモアシルクプリントラベル17年等、1世代、2世代前に共通するパフューム系のフレーバー構成。パフュームをどう捉えるかが好みを分けるポイントになりそうです。なお、シェリー樽原酒が主体らしいですが、それほど強くシェリーのニュアンスは感じることが出来ません。
2011.01.22【テイスティング】
OBAN 14Years old
香り:少し水っぽさがあるが甘くスムーズな香り、麦、バニラ、かすかに梅酒の酸味。
アルコールは心地よい程度で、メンソールのように鼻がスッとする。
味:なめらかな口当りだが少し粉っぽさも感じる。
ワクシーな甘さに麦のビターさ、胡桃、若干のカラメルやメイプルシロップのような甘さもある。
フィニッシュ:余韻は麦のほかにピート由来と思われるビターさがあるが、白いフルーツを連想させる甘さもあわせて感じられる、ドライで少量のスパイスを伴って程よく続く。
コメント:オフィシャルの同価格帯の中ではバランスよく、味のある部類に入るモルトだと思いますが・・・。
オーバンというと”海の潮風””潮っぽさ”が感じられるモルトというのが代名詞ですが・・・
すいません、わかりません。
確かに蒸留所の立地は地形的に海の側にありますが、言うほど確かな特徴として出ているかと言うと、ちょっと疑問です。
もう一度まっさらな気持ちで飲んでみたいモルトです。
2011.01.21【テイスティング】
CLYNELISH 14years
香り:若さを若干感じる植物感、アーモンドの皮や土埃、ほのかにビターな香り。
味:オイリーでワクシー、すりおろした林檎、パフューム一歩手前の香水感がひろがる。
徐々にバター、ほのかなスパイスが舌の上に感じられる。
フィニッシュ:余韻はドライで乾燥した藁、ワクシーな甘さの後にほどよいビターさが続く。
コメント:通好みな一杯。複雑さがあり、青林檎、蜂蜜に例えられるフレーバーが特徴な蒸留所で、
その他にも、ピーティーでない適当なモルトでブラインドテイスティングを行うと、
クライヌリッシュと答える方が結構多い、非常に他のスコッチモルトに共通するフレーバーが多いことでも知られています。
しかし、このオフィシャルボトルについてはもう少しフルーツ感が必要であるように思います。
2011.01.21【テイスティング】
GLEN ELGIN 12years
香り:蜂蜜、シロップ、べっこう飴のようなしっかりした甘さ、わずかにハッカ、徐々に紙のような香りも出てくる。
味:麦芽系、バニラ、中間から香水感のほのかに開く、酒質自体は粘性が感じられるが舌触りが少しざらつく。
フィニッシュ:蜂蜜からビターな干し草、スパイスはほどよくバランスの良いドライな余韻。
コメント:有名な銘柄ながら、どこのBARにでもあるわけではないモルト。
際立った特徴が無く、バランスの良いモルトに仕上がっていますが、80年代までは確かにあったオイリーな酒質はだいぶ影を潜めています。
あのオイリーで蜂蜜とフルーツがしっかり感じられたエルギンはどこに行ったのでしょうか。
飲みやすく万人受けする構成だとは思いますが、慣れてくるともうひとつ何かほしいところです。
2011.01.21【テイスティング】
DALWHINNIE 15years old
香り:やわらかくバナナのような甘い香り、続いてはビターな麦芽質、乾いた藁、ほのかに土っぽさも感じられる。
味:ワクシーな甘さ、あまり主張がない麦芽質、スムーズで非常にニュートラル。
フィニッシュ:すっきりしていて短い、ドライでほのかな甘さ、もう一つ何かほしい。
コメント:ソフトで穏やか、この一言に尽きるモルト。ここまで主張が無いのは逆に個性というべきなのでしょうか。
こういう構成であれば、飲み始めの人や食事との相性は良いのかもしれません。
とはいえ、単に私がカスク等の濃いモルトに慣れてしまっているだけかもしれませんが、
飲みなれてくるともうひとつ、もうふたつ何かほしいように感じてしまいます。
2011.01.20【テイスティング】
Glenmorangie 18 年
香り:やわらかい香り立ちで少し粉っぽい、クリーミー、蜂蜜、徐々にフルーツの皮やパイナップルの缶詰め。
複雑で官能的なアロマがあるが、贅沢を言えば上面に立ち上っていく勢いがほしい。
味:スムーズな口当たり、オークのクリームやバニラから、トロピカルなフルーツが開いてくる。
ボディはそれほどでもないが、香り以上の開きでうっとりする。
しかし徐々にパフュームにも変化する。人工的で溶剤やワックス、駄菓子のフルーツ感を思わせる。
印象としてはヘーゼルバーン蒸留所のそれに近い。
フィニッシュ:余韻は麦のビターさ、桃の皮、ほどよいドライさに蜂蜜も感じられる。
コメント:アスターでも感じられたフルーツ感があり、おおモーレンジ良いじゃないと思わされたところで、
味の後半にパフュームらしき存在が感じられたのが残念でした。
パフュームの賛否はそれこそ飲み手の感じ方しだいですが、日本人には好まれないことが多いフレーバーだけに、そして新生モーレンジが良いフレーバーも持っているだけに、日本市場に合った構成のリリースを願うばかりです。
2011.01.13【テイスティング】
KNOCKANDO 12years
香り:古びた畳、干した布団、ほのかにレモンのような柑橘系の香り。
素朴で蜂蜜のような甘さもあり、安心して口に運ぶことが出来るバランスの良い香り。
味:スムーズな口当り。一瞬ワクシーな印象を受けるが、蜂蜜の甘さ、麦芽質、クリーミーで舌に無理の無い素朴な味わい。
フィニッシュ:メローでクリーミー、かすかに乾燥した麦をかじったようなビターさ、滑らかで甘い余韻。
コメント:三鷹BURNSにて。ボトルビンテージは1992。
優しく素朴な味わいで、じっくりと飲めるシングルモルト。
18年は生焼けのお好み焼きのようなフレーバーがあって個人的に・・・でしたが、21年と12年は良く出来ているように思います。
2011.01.12【テイスティング】
Glenmorangie Finealta
香り:焦した醤油、新築の部屋、キャラメルソースのかかったバニラ、そしてレーズン。
主体はチャーしたオークのニュアンスであるが、奥から黄桃の缶詰、ブラッドオレンジ、ドライプルーンのニュアンスも感じる。
開けたてゆえかアルコール感はしっかりとしており、少し粘性も感じる。
味:オーク感しっかり、栗の渋皮煮、カラメル、醤油っぽさ、やや湿った木、粘性を持って広がり、
中間からスパイシーで温かさを感じる。蜂蜜、ひっそりとダークフルーツ、プルーン、租借するとオレンジのような・・・というかバーボンのようなニュアンス
フィニッシュ:ドライでややビター。ビターさはウッディーな印象があるが、ピートと思われる苦味、スモーク感も僅かだが感じることは出来る。
コメント:2010年12月現在、日本国内は未流通な1本ですが、海外ではすでに販売されており、免税店で売られていたボトルをお土産として味見させていただきました。
(海外品なので、国内流通後のモノとは内容が異なる場合があります。)
モーレンジとしては特別なストーリーを持った、1903年のレシピを再現した、いわゆる”復刻”ボトルなのですが、過去というよりは現行モーレンジらしいキャラクターを持った一本。
当時のモルトはバーボン樽がまだ無くシェリー樽主体、乾燥の主流もピートと思われるので、もっとシェリー&ピーティーに仕上げても面白かったのではと思いますが・・・
今のモーレンジが持っている原酒はバーボン&ライトorノンピートなので難しいのでしょう。
2011.01.09【テイスティング】
Caol Ila Natural Caskstrength
香り:力強くフレッシュな刺激。ピートスモーク、グレープフルーツの皮、クリーンでカリラらしさがある。
奥にオークや植物質なトゲ、若さを感じさせるフレーバーもある。
味:口の中にピリピリとした刺激が広がる。フレッシュで レモンピール、グレープフルーツ、ピート。
酒質はそこまで厚くないが、度数ゆえの勢いが感じられる。
フィニッシュ:スパイスと焦げたピート、ほのかに薬品シロップ。ビターで若干のえぐみと共に余韻は長く続く。
コメント:カリラのカスクもの。パワフルでちょっと冒険してみたくなった人にちょうどいい1本。
しかし、現行品の12年より若い原酒が使われているためか、ニューポット質な刺激が感じられるように思います。
2011.01.08【テイスティング】
CRAGGANMORE 12years old
香り:クリーミーな麦芽、柔らかい蜂蜜とほのかに乾いた藁のような煙っぽさが奥から出てきて鼻を刺激する、リンゴ系のフルーツ感もやわらかい酸味と共に感じられる。
味:しっとりと甘く、スムーズな口当たり、徐々に麦芽系のビターさが出てくる。わずかに香水っぽさも鼻に抜ける。
フィニッシュ:余韻は麦芽系の優しいビターさ、甘さを引き締めるように口の中に残る。藁のような植物質も感じられる。
コメント:オフィシャルの一般普及品らしいバランスの良さを感じさせるモルトです。モルト飲みの中ではさしてマイナーではない銘柄ですが、広く見れば十分マイナーな銘柄だけに、この味わいはもっと評価されても良いように思います。
2011.01.04【テイスティング】
TALISKER 10 Years
香り:ライチや梨のような甘酸っぱい香りとピートスモーク、消毒液やメンソールの香りもある。徐々にピートスモークが前面に感じられるが、破綻したものではなくバランスは良い。
味:まずフルーツの皮やザラメをまぶしたドライジンジャーを連想させる甘さ、続いてピートのスモーク、ほのかに麦の穂、甘さとビターさが程よいバランスで口の中に広がる。
フィニッシュ:燻したようなピートのビターさと、舌を刺激するスパイス、やわらかい塩っ気が感じられる。スパイスはすぐに収まる。バランスが良く、燻したピートは飲むほどのに口の中に蓄積される。
コメント:飲み会の残りを貰ってきていたが、半年ほど我が家で放置されていた。今回テイスティングがリニューアルされたことを受けて改めて飲んでみると、コレが中々旨い。
味は現行品のオフィシャルの中では力強い部類だろう。タリスカーというとオールドボトルが賞賛されがちだが、現行品も悪くないということを認識できた。
2011.01.03【テイスティング】
Glenmorangie Astar
香り:ややアルコールの刺激、ジンジャー。乾いた木やニッキ、カスタードクリーム、バニラウェハース。奥からメンソールも。
はじめは刺激も感じるが、時間と共にマロンクリーム、白桃のような柔らかい甘さとほのかな酸味を持った豊かな香りが前に出てくる。
味:クリーミーな口当り、栗やオーク香、僅かに溶剤が舌を刺激するが、全体ではシロップのような高度数とは思えない柔らかく濃い甘さを感じる。甘さは中間から黄桃やパパイヤの缶詰のような、リッチなフルーツ感に変化して後を引く。
フィニッシュ:クリーミーで甘さがしっかりと残り、一呼吸置いて口の奥で盛り上がる。煮たりんごや白桃のペースト、オーク香に加えて、どこかトロピカルな余韻が長く続く。
コメント:今回テイスティングを書くにあたって、自宅のボトルを飲みなおして一番驚かされた1本。記憶にあったのは口開けでのテイスティングでしたが、その後6ヶ月近い放置期間でこなれたのか、このオーク系の甘さの後に来るフルーツ感に驚きです。この価格でこの味わい、良好なコストパフォーマンスは同価格帯と比べて頭ひとつどころか2つ抜け出た印象です。
そういえば手元のボトルは初版で購入した57.1%ですが、登録は46%ですね、度数変わったのでしょうか?
2010.12.29【テイスティング】
Amrut Fusion Single Malt 50%
香り:オーク由来の香りとレモンピール、若草、植物のニュアンスでややトゲがある。度数ほどのアタックは感じられない。
味:粘性を感じる口当り、麦、ブラウンシュガーのような甘さから、僅かに栗、乾いた牧草、ややビターに
フィニッシュ:まったりしたニュアンスから程よくドライに。スパイスはやわらかく、舌奥にほのかなピートも感じられる
コメント:インド産のシングルモルト、アムルット。
「インド産なんて・・・」と思っていたら、意外とちゃんとシングルモルト!と好評のようです。
ジム・マーレイ氏の著書ウイスキー・バイブル2010では世界第3位のシングルモルトとして評価されており、その品質はお墨付き。
味わいからすると10年前後の熟成と推測されますが、確かにヘタなスコッチよりも良いバランスであるように感じます。
個人的にはちょっと物足りなさも感じますが・・・。
インドは最近ウィスキーの消費量が延びている国で、2007年にはホワイトマッカイがインド大手企業であるUBグループの系列会社に買収されたのは記憶に新しいハナシです。
ただ、仕事の関係上インドに行く機会があるのですが、インドではアムルットは知られていないようです。
料理店に行くとウィスキーは置いてありますが、だいたいブレンデットです。
ちゃんとしたホテルのBARに行くとシングルモルトはありますが、
注文しても、レディーバーンのシングルカスクは出てくるのに、アムルット?何それ?でした。
蒸留所の近くの町に行けばもっと流通しているのでしょうか。
なんにせよ、今後に期待したい蒸留所です。
評価は10段階だと5なのですが、5段階評価なので3としております。
2010.12.29【テイスティング】
Glenfiddich 30Years
香り:優しい香り立ち、甘酸っぱさ、熟したザクロやプラムのような果実感と合わせて穏やかなパフュームを感じる。青リンゴや南国系のフレーバーもほのかに感じる
味:スムーズな口当りでかすかにウッディ、熟したピンクグレープフルーツ、プラム、赤を連想させる果実感、適度な深み、そしてパフューム(フルーティー傾向)、後半にかけて徐々にビターになり、ほのかに焦げたようなフレーバーも。
フィニッシュ:ドライで若干スパイシー、甘い香りを残しつつ、すっきりとまとまっている。
コメント:力強さではなく穏やかに丸みを帯びた印象。パフュームが感じられるため、どこか人工的な印象は否めませんが、スムーズであり、バランスという点では悪くないように思います。パフュームについては捕らえ方しだいなんでしょうが・・・後は好み次第ということっすかね。