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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!
2011.09.27【イベントレポート】
【87Malt Night 5th】参加レポ(下)
レポート第三回です。
会はメインラインナップが終了し、フリーテイスティングに入ったところ。
フリーテイスティングでは、ここまで飲んできたボトルを再度おさらいするもよし、
タケモトさんが持ち込まれた数々のボトルのほか、参加者が持ち込んだボトルを含め、すべてのボトルをフリーで楽しめました。
また、Hiragaさんが持ち込まれた極上の葉巻を別室で楽しまれるもよし、
差し入れられた数々のおつまみ(どら焼き、チーズケーキ、ドライフルーツ、手作りチョコ、やる気マンマンのチーズ・・・etc)
に舌鼓を打つもよし、もちろん参加者同士で語り合うもよし、
まるで今日ラインナップされているウィスキーの極上の余韻のような、そんな時間になりました。
(差し入れのあったどら焼き、参加者絶賛のただならぬ旨さでした。)
なお、ここではまたしても”あの夏の日の再来”な企画が実施されました。
そちらについて許容できない方々がその光景を見られてしまうと、
卒倒ないし軽く殺意を覚えることは間違いないかもしれません。
よって、ここから先は良識のある良い大人だけの時間、R-20とさせていただきましょう。
CEROだと何指定でしょうか、XXX指定でしょうか(笑)
フリーテイスティング1本目、ここからは皆様ばらばらですが、
くりりんのチョイスはタケモトさんのオススメ、バッティングと加水の妙を味わえる極上の1本。
GM SECRET STILLS
Distillery No: 02 Release No: 02
(クラガンモア)
Speyside 1966-2006
46% 700ml
最近ブレンデットや加水やら、改めて色々と飲みなおしてみて、
ハイプルーフ&シングルカスク至上主義に偏り勝ちだった考えが改められていたところでしたが、
このボトルは、まさにシングルカスクでは困難であろう上質なフレーバーのバランスが、
3つの樽によるバッティングと加水によって形作られており、
一口飲んだ限りでは、スムーズな味わいでガツンとくる印象は無いものの、
1口目より2口目のほうが特徴が良くわかり、香りもシェリーや林檎、微かな樽香を伴いながら複雑かつ芳醇。
味わい深い、とはこういうモルトのことを言うのでしょう。
以前BURNSで飲んだグレンファークラス1959・クリスマスモルトもバッティングの46%加水でしたが、
個人的にはあれがファークラスとしては最強でした。
やはりブレンドしかりバッティングは、モルトの旨さ、味わい、奥深さをより高める、単純にして最も難しい手段なのかもしれません。
お次は今人気沸騰中のベンリアックです。
シグナトリーのカスクストレングスコレクション、
ベンリアック1966-2008 43.9%
70年代、60年代の長熟ベンリアックといえば
桃や熟したピンクグレープフルーツ等の柑橘系を伴う、底知れぬフルーツ感ですが、
このベンリアックは桃は桃でも白桃と林檎系のフルーツ感で、
香りは大変すばらしいものの、若干味に水っぽさ、ボディの弱さがあり、
うーん、コイツぁシグナトリーっぽいなぁと、贅沢な感想を覚えてしまいました。
(ここまで50度、60度、ハイプルーフを飲み続けていたのでそれも当然かもしれません。)
しかしこの贅沢な感想が、次の一手を生み出します。
そう、この出会いは必然・・・
前回、87Malt Night 4th では、ハイボール研究会なるものまで立ち上げて、
名だたる伝説のボトルたちをハイボールにし、ベンリアック1976(for BBI)に、
ボウモア(DT 1968-2009)やらベンリアック1968(for KOBE)
をフロートする試みまで実施してしまったわけですが、
このシグナトリーのベンリアックをハイボールにし・・・
水っぽさのあるボディを補うため、味と樽の強い伝説のベンリアック1968(for KOBE)をフロートすることで、最強のハイボールができるのでは・・・
この発想から、残りのフリーテイスティングはハイボールタイムに突入していきます。
1~2杯のハイボールを回し飲みし、新しい可能性にチャレンジです。
まず、上記のベンリアック66&68ハイボール
ベンリアックのハイボールが殺人的に旨いことは、前回の4thでもUstreamの生放送でも、
大々的に宣言しているところですが、このハイボールは白桃&林檎系フレーバーと、
黄桃&トロピカル系フレーバーが渾然となって、爽やかかつ上品に口頭を突き抜けていきます。
前回ハイボールにしたときも驚かされましたが、このフルーティーフレーバーと炭酸の相性は、もはや兵器のレベルです。
これをやってしまうと後は行け行けどんどん。
最初の1杯としてラインナップにあった、グレンブローラのハイボールに、ブローラ30年をフロートした、スーパーハイボール。
ブローラハイボールは旨い!!と、射命丸さんお墨付きなのですが、グレーン、いわゆるブレンデットが入ることで、
バランスの良いハイボールの基礎、下地があるところにブローラのピート感が乗っかって、これまた旨いハイボールに仕上がっています。
前回、4thのときはストレートでは旨いけどハイボールにしたら、「つまらない」と不遇の扱いを受けてしまった
パーフェクトドラムのウェスタンハイランド 1965-2010
今回のフリーテイスティングのラインナップにあった、プライベートボトリングのスプリングバンク1972をハイボールにし、
このウェスタンハイランドをフロートしてみようじゃないかと。
スプリングバンクといえばナッツやレザー感のほかに、ベリー感がひとつフレーバーのキーになると思うのですが、
このスプリングバンクハイボールはベリー感が背面からじわじわ出てくる味わいで、バンクらしさもしっかりあり、
なかなか旨いハイボールに仕上がって、これまた好評です。
(どっちもストレートで飲め、という声が聞こえてきそうですが。)
さて、ここまでやってしまうのか、という声が聞こえてきそうな
最強のグレンギリー1971のハイボール、この1本を開封するにあたっては
「また1本、このギリーがこの世から消えてしまった。。。」と惜しむ声さえ聞こえてきたボトルで、ハイボールにトライしてしまいます。
さらにはセスタンテ・グレンロッシーのハイボールに、
個人的には最強のミルトンダフ、アンテイカーサ・ミルトンダフ1966もハイボールにしてしまい、
87Malt Night 4thを超える究極のハイボールタイムが実現しました。
シェリーはハイボールに合わない、難しいというのが定評ではありますが、
合うボトルについては、シェリーの渋みや嫌味なフレーバーが冷やされることによって、
炭酸が加わることによって軽減され、非常に綺麗なシェリー感を味わうことが出来る、
今回のギリー、ミルトンダフは大変すばらしいシェリー感であり、
さらにギリーに関してはガツンと強めのピートが良いアクセントになり、これまた旨い一杯に仕上がっています。
冷やすことで香りがたたない、というのはロック等でボトルを飲む際の注意事項として挙げられるわけですが、
ここまでフレーバーがしっかりしたボトルについては、逆に綺麗なフレーバーが感じられるようになる、
冷やされることで雑味が抑えられれ、もともと強かったフルーツであったり、シェリーであったり、ピートであったり、
そのボトルの良しとするフレーバーがしっかりと感じられるようになる。
また、その冷えたフレーバーが、喉を通るにあたって体温で暖められ、戻り、フィニッシュとして発散する。
ストレートで散々飲んだ上での話ではありますが、ストレートとはまた違ったフレーバーの感じ方は非常に新鮮であり、
ハイボールも馬鹿に出来ない!!
改めて新しいウィスキーの楽しみ方、スタイルの可能性を再認識したひと時となりました。
87malt Night 5th締めの時間である、23時を迎えようと言うころ、
kssiさんがニヤリと笑っておもむろに1本のボトルを取り出しました。
「開けられないので、ここで是非開けたい!」
私にとっては、福岡は小倉のSTAGさんで飲ませていただいた以来の懐かしいボトル。
ムーンインポート取扱いのブルイックラディ10年のフルプルーフ。
ブルイックラディ蒸留所全盛期ともいえる、1970年代前後の原酒が使われたボトルで、
林檎を思わせる上品なフルーツ感は、今のブルイックラディは何なんだと思わされる一本。
「くりりんさん、是非開けちゃってください!」と言うkssiさんに対して、
この最強のラディとも言える一本を前に躊躇していると、向かいに座っていた
ベンリアック馬鹿一代ことゴブリンさんが「貸して貸して」と申して、TAXごとブチッと引きちぎり開封されたわけですがw
久々に飲んだブルイックラディは、やはり極上。
素晴らしい隠し玉、締めの一杯、ありがとうございます!
口開けゆえか殻付きの麦っぽさもあり、ライチや林檎を思わせる香り、焼いたパンを思わせる香ばしさ、
この上品な白色フルーツ感は、当時としてはあまり評価されなかったのかもしれませんが、
今となっては実にすばらしい味わいで、ここで再び出会えたことに感謝せざるを得ない味わいでした。
さてさて、こうして色々飲ませていただいたフリーテイスティングタイムですが、
ブルイックラディを最後に楽しみ、後は参加者の都合によりけりで各自解散として散会となりました。
(私も翌日、嫁との約束があるためnakasatoさんらと共に終電に間に合うよう撤収します。)
実に充実した、濃い時間となりました。
ボトルの素晴らしさはさることながら、87Malt Nightの素晴らしさは”共感”要素の多さにあるように思います。
多くの方々がイベントを開催されている中、このイベントは1つのボトルをしっかりと掘り下げていく、
濃く、深く、そして互いの意見を共感していける、そういう空気がある、許されていることが、
やはり最大の強みというか、魅力なのかなと感じています。
そうした中で、こうした会を1年間に渡り定期的に開催され、
さらにはWhisky link のサイト立ち上げから、オリジナルボトルのボトリングまで、
精力的に活動されたタケモトさんへの感謝は、言葉で表現しても仕切れないものです。
言葉、文字で表現することを、ブログと言う媒体であれひとつの手段としている私が、
言葉に出来ないという表現を使うのは大変情けないものではありますが、それ以外の言葉が見つからないのも事実です。
第5回となり、今後どのようにイベントを開催するかは考えていきたいとコメントがありましたが、
是非、どのようなボトルであれ、こうした1本ないし1蒸留所を深く語ることが出来るような会は、
何らかの形で実施していただければ・・・というのが、私個人の希望であり、わがままでもあります。
たとえば前回からの試みとしてあった、Ustreamやニコ生での放送、少数のボトルをもっと多角的な視点から深堀していく会であるとか、
新しい視点、ジャンルを開拓していくのも、今後のモルトの楽しみ方の発信として有りなのではとも思うところです。
おんぶに抱っこどころか、おんぶされてばかりで、ご迷惑おかけしてばかりですが、今後ともよろしくお願いいたします。
また、今回の会では初めましてな方、お久しぶりな方々、ウィスキー好きの輪の中で、多くのアツい方々と席を共にすることが出来ました。
くりりんはこんなヤツです。知り合ったのが運の尽きです。
お騒がせいたしますが、これまでお世話になっている皆様については、改めてよろしくお願いしますと、お願いさせていただくと共に、
新たに交流させていただいた方々については、是非今後とも様々な琥珀色トークが出来ればと期待に胸を膨らませております。
感想を語ればキリがありませんが、そろそろ明日からの宮城出張の準備もしなければならないので、
87Malt Night 5th参加レポはここらで締めとさせていただければと思います。
ありがとうございました!!!
2011.09.26【イベントレポート】
【 87Malt Night 5th】 参加レポ(中)
レポート第二回です。
前回は折り返しのロングモーンまで、今回はモルトラインナップのラストまで、
グレンロッシー、グレンギリー、モートラック、ロイヤルブラックラ、を書かせていただきます。
シェリー系が続きましたので・・・ということで、チョイスされたのが
セスタンテ・グレンロッシー16年 1972-1988 57.7%。
グレンロッシーといえばブレンデットのヘイグ、ピンチ(ディンプル)の主要モルト、
一般的にはあまり有名ではない銘柄ながら、ポテンシャルはかなり高い蒸留所です。
さらにセスタンテですからねぇ、嫌でも期待は高まります。
このボトルは色からどシェリーかと思いきや、少しクセのある甘い香り。
いわゆる沢庵香ですが、奥からキャラメルやナッツ、乾燥イチヂクのようなフルーティーな香りも感じられます。
ボディはしっかり、スパイスもあって、樽由来かビターなアクセントも顔を出します。
何かが突出したモルトではないですが、実に味わい深い一本。
ロッシーいいよロッシー。
ロッシーといえば、最近のボトルとしてはクロコダイルやらアナトミーやら、やたらとトロピカルフレーバーなボトルが多くリリースされていました。
最近のトレンドとは思いますが、コレは特定の処理をしたホグスヘッドないしバーボン樽によってもたらされるフレーバーで、
そのフレーバーとの相性はあると思いますが、こういった酒質だからこそ合うのだろう、そういう元の味わいを感じさせてくれるボトルでもあります。
ロッシーでワンクッション置いた後は、いよいよ今回のメインとも言えるボトル。
(というか、ラインナップすべてがメインともいえるんですが・・・なんでしょう、この昔の巨人みたいな打線はw)
最強のグレンギリーとして名高い、
サマローリ・グレンギリー 1971
"SAMAROLI COLLECTION"
750ml 59.6%
MATURED IN SHERRY WOOD Full Proof
BOTTLE No, 1025/2280
グレンギリーはオールドに関しては大好きな蒸留所です。
ちょっと前までパフュームが出て、迷走していた時期もありましたが、
オールドに関しては上品なピート感に一本芯の通った味わいで、オールドがあると言われればニヤリとなってしまいます。
さらに伝説的なボトルの多い1980年代のサマローリのボトリングのグレンギリーなわけですから、飲めるだけでも感動なのに口開けを飲めるなんて・・・。
ただ、以前同サマローリのグレンギリー1971の43%加水を飲んだことがありましたが、それは鮮烈な印象として刻み込まれるほどの出会いではありませんでした。
では史上最強と名高い、このグレンギリーはどうか。
このグレンギリーは口開けゆえか、ラフロイグのようなガツンとくるピート感、
もう少し上品なピートを想像していた私は思わぬ形で奇襲を受けましたが、それは参加者全員も同様で、
そこにシェリーの甘さ、ブラウンシュガー、ナッツ、甘さと苦味、深みのバランスが秀逸で、
島のようなクセがないことが逆に強みとなって、純粋なピート&シェリーに唸らされる味わいでした。
このモルトについてはメインでもありますので、後日単独でテイスティングノートを書かせていただきたいと思います。
続いてもイタリアです。モートラックです。
セスタンテ・モートラック 14年 57% 1980's
今回は87Malt Night としては少し珍しい形式で、
自己紹介をかねて1ボトルあたり2名がコメントを述べる以外は、
かなりフリートーク主体の構成となっていましたが、このボトルで私の自己紹介がまわってきました。
だいぶ酔いが回っている状況で、このボトルについては
「大味だけど繊細、B型のモルト」とかなんとか言った記憶があります。
実際、モートラックといえば個人的にはシェリーの甘さがグワッと口に広がった後は、
少しもさっとしたタルさが現れて、シイタケや若干の硫黄を伴いながらフィニッシュに・・・
という感じなのですが、このボトルは序盤はまさにモートラックのハウススタイルともいえるシェリー感から、
中間のタルさが非常にクリアで、シェリー樽由来のうまみの中で、
パワフルだが繊細でクリアな味わいがあり、余韻につながっていく。
言うこと無しの良いモートラックです、こういうモートラックがもっとほしいなぁ・・・
なんて思いつつ、後日W&M モートラック10年 1988-1998 58.5%を買ってしまうわけですが。
ま、この辺の話題は別の機会に。
さて、ここまでシェリーや樽の影響がしっかりある味の濃いモルトが続いたところで、
ラストは超ハイプルーフ、目の覚めるようなクリアな味わいの
インタートレード・ロイヤルブラックラ 1972-1988 15年 64.5%
64・5%というと、樽詰めの度数とはぼ同じと思われるところで、
貯蔵環境はきわめて樽の呼吸のバランスが良かったという、それだけでレアなボトルに当たりますが、
このボトルは少し若さを感じさせる植物質、麦芽質な味わいがあるものの、
白葡萄や青林檎などのフルーティーなフレーバーと、度数ゆえのすっきりとしつつもスパイシーでキレのあるフィニッシュが、
ここまでのボトルの味わいに負けず、かつ自身の良いところをしっかりと主張しています。
ラベルも独特ですね、このラベルをインスパイアしたボトルもあるとかないとか・・・
背景を和室にしたら、なんでしょう、今回の会の風景に・・・見えなくも無い感じです(笑)
(ご参考)
ロイヤルブラックラは以前福岡で飲んだオールドボトル、オフィシャルの16年、57%が実に旨かったという印象がありますが、
それに負けず劣らず、実に鮮烈な印象を刻んでくれました。
うーん、すばらしい締めの一杯。
ここで87Malt Night 5thは全8本のメインのラインナップを終了。
後は各自の時間の許す限り、残りのボトルを囲んでのフリーテイスティングタイムです。
先日、某SNSではちょっとした論争になったシングルモルトのハイボールですが、
今回もおいしくやらせていただきました、この辺は会の総括、様子とあわせて、次回に続きます!
続く!!
2011.09.23【イベントレポート】
【87Malt Night 5th】参加レポ(上)
9月18日、タケモトさん主催の87Malt Nightに参加してきました!
昨年の7月、衝撃の第一回から数えてはや5回目、そのつどタケモトさんのウィスキーへの愛と情熱、
そして参加者への心遣いにただただ圧倒されるばかりでしたが、今回もまた、大変すばらしい会だったと思います。
タケモト様、今回もありがとうございました。
当日は16時からフリーテイスティング、18時からメインという流れで、
くりりんは家の掃除etc、一人暮らしのたしなみをしてから家を出たため、
若干出遅れの16時30分ごろに会場入り。
会場にはすでに射命丸さんが居て、悠々とフリーテイスティングのラインナップを嗜まれていました。
私も87Malt Nightの定番となりつつある、タケモト製薬からのドーピングを摂取し、フリーテイスティングに参戦します。
画像:フリーテイスティングのボトルたち。(この後、5~6本追加されました。)
フリーとはいえ、ラインナップはこれまでの87Malt Night でメインを張ってきたボトル、
BARでひょいっと出てこようものなら、歓声とともに迎えられるであろうボトルです。
まさにオールスターズともいえる”復習”のラインナップで、胃と頭を準備運動します。
その中で、前回の4thで「ハイボールにどうでしょう・・・」なんて話をしていて飲まなかった、
GM GLENLOSSIE CASK No'1814 1978-2007は、復習と言うより追試な一本。
旨いことはもちろん、ロッシーってこういう味だよね、と思わせてくれる一本で、
最近のトロピカル路線とは違う、素朴な旨さがある、「おっ」と思ったボトルでした。
こちらは射命丸さんがスコットランドのお土産として持参された、ダンカンテイラーの新シリーズ、
ウィスキーズ・スコットランド(Whiskies Scotland) キャパドニック1972、最近アツイ、お決まりの当たり年です。
まだ国内未発売のボトルということですが、これはダンカンテイラーのキャパドニックらしく、
よく言えば乾燥イチジクや杏、悪く言えば東京沢庵のような香りから、
ナッツや樽感とフルーツがしっかり感じられる、長期熟成キャパドニックらしい味。
キャパ好きな人は飲んで損無しという感じです。
フリーテイスティングのボトルを楽しんでいるうちに、スペシャルゲストを含めて参加者が集まり、
お久しぶりな方、始めましてな方も交えて、無事87Malt Night 5thはスタート!
まず1本目は日本のインポーターの中で新鋭のゴブリンインポートから買い付けた、グレンブローラ(1970's)。
くりりん大好物のオールドブレンデットです。
このブレンデットは、その名のとおりブローラ(時期的には旧クライヌリッシュ)が使われているといわれており、
その真偽を確かめようとのことで、ブローラ3rdも合わせて飲みながら、検証するというもの。
口開けということもあって、まだまだフレーバーが開く印象が感じられましたが、
オールドらしい甘さ、シェリー感にフィニッシュを締めるピート感が感じられ、ボトルの状態は非常に良いものでした。
個人的な印象としては、同じく旧クライヌリッシュが使われていると言うアンシュリーに近い印象を受けたこともあり、
ブローラが使われているんじゃないかなと言う印象でした。
(参加者全員の意見としては、使われている、使われていない、わからない、がほぼ同数でした。)
続いては、同じくゴブリンインポート経由、差し入れボトルの、GMグレンウルクハート8年(E・ジャッコーネ)1970年代流通。
GMグレンウルクハートは今も販売されているボトルですが、このボトルは1970年代のオールドで、さらにジャッコーネ向け。
それだけで期待値はぐんぐん上昇するわけですが、味も期待に恥じないもの。
先ほどのグレンブローラとは異なる麦感、華やかなモルトの味わいがしっかり感じられて、満足の1杯です。
これもまた口開けでしたが、口開けでコレなら後2~3ヶ月もしたらすごいことになりそうです。
また、このボトルはキーモルトが不明と言うことでしたが、たとえばロセスやリンクウッドのような
華やかで芳醇なモルトの印象を受けました。実際はどうなんでしょうか・・・。
ラインナップ3本目、ブレンデットで肩慣らしを終え、いよいよモルトです。
私を含め87Malt組の大阪遠征メンバーには大変思い出深い、
アンティカーサ ミルトンダフ 1966-1990 23年 61.4%
神戸は三宮駅前、これまた大阪遠征メンバー御用達のお好み焼き風月の店舗前で、
商店街を行きかう人の中、みんなで紙コップでカンパイして飲んだボトル。
(11月のあの日・・・三宮駅前はスタンドバーとなった。)
酒ショップ佐藤のミルトンダフ1969と並んで、個人的にミルトンダフ史上最も旨いボトルだと思っている1本であることに間違いはありませんが、
そういえば体調やグラス等、しっかりしたコンディションで飲むのは今回が初めてでした。
やはり旨いです。シェリー樽モノは1960~70年代ないしそれ以前の蒸留で、
さらに20年前後の熟成が最も旨いと言うのが持論ですが、このボトルはまさにそのどストライク。
レーズンやプルーン、皮付きの黒葡萄、杏を思わせる濃くフルーティーで甘い香り、
ハイプルーフでありながら過熟のシェリー樽モノにありがちな、ギスギスしたタンニンの無い、
濃厚でありながら瑞々しいともいえる広がりで、大変すばらしいモルトに仕上がっています。
これです、こういうボトルを今後のウィスキーに求めることは酷なのかもしれませんが、
呑めるうちはぜひとも飲んでおきたい、そう思わせてくれるすばらしいボトルでした。
ミルトンダフの感動冷めやまぬうちに、次は同じアンティカーサのロングモーン1971-1990 18年 58.1%。
ラインナップは4本目、メインのラインナップとしては折り返し地点となります。
ロングモーンといえば、シェリー、そしてトロピカルという印象が強いのですが、この2要素を高い次元で両立したボトルはあまり無く、
どちらかといえば、最近のロングモーンは長熟どシェリーの傾向が、バーボン樽熟成を経てがっつりトロピカルの傾向か・・・というところでした。
が、「その印象をぶち壊す!」とばかりに、嫌味の無いシェリー感からフィニッシュで湧き上がるトロピカルフレーバー。
何だこのボトルは!と先のミルトンダフの感動を一気に上回ってしまった、大変すばらしいフレーバーとバランス。
その融合はもはや異次元のレベル、会に参加された皆様も思わず唸ってしまうそのできばえ。
もし今度このボトルと出会うことがあれば、それこそコイツとだけ一晩過ごしたい気分になりました。
と、ここまでで早くもラスボスと遭遇してしまったような、怒涛のスーパーシェリー系2連発でしたが、
いよいよ次は87Malt Night 5thのメインともいうべく、グレンギリーの伝説が眠りから目覚めます。
続きます!
(ウスケバで長い記事を書くと、画像の貼り付けから改行の不具合等々、まだまだめんどくさいですな。)
2010.07.26【イベントレポート】
【まとめ】87Malt Night!! くりりんSide
7月10日~11日の開催から、既に2週間が経過してしまいましたが、昨日夜中のロングモーン1963で
ついに自分がテイスティングした全ボトルの記載が終わりましたので、最後はブログのお気に入り欄整理用として、リンクの総まとめです。
一応現段階でも、【】87Malt Night!!(1)~(7)に記載したボトルについては、そこからテイスティングノートや音声ファイルにリンクできるようにしてありますが、
いかんせんイベント記事も、ボトルも量が多いため、さらにひとつにまとめて終わりにします。
ウスケバ関東オフのときもそうでしたが、更新が到底間に合わないようなボトル量、今回もまた圧倒されました。
素晴らしいボトル、素晴らしい会を開催していただいたタケモトさん、当日お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
本ブログの記事を見て、少しでも当日の記憶がよみがえっていただければ幸いです。
~~87Malts Night!! とは~~
開催日時:2010年7月10日(土)~2010年7月11日(日)
開催場所:福島県いわき市 たいらビューホテル 8Fラウンジ
参加者 :中毒者11名(東北圏2名、関東圏7名、関西圏2名)
構成 :2部構成(第2部はブラインドテイスティングにて実施)
概略:
2010年7月11日(日)に福島県いわき市のBARヒースにおいて、テイスティング会が開催されることとなり、
「せっかく福島まで来てもらうのだから、もっと満足してもらいたい・・・」と、
その前夜祭として、7月10日(土)PM10時から、翌日AM4時過ぎまで開催されたのが、本イベント。
主催はウスケバでは”薬剤師”でおなじみ、ブログ「Ph87''s Tasting Malts(薬剤師87のテイスティングモルト)」 を書かれているタケモトさん。
本イベントのボトルラインナップは、伝説級のボトルばかりを並べた、なんというか神をも恐れぬ行為。
しかしそれ以上に、ただ大勢で集まってモルトを飲むという従来のテイスティング会ではなく、イベント中にそれぞれボトルの感想を述べ合い、
その音声を録音してウェブ上で公開するという、ウィスキーをもっとオープンに、エンターテイメントとして楽しむという、ある種野心的な試みとしてイベントは実施されました。
当日のボトルリストや、イベントの詳細についてはタケモトさんのブログよりご確認ください。
【イベント】 7/10(土)深夜 「87Malts Night !! for Extream Drinker」
(余談:上のリンクアドレス取りに行こうとしてアクセスしたところ、5,555,555アクセス踏みましたw)
~~87Malts Night!! 音声ファイル(タケモト氏ブログにて)~~~
Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
Part3,SRボウモア1966/84からSRオード1962/84 第1部ラストまで
Part4,第2部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006 キングオブダイヤまで
Part5,第2部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで
Part6,第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通(くりりんの奇跡)からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで
Part7,第2部ブラインド4本目、ゼニス・ローズバンク15年からフリーティスティング途中まで。録音終了
~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)
【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)
【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
~~公開済み、テイスティングコメント~~
【7月10日(土)87Malts Night!! 第一部】
・OB マッカラン1966(17年?) ジオベネッティ表記
・GM グレングラント1956-2005(49年) メゾン向け
・DTSP ボウモア1966-2009(43年)
・SR ボウモア・ブーケ1966-1984(18年)
・SR オード・ブーケ1962-1984(22年)
【7月10日(土)87Malts Night!! 第二部】
・OB 羽生1988-2006 キング・オブ・ダイヤ
・OB ボウモア1969-1978 E・ジャッコーネ Cask No,6634
・OB グレンエルギン12年 1970年代流通品
・OB ローズバンク15年 ゼニスインポート
【7月10日(土)87Malts Night!! フリーテイスティング】
・BBR ポートエレン1982-2007(26年)
・WF フェッターケアン1975-2009(34年)
・クラガンモア・チーフテンズ1973(20年)
・GMCC ロングモーン1963-1991(28年)
【7月11日(日)BARヒース・テイスティング会】
・OB グレングラント1974-1979(5年)
・GM スペイキャスト・マッカラン(15年)ジャッコーネ表記
・OB スプリングバンク1966-1996 ローカルバーレイ
・PD フェッターケアン1975-2008(33年)
・OB グレンドロナック8年 1970年代流通
・BBR ボウモア1994-2008 メゾン向け
・GM モートラック1974-2010(35年)CASK,8263
・GM モートラック1974-2010(35年)CASK,8264
~~オマケ・懺悔の1本~~
Whisky Magazine Live 2006
"An absolute stoater"
LONGMORN 1968-2005
700ml 56.9%
Cask No,903
会が無事終了し、すっかり明るくなった空の下を・・・飲みながら帰った1本。
今回唯一、テイスティングノートが無いボトルです^^;
【一応テイスティングコメント】
透明感があって、濃厚でパワフル。どシェリーのロングモーンらしい、ダークフルーツの甘さ、酸味、ビターさにあふれ、フルーツ感もしっかりあるリッチな構成。
まさに下顎ロック。締めにふさわしい、素晴らしいシェリー系モルトでした。
しかしテイスティンググラス片手に朝のいわきを歩く酔っ払いなんて、きっとあまり例はないでしょうw
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- 87Malts Night
2010.07.12【イベントレポート】
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)
今回はBARヒースで行われた、テイスティング会の様子をレポ!
(いわきではWiMAXが入らないのと、無線環境が手元になかったのでその場でのUPとは行きませんでした。ご容赦ください。)
~当日の補足~
朝5時まで続いた前夜祭、一度宿に戻ってブログ書きながら寝落ち。
翌日は10時半のチェックアウトでホテルを出て、まずは会場の後片付け。
飲めなかったボトルたちに未練が・・・
しかしタケモトさんが、次回関東オフに持参予告をされていたので、またまたご迷惑をかけてしまう形になりますが、次回に思いを馳せたいと思います。
その後、くりりん的に今まで食べた鰻の中で、過去最高にうまかった”サマローリうなぎ”を食し
ジャパニーズシャンペンをラッパ飲みしながら、会場となるBARヒースへ徒歩移動。
名づけて”サマローリうなぎ”
脂の質が極めて上質で、まったく臭みのない・・・焼きの香ばしさと程よく甘いタレが絶妙(涙)
~~補足ここまで~~
ヒースさんのテイスティング会は、”モルトをテイスティングする楽しみ”ひいては、モルトを飲む楽しみを伝えたい、という想いを具現化した構成になっており、
ボトルや蒸留所の解説付きの資料、各ボトルごとのテイスティング&ノージングサークルまで準備され、
ただ飲んでおしまいという、ありがちなテイスティング会ではなく、何かが残ってくれれば・・・というマスターや協力されているタケモトさんの想いを感じることができました。
テイスティング会のボトル構成は
・グレングラント1974 5年 43度(ドイツ向けプラキャップ)
・GMスペイキャスト15年 40度 1970年代流通(ジャッコーネ表記)
・マッカラン1966 43度 17年前後 (ジオベネッティ社表記)
・スプリングバンク・ローカルバーレイ1966-1996
・TWA PD フェッターケアン 1975-2008 58.3度
の5本に、その後はフリーテイスティングで先日発売されたGMケルティック(モートラック、グレングラント、クライヌリッシュ)等。
会の進行としては、まずマスターがボトルや蒸留所を解説し、その後参加者でテイスティングします。
そして参加者を代表してタケモトさんを含めたウスケバブロガーが感想(テイスティングコメント)を述べるというもの。
・・・
え、俺ら感想言うんすかw
いきなりトップバッターとしてグレングラント1974(5年)の紹介をまかされたくりりんさん、緊張のあまり手が震える震える。
その後は”飲んだ酒を淡々と記録するよ”の射命丸さんや、”今日も水割り”のまぐぽさんが、それぞれ順番にスペイキャスト、マッカラン、と感想を述べ会は順調に進行。
次は一周してスプリングバンク・ローカルバーレイ1966-1996なんて、伝説のボトル紹介をくりりんが担当することに。
その紹介はどんな感じだったのか、こんな感じです。
「えー、またご指名いただいました、くりりんです。
このスプリングバンク・ローカルバーレイ1966ですが、味の前にラベルが非常に面白いんです。
鉱山、工場、蒸留工程といった一枚絵になっていますが、キンタイア半島で取れた石炭を使って、
同じく現地で取れた麦を蒸留し・・・という説明になっているんですね。
香りですが、まず上面にスポーツ用品店でグローブコーナーにいるようなレザーの香り、
その次にトースティーな麦や樽の香り、この樽の香りですが焼いた栗のような香ばしく甘い香りがします。
さらにあわせてベリー系の甘酸っぱい香りもします。本当に複雑で、どんどん香りが変化して、
もっとお前のことを知りたい!と思わせてくれる、楽しい気持ちになるモルトです。
味のほうですが、甘酸っぱい口当たりから、ベリーや酸味、これが舌の上で唾液と混じるとよりクリーミーになって、
ラズベリーソースがかかったヨーグルトのようなフレーバーを感じます。甘酸っぱさがスーッと鼻に抜けていきますね。
そこから余韻にかけては焼いた栗や麦の香ばしさ、口奥に若干渋み、複雑でこれ以上ない、大変すばらしいモルトだと思います。」
ヒースのマスターいわく、若手バーテンダーも参加するんで、ぜひビビらせてやってください。
なんて話でしたが、まさかガチでコメント担当だったとは・・・こっちがびびってましたw
もう、どきどき。
しかし、思いがけぬ役割もありましたが、私のコメントに対して共感していただいた部分もあり、同じように感想を述べてもらえるとすごくうれしいですね。
それこそが、こういう会だからこそできる楽しみでもありますし、ウィスキーだからこそこういう語り合いができるのかもしれません。
そしてそういう中で、自分が一役を担えたことは、いちブロガーとして、ウィスキー好きとして、大変光栄なことと感じています。
その後はフリーで、GMケルティックを飲み比べたり、気になるモルトをちびちび。
本当はもっと飲んでいたかったのですが、迫る電車の時間・・・
18時20分の電車に間に合うように店を出ました。
もっと飲みたかった・・・無念!
さて、これにていわきモルト行脚の旅は終了です。
前日いわき入りしてから約26時間半、だらだら27時間テレビなんて目じゃないほどの、
もう1週間分ぐらいの時間を過ごしたような、それほど濃密な2日間でした。
これから飲んだ1ボトル1ボトルに対してテイスティングノートをつけて整理していきますが、
今回の旅のすばらしさ・・・皆様にも伝わったでしょうか。
「くそ、くりりんの野郎、マジうらやましすぎるぞ!楽しそうだな!!」
という気持ちが芽生えていただければ、私は満足です(オイw
最後に、この場をお借りしてタケモトカツヒコ様、BARヒースのマスター・斎藤様に厚く御礼申し上げます。
タケモトさんには今回のイベントにあたり、何から何まで準備をしていただいて、さらに当日はいわきの案内まで・・・もうホントに頭が上がりません。
また、斎藤様は前夜祭においてドリンクのサーブや現場取り仕切りなどを進めていただけでなく、本日のテイスティング会でも大変お世話になりました。
そして今回の前夜祭、及びテイスティング会でお会いし、お話させていただいた皆様。
やかましいヤツがギャーギャーと騒いでいたかもしれませんが、お付き合いいただきありがとうございました。
本当に楽しい夜を、楽しいイベントを満喫することができました。今後とも、よろしくお願いいたします。
<オマケ・お土産品>
・いわきの地酒 又兵衛ふくみ(ラガヴーリンもびっくりのキレ上がり!とのこと)
・マッカラン TWENTIES (いわき駅前のデパートの酒屋にあった、チョット前のマッカラン1920年代復刻版)
~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~
Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
Part3,SRボウモア1966/84からSRオード1962/84 第1部ラストまで
Part4,第2部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006 キングオブダイヤまで
Part5,第2部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで
Part6,第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通(くりりんの奇跡)からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで
Part7,第2部ブラインド4本目、ゼニス・ローズバンク15年からフリーティスティング途中まで。録音終了
~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)
【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)
【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
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2010.07.11【イベントレポート】
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)
グレンエルギンでまさかの大正解、ヒットどころか満塁ホームランをかっ飛ばしたワケですが。
若干休憩を挟んで、新たなる刺客が登場。
このボトル、ハイプルーフらしいフレーバーの力強さ、フレッシュさがあり。
90年代(イメージは3Rのクライヌリッシュ1993)のクライヌリッシュにあるようなりんご感、フルーツ感があり。蜂蜜っぽさも感じる。
スウィートでややスパイシー、余韻までキレイに抜けていく。
これはクライヌリッシュやクラガンモア、という回答を中心に、後はタケモトさんだからボウモアなんじゃないかという深読みした回答もありましたw
くりりんはクライヌリッシュに近いなぁと思いつつ、ある種の予感を感じ取って
「ローズバンクでカスク、度数は55度くらい。70年代で熟成年数は15年~20年・・・いや、20年いってないな。
カスクなんでフレーバーに力強さがありますが、これが加水で46度や40度までいくと、
ローズバンク特有のはかなさのような感じが出るんじゃないかなと思います。」
と、コメント。
これが・・・なんと正解!!
ローズバンク(ゼニス)15年 750ml 61.0度
(Rosebank 15yo (61%, OB, Distillers Agency, Zenith, clear glass, 2400 Bts.))
度数こそはずしたものの、他のポイントはバッチリ。
三鷹の黒いマスターに鍛えられたテイスティング能力が、ついにここで開花!?
トータルでは4本中2本正解で、BURNSでの不振を拭い去るかのような成績でした。
今回のブラインドテイスティングは、ノージング大会のように成績を競っていたわけではなく、あくまで先入観なくボトルを楽しむことを目的に、今回実施されたわけですが。
結果的にこれは大変すばらしく、参加者が思い思いの意見を述べることができ、非常に活発にトークが進みました。
くりりんはというと、テイスティングの正解で気分はもうノリノリ、鼻はのびのび。アルコールと合わさってここあたりから脈絡のない会話をするようになってきます^^;
(皆様、大変すいませんでした。)
ここでブラインドテイスティングは終了し、ここからはフリーテイスティングとなったわけですが、
この時点で時間はAM3:00・・・
前日10時過ぎから飲み始めて5時間、1杯をじっくり飲んでいたこともあり、かなり酔いもまわってきていたようで、徐々に戦線を離脱する方々も出始めます。
私はフードとして出ていた、お寿司やおにぎり等を調子に乗って食べ過ぎておなかが張ってしまい、アルコールよりそっちのほうが大変でしたw
せっかくのいわきですから、是非海産物をと、タケモトさんが用意して下さったお寿司。
くりりんは以前福島(郡山)に住んでいた過去があり、いわきにも海釣りや部活の大会で良く来ていたのですが、
やはりいわきの海の幸、素晴らしくうまいですね。
特に”真鯛の湯引きの握り”、皮を取らずに切り身にした真鯛の皮の部分にお湯をかけ、すぐに氷水で冷やす。
これによって身は生のまま、硬くて生では食べにくい真鯛の皮を食べれるようにすることで、皮とその下にある脂の旨みをダイレクトに味わえる一品。絶品でした。
フリーテイスティングでは以下をぐいぐい。
ゴブリンさん持参のフェッターケアン1975
これは開けたてでしたが、フェッターケアンとは思えないフルーツ感で素晴らしいです。
BBRポートエレン1982のカスク
82ということで侮ってましたが、これほどとは…
ledさんお持込みの、GMロングモーン1963-1991
これはちゃっかりテイスティングサンプルを頂きましたので、後ほどご報告します♪
タケモトさん認定ボトルの
チーフテンズ・チョイス クラガンモア1973(20年)
これも素晴らしいですね、クラガンモア特有の蜂蜜が違うものに昇華、怒涛のようにフレーバーが出てきます。
マガジンライブのロングモーン1968
ジンジンとドライフルーツ、シェリーの旨味で溢れています。
まだまだあるボトル、飲みきれない~!
…
そしてAM4:00過ぎ、無事に会は終了。皆様大変お疲れさまでした。
簡単な片付けを行いAM5:00、すっかり明るくなった朝の街を歩きながら、宿泊先に戻りました。
・・・と、ここで普通は”完”なんですよ、ええ、ハッピーエンドですよね。
でもこれ、前夜祭なんですよね。
これだけのクオリティなんできっと、忘れられていますが。
そう、この9時間後にはヒースさんで本番イベント、テイスティング会が実施されるんです。
飲めるのか・・・?
いや、飲むんですよ!
というわけで、BARヒースのテイスティング会に続きます。
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)へ
~本記事部分の音声ファイルは以下より~
Part7,第2部ブラインド4本目、ゼニス・ローズバンク15年からフリーティスティング途中まで。録音終了
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2010.07.11【イベントレポート】
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)
AM5:00、夢のようなひと時は終了し、宿に戻ってきました。
参加者の皆様、そして何より主催のタケモト様、本当にありがとうございました。
パトラッシュ・・・なんだかすごく空が明るいんだw
しかしこれはブロガーとしての使命、寝る前に”くりりんSide(4)”の続きを書こうと思います。
(と、書きながら寝てしまい、この時間なわけですがw)
・マッカラン1966
・GMグレングラント1956
・DTボウモア1966
・SRボウモア ブーケット1966-1984
・SRグレンオード ブーケット1962-1984
と、怒涛のラインナップを飲み。
それぞれ参加者皆様の意見を聞いたところで、いよいよブラインドテイスティング部門のスタートです。
ブラインドテイスティングは、基本ノーヒント、オフィシャル、ボトラーズ、ニューリリース、オールド混入でボトルの選択肢もない・・・
まさに砂場の中のダイヤ一粒を見つけ出す、最高難易度のモノです。
当てることが目的ではなく、あくまでラベルを見ないでボトルの本質を語り合うことが目的ですので、コレは非常に盛り上がりました。
まずは参加者のLEDさんが持ち込んでいただいた、謎のボトル。
アイラ系だ、いやスペイサイドなんじゃないか。オフィシャルか?いや、GMっぽいんじゃないか?
上流年代はいつだ!?、60年代か、いや90年代か!?と、様々な憶測が飛び交います。
今回集まった参加者は皆さん非常に経験豊富なモルト愛好家の方々です、過去の記憶から様々な蒸留所が飛び交います。
しかし結局このボトル、正解者どころか、近づくことすらできませんでした。
出題ボトルが取り出される、ドキドキの瞬間
正解はこちら・・・
イチローズモルト
キングオブダイヤ 1988
Ichiro''s Malt 1988 CARD (ダイヤ・キング)
Hanyu 1988/2006 C#9003 1st Cask Type Hogshead 2nd Cast Type American Oak Sherry Butt 322/555 Bts Alc 56%
ウィスキーマガジン誌で、デイヴが絶賛していたあのボトルです。
私自身もライフロイグのシェリー系かと思うような、ピートとシェリーの一体感があり、まんまとやられてしまいました。
羽生のシェリーが侮れないことは、ゴールデンホースのシングルカスク等で知ってはいましたが、しかしこれだけのものが日本の蒸留所から出ているということに驚きです。
LEDさんいわく、皆さんの予想の斜め上を行くモルト。
いや~・・・参りました。斜め上というのも確かに納得です。
続いては、タケモトさんからの出題ボトル。
実は今回、一人でも正解者がいればシークレットボトル2本が開く!ということがアナウンスされており。
参加者の皆さんのやる気は当然マックスです。
出されたボトルは70年代・・・グレネスク12年を連想させるような麦感のある香りがありながら、
口の中でのフレーバーは甘酸っぱく、蜂蜜系のフレーバーもあり、フレッシュで力強い。
(時間を置くとヨードや若干のピートがでてきましたが、この時点ではわかりませんでした。)
クラガンモアだ、グレンファークラスだ、比較的若いんじゃないか、など有名蒸留所が候補としてあがりましたが
結局、このブラインドも正解者はゼロでした。
(ただし、参加者のサカモト氏が蒸留所を当てられました!)
正解は・・・タケモトさんが今回のイベントにあわせて引っ張ってこられた(善意による出品があったということです。ありがとうございます!)
ボウモア9年 1969 ジャパンインポート経由
(Bowmore 1969/1978 (58%, OB for the 20th Anniversary of Edoardo Giaccone''s Whiskyteca at salo, C#6634) )
いわれてみれば、若干奥からヨードチックなフレーバーがありピートも裏に感じることできます。
なにより完成度というか現行にはないボウモアのピート感があり、そしてなによりその保存状態の良さ。
タケモトさんにご提供いただいたボトルもそうですが、今回ご好意でいただいたというボトルはすべからく状態がよかったです。
まるでタイムスリップでこの2010年7月10日まで運んできたような、そんな錯覚さえ覚えてしまいます。
広がるフレーバーの生き生きとした、ある意味みずみずしさといったら・・・
しかしこれはわかんないって・・・特に現行のボウモアを主体に考えてしまう我々世代にはくるしいっすw
と、ここまで何の活躍もないくりりんですが、この後、すさまじい奇跡をみせます。
続いてはBARヒースさんからの出題。
当日、タケモトさんと打ち合わせてわざわざ持ってきていただいたボトルだそうです。
「地方BARさんにはぜひ当ててほしいんですよねぇ」
と意味深なことをつぶやきながらボトルをサーブするタケモトさん。
この謎のモルト、くりりんは一瞬であるモルトが思い当たりました。
いうならば、パワプロで強振で構えていたらそこにそのままボールが来たような、そんなイメージ。
オイリーで若干のヒネを感じるカラメルっぽさ、蜂蜜。70年代のブレンデットを思わせるような香り。
某ブレンデットのテイスティングノートの際、散々そのモルトについて書いていますが、まさにそれ。
これ蒸留所わかんねぇ・・・という声も混じる中、不思議と自信を持って答えました。
OBグレンエルギン 70年代流通 43度
(Glen Elgin 12y (43%, OB, White Horse, early 1970’s) 75CL)
キターッ!!!
(あぁ、あたってよかったあああ!)
正解も正解、ボトルまで指定するド正解っぷり。
かなり確証はあったのですが、このボトルもとにかく状態がよく、口の中での甘酸っぱさや
香りのヒネ感が知っているボトルに比べてよりよい方向にあり、もしかしたら違うかもという思いもありました。
それだけに、ボトルが取り出された瞬間の気持ちよさといったら・・・もう。
皆様すいません、かなり取り乱しました^^;
なんにせよ、サカモト氏の蒸留所名正解と、私の正解で
タケモトさんが持ってきたというシークレットボトルのテイスティングがスタート。
これもブラインドで出されたわけですが、このボトルがまたすごい・・・
>>長くなってきたので次回に続く!!
(すいません、ホテルからチェックアウト時間の連絡が入ってしまったので)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)へ
~本記事部分の音声ファイルは以下より~
Part4,第2部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006 キングオブダイヤまで
Part5,第2部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで
Part6,第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通(くりりんの奇跡)からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで
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2010.07.11【イベントレポート】
【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)
SRボウモア・ブーケラベル1962-1984&DTボウモア1966!!
(Bowmore 18yo 1966/1984 53% Samaroli Bouquet 266/720 Bts)
(Bowmore 43yo 1966/2009 (DT Special Peerless, 44.9%, C#3313, 70CL, Oak Cask, 36/153Bts))
うわーキター!!
すごい飲み比べ!
ボウモア・ブーケは最初非常に麦っぽさ、70年代流通の流通のモルトにあるような麦感が出ていますが、
時間とともにフルーツ感、黄色いフルーツ感が出てきます。さらにステイせるとパッションフルーツ感がガンガン出てきます。
実にバランスがよくすばらしくまとまっていて、なにより余韻が喉の奥にどっしりと残り、非常に長く戻り続ける。
DTボウモア1966はハナっからどっしりと南国、パッションフルーツ・・・パイナップル、マンゴー、グァバ、
果肉とともにフルーツの皮や麦の香ばしさがばっちり香っています。
味わいは最初っから何国感、単調さもありますが、麦を蒸留してどうやったらこうなるんだというフルーツ感。
どちらも大変すばらしいボトル、まさに飲福、幸せすぎる!!
そして
SRグレンオード ブーケラベル1966-1984
(Ord 1962/1984 58%, Samaroli, Bouquet 315/720 Bts)
Sheepのマスターがこの世のものとは思えない美味さがあると、くりりんに語っていたボトル。
飲んだほうが良いですよ(ニヤリ)、なんて言われていてすごく、すごく気になっていたボトルなのです。
思えば、このボウモアとオード、ブーケット2本の流通から26年が過ぎ、私が生まれてから26年が経ち、
タケモトさんやウスケバという素晴らしい縁があって、2010年7月、無事出会うことが出来ました。
梅肉の甘酸っぱさに赤肉メロンやアプリコット、生プラム、奥からボディをささえるカスタードクリーム。。。
口の中で爆発する果肉感、もうすばらしいとしか言いようがありません。
飲めてよかった・・・そして良くぞ残っていてくれた・・・
これからこのボトルたちを飲めるのは、もうほんの一握りの人だけでしょう。いったい後何本残っているんでしょうか。
ラベル酔いはしないことを心がけていますが、しかし今日だけは、今回だけはラベル酔いさせてください。
素晴らしいボトルを全員で堪能しつつ、会は順調に進行して行きます。
この後はブラインドテイスティングの部門。
くりりんが奇跡を巻き起こします。
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)へ
~本記事部分の音声ファイルは以下より~
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
Part3,SRボウモア1966/84からSRオード1962/84 第1部ラストまで
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2010.07.10【イベントレポート】
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)
87Malts Night!! for Extream Drinker
何度も申しますが、すさまじいラインナップです。
これで明日もテイスティング会でさらにいろいろ飲めるのですから、これはもう・・・至福としか!
さて、今回のイベント、第一部と第二部に分かれており、
第一部がタケモトさんが絶賛されたボトル+今回ご好意で頂いたボトルを飲んで、感想を述べる。
第二部はブラインドテイスティングで何本かボトルをテイスティングし、それぞれ感想を述べ合う(ボトルを当てる)、という構成。
そして第一部の感想は、くじ引きで述べるボトルの担当者が決まるという、ある意味ドキドキな要素が含まれているのですが
わたくし、見事1番の札を引きました!!
その担当ボトルは・・・
ジャンッ!
Macallan 1966
(マッカラン1966)
"Single Highland Malt Scotch Whisky",
75 cl. 43% vol. Imported by Giovinetti Figli - Milano
そう、今回のイベントに当たってご提供いただいたという、マッカラン!!
是非ご感想を頂きたい、大変楽しみにしていますというコメントまで頂いていたそんなボトル。
なんという引きでしょうか(汗)
というわけで・・・テイスティングです!
香り:ジンジンとくるシェリーのうまみ成分が鼻を刺激する、古い木、松の実、杏、ドライダークフルーツ
奥からトロピカルな甘さが出てくる。若干のメンソールも。
時間とともにどんどん開いてくる、すばらしいシェリー樽が使われている事が容易に想像できる。
味:入りはスムーズだが、すぐに舌の上でジャムのような粘性を出してくる。
43度とは思えないしっかりしたボディー感がすばらしい。イチゴ・・・というよりはベリーやプルーン、
ダークフルーツのペースト、ザラメでコーティングをしたドライフルーツ。
非常にきれいなシェリー感で、スーッと余韻まで抜けていく。
フィニッシュ:適度なドライ感でじわじわとくるシェリーの戻り、ふくよかで甘い鼻抜け・・・
口奥に徐々に蓄積していく、ビターなフルーツの皮、ウッディな渋み。
コメント:状態が非常に良い。非常にやさしいシェリー感で、体の隅までシェリーが行き渡っていくよう。
これぞマッカラン。
さて、こうして書いている間にも、テイスティングはどんどん進んでいます。
GMグレングラント1956を飲み・・・
今はDTボウモア1966に入りました!!
やばい、早く追いつかないと~。
GMグレングラント1956
(Glen Grant 1956/2005 (46%, G&M for LMDW, Refill Sherry butt, 459 Bts.) )
ウスケバ関東オフでも提供のあったボトル、今回は口開け・・・
長期熟成ながらグラントらしさも感じることができるシェリー感、これも大変素晴らしいボトルです。
DTボウモア1966
(Bowmore 43yo 1966/2009 (DT Special Peerless, 44.9%, C#3313, 70CL, Oak Cask, 36/153Bts))
きました・・・
スペシャルピアレスの栄光は、このボトルのためにあったんじゃないかという
なんというか、原料は麦じゃなくてパッションフルーツだろうといいたくなるフレーバー構成。
のっけから南国感、香ばしさを纏ったパッションフルーツ感が炸裂します。
眼福という言葉がありますが、このクラスのボトルになると”飲福”ですね。
では、また後ほど
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~本記事部分の音声ファイルは以下より~
Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
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2010.07.10【イベントレポート】
【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)
最初、準備の連絡を受けて現地に行きましたが、タケモトさんとすれ違い会場で一人きり。
じゃあ今のうちにブーストパック(ウコンの力)でも買いに行こうと、近くのローソンまで行くと
なんと、そこでタケモトさんと遭遇!
あ、ウコンの力買ってるw
すごい偶然を発揮してしまいました。
そして会場に戻って準備は進み、
ラインナップは事前に共有されていましたが、直接見るとやはり壮観ですね!
なんてとてつもない・・・
あぁ、伝説のブーケットオード&ボウモアが目の前に!!!
この世のものではない美味さと、話には聞いていましたが、
まさか今年中に、というか生きているうちに会えるとは、思っていませんでした。
どちらも1984年ボトリング、1984年は私の生まれ年なんです。
約26年の時を経て・・・ここにそのボトルたちがある。
なんだか非常に感慨深いものがあります。
アレッ、なんか似たボトルがありますよ?
そうこれ、5月のウスケバ関東オフに、某N氏が持ち込んだボウモア1994です。
私が強奪していたのですが、この写真が撮りたいがために持ち込みました!!
1994のほうのラベル、聞くところによると元ネタはやはりこのブーケットボウモアらしいですね。
これもまた歴史的2ショット・・・
イベントの開始時刻が近づいてきました。
そろそろ、ウコンで底上げしておきましょうかw
<おまけ>
ウィスキー史上最高値の買い物カゴwwww
こわい、怖すぎる!!
では、また後ほど
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)へ
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2010.07.10【イベントレポート】
【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
今日は・・・もう今更解説の必要もないと思いますが、
「87Malts Night !!」 for Extream Drinker が福島県のいわきにて開催されます。
7月11日にBAR HEATHさんで開催されるテイスティング会の前夜祭として、
6月某日夜中の3時に企画が立ち上がったw、歴史的なイベント。
いや、11日のテイスティング会も合わせて、日本のウィスキー史上に残る歴史的な週末という表現が正しいかもしれません。
そのボトルラインナップは、合計すれば軽く新車が買えてしまうレベルです。
今回のイベントに参加させていただくにあたり、いちブロガーとして
その状況を「87Malts Night!! くりりんSide」と題して、なるべくリアルタイムで記録していこうと思います。
じつはコレが購入を後押しした最大の要因だったということは、自分でもどうかと思いますが、
ネットブックを購入し、その準備は万端であります!!(キリッ
(タケモトさんが会場に無線LAN環境を整えてくださっているので、これはやるしかないでしょうと!)
さぁ、これからいわきに向かって出発です。
・・・と、その前に。
東京駅でリカーズハセガワに寄り道、景気づけに試飲一杯です(オイw
熱いのでラム!!
アイラカスクということですが、グラッパを思わせる蜂蜜のような甘さに、後半若干ピーティーさを感じる面白い構成です。
そしてハセガワさんでは、だいぶ前に売り切れとなっていたはずのロングモーン15年ミニチュアを発見!
これは今夜のロングモーン長熟を飲む際、評価軸のひとつに出来そうだ、と即購入。
電車の中でこの記事をUPしつつ、もちろんちびちびと・・・
いわきに着くまで、まったりのんびり電車の旅です。
ネットブックでの更新は、画面が若干小さいのが傷ですが案外快適♪
それでは、また後ほど
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