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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2011.11.03【日記】

【解説】バランタイン12年オールドボトル年表

昨日は見事に寝落ちしたくりりんです。

さて、一昨日のバランタイン12年の問題の回答。
http://midnight.usukeba.com/otey1y6zaskp3m.html
 

正解は②→①→④→③ です。

①が1970年代前半
②が1960年代
③が1980年代後期~1990年代
④が1970年代後期~1980年代初頭
 

となります。
KSSIさん、お見事です!!
以前お渡しした資料を見ていただけていたのは嬉しいかぎりです。
 


(この記事を書くべく、ストックを引っ張り出してきたら、知らないうちにストック量が大変なことになっていた・・・。)
 



バランタイン12年の年代別の特徴は
(1)ロゴの色
(2)Ballantine'sの下の、TWELVE YEARS OLDの位置
(3)IN USE FOR OVER ○○○ YEARS ESTABLISHED 1827の記載の有無と、○部分の数字。
(4)ボトルのネック部分のラッピングに印字された文字の内容
(5)背面のガラス文字の有無
(6)ラベルの材質

で見分けることができます。
(上記以外に、ボトル肩ラベルの記載内容の変化70年代→80年代もあります。)


上記(1)~(6)は海外流通品、国内流通品、どちらにも共通する内容です。
特に、TWELVE YEARS OLDの位置は60年代と70年代の違いの1つですので、
わかっていれば、たとえネットオークションであってもサムネイルの画像をちょっと見ただけで年代を特定できる、
オールドボトルに興味がある方は知っておいて損なしです。

では、以下に年代別のアップ画像を紹介します。
 








1960年代(1962~1971年)流通
(1)青、赤、白
(2)Ballantine'sにべったり
(3)IN USE FOR OVER 135 YEARS ESTABLISHED 1827
(4)ロゴ、12と大字、ヨコ書きでBallantine's
(5)Ballantine'sと記載あり。
(6)さらさらとした紙(金属?アルミのよう)

国内情報:代理店明治屋、従価特級表記、JAPAN TAX付き

【テイスティング】
ザラメやブラウンシュガーのような甘さ、穀物質な香ばしさ、少しスモーキーでもあるが全体的に甘く華やかな香り。

味はバタークッキー、かすかにベリー、サルタナレーズン、微かに植物質、
口当たりは滑らかで穏やか、上品だが、余韻にかけては穏やかながら厚いピートの蓄積と、そして僅かにスパイスも感じられる。
バランスが良く非常に完成度の高さを感じさせるブレンデット。


 






1970年代流通(1972~1978年頃)流通
(1)青、赤、白
(2)Ballantine'sから間隔が開く
(3)IN USE FOR OVER 145 YEARS ESTABLISHED 1827
(4)ロゴ、12と大字、ヨコ書きでBallantine's
(5)記載なし、それに伴って背面ラベルの位置が上にずれる。
(6)さらさらとした紙(金属?)

国内情報:代理店明治屋、従価特級表記、年代的にJAPANTAX付きのものがある可能性あり(ほぼ無い)。

【つぶやき】
以前コイツと同ローテの1970年代沖縄回りを開封したけれど・・・
プラキャップ臭バリバリで飲めたものじゃなかった。やはり沖縄経由は危険指数高いなぁと実感。コイツは明治屋の正規だが大丈夫だろうか。

 



 

1970年代後期~1980年代初頭(1979年頃~)流通
ロゴマークの変更に伴い、ラベルチェンジ(簡素化)が行われた。
(1)青、オレンジ
(2)1970年代流通と同じ位置
(3)記載無し
(4)ロゴ、12と大字、ヨコ書きでBallantine's
(5)記載なし
(6)さらさらとした紙

国内情報:代理店明治屋、従価特級表記、760mlと750ml仕様が混在するが、760mlのほうが古い。

【つぶやき】
某オールドボトルのバイブルでは、本ボトルが1975年流通のボトルとして紹介されています。
前後関係を考えても、ちっと1975年は無理があるなー。

 





1980年代後期~1990年代流通
(1)青、オレンジ
(2)1970年代流通と同じ位置
(3)記載無し
(4)ロゴ、斜めにBallantine's
(5)記載なし
(6)コート紙、つやつや。安っぽい。

国内情報:代理店サントリー、特級表記、バーコード有りのモノと無いものがあるが、無いほうが古い。
また、バーコードは箱についているため、一見するとわかりづらい。

テイスティング:ややトゲ、雑味のある若いグレーン原酒を感じさせる香りと微かなヒネ、カラメル、ほのかにスモーキーな香りもある。
味はスムーズな口当たりからグレーン系の甘さと、植物質なトゲのある苦味が広がる。
味は中間からやや単調で、マイルドだがのっぺりとした甘さが余韻まで続く。
バランスは現行のブレンデットに比べれば・・・なのだろうが、やはりグレーンの質の低下、原酒の量の少なさはごまかせない。

 



その他のボトルたち。


 

1990年代のバランタイン12年
(1)青、オレンジ しかしロゴのサイズは小さくなる、そしてTHEが付く。
(2)12年の下に移る。
(3)記載無し
(4)ロゴ、斜めにBallantine's
(5)記載なし
(6)コート紙、つやつや。安っぽい。

【つぶやき】
おそらく上のボトルよりさらに新しいモノ。ただ、このボトルに関する前後関係はいまいちわからない。
何度か酒屋めぐりでも見かけたが、特級ナシのバーコードありウィスキー表記だったのでスルーした。
 




1960年代と思われるバランタイン12年
アメリカンTAX付きのアメリカ流通品、1960年代ですが・・・初期のものでしょうか。
基本的にボトルの情報は、上記にもある1960年代のモノと同じですが、
VERY OLDの表記が、FINEST BLENDEDになっています。

 




【IN USE FOR OVER ○○○ YEARS ESTABLISHED 1827】について

1970年代以前のバランタインのリリース時期を特定する大切な情報、
IN USE FOR OVER ○○○ YEARS ESTABLISHED 1827の○○○に入る数字は、

バランタイン全体では100、125、135、145、があるようですが、
バランタインファイネストや17年、30年には145は無く、
バランタイン12年では100、125を見たことがありません。




バランタインは当初1910年にファイネストが販売され、続いて1930年代に17年が販売されていますが、
12年の販売時期はWEB等に情報が無く・・・そのヒントは、かなり探していますが125表記のボトルが見つからないことにあるように思います。

仮説ですが、バランタインファイネストや17年は1960年代中ごろまでロゴが赤・白で、1960年代末から青、赤、白になります。
つまり、1960年代のモノであれば12年も赤、白ロゴであっても良いわけですが、これもありません。



(参考:バランタインファイネスト 1960年代流通品 赤白ロゴ)

よって12年のリリースは1960年代が販売開始であり、青、赤、白ロゴのお目見えでもあり、それを皮きりに、
他のバランタインについてもロゴの色を赤白から青、赤、白に変更していったのか・・・というところです。
 

この辺は海外サイトとか見ても資料が無いのでわかりませんw
125や100Years表記のバランタイン12年、見かけたら教えてください。
 


なお、バランタイン12年のオールドボトルは、比較的新しいものがやたら高値で売られているかと思えば、
同等の価格以下で1960年代のボトルが売られていたります。しかも年代を勘違いして販売していたりすることもあり・・・

古ければ旨い、というわけではありませんが、この手の情報は知っておくことが何よりの武器ですね。


以上、バランタイン12年の年代別解説でした!



第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
参加者募集中!!
http://midnight.usukeba.com/otey1y69kzrmsa.html
 

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2011.11.01【日記】

【問題】バランタイン12年より



【問題】
上の写真のバランタイン12年はすべて1990年代以前のものである。
向かって左から、①、②、③、④、としたとき、
①~④を古い順に並べなさい。



オールドブレンデットテイスティング会の開催予告をしていますし、
せっかくなので、しばらくはオールドボトル解説でいこうと思います。

画像が小さい!という声があるかもしれませんが、これで十分判別できます。

答えは次回!


ってか、こういうのって需要あるのかな。



第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
参加者募集中!!
http://midnight.usukeba.com/otey1y69kzrmsa.html
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2011.10.28【日記】

第3回オールドブレンデットテイスティング会開催予告

開催予告

第3回 オールドブレンデットテイスティング会





開催日時:11月26日 土曜日 夕刻(16時~19時を予定)

参加費:5000円

開催場所:モルトBAR BURNS
所在地:〒181-0013 東京都三鷹市下連雀 3-34-20 丸平ビル2F 
    JR三鷹駅下車南口徒歩5分

店舗HP:http://www.bar-bridge.net/burns/
地図:http://r.tabelog.com/tokyo/A1320/A132002/13108395/dtlmap/


【参加申請】
・本記事へのコメント
・BURNSにて直接予約
・くりりん宛のメッセージ(mixi、携帯、PC、ウスケバ、など)


以上のいずれかにてお申し込みください。


【ラインナップ(予定)※】
・マッキンレー5年 43% 760ml 1970年代流通品
・セントジェームス 43% 760ml 1970年代流通品
・チェッカーズ 43% 760ml 1970年代流通品
・グランツStand Fast 43% 760ml 1970年代流通品
・ブラック&ホワイト 43% 760ml 1970年代流通品
・ハロッズ ホワイトラベル 43% 760ml 1970年代流通品
・VAT69 43% 760ml 1970年代流通品
・ローガン 43% 760ml 1970年代流通品
・ベル20年 43% 750ml 1980年代流通品
・オールドラリティ 43% 760ml 1960~1970年代流通品
・アボットチョイス セラミック 43% 750ml 1980年代流通品
・バランタイン ”IN USE FOR OVER 100 YEARS ESTABLISHED 1827” 1940年代流通品

 上記以外にもモルト、ブレンデット等適当に持ち込みます。

※事前に確認し、状態の悪かったものについては変更となる可能性があります


【その他注意事項等】
・会場は一部着席できるスペースもありますが、基本はスタンディングとなります。
・グラスは今回からデポジット制にさせていただきます。マイグラスを持参いただいても問題ございません。
・サーブは各自の手酌ですが、ハイボール等でお飲みになりたい方はそのように用意いたします。
・簡単なおつまみ等はご準備いたしますが、食事が必要な場合は事前にお済ませください。
・BURNS様より指定銘柄によるハイボールや、ビールの提供もございます。
・ボトル総数から考えますと、ハーフショットでも結構な量があります。
 水分補給をしっかりと行い、限界酒量を見極めた上で、自己責任でお飲みください。
・BURNSさんは店の構造上、手の届くところにボトルが並んでいます。
 お店のボトルを勝手に開けて飲んだり、持ち帰ったりしないようにお願いいたします。
・BURNSさんの所有ボトルで飲みたいボトルがある場合は、その都度カウンターにて料金を支払ってください。





美味しいウィスキー、飲んでますか?

4月、5月と開催させていただいたオールドブレンデットのテイスティング会ですが、
10月も終わりに近づき、涼しくなってオールドボトルの美味しい季節になりましたので、
ここでまた再び開催させていただく運びとなりました。

本会では、1970年代前後の流通のボトルを中心にラインナップを組んできましたが、
今回はその中でも評価の高い、黄金期の実力派を用意しました。手酌でやってください。

 よろしくお願いいたします。


【10月28日追記】
すっかり忘れていましたが、バランタインの1940年代以前の流通品もお出しします。
戦時中ないしそれ以前のモノで、中身は弱ってしまっていますが、このころの分厚いピート感は感じられるかと思います。


 


 





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2011.08.09【日記】

バランタイン・ファイネスト 1940年代アメリカ流通品




Ballantine's
”IN USE FOR OVER 100 YEARS”
 

43% 760ml
(4/5QUART 86Proof)
 

1933~1952年 流通
アメリカ流通品
"21" BRANDS, INC  NEW YORK, N, Y
 



香り:ブランデーを思わせるような甘さ、焦げたカラメルからいぶした麦芽、
土っぽさとスモーキーさがあり、まるで秋口に焼いた畑のよう。
現行品には決して無いシェリー&スモーキー、どこか懐かしい香りでもある。
 

味:少しべったりとした口当たり、シェリー、蜂蜜、焦げたような苦味、
口の中を黒蜜のような甘さと、それを引き締める苦味が広がる。
余韻はカカオ多めのビターチョコ、すっと甘さが引き込み、スモーキーでビター。
そしてオイリーな印象が食道から胃にかけて感じられる。


コメント:バランタイン(ファイネスト)の超ド級オールドボトル。
同ファイネストの1960年代後期~1970年代初頭ボトルの味わいにも驚かされましたが、このボトルにも良い意味で驚かされました。
戦時中ないし戦後、1940年~1950年ごろに流通した可能性が高い一本で、軽く60年以上前の物。
バランスは悪くありませんが、時間経過のためか余韻にかけて弱ってしまっている印象があるものの、
弱った点を補うほどの、現行品からは考えられない味わいが感じられます。
色も濃い!!現行品とは明らかに違う、存在感が漂う色をしています。
 

なお、入手後にキャップの破損に気がつき、違うキャップに交換しています。
元はアルミのショートスクリューキャップがはめられていました。

 





では、オールドボトルのお約束、以下、たらたらと年代の推定をしていきます。




まず、赤白のみで印刷された紋章に、バランタインの下に書かれた”IN USE FOR OVER 100 YEARS”の文字。
バランタインは創業1827年で、そこから100年以上バランタインという名称を使っていますよという証明であり、
時代の経過とともに、数字が100、125、135、145と増えていくので流通年代を容易に推定できます。
(つまり、この表記だけ見ると、このバランタインは1927年から1951年までの間に販売されたものである。)

一方で、1927年はアメリカは禁酒法時代の真っ只中。
このボトルをアメリカで販売したインポーター、"21" BRANDS, INC  NEW YORK, N, Yは、
禁酒法が撤廃された1933年創業であるため、1920年代に流通した可能性は消え、1933年~1951年に狭まります。

さらに、バランタインの紋章は1938年に認可交付されているので、紋章がついたこのボトルは、
1937年以前の流通の可能性が消え、1938年~1951年と縮まりました。

さらにさらに、1930年代にアルミのショートスクリューキャップが実用化されていたとは考えにくい。
同時期に販売されていたバランタイン17年は1940年代初頭までコルクキャップが採用されていること、
バランタインにはティンキャップが採用されていない背景も加味すると、
1940年代後半から1951年あたりの流通品と、推測できます。

後は味ですが、当時のモルトを考えれば、味は王道中の王道、シェリー&ピーティー、
その中でも、やたらとスモーキーなのは、アードベックに加えて、
第2次世界大戦中に蒸留されたモルトが使われているからかもしれません。
そうすると蒸留と熟成を考えれば流通時期は1940年代後半から1950年代で、
味からの情報が、上記外からの推測に合致します。


以上の推測どおりとすれば、流通時期は今から60年以上前、蒸留時期はさらにプラス10年。
半世紀以上の時を越えて、そして大西洋と太平洋、2つの海を越えてきたボトル、
保存状態にベストが望めないのは当然といえば当然ですが、手元にあることを感謝するとともに、
ここまできたらあとは心で楽しみたい一本です。


 



というわけで、皆様、お久しぶりです。
ウスケバに抗議の休止宣言を出してはや・・・半年ですか。

やっとウスケバ運営チームが動いてくれたようなので、ためしに記事を更新してみます。

画像閲覧機能がようやく復活したり、ブログがトップページに来て見やすくなったり、
ブログ編集中に、ブログを見るボタンを押すと別ウィンドウで表示されたり
前ウスケバに比べれば、なかなかポジティブな要素が見られますね。
記事の記入ウィンドウも、記事の量によって重くなったりしないようで、ここが解消されたのは大きいです。
(いや、やっと普通に戻ったということなんですが。)


なぜはじめからこれができなかった・・・・

とはいえ、まだまだ色々ありそうなウスケバさんです。
しばらくは様子を見ていきたいと思います。

 

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2010.12.17【日記】

バランタイン・ファイネスト 従価特級 1970年代以前流通

 
 
Ballantine’s
FINEST SCOTCH WHISKY
 
760ml 43%
従価特級 明治屋取扱
JAPAN TAX有
 
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆
 

 
香り:一瞬石灰のような粉っぽさを感じたが、すぐに干し葡萄の甘酸っぱい香りが立ってくる。
甘くふくよかな香りで、レーズン、キャラメルや黒蜜、酸味控えめのチーズケーキ、ほのかにミント、
手のひらでグラスを包むとさらに多くのフレーバーが顔を出してくる。若い原酒のフレーバーはほぼ無く、実にしっかりとしている。
ただ本ボトルについては状態は際どいところだったようで、少しマイナス面のフレーバーもあるように感じられるが、それを補って余りある芳香がある。
 
味:甘くオイリーな口当り、レーズンと僅かに植物質、そしてチョコレートのようなフレーバーもある。
香りに比べると若い原酒のような味と刺激が僅かにあるが、味わいは複雑さもあり、それ以上に甘さのバランスが良い。
鼻抜けしっかり、余韻は長く、甘さと程よいビターさに合わせてドライでスーッとするような感覚が舌の上に残る。
 
 

コメント:1960年代末期から1970年代にかけて流通したと思われるバランタインのファイネスト。
ファイネストといえば、あのいかんともしがたい若い原酒の味わいと、悪い意味で複雑なフレーバー・・・
紳士ジョニー、姫君シーバスと並んで没落貴族という言葉が、現行品には似合ってしまうように思います。
 
そして特級時代。正直、前回飲んだ1980年代末期頃のバランタインが微妙だったので、このボトルもそこまで期待していませんでした。
が、この1970年代以前のバランタイン、旨いです。口開けはこの年代らしく水のように香りが立ちませんが、徐々に香りが戻ってきます。
レーズンのような甘い香り、ボディの厚みに余韻の長さ、一番ランクの低いファイネストでコレってのが信じられません。
 
今スタンダードなスコッチとして定着している商品は、こういう旨い時代があったからこそ定着しているんだなと感じます。
シーバスリーガル、ジョニーウォーカー、バランタイン、すべからく70年代以前は旨いです、まぁどのブレンドでもこのころはだいたい旨いですけど(汗)
 
 
バランタインといえばキーモルト7種類を例えた魔法の7柱(スキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグ)が有名ですが、
最近はこの7柱のアードベックがラフロイグに変更されていたり、トーモアが追加されていたりと変化がありますが、
70年代流通のこのころは、キーモルトは上記、かつてのモノが使われています。まさに古の味ということですね。
 
 
なお、1970年代のボトルの特徴としては、特級、従価、760mlに加えて、
 
・紋章の色が青と赤。(現行品は青とオレンジ。)
・プラキャップ(現行品はメタルキャップ)
・クリアボトル(以後及びTINキャップの時代はブラウンボトル)
 
また、70年代中期以降を除くと、国内流通品にはJAPAN TAXが付いているようです。



写真:JAPAN TAX(ボロボロですが^^;)


写真:70年代の証明、青赤カラーリングのロゴ
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2010.06.07【イベントレポート】

バランタイン・ファイネスト 特級



バランタイン・ファイネスト
特級(流通時期:1988年10月~1989年4月)
43度 750ml

主要原酒:ラフロイグ(アードベック閉鎖後)、ミルトンダフ、スキャパ、プルトニー、
バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、また、現行品ではトーモア等
輸入業者:サントリー・アライドライオンズ
総代理店:サントリー株式会社

価格:大阪某所にて1500円で購入
オススメ度(4)
☆☆☆☆


香り:アルコール感(メンソール)、ややヒネ、全体的にフレーバーはおとなしいが、
グレープフルーツやピート香、植物を伴う麦感、時間と共にフルーツ系の香りも感じることが出来る。
加水でアルコール感がなくなり、ややクリーミーで華やかなスペイサイド系のモルティさ、ミントのような香りも。
現行品のようなトゲトゲしさは少なく、適度にモルティで厚みもある。

味:ややオイリーで穀物系の甘さのある口当り、カラメル質でグレーンが強いか。
オレンジやグレープフルーツ、樽香、鼻抜けはカラメルや麦芽由来の香ばしさ、少し口の中がべたつくビターな余韻。

コメント:ブレンデットスコッチの定番ともいえるバランタインファイネストの特級表記。入手時期は昨年6月、ちょうど一年前。開封してから半年程度。
出張で大阪某所を訪れた際、早めに仕事が終わったので下町をぶらぶらしていると・・・ジムビームの特級と合わせて本ボトルを2本発見!速やかに確保した。
流石は末期とはいえ特級時代。現行品に近い味のベクトルだが、深みや熟成感、モルティさは断然こちらが上である。
しかし加水で時間と共に微量のパフュームっぽさが感じられるような・・・
ここは要検討課題として、「味」の項目には加水によるテイスティングを記載していない。


現行品については・・・若いグレーンや原酒のトゲトゲしさ、イガイガ感があり、
ウィスキーを飲み始めた3年前に始めて購入したときは、飲み進めることが出来なかった思い出がある。
今思えばずいぶん贅沢な感覚を持っていたんだなぁとw

また、ブレンデットでは珍しくないことだが、バランタインは主要原酒のひとつであるアードベックが、1980年ごろ(ここ怪しいです。)からラフロイグに変更されている。
加えて推測でしかないが、1959年に創業したトーモアの原酒が、1970年前後より熟成期間を経て使用可能になることと。
1989年より下記でも記載するアライドライオンズ社を含むアライド・グループがトーモア蒸留所を所有していることから、
このあたりからトーモアも主たるモルトとしてブレンドされていると思われ、これらの年代を境に味が変わっていると考えられる。
(原酒の質の条件もあるので、一概には言えませんが)


<以下余談、ボトルの流通時期について>
今回テイスティングしたボトルの流通時期は、特級時代であるがバーコードが張られていることに加え、
輸入業者がサントリー・アライドライオンズ、代理店がサントリー株式会社であることから、

・日本にバーコードが導入されたのは1988年
・サントリーがアライドライオンズ社と提携して、サントリー・アライドライオンズ株式会社を設立したのは1988年10月
(WEB上には10月12日のサントリーとアライドライオンズ社の業務提携と、同社の設立予告をするニュースリリースが残っています。)
・特級が廃止されたのは1989年4月

以上より、1988年10月~1989年4月の間であると思われます。
つまりこの表記のボトルは、実質6ヶ月未満の流通時期しかなく、案外短命だったことがわかります。
短命といっても非常に流通量の多かったボトルなので、モノは多く残っていそうですがw

また、話は変わりますが、上記条件から“古いカナディアンウィスキー”(確認できた最も古いモノで、
1982年の通関が張られたサントリー取扱いのCC)に特級表記が無いモノがある理由についても
アライドライオンズ社が保有していた在庫が、サントリー・アライドライオンズ社経由で1990年以降に流通した・・・というコトが推測できます。


<参考写真:特級表記のない1983年通関のカナディアンクラブ>

参考写真のブツなんて、7年以上前のボトリング品をメーカーが正規品として販売していたんですね。
平行品ならともかく、今考えるとちょっと凄い…

私はなんせそのころ酒が飲めませんでしたので、特級時代のことをほとんどといっていいほど知りませんが、
こういう端々の情報から調べることも出来るのですね。便利な世の中になったものです。
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2010.04.13【イベントレポート】

バランタイン30年 60年代後期流通品



バランタイン30年
43度 760ml
1968年~1972年頃流通品
(ただし通関印は昭和52年)

(注)今回は簡易コメントで、テイスティングノートはありません。

パラディさんの8周年のときのボトルの1本。飲んだ人も多いのでは。

通関印だけ見ればS52だけど、ボトルが茶色瓶であること、紋章が赤と青で塗られていることから、
日本に入ってきたのがS52(1977)なのであって、製造時期は1968~1972年の間、蒸留はほぼ1930年代ということらしい。
文句なしに戦時中ないし戦前の蒸留ですね、ハイ。


ブレンデットは、ただ品質安定化のためだけの手段ではない、
異なる原酒の結びつきにより、互いをより高めあうという”1+1=3以上”を体言している、本当に素晴らしいボトル。

味も香りもモルティー。きわめてモルト。
グレーン入ってないんじゃないの?と疑う味だ。

一口飲んで「マスター、間違えてそこのバンク注いだんじゃない?」って聞きそうになってしまった。

ヒネた香りや妙な重さは無く、爽やか
花や白色系フルーツ、香水っぽさのある香り。
フルーティーさの中に麦芽やレザー感があったかと思えば、
奥にはピートや潮のような、厚い表現の難しい厚いフレーバーもある。
単一蒸留所ではまず表現できない多彩なフレーバーの広がり…

この厚いフレーバーは当時のアードベックによるものというのは、マスターの談。
(今のバランタインには、アードベックではなくラフロイグが使われている)


1930年代蒸留のアードベックかよ…
あぁ、一度でいいから飲んでみたい。
いったい幾らするんだか。

ちなみにこのボトルの価格は当時で7~8万、今の貨幣価値に換算すると、軽くその三倍、20万を超える値段で売られていたことになる。

「私には、シングルモルトです」
とか言ってしまいそうな味わい。
スコッチの最高峰と呼ばれる由来、確かにこの舌で感じました。


(4月13日20時30分一部加筆修正)
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