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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!
2010.11.02【日記】
【速】竹鶴12年ハイボール缶
リニューアル・ウスケバ
色々文句は書きましたが、それについては運営様がなんとかしてくれる!と信じて
後はブログ書いて慣れていくしかない・・・
(新規様方には好評なようなので、慣れればいけるのか・・・?)

竹鶴12年
ピュアモルトハイボール
”水割りウィスキー(発泡性)”
350ml 8%
価格:300円
(原酒含有率おおよそ60ml:350ml中)
というわけで、記事UPです。
先日、記事で紹介させてもらっていた竹鶴12年ハイボール缶。
11月2日発売ということでしたが、11月1日の帰り道、ふとコンビニ寄ったところ、
日付変わったところで既に販売していたのでゲットしてまいりました。
冷蔵庫で冷やして、シャワーあがってからプシュッ、ゴクッ!
その後はいつものお約束、ハイボールだろうが水割りだろうが、
フレーバーあるところにテイスティングあり、「いつもの」です。
【コメント】
香りは爽やかで上品、ふわりと柑橘系を含んだフルーツの皮、奥からほのかに香ばしさのあるスモーキーさ。
味は缶で飲む上では丁度よい濃さに仕上がっていて、適度な粘性、コクがありしっかり竹鶴味
炭酸の強さは丁度よく、ガスの苦味が変に主張していないため好印象。
中間から余韻にかけてふくらみがあり、熟成由来のモルティーな甘み(宮城峡モルトの印象)
とグレープフルーツのワタや、少し焦げたようなビター感が程よく。
驚いたことに鼻抜けもカラメルのような甘さが抜けていきます。
※ハイボールですので、ストレートのモルトのようにどーんと来るモノではありません、全体的にやわらかいです。
レモン絞ってるヤツとか、レモンリキュールを添加しているトリスとか、そういうのにはない嫌味のない爽やかさが感じられる1本・・・いや一缶。
缶ウィスキーでこれだけしっかりした作りのモノが出てくるとは驚きです。
っていうか、元々竹鶴12年は美味い酒ですが、こんなに良い熟成香出てましたっけ・・・?
最初は万人受けする薄いのが出てくるのかと思っていましたが、いやいやしっかりしてるじゃないですか。
竹鶴12年とソーダだけなら、ちょっと練習すればできるやん!と思っていましたが、
こういう柔らかい感じは、プロはともかく晩酌おじさんでは難しいでしょうね。
値段は280円、ギネスやエビスが買えてしまうお値段ですが、それだけの価値はあると思います。
さて、マニアックなハナシですが、この竹鶴12年ハイボールは、水割りウィスキー表記です。
“水割りウィスキー表記”は、表示法で水(発泡性表記のものは炭酸を加えて)
アルコール度数が13%以下のウィスキーになっているモノについて表示してよいもので、
当然ほかの添加物が規制の範囲を超えて入っていないことが条件となります。
例えば、今大人気のトリスハイボールや、角ハイボールは、表示を見るとリキュールです。
それもそのはず、内訳を見るとバッチリ“アルコール”“レモンリキュール”“香料”等、通常のハイボールにはありえないモノがガンガン入っているのです。
若干角ハイのほうが若い原酒の味がしますが、もうどっちもレモンウォッカとも区別付かないような状態になっています。
で、この竹鶴12年ですが“モルト”のみです。ウィスキー表記ですから当然です。
また、12年表記がないと、それこそ穀物で作ったアルコールであれば未熟性のものを添加してもウィスキーと認められてしまうので、
ようするに水増しできてしまうわけですが、信頼の12年表記、そして水割りウィスキー表記、ニッカのこだわりが伝わってくるようです。
シャワーあがりの竹鶴12年ハイボール缶、しっかり味合わせていただきました。
これをきっかけにモルトウィスキーに興味を持ってくれる人たちが増えてくれれば、素晴らしいことですね。
~~蛇足~~
このフォーマットには数を書いて慣れるしかない!不満は書きましたが、慣れる努力ももちろんします。
後は記載した不満に対して何らかの対応をしていただけると、ありがたい限りです。
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2010.10.21【イベントレポート】
【世界初?】竹鶴12年ハイボール缶販売へ

<11月2日追記:早速飲んでみました! レポはこちらから>
10月19日の記事なので、やや遅レスポンスですが、ニッカから竹鶴12年ハイボール缶が販売されるようです。
父親からもらった竹鶴12年でウィスキーの道に入った私としては、見逃せません。
固有銘柄で一番飲んだウィスキーはおそらく、余市10年か竹鶴12年ですから、何気にこういう高級ハイボールのリリースは楽しみです。
S社さんは薄利の角瓶(山崎10年1本=角瓶○○本)を出荷調整して、それよりは利率の良いトリスを全面に出しているようですが、
ニッカはプチ高級志向、本物路線できましたね、ブラックニッカCBハイボール缶が微妙だっただけに、ここで良いもの出してほしいところです。
そういえば、モルトウィスキーのハイボール缶が販売されるのは、初なんじゃないでしょうか。
少なくとも国内では・・・
こういうところから、ウィスキーだけでなく、国内消費者の日本のモルトへの注目が高まってくれるとうれしいですね。
以下、記事より抜粋
http://www.ryutsuu.biz/commodity/c101926.html
アサヒビールは11月2日から、コンビニエンスストア限定で「竹鶴ピュアモルトハイボール」(350ml缶)を発売する。
オープン価格、アルコール分8%、水割りウイスキー(発泡性)規格。販売目標は年内5万箱(1箱250ml×24本換算)。
ニッカウヰスキーの主力ブランドである「ニッカ竹鶴ピュアモルト」をベースに使用し、炭酸水だけで仕上げたプレミアムハイボール。
「ニッカ竹鶴ピュアモルト」は2001年11月に発売されたピュアモルトウイスキーで11月に発売10周年を迎える。
現在のラインアップは、「ニッカ竹鶴12年ピュアモルト」・「同17年」・「同21年」で2010年1月~9月の累計販売数量は前年同期比11%増で推移しているという。
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2010.06.03【イベントレポート】
NIKKA 伊達(2010年販売版)
NIKKA 伊達(2010年販売版)
43度 500ml
価格:1680円
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆
香り:宮城峡10年クラスの活性樽原酒のフレーバーが主体としてあり、
そこにシェリー系原酒の果実香、甘酸っぱさ、深みが加わってバランスの良い香りを表現している。
ナッツやバニラ、オーク、そしてややカラメル質でスウィート&ビターな麦芽風味。ややベリー感、カステラのよう。
時間とともにシェリー感が前に、微量の硫黄も…
味:クリーミーな口当り、続くはまだ若さのあるシェリー感、杏、麦感、ホワイトチョコ、
中間から樽香や硫黄感も出てくる。酒質は非常にやわらかく刺激は少ないが、口の中での広がりは比較的力がある。
余韻は口奥に穏やかなピートの渋み、やや栗、ドライでビター、どちらかといえばコーヒーも少々。
コメント:「作ろう宮城のウイスキー」企画によって、2009年度から宮城県のみで本数限定販売されている、伊達。
カフェモルトと宮城峡の原酒のみのバッティングモルトだそうだが、熟成感、酒質、価格を考えれば非常に良くできている一本で、コスパは高い。
これが僅か1680円のモルトウィスキーであるとはとても思えない。
仕様は500mlであるが、通常700mlとの比較のために価格も1.4倍したところで2352円、モルトウィスキーは何が買えますか?といったところ。
十分そのひとつ上の価格帯、3000円~4000円クラスのウィスキーと互角に戦えるように感じる。
また、1680円という価格設定は、お土産としても十分手が届く範囲だ。
ヘタに萩の月や伊達の牛タンといいつつオーストラリア産なブツを買っていくより、酒飲みには喜ばれることうけあい。
「だからニッカは儲からないんだよ」とは、コレをお土産に持っていった某行き着けBARのマスターの言葉。
ひじょーに同感です。
サービス価格も良いところ、これがS社から出ていたらいったい幾らになるか…
オススメ度は価格との兼ね合いを考慮して、☆6を進呈いたします。
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2010.04.01【イベントレポート】
NIKKA キングスランド

ニッカ キングスランド
43度 750ml
価格:2500円~3000円
オススメ度
☆☆☆
香り:グレープフルーツ、ほのかなバニラや木樽系の甘さの中にピート、若干のヨード、加水でスモークもある、
余市の傾向がある香り。ややアルコール感があるのが気になる。
味:甘く、濃厚さのある味わい。カラメル、ピート、麦芽、少量のスパイス。ちゃんとニッカ味。
後味にかけては、ビターでドライな味わいが支配する。グレーンのブレンドにより、やや没個性的になりかけているが、ブレンデットとしてはがんばっているように思える。
ニッカ創業40周年を記念して発売。熟成したヘビータイプのモルトを使用。芳醇でややピート香の効いた厚みのある香りと重厚な味わいが特徴です。(ニッカHPより抜粋)
ということらしい。
確かに濃厚さはあるが、芳香、厚み、重厚、というキーワードがすべて当てはまるほど、濃厚でもないというか、フレーバーがそれほど主張してこない感じもあり、値段相応、コスパはさほど高くないように感じる。
とはいえ、そのほかのウィスキーが、次々と40度700mlへ仕様変更をしている中で、愚直に販売当時のまま、43度750mlを貫いている姿勢は好感が持てる。
市場での影は薄く、あまり流通していない。
なんというかニッカらしい一品だが、商品としては、1989年以前、旧酒税法時代から販売され続けているロングセラー。
ごつさのなかに高級感のあるボトルデザインは、概観から「あぁ、ウィスキーだな」と思わせる。
特級時代のモノがあれば、是非試してみたい。
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2010.04.01【イベントレポート】
ニッカ カフェグレーンウィスキー12年

ニッカ シングルカフェグレーン 12年
仙台宮城峡蒸留所限定 樽番号:179009
180ml 62度前後
価格:2500円
お勧め度
☆☆☆☆☆☆
香り:バーボン、バニラ、焦がした古樽、アルコール、厚みも感じる香り。少量の加水でアルコールが消え、やわらかで甘い香りに
味:甘酸っぱいベリー、まろやかな甘さ、バニラ、穀物香、雑味を取り除いたバーボン、コクがあり熟成を感じる味わいながら、どこかライト、軽快ささえ感じる。
加水でよりマイルド、風味はしっかりと伸びる。余韻は甘くおだやかに続く。
コメント:好みによりけりだが、カスクモノのグレーンはなかなか無い、是非ストレートで味わった後、加水して風味の違いを楽しんでほしい。
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ニッカが誇るカフェ式蒸留器で蒸留されたグレーンウィスキーのシングルカスク。樽出し原酒で加水調整はほとんどされておらず、62度と高アルコール。しかしそれほどアルコール感は感じない、また、豊かな香味を持っている。
一般市場には90年代に加水版が一度出回ったようだが、大々的には販売されず、現在もそれは同じ。製造されたグレーンウィスキーのほとんどは、ブラックニッカやスーパーニッカなどの同社のブレンデットウィスキーにブレンドされている。
このカフェグレーンの12年ものは、宮城峡蒸留所限定で販売されている。以前は180mlと500mlのラインナップだったが、現在は180mlのみ販売されており、これも在庫が無くなり次第終売だという。
後を継ぐ形となる商品は、既に並行して販売されているが、このボトルのようにシングルカスクではなく、ブレンドされて加水調整されたモノで、どこか没個性的な感じが否めない。
安定生産するならブレンドして加水したほうが、品質が一環するのはわかるけどさ、無駄も少なくなるだろうし。
でも、蒸留所限定なんだから、そういう製品に変えてほしくは無かったな・・・
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2010.04.01【イベントレポート】
NIKKA ブラックニッカ12年

ニッカ ブラックニッカ12年
42度 720ml
価格:1680円
オススメ度
☆☆☆☆☆
香り:良質なグレーン、バニラ、甘酸っぱい深く吸い込むとアルコール感もあるが、普通に飲む分には感じない。華やかだがどこか落ち着きもある香り。
味:長熟グレーンの華やかな香りが口いっぱいに広がる。黄桃のようなフルーツ感、スパイス、華やかさだけでなく、グレーンの軽さを補う深みが実に興味深い。
後味はモルトっぽさが出てきて落ち着きのあるまったりした甘さが残る。
ストレートだと宮城峡の熟成グレーンを中心とした味で、そこに重さ、深みを加えて前に出てくるモルト原酒の多彩なフレーバー、
ブラックニッカはこうありたいんだろうなぁという、最終形態のようにも感じる。
ボトルデザインも凝っていて、通常のブラックニッカスペシャルのボトルに、ステンドグラスのような感じでマスターブレンダーの肖像が書かれている。
この味で720ml1680円は、最強のコストパフォーマンスといわざるを得ない。
素晴らしいブレンデットウィスキー
常販を願う声が多いのもうなずける。個人的にもお願いしたい。家飲みこれで安定だ。
そして先日都内で未だ売ってる場所を発見したので、3本持ってるけどしばらく在庫は安泰かな。
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2010.03.30【イベントレポート】
NIKKA オールモルト

ニッカ オールモルト
40度 700ml
価格:1300円~1600円
オススメ度
☆☆☆
香り:バニラ、あまり熟して無い桃、甘酸っぱい香り。フレーバーは単調、ややアルコールが強いのが残念。
味:濃厚な甘さ、、一瞬柑橘系のようなフレーバーが出てくるが、まだ若さが目立つ。渋みと苦味が後半から出てくる、余韻は少しの粉っぽさと、苦味が残る。
ニッカ自慢のカフェスチルを使った意欲作。先日紹介したMalt 100 Whisky 12年シリーズの基本形。
同じような値段でこの味の違いは納得しかねるが、決して悪い酒ではない。
全体的に見れば、濃厚な甘さとやさしい味わいに仕上がっているので、カクテルベースとして使うのも面白い。たとえばバーボンの代わりにマンハッタンのベースに使うのはどうだろうか。
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2010.03.29【イベントレポート】
NIKKA ジ・アニバーサリー12年

ニッカ The ANNIVERSARY Malt 100 Whisky
40度 500ml
価格:1500円前後
オススメ度
☆☆☆☆☆
香り:グラスに注ぐとふわりと甘酸っぱく華やかな香り、続いてナッツの香りが混じる、シェリー樽由来の香りもある。
グラスに注いでしばらくすると、蜂蜜などのほかに僅かにピートっぽさも感じる。
味:口に含むと、やさしくふくよかな甘さが広がる。少しの渋み、酸味はよく熟した干し柿のよう。
甘さと微量のスパイスと合わさって舌を包み込む。
余韻はビターで香ばしい、トースティなフレーバーと合わさって伸びも良い、とても安酒とは思えない。
コメント:2004年にニッカウィスキー創業70周年記念として販売された余市原酒、宮城峡原酒、
カフェモルトをバッティングしたピュアモルトウィスキー。
某巨大掲示板をはじめ、非常に評価が高い一品。
まず、このウィスキーは1500円前後のモノであることを断っておきます。
大量生産が出来て安価なグレーンを使っていないということも断っておきます。
1500円のモルトウィスキーであることを重ねて断っておきます。(大切なことなので2回言いましたよ。)
で、一口
なんだ、この旨いのは。
余市と宮城峡のバッティングなので竹鶴っぽい味のベクトルだが、これは評価が高いのも納得。
ブレンダーの気合が伝わってくるようだ。
同じ限定品といえば、ブラックニッカ12年や、この2年後に販売された姉妹品のMalt 100 Whisky 2006 ELEGANT STYLE(写真左)もナカナカな一品。
ニッカの限定品はどうしてこうもコスパが高いものが多いのだろう。
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