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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2011.01.01【日記】

OBゴールデンホース14年 羽生蒸留所 57%






GOLEDEN HORSE
THE SINGLE MALT WHISKY
Aged 14 Years
700ml 57%
 
埼玉県秩父蒸留所謹製
Distilled and Bottled by Toashuzo
Bottle No, 253
 
価格:5200円
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


 
 
香り:火薬、ドライ、鼻を刺激する。奥からオロロソシェリーの旨みも感じられる。
時間と共に焦がしたカラメル、レーズン、天津甘栗、ドライな中に甘さが広がってくる。
 
味:ドライでピリピリとしたスパイスが口内を刺激する。湿った木や熟成庫の香り、
すり潰したレーズン、ピーナッツクリーム。刺激の中に樽成分がしっかり含まれた旨みがある。
余韻はドライでビター、ウッディーなタンニンとローストしたナッツのようなフレーバーが長く続く。
 


 
コメント:東亜酒造の原酒がイチローズモルトからリリースされる前、東亜酒造を買収した日の出みりん(キング醸造)が2004年頃にリリースしたゴールデンホースの限定品、14年モノ。
2004年というと東亜酒造の蒸留設備解体(ウィスキー事業からの撤退は2000年)、ベンチャーウィスキー社の設立、現イチローズモルトのターニングポイントだった年です。

 
結果的にキング醸造がリリースしたこのボトルは不発に終わり、それ以上に当時のウィスキー不況もあって日の出みりんは原酒の破棄を決定します。
そこからは非常に有名な話、現イチローズモルトの肥土伊知郎氏が福島の笹の川酒造の協力を得て廃棄寸前の原酒を引き取り、
2005年にはベンチャーウィスキー社がイチローズモルトとしてリリースを始めます。
 
当時5000円ほどで売られていたこのウィスキー、非常にリーズナブル、今リリースがあったら間違いなく即完売だったでしょう。
東亜酒造の原酒もイチローズモルトとして高い評価を受けているものが多いだけに、今思うと日の出みりんに先見の明が無かった、
そして東亜酒造が早すぎた・・・
 
えー2011年一発目からすいません、ちょっと暗いモルトでのスタートになりました。
が、後に続くモノを紹介するためにはどうしても・・・
このイチローズモルトにとってターニングポイントのひとつとなった1本は、避けて通れませんでした。
 
 
イチローズモルトといえば先日、ご好意により、秩父蒸留所を見学させていただくことが出来ました。
行きたいなぁ、行きたいなぁと思っていたのですが、念願かなった形で、本当に最高です。
非常に丁寧に説明いただいて、なにより肥土氏の人柄、熱意を強く感じることができました。
2011年はその秩父蒸留所の3年物がついにリリースされる、ジャパニーズウィスキーにとって記念すべき年になります。
 
次回は先日の見学の際に飲ませていただいた、2011年を象徴する1本になるであろう、秩父蒸留所3年モノに続きます。


 
 
それでは皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。





最後は我が家のおせち♪
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2010.07.16【イベントレポート】

羽生1988 キング・オブ・ダイヤ@87Malt Night

 

Ichiro’s Malt“CARD 1988-2006”
Distilled at Hanyu Distillery
(羽生 イチローズモルト キング・オブ・ダイア)

700ml 56%
Aged 18 years

Distillled:1988
Bottled: 2006
BottlingNo 322/555

Cask No,9003
Cask type:
1st Cask Type Hogshead
2nd Cast Type American Oak Sherry Butt

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

(※テイスティングはブラインドで行いました。)
香り:まずピートとアルコールのはっきりとした自己主張、燻し感があり、
ナッツや干した麦と合わせてイチジクやプラム等の赤いフルーツ感を感じる。
ピート感による嫌味のないフレーバーの複雑さで、良質なシェリー系、高いレベルのアイラシェリー系であることが予想される。

味:口の中で広がる甘酸っぱさ、スパイシーでピーティー。ボディもしっかりしており、非常によいバランスを保ったモルトだ。
クリーミーな口当りで中間からジャム感、イチゴやベリー、杏の粘性を持ったフレーバーが口の中にある。
若干のナッティーさ、薫香もアクセントとなっており、やや樹液のようにも感じる。薫香は次第に口奥から前に出てくる。
硫黄感はほとんどなく、スパイシーで戻りのベリー感を伴う長い余韻。


コメント:いわき@87Malts Night!!にて、第2部ブラインドテイスティングの一発目。ledさんからご提供のあった、イチローズモルトのキング・オブ・ダイヤ。
これは参加者の全員がやられました。まずこれほどのピート&シェリー系モルトが日本の蒸留所の、それも1980年代で作られていたというのが驚きです。
ピーティーなモノでいえば、余市1989-20年等で一部日本のものでもモノはありますが、シングルカスクでこれだけのシェリーとの一体感が出ている、ピーテッドモルト・・・
正直なところ、初体験でした。

「斜め上を行くモルト」「ラベルを出してしまったら、皆さんそこから連想してしまうと思ったんで」
とledさんはコメントされていましたが、まさにそのとおりだと思います。
これがラベルを見せて出てきたら、間違いなく従前の例として頭の中にある「羽生」が適用されて、
純粋なポテンシャルを感じることが出来なかったでしょう。

また、これがあのボトル軍団の中にポツンとあっても、私はチョイスすらしなかったはずです。
やはりモルトそのもののポテンシャルを見るならば、ブラインドテイスティングは最良の方法ですし、
ラベルでモノを判断しては、良いモルトとの出会いを逃しますね・・・。

そう、いつまでも純粋な心!!(違w


ちなみにこのボトルはブラインドテイスティングで出題されたわけですが、
私はつい先日購入して飲んだ、メゾン向けのSVラフロイグ1988-2003がイメージとして出てきました。
しかし・・・改めて上記ラフロイグを飲んでみると、この羽生のほうがシェリーとピートのバランスがしっかりしている印象です。

良い経験、良いモルトをありがとうございました!
(ブラインド第一弾でかなーり真剣に飲んでましたが、あまりメモを取っていなかった・・・そこが残念です。)



※オマケ・ウィスキーマガジン誌で本ボトルへのコメント Byデイヴ※
ウィスキーマガジンの日本語版、August,2007で羽生と秩父蒸留所の特集が組まれており、デイヴが本ボトルを絶賛しています。

香り:すぐ感じる複雑さ、チェダーチーズ、クリームとしっかりしたナッツ、
かすかな麻布、スモークさは加水でビャクダン、柑橘、パイナップル、松に変化する。

味:口の中で踊り、スパイシーから花の香りへ微妙にスモーキーさへと変化。

フィニッシュ:長い。スパイスと甘さのミックス。

コメント:伝統的な日本の細やかさ(そして優れた粘り強さ)を持つ。
偉大なウィスキーの持つバランスを、このダイアモンドは備えている。スペードではなく。



翻訳版とはいえ・・・最後の一言がナゾ。
彼にとってはスペードが最上位にあって、スペードじゃないのにすごく良いモノを持っている・・・
ってことだろうか。



~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~

Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで

Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで

Part3,SRボウモア1966/84からSRオード1962/84 第1部ラストまで

Part4,第2部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006 キングオブダイヤまで ←まさに、この辺

Part5,第2部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで

Part6,第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで


~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~

【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(5) ←この辺です

【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)

【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)

【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
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