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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2010.07.21【イベントレポート】

軽井沢蒸留所へ(軽井沢15年&40年等)



連休は軽井沢に行ってきたくりりんです。
「今年の夏の予定は任せた」と嫁に丸投げしたところ
なんとチョイスが軽井沢、それも軽井沢蒸留所内にある小さなルーブル美術展。
明らかにくりりんの趣味と掛けたチョイスに、旅行プランを聞かされたときは耳を疑いました。

なんせまったくウィスキーに興味のない嫁、未だにウィスキーのことをワインと言います。
加えて蒸留所に行きたいという話は、過去1度くらいしかしたことなかったんですが・・・
蒸留所だけでも驚きですが、ここでマニアックな軽井沢が出てくるとは思いもしませんでした。

そんな話があったのが1ヶ月ほど前・・・




そして7月3連休、やってきました軽井沢
私鉄に乗り換えて蒸留所最寄の御代田駅へ、御代田駅からは徒歩で蒸留所まで移動です。




広がる青空、美しく映える緑と浅間山
ここちよ・・・くない暑さ、熱さ、アツさ!!

軽井沢って避暑地ですよねぇ。照りつける日差しに、前日までの雨が祟ったかムッとする空気。
これ神奈川のほうが涼しいんでないかい、という状態です。




駅から10分ほど歩いて、軽井沢蒸留所に到着。
特徴的な緑のツタのカーテン、青い空・・・まずは小さなルーブル美術館へ。
本物2点を含む、基本的には小型化したレプリカの展示が主となる美術館ですが、
監督者のこだわりを随所に感じることができる作りで、美術品にあまり興味がないくりりんも楽しめる内容です。




写真は撮影不可でしたので、詳しくは以下URL先よりご確認ください。
http://www.mercian.co.jp/musee/exhibition/index.html


続いては蒸留所見学。


 

もはやわかりきった内容の蒸留工程説明ですが、軽井沢蒸留所の発酵槽は発酵期間の3日間
職人が寝ずの番で手動で泡切りしていたという(ホントかよw)話もきけました。




オレゴン松の発酵槽
ホントに手動で泡切りしていたの・・・?




ピート&モルト
触るなってのに、必死にさわる子供をどうにかしたかった。
親は何やってんだコラー!




軽井沢のポットスチル4機(初流2機、再流2機)
このポットスチル、台座に石炭をくべるような窓口が取り付けてあります。
あれ、確か軽井沢って石油かガスのスチーム式だよなぁ・・・と、あとでこっそり質問してみたところ
バツの悪そうに「あれはねぇ・・・後で付けたんですよ。オブジェとして」という回答。
オイオイ・・・そりゃフツーの人じゃわかんないだろうけどさw
これにはちょっと呆れました。

それにしても3連休だからか、ハイボールブームだからか、けっこー人が多かったです。蒸留棟に入りきりません。
ハイボールが火つけ役となってのウィスキーブームの再来、どういう形で広まっていくかは未だ見えませんが、
少なくとも国内ウィスキーメーカーの後押しとなってくれれば良いですね。


 

続いては貯蔵庫前、シェリーバットだったモノとと思われる樽がそこかしこに転がっています。
おそらく何度も使って、ウィスキーカスクになってしまったモノを最後にオブジェとして置いているのだと思いますが
樽を購入して”酒供養”を企画している私としては、もったいないなぁとしみじみ思ってしまいます。




おや・・・?
グレングラントの樽?1978とけっこーなビンテージ。

グラントはシーバス系列だから、樽ごと入るとしたらキリン経由だと思うんだけど
キリン所有になってからオブジェとして置かれたんでしょうか。中身はいったいどうなったのか、謎な樽だ・・・




貯蔵庫内、この貯蔵庫にある樽はおそらくすべてカラですね。ちょっと残念。
そして熟成による色づき、神秘を簡単にレクチャー受けたところで見学は終了。

お土産販売所に戻って、お約束の試飲です。


 

試飲コーナー風景と、蒸留所限定販売品のウィスキーたち。
この日はちょうどワインカスク14年の新しいストックが入荷していました。
瓶詰め日は7月14日、本当につい先日のボトリングで入荷したばかり!
ちょうど地元のBARから仕入れを依頼されていたので、すごくラッキーでした。

それにしても、、今年だけでかなりのウィスキーの数を飲みましたが、
ボトリングから1週間経たない(購入日7月18日)ボトルを入手ってのは、中々無い経験な気がします。



さて、お土産を買ったところで試飲です。今回くりりんは以下を試飲してきました。

・軽井沢17年 40度
・1994の15年
・1968の40年




通常品の17年は今更なので割愛(旧と比べてやはりシェリーの質が落ちた気がしますが)。




15年はリフィルシェリーカスクで、嫌みのないほのかなシェリー感に、ナッツやバニラ、
蜂蜜等のフレーバーがしっかり出ています。バランスがよく、爽やかささえ感じます。




40年はこれもおそらくリフィルシェリーカスクだと思いますが、透明感のあるシェリー感に、
ナッツや麦、レーズン等、シェリー感につぶされていないイキイキとしたフレーバーが感じられます。


テイスティングノートは追って詳しくまとめますが、どちらも軽井沢蒸留所の良い特徴がしっかり感じられました。
WML2010の記念ボトルも良かったですし、先日発売されたオックスファムの軽井沢2種類もなかなかの出来。
やはり良い蒸留所ですねぇ、樽もゴンザレスピアスから良い樽回してもらっていたわけですし、それだけに稼働していないのが残念でなりません。





宿泊先の送迎まで時間があったので、蒸留所内の喫茶店で一服したのち、宿泊先である宿へ。
ウィスキーブログである”深夜も営業中”、何も宿の紹介までせんでも・・・ってところなんですが、
この宿、ウィスキー好きなら押さえておきたいモノが得意な宿で、ちょっとだけ紹介です。


 

ペンション、白い雲 青い空 様

ご夫婦でやられているペンションなのですが、
ログハウス系の非常にきれいな内装で、ホテルにはないぬくもりを感じる良い宿です。


  

この宿、何が良いって”メシ”です。
メシなんていうとありきたりですが、基本手作り、地元産の野菜を中心にした料理に加えて、
お手製の燻製が楽しめる。なぜ今回アイラモルト持ってこなかったんだと、激しく悔やんだほどの味。
料理に添えられていたペパーミントまで自家栽培で、ちゃんと新芽の柔らかい部分を使っています。


 

ツマ的にただ添えられているだけではもったいないので、バーボンでもあればミントジュレップにしたのですが、
ここはちょっと潰してビールに浮かべてミントビアに。
嫌みのないさわやかなミントの香りが、ビールに意外とマッチします。


 

朝のモーニングコーヒーをテラスでいただく。木々の緑を愛で、鳥のさえずりを聞きながら
最後は宿から見える浅間山に見送られて・・・

暖かいもてなし、うまい食事、こだわりの内装。
夜はお約束の満天の星空、それでいてリーズナブルな料金、これは認定するしかw!
正直軽井沢の他の宿がどうなのか知らないので、比較もクソもないのですが、
個人的に非常に良い宿に泊まれたなと感じました。

いやー癒されました♪


それにしても、先週はいわきでモルト三昧、今週は軽井沢蒸留所、
きてますねーウィスキー一色な夏になってますw

いじょー、3連休の軽井沢をお伝えしました。
(すいません、今回かなり長かったですね・・・2つに切るべきでした^^;)


おまけ:帰りに寄った温泉。誰もいなくていい景色だったので1枚だけ失敬しました。





おまけ:軽井沢プレミアムアウトレットのフードコートにて




あぁ!こんなところにわらしさんが~!
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2010.06.26【イベントレポート】

軽井沢”Oxfam Japan”1991&1997



今回は、チャリティーウォークイベント“オックスファムジャパン トレイルウォーカー”を
記念してボトリングされた軽井沢の記念ボトルです。
モノは1997と1991ビンテージの2種類で、双方ともシェリーカスク。


軽井沢はシェリー酒の大手メーカー、ゴンザレス・ビアス払い出しの良質なシェリーカスクを多数保有しており、その素直な酒質と合わさってシェリー系に定評がある蒸留所。
仕上がりが期待されるだけでなく、WML2010のときもそうでしたが、価格も10000円以内と非常にリーズナブル!
イヤでも気になるこのボトル、今更ですがその味はどうなのか・・・

先日ハセガワさんに寄ったところ、試飲が開いていたので舐めてきました♪
(いやーグットタイミングですねー)


熟成年数は約6年間の違いがありますが、価格はそれほど変わらない2本、
一言で言えば正統派シェリー系の1997と、ピーティーで個性派の1991。

純粋にマッカランやグレンドロナックのようなシェリー系を求めるなら、6年という後ろ髪引かれる思いをこらえつつ、1997を試されたほうが良いでしょう。複雑さはあまり無いものの、硫黄感も無く、純粋にシェリー系で安心して飲めると思います。
逆に1991はアイラシェリーとまでは行かないものの、シェリーの甘さとピートの燻し感で、さながら鰹節のようなフレーバー、余韻にしっかりピートが残ります。
加えてここは6年間のアドバンテージか、ピート以外にもドライフルーツ等の甘酸っぱさがあり、良い意味での複雑さがあります。

1991を買いに来て、試飲して1997を買われていったという方も多いそうで・・・
私個人としては、1997は良いシェリーなのですが、ここに硫黄感(かりんとう系)があれば、文句なしドストライクだったなぁという印象。
そして1991はピートとシェリーのバランスが良いなと、後は好みによるところと感じています。



~~もう少し詳しいテイスティングは以下~~



軽井沢 1997 “Oxfam Japan”
Spirit Safe(Show some Spirit and make them Safe)
60.2% 700ml

Distilled in 1997
Bottled in 2010
Cask type : Sherry Butt
Cask No : 3312
価格:8500円前後

【テイスティングコメント】
香りはキャラメル、ナッティ、奥からミント、メンソール。アルコールは度数ほどは感じない。
オレンジピールのような柑橘系の爽やかさがあるが、同時にやや上乗せ感のあるシェリーも感じる。
口の中ではキャラメルチョコ、コクと透明感のある軽井沢らしいシェリーだ。後半はスパイシー、心地よい渋み、ドライ。
鼻抜けは麦や木の香り、少量のメンソール。まだ若いが熟成感は悪くない。日本(軽井沢)らしい素直なシェリー感。




軽井沢 1991 “Oxfam Japan”
Spirit Safe(Show some Spirit and make them Safe)
60.8% 700ml

Distilled in 1991
Bottled in 2010
Cask type : Sherry Butt
Cask No : 3206
価格:9500円前後

【テイスティングコメント】
香りは上面に鰹節、シェリーの甘さと燻し系のピートが程良くマッチしている。
トースティー、ベリージャム、キャラメルクリーム、奥からメンソールや植物系のピート感。
口当りは甘酸っぱくレーズンやベリー系のドライフルーツの広がり、続いてキャラメル、動物的な脂、
やや粘性があり透明感のあるシェリー。1997と比べると多様なフレーバー構成で、複雑。
後半からピートの戻り、スパイシーで口奥にピートがしっかりある。鰹節の様な余韻



そういえば、軽井沢蒸留所は現在生産を休止してるんですよね・・・
コレだけのブツがありながら休止とは、もったいない限りです。
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2010.05.14【イベントレポート】

WML軽井沢1990(19年)



軽井沢1990(19年)
ウィスキーマガジンライブ2010記念ボトル
60.0% 700ml

蒸留:1990年
瓶詰:2009年
Cask type:シェリーバット

価格:9000円前後
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:深く甘い厚みのある香りだが、活き活きとした要素、透明感も感じる。
チョコレート、生キャラメル、適度な硫黄由来のややスモークとかりんとうのような香ばしい香り。
鼻腔を刺激するスパイスもある。

味:意外とさらっとした口当り、しかし味全体は力強い。
サルタナレーズン、少量の蜂蜜、胡桃、特別に濃厚というわけではないが、透明で一体感のあるシェリー感。バランスのよさを感じる。
余韻はややウッディでビター、舌上にスパイスを伴う、メイプルシロップのような戻りもある。

コメント:使われているシェリー樽の質が非常によいのだろう、フレーバーはやや単調ながら、
価格との兼ね合いを考慮すれば、WML2010記念ボトルの中では軽井沢が頭ひとつ抜けてる印象。
味の評価は☆7ながら、総合判定で☆8!


軽井沢蒸留所は個人的に気になっている蒸留所のひとつ。
というのも、軽井沢蒸留所を所有していたメルシャン(現:キリングループ)は、シェリー酒の大手メーカー、ゴンザレス・ビアス社とシェリー酒の販売を通してつながりがある。
あくまで素人考えであるが、今や安定して確保することが難しくなっている、ソレラシステムで使い古された、良質なアメリカンオークのシェリー樽を確保しやすいと考えられるのである。

近年、樽材となるアメリカンオークの減少や、“シェリーの消費<ウィスキーの消費”による需要が供給を追い越した状態が続くことで、良質なシェリー樽不足が深刻になっている。
これにより、シェリー樽の確保が十分でない蒸留所は、今後ますます苦労を強いられることになるだろう。
バーボン樽やその他の樽へうまいことシフトできた蒸留所はまだいい。
しかしそうでない蒸留所、例えばグレンファークラスだが、近年のボトルになってますますリフィルシェリー樽の使用率が増えている印象で、なまじシェリー系のイメージが強くなりすぎたため、樽の工面に苦労しているという感じだ。

上記は別にキリンやメルシャンの方に裏を取った話ではないが、蒸留所限定品やWML向けボトルで素晴らしいシェリー系ウィスキーが出ていることを考えれば、やはり今後も期待してしまう。
もっとも軽井沢蒸留所は生産を休止しており、いくらシェリー樽の流通ラインが確保されていても、原酒が生産されていないのでは本末転倒なワケであるが・・・
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