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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2010.10.12【イベントレポート】

OBマッカランESC3_1980/2002(21年)

 

MACALLAN
Exceptional Single Cask No,3
(マッカラン エクセプショナルカスク)
Select by Bob Daigarno

500ml 51%
Distilled: 1980/11/20
Bottled: 2002/05/15
Cask type: Sherry Butt
Cask No,17937

価格:26,000~250,000(ナニコレw)
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

※ブラインドテイスティング
香り:しっかりシェリー系、穏やかで上品なメイプルシロップのような甘い香りで、よくまとまっているが、徐々にハイプルーフと思われるアルコール感が出てくる。
裏からほのかに紹興酒、シイタケ、カカオチョコ、ビターでオロロソシェリーのアクセント。

味:スムーズな口当りからシェリーのしっかりとした甘さ、そして広がる焦がしたキャラメルのような心地よいビター感、枯れたようなフレーバー。
黄桃、フルーティーな甘さ、微量のスパイスを余韻にともなって、滑らかにフレーバーが残る、実に良くまとまっている。
余韻のシェリー感は非常に長く、くどさもなくて実に美味い。時間と共にビターさが強くなるようにも感じる。


コメント:BURNS(三鷹)にて、ブラインドテイスティング出題の1本。
限定でNo,1~No,6まで販売された、オフィシャルマッカランのシングルカスク&カスクストレングス。
そのうち、特にNo,1、No,2の評価が高いそうですが、このボトルはその次点に当たるNo,3。
どうやらNoによってサンプルを選ばされている方が違うようで、No,1はデヴィッド・ロバートソン氏(当時のマッカランマスターディスティラー)
No,2からはボブ・ダルガーノ氏がカスクをチョイスしており、チョイスする方の趣向が現れているボトリングになっているようです。


というのも、No,1はフィノシェリーカスクでの熟成、No,2からはオロロソシェリーカスクで伝統的なマッカランのスタイルです。
ボブ氏は現在販売中のマッカラングランレゼルバ12年の原酒選定をされており、時系列で言えばボブ氏の趣向、マッカランに対する考え方がこのカスクというコトになるのではないでしょうか。

また、No,1のフィノシェリーカスクですが、マッカランはフィノシェリーカスクのモルトに特別な考えを持っているようで、
以前レプリカとして販売された1874マッカランには、フィノシェリー樽で熟成された原酒が使われることで、1874年当時の味を再現しているようです。
その再現にも使われたフィノシェリーカスクの原酒のひとつがESCのNo,1・・・、一度飲んでみたいものです。

とまぁ、ネットでの情報収集はこの辺にしておいて・・・



ここまでぐだぐだ語っておいてこのシリーズ、飲んだことは無かったのですが・・・ブラインドテイスティングの結果は、ボトル指定での完全正解でございました!
約700本+α(裏ストックw)分の1の正解。
いやっほーい!
クイズはオマケみたいなもんですが、あたると気持ち良いものです。

フレーバーから考えるとこの辺かなーという推測からの回答でしたが、
これでBURNSでの対黒いさん成績は、前回のブラインドテイスティング大会2本を含めると、10本中正解3本となりました。
打率3割、野球選手なら優秀ですね(代わりに、常連様方からいただいている宿題は、いまだ正解0ですがw)。

これはドロナックかマッカランだな~というのがファーストインプレッション。
OMC等で90年代や2000年ごろリリースが多かった、いろんな蒸留所のこってりどっかんシェリーはこの際除外。
時間とともに、少しシイタケっぽさや、枯れたようなフレーバーも出てきたので、これはもうマッカランでしょう、
後半のスパイスも少ないし、しかもカスクだね・・・
モノはそんなに長熟じゃなくて20年くらいだろうけど、こなれているというか、ちょっと古酒っぽさがあるから、ボトリングは90年後期から2000年くらいかな、という感じでした。


当日既に1杯目のハイボールと、シングル2ショット、ハーフ3ショットをいただいており、締めでのブラインドでしたので、
少しアルコールに関して麻痺していたとは思いますが、問題なく楽しめました。

しかし流石マッカラン、限定モノだけあってヘタな原酒は使ってませんね、これは評価の高いNo,1、No2も是非飲んでみたいものです。
また、近所の酒屋でNO,4だかNo,5が25000円くらい売ってるので、買って帰ろうかとぐらっときてしまいました。
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2010.08.27【イベントレポート】

OBマッカラン1974-1992(18年)

 

OB Macallan 1974 (マッカラン1974)
Imported by Giovinetti Figli - Milano

Aged 18 Years
750ml 43.0%
Distilled: 1974
Bottled:1992

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆
価格:某所では53000円(2010年8月時点)

香り:上面に広がるシェリー感、若干アルコールと乳酸系の酸味、松の木、レーズン、後半生キャラメル。
しっとりとした甘さと焦げたような若干のビター感、オールドマッカランらしいシェリーで、
香り立ちは若干のヒネも感じるが、強いものではなくすぐにシェリーに取って代わる。

味:スムーズな口当り、皮付きの葡萄またはサルタナレーズン、麦チョコ、上質なシェリー感でボディはしっかり複雑だ。
余韻は染み込むように残るシェリー感、上品な甘さ、スパイスはひかえめで少しピリッとした感覚を残して心地よくドライ。
現行18年、一つ前の18年には無いボディの厚み、複雑さがあり、その差は加水することでより顕著に現れる。


コメント:今週一週間は仕事がちょいと忙しく、更新が不定期な時間帯になっているくりりんです。
今日の一本は、個人的にマッカランのターニングポイントと感じている、1974年蒸留のマッカラン。

BAR等で「マッカランは60年代まで、70年代からは良くないね」こういう話をたまに聞きます。
現行品に関しては激しく同意なのですが、これはネット上のログを辿ると、今から見れば旨かった一つ前のボトルのころから、言われている話であることが分かります。

ではなぜ70年代からダメになるのか、確かに60年代のマッカランは素晴らしいモノを持っていますが、何がそれを変えてしまったのか、70年代、80年代は本当に60年代のマッカランとは別物なのか。

私はビンテージごとにオフィシャル・マッカランを飲めているワケではないですが、いくつかビンテージを飲ませてもらった経験から
70年代初頭は60年代に対してそう変化は無く、70年代後半から80年代に掛けて“ボディ”に変化があり、現行品では全てにおいて致命的なモノとなった。と感じています。


マッカランに違いをもたらしたモノとして考えられる要素を考えると・・・
①70年から本格的に流通の始まったゴールデンプロミス種の導入
②1971年に始まった自社での樽製造(1973年ごろより自社樽での貯蔵開始)
③1974年に実施されたマッカラン蒸留所の蒸留設備増設工事(これにより蒸留器が12基から18基に増設)
※ソースが発見できませんでしたが、この工事の際に発酵槽が木製からステンレスに変わったと某BARのマスターから聞いたことがあります。
④スコッチウィスキー業界における良質なシェリー樽不足

上記4点が考えられます。
その中でも②は、これまでアメリカンホワイトオークのシェリー樽主体だったマッカランが、④の影響を受けて
スパニッシュオークで作成する自社樽に方向転換した、未来のマッカランに大きな影響を与えるハナシで、現行品ベースで考えれば、味としては明確なボーダーです。
しかし60年代、70年代の酒質の違いに限れば、たとえ原酒を1973年から自社樽に貯蔵しても、マッカランの製品のグレード上まともに使えるようになるのは10年、12年後の1980年代に入ってから。
まして25年等のハイグレードモデルの原酒までまかなうことを考えると、新方針の原酒が使われていくのは2000年代以降ということになり・・・
これは憶測ですが、このマッカラン製造の樽で作られた原酒が本格的に使われ始めたのが、2004年頃に大幅なラインナップの変更があった以降の、現行のマッカランなのではないかと考えています。
なので、その前の旧ボトルから言われている60年代、70年代うんぬんの話にフォーカスすると、別な要素があるように感じます。


考えられる理由、年代の線引きは、私は①が有力かなと思いつつも、③の蒸留設備増設工事が明確なターニングポイントになっているのではと感じます。

まず①についてですが、ゴールデンプロミス種の導入による、スピリッツの出来の変化。
定量の麦から出来るアルコール生産量がゴールデンプロミス種によって飛躍的に向上するわけですが、
このゴールデンプロミス種の使用量が徐々に70年代初頭から増えていくことで、ある年代から明確に違いがでるようになる。
例えば70年代は、70年や72年などを飲ませてもらうったとがありましたが、60年代とそん色ない印象です
(ゴールデンプロミス種の収穫は68年ごろからはじまっている)

また、③の蒸留設備増設工事により、大量生産にさらにシフトし、発酵槽が本当にここで変わっていたとしたら、
その後80年代に入ってのマッカランのボディの薄さは非常に納得いくものがあります。今回1974と1985の18年をそれぞれ飲み比べしましたが、
香りという点では素晴らしいシェリー感が双方にありつつも、ボディは明らかに85が薄くなっていました。加水するとより顕著に特徴が感じられます。
(この発酵槽のハナシについて、どなたか情報お持ちの方いらっしゃったら、ご教授ください。)


さて、このハナシのまとめまでもうひとつ、ふたつ頑張りってところなんですが、・・・大変眠くなってきた&時間も4時なので今日はここらで切り上げます・・・

まぁ、70年代に入って上記①~④の影響を受けてれば、そりゃなんらかは変わりますねってコトは容易に見て取れます。

んーまとまりの無い文章です、この話はちゃんとまとめないとなぁ。


オマケ、ウィスキーキャットと飲むマッカラン。
こういうのも癒されますね。




~余談~

ようやく今週も終わって週末なわけですが、今夜は三鷹に戻ります、つまりBURNSです。
明日はアイラバーのテイスティング会(ドロナック&ベンリアック)に顔を出す予定です。


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※8月13日、持ち込みボトル情報UPしました。
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2010.08.08【イベントレポート】

HBマッカラン1967-2002(35年)



HART BROTHERS
MACALLAN 1967
(マッカラン 1967)

Years 35 Old
700ml 41.9%
Distilled: 1967 September
Bottled: 2002 October

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:ややカラメル質(なんというかGM系)、桃や煮たリンゴ等の甘くスムーズなフルーツ香とバニラクリーム、
奥からハーブや木の香りも若干ある。旨さを感じさせる香りであると同時に、ある種のたるさを感じさせる。

味:アプリコットティー、薄いメイプルシロップ、微量の黄桃、フルーツ感を漂わせるスムーズな口当りだが、ボディは弱く、シロップのようで中間の広がりは欠ける。
後半から余韻にかけては桃、そしてトロピカルフルーツと麦(もしくはグレープフルーツのワタ)、心地よくビターで南国感がじわじわ染み込んでくる。
1杯目、ないし2杯目に楽しんでおきたいモルトだ。


コメント:三鷹BURNSにて、8月6日の半額ボトルw
マッカランといえばシェリーという印象が強かったのですが、本ボトルはバーボンホグスヘッドで、
まったくイメージしたマッカランと異なるフレーバー、別蒸留所で例えるならベンリアック60~70年代のような印象を受けます。
ぐだぐだ書きましたが、旨いです。

ただ全体的にフルーティーでよくまとまっていますが、盛り上がりに欠けるため、もうひとがんばりしてほしい・・・これもハートブラザーズの特徴なのでしょうか。
そしてこれが46度あったら・・・と、ついつい贅沢なことを考えてしまいます。


【オマケ】
BURNSにて8月もモルト半額月間がスタートしていますが、その中の気になる一日
8月27日のシークレットボトルが、昨日よりBURNSにお目見えしていましたので、
BURNSに行かれた方は直接ご覧になっていると思いますが、深夜も営業中でもさり気にUPってしまいます。

詳しくはお気に入りの【BURNS】8月もモルト半額 よりどうぞ


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2010.07.15【イベントレポート】

スペイキャスト・マッカラン15y@87Malts&Heath

 

GORDON&MACPHAIL
SPEY CAST {Macallan}
(ゴードンマクファイル・スペイキャスト-マッカラン)

Aged 15years old
70Proof  26 2/3FL OZS
40% 700ml
“Selected and bottled for Mr. Edward Giaccone”

※1970年代初期(1973年前後)の瓶詰めと思われる。蒸留は1950年代後期。

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆


香り:上面にはオロロソシェリー酒の香り、瑞々しい葡萄、シロップ、透明感があり奥からやや樽香(オーク)も感じる。
しっとりとして落ち着きがある、上面のオロロソシェリーは通常コレだけはっきりと感じると上乗せ感や、
作為的なモノとして感じるところが、全体的に落ち着いており、嫌味に感じない。
それどころか、1973年詰めと仮定すればそこから37年経過している中で、これほどの状態を維持しているのには驚くばかりである。

味:スムーズに入っていく。葡萄や瑞々しいブルーベリー、イチゴもあるがジャム質ではなくジュース。
中間にかけてカラメル感もあり、広がりはGMの40度加水らしくやや弱く感じるが、透明感があり、適度なコクで全体的にやさしい。
余韻に欠けてウッディーさ、白葡萄のような甘さも感じる。鼻抜けは優しくふくよか、
刺激は少なくパンチに欠けるがじわじわと戻ってくるシェリーがポイント。このじわじわ感を楽しみたい。

コメント:BARヒース、テイスティング会にて。ジャッコーネ氏が詰めた数少ない(唯一?)のマッカラン。
スムーズで良質なシェリーを思わせるフレーバーは、良い年代のマッカランだなと思いつつも、
やはり中間はGMのスタイルが感じられる。これが46度、いやせめて43度だったら伝説になったかもしれない。



さて、以下くどくどと書いてしまいますが、ヒースさんでのテイスティング会のこと。
今回紹介したスペイキャスト15年はテイスティング会での2本目。
この前はオフィシャルのグレングラント1974 5年 
この後はオフィシャルのマッカラン1966(17年前後)ジオベネッティ表記

オフィシャルのグレングラントのラベルはもうずっとほぼ同じデザインが使われており、
それはGM社からリリースされるグレングラントにも採用されています。
グラント1974でGM社の解説も織り交ぜながら、5年という樽の影響をあまり受けていない短期熟成原酒を味わい。
次はそのGM社の、それもジャッコーネ氏のチョイスのマッカラン15年40度。
マッカランはテイスティングノートのとおり、良質シェリー感とGMのスタイルが感じられます。
熟成感、樽の影響、非常にわかりやすいだけでなく、GMつながり。
(熟成感や樽の影響については、射命丸さんがコメント紹介の際に話されており、なるほどー!と思ってしまいました。)

そして次はオフィシャルのマッカラン1966ジオベネッティ表記・・・
スペイキャストは15年で、熟成期間はほとんど変わりません。
ボトラーズとオフィシャルの比較や、シェリー感の比較、前後の関係でとても色々なことがわかってくる構成になっていたのです。

ボトルとボトルの間に張られた多くの伏線、つながり。
本当に、色々考えられてボトルをチョイスされたんだなということが伝わってきます。脱帽です。
コレだけのことを、黙って出来る、そんなBARや飲み手が増えれば、日本の酒文化は大きく変わるかもしれません。



~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~

【完】87Malts Night!! くりりんSide(7) ←ここで飲んでます

【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)

【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)

【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
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2010.07.13【イベントレポート】

OBマッカラン1966@87Malts Night!!

 

OB Macallan 1966 (マッカラン1966)
Imported by Giovinetti Figli - Milano
※プラキャップ、玉付き

750ml 43.0%
Distilled: 1966
Bottled:1983~1984(?)

オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:ジンジンとくるシェリーのうまみ成分が鼻を刺激する、古い木、松の実、杏、
ドライダークフルーツ、奥からトロピカルな甘さが出てくる。若干のメンソールも。
時間とともにどんどん開いてくる、すばらしいシェリー樽が使われている事が容易に想像できる。

味:入りはスムーズだが、すぐに舌の上でジャムのような粘性を出してくる。
43度とは思えないしっかりしたボディー感がすばらしい。また、シェリーに潰されていないフレーバーがあり、全体的に複雑さもある。
イチゴ・・・というよりはベリーやプルーン、ダークフルーツのペースト、ザラメでコーティングをしたドライフルーツ。
きれいなシェリー感で、スーッと余韻まで抜けていく。この余韻までのスムーズさが、ロールスロイスの由来か!

フィニッシュ:適度なドライ感でじわじわとくるシェリーの戻り、ふくよかで甘い鼻抜け・・・
口奥に徐々に蓄積していく、ビターなフルーツの皮、ウッディな渋み。
やさしいシェリー感で、体の隅までシェリーが行き渡っていくようで、これぞマッカラン。


コメント:いわき@87Malts Night!!にて。今回の会(7月10日、7月11日)にあたりご提供いただいたというマッカラン。
(当日中に速レポをUPしておりましたが、再度まとめなおした詳細テイスティングノートもUPします。)
OBマッカランで66のビンテージはあまり見ませんが、加えてプラキャップであることが大変貴重な証。
ザガッティのコレクションブックにも、5本程度しかプラキャップマッカランは載っていないそうです。
なおこのボトル、後にタケモトさんから公開されるであろう87Malts Night!!の音声録音では、私がボトル解説を担当しております。
めっちゃ緊張して、言いたいこと言い切れてませんw、この記事を読みつつ脳内補足していただければと思います。

まず状態が非常に良い、この点をとにかく強調したい1本です。
ボトリング時期は83年前後と予想されますが、そこから25年以上の年月が経過している中で、ヒネやくすみが無い
プラキャップであることもそうですが、何より元の持ち主様のボトルに対する心遣いを感じることが出来ました。本当に愛されていたボトルなんですね。

最近では、66、67、69のビンテージはGMスペイモルトでリリースがありましたが、
67、69と飲んだ経験から同ビンテージと比較すると、香り、味わいともにきれいなシェリー感がありながら、
GMと比較して中間が単調ではなく、ジャム感に加えて明らかに全体に厚み、複雑さを持たせるフレーバーがあります。
また、作為的なシェリー感もなく、樽から染み出たシェリー成分と、貯蔵された原酒が完璧に融合しています。

GMは30年以上の熟成、本ボトルは17~18年前後の熟成ですが、処方の仕方が違うとしても、やはりこれは樽の質の違いなのか。
もしくはGMは長期熟成ゆえ、シェリーががっつり染み出た上でで加水調整をした結果なのか・・・。
いずれにせよ、どうしようもなく素晴らしいモルトです。

感謝の気持ち、ボトルの状態、そして味・・・全てを踏まえて☆9を進呈させていただきます。


なおこのボトル、実は翌日(7月11日)のBARヒースでのテイスティング会でも飲ませていただきましたが、さらにフレーバーが開いている印象で大変美味なモルトでした。




というわけで、87Malts Night!!のレポをおおよそまとめ終えましたので、ここからは飲んだボトルのテイスティングノートUPに移ります。
普段飲んだモルトも合間合間にUPしていきますが、お付き合いいただければ幸いです。
また、気が付くと50000アクセスを超えておりました。大変励みになります、ありがとうございます。


~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~

Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで

7月13日AM2時50分追記、音声ファイル(暫定版)公開です。
こちらで公開しているレポと合わせて聞くと、より臨場感が出るかもしれません。


~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より。~~

【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)

【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)

【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
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2010.06.12【イベントレポート】

マッカランーグレンリベット1937 (36年)



GORDON&MACPHAIL
MACALLAN GLENLIVET 1937
36YEARS OLD
43% 750ml
Bottle No,629

オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:はっきりとマンゴー感、黄と赤い色をした皮付きのマンゴーがイメージできる。
ランシオ香、白葡萄やパイナップル、パパイヤのような甘さもあり、何より香りが生きている。
マンゴーフレーバーを主体とした、南国感全開!感動モノ!!

味:やや粘性があり、ここもマンゴー感を感じる。オイリーさを伴うふくよかさ。
中間に少しGMらしいカラメルっぽさが出るが、それは一瞬、その後はナッツや麦のような香ばしさを伴いつつ再びマンゴーがあらわれる。
口奥に滑らかなピート(もしくは樽)由来の心地よい苦み、そして喉の奥から南国感が戻ってくる。まったりと長い余韻…

全体を通して非常にスムーズ、スパイスは極微量。広がるフレーバーに飲みこむのがもったいなく感じてしまう。


コメント:都内某所にて。某イベントの最注目(?)モルト
マッカランだし、さぞこてこて上品シェリー系だろうと思いきや
ところがギッチョン原材料か、樽なのか、こてこてシェリーはどこへやら
60年代に代表されるシェリー系マッカランでは、出会ったことのない南国感が出ており、
ずっと口の中でステイさせて味わうことが出来る。
まさにシングルモルトのロールスロイスと呼ぶにふさわしい1本。

年数経過でどうしてもくすんでいる要素もあるが、フレーバーはまだ生きている!
自然と口元がゆるんでしまう…


ワンショットは無理でしたが、ほんの少しでも飲むを出来たことに感謝です。
文句なしの10点満点評価です!

蒸留されて70年以上。
この頃のモルトが、いまだに理想系のひとつとして君臨している。
大量生産、作業効率化は、変化はもたらせど進化とは限らない。
今、求められるは古きをかえりみる温故知新の心…。

素晴らしいモノをありがとうございました!



〈以下、余談〉
新宿某所にて…
はちあわせしたK様には「明日じゃなかったのぉ!?」と言われ、その後無茶振りもあり
前日に来ていたG様には「くりりんさん来たら総ナメにするから、絶対今日飲んでいきます」とマークされていたり…
あれ、なんか、俺って、酒豪(見境なしザル系)っすか?w
まったく失礼なコトですヨ、こんな草食系かつ英国紳士な若者に…

しかし無茶振りはありがとうございま~す!
せっかくなので無茶も美味しく消費しました。

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2010.04.21【イベントレポート】

マッカラン14年 土屋守Select



マッカラン14年 
1995-2009
700ml 58.7度

モルトウイスキー大全14周年記念
Selected by 土屋守

Cask:バーボン
ボトリング本数:271

価格:9975円
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆

香り:ナッティ、クリーミーで甘い香り、時折僅かに発酵したような酸味も感じる。
深くするとシンナー系のツンとするアルコール感があるが、全体的にフレーバーはひっそりとしている。
加水するとミントやハーブ、青々とした草、パイナップル、香りが一気に開き、それに伴ってアルコールも。
時間の経過とともにミントやジンジャーの香りが強くなっていく、非常に面白い。

味:非常にパワフルな甘さの後で苦味、木樽の香り。
スパイシーで舌の上がビリビリ、麦系のビター感、奥に黄桃も感じる。
加水で蜜のような甘い口当たりに、甘い蜜は口全体にいきわたると、舌の上に少量の渋みも伴う。
鼻抜けで焙煎した麦感、ビター感のある長い余韻。


コメント:少量、またはトワイスアップにならない1:2程度の加水で。
マッカラン蒸留所のポテンシャルの高さを感じる1本。香りに現れるミントフレーバーが興味深い。
もうマッカランはシェリー系でしっかりしたものをグランレゼルバのように本数限定で、
ほかはバーボンでいいんでないかな・・・。


ウィスキー評論家の土屋守氏が、”モルトウィスキー大全”の14周年目のリニューアルを記念して、直接原酒を選んだというマッカラン、いわゆる記念ボトル。
マッカランがシェリー樽の価格高騰、数量減を受けて新たに作ろうとしているモノの方向性が良く現れているのだとか・・・

マッカラン=シェリーという先入観を無くせば、味わい深く面白いボトルであるように感じる。
まずはBARで一杯どうぞ、信濃屋さんでまだ売ってます。
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2010.04.10【イベントレポート】

マッカラン1969-2009



ゴードンマクファイル
マッカラン1969-2009
46度 700ml

Cask No,9368
Cask type 1st Fill Sherry

価格:24000円~30000円
オススメ度
☆☆☆☆☆☆☆

香り:プルーン、レーズン、黒砂糖、マッカランのお約束なシェリー系フレーバーに
イチゴ、蜜が滴る木、枯れたような渋みを感じる。
色のとおり香りからシェリー感しっかり、深くすればやや鼻を焼くアルコール感。

味:なめらかな口当たり、非常にふくよかで嫌味のない
透明感のある濃厚シェリー系フレーバー。
この透明感は近年のマッカランが使うスパニッシュオークではなく、アメリカンオーク由来のものだろう。
奥からビターでウッディな渋み、チョコレートや蜂蜜、少量のスパイス。

余韻は舌が潤うが、口奥に渋みが残る、喉からの戻りシェリー香も素晴らしい、
飲み込んでなおじわじわと鼻に抜けていくイメージ。


コメント:GMは実は商売下手なんじゃないかと思う1本。
お人よしっていうか、マッカランの60年代が2万そこそこってすごい安いでしょ・・・
味はオフィシャルのそれと比べれば、フレーバーはやや単調で、大きく広がるというほどではないが、
それでも60年代のマッカランを感じることは出来る。

ウィスキーの熟成年数の限界を考えれば、もうぼちぼち出なくなると思われる60年代。
公式か非公式か、GMが60年代のシェリーで出せるマッカランはもうない、
と発言したとされており、このボトルが60年代ラストリリースとなると言われている。

お手ごろ価格の60年代マッカラン、探せばまだあるCask9368仕様。
ちなみに私は今年の2月ごろ、職場近くのビックカメラでたまったポイント使って買いました(笑)
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2010.03.30【イベントレポート】

マッカラン12年(旧ボトル)



マッカラン12年
43度 750ml
(1990年前半から2005年頃の販売品)

価格:三浦半島沿岸沿いのとある酒屋で4800円
オススメ度
☆☆☆☆☆☆

香り:香りたつシェリー、蜂蜜、黒砂糖、ドライフルーツ。心がホッとするような、おいしさを予感させる良い香り

味:滑らかな入りから、レーズン、蜂蜜、しっかりシェリー。甘酸っぱく、ほのかな渋み。コクがあって美味。
余韻は上品な甘さが口の中に残り、程よく続く。加水すると少し中間のフレーバーがボケる感じがあるものの、悪くはない。


フレーバーの複雑さはそれほど無いが、過熟感が無く、甘さもくどくなく、バランスのよいモルト。
若干人工的というか作為的なフレーバーを感じるが、ロールスロイスと呼ばれる片鱗を見せてくれる。

数年前に終売となったマッカランの12年
好みにもよるが、現行のマッカランと比較するとその差は歴然

オールドと言えるか定かでない1世代前のボトルだが、終売になってから3~4年しかたっていないのに市場から姿を消してしまっている。
その前のボトルだとさらに旨いし、これが安定生産されていたってんだから・・・過去を美化したくもなる。
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2010.03.30【イベントレポート】

マッカラン10年 ファインオーク



マッカラン10年 ファインオーク
40度 700ml

価格:3000円程度
オススメ度
☆☆☆

香り:クリーミーな甘さがあるが、若干の若さ、トゲ、渋みのある香り。奥にマッカランを思わせるシェリーや蜜のような香りも感じる。

味:ライトボディだが麦芽、蜜、フルーツ、わずかにシェリー。中間からはとろりとした舌触りがあり、全般的にバーボン樽の個性が強い。
後味はまったりとした甘さ、その終わりのほうで薄めだがシェリーが出てくる(あまり良いフィニッシュではない)。
ボディが薄いのが最大の欠点、現行のマッカランだなと思う一品。

コメント:マッカランはシェリー樽100%に拘る、と公言しておきながら、ついにやってしまったバーボン樽原酒をブレンドしたマッカラン 。
マッカランだと思わなければいい酒・・・なのかな
マッカランに対する期待値が大きすぎるのかもしれない。
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2010.03.29【イベントレポート】

マッカラン10年



マッカラン 10年
40度 700ml

価格:3000円
オススメ度
☆☆☆

香り:湿った木、シェリー、微量の香ばしさと奥から蜂蜜、花のような香りもあるが、ひっそりとしている。

味:ライトな飲み口、シェリーの甘さ、控えめにビター、ウッディで、さらに控えめなスパイス、
当然戻りは弱い、余韻はビターチョコを食べた後のようにまったりとしている。

全体的に単調、純粋にライトな酒として飲むなら加水したほうが楽しめる。


近年のライト志向、及びシェリー樽不足の影響をモロに受けている銘柄、マッカラン。
あぁ、パーフェクトマッカランよもう一度と思っている人は少なくないのではないだろうか。
現行品は、何も考えずに飲むならまぁいいのかなという味だけど、シェリー樽不足が今後解消されることは無いので、
現在の超大量生産手法が改められない限り、ますますシェリーの薄いマッカランが世にでていくことだろう。
年間生産量600万リットル(増設工事後は800万リットル)という原酒の半分以上にシェリー樽を手配できるのはマッカランだからこそなせる業、出荷量で見れば素晴らしいと思うけど・・・。

10年、20年後に販売されてるマッカランを想像すると正直怖い。
購入するとすれば、飲み会の差し入れとかにどうぞ、たいてい喜ばれます。
(写真のボトルは飲み会のあまりモノです。)
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2010.03.28【イベントレポート】

マクファイルズ30年



マクファイルズ 30年
ゴードン・マクファイル
700ml 40%
(スクリューキャップ、1995年ボトリング)

価格:8500~11000円
オススメ度
☆☆☆☆☆

香り:トップノートから甘いベリーやシェリー、瑞々しいプラム、干し葡萄、
ウッディな渋み、アルコール感もある。ワインのような印象さえ受ける香りだ。
空気に触れることでさらに多くの香りを感じることができる。
40度ながら薄っぺらくなく奥行きを感じさせるのは、さすが30年熟成のなせる業か。

味:まるでワインのような口当たり、じんわりとシェリー感が広がっていく。
ベリーやカシスの甘酸っぱさ、オールドシェリー感もある、本当に僅かな硫黄、
香りからするとボディが弱いのが残念。余韻は渋み、後からビターチョコ、
口の中はドライでもウェットでもなく程よい感じ。
フルーツの甘酸っぱさが少し残り、口の奥のビター感が持続する。

コメント:蒸留所不明のモルトだが、中身はマッカランと言われているボトル。
キャップを開けたところにボトリング年月日の印字があり、1995年3月21日のボトリングとなっている。
つまるところ、マイナス30年は確定なのでパーフェクトマッカラン世代、それも60年代前半の原酒が使われていることになる。

とはいえさすがにGMの40度モノ、香りは素晴らしいがボディに難が・・・GM味出てるし。
飲みやすいがもう少し勢いがほしいところ。
カスク派ならなおのこと物足りなく感じるだろうが、悪いボトルでもない。
昔のバルヴェニー(80年代末期頃)の味に似ている印象、やさしく甘い。
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くりりん

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