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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2010.12.22【日記】

GMポートエレン1980-1997 #5105~5110 64.4%



GORDON & MACPHAIL
“CASK”
PORT ELLEN 1980
(ポートエレン 1980)

Aged 16 Years
700ml 64.4%

Distilled; 1980/11/19
Bottled; 1997/5/
Cask No, 5105~5110
Cask type, ????

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆


 
 
香り:ピーティー、酸味も感じられる。塩水で湿ったピートの塊、柑橘系(グレープフルーツ)のような香りもある。
アルコールは64%と高度数だが、度数ほど鼻へのアタックは無く、ポートエレン“らしい”香り。
徐々に香水感、粘土、剥きたての牡蠣のようなフレーバーも出てくる。
 
味:ヨードを伴う甘い口当り、グレープフルーツ果汁、ほのかに薫製した肉の脂の甘み、。
ピリピリとしたスパイスの刺激と共にじわりと甘い蜜のような盛り上がりがある、これは面白い。
度数と熟成年数ゆえか、アルコールの角、少し荒さを口内で感じる。鼻抜けはピートスモーク主体、
余韻はしばらく甘さを感じるが、徐々に少しの塩っ気、シリアルのようなビターさが甘さを引き締め、口奥には燻したピートが程よく残る。
この最後に感じられるピート感が強すぎず、むしろ儚い感じで全体のバランスに貢献している。

 
 
コメント:頂き物のポートエレン。いやもう、今年はブログをはじめて以来こうして皆様から色々モノを頂き、大変ありがたい限りです。
ブログ等も盛り上げていただいていますし、くりりんは皆様の愛で日々のモルトライフを生きております。
今回のモノも、いただいたからには全力でテイスティングさせていただきます。
 

GMのカスクシリーズ。GMカスクのポートエレンは、1978の61.1%、61.6%と飲んでいますが、どちらも良いです。
また、現行品も含めて他にもいくつかGMのポートエレンを飲みましたが、中々良いモノが多いように思います。
GMのどシェリーはあまり好きではないですが、こういう味わいのあるボトルは良いですね。
 
さて、今回のボトルの総括ですが、近いものとしては70年代後期や80年代のカリラに似た傾向のある、ようするにポートエレン“らしい”ポートエレンだなと感じます。
その中でも面白さとしては甘さ、フレーバーの変化もありましたし、中間の盛り上がりがいい感じです。
さらに余韻に程よく、柔らかさすら感じられる、燻したようなピートのビターさ。
余韻を完全に潰すわけでもなく、無視されるレベルというわけでもなく、全体を引き立てるような味付け。
最近だと、こういうピート感が出ているボトルってホント無いんですよね・・・。
 

いやー、大変楽しませていただきました。良い夜を過ごすことが出来て満足です!



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8時くらいから飲んでます。登録不要、入退出制限なし。
ただ単に集まってのみたいだけなのです。
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2010.12.06【日記】

ボウモア10年 テンペスト ”バッチ2” 他



(写真真ん中がバッチ2、左はバッチ1、ケースはバッチ2のもの)


BOWMORE
TEMPEST
(ボウモア・テンペスト “バッチ2”)
 
Aged 10 Years
700ml 56%
Small Batch Release No,2
 
価格:2010年12月4日時点日本未入荷
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

テイスティングはWhisky link に記載 ←クリックでWhisky link に飛びます。


モノは三鷹のBURNSにて。2010年12月現在日本未流通ながら、ウィスキーエクスチェンジで直接買い付けたモノ。

個性としてはバッチ1より弱くなった感がありますが、バランスはしっかりしており、味の傾向も似たものがあります。
バッチ2のほうが序盤にオーク感が少し強いか・・・という印象です。
それ以外は1990年後期から2000年にかけてのボウモアの安定感、新時代のボウモアの力が良く出ていると思います。
後半にかけてじわりと出てくる南国感が良い味出してます。

限定ボトルの場合、ファーストロットとセカンドロットで味が変わってしまうというのは良くある話ですが、今回のテンペストの場合は大きな変化はないようです。
今後、時間経過でどのようになっていくか・・・少なくとも悪くはならないでしょう。
 



さて、話は変わりますが、以下は先日一仕事終えた記念に購入した我が家の新入荷ボトル。



左)Signatry Vintage Straight From The Cask
  Selected by La Maison du Whisky
  CAOLILA 1976-2001  Aged 25 Years  59.9%
右)Provenance  PORT ELLEN 1982-2000  Aged 17 Years 43%


10年ほど前にリリースされたボトルたちで、当時から飲まれていた人たちにしてみれば懐かしいボトルなのではないでしょうか。
カリラは今ではなかなか手に入らない1976ビンテージ。そして何気にメゾン向け。
ポートエレンも同様に1982と80年代ビンテージながら17年熟成と、なかなか手に入らない10年代熟成期間モノ。
値段も2本で2万と、当時価格ないしちょい安めくらいだったのでGOしてみました。
 
カリラは既に開封済みですが、70年代らしくヨードがしっかりあります。
香りで酸味のアタックを強く感じますが、加水でエステリーなフルーツ感が出てきて、
余韻はピートで燻したようなビターさがあり、なかなか面白い一本だなぁという感じです。

 
ポートエレンは・・・どうなんでしょうね、優しい味わいというハナシがシングルモルトナビにのってましたが、
個人的にはポートエレンはカスクでギスギスした感じよりも、透明感のある塩や儚いピート感があるとストライクゾーンなんで、
加水の妙を期待したいところです。まぁシェリー系なんで多くは期待していませんがw
あと43%でノンチルフィルターするなよと(汗)、めちゃくちゃ澱が出てるし・・・

とまぁ、この辺もそのうちしっかりテイスティングしていきます。



 
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2010.08.16【イベントレポート】

SMSポートエレン1982”N,NAKAMURA”



Scotch Malt Sales
“TASTER”
PORT ELLEN 1982
(ポートエレン1982)

700ml 57%
Aged 27 Years

Distilled: 1982
Bottled: 2010
Cask type: Refill sherry
Bottle No: 002/156

“Selected by N,Nakamura”


価格:27000円前後
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:柑橘系ではないフルーツの皮(リンゴや洋ナシが近い)、塩っぽさは鋭く感じる。
焼いたスルメ、ピート薫香、アルコールの刺激も。奥からやや香水感、桃、時間と共に塩は醤油っぽく感じるようになる。

味:口当りは粘性のあるフルーツ感だ、甘みのあるグレープフルーツや海草、ピート(というよりは土っぽさ)、中間から塩がしっかり感じられる。
度数を考えれば柔らかさのあるボディで、じわりと広がっていくフレーバー構成。
鼻抜けしっかりで、余韻はややドライ、黄色いフルーツと口奥にビターなピート感が残る。


コメント:キャンベルタウンロッホにて。本BARのマスター、中村氏がチョイスしたポートエレン。
まず飲まれた方の共通する印象として、リフィルシェリーカスクながら、シェリーっぽさがあまり表に出ていないというのがあり、総じて評判の良いボトルです。
私も「おぉ、82のポートエレンで、このレベルのモノがよくでてきたなぁ」と。

リフィルシェリーとしても悪くない樽を使ったのでしょう、樽由来の成分が酒質を底上げして、特徴もうまく残っています。
生木のような嫌味も出ず、ギスギスした硬さもなく、非常にバランスの良いところと感じます。

中村氏は選ばせて貰ったサンプルが良かったんですよと、ご謙遜されていましたが・・・いやいや流石のチョイス、感服いたしました。
正直なところ、私は最近リリースの続く80年代閉鎖間際の無駄に高いポートエレンであれば、カリラでいいじゃんと、
何か特別な思い入れが無い限り、80年代はポートエレンをチョイスすることにアドバンテージを見出すことが出来ないと感じる嗜好(思考)の持ち主なのですが、
こういうのを飲まされてしまうと、ポートエレンにしてもぐらっときてしまいます。


ちなみに私は、キャンベルさんで飲む前、確か1週間ほど前ですが、
ハセガワさんに開きたてほやほやの試飲があったので、そちらで軽く予習して、今回の注文となっています。
時間の経過でどう変わるかについては、後半に少し香水感が出てきたなというのと、
ピート感も開けたてはもう少しはっきりしていたなという感じです。

したがって開けたては、どちらかというと以前飲んだOB長期熟成ラガヴーリンのような印象があり、
時間の経過した今回は、後半に「あ、ポートエレンっぽいな・・・」というところも感じ取れました。


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2010.08.15【イベントレポート】

GMポートエレン1978-1994(16年)

  

GORDON & MACPHAIL
“CASK”
PORT ELLEN 1978
(ポートエレン 1978)

Aged 16 Years
700ml 61.6%

Distilled; 1978/4/21
Bottled; 1994/5/??
Cask No, 2697
Cask type, Sherry

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:乾煎りした麦、蜂蜜、黒かりんとう、香ばしく甘いフレーバーに、微量の硫黄を伴う。アルコール感は度数からすれば適度。
時間と共にスポンジケーキ、奥から若干の生木っぽさ、植物の青さを持ったトゲもある。

味:少し香ばしさを伴う甘酸っぱさがじわっと広がる、やや粘性、ブラウンシュガー、オレンジ、
フレッシュでフレーバーの角はしっかりしており、まるでスペイサイドモルトのカスクのよう。
鼻抜けに僅かなピート薫香、干した草、もどりは黒砂糖や乾いた麦、ピートも若干含んでいる。
香ばしさとビター、スパイスが盛り上がって僅かに残る。塩は・・・あったのだろうか、あまり感じなかった。


コメント:キャンベルタウンロッホにて。個人的に非常に感慨深く、今だからこそ飲めるモルト筆頭な1本。
ポートエレンの1970年代で、そして短期熟成の16年もの、さらにシングルカスク&カスクストレングス。
これは・・・希少価値を考えるとかなりのモノですね。

つい最近入手したそうですが、本来61.1%と言われて購入したところ、61.8%が来て「なんじゃそりゃ!」「ゴメン、見間違えてた」
(某氏のお話によると、61.1%のほうが評価は高い)
という、海外の方の非常にアバウト(ほんとかよw)なエピソードを含んだボトルだそうです。


印象としては、全体のバランスは悪くないものの、あまりポートエレンらしくないなぁという感じ。
樽はおそらくリフィルのシェリーと思いますが、ブラインドで出されるとこれは判別不可能、最後のピート感が唯一の特徴でしょう。
方向性としては、香ばしさのあるかりんとう系で私好みです。欲を言えばもうひとつ何かほしいところですが・・・

とはいえ、飲みたいなと思っていた若いポートエレンの70年代を飲めたので、満足感はバッチリでした。
味的には☆6ながら、希少性や私自身の満足感を加味して☆7です。
後は、旨いと言われている同CASKシリーズの61.1%仕様を飲んでみたいっすね。



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2010.07.27【イベントレポート】

CHポートエレン1980-1996(15年)

 

CADENHEAD’S
Port Ellen
(ケイデンヘッド ポートエレン 15年)

Aged 15 Years
62.8% 700ml
Distilled: 1980
Bottled: 1996 July

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆


香り:上面にグレープフルーツや南国系、蜂蜜とレモン等の黄色いフルーツの皮の香りに、
ニューポット質を伴う青い麦感を感じる。ややアルコールの刺激も。
その後後ろから香水感(クライヌリッシュ系)が前に出てくる、ややワクシー。
最初に感じた南国系を伴うフルーツ感はすぐに消えて、まるで別物のようになる。

味:やや粘性のある口あたりに、広がる香水感、グレープフルーツ、ボディは60度OVERのハイプルーフらしく、
意外としっかりしている。若干の植物質に梅やレモン等の甘酸っぱさ。
後半はスパイスと、本当に少しずつピート感が出てきて、飲むほどに口奥に蓄積していく。
鼻抜けはクリーンでわずかな磯の香り、余韻はややドライでフレッシュ、煮干やほのかな潮っけを伴う


コメント:BURNS(三鷹)にて。口開けでのテイスティング。
まず非常に面白かったのが、最初上面にあった南国を含んだフルーツ感。
状態確認のため、少量テイスティングしていたマスターと二人で驚いてしまいました。

く「あれ、なんか黄色フルーツというか、南国系ありますね、これ。」
マ「あ、ホントですね。なんかフルーツ感ですね。」
く「皮っぽいような・・・(グラスステイ中)・・・ん?なんか香水っぽくなってきた。」

という具合で、比較的早く消えて行ってしまったフルーツ感ですが、それは確かにありました。
ポートエレンで南国ってのは聞いたこと無いですが、60度にしては香りだちで儚く、
後ろから目覚めた香水感にかき消されてしまったようなそんな印象。ニューポット質も若干感じられたことから、若さ由来の何かだったのでしょうか。
次に飲むことができたとき、どういう変化をしているか楽しみです。

閉鎖間際の80年蒸留とはいえ、貴重なポートエレンの短熟ハイプルーフ。
知っている限り、ポートエレンで20年未満の熟成のハイプルーフは、GMとケイデンで4~5種類くらいしかなかったと記憶しています。
機会があるなら、飲んでおいて損はないボトルですね。そういう意味も込めて☆7を進呈!


そして今回はさらに貴重な体験、上記のとおり口明けをいただくことができました。
それも・・・
マ「今日くりりんさん来るっていうんで、時期もちょうど良いからHPに開栓予告だしておきました」
と、私が来店する日に”本日のニューボトル”スペースに本ボトルがスタンバイ。

マスター、ありがとうございます。
黒さが少し和らいだ気がしました。
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2010.07.19【イベントレポート】

BBRポートエレン1982@87Malt Night

 

BERRY BROS’ & RUDO
BERRYS’ OWN SELECTION
PORT ELLEN 1982
(BBRポートエレン 1982)

700ml 55.6%
Aged 25 years
Distilled:1982年
Bottled:2007年
Cask No,2470&2472

オススメ度(7+α)
☆☆☆☆☆☆☆★
※★は要検討項目


香り:海の磯、古い倉庫、ニボシ、クランベリー、やや粘性を持ったシェリーの甘さと、
ピート薫香が渾然一体となっている。甘さと燻し香に若干の塩分を含んだ香りは鰹節のよう。
強めにピートを焚いたポートエレンの足りない部分を、シェリーが補っている印象で旨さを予感させる。
純粋なアイラシェリーとしては、少し独特な香りもあるように思う。

味:口当りからガツンとフレーバーが広がる。無糖のイチゴジャム、煮詰めたドライフルーツ、そしてスモーク。
クリーミーというよりはタール系で、舌にねっとりと絡み付いてくる。動物的な脂も少々。鼻抜けにピート薫香とベリー、薫香が強めに抜ける。
余韻にかけては舌上にジャム感を残しつつ、口奥に皮付き葡萄、ニボシ、ビターチョコ。


コメント:いわき@87Malt Night!!にて。フリーテイスティングで、タケモトさんからの提供ボトル。
まるでロングローのシェリーを思わせるようで、甘酸っぱいベリーとピート薫香が競演している。
全体的にバランスが整っているポートエレン。ポートエレンは70年代と中心にいくつか飲ませてもらっていますが、
正直なところ、80年代のポートエレンは力を失っているというのが自分の中の評価で、長熟であってもあまり惹かれるモノは無い・・・
と思ってしまっていのですが・・・いや、コレには驚きました。アイラ好きには是非飲んでほしい1本です。

香りのところでも書いていますが、強めのピートとボディ全体の中で(特に前半部分)で作用しているシェリー感が非常に良いです。
シェリー感で足りない部分を補って、下から底上げしているという感じです。
何より80年代でこのシェリー感というのも良いですね、上乗せ、作為的な感はほとんど無いです。良い樽をつかったのでしょう。

BBRらしく2樽を合わせたシングルモルトのカスクストレングス。加水版もあるということですが、この味ならカスク版を探したいです。


なお、自分の評価は☆7という印象でしたが、当日飲んだボトルたちが10点を中心に伝説級のボトルでしたので、
単体で飲むとまた少し違う印象があるかなというイメージで、要検討項目1点分追加です。


~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~

Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで

Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで

Part3,SRボウモア1966/84からSRオード1962/84 第1部ラストまで

Part4,第2部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006 キングオブダイヤまで

Part5,第2部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで

Part6,第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通(くりりんの奇跡)からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで

Part7,第2部ブラインド4本目、ゼニス・ローズバンク15年からフリーティスティング途中まで。録音終了


~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~

【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(6) ←この辺です。

【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)

【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)

【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
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2010.07.08【イベントレポート】

OBポートエレン3rd 1979-2003(24年)



PORT ELLEN 3rd RELEASE
(ポートエレン サードリリース)
Aged 24 Years

57.3% 700ml
Distilled in 1979
Bottled in 2003
One of only 9000 bottled
Bottle No, 5224

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆


香り:アルコールの刺激、塩、ややワックスを含む香りが上面にある。
新鮮な牡蠣、奥からレモンのような爽やかな海の香り。ピートスモークも出てくる。
透明感があり、確かな旨みを感じる。時間と共にピートが強さを増してくる。

味:塩分濃度の低い海水を口に含んだよう。新鮮な牡蠣、塩とピート感がしっかり。
舌上にピリピリとしたスパイス。辛口で気持ちの良い塩っ気のあるモルトだ。
ボディは盛り上がるというより、透明感があってフレッシュに広がるイメージ。若干のオイリーさを伴う。
余韻にかけてはグレープフルーツの皮、微量のヨード、海草、鼻抜けに潮の香り。スパイスとバランスの良いピート薫香を口奥に感じる。

コメント:プレジールにて。オフィシャルの3rdリリース、現行系のお手本のようなポートエレン。
スペイサイドのようなフルーティーさはなく、ピートが強めに炊き込まれた、どちらかといえば近年(80年代)のベクトルで仕上がっている。
塩、スパイス、ピートの3点のバランスが良く、全体としてうまくまとまっている。

これはこれで旨い、それ以上に・・・贅沢だが、生牡蠣の上にかけて食べたい。


なお、70年代のポートエレンのリリースはほぼなくなってきた。
最近は80年代、それも閉鎖間際の83年のリリースが主体となりつつあるが、これも値段が明らかに高く、またタマも少ない。
熟成年数を考えれば当たり前の話なのかもしれないが、飲めるうちに飲んでおきたい。
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2010.07.03【イベントレポート】

CARATOポートエレン1977-1993



CARATO
PORT ELLEN(ポートエレン)
40.0% 700ml

Aged 16 Years
Distilled: 1977
Bottled: 1993
Cask type: Sherry wood

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


香り:ひっそりとした香り立ちだ。柑橘系、グレープフルーツのフレーバーを感じる。
奥からは麦のクリーミーさ、松脂やヨーグルト、ピートの燻しを感じた後で微量のヨードがある。
時間と共にワックス、微量の香水感もあり、実に面白さを感じるフレーバー構成だ。

味: グレープフルーツジュースのような口当り、スムーズで中間からクラッカー、塩っ気がじわじわ、
そして余韻にかけて柔らかいピートが存在感を出してくる。
口奥にピートの燻しを感じつつ、微量のハニーシロップ、オレンジやグレープフルーツの甘酸っぱさが鼻に抜ける。

コメント: 先日タケモトさんも紹介されていた、CARATOのポートエレン16年
若いポートエレンで70年代というだけでも貴重だが、それも16年という比較的若い熟成年数でボトリングされているところが注目ポイント。
ボディは全体を通して華奢、加水で40度である点を加味しても、その線の細さがポートエレンらしさ、どこか儚さを感じさせる。

しかし若さゆえか、それともこの年代だからこそか、没個性的にならないその輪郭は、ハッキリしていてフレッシュさもある。
色が白く線の細い、しかしはつらつとした女性を連想させるモルトである。


タケモトさんのテイスティングノートはこちら

なお、CARATOというボトラーズについては・・・詳しくはわかりませんでした。
ただ書かれているイラストはゴッホのひまわりをモチーフにしたモノらしいです。

…うぅ、コメントが寂しい!

ただ睡魔に勝てないので今夜はこの辺で~
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2010.06.22【イベントレポート】

OMCポートエレン1976-2001(25年)



Douglas Laing
Old Malt Cask
PORTELLEN(ポートエレン)

Aged 25years
700ml 50.0%
Distilled 1976.3
Bottled 2001.4
Bottle 1of 522

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


香り:ややしけったピート、グレープフルーツ果汁、弱めだがバター感が前面にある。
ポートエレンというよりはブローラに近い印象だ。続いてニボシ、麦芽、全体的にクリーミーで徐々に塩っぽさも感じる。

味:グレープフルーツ系のフルーツ感、ピール、僅かな酸味はヨーグルト(乳酸系)。
渋みを伴いつつ中間から動物系の脂(スモークサラミ)、ピート、土っぽさが現れる。
そのままピート薫香が強めに作用し、余韻もそのままで続いていく。
あまり塩は感じなかったが後半が少しボケているようにも感じた、開封後暫くであればあるいは・・・

コメント:三鷹BURNSにて。ちょうど1ヶ月前くらいに飲んだモノ。
今日は第10回の某企画が立ち上がったことと引っ掛けて、オールドモルトカスクから1本です。


このポートエレンに使用された樽はシェリーでもリフィルでもない、おそらくはバーボン系・・・
一樽から522ボトリングはパンチョンだろうか、中々面白い仕上がりだ。
その印象としては、フレーバー構成からブローラに近いイメージを持ったことと、
ピートの強さが80年代のポートエレンを髣髴とさせたことをはっきり覚えている。

中間の広がりは単調というか、ピートで底上げされていたとはいえ弱さも感じるので、ポートエレンらしいといえばらしいが、
70年代のモノとしてはちょっと持っていたイメージと違うかなーというところ。

このころのポートエレンを一気に飲み比べ出来たら面白いだろうなー
今度BURNSでやろうかな、70年代だいぶ残ってるみたいだし。
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2010.05.28【イベントレポート】

RareMaltsポートエレン1978 20年



レアモルト ポートエレン20年
1978-1998
700ml 60.9度
Bottle No,5467

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:非常にフレッシュな潮の香り。透明なエメラルドグリーンの海が広がっている。
ほのかにレモン、クリーミーな微量のピートスモークが後から。

味:口当りにほのかな麦感があったあと、フレッシュな潮がやってくる。
続いてスパイシーで口奥にほのかなピートが蓄積する。潮とスパイスの裏のボディ感は透明で、カスクだが重さはそれほど感じない。
鼻抜けにも潮の香り、余韻は塩バターでじわじわと口の中で溶けていく。

コメント:BURNSにて。潮とスパイス、微量のピート、この3点のバランスが素晴らしく、それだけで語れてしまう。
例えば他にもフレッシュな塩っ気を持つウィスキーはあると思う、しかしこの余分なモノのなさが逆に良い。
真夏の夜に飲んでも爽やかさを感じることが出来そう・・・


塩!って感じだけど、この塩っ気がうまいんだよね、とマスター。

ヘタにピートでいじくってない、こういうポートエレンは大歓迎だ。
☆8はあげすぎか・・・でも美味しかったからよし!
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2010.05.10【イベントレポート】

SSポートエレン1969-2001 31年



シルバーシール
ポートエレン 31年
40度 700ml

Bottle No,105/156
蒸留:1969年9月
瓶詰:2001年3月

価格:某ショップでは10万↑の値段が・・・
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆


香り:ひっそりとしている。麦感、塩っ気、土、微量のピート薫香。
全体を通してアルコール感の無い、穏やかでやさしい香り。

味:クリーミーな口当たり。ヨーグルトやグリーンマンゴーのような甘酸っぱさ。
ボディは華奢で40度ということを加味してもそれほど広がらない。
中盤に微量のヨードが現れるが、穏やかなピートが前に出てきて消える。
余韻はくすぶったピート香、麦の香ばしさ。適度にドライでやさしく短い。
香りに続き、味も全体的にフレーバーがおとなしい。

コメント:BURNSにて。貴重な60年代のポートエレン。
バランスは良いし美味しく飲めるが、「これだ!」という強みが感じられなかった。
まぁそういう意味では、ポートエレンらしいポートエレンと言えるかもしれない。



個人的な意見を言えば、この手のボトル(モルト)は事前情報によるプラシーボ効果が発生しやすいように思う。
今回のポートエレンにいたっては、
“60年代”“シルバーシール”“閉鎖蒸留所”“ポートエレン”“アイラモルト”
付加情報だけで何役いってんだというハネ満モルト。

(極論、モルトの価値は美味しく飲めるかどうかなので、付加情報もモルトの強みといえば強みなのだが・・・。)
こういうモルトの場合、ブラインドテイスティングで飲むことによって、また違った評価を受けることが出来るという印象。

値段についてどう思われるかは、それらの評価しだいということで。
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2010.04.27【イベントレポート】

ポートエレン1980-1997



ゴードン・マクファイル
ポートエレン
40度 700ml
1980-1997

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆

香り:トップノートでは柔らかい甘さのある香り。
やさしいピートにヨード香だ。ややクリーミー、塩や麦の香りはあまり感じない。
加水で麦感が前に出る、柑橘系フルーツの香りに、ユーカリや植物系の香りもある。
ピートもあり、麦感とうまくマッチしたバランスの良さを感じる。

味:クリーミーで麦やナッツの香ばしさ、微量の海草、
ボディは華奢で味はあまり膨らみが無いが、それがポートエレンらしさとして感じることが出来る。
80年代ながらピート香りの上乗せ感が無い、スペイサイドモルトのようなイメージを持つ。
余韻はピートが徐々に蓄積していき、ほんのりとした塩っ気とピート由来のビター感がある。

コメント:これもまた以前紹介した真実のポートエレンに近い。
40度ということでさらに柔らかい仕上がりとなっている。アードベックのブラスタや、
ラフロイグ15年のピートを弱くしてボディを華奢にしたような印象。
味からはあまりフルーティーさを感じない。
今となっては、このボトルの味のふくらみの無さが、閉鎖に向かいつつある
当時のポートエレンの儚さ、力の弱さとしてよく現れている。

また、先日GMCCのポートエレン1982を飲んだが・・・これは80年代、閉鎖間際のポートエレンだった。
ピート強かったなぁ、ボディはピートでつぶれてて華奢なんだかピーティーなんだかよくわからなかったし。


ちなみに漫画レモンハートの10巻では、同ボトルの1970-1989が紹介されている。
幻となりつつある本来のポートエレンの中で、さらに幻の年代となりつつあるボトルだが、
年代から推測するに、上記ボトルのさらにピート感が柔らかく、麦のフレーバーが厚く、
まだ中盤のフルーティさもあったボトルであろう。

漫画のほうはというと、死んでしまった友人のために、メガネさんがポートエレンを海に流すシーンがなんとも味がある。
この年代のポートエレンは一飲の価値ありだが、漫画も一読の価値あり。
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2010.04.01【イベントレポート】

ポートエレン23年 1978-2002



シグナトリー
ポートエレン23年
(1978-2002)
700ml 56.6度
Cask No,5349 Bottle No,61/232 

オススメ度
☆☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:トップノートで潮や醤油のような香り、フレッシュな印象だ。
続いてクリーンでアルコール、加水で奥からシトラスや花のような香りがふわりと出てくる。

味:やさしい口当たりからじわじわとフルーティーさ。あまり熟していないメロンや桃、柑橘系ではない
華やかなフルーツの味が広がっていく。このじわじわ感はちょっとすごい。
カスクストレングスだが、味わいの中でボディが本当に細い、華奢という表現がぴったりくる。
余韻にかけては、ヨードやスモークが鼻に抜けていく、ややビターで花や少量の梅もあるような複雑な余韻

まるでスペイサイドモルト、潮のような香りがアイラモルトであることを主張しつつも、特級時代のカーデューのような華やかさがある。
パラディのマスターいわく”真実のポートエレン”。まさに貴婦人と呼ぶにふさわしい味。


近年リリースされている閉鎖間際、80年代のポートエレンとはまったく異なる味わい。
非常に華やかで、過度な自己主張は無く、はかなく・・・華奢なボディ。
80年代のポートエレンを否定するつもりはないし、アイラ系のピート感やスパイス等のフレーバーがツボにくるものもあるが、どこか作為的な感じが否めない。
このはかないというか、華奢な姿が、ピートや味付けで着飾っていない本当のポートエレンだという。

このモルトを飲めてよかったと思う一本。
味わい深く、美味いなぁと思えるモルトというだけでなく、
これで最近のポートエレンを飲めば、また違った見方ができるはずだ。

オススメ度は味的に☆8ながら、勉強という意味をこめて☆9!
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くりりん

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