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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2011.09.27【イベントレポート】

【87Malt Night 5th】参加レポ(下)

レポート第三回です。
 

会はメインラインナップが終了し、フリーテイスティングに入ったところ。




フリーテイスティングでは、ここまで飲んできたボトルを再度おさらいするもよし、
タケモトさんが持ち込まれた数々のボトルのほか、参加者が持ち込んだボトルを含め、すべてのボトルをフリーで楽しめました。

また、Hiragaさんが持ち込まれた極上の葉巻を別室で楽しまれるもよし、
差し入れられた数々のおつまみ(どら焼き、チーズケーキ、ドライフルーツ、手作りチョコ、やる気マンマンのチーズ・・・etc)
に舌鼓を打つもよし、もちろん参加者同士で語り合うもよし、
まるで今日ラインナップされているウィスキーの極上の余韻のような、そんな時間になりました。




(差し入れのあったどら焼き、参加者絶賛のただならぬ旨さでした。)

 

なお、ここではまたしても”あの夏の日の再来”な企画が実施されました。
そちらについて許容できない方々がその光景を見られてしまうと、
卒倒ないし軽く殺意を覚えることは間違いないかもしれません。


よって、ここから先は良識のある良い大人だけの時間、R-20とさせていただきましょう。
CEROだと何指定でしょうか、XXX指定でしょうか(笑)
 


 

フリーテイスティング1本目、ここからは皆様ばらばらですが、
くりりんのチョイスはタケモトさんのオススメ、バッティングと加水の妙を味わえる極上の1本。


GM SECRET STILLS
Distillery No: 02 Release No: 02
(クラガンモア)
Speyside 1966-2006
46% 700ml





 


最近ブレンデットや加水やら、改めて色々と飲みなおしてみて、
ハイプルーフ&シングルカスク至上主義に偏り勝ちだった考えが改められていたところでしたが、

このボトルは、まさにシングルカスクでは困難であろう上質なフレーバーのバランスが、
3つの樽によるバッティングと加水によって形作られており、
一口飲んだ限りでは、スムーズな味わいでガツンとくる印象は無いものの、
1口目より2口目のほうが特徴が良くわかり、香りもシェリーや林檎、微かな樽香を伴いながら複雑かつ芳醇。


味わい深い、とはこういうモルトのことを言うのでしょう。
以前BURNSで飲んだグレンファークラス1959・クリスマスモルトもバッティングの46%加水でしたが、
個人的にはあれがファークラスとしては最強でした。
やはりブレンドしかりバッティングは、モルトの旨さ、味わい、奥深さをより高める、単純にして最も難しい手段なのかもしれません。


 

お次は今人気沸騰中のベンリアックです。
シグナトリーのカスクストレングスコレクション、
ベンリアック1966-2008 43.9%
 


 

 

70年代、60年代の長熟ベンリアックといえば
桃や熟したピンクグレープフルーツ等の柑橘系を伴う、底知れぬフルーツ感ですが、
このベンリアックは桃は桃でも白桃と林檎系のフルーツ感で、
香りは大変すばらしいものの、若干味に水っぽさ、ボディの弱さがあり、
うーん、コイツぁシグナトリーっぽいなぁと、贅沢な感想を覚えてしまいました。
(ここまで50度、60度、ハイプルーフを飲み続けていたのでそれも当然かもしれません。)
 

しかしこの贅沢な感想が、次の一手を生み出します。



そう、この出会いは必然・・・

 


前回、87Malt Night 4th では、ハイボール研究会なるものまで立ち上げて、
名だたる伝説のボトルたちをハイボールにし、ベンリアック1976(for BBI)に、
ボウモア(DT 1968-2009)やらベンリアック1968(for KOBE)
をフロートする試みまで実施してしまったわけですが、
 

このシグナトリーのベンリアックをハイボールにし・・・
水っぽさのあるボディを補うため、味と樽の強い伝説のベンリアック1968(for KOBE)をフロートすることで、最強のハイボールができるのでは・・・
 


 

 

この発想から、残りのフリーテイスティングはハイボールタイムに突入していきます。
1~2杯のハイボールを回し飲みし、新しい可能性にチャレンジです。


まず、上記のベンリアック66&68ハイボール
ベンリアックのハイボールが殺人的に旨いことは、前回の4thでもUstreamの生放送でも、
大々的に宣言しているところですが、このハイボールは白桃&林檎系フレーバーと、
黄桃&トロピカル系フレーバーが渾然となって、爽やかかつ上品に口頭を突き抜けていきます。


前回ハイボールにしたときも驚かされましたが、このフルーティーフレーバーと炭酸の相性は、もはや兵器のレベルです。

 


これをやってしまうと後は行け行けどんどん。


 


最初の1杯としてラインナップにあった、グレンブローラのハイボールに、ブローラ30年をフロートした、スーパーハイボール。
ブローラハイボールは旨い!!と、射命丸さんお墨付きなのですが、グレーン、いわゆるブレンデットが入ることで、
バランスの良いハイボールの基礎、下地があるところにブローラのピート感が乗っかって、これまた旨いハイボールに仕上がっています。

 



前回、4thのときはストレートでは旨いけどハイボールにしたら、「つまらない」と不遇の扱いを受けてしまった
パーフェクトドラムのウェスタンハイランド 1965-2010

今回のフリーテイスティングのラインナップにあった、プライベートボトリングのスプリングバンク1972をハイボールにし、
このウェスタンハイランドをフロートしてみようじゃないかと。

スプリングバンクといえばナッツやレザー感のほかに、ベリー感がひとつフレーバーのキーになると思うのですが、
このスプリングバンクハイボールはベリー感が背面からじわじわ出てくる味わいで、バンクらしさもしっかりあり、
なかなか旨いハイボールに仕上がって、これまた好評です。
(どっちもストレートで飲め、という声が聞こえてきそうですが。)


 


 

さて、ここまでやってしまうのか、という声が聞こえてきそうな
最強のグレンギリー1971のハイボール、この1本を開封するにあたっては
「また1本、このギリーがこの世から消えてしまった。。。」と惜しむ声さえ聞こえてきたボトルで、ハイボールにトライしてしまいます。
 

さらにはセスタンテ・グレンロッシーのハイボールに、
個人的には最強のミルトンダフ、アンテイカーサ・ミルトンダフ1966もハイボールにしてしまい、
87Malt Night 4thを超える究極のハイボールタイムが実現しました。
 


 


 


シェリーはハイボールに合わない、難しいというのが定評ではありますが、
合うボトルについては、シェリーの渋みや嫌味なフレーバーが冷やされることによって、
炭酸が加わることによって軽減され、非常に綺麗なシェリー感を味わうことが出来る、

今回のギリー、ミルトンダフは大変すばらしいシェリー感であり、
さらにギリーに関してはガツンと強めのピートが良いアクセントになり、これまた旨い一杯に仕上がっています。



冷やすことで香りがたたない、というのはロック等でボトルを飲む際の注意事項として挙げられるわけですが、
ここまでフレーバーがしっかりしたボトルについては、逆に綺麗なフレーバーが感じられるようになる、
冷やされることで雑味が抑えられれ、もともと強かったフルーツであったり、シェリーであったり、ピートであったり、
そのボトルの良しとするフレーバーがしっかりと感じられるようになる。
また、その冷えたフレーバーが、喉を通るにあたって体温で暖められ、戻り、フィニッシュとして発散する。
 

ストレートで散々飲んだ上での話ではありますが、ストレートとはまた違ったフレーバーの感じ方は非常に新鮮であり、
ハイボールも馬鹿に出来ない!!
 

改めて新しいウィスキーの楽しみ方、スタイルの可能性を再認識したひと時となりました。



87malt Night 5th締めの時間である、23時を迎えようと言うころ、
kssiさんがニヤリと笑っておもむろに1本のボトルを取り出しました。

「開けられないので、ここで是非開けたい!」

私にとっては、福岡は小倉のSTAGさんで飲ませていただいた以来の懐かしいボトル。
ムーンインポート取扱いのブルイックラディ10年のフルプルーフ。
 


 

 

ブルイックラディ蒸留所全盛期ともいえる、1970年代前後の原酒が使われたボトルで、
林檎を思わせる上品なフルーツ感は、今のブルイックラディは何なんだと思わされる一本。


「くりりんさん、是非開けちゃってください!」と言うkssiさんに対して、
この最強のラディとも言える一本を前に躊躇していると、向かいに座っていた
ベンリアック馬鹿一代ことゴブリンさんが「貸して貸して」と申して、TAXごとブチッと引きちぎり開封されたわけですがw


久々に飲んだブルイックラディは、やはり極上。
素晴らしい隠し玉、締めの一杯、ありがとうございます!
口開けゆえか殻付きの麦っぽさもあり、ライチや林檎を思わせる香り、焼いたパンを思わせる香ばしさ、
この上品な白色フルーツ感は、当時としてはあまり評価されなかったのかもしれませんが、
今となっては実にすばらしい味わいで、ここで再び出会えたことに感謝せざるを得ない味わいでした。



さてさて、こうして色々飲ませていただいたフリーテイスティングタイムですが、
ブルイックラディを最後に楽しみ、後は参加者の都合によりけりで各自解散として散会となりました。
(私も翌日、嫁との約束があるためnakasatoさんらと共に終電に間に合うよう撤収します。)

 

実に充実した、濃い時間となりました。


ボトルの素晴らしさはさることながら、87Malt Nightの素晴らしさは”共感”要素の多さにあるように思います。
多くの方々がイベントを開催されている中、このイベントは1つのボトルをしっかりと掘り下げていく、
濃く、深く、そして互いの意見を共感していける、そういう空気がある、許されていることが、
やはり最大の強みというか、魅力なのかなと感じています。


そうした中で、こうした会を1年間に渡り定期的に開催され、
さらにはWhisky link のサイト立ち上げから、オリジナルボトルのボトリングまで、
精力的に活動されたタケモトさんへの感謝は、言葉で表現しても仕切れないものです。

言葉、文字で表現することを、ブログと言う媒体であれひとつの手段としている私が、
言葉に出来ないという表現を使うのは大変情けないものではありますが、それ以外の言葉が見つからないのも事実です。

 

第5回となり、今後どのようにイベントを開催するかは考えていきたいとコメントがありましたが、
是非、どのようなボトルであれ、こうした1本ないし1蒸留所を深く語ることが出来るような会は、
何らかの形で実施していただければ・・・というのが、私個人の希望であり、わがままでもあります。

たとえば前回からの試みとしてあった、Ustreamやニコ生での放送、少数のボトルをもっと多角的な視点から深堀していく会であるとか、
新しい視点、ジャンルを開拓していくのも、今後のモルトの楽しみ方の発信として有りなのではとも思うところです。

 おんぶに抱っこどころか、おんぶされてばかりで、ご迷惑おかけしてばかりですが、今後ともよろしくお願いいたします。


 

また、今回の会では初めましてな方、お久しぶりな方々、ウィスキー好きの輪の中で、多くのアツい方々と席を共にすることが出来ました。
くりりんはこんなヤツです。知り合ったのが運の尽きです。

お騒がせいたしますが、これまでお世話になっている皆様については、改めてよろしくお願いしますと、お願いさせていただくと共に、
新たに交流させていただいた方々については、是非今後とも様々な琥珀色トークが出来ればと期待に胸を膨らませております。


 

感想を語ればキリがありませんが、そろそろ明日からの宮城出張の準備もしなければならないので、
87Malt Night 5th参加レポはここらで締めとさせていただければと思います。



ありがとうございました!!!

 

2010.10.22【イベントレポート】

DTブローラ1981-2007(26年)#1424



DUNCAN TAYLOR
PEERLESS
BRORA
(ダンカンテイラー・ブローラ 1981)

700ml 54.5%%
Aged 26 years
Distilled:1981年11月
Bottled:2007年11月
Bottle No,462/625
Cask No,1424
Cask type, Refill Sherry?

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


香り:淡い印象を受ける。洋梨やリンゴの皮、白い花、バタークリーム、香水感。ワクシーで白ワインのような甘い香りもある。
ややアルコールの刺激もあるが、こなれていて丸みを帯びている。奥にはビターなニュアンスもあり、
刈り取ったばかりの麦やピートスモークをほのかに感じさせる。

味:フルーティーで華やか、ワクシー、リンゴ、中間からピートスモークとスパイス、ほろ苦さがあり、程よく広がる。
ボディは並でほどほど、余韻は蜂蜜系のオイリーで粘性と香水、洋梨のペースト、ややスパイシーでピートも少量感じられる。
香水感が感じられるが、その他のフレーバーとのバランスが取れており、全体でレベルを高めている印象。


コメント:BURNS吉祥寺店のオープニングパーティーにて、常連様からお持込みのあったブローラ。
最後最後と言われて最後にならなかった、1981年ビンテージの26年もの。やはり81ビンテージらしく70年代とは異なる傾向にあります。
樽はフレーバーやボトリング本数からすると、リフィルシェリーのバットでしょうか、あまり影響を受けていないような印象です。

1981ビンテージと言えば、手元に加水版のシグナトリーのブローラがあり、以前辛口のコメントを書きましたが、
このボトルも同ビンテージゆえか共通するフレーバーがあります。ワックス、香水系。
本来ならその共通するフレーバーゆえ、私は余り好みではない系統に入るのですが、しかし、そこはカスクでダンカンテイラーです。
フルーツやピート等の他のフレーバーでバランスがとれており、美味しくいただくことが出来ました。
パフュームにしてもピートにしても思うのですが、やっぱり色々なフレーバーとのバランスなんだなー。


お恵み頂きありがとうございます。いつもどおり遠慮なくテイスティングさせていただきました。

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2010.08.12【イベントレポート】

OBクライヌリッシュ5年1960年代イタリア回り

 

CLYNELISH(BRORA)
(クライヌリッシュ 5年)

5 Years Old
43% 750ml
”Distilled, Clynelish, Brora”

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:まず干した麦、土や蜂蜜、動物系の脂、サラミ、
続いてはやや粘性があり、ビワ等のフレッシュなフルーツフレーバーが感じられる。
若さからくるアタックもあるが、バランス良くまとまっている、

味:スウィートな麦感がしっかりあり、オイリー。やや厚みのあるボディだ。
それをベースに、レモン、グレープフルーツ、酸味のあるフルーツフレーバーが感じられる。
中間から盛り上がるように広がりがあり実にすばらしい。余韻はスパイシーで程よくドライ。


コメント:キャンベルタウンロッホ11周年にて。N氏いわく60年代後期流通で中身は現行でいうブローラ・・・らしい。
というのも、このボトルの流通時期である1960年代後期には、1967年に現クライヌリッシュ蒸留所が完成し、
それまで使われていた蒸留所がクライヌリッシュからブローラに改名。
新しくできた蒸留所がクライヌリッシュ蒸留所として稼働しています。

このボトルが60年代後期ないし70年代前半の流通であれば、
原酒は旧クライヌリッシュ(現ブローラ)の蒸留である可能性が高いのですが、
クライヌリッシュと名乗っているのは、おそらく戦略的な考えか、昔のクライヌリッシュで蒸留されたのだから・・・
というところだったのでしょうか。

またフレーバー的にもクライヌリッシュよりは現ブローラの傾向が見れますし、
ラベルにも、”BRORA”の表記もありますから、間違いではないのかなと。


さて、60年代、70年代流通の単年熟成モノにフレッシュさと熟成感で
素晴らしいモノが多いことは、今更特筆することでもないですが、
やはりこのボトルも良いバランスが保たれており、熟成感もしっかりあってうまい酒に仕上がっています。
幅広い熟成年数の原酒をブレンドすることで、この形に仕上がっているのだと思いますが、
熟成感以上に嫌味のない麦のフレーバーや、かんきつ類のニュアンス

個人的には☆7ながら、歴史的価値をふまえて☆8を進呈。
これだけでも十分メインいけるボトルですが、これが2杯目というのも恐ろしいコースでした。


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2010.08.06【イベントレポート】

RMブローラ1972 (22年)



RARE MALTS
BRORA 1972
(ブローラ1972)

Aged 22 Years
61.1% 700ml

Distilled:1972
Bottled:1994~1995

オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:やや粘性があり、上面にアルコール感と共に厚みのあるフレーバーが力強く広がる。
動物系の脂はバター、サラミ、ブローラらしいグレープフルーツやパイナップルのフルーツ感に、
レーズン、黒酢の酸味、ほのかにバニラクリーム、奥からピートも若干出てくる。

味:キャラメルソースのようにねっとりとした口当り、その後ニボシ、リンゴ酢、ピンクグレープフルーツ、
粘性を伴ってしっかりと広がり、厚みがあって噛応えがある。やややんちゃな印象で、後半にかけて口の中にピートが力強く存在感を出してくる。
鼻抜けはピートスモーク、戻りもしっかりとありピートのビターさを伴うサラミや若干の甘酸っぱさ、ドライでスパイシーな余韻。


コメント:昨日は80年代閉鎖間際を代表するようなブローラだったので、今日は70年代ブローラを代表する1本
キャンベルタウンロッホ11周年、コースラストでいただいた一杯、レアモルトのブローラ1972を。

この一本はコースのラスト、つまり締めの一本でしたが、そこまでの素晴らしいモルトたちにまったく引けを取らない、素晴らしい構成。
そう、これだよこれ、個性的でも一発で魅せられる通好みのフレーバー・・・これぞブローラだと評価したいです。

70年代初頭のモノは、いくつかレアモルトシリーズから出ているそうで、このボトルを筆頭に見かけたら飲んで間違いのないモノですね。

大変素晴らしい締めの一本でした。



さて、今日は週末ですね。
諸事の件では皆様に大変ご迷惑をおかけして…
仕事のほうはどたばたしてましたし、この一週間はヘビーでした。
なんせ月曜日から帰宅がAM4時半とかでしたからね(汗)

明日はどういう予定で行こうか・・・

夕方以降に霞ヶ関で仕事なので、そのままキャンベル→三鷹BURNSとかつないでみるかな、ちょうど実家に顔出す予定だし。



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2010.08.05【イベントレポート】

SVブローラ1981-2002(20年)

 

Signatory Vintage
The un-chillfiltered Collection
BRORA 1981
(ブローラ 1981)

Aged 20 Years
46.0% 700ml

Distilled on 12th November 1981
Bottled on 17th October 2002
Cask type: Refill Sherry Butt
Cask No: 1420
Bottle No: 665 of 839

価格:9000~10000円(購入は5000円)
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆
※ただしブローラとしてオススメするなら、☆3

香り:白い花、フローラルでヨーグルトのような乳酸系酸味、香水感、ニューポット系のトゲのようなモノを感じる。
アルコール感もありややクリーン。奥から若干の木の香り、20年間の熟成とは思えないくらいプレーンな酒質を連想させるフレーバーだ。

味:甘い蜜と香水感、なんというか香水感主体でブローラというよりもクライヌリッシュに近い。
ボディは度数を考えれば並、微量のスパイスが出てくるが、飲み込んだ後少し時間をかけて舌や口奥を刺激する。
後半にかけて若干パフュームっぽさも出てくる。鼻抜けは香水感、ハンドソープ。
余韻は若干ビターな構成で、麦、メロンの皮を少量、干した牧草を感じる。香水感主体のあっさりとした構成で、香り、味共にニュートラルな印象。


コメント:たまには自宅飲みテイスティング。モノは2ヶ月ほど前に購入した、SVのブローラ。
80年代で安かったとはいえブローラです、多少期待していたのですが・・・香水感バリバリのいつパフュームに化けるかという感じです。

1983年に閉鎖された本蒸留所は、70年代以前については今更語りようも無い素晴らしいモルトがそろっていますが、
70年代後期、それも80年代の閉鎖間際は評価の難しいボトルが多く、本ボトルも残念ながら、かなり評価の難しいボトルにあたります。

70年代前半のブローラと80年代のブローラは何が違うのか、それは一言で言えば酒質の厚さです。
フレーバーから推測すると、70年代前半のブローラは、かなりミドルカットを厚く取っており、原料の良い部分をじっくり抽出していた傾向があります。
だからバターのような粘性があってピートもはっきりと感じられるし、なによりフレーバーが厚い!
それが80年代、ボトルによっては70年代の終わりごろから、こういった香水感が目立ち始め、それをピートや、シェリーなどのフィニッシュでごまかしたものが増えてきます。
おそらく閉鎖間際ということで、蒸留所の力、生産力がすくなかったのでしょう。
ミドルカットは極力広げられ、それでも高効率に少ない材料で蒸留させるものだから・・・結果こういう原酒が出てくる。


特に今回はリフィルシェリーといいつつも、樽の影響をあまり受けていない、かなり特殊な原酒です。
おそらくリフィルといっても3回目の樽か、フィノシェリーカスクのリフィルを使ったのかもしれません。
なんにせよ閉鎖間際の素のブローラを感じるという点では良い勉強なのかもしれませんが、私は70年代のほうが好みですね。



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2010.06.24【イベントレポート】

LOMブローラ1982-2000(18年)



SCOTCH MALT SALES
Lombard''s
Distillery Collection
BRORA(ブローラ)

Distilled 1982
Bottled 2000
60.4% 700ml

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆

香り:やや香水感のある香り、品の良い白色系フルーツ感がある。
加水でオレンジやグレープフルーツ、柑橘系に加えて極微量のパフュームっぽさも・・・
度数よりのアルコール感に加え、時間と共にほのかなピート香を感じる。

味:ミディアムボディ。青林檎やクリーミーなフルーツ感、ピートはほとんど感じず、クライヌリッシュのようだ。
時間と共に植物っぽさ、奥からグレープフルーツとピート感がほのかに。
度数ゆえかアルコール感もある。余韻はドライで口奥にスパイス。戻りは勢いがあり、香水感と洋ナシ、林檎、レモンクリームがしっかり戻る。

コメント:BURNSにて。現在流通しているもので考えれば、比較的若い熟成年数のブローラ。
いまさらだけど、案外貴重なんでないかなーと思ってしまう。
味は問題なく、勢いのある戻りが好印象だが、60度という点を加味すると全体的にボディが軽くなった感は否めない。
このボトルのほかにも同年代モノとしてはGMの1982やSVの1981なども飲んでいるが、やはりボディに軽さが出ているように思う。

美味い酒だが、ブローラとしての力は70年代までなのか・・・


(補足)新宿→三鷹モルト行脚した日のテイスティング。この時点で既に8杯くらいですw
よってテイスティング誤差が大きいモノもあるかと思います。
飲まれた方いましたら、補足いただけるとうれしかったりします。
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2010.05.21【イベントレポート】

GMCCブローラ1982@ウスケバオフ


(写真左側のボトルです。)

ゴードンマクファイル コニッサーズチョイス
ブローラ26年
1982-2008

43度 700ml
Cask:リフィルシェリーバット


【テイスティングコメント】
香りは穏やかにオレンジやグレープフルーツ感、ややクリーミーで、
アードベックブラスタのようなピート香が奥にある。度数由来か意外とさらっとしている。
クリーミーな口当り、全体的にフレーバーが穏やか、甘酸っぱさ、しいて言えばベリー系のヨーグルトドリンクか、
ピートも弱めだが、中間前後に一山、味の盛り上がりがある。余韻はピートの苦味よりは煙感が優先される。


ウスケバ関東オフ、きゃず3さんお持込みボトル。
持参ボトルが明らかにされていなかったきゃず3さんですが、やはりきゃず3さんといったらブローラだろうと読んでいたところ、やはり出てきましたw


計画通り・・・っと
実はブローラ好きな私としては見逃すわけもなく、当然チョイスです。

そういえばGMのブローラを飲むのは初めてなのですが、
これをカスクにしてピート強くなると、80年代、閉鎖間際のブローラになるのかなとイメージ。
また、リフィルシェリーということですが、かなり影響は薄い印象です。

そういえば今回のボトルの中では、唯一のブローラだったのではないでしょうか。
次回もワクワクしておきます!
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2010.05.15【イベントレポート】

ブローラ30年(5th)



ブローラ30年 5th
1977-2007
700ml 55.7%

ボトルNo,000986/2958
樽:アメリカン&ヨーロピアンオーク リフィル

価格:3万↑
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:トップノートではバターやフルーツの酸味があり、オイリーで厚みのある香り。
徐々に発酵した麦感、甘酸っぱく、レーズンのほかにグレープフルーツのようなニュアンスも感じる。
加水で乳酸系、ヨーグルト、クリーミーで酸味を伴うほかに、薫香を感じる。

味:鼈甲飴やバナナチップ、ミルクキャラメル、オレンジやフルーツの甘さのある口当りから、
ややピートのニュアンスも感じる。口の奥にスパイス、余韻は酸味も伴う適度にドライなキレあがりで長く続く。
加水で蜂蜜のような甘い口当りから、少量の香水。中間からビターではっきり麦感、少量だがヨードっぽさも出てくる。
塩はひとつまみ程度、余韻は加水でさらにドライ、ピーティー、よく伸びる。

コメント:パラディにて。フレーバーに厚みがあり、複雑。
ブローラらしく通好みのフレーバー構成だが、フルーツの要素もしっかり感じることが出来るのも好印象。
いまさら多くを語る必要はないボトル、安心してオーダーできる。


当日、締めの一杯として。
本当はその前のボトル、SMSカリラ30年で終わりにしようと思っていたところ

マスター「コレで締めにしようと思ってたんだけど」
と出てきたボトルが、このブローラ30年5th

いやいやいやいや、こんなの出されたら飲まないわけには行かないじゃないですか。

時間的にちょっと厳しかったけど、据え膳飲まぬは飲み手の恥
飲みましたよ、飲みましたともがっつりと。
おかげでテイスティングノートは雑ながら、いいモン最後に飲めました。


やはり70年代のブローラはいいですね。美味かな美味かな。



--------<以下、余談>---------------



ウィスク・イーから、マガジンライブ2010、MCダンカンテイラーのボトル(ピアレス)の優先販売の連絡が来ました!
最初は3月後半とか聞いていたのに、2ヶ月の遅れとは^^;

まぁなにはともあれ、無事販売されるようでよかったです。
選ばれたカスクはグレンロセスが3番、グレングラントが2番のようです。

・・・

あ!これって、2つとも俺が選んでた樽じゃん!
自分の名前入りのボトルってだけでもうれしいのに、これはもう買うしか!!

ただ2つともテイスティングしたときのサンプルと度数が違うような。
3ヶ月間再貯蔵して度数落ちたんかな?それとも俺の記入ミス・・・?
ノートには記入してるけど、肝心のサンプル詳細を写した写真が見当たらぬ。


・・・ま、いいか。
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2010.05.07【イベントレポート】

ブローラ30年 1st



ブローラ30年 1st
52.4度 700ml 
瓶詰:2002年
Bottle No,2478/3000

価格:3万↑
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆


香り:甘酸っぱさのある香りだ、バターやグレープフルーツ感、アルコールの輪郭、
奥にミント系のフレーバー。時間と共にグラス側面から白葡萄や植物系の香り、
加水で白ワインのような上品な香りに加えてピートも出てくる、やや植物的で青い麦感もある。

味:オイリーな口当たり、グレープフルーツ系の甘酸っぱさからバタークリーム、動物的な脂、
余韻にかけてピートが出てきて、酸味のある麦感と合わせてビターでドライに切れ上がる。
加水で甘酸っぱさがより前に出てくる、ベリー系というよりは、レモンやグレープフルーツ系の酸味や渋みを伴っている印象。
クリーミーで舌上にスパイス、余韻にかけてはドライ、それほど強くないピートが口の奥に蓄積していく。


コメント:桃やリンゴといったフルーツ感ではないが、ピートよりもフルーツ系のフレーバーが強く出ているイメージ。
フレーバーは植物系の香りに加えてオイリーで厚みがあって、力のあるころのブローラだなと思わせてくれる。
ピートフリークというわけではないが、もう一味ほしいかなというところ。


Sheepにて。2010年GW用のオープンボトル。つまるところ開封したて。
前回紹介したオールド・パーと同様に「まだ開けたてのカスクだろ・・・どうする、
すごく魅力的ではあるが、資源(お金)は有限・・・」と躊躇していましたが
マスターの「このブローラは最初からいいよ」という言葉に釣られて、その日の締めにホイホイ注文してしまったっ!

うん、確かに良い感じ。前日にパラディさんのところでブローラ30年の4thを飲んだばかりだったこともあり、良い感じで脳内比較することも出来ました。
マスターいわく「4thのほうが好きなんだけどね」と、そこは私も同感です。


<以下余談>
本当にグラスの最後のほう、余韻と鼻抜けで青リンゴや少量の香水感、蜂蜜、ピート・・・クライヌリッシュのようなフレーバーを感じた(気がした)。まさかなぁと思うので上記から除外したが、また後日確かめてみようと思う。
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2010.04.28【イベントレポート】

OMCブローラ29年1971-2000(11月)



ダグラスレイン
OMCブローラ29年
1971-2000
700ml 50.0%

蒸留:1971年1月
瓶詰:2000年11月
ボトリング:210本

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:ややカラメル香、バナナチップ、レモン、オイリーな甘さを伴うヨードがある。
奥からピートが出てくる。淀みの無い香り、どっしりとした力強さを感じる。

味:甘さの後にピート由来の苦味、薫香がある。
中盤からグレープフルーツ、蜂蜜や植物系のフレーバーも顔を出す。
このボトルも全体的に酒質が厚い。余韻はビターな麦感、蓄積するピート、土、ドライで長く続く。

コメント:BURNSにて。以前紹介した時期違いの同年代、OMCブローラ1971(2月)-2000(4月)と比べると、
塩分控えめな代わりにグレープフルーツ等のフルーツ感が現れている。
どちらを好まれるかは飲み手しだいだが、このボトルについては、ピートがしっかりある中で、
フルーツ感が出ている(ピートにつぶされていない)コトを評価したい。

また、どちらのボトルにしても70年代前半、力のあるころのすばらしいブローラであることに変わりは無い。
飲めるうちに飲んでおきたいモルトである。


余談:写真が驚きの白さ・・・ケータイで撮るとたまにこうなるからいただけないorz
以下のほうがどちらのボトルもキレイに見れます。
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2010.04.19【イベントレポート】

OMCブローラ29年1971-2000(4月)



ダグラスレイン
OMCブローラ29年
700ml 50.0度

1971年2月蒸留
2000年4月ボトリング
274本瓶詰め

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:若い麦、スモーク、奥からピートを伴うカラメル質で非常に厚みのあるナッティーな香り、やや塩っ気も感じる。

味:甘しょっぱい、ピーティー、醤油、中盤からサトウキビや植物系の甘さ、舌上にスパイス、
オイリーで厚みがあって素晴らしいフレーバーが溢れている。ピートと麦の一体化!
余韻にかけて燻した麦感、ビターでドライ、塩分も伴う。

コメント:BURNSにて。言うまでもなく素晴らしいブローラ。
ややピートが強いが、それに負けていない酒質の強さは流石70年代。
80年代ブローラで、これだけピート焚いたらこうはいかないだろう。
ピートガンガンで中身スカスカの某有名ボトルなんかと比べると、一目(一飲)瞭然この素晴らしさ。

麦とピートという、オーソドックスなスコッチモルトのスタイルが良く現れている印象。


だからなんで閉鎖しちまったんだよおおおおおお!
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2010.04.02【イベントレポート】

ブローラ25年 1977-2003 Old&Rare



ダグラスレイン Old&Rareシリーズ
ブローラ25年 1977~2003

700ml 54.9度
CaskNo,??? Bottle,1 of 149

オススメ度
☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:アルコール感、鼻にキックがあるが、レーズンやプルーン、レザー、果実系のバランスの良いシェリー感。
ほんの僅かな硫黄、スモークもあるがひっそりとしている。

味:口当たりから嫌味のないシェリー感が爆発する、プラム、プルーンに加えてシロップや蜜のような甘さが口いっぱいに広がる。
そこから、第二の味の爆発、麦や酸味のあるベリー系フルーツ、スモークも、そしてややウッディな渋みが口の奥に現れる。
そのままブラックチョコやダークフルーツの戻りがある、これも素晴らしい。


素晴らしいシェリー系ウィスキーだ。
熟成に使った樽も素晴らしいことがわかるが、何より注目すべきは原酒、そう原酒。
深みがあり、それでいてシェリーに負けていない、ここはさすがブローラと言ったところ。
2段構えのような味の広がりには鳥肌が立った。

ブローラが、ブローラと言える70年代のパワフルな原酒。そして70年代だからこそ、ギリギリ手配できる良質なアメリカンオークのシェリー樽。
さすがダグラスレインのオールド&レアシリーズ、値段はするけどいいもん出してるわ。
80年代ブローラはこれからもポロポロとは出るだろうけど、70年代ブローラはマジで絶滅種、個人的には今のうちに飲んでおいたほうがいいと思うモルトでもある。


しっかしそれにしても、こういういいシェリー系は美味いんだけど、同一傾向のいろんなフレーバーが一気にどーんときて、駆け出しの私にはテイスティングが難しい・・・
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