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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2011.09.27【イベントレポート】

【87Malt Night 5th】参加レポ(下)

レポート第三回です。
 

会はメインラインナップが終了し、フリーテイスティングに入ったところ。




フリーテイスティングでは、ここまで飲んできたボトルを再度おさらいするもよし、
タケモトさんが持ち込まれた数々のボトルのほか、参加者が持ち込んだボトルを含め、すべてのボトルをフリーで楽しめました。

また、Hiragaさんが持ち込まれた極上の葉巻を別室で楽しまれるもよし、
差し入れられた数々のおつまみ(どら焼き、チーズケーキ、ドライフルーツ、手作りチョコ、やる気マンマンのチーズ・・・etc)
に舌鼓を打つもよし、もちろん参加者同士で語り合うもよし、
まるで今日ラインナップされているウィスキーの極上の余韻のような、そんな時間になりました。




(差し入れのあったどら焼き、参加者絶賛のただならぬ旨さでした。)

 

なお、ここではまたしても”あの夏の日の再来”な企画が実施されました。
そちらについて許容できない方々がその光景を見られてしまうと、
卒倒ないし軽く殺意を覚えることは間違いないかもしれません。


よって、ここから先は良識のある良い大人だけの時間、R-20とさせていただきましょう。
CEROだと何指定でしょうか、XXX指定でしょうか(笑)
 


 

フリーテイスティング1本目、ここからは皆様ばらばらですが、
くりりんのチョイスはタケモトさんのオススメ、バッティングと加水の妙を味わえる極上の1本。


GM SECRET STILLS
Distillery No: 02 Release No: 02
(クラガンモア)
Speyside 1966-2006
46% 700ml





 


最近ブレンデットや加水やら、改めて色々と飲みなおしてみて、
ハイプルーフ&シングルカスク至上主義に偏り勝ちだった考えが改められていたところでしたが、

このボトルは、まさにシングルカスクでは困難であろう上質なフレーバーのバランスが、
3つの樽によるバッティングと加水によって形作られており、
一口飲んだ限りでは、スムーズな味わいでガツンとくる印象は無いものの、
1口目より2口目のほうが特徴が良くわかり、香りもシェリーや林檎、微かな樽香を伴いながら複雑かつ芳醇。


味わい深い、とはこういうモルトのことを言うのでしょう。
以前BURNSで飲んだグレンファークラス1959・クリスマスモルトもバッティングの46%加水でしたが、
個人的にはあれがファークラスとしては最強でした。
やはりブレンドしかりバッティングは、モルトの旨さ、味わい、奥深さをより高める、単純にして最も難しい手段なのかもしれません。


 

お次は今人気沸騰中のベンリアックです。
シグナトリーのカスクストレングスコレクション、
ベンリアック1966-2008 43.9%
 


 

 

70年代、60年代の長熟ベンリアックといえば
桃や熟したピンクグレープフルーツ等の柑橘系を伴う、底知れぬフルーツ感ですが、
このベンリアックは桃は桃でも白桃と林檎系のフルーツ感で、
香りは大変すばらしいものの、若干味に水っぽさ、ボディの弱さがあり、
うーん、コイツぁシグナトリーっぽいなぁと、贅沢な感想を覚えてしまいました。
(ここまで50度、60度、ハイプルーフを飲み続けていたのでそれも当然かもしれません。)
 

しかしこの贅沢な感想が、次の一手を生み出します。



そう、この出会いは必然・・・

 


前回、87Malt Night 4th では、ハイボール研究会なるものまで立ち上げて、
名だたる伝説のボトルたちをハイボールにし、ベンリアック1976(for BBI)に、
ボウモア(DT 1968-2009)やらベンリアック1968(for KOBE)
をフロートする試みまで実施してしまったわけですが、
 

このシグナトリーのベンリアックをハイボールにし・・・
水っぽさのあるボディを補うため、味と樽の強い伝説のベンリアック1968(for KOBE)をフロートすることで、最強のハイボールができるのでは・・・
 


 

 

この発想から、残りのフリーテイスティングはハイボールタイムに突入していきます。
1~2杯のハイボールを回し飲みし、新しい可能性にチャレンジです。


まず、上記のベンリアック66&68ハイボール
ベンリアックのハイボールが殺人的に旨いことは、前回の4thでもUstreamの生放送でも、
大々的に宣言しているところですが、このハイボールは白桃&林檎系フレーバーと、
黄桃&トロピカル系フレーバーが渾然となって、爽やかかつ上品に口頭を突き抜けていきます。


前回ハイボールにしたときも驚かされましたが、このフルーティーフレーバーと炭酸の相性は、もはや兵器のレベルです。

 


これをやってしまうと後は行け行けどんどん。


 


最初の1杯としてラインナップにあった、グレンブローラのハイボールに、ブローラ30年をフロートした、スーパーハイボール。
ブローラハイボールは旨い!!と、射命丸さんお墨付きなのですが、グレーン、いわゆるブレンデットが入ることで、
バランスの良いハイボールの基礎、下地があるところにブローラのピート感が乗っかって、これまた旨いハイボールに仕上がっています。

 



前回、4thのときはストレートでは旨いけどハイボールにしたら、「つまらない」と不遇の扱いを受けてしまった
パーフェクトドラムのウェスタンハイランド 1965-2010

今回のフリーテイスティングのラインナップにあった、プライベートボトリングのスプリングバンク1972をハイボールにし、
このウェスタンハイランドをフロートしてみようじゃないかと。

スプリングバンクといえばナッツやレザー感のほかに、ベリー感がひとつフレーバーのキーになると思うのですが、
このスプリングバンクハイボールはベリー感が背面からじわじわ出てくる味わいで、バンクらしさもしっかりあり、
なかなか旨いハイボールに仕上がって、これまた好評です。
(どっちもストレートで飲め、という声が聞こえてきそうですが。)


 


 

さて、ここまでやってしまうのか、という声が聞こえてきそうな
最強のグレンギリー1971のハイボール、この1本を開封するにあたっては
「また1本、このギリーがこの世から消えてしまった。。。」と惜しむ声さえ聞こえてきたボトルで、ハイボールにトライしてしまいます。
 

さらにはセスタンテ・グレンロッシーのハイボールに、
個人的には最強のミルトンダフ、アンテイカーサ・ミルトンダフ1966もハイボールにしてしまい、
87Malt Night 4thを超える究極のハイボールタイムが実現しました。
 


 


 


シェリーはハイボールに合わない、難しいというのが定評ではありますが、
合うボトルについては、シェリーの渋みや嫌味なフレーバーが冷やされることによって、
炭酸が加わることによって軽減され、非常に綺麗なシェリー感を味わうことが出来る、

今回のギリー、ミルトンダフは大変すばらしいシェリー感であり、
さらにギリーに関してはガツンと強めのピートが良いアクセントになり、これまた旨い一杯に仕上がっています。



冷やすことで香りがたたない、というのはロック等でボトルを飲む際の注意事項として挙げられるわけですが、
ここまでフレーバーがしっかりしたボトルについては、逆に綺麗なフレーバーが感じられるようになる、
冷やされることで雑味が抑えられれ、もともと強かったフルーツであったり、シェリーであったり、ピートであったり、
そのボトルの良しとするフレーバーがしっかりと感じられるようになる。
また、その冷えたフレーバーが、喉を通るにあたって体温で暖められ、戻り、フィニッシュとして発散する。
 

ストレートで散々飲んだ上での話ではありますが、ストレートとはまた違ったフレーバーの感じ方は非常に新鮮であり、
ハイボールも馬鹿に出来ない!!
 

改めて新しいウィスキーの楽しみ方、スタイルの可能性を再認識したひと時となりました。



87malt Night 5th締めの時間である、23時を迎えようと言うころ、
kssiさんがニヤリと笑っておもむろに1本のボトルを取り出しました。

「開けられないので、ここで是非開けたい!」

私にとっては、福岡は小倉のSTAGさんで飲ませていただいた以来の懐かしいボトル。
ムーンインポート取扱いのブルイックラディ10年のフルプルーフ。
 


 

 

ブルイックラディ蒸留所全盛期ともいえる、1970年代前後の原酒が使われたボトルで、
林檎を思わせる上品なフルーツ感は、今のブルイックラディは何なんだと思わされる一本。


「くりりんさん、是非開けちゃってください!」と言うkssiさんに対して、
この最強のラディとも言える一本を前に躊躇していると、向かいに座っていた
ベンリアック馬鹿一代ことゴブリンさんが「貸して貸して」と申して、TAXごとブチッと引きちぎり開封されたわけですがw


久々に飲んだブルイックラディは、やはり極上。
素晴らしい隠し玉、締めの一杯、ありがとうございます!
口開けゆえか殻付きの麦っぽさもあり、ライチや林檎を思わせる香り、焼いたパンを思わせる香ばしさ、
この上品な白色フルーツ感は、当時としてはあまり評価されなかったのかもしれませんが、
今となっては実にすばらしい味わいで、ここで再び出会えたことに感謝せざるを得ない味わいでした。



さてさて、こうして色々飲ませていただいたフリーテイスティングタイムですが、
ブルイックラディを最後に楽しみ、後は参加者の都合によりけりで各自解散として散会となりました。
(私も翌日、嫁との約束があるためnakasatoさんらと共に終電に間に合うよう撤収します。)

 

実に充実した、濃い時間となりました。


ボトルの素晴らしさはさることながら、87Malt Nightの素晴らしさは”共感”要素の多さにあるように思います。
多くの方々がイベントを開催されている中、このイベントは1つのボトルをしっかりと掘り下げていく、
濃く、深く、そして互いの意見を共感していける、そういう空気がある、許されていることが、
やはり最大の強みというか、魅力なのかなと感じています。


そうした中で、こうした会を1年間に渡り定期的に開催され、
さらにはWhisky link のサイト立ち上げから、オリジナルボトルのボトリングまで、
精力的に活動されたタケモトさんへの感謝は、言葉で表現しても仕切れないものです。

言葉、文字で表現することを、ブログと言う媒体であれひとつの手段としている私が、
言葉に出来ないという表現を使うのは大変情けないものではありますが、それ以外の言葉が見つからないのも事実です。

 

第5回となり、今後どのようにイベントを開催するかは考えていきたいとコメントがありましたが、
是非、どのようなボトルであれ、こうした1本ないし1蒸留所を深く語ることが出来るような会は、
何らかの形で実施していただければ・・・というのが、私個人の希望であり、わがままでもあります。

たとえば前回からの試みとしてあった、Ustreamやニコ生での放送、少数のボトルをもっと多角的な視点から深堀していく会であるとか、
新しい視点、ジャンルを開拓していくのも、今後のモルトの楽しみ方の発信として有りなのではとも思うところです。

 おんぶに抱っこどころか、おんぶされてばかりで、ご迷惑おかけしてばかりですが、今後ともよろしくお願いいたします。


 

また、今回の会では初めましてな方、お久しぶりな方々、ウィスキー好きの輪の中で、多くのアツい方々と席を共にすることが出来ました。
くりりんはこんなヤツです。知り合ったのが運の尽きです。

お騒がせいたしますが、これまでお世話になっている皆様については、改めてよろしくお願いしますと、お願いさせていただくと共に、
新たに交流させていただいた方々については、是非今後とも様々な琥珀色トークが出来ればと期待に胸を膨らませております。


 

感想を語ればキリがありませんが、そろそろ明日からの宮城出張の準備もしなければならないので、
87Malt Night 5th参加レポはここらで締めとさせていただければと思います。



ありがとうございました!!!

 

2011.01.04【日記】

SMWSブルイックラディ1970-2000(29年)48.9%



THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY
Society Cask No, 23.34
BRUICHLADDICH
(ブルイックラディ 1970) 

Aged 29 years
700ml 48.9%
Distilled: 1970 Dec
Bottled: 2000 Oct

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆


 
香り:クリーミーで柔らかい香り立ち、煮たリンゴ、熟したバナナ、クッキーのような甘さも感じられる。
上品でまるでクリームブリュレのよう、味わいへの期待が高まってくる。素晴らしい。
 
味:クリーミーな口当り、ややビターさのあるフルーツの皮、若干の土、バナナ、パイナップル、
ボディはそれほど厚くないが奥から出てくるリンゴ感が秀逸。余韻はあっさりとしていて酸味の盛り上がりがあって、スッと消える。
まるでスペイサイドのモルトを連想させるような豊かなフルーツ感、この時期のブルイックラディの旨さがストレートに感じられる。

 
 
コメント:BURNS(三鷹)にて。ソサイエティのブルイックラディ。
まさかこんなボトルが残っていたとは・・・と、驚かされた1本です。
 
ブルイックラディのピークと言われる1970ビンテージは、オフィシャル2本、ボトラーズでブラッカダーのものを1本飲んだことがありましたが、
ボディの厚さこそブラッカダーに及ばないものの、これら全てを上回る滑らかさ、フルーツ感だったように思います。
特に中後半あたりに出てくるリンゴ感、まるで生のリンゴをかじったときのような味がしっかりと感じられて驚かされました。
 
いやーさすがソサイエティ、旧ラベルには伝説的な一本が多いですね。
なにより現代のブルイックラディを語るのであれば、やはり1970年頃のブルイックラディは避けて通れないように思います。
 

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2010.09.04【イベントレポート】

BAブルイックラディ1970-2002(31年)



BLACKADDER
RAWCASK
BRUICHLADDICH
(ブルイックラディ1970)

Aged 31 Years
700ml 53.8%
Distilled:1970/11/16
Bottled:2002/4
Cask type: Hogsheads
Cask No: 4840
Bottle: 1 of 178

価格:13000~16000(当時)
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:アルコールのアタックを強く感じ、香り立ちはシャープ、少量の水か時間で徐々に充実したフルーティーさ、フレーバーを認識できる。
甘いシェリー香にオーク系の栗っぽさ、バニラ、非常に華やかなアロマ、
麦感にフルーツはキウイ、青リンゴ、少量のシナモンとエスニック系のスパイスもある。
ピート感は序盤に感じるが、間違っても現行ブルイックラディのような野暮ったいものではない。

味:こってりシェリー系とは違った濃厚で厚みのある甘さ、イチジクや桃等のフルーツのペースト、メイプルシロップを少々。
オイリーさに続いてスパイシーさがあり、舌上と口の中にピリピリとした刺激を感じる。
後半にかけてほのかにピートのビターさ、鼻抜けは僅かなピートスモークとリンゴがあって華やか。
余韻はピートのビターさと蜂蜜入りの紅茶やリンゴの蜜、オイリーでしっかりと長く続く。
ストレートも悪くないが、少量加水がオススメ。


-------------------------

コメント:自宅飲み、”山岡氏開催のアイラモルトを飲もう”に持ち込んで、ウスケバ関東オフにも持参予定のブラッカダーのブルイックラディ1970-2002。
ウィスキーワールド誌では、ブルイックラディのピークといわれていた1970年蒸留の長期熟成モノですが、
やはりこのころのブルイックラディは現行系にはないフルーティーさがあり、個人的にこのボトルからはリンゴ感を感じます。

ボディも厚く、上記でも書きましたが少量加水で良く伸びる・・・
余韻と鼻抜けに出てくるピートも、引き立て役に徹しているというか、分をわきまえている感じで好印象です。
ピートブームといわれる昨今ですが、私はヘビーピートよりもこういう全体から見てバランスの取れたピート感というほうが飲み疲れなくていいですね。

トレジャーハンティングで破格で仕入れたボトルですが、自画自賛させていただければ、私の目に狂いは無かった!!
ホント当時はブルイックラディの70年代とかまったくの予備知識無しに、パッと見で値切って買いましたが、今思えば罰当たりなことをしたものです(笑)


参考写真:ブルイックラディ1970 3兄弟 INアイラモルトを飲もう


ブラッカダーといえば、明日4日(土)は、リカーズハセガワさんにブラックアダー・インターナショナル社の社長、ロビン・トゥチェック氏が来店します。
来店時間は15時から18時、その後は日本橋のBAR, IN THE BARRELにてロビン氏を交えてのパーティが開催される運びです。

http://www.liquors-hasegawa.com/hpgen/HPB/entries/42.html


私はというと、明日は昼から同じ職場の方々(同期ではなく上司)を我が家に招いて、ギョーザ&ハイボールパーティーをすることになっており、
そのパーティーが終わり次第、ニラくさい体で18時からの IN THE BARRELに合流する予定です。
(なんか私の餃子は身内から評判が良いのです。中華料理屋の孫なので餃子は祖父直伝、ある程度基本を押さえているからでしょうか。)

諸事情によりあまり長居は出来ませんが・・・
せっかくなのでロビンにこのボトル持っていってサインでも貰ってこようかなっと。

ご一緒される皆様、よろしくお願いします。



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2010.08.25【イベントレポート】

MBPブルイックラディ1960''s



Master Blender Pack
BRUICHLADDICH(ブルイックラディ)

86.6proof About 300 ml
“One of a family of 5 single scotch whisky to blend to your own taste.”

特級表記(従価税率適用)、JapanTAX有、通関印有
1960年代流通品

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:冷めたコーヒー、黒糖パン、若干の炭っぽさ、葡萄の皮のようなほのかな苦味もあるシェリー感を感じる。
トースティーな香ばしさとふくよかな甘さ、ブルイックラディらしさは香りから感じることは出来ないが、純粋に素晴らしい。

味:素晴らしいシェリー感、若干のミントっぽさを伴う。濃い紅茶やビターチョコ、煮たイチゴ、しっとりとして甘さはふくよか。
余韻は若干のビター感があり、少しピート由来と思えるフレーバーも混じる。喉の奥から来るじわじわとしたシェリーの戻り、
少しボディが弱い感があるが、これだけ良質なシェリー感があるとそんなマイナスは吹き飛んでしまう。


コメント:小倉のBAR,スタッグにて。大阪万博のころ、5本セット当時価格でウン万円という価格で売られていたという、シングルモルトとシングルグレーンのセット。
(通関印はこの5本を収納していた箱に押されていたそうです。)
その楽しみ方は、ボトルに書かれた“One of a family of 5 single scotch whisky to blend to your own taste.”のとおり、
ブレンドして自分だけの味を作って楽しむことを目的としたもの。
そりゃ当時は今ほどシングルモルトが一般的じゃない、ブレンデットが主流の時代ですから、当然といえば当然ですが
これを混ぜてしまうなんてなんて贅沢、恐ろしい時代があったものです。


マスターブレンダーズパック内訳
・グレンファークラス
・マクダフ
・トマーティン
・ブルイックラディ
・インヴァーゴードン

今回、マクダフとブルイックラディを飲むことが出来ましたが、熟成年数がどれもかかれておらず、
味からするとブルイックラディは15年前後、マクダフは10年くらいかなという印象。

どちらも素晴らしいシェリー感で、個人的な好みとしてはもうひとつパンチがほしいところでしたが、至福のひと時を味わうことが出来ました。
後々調べてみるとマクダフは創業が1962年なので、仮に69年や70年に販売されたボトルだったとしても、
熟成感から逆算すると蒸留初期も初期、スタート時点の原酒だったということになります。
ブルイックラディも40年代ないし50年代という今じゃ考えられない年代のモノ・・・

出されたときから、こりゃすげーの出てきたなと感じていましたが、
改めて、大変貴重なものを飲ませてもらったなと感じ、西の方角、九州に足を向けて寝られないくりりんでした。



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2010.08.19【イベントレポート】

OBブルイックラディ”Full Proof”1980''s

 

BRUICHLADDICH
Aged 10 Years
750ml 54%

”Moon import”
1980年代流通

オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:穏やかで素晴らしく熟したフルーツの香りが鼻腔を満たす。度数ほどのアルコール感は感じない。
サルタナレーズン、シロップ漬けの杏、ライチ、バニラ、僅かに黒砂糖・・・
そしてトロピカルフルーツ(皮付き)のニュアンス。
時間とともにノリ等の海藻(植物感)を奥に感じる。素晴らしいフルーツ感、一瞬ボウモアかと思ってしまった。

味:口の中にふくむとまずシェリー感、キャラメル、ふくよかな甘さ、上品なヨードも感じる。
ふくよかな甘さと合わせて、リンゴの酸味、フルーティーなフレーバーがバランスよく広がっていく。
鼻抜けは焼いたパン、リンゴのジャム。余韻は紅茶(アプリコットティー)やオレンジママレード、グレープフルーツの皮、
口奥にハーブとカカオ、舌上にスパイス、リンゴとグレープフルーツの戻りが長く口の中で持続する。
うますぎ。


コメント:小倉のBARスタッグにて。泣きの2杯の2杯目。これもある意味伝説級。
オフィシャルながらムーンインポート取扱という、イタリア回りのボトル。そしてこの当時としては非常に珍しい、カスクストレングスボトル。

もうなんというか、素晴らしいフルーツ感としっかりしたボディで、現在のブルイックラディのイメージがあればあるほど、ただただ驚くばかり。
流通時期は80年代初頭と思われますが、10年のカスクと考えればマイナス10年で1970年代初頭の蒸留ということになります。
やはり70年代初頭のブルイックラディのポテンシャルはすばらしいものがあります。


素晴らしい一杯でした。
現行のブルイックラディに対するイメージが一気に変わるボトルですね。

最近の同蒸留所は、ピート感がどかんときてるだけだったり、ワイン等のフィニッシュでいじっていたりで(これは他の蒸留所にも言えることですが)
こういう原酒由来のフルーティーなフレーバーが出てるモノは、まったく連想することが出来ません。
今後こういったフレーバーがブルイックラディには出てくるのでしょうか・・・。


ブルイックラディ復活の可能性としては、その原料にあるように思います。
古代麦も含め様々な麦を生産し始めている同蒸留所。発酵層はオレゴン松、いいですねー。
(フロアモルティングが無いのが個人的に考えている方程式から外れてしまいますが)

ちなみに先日飲ませてもらった、その麦を使って作ったというモルト



BRUICHLADDICH
ISLAY BARLEY 2004

シェリー系でしたが、麦由来の旨みを感じることが出来ました。
ただ、少し脂っぽいというか、旨みの裏に雑味を感じるのも事実、ベクトルもだいぶ違うし・・・

期待は・・・したいと思います。



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2010.06.23【イベントレポート】

GMブルイックラディ1965-1988(23年)



GORDON&MACPHAIL
”CASK”
BRUICHLADDICH(ブルイックラディ)

Aged 23 years
750ml 54%
Distilled 1965
Bottled 1988(?)

おススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:ベリー感が上面にあり、続いてややカラメル質で若干のヒネ、
フルーツは生プラムやアンズ(ただし酸味はそれほどでもない。)、皮付き黄桃のペースト。
しっとりとしており、非常に上品にまとまっている。

味:やや甘酸っぱさとくすみのある、しっとりした口当たり。
シロップ漬けのベリー、アプリコット(?)、オールドシェリー、中間にGM味があるが、
実にすばらしいシェリー感だ。後半から程よくウッディーな渋みもあって全体のバランスは上々。
余韻にかけてはスパイス、麦感、勢いのあるドライフルーツ系(サルタナレーズン、アンズ)の戻りを感じる。

コメント:6月初頭、キャンベルタウンロッホにて。
60年代でありながら20年モノ、今では味わうことのできない大変貴重なブルイックラディ。
個人的な好みを言うと、中間に出てくるカラメルやガムのような人工的なフレーバー(GM味)が
少し気になるが、それを補って余りある素晴らしさがこのモルトにはある。
しっかりした戻りのフレーバーと、口内に残っているフレーバーの融合(一体化)が、長くこのモルトを楽しませてくれる。


・・・

~~以下、余談~~

だいたいは前日に翌日分の更新準備を終えているくりりんですが、
なんと22日夜分に予定していた記事が、タケモトさんの22日更新と同じボトルー!?
まさかこのボトルとはノーマークw、朝の電車でブログチェックしていて軽く噴きました。

ボトルの写真等々から、飲まれたところは同じだと思いますので、
ならばと、こちらから勝手にコラボしてしまいます^^;

タケモトさんのテイスティングノートはこちら

ほうじ茶・・・たしかに、なるほど
言われてみれば紅茶ほど華やかではないものの、プーアル茶のような、
甘さと程よい苦味のある常温のお茶のような感じはありました。


では、ドキドキしながら今回はこの辺で
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2010.04.06【イベントレポート】

ブルイックラディ1994-2000 6年



プロヴィナンス
ブルイックラディ1994-2000 6年
700ml 61.2度

価格:3500円程度
オススメ度
☆☆☆☆☆

香り:ピート、スモークがあるが、キツイものではない、穏やかにかおる。
濡れた布、ピートに生えた草、奥からバニラやフルーツのような香り、次第にクリーンな柑橘系、
オレンジ系ではなくやや渋みを伴い、レモン、グレープフルーツのよう。
度数はカスクの60度ほどは感じない。

味:口当たりはやわらかく、蜂蜜を伴う、やや樹液っぽさ、次第にピート、スパイスが出てくる。
少量のグレープフルーツの皮、ピートは乾燥しきっておらず湿っている印象だ。
余韻はやわらかいピートで少々ビター。少量の塩を伴う。


コメント:色は薄いが6年の若い熟成とは思えないほど酒質はしっかりしており、食欲をそそる。
若いモルトにありがちなニューポットっぽさ、嫌味な荒さは少なく、若いアイラモルトのよさを味わえるウィスキー。
アイラは長期熟成も良いが、若いモノはピートが若さによるマイナスを打ち消しているようで、全体的にフレッシュで面白い。

今回のボトルはジムマッキュワンがブルイックラディに関わる前、
ホワイト・マッカイ社が同蒸留所を所有していた1993~1995年の間に蒸留されたモノである。

非常にリーズナブルなモルトだが、これが3000円台というのはコストパフォーマンスに優れているように感じる。
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2010.03.28【イベントレポート】

ブルイックラディ オクトモア2.2 Orpheus


ブルイックラディ オクトモア2.2 Orpheus
61度 700ml

価格:11000円~12000円
オススメ度
☆☆☆☆☆☆

香:サーモンやハムの燻製、くすぶったピート、スモーク

味:赤い色をした果実、甘酸っぱさ、土、それらを打ち消すようにくすぶったピートが戻ってくる。
お香のようだ。スモークは弱く、まさにアイラピートをそのままかじったかじったような、ビターでピーティーな余韻。

飲み込むと胸が熱くなる、くすぶったピートに火がついたよう。体の中でピートが燃えている。
水を飲めば鎮火する、しかしこのモルトを楽しむなら、胸の中で燃えるアイラの炎をしばらく楽しむべきだろう。


シャトーペトリュス樽でウッドフィニッシュした、フェノール値140ppmのピーティーモルト。
今までのオクトモアはピーティーさもさることながら、スモーク感が強く、余韻まで味わうことが非常に疲れるモルトであったが、
このオクトモア2.2はスモーク感がいい感じで和らいでおり、ヨード香も弱く、純粋にピーティーなウイスキーとして楽しむことができる。

先日、ボウモア蒸留所で使用しているというアイラ産のピートの現物に、実際に火をつけて純粋なピート香を嗅ぐことができる機会があったが、
その時に感じた香りは、まさにオクトモア2.2の後半に出てくる味、香りと同様のモノだった。
フレーバーとしての純粋なピート香を勉強するという意味でオクトモア2.2は非常に価値ある一本だと感じる。

もちろん味も悪くない。
上記の勉強という意味合いだけでなく、落ち込んだ心を高揚させたいときに一杯なんてのも、いいんじゃないだろうか。



なーんて、えらそうに書き込んでおいて
ハセガワさんとこの試飲なんですけど(ホントスイマセン
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