深夜も営業中
ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!
2010.07.18【イベントレポート】
DTトマーティン1976-2010 Cask6818

DUNCAN TAYLOR
PEERLESS
TOMATIN 1976
(ダンカンテイラー・トマーティン 1976)
700ml 50.8%
Aged 33 years
Distilled:1976年12月
Bottled:2010年4月
Bottle No,19/250
Cask No,6818
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
香り:上品なオーク香(焼き栗)、若干のホワイトチョコレート、蜂蜜も感じる。
奥から粘性のあるフルーツ感は熟したピンクグレープフルーツやプラム、ベリー感もあって期待が深まる。
時間と共に少しパフュームライクな香水感もあるが、本当に微弱。
味:スムーズな口当りから広がる甘酸っぱさ、黄桃や煮たリンゴに香ばしさを伴うキャラメルソース
そして唾液と混ざることで中間からはっきりとジャム感、パッションフルーツや南国感も出てきて口の中が至福の時を迎える。
特に唾液と混じって出てくるジャム感による、口当りから2段構えで広がる甘酸っぱさは驚愕。
鼻抜けは溶けたバニラアイス、焼き栗、桃の缶詰シロップ。
余韻にかけては盛り返しがあり、乾煎りした麦、栗の渋皮と完熟グレープフルーツ、香ばしさと心地よいビターさ。
ドライで舌上に若干のスパイスを残して長く続く。
1976伝説再び!!歴史は繰り返されました!
コメント:自宅飲み、ひょんなことからご提供いただきました。お心遣い、本当にありがとうございます。
本来ならいわきで開催された87Malt Nightのボトル紹介を更新する予定でしたが、
タイムリーで素晴らしいボトルでしたので、順番前倒しでこちらを紹介します。
さて、上でくどくど書きましたので今更感がありますが、オーク樽由来の栗感、フルーティーでしっかりした熟成感があり、
ピアレス香と言ってしまうには惜しい南国感・・・コスト面も含めて素晴らしいモルトです。
前回の1976と比べると、若干樽が強いかなという印象もありましたが、これは今後の変化でなじんでいくのかもしれません。
グラスの残り香も香ばしさとフルーツ感でいい感じ、しばらく下げないでほしいです。
トマーティン1976といえば当たり年として定評があり、特にダンカンテイラー・ピアレスの1976は大変高い評価を受けておりました。
今回、7月初頭にそのトマーティン1976の樽違いがリリースされるというアナウンスがあり、一部では予約品が即完売となっておりましたが・・・
2匹目のドジョウは居るのか、居ないのか・・・大概居ないことが多いんですが、2匹目のドジョウは居ましたね。この味、この価格、流石です。
当たり年はなぜ発生するのか・・・ワインなら原料の影響ということで理解できますが、
蒸留酒のウィスキーがビンテージごとに、こんな当たり年が出てくるのは興味深いことです。
きっと何かが違うのでしょうが(ひょっとしたら我々が情報に踊らされているだけかもしれませんが)、
なんにせよ70年代80年代でこういうモルトが出てきてくれるのは、うれしい限りです。
COMMENT(3)
- この記事についているタグ
- トマーティン
この記事を評価するGood
2010.06.20【イベントレポート】
GMCCトマーティン1964-1981 17年
GORDON&MACPHAIL
Connoissours Choice
TOMATIN
Aged 17 years
750ml 40%
Distilled 1964
Bottled 1981(?)
オススメ度(4)
☆☆☆☆★★★
香り:しっとりとした黒蜜、トロピカルフルーツフレーバーだ、
やや水っぽさもあるマンゴージュース、パパイヤ、素晴らしい香り。
味:品の良いパフューム、シェリーやカラメルの中に石鹸が混じっている。
しかし石鹸はB蒸留所のような鮮烈で嫌味にさえ思えるものではない。
フレーバーは40度とは思えないほどしっかり、これもこの時代の特徴。
余韻にかけては麦やウッディーなビターさに、またしても上品なパフュームが・・・
コメント:新宿某所にて。GMCCの3つ前のボトル、通称ブラウンコニッサー。
非常に貴重な1本ですが、高感度パフュームセンサーを搭載した私の体でにはハードルが高かったモノ。
ヘーゼルバーンCVの蓄積系パフュームでもなく、ボウモア80年代や60年代ごろのグレンフィディック等に代表される全てを拒絶する洗剤系パフュームとも違う、
まだまだ飲めるレベルのものであるが、それでも、まさか香りのイメージではなく、味がこうくるとは!と、少なからずショックを受けた。
似たような経験は、最近飲んだベンネヴイスの34年。これも香りは南国系ながら味は・・・でした。
そういえば、某BARのマスターが「パフュームの発生ですが、ひょっとしたら南国系のフレーバーが、発酵の際の菌のバランスなど、ちょっとしたすれ違いでそうなってしまうのかもしれませんよ」
なんてことを話していたが、こういう香り南国、味パフュームなんてボトルに出会ってしまうとそれも一説としてアリなのかなと感じてしまう。
なお、評点については、例えばボトル保存状態や開封後の時間によっても変わってくるモノなのかもしれない、そういう意味で浮遊票として★を3つほど余計に加点しました。
(香りのみでの評価は☆7だったと思っていただいてもかまいません。)
またパフュームが大丈夫だ!という人にしてみれば、このボトルは香り良し、味のバランスもオールドシェリー系でパフュームがアクセントになって良し!
という評価になっているかもしれません。
COMMENT(2)
- この記事についているタグ
- トマーティン
この記事を評価するGood
2010.05.25【イベントレポート】
SSMCトマーティン1976@ウスケバオフ
トマーティン
スコッチシングルモルトサークル(SSMC)
700ml 49.6度
蒸留:1976年11月22日
瓶詰:2008年1月28日
Cask No,19805
Cask type,リフィルシェリーカスク
Bottle No, 235/336
【テイスティングコメント】
甘く熟した果実香、パパイヤのようだ。煮たリンゴやダークフルーツもある。
GMケルティックのロングモーンに共通した南国感を持ったシェリー感だ、しっかりと口の中に広がっていく。
紅茶やメイプルシロップ、ベリー感もある。余韻にかけてスパイスや、ややビターでウッディさも。
ウスケバ関東オフ、これもCalrosさんお持込みボトル・・・でしょうか。
「これうまいよ」という言葉だけで飲んだ一杯。
まさかそれが、トマーティンのビックビンテージ1976で、様々な飲み手の皆様から絶賛されていて、The Whisky World誌でベストシングルモルトウィスキー(ボトラー)2008を受賞しているような、そんなモルトだとは思わず。
「SSMCはやっぱいいいの詰めてくるなぁ・・・くらいで飲んでおりました。」
なんでしょう、この調べれば調べるほど胸にこみ上げてくる罪悪感のようなものは。
とりあえずごめんなさい、でも、美味かったです!
さて、今日と明日は休肝日です。
26日が健康診断なんで、いつもより1日多めに休めておくとします。
で、ただ休んでいるのももったいないので、こういうときは普段不足しがちなモノを取るとかけて、フレーバーのお勉強。今日のお題は、南国感です。
パパイヤ、パイナップル、マンゴー、ヨーグルトは付け合わせ。
「あれだけマンゴーだ、グァバだ、パイナップルだとコメントしておいて今更かよ」や「そこまでするなw」というお言葉が聞こえてきそうですが、
たまにこうやって復習しておかないと、タダでさえ経験の浅い私はいろんなフレーバーを混同してしまうのです。(というか、してしまっているw)
うん、美味しかった。
COMMENT(0)
- この記事についているタグ
- トマーティン
この記事を評価するGood
2010.05.21【イベントレポート】
OMCトマーティン1976@ウスケバオフ
ダグラスレインOMC
トマーチン23年
50度 750ml
蒸留:1976年11月
瓶詰:2000年7月
【テイスティングコメント】
麦やリンゴ、フルーティーで、白葡萄ジュースやシャンパン系の透明感のある上品な香り。
レモンクリームのような爽やかさも感じる。
口当りは一瞬水っぽいがボディ感あり、青リンゴ果汁が広がる、微量の木の渋み、麦、マイルドで白色系フルーツを伴う余韻へ。
スッときてフレーバーがふわぁっと香るイメージ。
ウスケバ関東オフ、タケモトさんお持込み。
トマーティン1976、伝説の始まりと言う1本。
その辺の事情に疎い私ですが、確かに調べてみると“伝説と言われる”当たり年で、名品がガンガンでているようで・・・。(無知は怖いw)
上品で非常に完成度高いですね。
トマーティンもあまり飲めてない(というかほとんどの銘柄を飲めていない)私ですが、
前に70年代後期から80年代初期のトマーティン5年を飲みましたが、これも良かった・・・
今思えばビックビンテージを含んでいるからなんでしょうか。
そしてここで懺悔です。
今回、だいたいのモルトはノートにメモったか、携帯に打ち込んだか、トークを記憶したか、とにかく後で書きたい図形を再現できるだけのポイントはプロットしていたのですが、やはり抜けもいっぱいありました。
このトマーティンについては「美味い!」といった記憶はあってもメモが少なく、さらにフレーバーを語り合った記憶もない、
要するに情報が足りない気がしてならないのです。
確かに美味かったという記憶は鮮烈なんですがorz
これでは脳内で熟成(美化)が進まないw
むうー、いつか、必ずリベンジを!!!
COMMENT(0)
- この記事についているタグ
- トマーティン
この記事を評価するGood
2010.04.23【イベントレポート】
トマーティン5年 (1970年代以降)

トマーティン5年
43度 750ml
70年代後期~80年代初頭
価格:18000円(武蔵屋、2010年1月)
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆
香り:トップノートでは蜂蜜やまったりとした甘さのある香り、
ビター感のあるバランスの良いシェリー香、コニャックのような香りもある。
麦芽由来の甘さ、後からリンゴやフルーツ系の香りが出てくる。
味:やや角ばっており、勢いを感じるアタック、麦感、その上からダークフルーツ
(プルーン、杏、イチジク・・・)を練りこんだ餡や、パンケーキのような甘さが広がっていく。
余韻はフルーティーさからまったりとして、スパイスを伴う、渋みは少なく、時間と共にシェリーが引いていくイメージ。
コメント:パラディにて。このボトルにも5年とは思えない熟成感がある。
若い原酒由来と思える力強さと、深みをもたらす長期熟成モルトがしっかりと融合している印象。
フルーツ感とシェリー感のバランスも良い。
出来ればテイスティングノートを取り直したいモルトのひとつ。
こうしてまとめなおすときに、しっかり書いてなくて後悔するわけで・・・。
トマーティン?トマーチン?、ブレンデットにもトマーティンがあるため、
シングルモルトのほうはどちらで呼ぶべきか、検索をかけるべきか悩む銘柄。
もともとブレンデットとして多く出回っていたため、シングルモルトの流通量は多くないようだ。
「トマーティンは人気ないんだけど、俺はこのボトル好きなんだよねぇ」とはマスターの言葉。
確かにあまり聞かないが、実力はしっかり。旨いモルトでした・・・。
2杯目や3杯目、1杯目からのつなぎとしてどうぞ
COMMENT(0)
- この記事についているタグ
- トマーティン
この記事を評価するGood