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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2011.08.22【日記】

カティーサーク12年 1970年代流通 ONE QUARTボトル



CUTTY12
CUTTY SARK'S
12 YEAR OLD

86Proof  ONE QUART
(43% 約1ℓ)

キーモルト:グレンロセス、ブナハーブン、グレングラッサ、ハイランドパーク、タムデュー

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

 



香り:若干のヒネ香のある、穏やかな甘さを感じる香り。
そして麦芽を思わせるビターさもあり、非常にモルティだ。
時間とともにシェリー樽を思わせる樽香、グレーンはあまり感じられない。
上品なバランスでまとまっており、ガツンと香るタイプというよりは、穏やかの一言。
アメリカ市場を意識したマイルドで飲みやすい味というのは香りでもうなずける。
 

味:マイルドな口当たり、みたらしのような甘さ、少し穀物質な植物っぽさ、麦茶の香ばしさ、
この時代らしい濃さがある。中間から後半にかけてビターで焦げたようなピート感、
このビターさがアクセントになって飲み飽きない味に仕上がっている。
影響として考えられるのはハイランドパーク、麦芽質はタムデューだろうか。
フィニッシュは口の中にフレーバーがしみ込むように残り、ロセスらしさも感じられる。
 




コメント:5月の第2回オールドブレンデットテイスティング会に出したボトル。
皆様からは、ロセスを感じる!と好評だった一本です。
モノはアメリカ向け、もしくは免税店向けと思われる1970年代流通の1クォーターボトル。
容量が多いほうが劣化が少なく保存状態が良いものが多いというのは、オールドボトルの鉄則ですが、
このボトルも例外ではなく、なかなか良い保存状態であるように思います。

1970年代以前流通のブレンデットは、キーモルトとなっている蒸留所のモルトをしっかり感じられるボトルが多いですが、
このカティーサークも同様で、オールドボトルのハイランドパーク(シルクプリントラベルあたり)を飲むと、
このブレンデットの1ピースとしてのフレーバーを感じられますし、当時のグレングラッサ、タムデュー等も同様です。


本来は、マイルドで飲みやすい味を目指して、もっとスムーズ&マイルドにしたかったけど
原酒のキャラが強かったゆえに、ブレンドしてグレーンで引き算しても、
キャラが残ってしまっただけなのかもしれませんが、今となっては歓迎すべきことです。

そして、こういうボトルが手元に流れてきてくれるのは、そのめぐり合わせに感謝の一言です。

 




【オマケ:カティーサーク12年の見分け】
カティーサーク12年の90's、80's、70'sの見分け方は簡単です。



まず1990年代。特級廃止後ですが、ブレンド比率が変わったのか色が極端に薄くなります。
シェリー樽熟成を思わせるキャラメルブラウンから、ノーマルのカティーサークに近い、
ライトゴールドな色になり、表記も”特級”から”スコッチウィスキー”表記に変わります。
ボトルデザインは1980年代をそのまま引き継ぎますが、味は飲んでないのでわかりません。
(色が薄いからねぇ・・・あんまり良い予感しないんですよ。)


続くは1980年代、750ml 特級時代(上、写真右)です。
値段は1万円、税率220%の高級ウィスキーでしたので、従価表記が80年代後半になってもついています。
色も濃いです。これがカティー!?と言うくらい濃いですね、この時代は。
味は70年代以前に比べてグレーンが強くなっていますが、まぁ飲めます。現行品に比べればぜんぜんマシです。


そして1970年代、760ml 特級時代(上、写真左)。
味は記載のとおり、言うことありません。
80年代との違いは、上の写真を見ていただければ一目瞭然ですが、
まずキャップ、70年代以前は金色のプラキャップですが、80年代は黒で12年表記付です。
ラベルもぜんぜん違いますが、大きな違いは70年代は12年の赤字表記がありますが、80年代はありません。

わかりやすい違いであるため、ヤフオクに出てても70年代は80年代に比べて高値がつきます。
80年代は2000~3000円、70年代は4000~5000円くらいでしょうか。
味はもちろん70年代以前流通のものがオススメですが、価格と相談ですね。

 

2010.08.31【イベントレポート】

OBタムデュー25年




TAMDHU
(タムデュー)
Aged 25 Years
43度 700ml

価格:6500円~10000円前後※
※2010年8月30日現在、値段にばらつきがありますが、各店値下がり傾向のようです。

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:甘く上品なオーク香でバニラや栗のフレーバー、ミント、ほのかにジンジャーも。
奥から少し粘性のある醤油のようなニュアンスも感じるが、全体的にはスムーズで麦芽質の心地よい甘さ。

味:スムーズで麦芽質のスウィートな口あたり。やさしい麦の甘さの裏からシェリー感が支えるように出てきて
適度なボディ感があり飲みやすい。中間から少しぴりぴりとした刺激を感じる、鼻抜け、余韻にかけてほのかなピート感、
ビターでドライだが、桃のようなフルーツもわずかに感じる長い余韻。
全体的にバランスが良いだけでなく、フレーバーからも上手い具合に熟成されていることがうかがえる。


コメント:タムデューのオフィシャルボトル。ハセガワさんにて頂きました。
正直、タムデュー蒸留所はサラディン式のモルトスターがあるということ以外、まったく印象にない蒸留所でしたが、これは飲んでびっくり。
突出した何かはないですが、バランスがよく小手先ではない原料本来の味がしっかりとあって、
飲みやすく飲み飽きない印象、ストレート意外にハイボールでも問題なくいただけそうです。

熟成感としては25年は感じづらいかもしれませんが、余韻あたりで長期熟成の良さがうまく出ているかなという感じ。
まだオフィシャルにこんなモルトが、それもこんな値段であったなんて・・・
タムデューさんすいません、侮ってました。
某BAR様が〇本買ったとか、オススメ認定されているとか、そういう情報もあながち間違いではないように思います。


とはいえ5000円OVERですから、安い!という価格には感じないかもしれませんが、
オフィシャルの25年物で6500円~、これは破格としか言えませんね。某M蒸留所の25年物なんてどうなってるんだか。
味もしっかりしてますし、安ウマ家飲み向け、この価格で今後もリリースが続いていくなら言うことありません。

なお、☆はバランスの良さを評価して☆7。6.5があれば6.5にするところですが、ここはポジティブにランク付けさせてもらいます。



余談:8月30日21時ごろ、ハセガワのHP確認したら既に売り切れ!?
やっぱ目をつけるところは皆同じなんですねー、ちなみにシングルモルトナビさんでは7800円、これでもまぁ納得の価格です。

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2010.06.25【イベントレポート】

CARSタムデュー・グレンリベット29年



Moon Import ”CARS”
TAMDHU-GLENLIVET
Years 29old
43% 700ml

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


香り:まずシリアル、しっかりした麦感が上面にあるが、時間と共に桃等の白色フルーツ、クリーミーな香水感、蜂蜜やハーブも出てくる。
マイルドな麦感主体、突出した何かは無いが、嫌味が無く複雑なフレーバーを楽しめる。

味:麦感しっかり、クリーミーで熟したグレープフルーツ。中間からややカラメル質、ワクシーで香水系のフレーバー、
余韻にかけては甘酸っぱさと麦芽の心地よいビターさ、若干の土っぽさが出てくる。
現行のタムデューはほとんどといっていいほど記憶に残らない感があるが、これは酒質に厚みがあり滑らかで実に飲みやすい。

コメント:新宿某所にて。飲ませていただいたCARSシリーズ3種の最後の1本。
テイスティング中にも書いているが、とにかくマイルドな麦感が印象的で、すごく良くまとまっている感のあるモルト。
蒸留時期は推定1960年代後半~1970年代初期、モルト界の全盛期であるこの時期においては周囲のレベルが高すぎた感もあるが、今思えば十分素晴らしい原酒である。


タムデューといえば、1950年ごろの工事で導入されたサラディン式のモルティング設備。
マッカランやグレンロセスにも麦芽を供給しているようだが、タムデューの現行品は香水感がバランスを崩してきており、
果たしてこれが麦芽を供給している先にも影響があるか(個人的に、香水感は蒸留の際によるものと思うが)、そのフレーバーの変化も注目したい要素である。
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