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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2011.09.27【イベントレポート】

【87Malt Night 5th】参加レポ(下)

レポート第三回です。
 

会はメインラインナップが終了し、フリーテイスティングに入ったところ。




フリーテイスティングでは、ここまで飲んできたボトルを再度おさらいするもよし、
タケモトさんが持ち込まれた数々のボトルのほか、参加者が持ち込んだボトルを含め、すべてのボトルをフリーで楽しめました。

また、Hiragaさんが持ち込まれた極上の葉巻を別室で楽しまれるもよし、
差し入れられた数々のおつまみ(どら焼き、チーズケーキ、ドライフルーツ、手作りチョコ、やる気マンマンのチーズ・・・etc)
に舌鼓を打つもよし、もちろん参加者同士で語り合うもよし、
まるで今日ラインナップされているウィスキーの極上の余韻のような、そんな時間になりました。




(差し入れのあったどら焼き、参加者絶賛のただならぬ旨さでした。)

 

なお、ここではまたしても”あの夏の日の再来”な企画が実施されました。
そちらについて許容できない方々がその光景を見られてしまうと、
卒倒ないし軽く殺意を覚えることは間違いないかもしれません。


よって、ここから先は良識のある良い大人だけの時間、R-20とさせていただきましょう。
CEROだと何指定でしょうか、XXX指定でしょうか(笑)
 


 

フリーテイスティング1本目、ここからは皆様ばらばらですが、
くりりんのチョイスはタケモトさんのオススメ、バッティングと加水の妙を味わえる極上の1本。


GM SECRET STILLS
Distillery No: 02 Release No: 02
(クラガンモア)
Speyside 1966-2006
46% 700ml





 


最近ブレンデットや加水やら、改めて色々と飲みなおしてみて、
ハイプルーフ&シングルカスク至上主義に偏り勝ちだった考えが改められていたところでしたが、

このボトルは、まさにシングルカスクでは困難であろう上質なフレーバーのバランスが、
3つの樽によるバッティングと加水によって形作られており、
一口飲んだ限りでは、スムーズな味わいでガツンとくる印象は無いものの、
1口目より2口目のほうが特徴が良くわかり、香りもシェリーや林檎、微かな樽香を伴いながら複雑かつ芳醇。


味わい深い、とはこういうモルトのことを言うのでしょう。
以前BURNSで飲んだグレンファークラス1959・クリスマスモルトもバッティングの46%加水でしたが、
個人的にはあれがファークラスとしては最強でした。
やはりブレンドしかりバッティングは、モルトの旨さ、味わい、奥深さをより高める、単純にして最も難しい手段なのかもしれません。


 

お次は今人気沸騰中のベンリアックです。
シグナトリーのカスクストレングスコレクション、
ベンリアック1966-2008 43.9%
 


 

 

70年代、60年代の長熟ベンリアックといえば
桃や熟したピンクグレープフルーツ等の柑橘系を伴う、底知れぬフルーツ感ですが、
このベンリアックは桃は桃でも白桃と林檎系のフルーツ感で、
香りは大変すばらしいものの、若干味に水っぽさ、ボディの弱さがあり、
うーん、コイツぁシグナトリーっぽいなぁと、贅沢な感想を覚えてしまいました。
(ここまで50度、60度、ハイプルーフを飲み続けていたのでそれも当然かもしれません。)
 

しかしこの贅沢な感想が、次の一手を生み出します。



そう、この出会いは必然・・・

 


前回、87Malt Night 4th では、ハイボール研究会なるものまで立ち上げて、
名だたる伝説のボトルたちをハイボールにし、ベンリアック1976(for BBI)に、
ボウモア(DT 1968-2009)やらベンリアック1968(for KOBE)
をフロートする試みまで実施してしまったわけですが、
 

このシグナトリーのベンリアックをハイボールにし・・・
水っぽさのあるボディを補うため、味と樽の強い伝説のベンリアック1968(for KOBE)をフロートすることで、最強のハイボールができるのでは・・・
 


 

 

この発想から、残りのフリーテイスティングはハイボールタイムに突入していきます。
1~2杯のハイボールを回し飲みし、新しい可能性にチャレンジです。


まず、上記のベンリアック66&68ハイボール
ベンリアックのハイボールが殺人的に旨いことは、前回の4thでもUstreamの生放送でも、
大々的に宣言しているところですが、このハイボールは白桃&林檎系フレーバーと、
黄桃&トロピカル系フレーバーが渾然となって、爽やかかつ上品に口頭を突き抜けていきます。


前回ハイボールにしたときも驚かされましたが、このフルーティーフレーバーと炭酸の相性は、もはや兵器のレベルです。

 


これをやってしまうと後は行け行けどんどん。


 


最初の1杯としてラインナップにあった、グレンブローラのハイボールに、ブローラ30年をフロートした、スーパーハイボール。
ブローラハイボールは旨い!!と、射命丸さんお墨付きなのですが、グレーン、いわゆるブレンデットが入ることで、
バランスの良いハイボールの基礎、下地があるところにブローラのピート感が乗っかって、これまた旨いハイボールに仕上がっています。

 



前回、4thのときはストレートでは旨いけどハイボールにしたら、「つまらない」と不遇の扱いを受けてしまった
パーフェクトドラムのウェスタンハイランド 1965-2010

今回のフリーテイスティングのラインナップにあった、プライベートボトリングのスプリングバンク1972をハイボールにし、
このウェスタンハイランドをフロートしてみようじゃないかと。

スプリングバンクといえばナッツやレザー感のほかに、ベリー感がひとつフレーバーのキーになると思うのですが、
このスプリングバンクハイボールはベリー感が背面からじわじわ出てくる味わいで、バンクらしさもしっかりあり、
なかなか旨いハイボールに仕上がって、これまた好評です。
(どっちもストレートで飲め、という声が聞こえてきそうですが。)


 


 

さて、ここまでやってしまうのか、という声が聞こえてきそうな
最強のグレンギリー1971のハイボール、この1本を開封するにあたっては
「また1本、このギリーがこの世から消えてしまった。。。」と惜しむ声さえ聞こえてきたボトルで、ハイボールにトライしてしまいます。
 

さらにはセスタンテ・グレンロッシーのハイボールに、
個人的には最強のミルトンダフ、アンテイカーサ・ミルトンダフ1966もハイボールにしてしまい、
87Malt Night 4thを超える究極のハイボールタイムが実現しました。
 


 


 


シェリーはハイボールに合わない、難しいというのが定評ではありますが、
合うボトルについては、シェリーの渋みや嫌味なフレーバーが冷やされることによって、
炭酸が加わることによって軽減され、非常に綺麗なシェリー感を味わうことが出来る、

今回のギリー、ミルトンダフは大変すばらしいシェリー感であり、
さらにギリーに関してはガツンと強めのピートが良いアクセントになり、これまた旨い一杯に仕上がっています。



冷やすことで香りがたたない、というのはロック等でボトルを飲む際の注意事項として挙げられるわけですが、
ここまでフレーバーがしっかりしたボトルについては、逆に綺麗なフレーバーが感じられるようになる、
冷やされることで雑味が抑えられれ、もともと強かったフルーツであったり、シェリーであったり、ピートであったり、
そのボトルの良しとするフレーバーがしっかりと感じられるようになる。
また、その冷えたフレーバーが、喉を通るにあたって体温で暖められ、戻り、フィニッシュとして発散する。
 

ストレートで散々飲んだ上での話ではありますが、ストレートとはまた違ったフレーバーの感じ方は非常に新鮮であり、
ハイボールも馬鹿に出来ない!!
 

改めて新しいウィスキーの楽しみ方、スタイルの可能性を再認識したひと時となりました。



87malt Night 5th締めの時間である、23時を迎えようと言うころ、
kssiさんがニヤリと笑っておもむろに1本のボトルを取り出しました。

「開けられないので、ここで是非開けたい!」

私にとっては、福岡は小倉のSTAGさんで飲ませていただいた以来の懐かしいボトル。
ムーンインポート取扱いのブルイックラディ10年のフルプルーフ。
 


 

 

ブルイックラディ蒸留所全盛期ともいえる、1970年代前後の原酒が使われたボトルで、
林檎を思わせる上品なフルーツ感は、今のブルイックラディは何なんだと思わされる一本。


「くりりんさん、是非開けちゃってください!」と言うkssiさんに対して、
この最強のラディとも言える一本を前に躊躇していると、向かいに座っていた
ベンリアック馬鹿一代ことゴブリンさんが「貸して貸して」と申して、TAXごとブチッと引きちぎり開封されたわけですがw


久々に飲んだブルイックラディは、やはり極上。
素晴らしい隠し玉、締めの一杯、ありがとうございます!
口開けゆえか殻付きの麦っぽさもあり、ライチや林檎を思わせる香り、焼いたパンを思わせる香ばしさ、
この上品な白色フルーツ感は、当時としてはあまり評価されなかったのかもしれませんが、
今となっては実にすばらしい味わいで、ここで再び出会えたことに感謝せざるを得ない味わいでした。



さてさて、こうして色々飲ませていただいたフリーテイスティングタイムですが、
ブルイックラディを最後に楽しみ、後は参加者の都合によりけりで各自解散として散会となりました。
(私も翌日、嫁との約束があるためnakasatoさんらと共に終電に間に合うよう撤収します。)

 

実に充実した、濃い時間となりました。


ボトルの素晴らしさはさることながら、87Malt Nightの素晴らしさは”共感”要素の多さにあるように思います。
多くの方々がイベントを開催されている中、このイベントは1つのボトルをしっかりと掘り下げていく、
濃く、深く、そして互いの意見を共感していける、そういう空気がある、許されていることが、
やはり最大の強みというか、魅力なのかなと感じています。


そうした中で、こうした会を1年間に渡り定期的に開催され、
さらにはWhisky link のサイト立ち上げから、オリジナルボトルのボトリングまで、
精力的に活動されたタケモトさんへの感謝は、言葉で表現しても仕切れないものです。

言葉、文字で表現することを、ブログと言う媒体であれひとつの手段としている私が、
言葉に出来ないという表現を使うのは大変情けないものではありますが、それ以外の言葉が見つからないのも事実です。

 

第5回となり、今後どのようにイベントを開催するかは考えていきたいとコメントがありましたが、
是非、どのようなボトルであれ、こうした1本ないし1蒸留所を深く語ることが出来るような会は、
何らかの形で実施していただければ・・・というのが、私個人の希望であり、わがままでもあります。

たとえば前回からの試みとしてあった、Ustreamやニコ生での放送、少数のボトルをもっと多角的な視点から深堀していく会であるとか、
新しい視点、ジャンルを開拓していくのも、今後のモルトの楽しみ方の発信として有りなのではとも思うところです。

 おんぶに抱っこどころか、おんぶされてばかりで、ご迷惑おかけしてばかりですが、今後ともよろしくお願いいたします。


 

また、今回の会では初めましてな方、お久しぶりな方々、ウィスキー好きの輪の中で、多くのアツい方々と席を共にすることが出来ました。
くりりんはこんなヤツです。知り合ったのが運の尽きです。

お騒がせいたしますが、これまでお世話になっている皆様については、改めてよろしくお願いしますと、お願いさせていただくと共に、
新たに交流させていただいた方々については、是非今後とも様々な琥珀色トークが出来ればと期待に胸を膨らませております。


 

感想を語ればキリがありませんが、そろそろ明日からの宮城出張の準備もしなければならないので、
87Malt Night 5th参加レポはここらで締めとさせていただければと思います。



ありがとうございました!!!

 

2011.01.05【日記】

MSスプリングバンク・キャンベルタウン30年 "FOR MILROY ASSOCIATES" 50%




THE MILROY SELECTION
COLDEN STRENGTH
Springbank CAMPBELTOWN
(スプリングバンク 30年)

AGED 30 YEARS
700ml 50%
Bottled:1999 

"BOTTLED IN SCOTLAND FOR MILROY ASSOCIATES"

オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 



香り:しっとりとしていながら存在感のある香り立ち。
分厚いレザーと煙、干した麦、ミント、裏には葡萄の果肉のようなフルーツ感。
ステイさせることでナッツや松の樹皮、昆布のような旨み、クリームのような香りもある。
とにかくどんどんフレーバーが出てくる。モルトの香水ここにあり、お手本のようなスプリングバンク。
まるで秋の空のようだが決して悪天候にはならない。心地よく、幸せな気持ちにしてくれる。
 
味:滑らかだがしっかりとしたフレーバーの存在感を感じさせる上品な甘さと旨み、
どこか古びた印象を感じさせるフレーバーは、飲み手をウェアハウスの中に連れて行ってくれる。
程よい甘さのフルーツ感、皮付きの白葡萄や桃のネクター、微炭酸のようなスパイスが舌を心地よく刺激する。
後半はほのかなスモークや松の木、僅かに蝋燭、蜂蜜、煮たリンゴ、梅を思わせる微量の酸味、
余韻は長く、次に何か味のあるものを食べるか飲むかしない限り、口の中に幸福が持続する。


 
 
コメント:パラディにて。昨日、新年の挨拶をかねて来店した際の締めの一杯。
ボトルはジョン・ミルロイ経営、ロンドンの専門店ミルロイのための特選モルト。氏いわく「優雅。モルト愛飲家の夢」。

「4杯コースでお願いします」と今回は完全お任せでしたが、
1杯目はオフィシャルのフェッターケアン8年 1970年代流通で舌慣らし。次はもう少ししっかりしたのが来るのかなと思いきや、
2杯目にDTグレンロセス1968-2005 53.2%
3杯目にはなんとベンリアック1968-2010 #2710 神戸
が出て、もう口の中はフルーツ一杯ヘブン状態。
(しかも3杯目のベンリアックはブラインドで出されました。なんとか正解しましたが、まさかコレがでるとは思っても居ませんでした。)
 
このまま家に帰っても良い夢見れそうな感じですが、注文の4杯コースにはまだ1杯足りません。
「くりりん君、今日ははずさないよぉ~」とマスター。
いや、この店ではずされたことってあんまりないんですがw
でもこんな状態で締めは何にするんですか、と疑問に思うところで、出てきた4杯目はスプリングバンク!!
ブログUP後、タケモトさんよりいただいたコメントにより1999年詰め、60年代蒸留であることが判明。
シングルカスクかどうかは不明ですが、仮にシングルカスクであったとしても、スプリングバンクならこの複雑かつ馥郁としたフレーバーは納得です。
 
一度鼻を近づける、二度鼻を近づける、しばらく待つ、再び近づける・・・
おぉ~変わるよ変わるよ、どんどんフレーバーが出てきて、香りのレイヤーが開いてく感じ。
そういえばここんところ旨いバンクを飲んでなかったのですが、いやもうこれは満足に値する一杯です。
なによりテイスティングしていて楽しいです。コメントももうノリノリです。
 

1月4日仕事始め、この寒さに休み明け、正直気が滅入るところもありましたが、帰り道の足取りは本当に軽くなっていました。
帰りの電車の中、口の中にずっと滞留するバンク味を満喫しつつ・・・心地よい岐路。寒さなんてへっちゃら。
明日からまたがんばれそうです。
 
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2010.10.02【イベントレポート】

スプリングバンク1968 マシュー・D・フォレスト



SPRINGBANK
PACIFIC CALEDONIAN
Selected by “マシュー・D・フォレスト”

700ml 49.2%
Aged 35 years
Distilled: 1968/3/30
Bottled: 2004(?)
Cask No, 489
Bottle No, 150/271

オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:穏やかに香り立つ、胡桃系のナッティーさ、バナナやレモンの皮、僅かに桃、蜂蜜、甘さの中に香ばしさ、ビターさもあって実に芳醇な香りだ。
芳醇な香りに続くはほのかなオーク感、裏にはペンキのような溶剤っぽさがあって徐々に前に。
実に多様なフレーバーを持っている、グラスを揺らすごとに新たな表情を見せてくれる。

味:生八橋、オールド系の麦感、少し焦がした鼈甲飴、ピーナッツクリーム、そして舌の上をスパイスが追っかけてくる。
透明感があってボディもしっかり。余韻はそのまま舌上スパイシーで、塩キャラメルのような穏やかなブリニーさ、心地よいドライ感。
松ヤニ、胡桃、熟した何かしらのフルーツ(ここまで来てるのに、言葉出ない・・・)
スパイスは徐々に強くなっていき、ある一定のところからスッと無くなる。


コメント:故マシュー・フォレスト氏チョイスのスプリングバンク(日本限定?)、
ウスケバ関東オフで、某方からラストハーフショット強(約20ml)をいただいてきたボトル。
空き瓶は元持ち主の希望により、OMCに納品されます。

うっとりするようなスプリングバンク。ラストだったのでかなり開いて&落ち着いているでしょうが、ボディや香りに弱りはなく、バランス良好、文句なし。
芳醇な香りの中に、どこか心和ませるというか、懐かしい香りが潜む・・・いつまでもかいでいたい衝動にかせられる一杯でした。


モルトの香水、ここにあり。

やはりスプリングバンクは良いですねー。


っていうか、こんなのが供養されていた我がカスクとTESTER・・・
少量とはいえ、美味いわけですよねw




~~余談~~

明日OMCに行かれる方、会場にてお会いしましょう。
ささやかながら差し入れも持っていく予定です。人数も多そうですしね。
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2010.07.20【イベントレポート】

スプリングバンク1966/96@87Malts&Heath



  

SPRINGBANK 1966-1996
BARLEY MALT
(スプリングバンク ローカルバーレイ)

700ml 52.0%
Aged 30 years
Distilled:1966年2月
Bottled:1996年10月
Cask No,1966475
Bottle No,1126

オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:まず、若干くすんだような、はっきりとしたレザー香があり、このレザーの裏からどんどんフレーバーが出てくる。
香ばしい麦香、乾いた木、栗の渋皮、さらに甘酸さのあるフルーツ香も出てきて上品で複雑。
甘酸っぱいフルーツは、オレンジピール、ベリー・・・若干の梅の花も感じる。
本当に複雑で、フレーバーのレイヤーが次々と開いていく、バランスも良い。

味:ややクリーミーで甘酸っぱい口当り。ラズベリー、生プラム、フルーツ感と合わせて乳酸系の酸味や蜂蜜。
口の中でよりクリーミーになり、まるでラズベリーソースがかかったヨーグルトのよう。
後半は舌上のスパイスと、ココナッツ、ナッティーさに麦の香ばしさ、焼いた栗もある。
鼻抜けは栗と甘酸っぱいフルーツ、口奥には若干のウッディーな渋みと心地よいビター感があって、素晴らしく複雑。

コメント:人生2度目のローカルバーレイ。前回は福岡某所で1966-1997をいただきました。
今回の96と比較すると97のほうがレザー感が前面にあり、もう少し乳酸系だったように思います。
96は樽の影響が非常にうまく出ており、レザー感もありますが麦やオーク香に加えてベリーなどのフルーツ感もバランスよくあり、
モルトの香水と呼ぶにふさわしい、本当に多種多様なフレーバーがどんどん出てきます。


今回、ヒースで行われたテイスティング会では、ローカルバーレイ1966はマッカラン1966と人気を二分していましたが、
個人的にこのモルトは、経験があればあるほど、モルトに積極的であればあるほど楽しめるモノだと思います。

マッカラン60年代の体にじわりと染み渡るようなシェリー感、ボウモア60年代の体の力を奪うような南国感など、わかりやすいモノと比べると
ローカルバーレイが持つ要素は、抜け、戻り共に素晴らしいですが、“多種多様なフレーバー”であり、
それはボトルから語りかけてくるモノではなく、ある意味飲み手が“理解”しようとして、探し出さなければならないモノが多いように思います。

テイスティング会でも話しましたが、「お前のことをもっと知りたい!」という気持ちがあると、
どんどん心を開いてくれる、どんどん楽しくなる。このローカルバーレイはそんなモルトだと感じています。


私はローカルバーレイの66-97を2ヶ月チョット前に飲みましたが、この2ヶ月間はブログも書くようになってか、
今まで以上にモルトを飲み、テイスティングノートを書きまくっていた時期でもありました。
そして今回のテイスティング(66-96)は、ボトルの状態も素晴らしかったのでしょうが、前回以上に素晴らしく、楽しめるものでした。

これが1年後、10年後に同じボトルを飲めたとしたら・・・どういう印象を受けるのでしょうか、どういうコメントをするのでしょうか。
ウィスキーにはそういう、自分の成長によってあけることが出来る扉の数が増えていくのが面白さのひとつですね。



~~雑談~~

連休は軽井沢に行っていたくりりんです。
今日東京に戻ってきましたが、何とか更新を間に合わせること出来ました。
なんせ19日17時までのスタンバイしかしていかなかったので、ギリギリセーフ!

軽井沢といえば・・・軽井沢蒸留所です。
もう今更なネタですが、訪問記事は後日UPします。



~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~

【完】87Malts Night!! くりりんSide(7) ←この辺です。

【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)

【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)

【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)

【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
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2010.06.02【イベントレポート】

CVを飲み比べ!(ヘーゼルバーン他)

今日は霞ヶ関で仕事してたので、帰りにハセガワさんとこに寄ってきました。
目的は・・・試飲!ではなくw

スプリングバンク&ロングロー&ヘーゼルバーンのCV3種セット!!
CV=履歴書という意味なので、これはまさに現在のスプリングバンク蒸留所の履歴書、
今のスプリングバンクの姿そのものと言っても間違いはないでしょう。



すごく気になっていました、特にヘーゼルバーンCVがw
だってこの3種セットでしか、現時点では買えないのです(この商売上手め!)
気になって仕方なかったので、買っちゃいました。

今のスプリングバンク蒸留所を勉強する上で、この上ないサンプルたち。
特にスプリングバンクCVとロングローCVは非常に評判が良いボトル、ヘーゼルバーンCVにも期待が高まります。


ハセガワでは結局試飲も忘れず、GMCCブローラ1982を口開けで飲んだりしてw
ウキウキ気分で家に帰って、さっそくこちらも口開けです。




・ロングローCV
これはいまさら何を語る必要もない、男性的なヘビーピートでオイリーなボディ、安ウマモルトの傑作です。

・スプリングバンクCV(新)
熟した果実感、黒砂糖、硫黄(火薬)っぽさに加えて甘しょっぱさがある、近年のスプリングバンクの良い特徴がしっかり出ています。
これもこのままのクオリティで販売が続くなら、安ウマモルトの仲間入りでしょう。

そして・・・

・ヘーゼルバーンCV
詳しいノートは後日書きますが、現在販売されている8年とはまったく別物です。
(このセット購入したときにハセガワさんで8年を試飲して、新しい記憶の中で確認済みですw)
8年に比べてボディが厚く、フレーバーの数も多いです。口開けゆえかころころと表情が変わっていきます。一言で言うとすればトロピカル&パフューミー

意外でしたが、パフュームというと拒絶センサーがビンビンに反応してしまう私ですが、これは普通に飲めます。
2杯3杯と飲むと流石にデットゾーンまで蓄積していきますがw


そういえば前日の記事で、ケイデンのスプリングバンク9年がパフュームだって書いたけど、あのフレーバーはこのヘーゼルバーンCVに共通するものが多かったような・・・
まぁ、200mlもあるのでじっくりと分析していきたいと思います。
しかしこういう飲み比べが出来るセットはありがたいです。値段もギリギリ手ごろですし、勉強になるなー。


>>後日に続く
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2010.05.28【イベントレポート】

CHスプリングバンク1985-1994(9年)



ケイデンヘッド グリーントールボトル
スプリングバンク9年 1985-1994
700ml 61.2%

オススメ度(3)
☆☆☆


香り:ナッティ、ややニューポット系、セメダインや香水、芳香剤、
奥には綿やほこりっぽさを伴う現行品ではありえない香り。アルコール感あり。

味:嫌味ではないが口当りから石鹸、レモンやグレープフルーツ、バンクらしくなくローランドのようなライト感
後から蜂蜜、梅、生木(ヒノキのよう)の香り、塩
鼻抜けは蜜の甘さ、余韻はドライでスパイス、若さからくる荒さとやや塩っ気のある余韻。

コメント:石鹸を味わうことが出来るスプリングバンク。ボウモアのレモン石鹸や、
一時期のエドラダワーほど生理的に受け付けないレベルではないにしろ、
まさかスプリングバンクにもこういうモルトがあるのか・・・と、ある種の注意喚起でもあるように感じる。
ライト感は若さ故か、それにしても何か違和感が…


BURNSにて、次の一杯を選んでいたところ、マスターがこれなんかどうですかと、出してきたのがこのボトル。
おお、ケイデンのグリーントールの若いスプリングバンクですか。
値段もすごくお手ごろだし、いいねぇ、いっちゃいますかとチョイス。

後にマスターは語る
「いやぁ、くりりんさんもそろそろ石鹸に慣れてもらおうかと思って」
そうこの人、黒いんです。最近知りましたが。

パフュームが出ているモノとしては、ちょっと前のボウモア、グレンギリー、エドラダワー、グレンタレットらへん。
その原因はいろんな説があるものの、これが正しいという説はいまだ公になっていない。
それは発酵槽に住み着いた乳酸菌の仕業であるとか、発酵の際の泡を抑えるために表面活性剤(いわゆるミューズ的な)を投入していたとか、
ボトルを洗浄する際に若干残った洗剤が原因だとか、某Y氏は蒸留器の中に石鹸を投げ入れていたからだとか、
Sトリーさんがコメントしたとされているインバーターによる高効率蒸留の結果だとか、それはもう色々。

個人的には、蒸留前の所業が2回3回の蒸留後にあれだけパワフルな影響をもたらすとは思えないので
蒸留行程中か、後は樽や原酒の処理でなんかあんでないかなとか思ったり。根拠はないですが。

ただし、Sトリーさんは「もうパフュームは出さない」と宣言したと聞いており、
事実ボウモアや新ボトルのグレンギリーからもパフュームが消えたことから、奴等は研究成果からパフューム発生の原理を突き止めているとも推測できます。
ただ商売上手な奴らです、間違いなく公開はしないでしょう。

話がそれましたが、問題はこのスプリングバンクのパフュームボトル。
私はそれほどスプリングバンクに詳しくないですが、この年代でパフュームが出ているというコトは聞いたことがありません。
ありえるとすれば、ケイデンヘッドがボウモア(パフューム)で使った後の樽を再利用して、スプリングバンクを詰めた・・・ってところでしょうか。

んー、謎だ・・・。
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2010.05.24【イベントレポート】

スプリングバンク32年@ウスケバオフ



スプリングバンク32年
700ml 46.0度

蒸留:1971年
カスク:リフィルシェリーカスク

【テイスティングコメント】
香りはキャラメルナッツや熟したグレープフルーツ、果実香、ややクリーミーで樹液っぽさも。
微量の塩、複雑で非常に多くのフレーバーを持っているようだ。
口当りは甘くナッツ系の後にオイリーで少し古っぽさ、熟成庫の中の樽のような香りが口の中に広がる。
中間から熟した赤い果実、麦、バニラ、醤油をひとさじ、合わせて塩が現れる。上品で複雑、しっかりした熟成感。
鼻抜け、戻り共にしっかり、じんわりとして、フランスパンにフルーツジャムを塗って食べた後のような甘さと程よい苦味で長い余韻。


ウスケバ関東オフ、Carlosさんお持込みボトル。
一応限定品扱いで、表記はないですが1971年蒸留の原酒でかつ、リフィルシェリー樽熟成のもののみが使われているというボトル。

熟成年数ゆえ、落ち着いたというか、フレーバーは丸みを帯びつつあるものの、厚みと変化、じわじわとくる広がりは流石としか言いようがないです。
モルトの香水といわれる由来を感じさせてくれます。シェリー感が出すぎていないのも、こういう味の組み立てであれば評価できます。
ただ、これを大人しいと思うか、マイルドで熟成感がしっかり出てるなと思うか、そこは個人の好み次第なのでしょう。

ここ最近、ヘーゼルバーンやCV、スモールカスク等がリリースされるなど、スプリングバンクも動きが活発なように思います。
新時代のスプリングバンクを評価するに当たっては、まずはずせないであろう60~70年代初頭、モルトの香水スプリングバンク。
それもオフィシャルをこうして飲めることがとてもありがたいです、勉強になります。


以下、5月24日20時追記

今更ながら記事の写真を見て、ハッとしました。
隣の3Rのスプリングバンクも1971なんですね、同じリフィルシェリーカスクで。
瓶詰め仕様と熟成年数の違いはありますが…



まさかCarlosさん、1971ビンテージで揃えて?
うわっ、気づかずに飲んでた!


やはり無知は罪……勉強します。

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2010.05.18【イベントレポート】

スプリングバンク レッドファウンダーズ@ウスケバオフ



スプリングバンク
ファウンダーズリザーブ レッド
46度 700ml

価格:6000円前後(当時)
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆


香り:透明なイメージ。潮、やや硫黄感のあるスモーク。炒りたてのシリアル、
奥にはホワイトチョコレートやバニラが甘さとして顔を出す。微量の絵の具、シトラスや香水も。
初めは硫黄系が前面にあるが、時間と共に他のフレーバーとのバランスがとれ、70年代モルトにあるような麦芽系の上品な香りに。(加水でもさらに際立つ)

味:甘しょっぱい口当り。少し水っぽいか。やや鉄分、パンやクラッカー、
じわじわと塩が口の中を侵食していく。麦芽由来の甘さ、スパイシーでまったりとした長い余韻。
加水で塩分がさらに増す、その奥には意外と多数のフレーバーがあり面白い。

コメント:ウスケバオフ持参ボトル@くりりん。甘さと塩味が主体のバンク、
硫黄質をプラスとするかは好みしだい。コレをカツオのタタキと合わせるとなかなかイケル!


スプリングバンクの創業者の子孫に当たる、ゴードン・ライト氏がロッホデール社からリリースしたボトル。
そのコンセプトは、「1960年代のスプリングバンクを忠実に再現!」という強烈なモノで、
今までにレッド、ブルー、ブラック、ゴールドの4種類がリリースされた。
ボトルとしてはレモン・ハートにも掲載されているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。

さて、このレッドファウンダーズについては、60年代は流石に・・・ただ共通するニュアンスが無いわけではない。
どちらかというと70年代後期から80年代にかけてのスプリングバンク。
またブラック、特にゴールドについては、華やかだがドライで味の傾向が違うボトルが作られている印象。
これがダメかというと、まったくそういうことではなく、あとは飲み手の好み次第。

当時の流通価格6000円台で入手できれば、コストパフォーマンスの高いボトルだ。


PS:5月17日最後の更新分、オフ関係のボトルで、たまには評価付きのボトルを・・・ZZZ
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2010.05.18【イベントレポート】

3Rスプリングバンク1971@ウスケバオフ



スプリングバンク35年
スリーリバース ライフシリーズ
1971-2007

700ml 57.5度
Cask No,not available
Cask type, リフィルシェリーカスク
Bottle No,169/222

【テイスティングコメント】
クリーミー、麦やナッツの後から、マロンチョコレート、ラズベリーやドライクランベリー、
レモンクリーム。塩っ気もあって、アルコールは度数ほど感じず、上品にまとまった芳香。
クリーミーな口当り、一瞬の停滞、その後はっきりとイチゴ、オレンジ、甘酸っぱさが一気に膨らむ。
舌上にスパイス、ビターでやや植物系のフレーバーを伴ってドライな締め。鼻抜けもしっかり、余韻長い。



ウスケバ関東オフ、Calrosさんの持ち込みボトル。

隣にあったスプリングバンク32年(こちらもCalrosさんのお持込み)と飲み比べをしていましたが、全体的なクリーミーさの後ろから、時間と共に華やかな香りがどんどん感じられるようになるのがまさにバンクというべきところなのかなと思えました。
また、舌への乗せ方もあるのでしょうが、一瞬の停滞があって一気に広がる甘酸っぱさ、「静から動」というインパクト感の基本がしっかり抑えられているようなフレーバーの広がり方が印象的に感じました。


さすがライフシリーズ、暦が浅い私はこの手のシリーズの過去はまったく知らないのですが(というか、ライフシリーズにバンクがあったことを始めて知りました)、これであのポーズが出ていないというのは・・・すごい基準だなぁとw

なんにせよ、素晴らしいボトルを感謝です。



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今日は帰宅後に自分&皆さんのブログにコメント書きまくって、今ようやく1アップです。
まずい・・・この分じゃ飲んだボトル全部UPするのにいつまでかかるんだw
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2010.04.24【イベントレポート】

スプリングバンク1966 ローカルバーレイ



スプリングバンク
ウェストハイランド
(ローカル・バーレイ)
51.6% 700ml

Cask:バーボンカスク
Cask No,1966487
蒸留:1966年2月
瓶詰:1997年8月

価格:楽天で16万の履歴があるが、今は・・・
オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


香り:ものすごい厚いレザーが液面に覆いかぶさっている。
まるでスポーツ用品店のグローブコーナー、靴屋の革靴コーナーに居るような、明確なレザー感を感じる。
松ヤニ、トースティーで麦由来の香ばしい香り、奥に石炭、加水でレザー感が収まりベリーや甘酸っぱい香りが前に出てくる。
非常に素晴らしい厚みのある香りだ。

味:クリーミーな口当たりでバニラやココナッツのお菓子、複雑でこれでもかという熟成感、フレーバーが豊かに沸き立ってくる。
時間と共にラズベリー、ベリー系のジャム、麦の香ばしさ、クッキー、蜂蜜、やや樽系の渋み、
シリアル入りのイチゴミルクのようでもある。口の奥にスパイスも。
塩はそれほど感じない。余韻、鼻抜けはビターな麦系だが、訴えかけるような力がある。

コメント:真のスプリングバンク。後は好みの問題、モルト側に悪いところは無い。


キャンベルタウンの麦、キャンベルタウンのピート、フロアモルティング、キャンベルタウンの石炭・・・
オールキャンベルタウンで作りましたよ、という在りし日のスプリングバンクの姿を凝縮した1本。
蒸留がラベルイラストそのままなら、蒸留の際の冷却方式もインバーターのような機械的なものは使われておらず、
じっくりぽたぽたとゆっくり流れ出る、フレーバーが厚く凝縮されたニューポットが生み出されていたことが容易に想像できる。

このボトルは1997年瓶詰めだが、それより前は1996瓶詰めがあり、カスクで3種類?が世に出ているという。


生きているうちにというのは大げさだが、しかし一度は飲んでおきたいボトルだ。
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2010.04.24【イベントレポート】

BBRスプリングバンク15年 1993-2009



ベリーブラザース&ラッド(レトロラベル)
スプリングバンク15年
1993-2009
700ml 46.0度

価格:9000円前後
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆

香り:植物系の甘さのある香り、奥からピート、ややアルコールの刺激、
時間と共にクリーミーさが出てくる。加水で甘さが前面に、
麦やバナナ、杏のようなフレーバーを伴う。

味:クリーミーな甘さ、ホワイトチョコレート、シェリー系か?
白い花のような香りが口の中に出てくる。
中盤からカラメル質、麦のビター感、舌の上にスパイス。穏やかなイメージ。
余韻にかけてピートが出てくる、少量のウッディーな渋み、麦の香ばしさを伴う。
塩は意識して感じる程度。

コメント:レトロラベルのほうのBBRスプリングバンク。樽の種類はボトルに明記されておらず、
色からするにバーボンカスクかと思いきや、シェリーカスク?それもリフィルか?
というフレーバー。酸味がそれほどないからフィノではないようだけど・・・。

ボトルとしては全体的に可も無く不可も無く、といったところ。
違う意味でコメントが難しいボトルだなぁw


(樽の種類、間違ってたらごめんなさい。)

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