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ルイ・テット・ボージョレ2003

LOUIS TETE
ボジョレー 2003
13% 750ml

ヌーボーではないですが、今日はボジョレーの日なので、1本開けてみました。
もともとは、ある1960年代蒸留のシングルモルト3本を購入した際、ブレンデット3本とこのワイン11本が抱き合わせ的に手に入った代物で、
そういう背景からまったく期待していなかったのですが(煮込み料理の調理酒にしようくらいしか考えていなかった。)、
これが掘り出し物で、もともとメインとしていたボトルの価値を購入価格から差し引くと、
タダどころか、キャッシュバックされているような気分になるほどでした。

11本手に入れたワインは、おすそ分けした分が4本、自分で飲んだ分が5本でいよいよ後2本になりました。
今日1本開けたので、後1本ですね。

実に官能的なワインで、渋み、酸味、果実味、甘みのバランスが良く、アルコール感はほぼ無く、熟成が良い方向に作用しているのが伺えます。
中でも果実感が強く、カシスシロップや花の蜜のような甘さ、ミネラル分が多いのか、少しさらさらとした口当たりも感じます。
フィニッシュは心地よい酸味と葡萄の皮の苦味、じわりと旨みが残る。

甘みの強さに加え、タンニンが強い主張をしないため、ぐいぐいいける日本人好みの味です。
冷蔵庫で軽く冷やして飲むのがオススメですが、常温では酸味、渋みが強くなるものの、もともと果実感が強い分バランスは損なわれません。

2003年はヨーロッパのワイン業界にとって特に特殊な年だったそうです。
ここからは知人からの受け売りですが、
夏場の暑さに加え、1年を通じての気象の不安定さ、葡萄にとっての過酷な状況が、
他の銘柄(たとえばブルゴーニュなど)には悪影響を与えたものの、ボジョレーには良い影響を与え、
ボジョレーにしては珍しい、長熟に耐えるモノが出来たのでは、
そして、そのボジョレーを意図的に8年近く寝かせたという判断は、元の持ち主は相当な飲み手だったのでは・・・と。

実際、本命だったウィスキーのほうも状態は抜群。
まだ1本しか開けていませんが、今後の開封が楽しみで仕方ありません。

と、話がそれましたが
今年のボジョレーヌーボーの出来はどうなんでしょうか。

3年連続で偉大な品質
2009年に匹敵するが、酸味が少なく滑らか

例によって毎年出る10年に1度のドラフト1位なわけですが
まぁ新酒に過度な期待は禁物ですし、
お祭り騒ぎしているのは日本くらいですから、
機会があれば飲ませていただくことにしましょう。

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そうそう、開催まであと10日をきりました。
皆様、よろしくお願いします!

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