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ジョニーウォーカーレッドラベル 1960年代流通品 コルクキャップ

Johnnie Walker
Red Label
Old Scotch Whisky

760ml 43%
 
従価特級 JAPAN TAX コルクキャップ
1960年代流通品
取扱い:博兼商事(ほか、三菱、ニッカ、大丸 等多数)
 
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
 
 
テイスティング
香り:少しひねたカラメル、黒砂糖飴、シェリーの甘さが感じられ、その後すぐにピートスモークが現れる。
時間と共に麦芽質な甘さ、穀物、かすかに磯の香り。若い原酒の香りは一切無く、モルティーでどっしりとしており、落ち着きを感じさせる。
アルコールが立っていてコルク臭もなく、状態は良い。
 
味:粘性があるがスムーズな口当たり、少し水っぽいような、どこかはかない甘さがあり、
そこから盛り上がるようにオレンジチョコレートのような甘さ、そしてピートがしっかりと利いており、モルティーで芳醇であり実に味わい深い。
鼻抜けにカラメルシェリーの甘さ、ピートを感じ、フィニッシュはピートのビターな余韻がしみ込むように口の中を引き締める。
 
 


コメント:ジョニーウォーカー レッドラベル、通称ジョニ赤。洋酒輸入自由化前の1960年代に流通した1本。
熟成されたウィスキーの旨味の濃さ、それらに変化を与える甘さと苦み、フレーバーのバランス、しっかり骨太なボディ、
これで一般普及品のジョニ赤なのです、現行品のラインナップを考えられば信じられないクオリティです。

 
ジョニ赤と言えばキーモルトはカーデューですが、
このしっかりしたボディやピート感は、明らかに当時のカーデューとは異なるものです。
ブレンド比率は現行品と異なりますので、ラガヴーリンやカリラ、旧クライヌリッシュが多く使われているのでは・・・という印象を受けます。
 
また、モルティーな味わいとはいえ、グレーンもそれなりに入っていて穀物質なフレーバーも感じられますが、現行のグレーンとは質が違うようです。
蒸留の際の取り出しアルコール度数や樽の質による違いと思いますが、現行品のブレンデットにあるとげとげしいグレーンとは違い、甘く、やわらかさがあり実に美味。
 
オールドのバランタインの華やかな味わいもいいですが、60年代ジョニーウォーカーのしっかり骨太な味わいもたまらんです。
 
 

(60~70年年代流通のジョニ赤)

 

ただ、物量の多いオールドのジョニーウォーカーでも、洋酒輸入自由化前の60年代は品薄です。
どの銘柄もそうなんですが、日本として洋酒全体の輸入量を取り決めていた時代です。モノの数が70年代以降のものと比べて極めて少ないため、
70年代くらいまでなら酒屋巡りで何とかなりますが、60年代以前はまずオークションでないと出てきません。
そのオークションでも50年代になるとさらに見ないですが、あってもクソたけぇし。。。

今後、入手難易度はますます上がっていくことでしょう。
 
 
くりりんはジョニ赤の60年代コルクキャップを開栓済みの1本を含めて4本保有。
 
ん~もっとストックしておきたいなぁ。

 
とはいえ、この手のコルクキャップは液面低下やコルク臭等、状態悪いモノも多いので手を出しづらいです。
状態良いモノでも、ボトルの肩くらいまで液面さがってますからね。

1970年代のスクリューキャップ時代になると、比較的状態の良いモノが多いですが、
JAPAN TAXが張ってあってもコルク時代とは味が変わってしまうので、悩みどころです。
 
 

(長くなったのでジョニ赤(黒を含む)の年代別見分けは次の記事にします。)
 

#ブレンデット #ジョニーウォーカー

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