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BAR Little Link ~Since 2011~

東京は平河町に10月末にオープンした、BAR Little Linkに行ってきました。

BAR Little Link
http://www.bar-little-link.com/

先日のウィスキーフェスでのこと、同店マスターの小林さんから割引券とあわせたカードをいただいておりました。

まぁ私は諸事情により酒は飲めど、BAR通いを節制している身です。
その背景もあり、罰当たりなことに「まぁ、行けたら行くか」くらいに思ってカードはジャケットのポケットに入れたままにしていました。

が、運命とは気まぐれなもので、1週間もしないうちにその日がきました。

昨日11月24日、会社が勝手に申し込んだ研修の実施場所が、同BARから徒歩5分の場所の麹町某所!
さらに、朝たまたま羽織ったジャケットが、ウィスキーフェスで着ていたモノで、当然ポケットには先日いただいていたカードが・・・

研修の終わり時刻は17時、BARの開店時刻も17時。
こうも偶然が重なったら、行くしかないでしょう。

ということで、開店と同時に怪しいリーマンが突撃です。


(BARの入り口、道側の看板が準備中で、ちょっと分かりづらい・・・)

昔の喫茶店を改装したとのことですが、カウンター主体の間取りに、静かで落ち着きのある店内、
バックバーにはウィスキーエキスパートのマスターが試飲会等でチョイスしたモルトが並び、
一人でも二人でも、じっくり飲める良い雰囲気があります。


(カウンターから見たバックバー。割と距離が近く、ラベルも読み取れる。)

地元の方々からは「やっとこの街にちゃんとウィスキーが飲める店が出来た」と、歓迎されているとのこと。
確かに、このラインナップなら、ウィスキー飲み始めの方々から、比較的ツウな方々も満足できるのでは・・・。


(お通しの燻製盛り合わせ。)

お通しはナッツ、ショコラ等から選択出来て、1品800円。
ハーフサイズで2種類選ぶことも可能です。


(BELHAVEN ST.ANDREWS ALE)

お通しが出たところで、まずは駆け付け一杯のビール。
仕事終わりなので生でごくごくもいいですが、やはりこういうBARならエールでじっくりいきたいところです。
通常の生はエビス、エール、スタウト等もいくつか取り揃えがありました。


(BBRグレンモール1982-2009 46%)

ビールで体の準備体操をしたら、後はモルト。
今回は最初のアイラモルト(お通しが燻製だったので)以外は基本おまかせでお願いしてしまいましたが、
まず出てきたのは、思わずニヤリとする絶滅危惧種のグレンモールくん。

試飲会でビビッと来て即買いしたとのことで、
クリーミーでやわらかいバナナのようなフルーツ感の後に、スモーキーさもあり、バランスの良い味わい、確かに旨いモルトでした。
55%くらいのカスクストレングスだったら、もうちょっとエグみや、ツンツンしたところがあったかもですが、そこは加水の妙。

ネス湖近辺の蒸留所3兄弟、ミルバーン、グレンアルビン、グレンモール。
すでに閉鎖されていますが、この3兄弟は旨いボトルが多く、飲めるうちに飲んでおきたいですね。


(ソルティードック:ウォッカはグレイグース、ジュースは果汁感の強いものを選んで使用、こだわりが感じられます。)

せっかくなので、カクテルもいってみようかと思い、最初に行ったBARで頼むことが多いソルティードックを注文。

こういうシンプルなカクテルほど、各BARのこだわりや姿勢、能力が分かりやすいなと考えての注文だったりしましたが、
いいですね、まずグレープフルーツの果汁感に対してウォッカのアルコール感が浮いておらず、とろりとした自然な甘さを与えていますし、
甘さ、酸味、苦味、口の中に広がった果汁由来の味を、後半から塩気がバランスよく引き締めています。
流石といっては失礼ですが、かなりの修行を積まれているだけあって、しっかり旨いソルティードックでした。

マスターの話ではサイドカー等のブランデーベースのカクテルのほうが得意、とのことで、
これは隣に座られた方が注文されており、美味しそうでした・・・。
次ぎ行く機会があればブランデーベースでお願いしようと思います。

また、このBARのカクテルは、ゆっくりじっくり飲んでいただきたいから・・・とショートであれば1.5倍サイズで出てきます。
私の頼んだソルティードックも、隣の方が注文されたサイドカーも、のんべにはうれしいBIGサイズで飲み応えもバッチリでした。


(マッカラン8年 EASTER ELCHIES 蒸留所限定)

マスターが2年前、マッカラン蒸留所で買ってきたという限定もの。
プロバナンスのようなシーズンラベルで、これは夏ラベル。
他にも秋や冬などがあるそうで、見たことの無いラベルだったので、こんなのあったのかと驚きです。

8年と若いボトルですが、若さが良い方向に作用している味で、香りはオレンジやチョコミントを思わせる爽やかなシェリー香、
味はブラウンシュガーやかりんとう系の硫黄感で、そこまで嫌味が無く、さらりと飲めてしまう。
樽はスパニッシュオークのシェリー樽と思われますが、樽材的にも適切な熟成期間なのかもしれません。

と、そのほかにもいくつかモルトを飲み、さらに色々濃い話もさせていただき、大変楽しいひと時でした。
こういうじっくり腰を据えて飲めるBARって、良いですね。

立地的に都内のメトロ沿いはなかなか利用しづらいのですが、今回のような機会があれば、また利用したいと思います。

余談:上で少し書いてありますが、”隣の方”ということで、実は今回は開店と同時に私以外のもう一方が来店されていました。
マスターのお知り合いの方のようでしたが、「どこかで見た方だなぁ」と思っていたら、
それもそのはず、秩父の方でした。

私としてはそれでさらに濃い話も聞けて満足でしたが、騒がしくして申し訳ございませんでした。

きっと試飲会等でお会いすることもあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いします。

#その他雑記

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