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OBゴールデンホース14年 羽生蒸留所 57%

GOLEDEN HORSE
THE SINGLE MALT WHISKY
Aged 14 Years
700ml 57%
 
埼玉県秩父蒸留所謹製
Distilled and Bottled by Toashuzo
Bottle No, 253
 
価格:5200円
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


 
 
香り:火薬、ドライ、鼻を刺激する。奥からオロロソシェリーの旨みも感じられる。
時間と共に焦がしたカラメル、レーズン、天津甘栗、ドライな中に甘さが広がってくる。
 
味:ドライでピリピリとしたスパイスが口内を刺激する。湿った木や熟成庫の香り、
すり潰したレーズン、ピーナッツクリーム。刺激の中に樽成分がしっかり含まれた旨みがある。
余韻はドライでビター、ウッディーなタンニンとローストしたナッツのようなフレーバーが長く続く。
 


 
コメント:東亜酒造の原酒がイチローズモルトからリリースされる前、東亜酒造を買収した日の出みりん(キング醸造)が2004年頃にリリースしたゴールデンホースの限定品、14年モノ。
2004年というと東亜酒造の蒸留設備解体(ウィスキー事業からの撤退は2000年)、ベンチャーウィスキー社の設立、現イチローズモルトのターニングポイントだった年です。

 
結果的にキング醸造がリリースしたこのボトルは不発に終わり、それ以上に当時のウィスキー不況もあって日の出みりんは原酒の破棄を決定します。
そこからは非常に有名な話、現イチローズモルトの肥土伊知郎氏が福島の笹の川酒造の協力を得て廃棄寸前の原酒を引き取り、
2005年にはベンチャーウィスキー社がイチローズモルトとしてリリースを始めます。
 
当時5000円ほどで売られていたこのウィスキー、非常にリーズナブル、今リリースがあったら間違いなく即完売だったでしょう。
東亜酒造の原酒もイチローズモルトとして高い評価を受けているものが多いだけに、今思うと日の出みりんに先見の明が無かった、
そして東亜酒造が早すぎた・・・
 
えー2011年一発目からすいません、ちょっと暗いモルトでのスタートになりました。
が、後に続くモノを紹介するためにはどうしても・・・
このイチローズモルトにとってターニングポイントのひとつとなった1本は、避けて通れませんでした。
 
 
イチローズモルトといえば先日、ご好意により、秩父蒸留所を見学させていただくことが出来ました。
行きたいなぁ、行きたいなぁと思っていたのですが、念願かなった形で、本当に最高です。
非常に丁寧に説明いただいて、なにより肥土氏の人柄、熱意を強く感じることができました。
2011年はその秩父蒸留所の3年物がついにリリースされる、ジャパニーズウィスキーにとって記念すべき年になります。
 
次回は先日の見学の際に飲ませていただいた、2011年を象徴する1本になるであろう、秩父蒸留所3年モノに続きます。


 
 
それでは皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

最後は我が家のおせち♪

#羽生

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