MENU

OBベンリアック1991-2010(19年) New American Oak Finish 54.9%


 
BENRIACH
LIMITED 1991 RELEASE
VIRGIN AMERICAN OAK FINISH
(ベンリアック1991 新樽フィニッシュ)

Aged 19 Years
700ml 54.9%
Distilled:1991
Bottled:2010/07
Bottle No: 201/306
Cask No:4389
Cask type: VIRGIN HOGSHEAD

価格:9800円
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


 
 
香り、生木っぽさ、青リンゴ、オークのバニラやキャラメルソース、鼻を刺激するスパイス、…葉巻でだめぽ
 
味・オーク感、チャーした木のビターさ、香ばしさとほのかな粘性と合わせて、少し木や生の栗をかじったようなえぐみ、
奥から桃、煮たリンゴ、べンリアックらしいフルーツも感じられる。
余韻はカステラの茶色い部分、ドライでほどよいスパイス、良くまとまっている。
 


 
コメント:スペイサイドウェイ、新春イベント“ベンリアックの輝き”にて。
合計9本ものベンリアックを垂直飲み出来たイベントですが、諸事情により出遅れ・・・葉巻を楽しまれている方の隣で飲むことに。
あーだめだ、わからん。そんなわけで香りは完全にアウトです。
葉巻の香りは嫌いじゃないですし、ウィスキーとの相性は良いとは思うんですが、鼻が麻痺するのが痛い・・・。
ただのわがままなんですが、BARでテイスティング主体に飲む人にとっては、特にジレンマのひとつかと思います。
 
このベンリアックはアメリカンオーク新樽でフィニッシュをかけたモルトということですが、元の樽は・・・おそらくバーボンでしょう。
しかし、たまにこういった新樽フィニッシュのモノが出ますが、何を目指してフィニッシュをかけているかちょっとわかりません。
新樽は豊富なオーク系フレーバー以外に、えぐみとかチャーオークの強烈な影響とか、必ずしも良い傾向のフレーバーが得られるとは思えないんですよねぇ。
今度マガジンライブ等で機会があれば、蒸留所の方に質問してみたいものです。
 
 
さて、ベンリアックは最近バーボン、シェリーのオーソドックスなカスク以外に、
ワイン、新樽、モルトのタイプも従来のベンリアックのノーマルなもの以外に、ピーテッドも用いて、非常に多様なスタイルを確立しつつあります。
昨年のモダンモルトの際に聞いた話では、今後はグレンドロナックにも同様のスタイルを取り入れていくのだとか・・・
 
一見して挑戦的な試みですが、シェリー樽の確保が難しくなり、バーボン樽の需要が増えればそれだけ質の良い樽の入手は難しくなります、
伝統を破る、良いものはどんどん取り入れる必要が重要になって来るでしょう。
ベンリアックが試みている現在のスタイルは、モルト新時代の蒸留所のあり方なのかもしれません。
 
今回テイスティングした9本のうち、比較的新しいビンテージ、今後主力になると思われる80年代蒸留モルトにも光るものがありました。
昨年に引き続き、今年のベンリアック蒸留所も要チェックです。

#ベンリアック

この記事を書いた人