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ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログ。 一期一会な一本、一期一酒を求めて今日も・・・飲む!

2015.04.29【日記】

ブログ移転と活動再開のご連絡

こちらでは大変お久しぶりです。

色々ありましてブログ活動を休止しておりましたが、
このたび、以下にてブログを再開いたしました。


くりりんのウイスキー置き場
http://whiskywarehouse.blog.jp/

既に開設から約2ヶ月、アクセスも増えてきていますので今更感ありますが、ある程度新ブログがまとまった形になってから告知しようと思っていただけで、決してウスケバのパスワードを忘れていてログインできなかったとかそういう理由ではないのであります。

・・・

ホントですよ?


なお、こちらのブログは当時の自分の本気の証でもあるので、このまま残します。
また、記事内容についても評価軸の違いもさることながら、当時と今では味覚も経験値も異なるため、記事丸ごとの移設も行わず、ゼロから新しいブログとして始めることとしました。

自分で言うのも変ですが、この数年間でこれでもかというほど飲ませてもらい、昔以上に評価軸や知識が固まったと感じています。
その状態でゼロからブログを構築する、いわば「強くてニューゲーム」状態。かなりワクワクしています。

本ブログを閲覧いただいておりました皆様、新ブログもどうぞよろしくお願いいたします。
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2011.11.26【日記】

SUNTORY WHISKY 白札 ”Rare Old Island Whisky” FIRST BORN IN JAPAN




先日のチラリズムの正解は、

国産第一号ウィスキー、SUNTORY WHISKY 白札でした!!
Rare Old Island Whisky 表記と、FIRST BORN IN JAPAN表記がまぶしいです!

2日前に口開けしたばかりですが、当初は樹脂のような香りが強く、時間を置くとレーズンのような香り、ブレンド用アルコールのピリピリ感があり、
まぁ昔のジャパニーズだしこんなもんかと思っていたところですが、今日になって香りが激変。
昔のギリーを思い出すようなピート香、スモーキーさが出てきて、落ち着いてきたらちゃんとテイスティングをして記録に残そうと思います。



さて、縁あって私のところにまわってきていたこのボトル。
当時、モルト以上に希少だったグレーンを代替するため、創業当時の山崎蒸留所の原酒に穀類より製造したアルコールがブレンドされた、
モルトとブレンド用アルコールのブレンデット、分量によってはシングルモルトとも言えなくはない一本。

本日、11月26日に開催する第3回オールドブレンデットテイスティング会にて、皆様に飲んでいただくため、
 その長き眠りから目覚めたばかりです。

 それはいったいどれほどの眠りだったのか・・・
このボトルの流通年代を紐解いていくに当たり、まずは白札の歴史をおさらいすることにします。
 


1.国産ウィスキー誕生と誇大広告
国産第一号ウィスキー、白札が販売されたのは1929年。
山崎蒸留所の完成など、歴史的一歩と裏腹に、壽屋の経営は火の車であり、
 「まだ熟成が足りない」と渋る竹鶴正孝を鳥井及び当時の壽屋の役員が説得し、販売に踏み切った、
いわば未完成、妥協の一本が、国産第一号ウィスキーの記念すべき門出でした。


その記念すべき一本は、驚くべき誇大広告

山崎蒸留所創業:1924年12月
SUNTRY WHISKY 白札7年 発売:1929年4月

小学生でも間違えない引き算ですが、いったいどこから7年ものの山崎の原酒を持ってきたのか。
 正確には約5年の熟成でありながら、7年ものと銘打たれて販売された白札は、ご存知のとおり”煙くさい”と不評でした。
(広告にも、ボトルの肩ラベルにも7年ものの表記あり。)

当時のスコットランドに習って、ヘビーピート気味に炊かれた麦芽を使って、しかも若いも若い、4年少々の熟成ではさぞピーティーさが際立っていたのでしょう。




(山崎蒸留所に展示された、有名なあの広告)  

また、白札の発売は法律との戦いであったことも付け加えておかねばなりません。
どの業界もそうなのですが、新しいことをはじめようとすると、まず立ちはだかるのが法の壁。
有名な話では、サントリー系の本でも、ニッカ系の本でも、ウィスキーの歴史について触れた本やサイトには、
 竹鶴か鳥井が、さも山崎蒸留所で蒸留を始めるに当たって、庫出税を認めさせたような記載があります。

が、実際は酒税法の改定が行われたのは1944年のことであり、ここで初めて 造石税方式が庫出税方式に変更されます。
山崎で蒸留が開始されてから約20年間、天使の分け前分多くの酒税を払ったのが、この白札であり、1937年に販売された角瓶であったわけです。



2.白札のラベル遍歴と酒税法改定
国産第一号ウィスキーとして、記念すべき一本でありながら、そのラベル遍歴や、当時どの程度の等級で販売されたのかなど、
詳しい情報の一切がヴエールに包まれているのが白札であり、このボトルを幸か不幸か手にした方々が、まず頭を悩ませる部分かと思います。

唯一メーカー公認としてネットに情報がのこっているのが以下のサイト。
http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM200508_04.pdf


公式コメントによれば、サントリーがクロスするトレードマークの上に書かれた、Rare Old Island Whiskyが、
白札の販売時期の後期には、Rare Old Blended Whiskyに変更されるというもの、それ以外は同じ。
ところが、実際今回紹介しているボトルは、ラベル下部の壽屋表記などが違ったり、
明らかにメーカー公認の話から外れたラベルデザインが確認されています。



(国産第一号ウィスキー 山崎蒸留所展示ボトル)

可能性としては、壽屋は1934年から禁酒法明けのアメリカに白札を輸出しており、
今回開封したボトルはKOTOBUKIYAと社名が英字であることから、輸出向けのボトルであればあるいは・・・というところです。


ではラベル遍歴以外のアプローチとしては、1980年代以前のオールドボトルといわれるボトルを選定するとき、まず思い浮かべるのは”特級”表記です。
日本は、原酒(モルト)の混和量に応じて酒税を決定する、級別酒税方式を導入しており、
輸入スコッチにしても、国産ウィスキーにしても、例外なくこの規定が適用されていました。

が、白札が販売された1929年当時、この級別酒税はまだ導入されておらず、
級別酒税が導入されるのは第2次世界大戦も終わろうかと言う、1943年になってのこと。
加えて、当時は特級表記は無く、ウィスキーは第一級から第三級で定義されており、特級表記への改定は1953年になってから。
この改定で第一級が特級になり、第二級は第一級に、第三級は第二級に表記が改められるも、
第一級と第二級の昔の酒税法との違いが分かりづらいと不評を呼び、1962年にそれぞれ1級、2級と第が取られる形になり、
その他、特級時代のバロメーターとして有名な、二重課税表記の象徴、”従価非税率”も、1962年の酒税法改正で導入され、
私たちが良く知る(?)旧酒税法の形に落ち着くわけです。

つまり、白札のように1940年以前から流通しているボトルについては、級別酒税適用の有無についても確認の必要が出てきます。

また、1939年ごろから1950年、いわゆる戦時中から戦後にかけては酒類をはじめ様々な物品の価格が統制されており、
この時期に販売された酒類については”公定価格○○円”という値札が貼られています。
今回のボトルには、公定価格の表示は見当たりませんでしたが、
国外向け、輸出品に対して値札が貼られていたか定かではないことに加え、
背面のラベルもありませんでしたので、剥がれてしまっているのかもしれません。


 3.今回紹介する白札の流通時期と残された謎
ぐだぐだと書いてきてしまいましたが、改めてこの白札を見てみます。
キャップ箇所を見ると




・サントリーウィスキー第一級
・T6706
・大阪市北区中野島2丁目 株式会社寿屋A

この3情報から、2.記載の過去の酒税法解説のとおり、1943年以降のブツであり、
寿屋がサントリーに社名変更し、白札がサントリーホワイトにリニューアルする1964年以前のボトルであることはわかります。


 また、補足情報として、1943年~1945年は第2次世界大戦の末期にあたり、寿屋も少なからず被害を受け、満足な生産が出来ていたかは不明です。
原酒を貯蔵していた樽についても、防空壕に入れたり、地中に埋めたりして空襲を避ける等努力をしていたようです。
その甲斐あって1946年にトリスウィスキーがリリースされ、1950年にはオールドがリリースされており、
企業としてはウィスキーを生産できる体制が、その時点で整っていたことがわかります。


ただ、ここではっきりとしない情報がいくつかあります。
①白札は旧酒税法で言う特級仕様だったのか、1級仕様だったのか。
②サントリーの旧住所、中野島はいつ拠点が置かれていたのか。
③T6706は東京税関の処理コードである。一方、東京税関は1953年に横浜税関から独立する形で出来た税関であるが、
それ以前は横浜税関東京税関支所として課税処理が行われており、Tの表記はいつから使われ始めたのか。


 色々調べましたが、この3点は宿題になってしまいました。
この3点のいずれかが分かれば、この白札の流通時期はさらに絞ることが出来そうです。

 サントリー70年史や90年史なんかが良いヒントになりそうですね。


いずれにせよ、今日のテイスティング会ではこのボトルを提供させていただきますので、
味もさることながら、ひとつのネタとして楽しんでいただければ幸いです。


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本日開催!

第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
飛び込み参加歓迎です。
http://midnight.usukeba.com/otey1y69kzrmsa.html
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4.余談
名古屋の某BARさんにも、私が持っている白札と同じラベルのモノがあるそうですが、
ブログ等で写真を見させていただいた限りでは、キャップの部分が横書きになっており、
この横書きデザインは初版の白札のモノと一致すること、第一級等の表記が見当たらないことから、
1930年代ごろの輸出向けなのかなぁと、これについては推測が出来ました。


なお、ウスケバのブログはWhisky linkに比べて画像を高解像度で大量に載せづらいので、今回はざっくりと紹介させていただき、
各パーツの拡大画像や、テイスティング等については、Whisky linkにて公開させていただくこととします。

さて、寝ますかw
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2011.11.25【日記】

BAR Little Link ~Since 2011~

東京は平河町に10月末にオープンした、BAR Little Linkに行ってきました。

BAR Little Link
http://www.bar-little-link.com/





先日のウィスキーフェスでのこと、同店マスターの小林さんから割引券とあわせたカードをいただいておりました。


まぁ私は諸事情により酒は飲めど、BAR通いを節制している身です。
その背景もあり、罰当たりなことに「まぁ、行けたら行くか」くらいに思ってカードはジャケットのポケットに入れたままにしていました。

が、運命とは気まぐれなもので、1週間もしないうちにその日がきました。


昨日11月24日、会社が勝手に申し込んだ研修の実施場所が、同BARから徒歩5分の場所の麹町某所!
さらに、朝たまたま羽織ったジャケットが、ウィスキーフェスで着ていたモノで、当然ポケットには先日いただいていたカードが・・・

研修の終わり時刻は17時、BARの開店時刻も17時。
こうも偶然が重なったら、行くしかないでしょう。

ということで、開店と同時に怪しいリーマンが突撃です。



(BARの入り口、道側の看板が準備中で、ちょっと分かりづらい・・・)

昔の喫茶店を改装したとのことですが、カウンター主体の間取りに、静かで落ち着きのある店内、
バックバーにはウィスキーエキスパートのマスターが試飲会等でチョイスしたモルトが並び、
一人でも二人でも、じっくり飲める良い雰囲気があります。



(カウンターから見たバックバー。割と距離が近く、ラベルも読み取れる。)

地元の方々からは「やっとこの街にちゃんとウィスキーが飲める店が出来た」と、歓迎されているとのこと。
確かに、このラインナップなら、ウィスキー飲み始めの方々から、比較的ツウな方々も満足できるのでは・・・。



(お通しの燻製盛り合わせ。)

お通しはナッツ、ショコラ等から選択出来て、1品800円。
ハーフサイズで2種類選ぶことも可能です。



(BELHAVEN ST.ANDREWS ALE)

お通しが出たところで、まずは駆け付け一杯のビール。
仕事終わりなので生でごくごくもいいですが、やはりこういうBARならエールでじっくりいきたいところです。
通常の生はエビス、エール、スタウト等もいくつか取り揃えがありました。



(BBRグレンモール1982-2009 46%)

ビールで体の準備体操をしたら、後はモルト。
今回は最初のアイラモルト(お通しが燻製だったので)以外は基本おまかせでお願いしてしまいましたが、
まず出てきたのは、思わずニヤリとする絶滅危惧種のグレンモールくん。

試飲会でビビッと来て即買いしたとのことで、
クリーミーでやわらかいバナナのようなフルーツ感の後に、スモーキーさもあり、バランスの良い味わい、確かに旨いモルトでした。
55%くらいのカスクストレングスだったら、もうちょっとエグみや、ツンツンしたところがあったかもですが、そこは加水の妙。

ネス湖近辺の蒸留所3兄弟、ミルバーン、グレンアルビン、グレンモール。
すでに閉鎖されていますが、この3兄弟は旨いボトルが多く、飲めるうちに飲んでおきたいですね。



(ソルティードック:ウォッカはグレイグース、ジュースは果汁感の強いものを選んで使用、こだわりが感じられます。)

せっかくなので、カクテルもいってみようかと思い、最初に行ったBARで頼むことが多いソルティードックを注文。

こういうシンプルなカクテルほど、各BARのこだわりや姿勢、能力が分かりやすいなと考えての注文だったりしましたが、
いいですね、まずグレープフルーツの果汁感に対してウォッカのアルコール感が浮いておらず、とろりとした自然な甘さを与えていますし、
甘さ、酸味、苦味、口の中に広がった果汁由来の味を、後半から塩気がバランスよく引き締めています。
流石といっては失礼ですが、かなりの修行を積まれているだけあって、しっかり旨いソルティードックでした。


マスターの話ではサイドカー等のブランデーベースのカクテルのほうが得意、とのことで、
これは隣に座られた方が注文されており、美味しそうでした・・・。
次ぎ行く機会があればブランデーベースでお願いしようと思います。

また、このBARのカクテルは、ゆっくりじっくり飲んでいただきたいから・・・とショートであれば1.5倍サイズで出てきます。
私の頼んだソルティードックも、隣の方が注文されたサイドカーも、のんべにはうれしいBIGサイズで飲み応えもバッチリでした。



(マッカラン8年 EASTER ELCHIES 蒸留所限定)

マスターが2年前、マッカラン蒸留所で買ってきたという限定もの。
プロバナンスのようなシーズンラベルで、これは夏ラベル。
他にも秋や冬などがあるそうで、見たことの無いラベルだったので、こんなのあったのかと驚きです。

8年と若いボトルですが、若さが良い方向に作用している味で、香りはオレンジやチョコミントを思わせる爽やかなシェリー香、
味はブラウンシュガーやかりんとう系の硫黄感で、そこまで嫌味が無く、さらりと飲めてしまう。
樽はスパニッシュオークのシェリー樽と思われますが、樽材的にも適切な熟成期間なのかもしれません。


と、そのほかにもいくつかモルトを飲み、さらに色々濃い話もさせていただき、大変楽しいひと時でした。
こういうじっくり腰を据えて飲めるBARって、良いですね。

立地的に都内のメトロ沿いはなかなか利用しづらいのですが、今回のような機会があれば、また利用したいと思います。




余談:上で少し書いてありますが、”隣の方”ということで、実は今回は開店と同時に私以外のもう一方が来店されていました。
マスターのお知り合いの方のようでしたが、「どこかで見た方だなぁ」と思っていたら、
それもそのはず、秩父の方でした。

私としてはそれでさらに濃い話も聞けて満足でしたが、騒がしくして申し訳ございませんでした。

きっと試飲会等でお会いすることもあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いします。
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2011.11.23【日記】

今週末のチラリズム

今週末開催のイベント、第3回オールドブレンデットテイスティング会ですが、


毎回毎回、イベント開催間際になってボトルを追加していたくりりんが、今回は動き無し・・・

と、見せて追加があります。




正直、ボトル自体の状態や信頼性を加味すると、そんなもったいぶるようなモノではないのですが、
そもそもボトルだけで価値のある秘蔵っ子ですので、まずはチラリズムからいきます。


せーのっ、チラッ!







・・・

でかでかすぎて、チラになりませんかなw

さぁ、わかりますかなー?



このボトルが追加されます。
正解の発表は後日!


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今週末いよいよ開催。

第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
参加者募集中!!
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2011.11.18【日記】

ルイ・テット・ボージョレ2003



LOUIS TETE
ボジョレー 2003
13% 750ml

ヌーボーではないですが、今日はボジョレーの日なので、1本開けてみました。
もともとは、ある1960年代蒸留のシングルモルト3本を購入した際、ブレンデット3本とこのワイン11本が抱き合わせ的に手に入った代物で、
そういう背景からまったく期待していなかったのですが(煮込み料理の調理酒にしようくらいしか考えていなかった。)、
これが掘り出し物で、もともとメインとしていたボトルの価値を購入価格から差し引くと、
タダどころか、キャッシュバックされているような気分になるほどでした。

11本手に入れたワインは、おすそ分けした分が4本、自分で飲んだ分が5本でいよいよ後2本になりました。
今日1本開けたので、後1本ですね。





実に官能的なワインで、渋み、酸味、果実味、甘みのバランスが良く、アルコール感はほぼ無く、熟成が良い方向に作用しているのが伺えます。
中でも果実感が強く、カシスシロップや花の蜜のような甘さ、ミネラル分が多いのか、少しさらさらとした口当たりも感じます。
フィニッシュは心地よい酸味と葡萄の皮の苦味、じわりと旨みが残る。

甘みの強さに加え、タンニンが強い主張をしないため、ぐいぐいいける日本人好みの味です。
冷蔵庫で軽く冷やして飲むのがオススメですが、常温では酸味、渋みが強くなるものの、もともと果実感が強い分バランスは損なわれません。



2003年はヨーロッパのワイン業界にとって特に特殊な年だったそうです。
ここからは知人からの受け売りですが、
夏場の暑さに加え、1年を通じての気象の不安定さ、葡萄にとっての過酷な状況が、
他の銘柄(たとえばブルゴーニュなど)には悪影響を与えたものの、ボジョレーには良い影響を与え、
ボジョレーにしては珍しい、長熟に耐えるモノが出来たのでは、
そして、そのボジョレーを意図的に8年近く寝かせたという判断は、元の持ち主は相当な飲み手だったのでは・・・と。

実際、本命だったウィスキーのほうも状態は抜群。
まだ1本しか開けていませんが、今後の開封が楽しみで仕方ありません。



と、話がそれましたが
今年のボジョレーヌーボーの出来はどうなんでしょうか。

3年連続で偉大な品質
2009年に匹敵するが、酸味が少なく滑らか

例によって毎年出る10年に1度のドラフト1位なわけですが
まぁ新酒に過度な期待は禁物ですし、
お祭り騒ぎしているのは日本くらいですから、
機会があれば飲ませていただくことにしましょう。


----------------
そうそう、開催まであと10日をきりました。
皆様、よろしくお願いします!

第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
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2011.11.03【日記】

【解説】バランタイン12年オールドボトル年表

昨日は見事に寝落ちしたくりりんです。

さて、一昨日のバランタイン12年の問題の回答。
http://midnight.usukeba.com/otey1y6zaskp3m.html
 

正解は②→①→④→③ です。

①が1970年代前半
②が1960年代
③が1980年代後期~1990年代
④が1970年代後期~1980年代初頭
 

となります。
KSSIさん、お見事です!!
以前お渡しした資料を見ていただけていたのは嬉しいかぎりです。
 


(この記事を書くべく、ストックを引っ張り出してきたら、知らないうちにストック量が大変なことになっていた・・・。)
 



バランタイン12年の年代別の特徴は
(1)ロゴの色
(2)Ballantine'sの下の、TWELVE YEARS OLDの位置
(3)IN USE FOR OVER ○○○ YEARS ESTABLISHED 1827の記載の有無と、○部分の数字。
(4)ボトルのネック部分のラッピングに印字された文字の内容
(5)背面のガラス文字の有無
(6)ラベルの材質

で見分けることができます。
(上記以外に、ボトル肩ラベルの記載内容の変化70年代→80年代もあります。)


上記(1)~(6)は海外流通品、国内流通品、どちらにも共通する内容です。
特に、TWELVE YEARS OLDの位置は60年代と70年代の違いの1つですので、
わかっていれば、たとえネットオークションであってもサムネイルの画像をちょっと見ただけで年代を特定できる、
オールドボトルに興味がある方は知っておいて損なしです。

では、以下に年代別のアップ画像を紹介します。
 








1960年代(1962~1971年)流通
(1)青、赤、白
(2)Ballantine'sにべったり
(3)IN USE FOR OVER 135 YEARS ESTABLISHED 1827
(4)ロゴ、12と大字、ヨコ書きでBallantine's
(5)Ballantine'sと記載あり。
(6)さらさらとした紙(金属?アルミのよう)

国内情報:代理店明治屋、従価特級表記、JAPAN TAX付き

【テイスティング】
ザラメやブラウンシュガーのような甘さ、穀物質な香ばしさ、少しスモーキーでもあるが全体的に甘く華やかな香り。

味はバタークッキー、かすかにベリー、サルタナレーズン、微かに植物質、
口当たりは滑らかで穏やか、上品だが、余韻にかけては穏やかながら厚いピートの蓄積と、そして僅かにスパイスも感じられる。
バランスが良く非常に完成度の高さを感じさせるブレンデット。


 






1970年代流通(1972~1978年頃)流通
(1)青、赤、白
(2)Ballantine'sから間隔が開く
(3)IN USE FOR OVER 145 YEARS ESTABLISHED 1827
(4)ロゴ、12と大字、ヨコ書きでBallantine's
(5)記載なし、それに伴って背面ラベルの位置が上にずれる。
(6)さらさらとした紙(金属?)

国内情報:代理店明治屋、従価特級表記、年代的にJAPANTAX付きのものがある可能性あり(ほぼ無い)。

【つぶやき】
以前コイツと同ローテの1970年代沖縄回りを開封したけれど・・・
プラキャップ臭バリバリで飲めたものじゃなかった。やはり沖縄経由は危険指数高いなぁと実感。コイツは明治屋の正規だが大丈夫だろうか。

 



 

1970年代後期~1980年代初頭(1979年頃~)流通
ロゴマークの変更に伴い、ラベルチェンジ(簡素化)が行われた。
(1)青、オレンジ
(2)1970年代流通と同じ位置
(3)記載無し
(4)ロゴ、12と大字、ヨコ書きでBallantine's
(5)記載なし
(6)さらさらとした紙

国内情報:代理店明治屋、従価特級表記、760mlと750ml仕様が混在するが、760mlのほうが古い。

【つぶやき】
某オールドボトルのバイブルでは、本ボトルが1975年流通のボトルとして紹介されています。
前後関係を考えても、ちっと1975年は無理があるなー。

 





1980年代後期~1990年代流通
(1)青、オレンジ
(2)1970年代流通と同じ位置
(3)記載無し
(4)ロゴ、斜めにBallantine's
(5)記載なし
(6)コート紙、つやつや。安っぽい。

国内情報:代理店サントリー、特級表記、バーコード有りのモノと無いものがあるが、無いほうが古い。
また、バーコードは箱についているため、一見するとわかりづらい。

テイスティング:ややトゲ、雑味のある若いグレーン原酒を感じさせる香りと微かなヒネ、カラメル、ほのかにスモーキーな香りもある。
味はスムーズな口当たりからグレーン系の甘さと、植物質なトゲのある苦味が広がる。
味は中間からやや単調で、マイルドだがのっぺりとした甘さが余韻まで続く。
バランスは現行のブレンデットに比べれば・・・なのだろうが、やはりグレーンの質の低下、原酒の量の少なさはごまかせない。

 



その他のボトルたち。


 

1990年代のバランタイン12年
(1)青、オレンジ しかしロゴのサイズは小さくなる、そしてTHEが付く。
(2)12年の下に移る。
(3)記載無し
(4)ロゴ、斜めにBallantine's
(5)記載なし
(6)コート紙、つやつや。安っぽい。

【つぶやき】
おそらく上のボトルよりさらに新しいモノ。ただ、このボトルに関する前後関係はいまいちわからない。
何度か酒屋めぐりでも見かけたが、特級ナシのバーコードありウィスキー表記だったのでスルーした。
 




1960年代と思われるバランタイン12年
アメリカンTAX付きのアメリカ流通品、1960年代ですが・・・初期のものでしょうか。
基本的にボトルの情報は、上記にもある1960年代のモノと同じですが、
VERY OLDの表記が、FINEST BLENDEDになっています。

 




【IN USE FOR OVER ○○○ YEARS ESTABLISHED 1827】について

1970年代以前のバランタインのリリース時期を特定する大切な情報、
IN USE FOR OVER ○○○ YEARS ESTABLISHED 1827の○○○に入る数字は、

バランタイン全体では100、125、135、145、があるようですが、
バランタインファイネストや17年、30年には145は無く、
バランタイン12年では100、125を見たことがありません。




バランタインは当初1910年にファイネストが販売され、続いて1930年代に17年が販売されていますが、
12年の販売時期はWEB等に情報が無く・・・そのヒントは、かなり探していますが125表記のボトルが見つからないことにあるように思います。

仮説ですが、バランタインファイネストや17年は1960年代中ごろまでロゴが赤・白で、1960年代末から青、赤、白になります。
つまり、1960年代のモノであれば12年も赤、白ロゴであっても良いわけですが、これもありません。



(参考:バランタインファイネスト 1960年代流通品 赤白ロゴ)

よって12年のリリースは1960年代が販売開始であり、青、赤、白ロゴのお目見えでもあり、それを皮きりに、
他のバランタインについてもロゴの色を赤白から青、赤、白に変更していったのか・・・というところです。
 

この辺は海外サイトとか見ても資料が無いのでわかりませんw
125や100Years表記のバランタイン12年、見かけたら教えてください。
 


なお、バランタイン12年のオールドボトルは、比較的新しいものがやたら高値で売られているかと思えば、
同等の価格以下で1960年代のボトルが売られていたります。しかも年代を勘違いして販売していたりすることもあり・・・

古ければ旨い、というわけではありませんが、この手の情報は知っておくことが何よりの武器ですね。


以上、バランタイン12年の年代別解説でした!



第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
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2011.11.01【日記】

【問題】バランタイン12年より



【問題】
上の写真のバランタイン12年はすべて1990年代以前のものである。
向かって左から、①、②、③、④、としたとき、
①~④を古い順に並べなさい。



オールドブレンデットテイスティング会の開催予告をしていますし、
せっかくなので、しばらくはオールドボトル解説でいこうと思います。

画像が小さい!という声があるかもしれませんが、これで十分判別できます。

答えは次回!


ってか、こういうのって需要あるのかな。



第三回オールドブレンデットテイスティング会(11月26日)
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2011.10.28【日記】

第3回オールドブレンデットテイスティング会開催予告

開催予告

第3回 オールドブレンデットテイスティング会





開催日時:11月26日 土曜日 夕刻(16時~19時を予定)

参加費:5000円

開催場所:モルトBAR BURNS
所在地:〒181-0013 東京都三鷹市下連雀 3-34-20 丸平ビル2F 
    JR三鷹駅下車南口徒歩5分

店舗HP:http://www.bar-bridge.net/burns/
地図:http://r.tabelog.com/tokyo/A1320/A132002/13108395/dtlmap/


【参加申請】
・本記事へのコメント
・BURNSにて直接予約
・くりりん宛のメッセージ(mixi、携帯、PC、ウスケバ、など)


以上のいずれかにてお申し込みください。


【ラインナップ(予定)※】
・マッキンレー5年 43% 760ml 1970年代流通品
・セントジェームス 43% 760ml 1970年代流通品
・チェッカーズ 43% 760ml 1970年代流通品
・グランツStand Fast 43% 760ml 1970年代流通品
・ブラック&ホワイト 43% 760ml 1970年代流通品
・ハロッズ ホワイトラベル 43% 760ml 1970年代流通品
・VAT69 43% 760ml 1970年代流通品
・ローガン 43% 760ml 1970年代流通品
・ベル20年 43% 750ml 1980年代流通品
・オールドラリティ 43% 760ml 1960~1970年代流通品
・アボットチョイス セラミック 43% 750ml 1980年代流通品
・バランタイン ”IN USE FOR OVER 100 YEARS ESTABLISHED 1827” 1940年代流通品

 上記以外にもモルト、ブレンデット等適当に持ち込みます。

※事前に確認し、状態の悪かったものについては変更となる可能性があります


【その他注意事項等】
・会場は一部着席できるスペースもありますが、基本はスタンディングとなります。
・グラスは今回からデポジット制にさせていただきます。マイグラスを持参いただいても問題ございません。
・サーブは各自の手酌ですが、ハイボール等でお飲みになりたい方はそのように用意いたします。
・簡単なおつまみ等はご準備いたしますが、食事が必要な場合は事前にお済ませください。
・BURNS様より指定銘柄によるハイボールや、ビールの提供もございます。
・ボトル総数から考えますと、ハーフショットでも結構な量があります。
 水分補給をしっかりと行い、限界酒量を見極めた上で、自己責任でお飲みください。
・BURNSさんは店の構造上、手の届くところにボトルが並んでいます。
 お店のボトルを勝手に開けて飲んだり、持ち帰ったりしないようにお願いいたします。
・BURNSさんの所有ボトルで飲みたいボトルがある場合は、その都度カウンターにて料金を支払ってください。





美味しいウィスキー、飲んでますか?

4月、5月と開催させていただいたオールドブレンデットのテイスティング会ですが、
10月も終わりに近づき、涼しくなってオールドボトルの美味しい季節になりましたので、
ここでまた再び開催させていただく運びとなりました。

本会では、1970年代前後の流通のボトルを中心にラインナップを組んできましたが、
今回はその中でも評価の高い、黄金期の実力派を用意しました。手酌でやってください。

 よろしくお願いいたします。


【10月28日追記】
すっかり忘れていましたが、バランタインの1940年代以前の流通品もお出しします。
戦時中ないしそれ以前のモノで、中身は弱ってしまっていますが、このころの分厚いピート感は感じられるかと思います。


 


 





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2011.10.14【日記】

ジョニーウォーカーレッドラベル 1960年代流通品 コルクキャップ




Johnnie Walker
Red Label
Old Scotch Whisky

760ml 43%
 
従価特級 JAPAN TAX コルクキャップ
1960年代流通品
取扱い:博兼商事(ほか、三菱、ニッカ、大丸 等多数)
 
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
 
 
テイスティング
香り:少しひねたカラメル、黒砂糖飴、シェリーの甘さが感じられ、その後すぐにピートスモークが現れる。
時間と共に麦芽質な甘さ、穀物、かすかに磯の香り。若い原酒の香りは一切無く、モルティーでどっしりとしており、落ち着きを感じさせる。
アルコールが立っていてコルク臭もなく、状態は良い。
 
味:粘性があるがスムーズな口当たり、少し水っぽいような、どこかはかない甘さがあり、
そこから盛り上がるようにオレンジチョコレートのような甘さ、そしてピートがしっかりと利いており、モルティーで芳醇であり実に味わい深い。
鼻抜けにカラメルシェリーの甘さ、ピートを感じ、フィニッシュはピートのビターな余韻がしみ込むように口の中を引き締める。
 
 


コメント:ジョニーウォーカー レッドラベル、通称ジョニ赤。洋酒輸入自由化前の1960年代に流通した1本。
熟成されたウィスキーの旨味の濃さ、それらに変化を与える甘さと苦み、フレーバーのバランス、しっかり骨太なボディ、
これで一般普及品のジョニ赤なのです、現行品のラインナップを考えられば信じられないクオリティです。

 
ジョニ赤と言えばキーモルトはカーデューですが、
このしっかりしたボディやピート感は、明らかに当時のカーデューとは異なるものです。
ブレンド比率は現行品と異なりますので、ラガヴーリンやカリラ、旧クライヌリッシュが多く使われているのでは・・・という印象を受けます。
 
また、モルティーな味わいとはいえ、グレーンもそれなりに入っていて穀物質なフレーバーも感じられますが、現行のグレーンとは質が違うようです。
蒸留の際の取り出しアルコール度数や樽の質による違いと思いますが、現行品のブレンデットにあるとげとげしいグレーンとは違い、甘く、やわらかさがあり実に美味。
 
オールドのバランタインの華やかな味わいもいいですが、60年代ジョニーウォーカーのしっかり骨太な味わいもたまらんです。
 
 

(60~70年年代流通のジョニ赤)

 

ただ、物量の多いオールドのジョニーウォーカーでも、洋酒輸入自由化前の60年代は品薄です。
どの銘柄もそうなんですが、日本として洋酒全体の輸入量を取り決めていた時代です。モノの数が70年代以降のものと比べて極めて少ないため、
70年代くらいまでなら酒屋巡りで何とかなりますが、60年代以前はまずオークションでないと出てきません。
そのオークションでも50年代になるとさらに見ないですが、あってもクソたけぇし。。。

今後、入手難易度はますます上がっていくことでしょう。
 
 
くりりんはジョニ赤の60年代コルクキャップを開栓済みの1本を含めて4本保有。
 
ん~もっとストックしておきたいなぁ。

 
とはいえ、この手のコルクキャップは液面低下やコルク臭等、状態悪いモノも多いので手を出しづらいです。
状態良いモノでも、ボトルの肩くらいまで液面さがってますからね。

1970年代のスクリューキャップ時代になると、比較的状態の良いモノが多いですが、
JAPAN TAXが張ってあってもコルク時代とは味が変わってしまうので、悩みどころです。
 
 

(長くなったのでジョニ赤(黒を含む)の年代別見分けは次の記事にします。)
 
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2011.10.06【日記】

【試】VISUAL FLAVOUR クライヌリッシュ1997 ほか


今日はお台場→幕張で仕事でしたので、帰りはハセガワに寄り道して帰りました。
目的はもちろん試飲。
ワインやシェリーは買うくせに、ウィスキーをなかなか買わない試飲ばかりのダメな客です。
 

来店早々、
どうしたんですか、スーツなんて着て、
仕事しているみたいじゃないですか。


お約束のやり取り。


この店はダメな社会人が多く集まる場所です。



さて、その試飲1杯目は、
先日発売されたばかりのビジュアルフレーバーのクライヌリッシュ
 


 

VISUAL FLAVOUR
CLYNELISH
1997-2011
Cask type: Hogshead
700ml 57.1%
価格:4980円


バーボンホグスヘッドらしい濃いフルーツ感、ミルクキャラメル、ほのかに木材っぽさを感じる香りに、
味もやっぱりバーボン樽系のフルーツやオーク感かと思いきや、これは奇襲、
薬品臭の無い子供用の風邪薬シロップ、または駄菓子のイチゴシロップのような甘さ、
かすかにココナッツミルクのようなクセ、粘性のある甘さは蜂蜜も連想させます。
実に面白い仕上がり、木のえぐみや嫌味な味わいが少ないのも好印象。
これでカスクで5000円切る値段というのは驚きです。


うーん、良いコスパだ。



また、クライヌリッシュというと、オフィシャル、ボトラーズ含め様々なキャラがリリースされているも、
こういった味わいのクライヌリッシュは初めてのような・・・

ボトルのフレーバーシールに記載があるので、メーカーとしては奇襲しているつもりは無いのかもしれませんが
香りの時点で、あぁまたこの系統かと思っていたところにこの味は奇襲でした。
そもそもビジュアルフレーバーのシールは適切な表現が表されているのか、というのは過去のボトルも含め議論の余地ありですが・・・
このボトルに関しては、なかなか的を得ているのでは・・・という感じです。


 

続いては、以下をチビリと。
 


 

シグナトリー ラフロイグ2000-2011(10Years old)
Cask : Refill Butt
700ml 46%


46%加水なのでやわらかい感じに仕上がっていますが、落ち着いて飲めるラフロイグです。
味、香り共にラフロイグの王道をいくフレーバー。
値段も手ごろ、この手の味は家飲みにするには飲み疲れないのでお勧めですね。
 



 

ウィスキーエージェンシー リトルミル1989-2011(21 Years old)
Cask: Sherry wood
700ml 47.1%
 

これは割りといまさらなリトルミル。
最初の香りはローランド香、らしい香りです。ボール紙に包まれた甘みの無いベリー。
徐々に殻つきで蒸した栗のようなオークの香りも出てきます。
シェリーウッドでこういう香りが出るということは、アメリカンオークでリフィルなんでしょうか。
味はしっかりフルーツ、トロピカル系で、その中にエッジが立っているイメージ。

案外・・・と評判の良いボトルでしたが、なかなか良いですね。
自分としては、味の構成としてオールドボトルのリトルミル12年ハイプルーフに近い印象を感じました。

 


 

ブラドノックフォーラム カリラ1984-2010(25Years old)
Cask: Hogshead
54.3% 700ml


これもいまさらなボトルですが、相変わらず安心のカリラ、そしてブラドノックフォーラム。
ブラドノックフォーラムはコスパに定評のあるボトラーズですが、
それに加えてどこが出しても大崩れしない、絶対的なエースではないが、確実に7回3失点くらいで切り抜けてくれる、
チームがどんな状態でも年間10勝くらいしてくれる、野球でたとえるならそんなピッチャーがカリラのイメージ。

このカリラもまさに安心して飲める出来、王道の味。
悶絶しなければ、落胆もしない、ただ普通に旨いカリラです。


 

また、他には少しサンプルも飲ませていただき、楽しい時間をすごさせていただきました。

今回の試飲ではビジュアルフレーバーに食指が動きましたが・・・家にある開封済みボトルの数々、購入予定のボトルを考え自重。
また、今日は赤ワインを飲みたい気分だったので、ウィスキーは買わずに赤ワインを買って帰りました、が、


帰りの電車の中でなぜかいきなり血の気が引き、貧血のような症状を起こし、
横浜に着いたところでブラックアウト、電車の中でぶっ倒れるという事件を引き起こします。


気を失っていたのは20~30秒ほどでしょうか。
すぐに意識は戻って、駅員さんが駆けつける前に電車を下りて外から乗客の皆様に軽く謝罪・・・
次の電車に乗って帰りましたが、内心また倒れるのではと、ビクビクでした。



試飲した量は総量でワンショットちょい、アルコールというよりは、
今日は朝からビックサイトの展示会と幕張メッセの展示会をはしごし、双方で展示会業務をこなし、
昨日一昨日は深夜帰宅だったわけで、疲れはあまり感じてませんでしたが、体に無理があったのかもしれません。


買ってきたワインは冷蔵庫に封印、今日はおとなしくすることにします・・・。

気温変化が激しいこの季節、皆様もお気をつけください。


 



ん、このグランツ70年代流通、なかなかいいな・・・(オイw




 

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2011.09.25【日記】

抜栓強化週間

87Malt Night 5thレポがまだ途中ですが、(中)(下)は明日UPしますので、今日はちょっと別のネタ。


唐突ですが、酒は飲むものです。
そりゃ希少価値やらで開けづらいボトルはありますが、私の場合基本、開けます。
というか、手に入れたら開けたくて、飲みたくて仕方ないんですよね。


そんな私の性格を表しているかのごとく、今週はバシバシ抜栓してしまいました。




VAT69  従価特級 協和発酵取扱い 1970年代流通品

評価の高いボトルですが、やはりイイですね。
液面が少し下がっていたので状態が気になりましたが、問題なさそうです。

この逆三角形というかひし形のボトルから、通常のトールボトルに向かうように、ボトルの形が徐々にデザインチェンジしていくわけですが、
70年代はロッホナガー、80年代はグレネスクと、主体となるモルトが異なり、味も当然異なります。
この辺は、このボトルの味が開いたあたりで書かせてもらうとしましょう。




Harrods(ハロッズ) 従価特級 ソニーインタートレーディング取扱い 1970年代流通品

どっかのデパートの名前で、その名のごとくそのデパートで寄贈品等の目的で販売されていたモノ。
こちらも評価の高いボトルで、上記のVAT69あたりと比べるとあまり有名ではないですが、知る人ぞ知る銘酒。
ただ甘いだけではなく、雑味も含めてボディもしっかりある、ホワイト&マッカイが関わっているという話ですが、確かに美味です。

こちらも香りがしっかり開いたらまとめさせていただくとしましょう。




LEDAIG(レダイグ) 1990年代流通品

今週末、サイクリングがてらふらっと立ち寄った酒屋でホコリをかぶっていたもの、その1、レダイグのプチオールドボトル。
7年表記があるほうが海外では評価が高いようですが、このボトルも隠れたファンが多く、いまや入手困難な一本です。

確かにいい味です。透明感のあるピート香に、微かに柑橘、石灰、植物質、若さが良い方向に作用しています。




W&M MORTLACH
1988-1998(10YEARS OLD) 58.5%

ウィルソン&モーガンのモートラック。コレと同じ蒸留年で18年モノ等は出回っていますが、10年は珍しいです。
18年はシェリーのモートラックらしい、しっかりした甘さとタルさがありますが、
コイツは若さゆえか、あまりタルさが感じられず、シェリーの甘さのほかに樽の白木っぽさやジンジンとしたシェリーのうまみが感じられ、
度数がハイプルーフであることもあって、案外バランスが良くて驚きました。

なお、このW&Mのモートラックに加え、上記のレダイグをセットで6000円にしていただきました。
やはり酒屋はネットもいいですが、足でまわると良いことありますな。



・・・

というわけで、1週間で4本も抜栓、ブレンデットウィスキーに関してはイベント開催準備もあるので、引き続き3~4本抜くつもりですが、
やっぱり手に入れた酒をじっくり家のみってのは、贅沢ですねえ。
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2011.09.18【日記】

BURNSプチブラインドテイスティング大会@9月17日

9月17日、BURNSで開催されたブラインドテイスティング大会に参加してきました。





大会といっても、特に商品があるわけでもなく、ただ参加者がボトルを持ち寄って、
それぞれブラインドテイスティングで銘柄を当てあい、ボトルの印象を話し合うというイベントで、
ラベル酔いの無い、純粋に中身の評価を共有できるため、毎回とても楽しませてもらっています。

今回も素敵な会を開催していただき、そして個人的な事情にも考慮していただき、BURNSの皆様、本当にありがとうございました。
また、参加された皆様、下記にも記載する私の致命的ミスと、その他振る舞いの数々を笑って済ませていただき、感謝の極みです。




さて、毎回黒いだなんだとネタになるBURNSのブラインドテイスティング大会ですが、以外にも今回のボトルチョイスは非常に素直というか、クリーン。
くりりんは上の画像のボトル

・GM コニッサーズチョイス ダルユーイン 1971-19??
・余市10年 オールドボトル(1990's)


を持ち込み、後はその場の流れでどちらかを出題しようと考えていました。
ところが出題順がトップバッターでしたので、銘柄的にもメジャーな余市10年をチョイスしたのですが・・・

事前の注意事項として、今回は”スコッチシングルモルトに限る”という連絡があったことをすっかり忘れていて、もっとも腹黒い結果になってしまいました。
おとなしくダルユーイン1971にしておけばよかったです・・・。






BURNSブラインドテイスティング大会@9月17日
ボトルラインナップ(以下、出題順)

・余市10年 オールドボトル(1990's)
・アデルフィー バンフ 34年
・ダンカンテイラー カリラ 1981 29年
・GM オールドプルトニー 1989
・アイラハウス ボウモア 1996 13年
・ウィスキーエクスチェンジ ローズバンク 1991 19年
・?? ボウモア 1998 12年
・エクスクルーシヴカスク タムデュー 1980 29年
・エクスクルーシヴカスク ハイランドパーク 1994 16年


今回は、ボトルの価格的にも特に気張ったものは無く、さらにワインカスク等の変化球や、この銘柄にしてこの味はありえない、
絶対に連想できないフレーバーになっているボトルも無く、一見すると非常にバランスの良いラインナップとなりました。

しかし、難易度としては一癖も二癖もあるもの。
たとえばDTのカリラは、従来のカリラにあるフルーティーさやピート感ではない味わいで、
アードベックやラフロイグと答える方が続出。言われてみれば・・・という感じで、樽の使い方が非常に面白いボトルでした。
また、アイラハウスのボウモアは、参加者全員が飲んだことのあるボトル、しかし正解者は0。
実はその場で口開けされたボトルだったため、いつも飲んでいるボウモアのバーボンカスクの味わいとはまったく異なるフレーバーとなっており、
フレーバーの”開き”について良い教材になるボトルでした。

ローズバンク1991はゼニスのバンクにも共通するような嫌味の無いフルーツ感と後半のキレがあり、これが三回蒸留の良さか!?と思わせてくれるボトル、
しかし味的にその嫌味のなさと、大体のボトルに共通するようなフルーツ感が、逆に無個性でもあり、ブラインドでの絞り込みは非常に難しいボトルでした。


ん~やはりモルトは深い!!

ちなみに、ブラインドの成績はというと、どこぞのボトリングかわからないボウモア1998 12年まで全員が正解0!
このボウモアで私と、常連のIさん、Hさんが正解し、最高成績は1問という結果でした。

20時にスタートした会は24時過ぎで終了、今回も堪能させてもらいました!!
皆様、ありがとうございました!



で、くりりんは今回翌日にもイベント(87Malt Night)があるため、一旦横浜の自宅に帰る必要があるも、
終電は23時なので、イベント終了まで滞在すると始発まで帰ることができない・・・
ので、先日購入した自転車(GIANT ESCAPE R3)で、横浜(鎌倉・大船方面)-三鷹を往復し、今回のイベントに参加しました!!


行きは川崎から多摩川を遡上するようなルートで、
帰りは環状8号から武蔵小杉を経由するルートで

往復の走行距離約130kmで、自宅まで戻ってきました。



(GIANT ESCAPE R3 2012モデル)


(朝の新丸子橋)


良い運動になってアルコールもしっかり抜けました、今夜もバッチリ楽しめそうです。

それでは!!
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2011.08.27【日記】

チェッカーズ 1970年代流通品 従価特級 巴工業






CHEQUERS
(チェッカーズ)

43% 760ml
従価特級
1970年代流通、巴工業取り扱い

キーモルト:リンクウッド、DCL系列蒸留所等

オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
 



【テイスティング】
オールドを思わせるヒネ香とあわせて、モルティー、梨や香木を思わせるような、
まさにリンクウッドを感じさせる華やかさと、馥郁とした香り。
口当たりもスムーズで滑らか、スッと入った口の中で、ブラウンシュガー、
ほのかに藁を思わせるアクセント、そして確かなコクが感じられる。
後半からフィニッシュにかけては、紅茶を思わせるようなタンニン、ビターさが現れる、
かすかに焦げたようなスモーキーさも感じられ、口の中にしみ込んでいく。


【コメント】
DCL社の至宝、リンクウッドがふんだんに使われたブレンデットウィスキーの名品。
キーモルトの特徴がしっかりと活かされつつ、スムーズ&ビターな構成で、
次の一口を誘うような、飲み飽きない味に仕上がっている。

 



【オマケ・チェッカーズの見分け】
ジョン・マッキュワン社が手がけるチェッカーズおよびアボットチョイスは、
1929年から1971年まで、戦争の影響で日本への輸入が途絶えており、
また、1990年ごろから再度輸入がストップするため、、
海外オークション等で見つける以外、国内でお目にかかることはあまり無いといえます。
よって、味もさることながらその希少性ゆえ、ヤフオク等で流通しても比較的高値が付きます。
(70年代で8000円前後、80年代で5000円前後くらいですね。2011年現在)


(左、アボットチョイス80年代。 中央、チェッカーズ70年代)


手に入る範囲で唯一流通していたと言える、チェッカーズの70年代、80年代の見分けは、
年数表記(12年表記)があるかないか、760mlか750mlか、大きな違いからあげるとこの2点です。
もちろん70年代が、今回のボトルのとおり年数表記なし、760mlです。
また、70年代と80年代ではキャップのタイプが異なっており、80年代は乳白色のプラ形状に、
裏面は白い緩衝材(?)が付けられていますが、70年代は以下のとおり外側に白い鉛のフィルムに
建物と旗が書かれたチェッカーズのマーク、内側も鉛(アルミ?)が張られています。




話が少し脱線しますが、1960年代から1970年代、それも70年代ごろは、特にこの鉛張りのキャップが
色々なブレンデットやモルトのボトルに使われていますが、このタイプのキャップは悪さをします。
横置きや、温度変化で鉄分いっぱいのにおいを中身に移してしまい、そうなってしまったモノは
トマトジュースのような香りで、とても飲めたものではありません。

開けてみないとわからないのがオールドボトルの怖いところです。
70年代チェッカーズも例外ではありませんので、信頼できるところからの購入を強くお勧めいたします。

キャップだけ見ても当時は本当に色々なキャップが使われていましたが、現在使われていないモノには、
それ相応の理由があるのが、オールドボトルを扱ってみるとわかります。この辺は追って特集させてもらうとしましょう。



また、80年代流通品の12年表記については、ブランドイメージ向上のために
1980年代になってから使い始めた蒸留所やメーカーが多く、チェッカーズも同様です。
1980年代以前から12年表記を使っていたメーカーの代表例としては、有名どころでは
シーバスリーガル、バランタイン、この辺は1950~60年代から熟成年数を表記しています。

ただ某酒屋のページでは、12年表記有りのチェッカーズが70年代流通、60年代流通として販売されています。
写真を見る限り、TAXは2スターだし、容量、度数からも明らかに80年代、
1本はキャップ形状から良くて70年代末だと思うんですけどネ・・・まぁ状態はよさそうですが。

 


 



チェッカーズ:名称の由来はロンドンの北西約40kmにある、バッキンガムシャーのチルタウンヒルにある古城の旧跡である。
元来この城はチュードル王朝の有名な邸宅であったが、1971年マッキーワン社の関係者により政府に寄贈され、
現在は英国首相の別邸として長く使用されている。
 

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2011.08.23【日記】

樽遊びの結果




エイジング研究会で使った5リットル容量のアメリカンオークカスク。
貯蔵していた原酒を払い出した後は、乾燥を防ぐために手元にあった開封済みボトルを適当に混ぜて詰めていました。

もう半年も前なので、あやふやですが、記憶に残っているのは

・ポートシャーロット PC6 60%
・マッカーサーズ グレンファークラス12年 59%
・ゴールデンカスク マクダフ1984 25年 55%
・ケイデンヘッド ロングモーングレンリベット1987 15年 56.1%
・ニッカ 伊達 43%

とか、封があいてて進んでいなかったボトルをどばどばと。
5リットル中、4.5リットルくらい、ほぼ満タンに詰めました。



名前だけ見ると良い感じのラインナップに見えて、贅沢な!と思うやもしれませんが、正直、微妙ですた。
で、それが樽の中で半年間のマリッジ、普通の樽(350リットル、500リットル)なら半年のマリッジはなんともないですが、
これは5リットルの小型樽、もう樽成分びっちりでとても飲めたもんじゃないだろうと、
今日、久々に封を開けてみたわけですが。。。。







これがまぁまぁいける口。

色々混ぜてあるので、個別蒸留所の個性というよりは複雑な塊になっていますが、
PC6の強すぎたピート感が、いい感じにアクセントになり、思わずホホーッとうなずいてしまいました。


今後も貯蔵は続けていきますが、こうやって樽のアクが抜けて落ち着いてきた樽なら、
次は別な単一原酒を詰めて、しっかり半年以上かけて熟成経過を見たいところです。


では
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2011.08.22【日記】

カティーサーク12年 1970年代流通 ONE QUARTボトル



CUTTY12
CUTTY SARK'S
12 YEAR OLD

86Proof  ONE QUART
(43% 約1ℓ)

キーモルト:グレンロセス、ブナハーブン、グレングラッサ、ハイランドパーク、タムデュー

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

 



香り:若干のヒネ香のある、穏やかな甘さを感じる香り。
そして麦芽を思わせるビターさもあり、非常にモルティだ。
時間とともにシェリー樽を思わせる樽香、グレーンはあまり感じられない。
上品なバランスでまとまっており、ガツンと香るタイプというよりは、穏やかの一言。
アメリカ市場を意識したマイルドで飲みやすい味というのは香りでもうなずける。
 

味:マイルドな口当たり、みたらしのような甘さ、少し穀物質な植物っぽさ、麦茶の香ばしさ、
この時代らしい濃さがある。中間から後半にかけてビターで焦げたようなピート感、
このビターさがアクセントになって飲み飽きない味に仕上がっている。
影響として考えられるのはハイランドパーク、麦芽質はタムデューだろうか。
フィニッシュは口の中にフレーバーがしみ込むように残り、ロセスらしさも感じられる。
 




コメント:5月の第2回オールドブレンデットテイスティング会に出したボトル。
皆様からは、ロセスを感じる!と好評だった一本です。
モノはアメリカ向け、もしくは免税店向けと思われる1970年代流通の1クォーターボトル。
容量が多いほうが劣化が少なく保存状態が良いものが多いというのは、オールドボトルの鉄則ですが、
このボトルも例外ではなく、なかなか良い保存状態であるように思います。

1970年代以前流通のブレンデットは、キーモルトとなっている蒸留所のモルトをしっかり感じられるボトルが多いですが、
このカティーサークも同様で、オールドボトルのハイランドパーク(シルクプリントラベルあたり)を飲むと、
このブレンデットの1ピースとしてのフレーバーを感じられますし、当時のグレングラッサ、タムデュー等も同様です。


本来は、マイルドで飲みやすい味を目指して、もっとスムーズ&マイルドにしたかったけど
原酒のキャラが強かったゆえに、ブレンドしてグレーンで引き算しても、
キャラが残ってしまっただけなのかもしれませんが、今となっては歓迎すべきことです。

そして、こういうボトルが手元に流れてきてくれるのは、そのめぐり合わせに感謝の一言です。

 




【オマケ:カティーサーク12年の見分け】
カティーサーク12年の90's、80's、70'sの見分け方は簡単です。



まず1990年代。特級廃止後ですが、ブレンド比率が変わったのか色が極端に薄くなります。
シェリー樽熟成を思わせるキャラメルブラウンから、ノーマルのカティーサークに近い、
ライトゴールドな色になり、表記も”特級”から”スコッチウィスキー”表記に変わります。
ボトルデザインは1980年代をそのまま引き継ぎますが、味は飲んでないのでわかりません。
(色が薄いからねぇ・・・あんまり良い予感しないんですよ。)


続くは1980年代、750ml 特級時代(上、写真右)です。
値段は1万円、税率220%の高級ウィスキーでしたので、従価表記が80年代後半になってもついています。
色も濃いです。これがカティー!?と言うくらい濃いですね、この時代は。
味は70年代以前に比べてグレーンが強くなっていますが、まぁ飲めます。現行品に比べればぜんぜんマシです。


そして1970年代、760ml 特級時代(上、写真左)。
味は記載のとおり、言うことありません。
80年代との違いは、上の写真を見ていただければ一目瞭然ですが、
まずキャップ、70年代以前は金色のプラキャップですが、80年代は黒で12年表記付です。
ラベルもぜんぜん違いますが、大きな違いは70年代は12年の赤字表記がありますが、80年代はありません。

わかりやすい違いであるため、ヤフオクに出てても70年代は80年代に比べて高値がつきます。
80年代は2000~3000円、70年代は4000~5000円くらいでしょうか。
味はもちろん70年代以前流通のものがオススメですが、価格と相談ですね。

 

2011.08.19【日記】

OBキルケラン Work in ProgressⅢ 2004-2011(7年)





キルケラン
ワークインプログレス3
(3rdリリース)
 

Distilled: 2004
Bottled:2011
7 Years old
700ml 46%
 

おススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆


 



香り:乾燥した牧草、パン粉、やや溶剤のようなツンとした刺激から、
ミント、ハーブを思わせる爽やかな香り、微かに透明な海のような香りも。
時間と共にシロップのような甘さも感じられる。
リフィルシェリー樽からくる木っぽさが微かにあるが、フレーバーのバランスが良く嫌味ではない。
 
味:スムーズな口当たり、オレンジピール、ジンジャー、クリーム無しのウェハース、
ボディ感はライトとミディアムの中間くらいで、余韻にピートのビター感があり、
最後に全体を引き締めてすっきりとした味わいだ。
バランスがよく嫌みな味わいがない、ハイボールにも良さそう。
まさに夏向きのモルト。



コメント:良い意味で驚かされた1本。八重洲の試飲にて。
以前リリースされた6年もので感じたイメージとは少し異なるキャラクターに仕上がっている。
 

前作はバーボン樽主体だったが、今回はバーボン、シェリー、ワインの3種類の樽をバッティングしたとのことで、、
ブレンドの妙か、単一樽では出せない味の安定感と複雑さがあり、非常にいい方向に感じられる。
ボトラーズでは出せない、オフィシャルとしてのキルケランの将来像のひとつとして楽しみたい。
 




以下、WEBより転載

キルケランはキャンベルタウン第3の蒸溜所として2004年にオープンした
ミッチェルズ グレンガイル蒸溜所のシングルモルトウイスキーです。
グレンガイル蒸溜所は、1925年に閉鎖されたオリジナルと同じ敷地に立てられており、
キャンベルタウンに新しい蒸溜所が建設されたのは実に125年ぶりです。

キルケランはスプリングバンクでフロアモルティングされた麦芽と、
スプリングバンクと同じクロスヒル湖の水を使用し、2回蒸溜でつくられます。
 
キルケラン Work in ProgressⅢは、
2009年から毎年発売されているWork in Progress(進行中、未完成品の意)シリーズの第3弾で、
希少な創業年である2004年ヴィンテージを使用した7年モノです。
熟成樽の割合はフレッシュバーボン5割、フレッシュシェリー4割に、フレッシュポートが5%ほどで、
昨年のリリースで感じられたスピリッティさが、フルーティな甘さに置き換わり、
熟成感が大きくジャンプアップした印象を受けます。
 

年に1回、キルケランの確かな成長を味わってください。




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2011.08.14【日記】

【実験】陶器ボトルに染み込んだ60年代ファークラスの還元

ウィスキーのボトルはガラスが一般的、陶器ボトルは少し異色の存在です。
高級品や限定品等、グレードの変化をつけるために使われていたりしますが、その能力といえば
陶器ボトルはガラスに比べてアルコールが抜けやすい、揮発しやすい・・・などなど、あまり良い話は聞きませんね。

特に1980年代以前のオールドボトルの陶器ボトルに手を出して、泣きを見た人はかなり多いのではないでしょうか。
私もアボットチョイス、マンロー、イモンクスなど、コルク臭やらてろんてろんにアルコールが抜けた中身やら、痛い思いをしています。

しかし、アルコールが抜けやすい、揮発しやすい、ということは、ガラスに比べて隙間があり、成分がしみこみやすいということでもあります。
つまり、良いウィスキーが長く入っていた陶器ボトルであれば、そのエキスがしっかり染みこんでいるのでは・・・
その空きボトルに、同じ系列のウィスキーを入れれば、染み込んだエキスが還元され、おいしくなるのでは・・・

ロマンのある話です。


しかし瓶詰めされて時間が経過していて、さらに状態が悪くなってない、陶器ボトルの空き瓶なんて、早々あるわけ・・・あるんです。
先日、手元にあったドイツ向けのグレンファークラス1969、陶器ボトルが空きました。

「ど」がつくほどのシェリーで、シェリーの風味としては1960年代の味わいを感じさせる大変すばらしいものの、
ボルドーなんてかすんでしまうほどギュッと歯茎に食い込むタンニンと、
カカオ複合率90%くらいのビタービタービターチョコ的な苦味が、特徴であり傷でもある一本。

瓶詰めは2000年、今から約10年前で、今回の条件にばっちり合致します。
これは実験用としては良いサンプルになりそうです。


この空き瓶に、三鷹BURNSさんの協力でグレンファークラス105を詰めて1ヶ月ほど放置していただきました。




気になる結果ですが、まず下がノーマルの105です。




シェリーが薄くなってしまった、今のファークラスらしい色ですね。
味もまぁ、こんなもんだよね、という味です。

続いて、1ヶ月間陶器ボトルの中で熟成した、グレンファークラスですが、




どうですか奥さん、この変化!
このかつてのファークラスを思わせる、存在感のある色!!

通常の105にある、木っぽさというか、未熟なシェリー感が薄らぎ、ハイプルーフのアタックとあわせて、
杏やレーズンなど、シェリー樽熟成ウィスキーの良い香りと味わいがしっかりと広がり、バランスもGOOD!!
明らかに全体のレベルが上がっていました。

これならジャグ系のオールドで比較的シェリーの印象が強い、マンローとか、ベルの長熟とか、そのあたりの空き瓶に詰めても面白いかもしれません。
詰めるモノとしては、後の影響を考えると、やはりハイプルーフのモノがベストでしょう、105以外ではGM10年のハイプルーフでもいいかもしれません。


本ボトルについて気になる方は、ぜひ三鷹のBURNSへ。
頼めば出してくれるはずですよー。
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2011.08.09【日記】

バランタイン・ファイネスト 1940年代アメリカ流通品




Ballantine's
”IN USE FOR OVER 100 YEARS”
 

43% 760ml
(4/5QUART 86Proof)
 

1933~1952年 流通
アメリカ流通品
"21" BRANDS, INC  NEW YORK, N, Y
 



香り:ブランデーを思わせるような甘さ、焦げたカラメルからいぶした麦芽、
土っぽさとスモーキーさがあり、まるで秋口に焼いた畑のよう。
現行品には決して無いシェリー&スモーキー、どこか懐かしい香りでもある。
 

味:少しべったりとした口当たり、シェリー、蜂蜜、焦げたような苦味、
口の中を黒蜜のような甘さと、それを引き締める苦味が広がる。
余韻はカカオ多めのビターチョコ、すっと甘さが引き込み、スモーキーでビター。
そしてオイリーな印象が食道から胃にかけて感じられる。


コメント:バランタイン(ファイネスト)の超ド級オールドボトル。
同ファイネストの1960年代後期~1970年代初頭ボトルの味わいにも驚かされましたが、このボトルにも良い意味で驚かされました。
戦時中ないし戦後、1940年~1950年ごろに流通した可能性が高い一本で、軽く60年以上前の物。
バランスは悪くありませんが、時間経過のためか余韻にかけて弱ってしまっている印象があるものの、
弱った点を補うほどの、現行品からは考えられない味わいが感じられます。
色も濃い!!現行品とは明らかに違う、存在感が漂う色をしています。
 

なお、入手後にキャップの破損に気がつき、違うキャップに交換しています。
元はアルミのショートスクリューキャップがはめられていました。

 





では、オールドボトルのお約束、以下、たらたらと年代の推定をしていきます。




まず、赤白のみで印刷された紋章に、バランタインの下に書かれた”IN USE FOR OVER 100 YEARS”の文字。
バランタインは創業1827年で、そこから100年以上バランタインという名称を使っていますよという証明であり、
時代の経過とともに、数字が100、125、135、145と増えていくので流通年代を容易に推定できます。
(つまり、この表記だけ見ると、このバランタインは1927年から1951年までの間に販売されたものである。)

一方で、1927年はアメリカは禁酒法時代の真っ只中。
このボトルをアメリカで販売したインポーター、"21" BRANDS, INC  NEW YORK, N, Yは、
禁酒法が撤廃された1933年創業であるため、1920年代に流通した可能性は消え、1933年~1951年に狭まります。

さらに、バランタインの紋章は1938年に認可交付されているので、紋章がついたこのボトルは、
1937年以前の流通の可能性が消え、1938年~1951年と縮まりました。

さらにさらに、1930年代にアルミのショートスクリューキャップが実用化されていたとは考えにくい。
同時期に販売されていたバランタイン17年は1940年代初頭までコルクキャップが採用されていること、
バランタインにはティンキャップが採用されていない背景も加味すると、
1940年代後半から1951年あたりの流通品と、推測できます。

後は味ですが、当時のモルトを考えれば、味は王道中の王道、シェリー&ピーティー、
その中でも、やたらとスモーキーなのは、アードベックに加えて、
第2次世界大戦中に蒸留されたモルトが使われているからかもしれません。
そうすると蒸留と熟成を考えれば流通時期は1940年代後半から1950年代で、
味からの情報が、上記外からの推測に合致します。


以上の推測どおりとすれば、流通時期は今から60年以上前、蒸留時期はさらにプラス10年。
半世紀以上の時を越えて、そして大西洋と太平洋、2つの海を越えてきたボトル、
保存状態にベストが望めないのは当然といえば当然ですが、手元にあることを感謝するとともに、
ここまできたらあとは心で楽しみたい一本です。


 



というわけで、皆様、お久しぶりです。
ウスケバに抗議の休止宣言を出してはや・・・半年ですか。

やっとウスケバ運営チームが動いてくれたようなので、ためしに記事を更新してみます。

画像閲覧機能がようやく復活したり、ブログがトップページに来て見やすくなったり、
ブログ編集中に、ブログを見るボタンを押すと別ウィンドウで表示されたり
前ウスケバに比べれば、なかなかポジティブな要素が見られますね。
記事の記入ウィンドウも、記事の量によって重くなったりしないようで、ここが解消されたのは大きいです。
(いや、やっと普通に戻ったということなんですが。)


なぜはじめからこれができなかった・・・・

とはいえ、まだまだ色々ありそうなウスケバさんです。
しばらくは様子を見ていきたいと思います。

 

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2011.05.20【日記】

【5月22日】第2回オールドブレンデットテイスティング会の開催について

第2回オールドブレンデットテイスティング会の開催はいよいよ明後日、日曜日となりました。
 
大変嬉しいことに今回も募集枠を上回る16名から参加表明を頂きました。
(参加考え中等、直接お言葉いただいていた方は判断できませんでしたので、カウントしておりません。)
当日キャンセル等あるかもしれませんので、募集は15名ですが、後1名募集させていただきます。
興味あります方は、是非お声をおかけください。
 
 
今回参加される方は、第1回に引き続き参加表明いただいた方もおりますし、はじめて参加される方もおります。
(今回はなんとスコティッシュな方もいらっしゃるとか・・・)
そのため、せっかく来ていただくのですから、第1回のボトルラインナップから、評判の良かった以下4本を、
前回ダイジェストとしてライナップに加えます。前回から1ヵ月半経過し、よりこなれて美味しくなっています。
 




・バランタイン12年 JAPANTAX 1962年~1971年流通
・ジョニーウォーカー黒 JAPANTAX メタルキャップ 1970年代初頭流通
・ピンチ メタルキャップ 1970年代流通
・シルバーシール マッカラン21年 1982-2003
 
 
しかし大変なことになってきました、前回ダイジェストだけでもBARで頼むと5000円はオーバーキルです。
そしてそれより自分は、神奈川から三鷹までこのボトルたちを加えた総勢23本のボトルを運べるのでしょうか(笑)
 
日曜日はまたしても雨の予報、誰ですか?雨男は。(私ですかw)
あいにくのお天気ですが、皆様気をつけてお越しください。
 
お会いできることを楽しみにしております。
 

 
参加者(5月20日時点)
・タケモトさん
・newyugoさん
・ゴブリンさん
・ryutaniさん
・七夕DIVERさん
・k900さん
・hiranoさん
・mixiにて参加表明(4名)
・BURNSにて参加表明(5名)
 
計16名(+くりりん、BURNSスタッフ2名)
 
 

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2011.04.27【日記】

【5月22日】第2回オールドブレンデットテイスティング会開催のお知らせ


無事開催させていただくことが出来ました第一回テイスティング会。
参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
前回に引き続き、5月22日(日)に第2回テイスティング会を開催する運びとなりましたので、
こちらでも告知させていただきますと共に、参加者を募集させていただきます。
 
第1回の案内文はこちら:http://midnight.usukeba.com/OTeY1Y63BPN62S.html

第1回のレポはこちら:http://midnight.usukeba.com/OTeY1Y66Y3cNL2.html

 
 
~第2回オールドブレンデットテイスティング会~

本イベントは、黄金時代と言われる1970年代に流通したウィスキー、それも
主として国内に流通していたオールドブレンデットウィスキーを楽しんでいただくものです。
オールドボトルである本テイスティング会のラインナップは、年々価値が上がっており、
今だからこそ手軽に飲める当時の味を、楽しんでいただければ幸いです。
 

【日時】
5月22日(日)
16時00分~19時00分

【人員】
15名程度

【会場】
BAR BURNS
(〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-34-20 丸平ビル2F
JR三鷹駅下車南口 徒歩5分)

店舗HP:http://www.bar-bridge.net/burns/
地図:http://r.tabelog.com/tokyo/A1320/A132002/13108395/dtlmap/

【会費※】
5,000円
※会費の10%は前回同様東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄付させていただきます。


【参加申し込み】
本記事へのコメント
くりりん宛のメッセージ(mixi、携帯、PC、ウスケバ)



【テイスティング会ラインナップ】
・マンローキングオブキングス JAPAN TAX 1960年代
・プレジデント JAPAN TAX 1960年代
・オールドパー JAPAN TAX 1970年代初頭
・BIG T 樽型 1970年代
・BIG T 角瓶 1970年代後期~1980年代
・グランツ ローヤル12年 JAPAN TAX 1972~1974年
・カティーサーク12年 1970年代
・ハンキーバニスター 1970年代
・ジェイムスマーティン12年 1970年代後期~1980年代初頭
・キングジョージⅣ 1970年代後期~1980年代初頭
・ゴールデンホース(東亜酒造) 1970年代




【オマケモルト】
・DT グレンロセス 1968-2010 WML2010
・スプリングバンク レッドファウンダーズリザーブ
・ボウモア1973-2004 21年
・シグナトリー カリラ1976-2001 25年 For La Maison du Whisky
・シグナトリー ラフロイグ1988-2003 15年 For La Maison du Whisky
・ゴールデンホース14年カスク(キング醸造)
・グレンフィディック25年 ロイヤルヘリテージ1980年代流通?




【その他】
・BURNS様よりお一人様ビール1杯のサービス
・ハイボール、ロック、対応可能


【注意事項等】
・会場は一部着席できるスペースもありますが、基本はスタンディングとなります。
・グラスは店から提供いただきますが、マイグラスを持参いただいても問題ございません。
・サーブは各自の手酌です。
・グラスの洗浄は手元に配布させていただく水でリンスしていただくか、スタッフまで申しつけください。
・簡単なおつまみ等はご準備いたしますが、食事が必要な場合は事前にお済ませください。
・ボトル総数から考えますと、ハーフショットでも結構な量があります。
 水分補給をしっかりと行い、限界酒量を見極めた上で、自己責任でお飲みください。
・BURNSさんは店の構造上、手の届くところにボトルが並んでいます。
 お店のボトルを勝手に開けて飲んだり、持ち帰ったりしないようにお願いいたします。
・BURNSさんの所有ボトルで飲みたいボトルがある場合は、その都度カウンターにて料金を支払ってください。
・手持ちのボトルでチャリティーが出来れば・・・と考えられている方、ご自由に持参いただいて問題ございません。
・計画停電等の影響が明らかとなった場合は、速やかに情報を告知させていただきます。




さて、前回のブレンデットラインナップは超有名どころ、ビックネームでそろえましたが、
今回はちょいマイナー系も入れて1970年代を中心にそろえてみました。
BIG-Tは、1976年蒸留のボトルが一躍話題になり、今をときめくトマーティンがキーモルトのブレンデットウィスキーで、モルティーでトマーティンらしさの感じられるしっかりした味わい、
オールドパー、プレジデント、マンローは、同じオールドパー系列の企業で作られ、キーモルトも同じながら、違うキャラクターに仕上げられています。
ハンキーバニスターのキーモルトはグレンファークラス、今は無い味わいです。
一応全て状態確認済み、このまま変な方向に開かなければ・・・良いなぁ。

もしダメな子がいたら、他のボトルにスイッチします。
ダメといえば、ボウモアは21年のビンテージシリーズの最終ボトルで、何気にレアですが、微パフュームなので注意ですw
後は余力があれば、何本か持って行きます。


 
なお、前回のイベントにていただきました会費の10%と、BURNS様と常連のI様よりいただきました義援金に、
私からの気持ちも加えて、20000円を東日本大震災の義援金として、日本赤十字社に寄付させていただきました。
小額ではございますが、チャリティーは今回も継続して実施させていただきます。

皆様の御参加、お待ちしております。
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