2022.07.04【日記】

Liquor Shop TMCさんからのご依頼でテイスティングしました

以前から交流のあるLiquor Shop TMCさんから、オリジナルボトルのテイスティングをご依頼いただきました。
なかなかまとまった時間が取れず遅くなってしまいましたが、4種類のテイスティングノートとざっくりとした総評を公開致します。

ハイランドパーク ギターラベル 2003-2021 18年 Liquor Shop TMC 53.0%



香りはほど良いシェリー感、キャラメルとチョコレート、ベリージャムと少しスモークしたナッツ。飲んでも嫌味のないシェリー、なめらかなテクスチャー、濃縮感のある果汁感を伴うベリー、オークとレザー、穏やかなタンニン、心地良い余韻。

近年のシェリーカスクとしては珍しく露骨な味付け感が無く、ネガティブな要素を伴っていないだけでなく果汁感のあるタイプでかなり美味しかったです。
スケール感や複雑さでは劣りますが、Very Good/Excellent評価をしたTHE WHISKY HOOPのハイランドパーク1990と方向性には近いものがあるように感じました。
ちょっと驚きの良カスクです。


ハイランドパーク カスクラベル 2003-2021 18年 Liquor Shop TMC 53.6%



香りは支配的でないシェリー感、ドライフルーツとスパイス、甘みの少ないチョコレート、オーク、ナッツ、淡いスモーク。飲むとスパイシーでピリッとしたテクスチャー、ジンジャー、麦芽の旨味、穏やかなタンニン、シェリーカスクとしてはキレの良い余韻。

ほぼ同スペックでどちらも嫌味のないシェリー樽という共通点はありますが、ギターラベルとはその香味が大きく異なります。
こちらは乾いたフルーツ感があり、スパイシーで切れが良く、原料の主張も感じられました。特筆すべき個性があるというタイプではありませんが、シェリーカスクながらハイボールなど割って飲んでも楽しめそうな香味です。


グレーンウイスキー 1987-2020 32年 Liquor Shop TMC 56.3%



香りはバニラとオレンジオイル、シダー系の木材、ジンジャーとクリーム、飲むとヒリヒリとスパイシー、熟したパイナップル系のフルーツが少し、ハチミツのコクのある甘み、少し木材を噛んだような渋味、リッチな余韻。

樽も効いたまさに熟成グレーンという香味で、個人的に特別好きなタイプというわけではないのですが、近年乱発されている完成度は高いけれど似たような香味の多いファーストフィルバーボンバレルのシングルモルトと比べたら、こういうグレーンの方が楽しめるとも感じます。
また、樽やフルーツの出方がバーボンや一部のアイリッシュとの共通点があって、ブラインドテイスティングでもしばしば候補に挙がるタイプの香味ですね。


駒ヶ岳 2013-2021 7年 Liquor Shop TMC for BAR Ichinana 7th 60%



香りはスモーキーで若々しい生のピーテッドモルト、バニラとオーク、オイリーなベーコン、砂利を含む土っぽさ。飲むと刺激あり、生の麦芽の旨味、ハチミツの甘味、少しブリニー、若々しくスモーキーな余韻。

雑誌ウイスキーガロアでの採点基準が頑ななためか点数が低めになっており私が好きじゃないと言われがちな若いジャパニーズですが、そんなことはありません。
特にこのボトルのようなピーテッドタイプはジャパニーズに限らず若くても未熟感が引っ掛からないことが多く、個性もあって現時点で美味しく飲めると思います。

 
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