2020.02.20【日記】

ニューリリース:キルケラン(グレンガイル) 8年 オフィシャル カスクストレングス 57.1%

やはり樽の仕様はスプリングバンクと共有ですね。欲しい。

 

キルケラン KILKERRAN (Glengyle) 8yo OB CASK STRENGTH 57.1%
one of 15000 bottles, Re-charred Oloroso Sherry Casks



香りは甘い黒糖や濃縮プラム、焦がしたモルティ、ハーブ、海藻系の磯っぽさ、ピートは淡い。
飲むと芳醇でリッチ、迫力もある、ジャムだけでなく蜂蜜も感じるコクのある甘味、味を深める渋味、塩気も樽に負けずに主張、余韻は長く心地良い。

【Good/Very Good, Interesting】


最近リリースされた、グレンガイル蒸留所のオフィシャルボトル、キルケラン8年カスクストレングスです。
何度かお伝えしたように、原酒はスプリングバンク蒸留所のフロアモルティングで作られた麦芽を原料にしています。
このボトルはどうやらヨーロッパ向けにボトリングされたようで、残念ながら正規で日本には入ってこないようです。

リチャードシェリーカスクで熟成された原酒のヴァッティングということでしたが、この表記の樽は以前にスプリングバンクで秀逸なシングルカスクを連発していたことはまだ記憶に新しいです。

同一資本ですので、恐らく使える樽の仕様も同様でしょう。

高まる期待の中で飲みましたが、それを裏切らない濃縮フルーツ系で嫌味の無いシェリー感でした。

原酒がやや若くそれなりに荒さもありますが、良い樽感が若さをしっかりとマスクしており、それでも原酒の個性は殺されていません。

スプリングバンクと比べると雑味やピートの主張が穏やかで、現時点でもかなり美味しくいただけますが、さらに今後の瓶内変化で一体感が増して荒さが取れると、往年の短熟シェリーカスクの素晴らしいボトルのようなニュアンスになるのではないかと思います。

そして、値段も£50-60台と抑えられており、ヨーロッパ向けのようですが15000本のアウトターンがありますので、少し高めの店からかもしれませんが、まだ探せば購入できるのではないかと思います。

久しぶりに、時間を作って海外から探して複数本購入したいと思えるリリースでした。

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2020.02.15【日記】

ニューリリース:キルケラン(グレンガイル) 2004-2019 15年 オフィシャル ウィスク・イー向け グレンガイル蒸留所15周年記念 52.0%

日本向けの記念ボトル、嬉しいですね。

 

キルケラン KILKERRAN (Glengyle) 2004-2019 15yo OB for Whisk-e to celebrate the 15th Anniversary of the opening of Glengyle Distillery 52.0%
one of 276 bottles, matured for ten years in a fresh oloroso sherry butt, followed by five years in a refill bourbon hogshead



香りはジャム系で強く甘い、黒糖やコーヒーリキュール、ハーブのニュアンス、奥から焦がしたモルティ、わずかに磯っぽさ。
飲むと滑らかで濃い味、濃縮フルーツと黒糖の濃い甘味としっかりめのタンニン、わずかなエグ味、遅れて塩気、余韻は長い。

【Good/Very Good】


前回、UKの小売店向けにリリースされたグレンガイル蒸留所の15周年記念ボトルが秀逸であったとご紹介しました。
それと同様に2004年の創業年に蒸留した15年熟成の樽が、日本の正規代理店であるウィスク・イーさん向けにボトリングされました。

樽は最初の10年をフレッシュオロロソシェリーバット、その後5年をリフィルバーボンホグスと、これまたちょっと珍しい樽使いです。
5年前に一体何があったのでしょうか。。

さて、肝心の内容ですが、UK向けとは異なりシェリーがしっかり効いているタイプで、熟成感よりも最初のオロロソカスクの樽感が前面に出ているようでした。

シェリー樽由来の渋味に加えて、少しエグ味も出ていることを加味すると、5年前に樽をリフィルのホグスに移したのは正解かもしれません。

樽が効いているとはいえ、そこはスプリングバンクでフロアモルティングをして仕込んだ原酒だけあって、原酒の個性も感じられます。

また、UK向けと同様、この時期の仕込みの特徴だったのかもしれませんが、スプリングバンクよりもピートは控えめでした。

荒さは多少ありますが充実感があって満足感の高いモルトです。

時間を置くとさらに良くなる可能性は高いと思います。

スプリングバンクの扱うちょっと私の苦手な系統のシェリーカスクではありませんでしたし、キャンベルタウンらしい味わいでもあり、やはりキルケランは今の私にとってテンションの上がるモルトです。

これからも日本向けのリリースが続きますように。

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2020.01.04【日記】

ニューリリース:キルケラン(グレンガイル) 2004-2019 15年 オフィシャル UK向け グレンガイル蒸留所15周年記念 53.1%

スプリングバンクよりスプリングバンク味でした。

 

キルケラン KILKERRAN (Glengyle) 2004-2019 15yo OB for UK retailers to celebrate the 15th Anniversary of the opening of Glengyle Distillery 53.1%
one of 324 bottles, matured for ten years in a fresh bourbon puncheon, followed by five years in a refill bourbon hogshead



香りは華やか。しっかり蜂蜜レモン、穏やかなバニラ、こなれたモルティと淡いピート、僅かにオイリーで潮風を伴うミネラル感。
飲むと度数よりアタックは控えめでやや粘性あり、コクのある蜂蜜やオレンジマーマレードの甘味、凝縮感のあるモルティな旨味、良い塩気はしっかり、穏やかなピート、想定外に綺麗な余韻。

【Very Good,interesting】


2019年に、グレンガイル蒸留所の15周年を記念してUK国内の小売店向けにリリースされたオフィシャルボトル、キルケラン2004、15年熟成です。

以前にもお伝えしたかもしれませんが、この蒸留所はオーナーを同じくするスプリングバンクでフロアモルティングした麦芽を原料にしており、ベンヴィヴィスで使用していたポットスチルで蒸留しています。
蒸留もスプリングバンクの職人が行っているようで、恐らく使用できる樽の仕様もスプリングバンクと概ね同様ではないかと思います。

2004年ということは創業年の蒸留で、フレッシュバーボンパンチョンという恐らくバーボンバレルを組み直した珍しい樽で10年熟成させた後で、リフィルバーボンホグスヘッドで5年の後熟を経てボトリングされました。
なんだかわけのわからない樽使いですが、察するに創業したてで資金の無い時期に大きな樽で熟成させていたものを、10年経って量も減ったところで味のつきやすい樽に詰め替えたというところでしょうか。

そんな個性的なスペックではあるのですが、その中身はまさに王道のキャンベルタウンモルトでした。

上記の樽使いでバーボン系の樽感がありますが、これがうまくハマっており原酒の香味を引き立てる丁度良い効き方でした。

そして、なんといってもスプリングバンクに酷似した原酒由来の香味があり、フロアモルティングからくると思われる旨味の凝縮した深みのあるモルティさやブリニーな個性が存分に出ていました。

加えて、近年のスプリングバンクはかなりピーティで、タールや機械油のニュアンス、そして良くも悪くも雑味の多い香味があり、ともすれば飲み心地を悪くしてしまうこともあるのですが、それらが控えめで綺麗に仕上がっていました。

オバルなど、昔のスプリングバンクを彷彿とさせる香味で、これが熟成したらまさにその味になりそうだと思えたのでした。

これを私がブラインドで飲んだら、間違いなく第一にスプリングバンクと言うと思います。

スチルは違いますので、蒸留よりもそれ以前の仕込みのほうが香味に与える影響は大きいのではないか、やはりアルコール収量は落ちても「フロアモルティング⇒低度数のもろみ」が最も昔の味に近づける近道なのではないか、そう強く感じる体験でした。

このボトルは記念ボトルということもあり特に綺麗で秀逸な仕上がりですが、普通に買える12年も十分にキャンベルタウンの個性があって美味しいですし、キルケランには今後さらに注目していこうと思います。


 
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2018.08.30【日記】

ニューリリース:グレンガイル(キルケラン) 8年 オフィシャル 2018年オープンデー向け 58.4%

特別感のある仕上がりでした。

 

グレンガイル(GLENGYLE) キルケラン(KILKERRAN) 8yo OB for OPEN DAY 2018 58.4%
Recharred Sherry Cask


香りは甘いベリージャム系のフルーティ、しっかりと黒糖、チョコレート、少しカツオ節、旨そうな太さのあるモルティ、時間と共にチーズ。
飲むと粘性があり甘やか。刺激は遅れてじわじわと。噛みしめるモルティな旨味、コクのある甘味、ほどよいウッディネスと優しい渋味、しっかりとブリニーで淡くピート、チーズ、ハーブ、荒さは驚くほどない余韻。

【Good/Very Good】


キャンベルタウンのグレンガイル蒸留所から、キルケラン8年、2018年のオープンデー向けの記念ボトルです。
逆算して2010年くらいの蒸留ということになりますね。

ジャム感のある濃いめのフルーツが感じられ、チョコやハーブなどその他のシェリー樽由来の良い要素も十分です。

それでいて太さのあるモルティさがあって、飲んでも噛み応えのある旨みがあります。

チーズっぽさやブリニーさもあり、同じキャンベルタウンのスプリングバンクを彷彿とさせる香味で、むしろピートの強い最近のスプリングバンクよりスプリングバンクらしいようにも感じました。

8年のハイプルーフにもかかわらず度数を感じない仕上がりですし、未熟感のないかなり優れた樽だと思います。

さすがオープンデー向けの記念ボトルですね。


リチャードシェリーカスクというと同じJ&Aミッチェル社所有のスプリングバンク蒸留所によくある表記で、恐らく同様のスペックの樽だと思います。

通常のスプリングバンクのシェリーカスクはダシ醤油っぽい独特のニュアンスがあってあまり得意でないのですが、リチャード表記は良いものが多いと思っています。

このボトルも例外でなく、良いシェリー感でした。

 
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2016.10.31【日記】

ニューリリース:グレンガイル(キルケラン) 2004-2016 12年 オフィシャル 46%

ナイスなキャンベルタウンモルトでした。

 

グレンガイル(GLENGYLE) キルケラン(KILKERRAN) 2004-2016 12yo OB 46%


香りは若さもあるが華やか、オレンジやバニラ、白い花、ワックス、しっかりめの麦感、ミネラル、淡いピート、潮風や少し磯っぽさもある。
飲むとキツさはないがややスパイシー、オレンジピール、フルーツの甘味と良い酸味、強い塩気でミネラルが豊富、香りよりピートを感じる、後半に若干のオークのエグミがあるがリッチさもある。

【Good/Very Good】


グレンガイル蒸留所から、キルケラン表記のオフィシャルボトル12年、ニューリリースです。
ヴィンテージ表記はありませんが、2004年から蒸留が始まった蒸留所ですので、初年の蒸留で現在最長の熟成年数ということになります。
これまでのワークインプログレスではなく、ひとつの完成品として、これからのスタンダードボトルとしてのリリースと思われます。

バーボンカスクメインのヴァッティングでしょうか、フルーティでフローラルさもあり、華やかさがありました。
スプリングバンクと同じキャンベルタウンで同蒸留所のフロアモルティング麦芽を使っているだけあって、同様のミネラル感や磯っぽいニュアンスも感じられました。
また、ロングロウも作っている現行のスプリングバンクと比べると弱めですがピートの個性もちゃんと感じられ、全体的には結構多彩な香味です。
(逆にロングロウを作っている影響がやっぱりスプリングバンクに出ているんだなと感じました。)

キャンベルタウンの香味が個性としてしっかり感じられるリリースで、素敵なシングルモルトになったと思います。
今後のリリースも楽しみです。


 
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2016.01.15【日記】

ニューリリース:グレンガイル(キルケラン) 2005-2015 10年 オフィシャル BEIJA FLOR 向け

変化球と見せかけ王道の香味,BEIJA FLORはすごいですね。

 

グレンガイル(GLENGYLE) キルケラン(KILKERRAN) 2005-2015 10yo OB for BEIJA FLOR 55.1%
one of 282 bottles, Chateau Lafitte Cask



香りはフレッシュシトラス、若さの残る麦と若葉、バニラ、白い花、オーク、奥にピート。
飲んでもシトラスやオレンジ、ジワジワとスパイシー、凝縮感のあるテクスチャー、噛み応えのあるフレッシュな麦感、柑橘系の甘味と酸味、塩気あり、オーク、ピートも感じる長めの余韻。

【Good/Very Good】


イタリアのBEIJA FLORがボトリングした,キルケラン表記のグレンガイル2005,10年熟成です。
なんと,ボルドー5大シャトーのシャトーラフィットの樽で熟成されていることが,裏ラベルにしれっと書いてありました。

最初はワイン樽熟成とは気づかず飲みました。
ワイン樽熟成のものは,フルーツ感の出方や甘味の出方が結構特徴的なものが多く,飲んで気付くことが多いのですが,短熟ということもあってかこれは気になりませんでした。
そのあと,2回目は樽のスペックを知って飲みましたが,テイスティングノートは変わりませんでした。

フレッシュさは香りからも味わいからも感じますが,スペックのわりに未熟感や度数の強さはあまり感じず,飲み心地が良いです。
柑橘系のフルーツがあり,少し植物感があり,私がスプリングバンクに感じるヘタ付きのイチゴになる一歩手前という感じです。
凝縮感があって噛み応えのある麦芽の旨みもあり,若いモルトとして甘味酸味のバランスがよく,そして塩気もあり,オーク感もほどほどで,余韻にはピートもありました。
バランス良く仕上がったキャンベルタウンモルト・特に近年のスプリングバンクに近い味だと思いました。

5大シャトーの樽というと,強引な味付けと値付けのために使っているとしか思えなかったマーレイマクダビッドのリリースが記憶に強く残っていますが,そこはBEIJA FLOR,意図が全く違い王道の美味しいキルケランを選んだ結果この樽だったという感じです。
相変わらずの素晴らしいセンスを感じますね。
評価する上で本当はダメなのですが,最近はBEIJA FLORというだけでなんだか美味しく感じてしまうくらい信頼してしまっています。(笑)


 
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T.Matsuki

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