ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.12.26【日記】

ブラック&ホワイト 8年 43% 1940年代流通

昔のモルトの個性が存分に感じられるブレンデッドです。

 

ブラック&ホワイト BLACK & WHITE 8yo 43%
1940年代流通



オールド感はあるが劣化要素はほとんど感じない。穏やかなオールドシェリーと大地を感じるアーシー、どっしりしたオールドピート、優しく舌に染み込むようなモルトの旨味、度数の割にずいぶん厚みがあり余韻も長い。


【Very Good】


ブラック&ホワイト8年のオールドボトル。
IANのマスターのお話によると、表ラベルの下に貼ってあるのは1945年にニューヨークで行われた英国展のシールだそうで、この時のボトルだとすると蒸留は1930年代ということになりますね。

ボトリング後かなりの時間が経過していますが、驚くほど状態が良いボトルでした。

正直、オールドブレンデッドは古いモルトの良さが感じられるのと同時に劣化要素が露骨に感じられることが多く、私はあまり得意でないのですが、今回のボトルにはグレーンの味がほとんど感じられませんでした。
土っぽさや独特のピート感に代表されるような古い原酒の良さが、劣化要素に邪魔されることなく感じられる素晴らしいボトルでした。



このボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。

 
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2016.06.09【日記】

ダナヴァーティ 5年 ピュアモルト イーグルサム 70年代流通

もろに昔のスプリングバンクの香味でした。

 

ダナヴァーティ DANAVERTY 5yo EAGLESOME 43%
70年代流通



華やかな香り立ち、心地よいオールド感、スウィーティ、白い花のフローラル、少し爽やかな植物感、乾いた麦感しっかり、淡くオールドピート。
飲んでも華やか、爽やかな柑橘と若葉、舌に染み込むような麦感と旨味、心地良い甘味と酸味、心地良い余韻。

【Very Good】


ダナヴァーティ5年、ピュアモルト表記で70年代に流通していたボトルです。
ボトリング元のイーグルサムはスプリングバンクやケイデンヘッドと同資本であり、中身も主にスプリングバンクではないかといわれているようです。

香りの最初からもろに60~70年代のスプリングバンクという華やかでフルーティ&フローラルが前面に出ていました。若い原酒も入っていると思われますが麦感や植物感は瓶内変化で素敵にこなれており、心地良いオールドピートも奥から感じられました。

飲んでも香りから想像する通り、昔の樽感の薄いスプリングバンクそのもののような味わいでした。華やかさと滋味深く染み込むような麦の旨味とが共に感じられ、上品さもある甘味と酸味のバランスもよく、非常に飲み心地の良いボトルでした。


70年代以前のボトリングで短熟かつ加水のボトルは、ヒネが強かったり枯れ感や抜け感が出てくるものが多く、飲みごろを過ぎているものにしばしば出会います。
それはそれで楽しめるものが多いのですが、無意識にある程度覚悟して飲むようにはなっています。

しかし今回のものは、構えて飲んだのが完全にすかされました。
オールド感がほどよい程度にしか出ておらず、経年変化でこなれた香味があってテクスチャーも素晴らしく、驚くほどコンディションの良いボトルでした。


 
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2015.12.11【日記】

ニューリリース:メインバライル 2000-2015 15年 キングスバリー ゴールド #16

良くできたヴァッテッドアイラモルトです。

メインバライル MHAIN BARAILLE 2000-2015 15yo KINGSBURY GOLD #16 MHAIN BARAILLE 2000-2015 15yo KINGSBURY GOLD #16

メインバライル MHAIN BARAILLE 2000-2015 15yo KINGSBURY GOLD #16 56.8%
one of 278 bottles, HOGSHEAD



香りは濃縮感のあるオレンジ、強いピート、魚介のスモーク、ココナッツ、良い麦感、リッチ。
飲むと最初穏やかでジワジワとスパイシー、濃縮オレンジ果汁とその甘味や酸味、麦の旨味、引き締めるオークのタンニン、魚介の旨味もありリッチ、ピーティでオイリーな長い余韻。

【Good/Very Good】


キングスバリーのニューリリース,メインバイラル2000,15年熟成のブレンデッドモルトです。
アードベッグ>ラフロイグ>ボウモアの3種類のヴァッティングということでした。

確か,このメインバライル,以前1980ヴィンテージのブレンデッドウイスキーが出た時には,通常のブレンドのように熟成後に混ぜるのではなく,あらかじめヴァッティングしてから熟成させたものでした。
恐らく今回も同様で,シングルカスクのブレンデッドモルトなんだと思います。
そういえば,同じような割合で1993のアイラモルトをヴァッティングした「Islay&Islay」というものも昔キングバリーから出てきたと記憶していますが関係あるのでしょうか。

さて,肝心の中身ですが,あらかじめヴァッティングした影響がどの程度あるのかはわからないものの結構良く仕上がったアイラモルトです。

記載はありませんが成分のわりとよく出るバーボンのホグスヘッドと思われ,濃縮した柑橘やココナッツっぽいニュアンス,そしてほど良く味を引き締めるオークを感じました。
アイラのカスクストレングスらしいピート感や魚介の旨味も強く感じられ,それに加えて麦の旨味もあり,未熟感はほとんど感じませんでした。

アードベッグが一番多いはずなのですが,あまり冷たい金属的な要素は強くなく,単に私が好きで拾いがちなだけかもしれませんが,ラフロイグのニュアンスがやや強めのように思いました。
いずれにしても美味しいカスクストレングスのアイラモルトとして評価できるボトルだと思います。


エアシャー(レディバーン) AYRSHIRE(LADYBURN) 1970-2000 GM Rare Old
 
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2015.08.23【日記】

ベル シグニチャーブレンド リミテッドエディション

珍しいブレンデッドモルトでした。

ベル BELL''S SIGNATURE BLEND LIMITED EDITION BELL''S SIGNATURE BLEND LIMITED EDITION

ベル BELL'S SIGNATURE BLEND LIMITED EDITION 40%


香りは熟したオレンジやドライアプリコット、穏やかで素朴な麦感、少しミルクチョコレートや紅茶、飲むと滑らかな口当たり、ドライオレンジ、強くないがジャム系の甘味と引き締める渋味、じわりと麦感、少しエグ味もあるがリッチさも感じる余韻。

【Good】


ブレンデッドのベルがリミテッドエディションとしてリリースしたシグニチャーブレンド,どうやらベルのキーモルトであるブレアアソールとインチガワーをメインとしたヴァッテッドモルト(ブレンデッドモルト)のようです。
大手企業がリリースしたマイナー系2種類メインのブレンドというのもある意味興味深いです。

カラメル添加なのか色ほどのシェリー感はありませんが,香りからは熟したフルーツやまったりとしたミルクチョコレート,そして素朴な麦感が感じられました。

飲むと滑らかな口当たりが印象的で,ほどほどの甘味とそれを引き締める渋味のバランスは良かったです。麦感もあり,40%加水ですが決して薄さは感じません。
意外に濃い味で個性的なエグ味もあり,その辺が通常のブレンデッドではなくヴァッテッドモルトの個性と言えるかもしれません。

それなりに飲み応えもあるモルトウイスキーらしい香味で,1本1500円程度のようですから,値ごろ感はありますよね。

 

2015.08.05【日記】

シグナトリー シュプリーム ピュアモルトスコッチウイスキー

非常に楽しく興味深いブレンデッドモルトです。

シグナトリー SIGNATORY "SUPREME" Pure Malt (2) シグナトリー SIGNATORY "SUPREME" Pure Malt (3)

シグナトリー SIGNATORY "SUPREME" Pure Malt Scotch Whisky 43%
bottled in 1997, one of 500 bottles



香りの最初は熟成感があり多彩、各要素がそれぞれ穏やかながら別個に主張してくるイメージ、洋梨や桃、青りんご、オレンジ、青いメロン、生姜、若さも伴う麦、バニラ、奥から香水っぽさもうっすら、飲むと香り同様の多彩なフルーツと一緒にパフュームも強めに感じる、コーヒーフレッシュ、カスタードクリームの甘味、麦の旨味と魚介ダシや醤油の旨味、淡くピート、クリーミーで長めの余韻、パフュームはほとんど残らない。

【Good/Very Good, Interesting】


シグナトリーが1997年にボトリングしたヴァッテッドモルト(ブレンデッドモルト),"シュプリーム"です。
なんと104種類のモルトがブレンドされており,ブレンド後にはシェリーカスクで6か月後熟されています。
割合はわかりませんが使われたすべての樽の蒸留所とヴィンテージが記載されており(写真右),凄いところだと,アードベッグ1967,クライヌリッシュ1965,グレンファークラス1959,ハイランドパーク1965,キリーロッホ1972,ラフロイグ1966,マッカラン1964,ローズバンク1960,スプリングバンク1969なんかが入っており,60年代,70年代のものを中心に非常に豪華な蒸留所名とヴィンテージが盛りだくさんです。また,90年代の若いものもいくつか含まれていました。
最近だとサマローリのブレンデッドがこんな感じでしたね。


さて,肝心の中身に関してですが,古いヴィンテージで熟成の長いモルトが多いためか,第一印象の熟成感は強く感じます。
熟成感のあるニュアンスを追いかけてくるように出てくる若さも感じる麦感は,90年代蒸留の樽由来なのかなとも思いました。
1997年のボトリング後そこそこの年月が経過しているにもかかわらず,まだまとまりがなく各々のに主張してくるような感覚を覚えました。
言ってみればソリストばかりのオーケストラのような印象で,この先時間とともに主張するソリストが交代しそうな雰囲気もありました。

あくまで想像ですが,感じた個性がどの樽由来なのかをリストから探す楽しさがあり,ブレンドとしての完成度が高いとは言い難いですが,飲んでいて非常に楽しかったです。

そんな中,現時点で特に主張が強い樽はエドラダワー1976ではないかと思いました。
特に味わいの前半に強めに感じるパフューミーさと,コーヒーフレッシュのようなクリーミーなニュアンスは,エドラダワー特有のものと思います。
エドラダワーが入っているのを知らないで飲んで,その後リストから探して見つけてますから,その樽由来である可能性は高いんじゃないでしょうか。
なお,特徴的だったパフュームは口に含んで前半は結構主張してきますが,他の樽の主張があるためか後半から余韻にかけては不思議なほど気になりません。

熟成感もあり,上記のとおりテイスティングが非常に楽しいボトルで,思わずおかわりしてしまいました。
これからソリストが変わるかもしれませんし,また飲みに行きたいと思います。



このボトルは,三越前のIANさんでいただきました。
IANさんは7月に4周年を迎えられました。おめでとうございます。
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2015.03.04【日記】

アインズリー 12年 70年代流通

昔のクライヌリッシュが想像以上に感じられて感激でした。

 

アインズリー AINSLIE'S 12yo 40%
70年代流通



香りは良いオールド感、アプリコットティー、ワックス、樹液、穏やかな麦感、奥にオールドピート、飲むと粘性あり、アプリコットジャムのコクのある甘味、麦の旨味、少しオイル、余韻はコクのある甘味がブレンデッドと思えない長さで続く。

【Very Good】


70年代流通のアインズリー12年,ブレンデッドウイスキーです。

ラベルからもわかるとおりキーモルトはクライヌリッシュなのですが,アプリコットティーやワックス,樹液,そしてぬるりとした粘性のあるテクスチャーやオイルといった,自分がクライヌリッシュらしいと思う個性がはっきりと感じられ,オールドのクライヌリッシュのシングルモルトだと言われても納得してしまいそうな香味でした。モルトの含有率も高そうです。

ブレンデッドとは思えないコクがある甘さも非常に好印象で,オイリーさを伴ってそれが余韻の最後まで長く続いたことも印象的でした。

今回初めて飲むボトルでしたが,強く心に残りました。

なお,昨日投稿したアンバサダー25年と同時に飲み,どちらが好きかという話になったのですが,ウイスキーとしての完成度では完全にアンバサダーで,個性と思い入れという部分ではこちらのアインズリーでした。
自分としては甲乙付け難く,どちらも好きでした。


 
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2015.03.03【日記】

アンバサダー 25年 80年代流通

久しぶりに飲んだ,正統派で突き抜けたブレンデッドでした。

 

アンバサダー AMBABASSADOR 25yo 43%
80年代流通



香りはくすんだような良いオールド感、素朴でこなれているが強い麦感、オレンジキュラソー、艶っぽいオーク、飲むと非常にスムーズだが広がりがある、しみ込むような麦の旨味、桃や白ブドウ果汁、上品な甘味、綺麗なだけでなく妖艶で陶酔感あり。

【Very Good】


80年代に流通していたアンバサダー25年,ブレンデッドウイスキーです。
当然ですが原酒は60年代以前ということになります。

長熟ですが素朴でこなれた強い麦感が残っており,深みのあるフルーツ感やオークのニュアンスがその奥から主張してきます。
滑らかな口当たりからしっかりと広がり,しみ込むような麦の旨味とみずみずしさも感じるフルーツ感があり,どこか妖艶さも感じられました。

スムーズで飲み心地がよく,それでいて陶酔感も感じる非常に美味しいブレンデッドで,思わずおかわりしてしまいました。

 
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2014.10.03【日記】

グレンハンター 21年 80年代流通

始めて出会ったヴァッテッドモルト,意外に素敵なオールドシェリー感がありました。

 

グレンハンター GLENHUNTER 21yo 43%
80年代流通



香りはとても良いオールドシェリー、カラメル、ブドウ果汁、アプリコットジャム、良いウッディネス、ナッツ、リッチ、飲むと良いシェリー、やや粘性あり、カラメルと淡い焦がし麦、濃いめのジャム系の甘味、ちょっと草の茎を噛んだようなエグ味がある。

【Good/Very Good】


グレンアーガイル社というところが作ったヴァッテッドモルト,グレンハンターの21年物,80年代流通と思われます。

聞いたこともないボトルですし,あまり期待していなかったのですが,香りからは良いオールドシェリーのニュアンスが強めに感じられ,フルーツ感には果汁すら感じました。ナッツやウッディネスも感じてリッチな香りです。
飲んでも良いシェリー感は健在で,ジャム系のフルーティとその濃いめの甘味がありました。後半から余韻にかけて,ちょっと草っぽいエグ味があったのが気になりましたが,これを補って余りあるシェリーカスクの魅力が楽しめるボトルでした。

 
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2014.09.23【日記】

Tokyo International Bar Show WHISKY LIVE 2014へ行ってきました。


9月20日から21日まで,水道橋のプリズムホールで行われたTokyo International Bar Show WHISKY LIVE 2014の,2日目に参加しました。



そこで飲んだボトル達で印象に残ったものを簡単にご紹介します。

まず,入ってすぐにウィスク・イーさんのブースでブラインドテイスティングをやっており,参加してみました。



Aはベンリアック16年と予想しましたが正解はベンリアック12年。
Bはスプリングバンクの15年と予想しましたが正解はヘーゼルバーンでした。
特にBは,シェリー樽の方向性とピートの出方から最近のピートが強めのスプリングバンクかなと思ったのですが,まさかのヘーゼルバーン。
ヘーゼルバーンとスプリングバンクは同じ蒸留所で作られるモルトですが,ヘーゼルバーンにピートを感じたことがなかったので,ちょっと驚きでした。最近のバンクと同様,ヘーゼルバーンもピーティになってきているのでしょうか?
というか,このブログでまだヘーゼルバーンって1度も紹介してないですね。単に経験不足かもしれません。(笑)


続いて今年のバーショー向けのアランとスプリングバンクをテイスティングしましたが,まさかの写真撮り忘れ。(笑)
アランは最近の魅力的なアランにしばしば感じるトロピカル感を含む熟したフルーツのニュアンスがしっかりと感じられ,かなり好印象でした。
スプリングバンクはバーボン系の樽が前に出た味でしたが,かなりフルーツが前面に出たボトルで,ピートもきつくなく,生木っぽさもなく,らしい往年の華やかさが感じられる美味しさでした。
どちらも値段はそれほど高くないようですし,個人的には買いだと思いました。


続いてサマローリのブースでブナハーブンと1980表記のブレンデッドを試飲。

 

ブナハーブン1974-2014は,約40年熟成で度数の落ちたカスクストレングスでしたが,非常に魅力的なフルーツ感でした。
ブナハーブンらしいクセは無く,やや線は細いですが,エージェンシーの長熟ブナハーブンと共通点が多いエステリーさや桃,洋ナシと言ったフレーバーが多彩に感じられました。
陶酔感のあるフルーツ香は魅力的で美味でしたし,7万円オーバーという強気の価格設定もさすがサマローリというところですが,個人的にはボディを重視した往年のサマローリの方向性とは異なっているようにも思いました。

ブレンデッド1980は,良いグレーンが入っているようで,熟したフルーツとクリーム系のオイリーさ,バナナミルクを感じるようなリッチなブレンデッドでした。これも美味しかったです。


信濃屋さんのブースでは,今度発売されるアランをいただきました。



2004年蒸留の9年熟成という短熟シェリーホグスのアランでしたが,強めに効いたシェリー感が未熟感をうまくマスクしており,ちゃんと美味しく仕上がっているモルトでした。
短熟らしく価格も抑えられているようで,ボトリングのコンセプトがしっかりと感じられるボトリングだと思いました。

 

キリンのブースでは,高額で話題になった御殿場のシングルグレーン25年をいただきました。



上品なアイリッシュのような,オイリーでトロリとしたウイスキーで,トロピカル感を含んだフルーツも充実しておりかなり美味しかったです。
たしか,御殿場のグレーンは,一般的な連続式蒸留器とは異なったバーボンのような作りだったと記憶しています。グレーンとしては意外にしっかりしたボディも,原材料の個性を残したその造りに由来するものでしょうか。
3万円オーバーという価格を考えて買いかと言われれば否なのですが,とても美味しく,よく無料で出してくれたなと思います。


三陽物産のブースでいただいた,アンノック(ノックデュー)のピーティタイプがちょっと驚きでした。



そもそも,ノックデューでピーティタイプの原酒を仕込んでいたことも今回初めて知りました。
ルーター(左)とフローター(右)という,ピートを切り出す器具の名前を付けられたボトルで,ルーターのほうがへヴィにピートを炊いたタイプとのことです。
どちらもピーティかつフルーティなモルトで,特にルーターは,ブラインドでノージングしたら迷わずリフィルカスク系のフルーティなラフロイグと答えてしまいそうな香りで,飲んでみてもややボディの無いフルーティラフという感じでした。
90年代ボウモアに対するアードモア1992の関係性に近いものを感じました。
これはブラインドで出したいドリンカーの顔がいくつも浮かんできたボトルだったのですが,今回日本に入ったものは即完売してしまったとのこと。
今後機会があればボトル買いしていろいろ楽しみたいボトルでした。


あとはスコモルさんのブースで宗さん(吉村宗之さん)の設計したテイスティンググラスを使わせていただいてブラインドテイスティングに応募したり,スコ文研のブースでちょっと久しぶりに土屋さんとお話しつつ,新刊を買ったりしました。
土屋さんの本もそうですが,いよいよ迫ったNHKの朝の連ドラ「マッサン」の放送開始に向けて,ジャパニーズも盛り上がってる感じでしたね。


今回のイベントでは,以前からお会いしたかった方々ともお会いできました。
普段の行動範囲が異常に狭いということもあり,こういうイベントは良い機会になりますね。
ブログを見てくださっているという方ともたくさんお会いできて,ちょっと恥ずかしい部分もありましたが,モチベーションはかなり上がりましたね。


みなさま,楽しい時間をありがとうございました。


 

2014.09.14【日記】

ニューリリース:ブレンデッドスコッチウイスキー The Crane, The Bow Bar, Kinko向け

長熟感がかなり出たブレンデッドでした。

 

ブレンデッドスコッチウイスキー BLENDED SCOTCH WHISKY 30yo for The Crane, The Bow Bar and Kinko 40%
one of 88 bottles



香りは長い熟成を感じる、強くエステリーで華やかなフルーティ、洋梨や桃、パイナップル、オレンジ、バニラ、バタースコッチ、淡く優しい麦感、飲むとかなりやわらかな口当たり、香り同様にエステリーで強く多彩なフルーティが全面、その奥からうっすらとピート、穏やかだが旨味のある麦感も主張、優しく上品な甘味、ボディはあまりないが味は濃いめ、フルーティでややクリーミーな余韻。

【Good/Very Good】


池袋のThe Craneさん,札幌のThe Bow Barさん,そして薩摩の酒屋Kinkoさんがボトリングした,30年の長熟ブレンデッドウイスキーです。

香りは非常に華やかでエステリーなフルーツが上記のように多彩に感じられ,長い熟成を感じます。奥に麦感が残っているのも好印象でした。
飲んでみると,非常に柔らかな口当たりで,香り同様に非常に熟成感のある多彩なフルーツが感じられます。甘味は優しく上品で,旨みのある麦感やピートも淡く感じられました。

全体的には度数の落ちたカスクストレングスののような濃縮感もある味わいで,ほとんど加水していないのではないでしょうか?
また,ブレンデッドとのことですがあまりグレーンの影響を感じませんでした。
ブラインドで飲んだら長熟のモルトウイスキー,蒸留所は難しいですがフルーツの方向性からはダンカンテイラーの長熟モルトと答えると思います。
長熟度数落ちのダンカンテイラーのロナックあたりと比べると,淡いピートや麦感が意外と効いていて,後半のヘタレた感じが無かったのも良かったと思います。そのあたりはブレンドで上手く補完されたのでしょうかね。

 
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2014.04.07【日記】

ニューリリース:ブルーハンガー 9th リミテッドリリース

なんか方向性が変わりましたね。

 

ブルーハンガー BLUE HANGER 9th LIMITED RELEASE BBR 45.6%
bottled in 2013



香りはバニラ、オレンジ、蜂蜜、カスタードクリーム、パン生地のような良い麦感もしっかり、淡く草っぽさとピート、飲むと柔らかいが徐々に刺激、バニラ、蜂蜜の甘味、コクもある、若干の植物感、ややオイリーで粘性も感じる、わりとピーティで余韻は長め。

【Good/Very Good】


ブルーハンガーの最新リリース,9thです。
ブレンデッドモルトになってからこれまでに出てきたブルーハンガーって,何種類か飲みましたがどれもサルファリーなものばかりで,さらにパフュームまでがっつり出ているものまであって,日本のドリンカーの嗜好をBBRはわかってないんじゃないかと疑ってたくらいだったのですが,今回の9thは今までと大きく方向性が異なっていました。

ひと言でいうなら,シェリー系珍味からバーボン系正統派に変化したという感じでしょうか。
色も急に薄くなりましたし,香りにおいても味わいにおいても,わりと良いバーボンカスク由来と思われるニュアンスがしっかりと感じられます。また,意外にピートもあります。
蜂蜜の様な甘さも好印象で,粘性があってややオイリーなテクスチャーも個人的には好きでした。聞くところによるとクライヌリッシュが入っているとのことですので,その影響かもしれません。
過去のボトリングから最初警戒して飲んだのですが,バランスも良く,何よりオフフレーバーが無い正統派のモルトで美味しくいただきました。


 
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2013.12.27【日記】

ニューリリース:メインバイラル1980 32年 キングスバリー

非常に珍しいスペックのブレンデッドです。

 

メインバイラル MHAIN BARAILLE 1980 32yo KINGSBURY #17 47.3%
one of 424 bottles, BUTT



香りはベリージャム、ドライオレンジ、古いウッディネス、煮詰まった紅茶、カラメル、飲むとわりと滑らかで香り通りのフルーツとその甘味、少し焦がしたような良い麦感、やや木のエグ味もあるがリッチ。

【Good/Very Good】


キングスバリーから非常に珍しいシングルカスク・カスクストレングス・単一ヴィンテージの長熟ブレンデッド、メインバイラル32年です。
モルト原酒はグレンロセス、グレンゴイン、タムデュー、ブナハーブン、グレーン原酒はノースブリティッシュ、ポートダンダース、キャメロンブリッジという構成のようですが、ブレンド比率やブレンド時期などに関しては不明です。ニューポットの段階でブレンドして樽詰めするなんてことがあるのでしょうか。

香り・味わいとも樽がやや強く感じられますが、ジャムっぽさもある濃いフルーツや紅茶のようなニュアンスも感じられ、リッチで美味しいです。
自分はブレンデッドの経験不足でモルトとの区別がつかないことが多く、このボトルもブラインドで飲んだらブレンデッドだとわからないと思います。

 
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2013.12.08【日記】

ローガン ショートスクリューキャップ 70年代流通品

ちょっと想像と違いましたが美味しかったです。

 

ローガン ROGAN'S short screw cap bottle 43%
70年代流通品


少しヒネのあるオールド感、古いカラメル、みりん、オレンジ、煮詰まった紅茶、ブレンデッドらしい優しい口当たり、しっとりした麦の旨味、ややコクもある薄めた蜂蜜の甘味、ピートは奥に少しだけ。

【Good】


70年代に流通していたと思われる、ショートスクリューのローガン。

さすがに経年変化によるヒネも含めオールド感もしっかりと感じられますが、香りにはオレンジ系のフルーツ感に煮詰まった紅茶の様な好ましいニュアンスがあり、ブレンデッドらしい口当たりから広がる良い麦の旨みと心地良い甘味がありました。
ホワイトホース時代のローガンですから、なんとなくラガヴーリン由来の強いピートのイメージでしたが、それほど強くは感じなかったのも印象的でした。


 
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2013.11.19【日記】

第9回 Whisky Festival 2013 in 東京に参加しました! 後編


11月17日に東陽町で行われた第9回 Whisky Festival 2013 in 東京

前回の続きです。




ハイランドパーク1992-2013 21年 エイコーン Brut de Fut 66.8%

鼻に抜ける強めの刺激、ライ麦ウォッカ、バニラ、淡くシェリー、プラム、ナッツ、飲むと強いアルコールの刺激、シロップの甘味、スパイシーでキレがありドライ。

エイコーンさんのオリジナルボトル、ハイランドパーク1992。
度数が非常に高いこともあり、熟成期間よりもやや若さを感じるボトルでしたが、麦の旨みと飲み応えがあり、奥から良いシェリー系のフルーツ感も感じられました。キレも良く飲み飽きしないタイプですね。度数のために十分に真価を味わえてない気もするので、加水してもう一度飲みたいところです。





サマローリ's ピーティ 1993-2013 20yo 45%

ナッツと強いピート、ヨード、バニラ、オレンジ、飲むとやはりナッツと強いピート、熟したオレンジの甘味、奥にグレープフルーツとトロピカル感、加水ながらスパイシーな余韻

話題のサマローリからのニューボトリング、ピーティ1993。
非常に美味しいものが多い1993ヴィンテージのラフロイグ、ボウモア、アードベッグの樽をヴァッティングしたものとのことです。
全体としてはファーストフィルバーボン系のラフロイグや90年代前半のアードベッグを感じるピーティな要素が中心のボトルで、リフィル系の1993ラフや1993ボウモアに特徴的なトロピカル感を含む強いフルーティが中心のボトルではありませんでした。それらの要素は奥から淡く主張してくる感じです。もともと名前からしてピーティと謳っているボトルですから、その名の通りという感じでした。加水らしくバランスの良いピーティモルトで美味しくいただきました。



 

シングルシングルベアバーレイ1986 10年 ミシェルクーブレイ 45%

ブドウ果汁を感じるかなり良いシェリー感、すみれ、飲むと良いシェリーとパフューム、カラメルと果汁の甘味、良いシェリーの渋味、リッチで厚みもある、余韻はねっとりしたジャムの甘味とパフューム。

故ミシェルクーブレイさんがオークニー島産のベアバーレイという古い品種の麦芽を確保し、それをエドラダワーに持ち込んで蒸留したボトルです。こんなところで再開するとは思っていませんでしたし、かなり久しぶりに飲みました。
エドラダワーらしいパフューミーが感じられますが、後に残る感じではなく以前飲んだ時より気になりませんでした。それよりも、みずみずしい果汁を感じるようなとても素晴らしいシェリー感が印象的でした。
ベアバーレイをメインとしたウイスキーにするなら、もっとクセのない蒸留所で作ってプレーンな樽で熟成させれば良かったのにと以前にも思いましたが、麦芽の量の問題やクーブレイさんのシェリー樽へのこだわりがありますから仕方なかったのかもしれませんね。


本当は他にもいろいろ飲んだのですが、コメントを残せた一部だけのご紹介でした。ヘロヘロになる前の、主に前半に飲んだものです。(笑)


普段なかなか会えない方や、お話ししたかった方とも交流ができ、今回も楽しいイベントでした。
来年も楽しみにしています。


そう、来年と言えば、来年秋からの朝の連ドラは、竹鶴政孝とリタ夫妻のお話になるようですね!ウイスキー好きとしては嬉しいことですし、余市を中心に国産ウイスキーへの関心が高まる気がしますね。久しぶりに連ドラ予約して見ることになりそうです。

実は私、誕生日が竹鶴政孝と一緒なんです!ウイスキー関係者以外には言っても大した反応が無いので言わないのですが、ちょっと嬉しかったりします。(笑)


 

2013.11.05【日記】

第5回SBTボトルA:ホワイトヘザー8年 70年代流通


先日、Whiskylinkで行った第5回SBT(ストイックブラインドテイスティング)
テイスティング時には知りませんでしたが、
ボトルAの出題者はタケモトカツヒコさんでした。




ホワイトヘザー White Heather 8年 43%
1970年代流通



(完全なブラインドテイスティングで評価しています。)
 
・香り
少しヒネもある明らかなオールド感、カラメル、紅茶、蜂蜜、少しレザーと土、ややしっとりした麦感は強め、妖艶なニュアンスも伴う高貴なオールドシェリーが時間とともに強まってくる、奥にオールドピート、多彩な香り。

・味わい
穏やかな口当たりから広がる。アプリコットジャム、皮付きオレンジやブドウ、紅茶、良い麦感、悪くないオールド感、薄めた蜂蜜やジャムの甘味、後半にタールを伴うオールドピート。度数を感じないわりに余韻は長め。

・総評
加水のオールドボトルと思われるが、芳醇さが度数を凌駕している印象。かなり美味しい。

香りの第一印象ではオールドブレンデッドかと思ったのがだが、時間とともにオールドシェリー、オールドピートなどの成分が積極的に主張してきて、芳醇な味わいからもモルトと判断。
シェリー樽が多く入った複数樽のヴァッティングで加水のシングルモルトと思われる。

ピートやシェリー感からは50~60年代などかなり古い蒸留と考えられ、ボトリングから相当の期間が経過していると予想。ヴァッティングの予想も踏まえて、オフィシャル、GM、ケイデンヘッドあたりのかなり古いボトルではないだろうか。だとするとコンディションはかなり良いと思われる。

昔の樽感と経年変化による味わいが個性の中心のようにも思われ、蒸留所予想は難しいのだが、蒸留所は前述したボトラーからこういう味で出てきそうなスペイサイド系からリベット、グラント、モートラックと予想してみた。

他にありそうなところとして、マッカランやダルモアなんかを考えたが、該当しそうなボトルの経験に乏しいため外した。

また、タールっぽいピートを有意にとると東ハイランドの蒸留所なんかも候補にあげたいところだが、オールドだとするとスペイサイドでもこのくらいはピートがありそうなので外した。

【Very Good】

予想蒸留所:①グレンリベット、②グレングラント、③モートラック
蒸留年:1950~1960年代
 熟成年数:20年程度
 度数:40~43%
点数:88
カスクタイプ:シェリーカスクを含むヴァッティング
妥当な価格:28000円

 

このボトルに対するSBTでの評価、正解発表はこちら
ボトルA評価        ボトルA正解発表


正解はオールドブレンデッドのホワイトヘザー8年でした。

最初オールドブレンデッドっぽさは感じたものの、深く味わってみると、こんなに良いシェリーやオールドピートのニュアンスがはっきりと出た個性のあるブレンデッドは飲んだことが無いように思いました。
また、豊潤さが度数を凌駕してボディを出しているように感じたボトルは、今まではすべてがモルトだったということがあり、最終的にはモルト予想にしてしまいました。

テイスティング自体はよく味わえた感じがして結構納得していたのですが、結果はブレンデッド・・・。

アベラワーがキーモルトとのことですが、言われてみれば昔のアベラワーと似たニュアンスもあるように思います。
モルト予想にするならせめてアベラワーを予想に入れたかったですね。

オールドブレンデッドの経験の無さがもろに露呈した形となりましたが、非常に美味しく貴重な経験になりました。

自分が特に好みと感じることの多い要素である妖艶さを感じ、今回一番に評価したボトルでした。

素敵なボトルの出題に感謝です。

 
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2013.09.16【日記】

キャンベルタウンロッホ30年

昔のスプリングバンクのニュアンスが感じられたように思います。

 

キャンベルタウンロッホ CAMPBELTOWN LOCH 30yo 40%


強めにオークのウッディネス、栗、ナッツ、華やかなフローラル、ベリー、プラム、奥から濃縮感のあるトロピカル要素、濃厚なジャムの甘味にほどよい渋味、バランス良く過熟感はない、グレーン感と木のエグ味が少々、余韻は長くないが薄さはあまり感じない。

【Good/Very Good】


スプリングバンク蒸留所を所有するJ&A MITCHELL社が作るブレンデッドモルトであるキャンベルタウンロッホ。現行品の30年です。

この30年には長熟ということもあり強いオークを感じましたが、華やかでフルーティであり昔のスプリングバンクの要素も感じられました。
グレーンも入っているのですが、モルトの味が結構強く感じられ美味しかったです。たしかモルト比率が高いブレンデッドだったと記憶しています。
30年熟成で、昔のスプリングバンクの味が感じられ、1万円でおつりがくるのですからかなりCPは高いボトルだと思います。

そういえば、このボトルにも濃いトロピカルともオリエンタルともいえるような味わいが感じられました。
前にも記事にしましたが、この要素は長熟グレーンやアイリッシュなんかに共通点を感じることが多いのですが、長熟のバンクに感じたこともあり、バンクが豊富に使われたブレンデッドと言われるボトルでも感じました。
長熟グレーンの要素なのかバンクの要素なのか、やはりよくわかりません。。。

 
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2013.08.26【日記】

スコ文研テイスティング会「ウイスキー楽」 8/23 後編


8月23日にスコッチ文化研究所で行われたテイスティングイベント。

前回に続き、簡単なテイスティングコメントです。




⑤グレンドロナック 1996-2012 16年 オフィシャルシングルカスク 韓国限定 #199 59.2%

強く良いオロロソシェリー、上等な紹興酒、カラメル、みりん、黒糖、クローブ、チョコレート、トーストの様な麦感、飲むとコクのあるオロロソシェリー、粘性あり、甘味はやや平坦だが強くリッチ、良い渋味。

【G/VG】

グレンドロナックのオフィシャル、韓国限定のシングルカスク。
とても良いシェリー感で、複雑なアロマ・フレーバーと強い甘味のある味わいが印象的でした。90年代のオロロソシェリーカスクでも、ドロナックはマッカランやファークラスとは明らかに違う印象です。シェリーの樽感というより、濃いオロロソシェリーそのものの様な要素が濃厚で、このボトルにはそれが特に顕著に感じられたのでした。
韓国限定で日本に入ってきそうにないのが残念でした。


⑥グレンファークラス 105 20年 オフィシャル 60%

鋭いシェリー感、強い植物感、若さを感じるアルコール感、カラメル、ナッツ、バニラエッセンス、チョコレート、コーヒー、飲むとアルコール感が強くヒリヒリする、甘味は濃くややコクはある、ほど良い渋味、非常にスパイシーなフィニッシュ。

【G】

ファークラスの105、オフィシャル20年熟成。
値段は約30000円とかなり高額なボトルです。
熟成年数の割にはアルコールがかなり立っており若さも感じます。105向けに高い度数で樽詰めされ、熟成庫でも高いところで度数を落とさないように特別に管理されたものを使っているために熟成感が出なかったのではないかという話になっていました。
定番で105プルーフを出すのはなかなか大変だろうと思いますが、度数が落ちても良いからもう少し熟成感があるもののほうが一般的には好まれる気がします。


これら6種に加えて、番外編として、まだ未発売の日本向けボトルであるこいつをいただきました。




シーバスリーガル ミズナラスペシャルエディション 40%
(土屋さんからは掲載許可をいただいています)

華やかな香り立ち、オレンジ、熟したリンゴ、バニラ、紅茶、ちょっと新樽感のあるウッディネス強め、滑らかな口当たり、薄めた蜂蜜の甘さがありコクもある、余韻にも新樽っぽさを伴うウッディネスが感じられる。

【G/VG】

10月に発売になるという、日本向けのシーバスリーガル、ミズナラスペシャルエディション。12年以上の原酒をブレンドしてマリッジする際、一部にミズナラ樽を使ったということですが、使い方の詳細はまだ不明です。
これから発表されるのだと思います。

まず香りは華やかで、スペイサイド的なイメージの多彩なフルーツ感があります。ウッディネスは通常の12年と比べるとやや強めに感じ、ちょっと新樽っぽさがありました。口当たりは柔らかく非常に滑らかですが、少しねっとりした甘味があり、薄さは感じずシャバシャバしたブレンデッドではありません。
いわゆるミズナラらしい香木感はあまりはっきりしませんでしたが、ジャパニーズウイスキーっぽいウッディネスはあるように感じました。ウッディネスやフルーツにマスクされているのか、焼酎っぽいブレンデッド感はあまり感じず、かなり美味しかったです。


その他には、プルトニーに代わってメインランド最北端の蒸留所となった新蒸留所、ウルフバーン蒸留所のニュースピリッツと数か月の熟成を経たものの2種類を味見させていただきました。



かなりクリーンでフルーティなニュースピリッツで、無骨なハイランドモルトというより華やかなスペイサイド的な印象を持ちましたが、かなり期待が持てる正統派スコッチになるのではないかと思います。


今回も話題の尽きない楽しいテイスティング会でした。

土屋さんをはじめ参加者の皆様ありがとうございました。



 

2013.07.01【日記】

ニューリリース:ケイデンヘッドクリエーションズ21年 バッチNo.1

アイラのヴァッテッドモルト、スモールバッチのようです。

 

ケイデンヘッドクリエーションズ CADENHEAD CREATIONS 21yo BATCH No.1 46%
Bottled 2013



重厚な香り、しっかりヨードとピート、タール、松ヤニ、オイル、ダークオレンジ、蜂蜜、アプリコットジャム、魚介ダシしっかり、強めのウッディネス、味は香りよりは重くない、コクのある蜂蜜の甘味、ダシとピート、ウッディネスもあるが意外と余韻も重くない。

【Good/Very Good】


ニューシリーズのケイデンヘッドの黒ラベルダンピーボトルと一緒にリリースされた、ケイデンヘッド・クリエーションズ。
アイラのヴァッテッドモルト(ブレンデッドモルト)ということです。バッチナンバー1と記載されており、今後も続けるようですね。

肝心の内容ですが、第一印象から非常に重たい香りで、個別に拾っても気づくのは重たい成分ばかりです。もとの濃い酒質に樽成分も強く抽出されたようなイメージでした。飲んでみると、加水ということもあってか思いのほか飲みづらさもなくバランスも保たれており、コクのある美味しいアイラモルトという感じでした。
値段もそれほど高くないようですし、これはバッチ2以降も楽しみです。


 
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2013.04.22【日記】

TOKYOインターナショナルバーショー2013後編

前回に引き続き、バーショーで気になったボトルの簡単な紹介です。




・ラフロイグ 2006 6yo クーパーズチョイス 信濃屋向け

メチャ若いわりに香りにはなかなか熟成感が感じられる。飲むとかなり若いニュアンスもあるが、6年と思えない仕上がり。しっかりとラフロイグらしいヨードの強いピートがあり、ラフを好きな人には満足感がありそう。





・ホワイトボウモア 1964 43yo オフィシャル

言わずと知れたホワイトボウモア。このイベントでは毎回格安で提供されてますね。
もう文句の無い60年代の典型的なボウモアのトロピカル感で、ダンカンテイラーのものと比べてややボディと深みもあります。素晴らしい陶酔感です。こういう時しか飲めませんがテンションあがりますね。





・エボリューション 2013 サマローリ 日本向け

相当古いものも含むヴァッテッドモルトということですが、ドライフルーツやカラメル、わりとコクと渋味もあるシェリー感が強めで、古いピート感が奥の方にかすかに感じられます。
ちょっと高いですがわりと美味しかったです。





・グレングラッサ 1973-2012 39yo オフィシャル キャンベルタウンロッホ&信濃屋向け

今回はこれを飲みに行ったとっても過言ではない、仲間内では話題のモルトでした。
トロピカルと聞いていましたが、想像と違ってボウモアに近いナチュラルなトロピカル感で、やや長熟のウッディネスは強いですがわりとボディもありかなり美味しいです。
値段はかなり高いですが、このトロピカル感にその値段の価値を見出す人は結構いそうです。


今回はブログを始めてから初めてのバーショーでしたが、参加者の方から「見てますよ!」と言われることが結構あり、面識の無かった遠方の方から言われることもあってとても嬉しく思う反面、身の引き締まる思いがしました。
こうして公開する以上、発言に責任を持たなくてはならないと再認識しました。

お会いしたかった方とも大体お話しできましたし、美味しいモルトもいただきましたし、短時間でしたがとても有意義な時間でした。

 

2013.02.08【日記】

第4回SBTボトルB:竹鶴21年 43%


第4回SBTボトルB、テイスティング時には知りませんでしたが、出題者はガースーさんでした。



竹鶴21年 オフィシャル 43%

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・香り
熟したリンゴ、カルヴァドス、アプリコット、少しオレンジ、セメダイン、バニラ、蜂蜜、ナッツ、結構熟成感のあるエステリー、香りで麦は強くは感じない、薄くシェリー感、かなり良い香り。
 
・味わい
やはり熟したリンゴやカルヴァドス、バニラクリーム、加水の印象、軽い蜂蜜のやさしい甘味と少しの塩気、ほど良い麦感、熟成感はまずまずあり未熟感はない、少しシェリーのニュアンス、奥に指摘するほどでもないくらいのサルファリー要素。リンゴと植物感のある余韻。
 
・総評
香りは熟成感のあるカルヴァドスのような印象がありかなり良い。飲むとそこまでの熟成感はないが、熟したリンゴのニュアンスとバニラクリームが特徴的。香り立ちの良さとやや味わいの軽さを感じ、加水と思われる。

リンゴを中心とした熟成香を重視して評価するとグレンキースやストラスアイラ、クリーム感からグレンロセス予想とした。他にはインペリアルあたりを考えた。
 
【Good/Very Good】

予想蒸留所:①グレンキース、②ストラスアイラ、③グレンロセス
蒸留年:1980年前後
熟成年数:20~25年
度数:46%
点数:87
カスクタイプ:リフィルシェリーホグスヘッド
妥当な価格:12000円




このボトルに対するSBTでの評価、正解発表はこちら
⇒  ボトルB評価   ボトルB正解発表



正解ボトルは竹鶴21年でした。

竹鶴は余市と宮城峡のヴァッテッドモルトで、なぜ余市や宮城峡単独よりヴァッテッドモルトの値段が極端にが安いのか、以前から不思議で仕方がなかったボトルです。

そして、竹鶴でも特にこの21年は、CPが最高に高いボトルのひとつとして数年前まで自宅で愛飲していたボトルだったので、今回全くピンとこなかったのは結構ショックでしたね。
テイスティング内容に関しても、このボトルに関してはやっててなんとなくしっくりこなかったというか、うまく特徴がつかめていない感じがしていたのですが、それは結構他のテイスターさんたちがとらえていたジャパニーズ特有のニュアンスだったのかもしれません。それを拾えなかったということもあり、今回の出題で一番反省点の多いサンプルでした。

さて竹鶴21年、ひさしぶりに飲みましたが、言い訳ではないですが以前とはラベルも味も結構変わっていました。私が飲んでいた頃のものは、わりともっとはっきりしたトロピカル感に近いような濃厚な果実感があり全体に重い印象があるものでしたが、今回のものはバランスが良く少し軽くなって洗練された印象でした。香りに関しては以前より複雑で良い印象を持ちました。

今回の現行品も、ヴェッテッドモルト部門で他の追随を許さない完成度の高いボトルだと思いました。

久しぶりに買って飲もうかなと思っていたボトルでもありましたので、それをブラインドで飲めたのはとても有意義でした。

ガースーさん、出題ありがとうございました。


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T.Matsuki

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