2017.12.22【日記】
ヴェリーシェリードシングルモルツ 21年オーバー ミシェルクーヴレー 45%
さすがクーヴレー氏のシェリーカスクですね。

ヴェリーシェリードシングルモルツ Very Sherried Single Malts' 21yo Michel Couvreur 45%
まったりと重く強いシェリー、プルーンやコーヒー、ハーブリキュール、ピーカンナッツ、パワフルでリッチな樽感。
まろやかで少し平坦だがシャム系のこってりした甘さ。引き締める渋味と少しのハーブやうっすらと香水、余韻は長い。
【Very Good】
ミシェルクーヴレー氏のボトリングした、ヴェリーシェリードシングルモルツ21年熟成。
シェリードシングルモルツ15年というのもありましたが、それにVeryのついたシェリー感増強バージョンという感じでしょうか。
ミシェルクーヴレー氏らしく、シェリーカスクの影響が支配的なモルトで、そのシェリー感も独特です。
まったりしていてやや甘味が平坦なところもありますが、渋味の引き締め感もあってべたべたしません。
原酒の個性は薄く、シェリー樽の影響がほぼすべてという仕上がりですが、これは過熟というべきものではなくこういう完成形のモルトですね。
独特で多彩な香味で、美味しいだけでなくテイスティングが楽しかったのも良かったです。
このボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。
ヴェリーシェリードシングルモルツ Very Sherried Single Malts' 21yo Michel Couvreur 45%
まったりと重く強いシェリー、プルーンやコーヒー、ハーブリキュール、ピーカンナッツ、パワフルでリッチな樽感。
まろやかで少し平坦だがシャム系のこってりした甘さ。引き締める渋味と少しのハーブやうっすらと香水、余韻は長い。
【Very Good】
ミシェルクーヴレー氏のボトリングした、ヴェリーシェリードシングルモルツ21年熟成。
シェリードシングルモルツ15年というのもありましたが、それにVeryのついたシェリー感増強バージョンという感じでしょうか。
ミシェルクーヴレー氏らしく、シェリーカスクの影響が支配的なモルトで、そのシェリー感も独特です。
まったりしていてやや甘味が平坦なところもありますが、渋味の引き締め感もあってべたべたしません。
原酒の個性は薄く、シェリー樽の影響がほぼすべてという仕上がりですが、これは過熟というべきものではなくこういう完成形のモルトですね。
独特で多彩な香味で、美味しいだけでなくテイスティングが楽しかったのも良かったです。
このボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。
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2017.11.19【日記】
ハウスモルト 1990-2014 23年 ウィルソン&モーガン #17 48%
ラガというよりブナの味でした。

ハウスモルト HOUSE MALT 1990-2014 23年 WILSON&MORGAN #17 48%
Sherry Butt
香りは全体を覆う強いシェリー、プルーン、チョコレート、ハーブやグローブなどのスパイス、甘辛く煮た肉、強めのピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、香り同様にプルーンや黒糖の強い甘味、キャラメリゼしたナッツ、コクあり、淡い渋味、磯っぽさ、ピートあり、余韻は長め。
【Good/Very Good】
2014年にウィルソン&モーガンがハウスモルトの表記でボトリングしたシングルアイラモルト、ヴィンテージは1990で23年熟成です。
香りにも味わいにもプルーンや黒糖などのこってり系の甘いニュアンスがしっかりと出たシェリーカスクで、ミーティなニュアンスも感じられました。
野暮ったさはあるのですが、強い甘味があり、アイラモルトらしい磯っぽさやピートも感じられ、ややオイリーで余韻も長かったです。
このボトル、ボトラーズで蒸留所名を明かせないということもあってかラガヴーリンという噂でした。
確かにピートの強さ的にはラガヴーリンでいいようにも思いますが、野暮ったさを強く感じたためか直観的にはピーティに振れたブナハーブンという印象でした。
ハウスモルト HOUSE MALT 1990-2014 23年 WILSON&MORGAN #17 48%
Sherry Butt
香りは全体を覆う強いシェリー、プルーン、チョコレート、ハーブやグローブなどのスパイス、甘辛く煮た肉、強めのピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、香り同様にプルーンや黒糖の強い甘味、キャラメリゼしたナッツ、コクあり、淡い渋味、磯っぽさ、ピートあり、余韻は長め。
【Good/Very Good】
2014年にウィルソン&モーガンがハウスモルトの表記でボトリングしたシングルアイラモルト、ヴィンテージは1990で23年熟成です。
香りにも味わいにもプルーンや黒糖などのこってり系の甘いニュアンスがしっかりと出たシェリーカスクで、ミーティなニュアンスも感じられました。
野暮ったさはあるのですが、強い甘味があり、アイラモルトらしい磯っぽさやピートも感じられ、ややオイリーで余韻も長かったです。
このボトル、ボトラーズで蒸留所名を明かせないということもあってかラガヴーリンという噂でした。
確かにピートの強さ的にはラガヴーリンでいいようにも思いますが、野暮ったさを強く感じたためか直観的にはピーティに振れたブナハーブンという印象でした。
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2017.08.28【日記】
ニューリリース:ビッグピート ダグラスレイン アイラフェス2017向け 48%
たしかにビッグピートという感じでした。

ビッグピート BIG PEAT DOUGLAS LAING for FEIS ILE 2017 48%
one of 1600 bottles, Finished in Sherry Cask
香りは甘やかな近年シェリー、プラムやアプリコットのジャム、ミルクチョコレート、かりんとう、ダシ醤油、淡く硫黄、重く強いピート。
飲むとアプリコットジャムのコクのある甘さと淡いタンニン、ダシの旨味、少し醤油っぽさ、重いピートの余韻。
【Good】
今年のアイラフェス向けにボトリングされた、ダグラスレインのビッグピートです。
使用された樽の蒸留所表記はありませんが、アイラモルトのヴァッティングです。
シェリーカスクでフィニッシュしたという記載通り、近年シェリーのニュアンスが結構しっかりと感じられました。
ジャム系のコクのある強めの甘味と重くビッグなピート、そしてアイラモルトらしい魚介ダシっぽい旨みがしっかりと主張してくる一方で、やや醤油っぽいサルファリー要素も感じられました。
サルファリー要素は少し時間が経てば消えていく程度だと思いますし、シェリー感ももっと全体を包むような一体感を帯びてくるでしょうし、加水ボトルで変化も早そうですし、今後良くなりそうな要素はいくつも感じられました。
この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。
ビッグピート BIG PEAT DOUGLAS LAING for FEIS ILE 2017 48%
one of 1600 bottles, Finished in Sherry Cask
香りは甘やかな近年シェリー、プラムやアプリコットのジャム、ミルクチョコレート、かりんとう、ダシ醤油、淡く硫黄、重く強いピート。
飲むとアプリコットジャムのコクのある甘さと淡いタンニン、ダシの旨味、少し醤油っぽさ、重いピートの余韻。
【Good】
今年のアイラフェス向けにボトリングされた、ダグラスレインのビッグピートです。
使用された樽の蒸留所表記はありませんが、アイラモルトのヴァッティングです。
シェリーカスクでフィニッシュしたという記載通り、近年シェリーのニュアンスが結構しっかりと感じられました。
ジャム系のコクのある強めの甘味と重くビッグなピート、そしてアイラモルトらしい魚介ダシっぽい旨みがしっかりと主張してくる一方で、やや醤油っぽいサルファリー要素も感じられました。
サルファリー要素は少し時間が経てば消えていく程度だと思いますし、シェリー感ももっと全体を包むような一体感を帯びてくるでしょうし、加水ボトルで変化も早そうですし、今後良くなりそうな要素はいくつも感じられました。
この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。
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2016.07.18【日記】
マクファイルズ 15年 GM 40% 80年代流通
とても美味しく飲み心地が良かったです。

マクファイルズ MACPHAIL'S 15yo GM 40%
80年代流通
香りは心地良いオールドシェリー、プラムや酸味のあるイチゴのジャム、淡くオレンジリキュール、奥からじわじわと麦感や淡いオールドピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ほどよいオールド感とオールドシェリー、煮詰まっていないイチゴジャムのような甘味と酸味、じわりと染み込む麦感、味を深める淡いピート、非常にスムーズで飲み心地が良い。
【Good/Very Good】
70年代に流通していたマクファイルズ15年。
当然ですがGMのボトリングです。
加水オールドですがコンディションが良く、オールド感は心地良い程度にとどまっていました。
オールドボトリング特有のこなれたシェリー感が全体を優しく包み込んでいるようなモルトで、シェリー系のフルーツ感とジワリと染み込む麦感、そしてうっすらと主張して味を深めるオールドピート、これらが一体となっています。
軽さもあって飲み心地が良く、いくらでも飲めてしまいそうなオールドボトルでした。
マクファイルズ MACPHAIL'S 15yo GM 40%
80年代流通
香りは心地良いオールドシェリー、プラムや酸味のあるイチゴのジャム、淡くオレンジリキュール、奥からじわじわと麦感や淡いオールドピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ほどよいオールド感とオールドシェリー、煮詰まっていないイチゴジャムのような甘味と酸味、じわりと染み込む麦感、味を深める淡いピート、非常にスムーズで飲み心地が良い。
【Good/Very Good】
70年代に流通していたマクファイルズ15年。
当然ですがGMのボトリングです。
加水オールドですがコンディションが良く、オールド感は心地良い程度にとどまっていました。
オールドボトリング特有のこなれたシェリー感が全体を優しく包み込んでいるようなモルトで、シェリー系のフルーツ感とジワリと染み込む麦感、そしてうっすらと主張して味を深めるオールドピート、これらが一体となっています。
軽さもあって飲み心地が良く、いくらでも飲めてしまいそうなオールドボトルでした。
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2016.04.03【日記】
ジャスティリーニ&ブルックス モルトウイスキー 20年 70年代前半流通
あの蒸留所の味がしました。

Justerini & Brooks malt whisky 20yo 40%
70年代前半
香りは心地良いオールド感、非常に華やかでフルーティ、グレープフルーツのわた、オレンジピール、古い白ワイン、白い花、枯れた麦感とカラメル、埃っぽさ、ナッツ、奥にオールドピート。
飲むとサラリとした口当たりから華やかに広がる、グレープフルーツと萎びた柑橘のわた、枯れ感のある乾いた麦感、上品な甘味と酸味、ジワジワと土っぽさとオールドピート。
【Good/Very Good】
70年代前半に流通していた、ジャスティリーニ&ブルックスのモルトウイスキーで、通称J&Bモルトと呼ばれていたらしいボトルです。
原酒は50年代以前蒸留のものと思われ、中身はノッカンドゥかそれをメインにしたヴァッテッドモルトと言われているそうです。
肝心の中身ですが、香りには瓶詰後の年数を考えるとかなりコンディションが良いと思われる良いオールド感があり、非常に華やかで多彩なフルーツ感がありました。
それにフローラルなニュアンスや枯れた麦感やほこりっぽさ、そして古いピート感がプラスに働いており、陶酔感もある香りです。
飲むと最初はややあっさりしていましたが香り同様に多彩で華やかなフルーツがあり、上品な甘味と酸味も好印象でした。
そして奥からは滋味深い麦感や土っぽさ、オールドピートもじわじわと湧いてきて、枯れた中に往年の厚みも感じさせるノスタルジックな味わいでした。
率直な感想を言うと、私の好きな60年代以前蒸留のオールドボトルのノッカンドゥにかなり似ていると思いました。
状態は良いですが、さすがに飲み時のピークは過ぎていると思われます。
それでもまだ十分な輝きを持っており、VGと迷ってしまうような良いオールドボトルでした。
このボトルは,高田馬場の歩古ホールさんの9周年記念で開栓されたものをいただきました。
おめでとうございます!
Justerini & Brooks malt whisky 20yo 40%
70年代前半
香りは心地良いオールド感、非常に華やかでフルーティ、グレープフルーツのわた、オレンジピール、古い白ワイン、白い花、枯れた麦感とカラメル、埃っぽさ、ナッツ、奥にオールドピート。
飲むとサラリとした口当たりから華やかに広がる、グレープフルーツと萎びた柑橘のわた、枯れ感のある乾いた麦感、上品な甘味と酸味、ジワジワと土っぽさとオールドピート。
【Good/Very Good】
70年代前半に流通していた、ジャスティリーニ&ブルックスのモルトウイスキーで、通称J&Bモルトと呼ばれていたらしいボトルです。
原酒は50年代以前蒸留のものと思われ、中身はノッカンドゥかそれをメインにしたヴァッテッドモルトと言われているそうです。
肝心の中身ですが、香りには瓶詰後の年数を考えるとかなりコンディションが良いと思われる良いオールド感があり、非常に華やかで多彩なフルーツ感がありました。
それにフローラルなニュアンスや枯れた麦感やほこりっぽさ、そして古いピート感がプラスに働いており、陶酔感もある香りです。
飲むと最初はややあっさりしていましたが香り同様に多彩で華やかなフルーツがあり、上品な甘味と酸味も好印象でした。
そして奥からは滋味深い麦感や土っぽさ、オールドピートもじわじわと湧いてきて、枯れた中に往年の厚みも感じさせるノスタルジックな味わいでした。
率直な感想を言うと、私の好きな60年代以前蒸留のオールドボトルのノッカンドゥにかなり似ていると思いました。
状態は良いですが、さすがに飲み時のピークは過ぎていると思われます。
それでもまだ十分な輝きを持っており、VGと迷ってしまうような良いオールドボトルでした。
このボトルは,高田馬場の歩古ホールさんの9周年記念で開栓されたものをいただきました。
おめでとうございます!
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2016.02.18【日記】
ニューリリース:アイラシングルモルト BAR OLD & Public Bar Islands ちばらき魂
若々しいフレッシュなアイラモルトでした。

アイラシングルモルト ISLAY SIGLE MALT for BAR OLD & Public Bar Islands 57.1%
bottled in 2015
香りは若々しい、フレッシュなレモンやバナナ、青草、麦感も若く全体にややニューポッティ、潮風、鋭いピート感でヨードもある強いスモーク。
飲むと鋭くスパイシー、シトラス、さっぱりした甘味と強めの酸味と塩気、若々しいが噛み応えのある麦の旨味、潮、炭っぽさもある強いスモークが長く残る。
【Good】
千葉のBAR OLDさんと茨木のPublic Bar Islandsさん向けにボトリングした、「ちばらき魂」と記載された震災復興ボトルで,ボウモア、リトルミルに続く第3弾は蒸留所や熟成年数表記のないアイラシングルモルトでした。
非常にフレッシュなヘビーピーテッドモルトで、アルコール感もあってもろにアイラの若い原酒という感じです。
強いピートにマスクされていることもあり美味しく飲めるのですが、さすがに若さも目立つ香味でした。
それだけアイラモルトをオリジナルボトルとして詰めるのはハードルが高いということだと思います。
とはいえ凝縮感のあって噛み応えのあるテクスチャーや麦の旨味があり、荒々しいアイラモルトとしても面白いですから、これはこれで十分に楽しめるモルトだと思います。

アイラシングルモルト ISLAY SIGLE MALT for BAR OLD & Public Bar Islands 57.1%
bottled in 2015
香りは若々しい、フレッシュなレモンやバナナ、青草、麦感も若く全体にややニューポッティ、潮風、鋭いピート感でヨードもある強いスモーク。
飲むと鋭くスパイシー、シトラス、さっぱりした甘味と強めの酸味と塩気、若々しいが噛み応えのある麦の旨味、潮、炭っぽさもある強いスモークが長く残る。
【Good】
千葉のBAR OLDさんと茨木のPublic Bar Islandsさん向けにボトリングした、「ちばらき魂」と記載された震災復興ボトルで,ボウモア、リトルミルに続く第3弾は蒸留所や熟成年数表記のないアイラシングルモルトでした。
非常にフレッシュなヘビーピーテッドモルトで、アルコール感もあってもろにアイラの若い原酒という感じです。
強いピートにマスクされていることもあり美味しく飲めるのですが、さすがに若さも目立つ香味でした。
それだけアイラモルトをオリジナルボトルとして詰めるのはハードルが高いということだと思います。
とはいえ凝縮感のあって噛み応えのあるテクスチャーや麦の旨味があり、荒々しいアイラモルトとしても面白いですから、これはこれで十分に楽しめるモルトだと思います。
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2016.01.20【日記】
ミシェルクーブレー "ブロッサミングオールドシェリード"
こってりこてこてのシェリー感でした。

ミシェルクーブレー Michel Couvreur "Blossoming Auld Sherried" 45%
Sherry Casks
香りは全体を支配するまったりと強いシェリー、酸味もありそうなベリージャム、プルーン、レーズン、黒糖、カラメル、ビターチョコレート、少しみりん、鉛筆の削りかすのようなウッディネス、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、支配的なほど強いシェリー、プラムジャムのまったりと強い甘味、カラメルソース、ウッディネスは強めだが渋味は強すぎない、少しもっさりしている甘くウッディで長い余韻。
【Good/Very Good】
故ミシェルクーブレイ氏のボトリングした,ブロッサミングオールドシェリードです。
少なくとも5年以上は前のリリースだったと思われ,氏のリリースの中でも結構高額なほうだったと記憶しています。
「ウィスキー造りの95%は熟成による樽で決まる」というクーブレイ氏ですからもちろん蒸留所の記載は無く,熟成年数の記載もありません。
でもかなり濃いシェリーの樽で結構な期間熟成したと思われ,意図通りでしょうが蒸留所の個性はほとんど感じられません。
香りの最初からまったりとした粘性を感じるような濃いシェリー感が前面にでており,多彩なシェリー感とウッディネスが力強く感じられました。
飲んでも香り同様にシェリー感に支配されており,原酒はボディのみを提供したという感じでしょうか。
予想通り,まったりと甘い深みのある味わいなのですが,ウッディネスのわりに渋味はそこまで強くなかったのが印象的でした。
ボデガで長く使ったファーストフィルのシェリーカスクだったのかなと思われ,それゆえに樽の渋味はそれほど出ず,シェリー感とウッディネスだけが強く出ているということでしょう。
クーブレイ氏の主張とは逆に,私はあまり樽の強く出たタイプが好みではないのですが,ここまで突き抜けると別ジャンルの酒として楽しめます。
まさに食後酒といった甘やかなお酒でした。
ミシェルクーブレー Michel Couvreur "Blossoming Auld Sherried" 45%
Sherry Casks
香りは全体を支配するまったりと強いシェリー、酸味もありそうなベリージャム、プルーン、レーズン、黒糖、カラメル、ビターチョコレート、少しみりん、鉛筆の削りかすのようなウッディネス、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、支配的なほど強いシェリー、プラムジャムのまったりと強い甘味、カラメルソース、ウッディネスは強めだが渋味は強すぎない、少しもっさりしている甘くウッディで長い余韻。
【Good/Very Good】
故ミシェルクーブレイ氏のボトリングした,ブロッサミングオールドシェリードです。
少なくとも5年以上は前のリリースだったと思われ,氏のリリースの中でも結構高額なほうだったと記憶しています。
「ウィスキー造りの95%は熟成による樽で決まる」というクーブレイ氏ですからもちろん蒸留所の記載は無く,熟成年数の記載もありません。
でもかなり濃いシェリーの樽で結構な期間熟成したと思われ,意図通りでしょうが蒸留所の個性はほとんど感じられません。
香りの最初からまったりとした粘性を感じるような濃いシェリー感が前面にでており,多彩なシェリー感とウッディネスが力強く感じられました。
飲んでも香り同様にシェリー感に支配されており,原酒はボディのみを提供したという感じでしょうか。
予想通り,まったりと甘い深みのある味わいなのですが,ウッディネスのわりに渋味はそこまで強くなかったのが印象的でした。
ボデガで長く使ったファーストフィルのシェリーカスクだったのかなと思われ,それゆえに樽の渋味はそれほど出ず,シェリー感とウッディネスだけが強く出ているということでしょう。
クーブレイ氏の主張とは逆に,私はあまり樽の強く出たタイプが好みではないのですが,ここまで突き抜けると別ジャンルの酒として楽しめます。
まさに食後酒といった甘やかなお酒でした。
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2015.06.03【日記】
ポートアスケイグ 19年 スペシャリティドリンクス
鋭くクールなアイラモルト,レモングラスっぽさが印象的でした。

ポートアスケイグ PORT ASKAIG 19yo Speciality Drinks 50.4%
香りはレモングラス、塩素と金属、バニラ、潮風、鋭いピートと強い麦感、飲むと穏やかな口当たりだが広がる、さっぱりしたレモングラス、塩素、シロップの甘味、少しブリニー、ピートしっかり、スモークと消毒液、クール、輪郭がくっきりした味わいでキレがある。
【Good/Very Good】
スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が蒸留所名を記さずボトリングするアイラモルト,ポートアスケイグの19年です。
カリラではないかと言われているこのシリーズ,19年は初めて飲みました。
香りにも味わいにもレモングラスを強く感じたのが印象的で,アイラらしい強いピートの主張に加えて塩素や金属感も感じて全体にクールでした。
塩素や金属を感じるアイラモルトというと,自分の中ではアードベッグとカリラなのですが,土っぽさが無く輪郭のくっきりとしたキレのあるこの味わいは,やはりカリラだなと思います。


ポートアスケイグ PORT ASKAIG 19yo Speciality Drinks 50.4%
香りはレモングラス、塩素と金属、バニラ、潮風、鋭いピートと強い麦感、飲むと穏やかな口当たりだが広がる、さっぱりしたレモングラス、塩素、シロップの甘味、少しブリニー、ピートしっかり、スモークと消毒液、クール、輪郭がくっきりした味わいでキレがある。
【Good/Very Good】
スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が蒸留所名を記さずボトリングするアイラモルト,ポートアスケイグの19年です。
カリラではないかと言われているこのシリーズ,19年は初めて飲みました。
香りにも味わいにもレモングラスを強く感じたのが印象的で,アイラらしい強いピートの主張に加えて塩素や金属感も感じて全体にクールでした。
塩素や金属を感じるアイラモルトというと,自分の中ではアードベッグとカリラなのですが,土っぽさが無く輪郭のくっきりとしたキレのあるこの味わいは,やはりカリラだなと思います。
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2014.12.21【日記】
ニューリリース:ウェストポート 1999 14年 ウイスキーエージェンシー&スリーリバーズ
モーレンジ感しっかりの美味しく仕上がったボトルでした。

ウェストポート WESTPORT 1999-2014 14yo THE WHISKY AGENCY with THREE RIVERS 50.2%
one of 146 bottles, Refill Hogshead
香りは若いオレンジ、熟したアプリコット、バニラ、淡い桃、良い麦感、オーク、飲むと滑らかな口当たりから広がる、オレンジマーマレードや蜂蜜が強めの甘味、バニラ、強めのオークとかすかに新樽感とそのエグ味が少々あるが味を深めてもいる。
【Good/Very Good】
エージェンシーとスリーリバーズがジョイントでボトリングした,ニューリリースのウェストポート1999,14年熟成。
記載はありませんが,中身はほぼグレンモーレンジです。
モーレンジらしくオークが効いた短熟でもしっかりと仕上がったボトルで,熟成年数にしてはフルーツ感も多彩でした。
アタックもそれほど強くなく,コクのある甘味や味を深めるオークのニュアンスも良かったです。
オフィシャルのものと比べると,若干新樽感に伴うエグ味が強めのようにも感じましたが,許容範囲内でスムーズに飲み進められました。
最近ウェストポートがずいぶん出てくるようになりましたが,モーレンジらしさを感じるものが多く美味しい印象です。


ウェストポート WESTPORT 1999-2014 14yo THE WHISKY AGENCY with THREE RIVERS 50.2%
one of 146 bottles, Refill Hogshead
香りは若いオレンジ、熟したアプリコット、バニラ、淡い桃、良い麦感、オーク、飲むと滑らかな口当たりから広がる、オレンジマーマレードや蜂蜜が強めの甘味、バニラ、強めのオークとかすかに新樽感とそのエグ味が少々あるが味を深めてもいる。
【Good/Very Good】
エージェンシーとスリーリバーズがジョイントでボトリングした,ニューリリースのウェストポート1999,14年熟成。
記載はありませんが,中身はほぼグレンモーレンジです。
モーレンジらしくオークが効いた短熟でもしっかりと仕上がったボトルで,熟成年数にしてはフルーツ感も多彩でした。
アタックもそれほど強くなく,コクのある甘味や味を深めるオークのニュアンスも良かったです。
オフィシャルのものと比べると,若干新樽感に伴うエグ味が強めのようにも感じましたが,許容範囲内でスムーズに飲み進められました。
最近ウェストポートがずいぶん出てくるようになりましたが,モーレンジらしさを感じるものが多く美味しい印象です。
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2014.12.03【日記】
シングルスペイサイドモルト チーフテンズチョイス 1973 20年
かなりの美味ですが,蒸留所はスペイサイドのどこでしょうか。

シングルスペイサイドモルト SINGLE SPEYSIDE MALT CHIEFTAIN'S CHOICE 1973 20yo 50%
香りは良い枯れたオールド感、穏やかな果汁っぽさを伴う桃や洋梨、オレンジ、パンも感じるしっかりとした麦、クリーム、奥からオールドピート、飲むと柔らかな口当たりからじわりと刺激、香り同様にフルーティだが凝縮感がありやや噛みごたえのあるテクスチャーあり、しみ込むような麦の旨味が濃い、オールドピートもあるフルーティで心地良い余韻。
【Very Good】
チーフテンズチョイスのシングルスペイサイドモルト,1973蒸留の20年熟成です。
このシリーズはイアンマクロード社からのチーフテンズチョイスとは異なるボトラーのもので,他に何種類もありますが,蒸留所の記載はありません。
このボトルも,クラガンモアなのではないかという噂があったくらいで実際のところはわかりません。
肝心の中身ですが,非常に良いです。
ほど良いオールド感があり,果汁感を伴うような多彩なフルーツ,そして麦感もしっかりと主張し奥にはオールドピートのニュアンスが潜んでいます。
50%と高めの加水調整をされていることもあり,ボディもしっかりしており噛み応えがあるような凝縮したテクスチャーもかなり好印象でした。麦の旨味は舌にしみ込んでくるようでもあり,やはり余韻にもオールドピートが残ります。
ヴィンテージは1973ですが,もう少し前の蒸留かなと思うような昔の良いモルトの風格を感じ,加水もボトリング時期も丁度良かったと思えるボトルでした。


シングルスペイサイドモルト SINGLE SPEYSIDE MALT CHIEFTAIN'S CHOICE 1973 20yo 50%
香りは良い枯れたオールド感、穏やかな果汁っぽさを伴う桃や洋梨、オレンジ、パンも感じるしっかりとした麦、クリーム、奥からオールドピート、飲むと柔らかな口当たりからじわりと刺激、香り同様にフルーティだが凝縮感がありやや噛みごたえのあるテクスチャーあり、しみ込むような麦の旨味が濃い、オールドピートもあるフルーティで心地良い余韻。
【Very Good】
チーフテンズチョイスのシングルスペイサイドモルト,1973蒸留の20年熟成です。
このシリーズはイアンマクロード社からのチーフテンズチョイスとは異なるボトラーのもので,他に何種類もありますが,蒸留所の記載はありません。
このボトルも,クラガンモアなのではないかという噂があったくらいで実際のところはわかりません。
肝心の中身ですが,非常に良いです。
ほど良いオールド感があり,果汁感を伴うような多彩なフルーツ,そして麦感もしっかりと主張し奥にはオールドピートのニュアンスが潜んでいます。
50%と高めの加水調整をされていることもあり,ボディもしっかりしており噛み応えがあるような凝縮したテクスチャーもかなり好印象でした。麦の旨味は舌にしみ込んでくるようでもあり,やはり余韻にもオールドピートが残ります。
ヴィンテージは1973ですが,もう少し前の蒸留かなと思うような昔の良いモルトの風格を感じ,加水もボトリング時期も丁度良かったと思えるボトルでした。
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2014.08.23【日記】
ピュアシングルモルト 1961-1973 BBR
時を経た素晴らしいピーテッドモルトウイスキー,蒸留所はどこでしょうか。

ピュアシングルモルト PURE SINGLE MALT 1961-1973 BBR 43%
香りはかなり妖艶、ホコリっぽいオールド感、グレープフルーツのわたとその酸、熟したオレンジとアプリコットジャム、イチゴやプラム、しっとりしたレザーとオールドピート、飲むと凝縮して粉っぽさを感じるテクスチャーで噛みごたえあり、やはり妖艶、熟した柑橘、優しいトロピカルフルーツや桃、イチゴ、しっとりしたオールドピート、ジャム系だが落ち着いた甘味、良い柑橘の酸味や塩気もしっかり主張、長い余韻。
【Very Good/Excellent】
BBRから1973年にボトリングされたピュアシングルモルト表記のボトルで,蒸留年は1961年とされてますのでおよそ12年の熟成です。
有楽町キャンベルタウンロッホさんの15周年記念で開いたボトルです。
香りからはまず強いオールド感と妖艶なニュアンスが漂います。
そしてグレープフルーツのわたなどの柑橘感,熟したオレンジやイチゴ,煮詰めたフルーツのようなニュアンスもあってフルーティは多彩です。また,オールドピートがしっかりと感じられます。
飲んでみると凝縮感のあるテクスチャーで加水と思えないような噛み応えを感じました。やはりフルーツ感は多彩で,柑橘にトロピカルフルーツ,そして桃やイチゴも感じました。オールドピートの主張も十分です。落ち着いたジャム系の甘味と,酸味と塩気もバランス良く主張し,ボディは強くないもののやはり加水と思えないような長い余韻につながります。
蒸留所の記載はなく,想像するしかないのですが,はっきりとしたピートの主張があり,恐らくはアイラモルトと思われます。
フルーツの方向性からは,ボウモアかラフロイグかなと思われますが,個人的には独特の噛み応えを伴うような粉っぽく凝縮したテクスチャーや,イチゴや桃の主張,そしてトロピカル感が前面には出てこないあたりから,ラフロイグの可能性が高いかなと思いました。
加水ボトルで経年変化も強く,正直言ってボトリングからの期間がやや長すぎてヘタレ始めているようにも感じられてピークは過ぎているように思われるため,その変化を鑑みるとますます蒸留所の特定は困難になるのですが,自分としてはラフ>ボウモアでしょうかね。
妖艶さも感じるフルーティ&ピーティモルトで,今飲んでもドキドキするくらい美味しいのですが,あと10年前に飲んでみたかったと思ってしまうボトルでもありました。


ピュアシングルモルト PURE SINGLE MALT 1961-1973 BBR 43%
香りはかなり妖艶、ホコリっぽいオールド感、グレープフルーツのわたとその酸、熟したオレンジとアプリコットジャム、イチゴやプラム、しっとりしたレザーとオールドピート、飲むと凝縮して粉っぽさを感じるテクスチャーで噛みごたえあり、やはり妖艶、熟した柑橘、優しいトロピカルフルーツや桃、イチゴ、しっとりしたオールドピート、ジャム系だが落ち着いた甘味、良い柑橘の酸味や塩気もしっかり主張、長い余韻。
【Very Good/Excellent】
BBRから1973年にボトリングされたピュアシングルモルト表記のボトルで,蒸留年は1961年とされてますのでおよそ12年の熟成です。
有楽町キャンベルタウンロッホさんの15周年記念で開いたボトルです。
香りからはまず強いオールド感と妖艶なニュアンスが漂います。
そしてグレープフルーツのわたなどの柑橘感,熟したオレンジやイチゴ,煮詰めたフルーツのようなニュアンスもあってフルーティは多彩です。また,オールドピートがしっかりと感じられます。
飲んでみると凝縮感のあるテクスチャーで加水と思えないような噛み応えを感じました。やはりフルーツ感は多彩で,柑橘にトロピカルフルーツ,そして桃やイチゴも感じました。オールドピートの主張も十分です。落ち着いたジャム系の甘味と,酸味と塩気もバランス良く主張し,ボディは強くないもののやはり加水と思えないような長い余韻につながります。
蒸留所の記載はなく,想像するしかないのですが,はっきりとしたピートの主張があり,恐らくはアイラモルトと思われます。
フルーツの方向性からは,ボウモアかラフロイグかなと思われますが,個人的には独特の噛み応えを伴うような粉っぽく凝縮したテクスチャーや,イチゴや桃の主張,そしてトロピカル感が前面には出てこないあたりから,ラフロイグの可能性が高いかなと思いました。
加水ボトルで経年変化も強く,正直言ってボトリングからの期間がやや長すぎてヘタレ始めているようにも感じられてピークは過ぎているように思われるため,その変化を鑑みるとますます蒸留所の特定は困難になるのですが,自分としてはラフ>ボウモアでしょうかね。
妖艶さも感じるフルーティ&ピーティモルトで,今飲んでもドキドキするくらい美味しいのですが,あと10年前に飲んでみたかったと思ってしまうボトルでもありました。
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2014.08.13【日記】
グレンエイボン 12年 GM 80年代
良いオールドシェリー感でした。蒸留所はどこでしょうか。

グレンエイボン GLENAVON 12yo GM 40%
80年代流通
香りは良いオールドシェリー、プラムや梅のジャム、紅茶、カスタード、カラメルソース、プリン、淡くアンティーク家具のようなウッディネス、優しい麦感、飲むと柔らかな口当たり、香り同様の甘酸っぱいフルーツジャム、ふくよかな優しい甘味、じわじわと若い麦の旨味が強まり後半から余韻まで強めに主張する。
【Good/Very Good】
80年代流通と思われる,GMのグレンエイボン12年です。
蒸留所は不明ですが,ファークラスやマッカランではないかといわれてるようです。
香りにはGMのオールドシェリーにしばしば感じられるカラメルっぽさを強めに感じるシェリー感があり,ジャム感や紅茶のニュアンスなども感じられました。また,カラメルとカスタードっぽさとも相まってプリンっぽいなと思いました。熟成が長くないこともあってか,シェリー感に負けない麦感も主張してきました。
飲んでも香り同様のオールドシェリーの要素に加えて,恐らく経年変化で丸くなったと思われる麦感が旨味を伴ってじわじわと強まってきました。
素朴さを感じる仕上がりでもあり,どちらかというとファークラスっぽいなと思いました。


グレンエイボン GLENAVON 12yo GM 40%
80年代流通
香りは良いオールドシェリー、プラムや梅のジャム、紅茶、カスタード、カラメルソース、プリン、淡くアンティーク家具のようなウッディネス、優しい麦感、飲むと柔らかな口当たり、香り同様の甘酸っぱいフルーツジャム、ふくよかな優しい甘味、じわじわと若い麦の旨味が強まり後半から余韻まで強めに主張する。
【Good/Very Good】
80年代流通と思われる,GMのグレンエイボン12年です。
蒸留所は不明ですが,ファークラスやマッカランではないかといわれてるようです。
香りにはGMのオールドシェリーにしばしば感じられるカラメルっぽさを強めに感じるシェリー感があり,ジャム感や紅茶のニュアンスなども感じられました。また,カラメルとカスタードっぽさとも相まってプリンっぽいなと思いました。熟成が長くないこともあってか,シェリー感に負けない麦感も主張してきました。
飲んでも香り同様のオールドシェリーの要素に加えて,恐らく経年変化で丸くなったと思われる麦感が旨味を伴ってじわじわと強まってきました。
素朴さを感じる仕上がりでもあり,どちらかというとファークラスっぽいなと思いました。
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2014.07.13【日記】
ニューリリース:ダニーヴァイグ 1990 23年 シルバーシール
蒸留所は不明ですが,あそこでしょうか。。。

ダニーヴァイグ DUNYVAIG 1990-2013 23yo Silver Seal 55.1%
one of 156 bottles
香りは濃いめのシェリー、リッチでミーティ、ドライフルーツ、ドライアプリコット、デーツ、ナッツ、焦がし麦、淡い焦がし麦、カラメルと黒糖、やや強めのピート、飲むと若干のサルファリー、ジャム感のある濃いめのフルーツとその甘味、良い酸味、リッチでミーティ、ピートもある長めの余韻。
【Good/Very Good】
シルバーシールからのニューリリース,ダニーヴァイグと銘打たれたシングルモルト,1990蒸留の23年熟成です。
蒸留所の記載はありませんが,噂ではラガヴーリンではないかということでした。
香りからはシェリーのニュアンスをしっかりめに感じ,リッチでミーティです。甘そうなドライフルーツやナッツのニュアンスも強く,焦げた麦感も少し感じられました。
飲んでみると若干サルファリーとも言えそうなニュアンスがありますが,香り通りの濃いフルーツ感は健在で,リッチで飲み応えのある味わいでした。
ピートはありますがラガヴーリンにしてはずいぶん淡く穏やかな印象で,迫力もそれほどありません。シェリーの出方もエドリントングループ系の蒸留所で使われるようなシェリーカスクのニュアンスに近いように思われました。
ブラインドでアイラの蒸留所から選べと言われれば,ちょっとピートは強めですが,自分ならブナハーブンと答えそうな味です。
答えはわかりませんし,シェリー感の好みはわかれそうですが,なかなかリッチで美味しいモルトでした。


ダニーヴァイグ DUNYVAIG 1990-2013 23yo Silver Seal 55.1%
one of 156 bottles
香りは濃いめのシェリー、リッチでミーティ、ドライフルーツ、ドライアプリコット、デーツ、ナッツ、焦がし麦、淡い焦がし麦、カラメルと黒糖、やや強めのピート、飲むと若干のサルファリー、ジャム感のある濃いめのフルーツとその甘味、良い酸味、リッチでミーティ、ピートもある長めの余韻。
【Good/Very Good】
シルバーシールからのニューリリース,ダニーヴァイグと銘打たれたシングルモルト,1990蒸留の23年熟成です。
蒸留所の記載はありませんが,噂ではラガヴーリンではないかということでした。
香りからはシェリーのニュアンスをしっかりめに感じ,リッチでミーティです。甘そうなドライフルーツやナッツのニュアンスも強く,焦げた麦感も少し感じられました。
飲んでみると若干サルファリーとも言えそうなニュアンスがありますが,香り通りの濃いフルーツ感は健在で,リッチで飲み応えのある味わいでした。
ピートはありますがラガヴーリンにしてはずいぶん淡く穏やかな印象で,迫力もそれほどありません。シェリーの出方もエドリントングループ系の蒸留所で使われるようなシェリーカスクのニュアンスに近いように思われました。
ブラインドでアイラの蒸留所から選べと言われれば,ちょっとピートは強めですが,自分ならブナハーブンと答えそうな味です。
答えはわかりませんし,シェリー感の好みはわかれそうですが,なかなかリッチで美味しいモルトでした。
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2014.04.26【日記】
オークニー 1977 16年 ザ・ボトラーズ #7284
若いプレーンな70年代蒸留,果たして中身は・・・。

オークニー ORKNEY 1977-1993 16yo THE BOTTLERS #7284 58.1%
香りは熟した柑橘と蜂蜜、バニラ、植物感と白い花、少しフレッシュな麦感、飲むとやや刺激のある口当たり、ややコクのある蜂蜜の甘味、遅れて柑橘と淡く熟した桃、オークの渋味、麦のしっとりした旨味、後半にピートが見え隠れする。飽きない味。
【Good/Very Good】
ザ・ボトラーズからオークニー表記のシングルモルト1977、16年熟成。
やや若くしかもプレーンな樽のようで熟成感はあまりありませんが、フレッシュなフローラルや植物感がある一方で、熟したフルーツや蜂蜜のニュアンスがありました。
蜂蜜の甘味に加えて麦の旨みもしっかりと感じられ、ピートも奥の方から主張します。
オークニーのシングルモルトということは,ハイランドパークかスキャパということになります。
どちらかというとハイランドパークかなと思いますが,ちょっとピートを強めに感じるスキャパだと言われても不思議には思わない味でした。
ちなみにハイランドパークだとすると,バイセンテナリーと同ヴィンテージです。しかし私がこのヴィンテージにしばしば感じるナッツクリームのようなニュアンスははっきりとは感じられませんでした。
結局蒸留所ははっきりしませんでしたが,プレーンでクセが無い美味しさなためか飽きることなく杯を重ねてしまうタイプだと思いました。


オークニー ORKNEY 1977-1993 16yo THE BOTTLERS #7284 58.1%
香りは熟した柑橘と蜂蜜、バニラ、植物感と白い花、少しフレッシュな麦感、飲むとやや刺激のある口当たり、ややコクのある蜂蜜の甘味、遅れて柑橘と淡く熟した桃、オークの渋味、麦のしっとりした旨味、後半にピートが見え隠れする。飽きない味。
【Good/Very Good】
ザ・ボトラーズからオークニー表記のシングルモルト1977、16年熟成。
やや若くしかもプレーンな樽のようで熟成感はあまりありませんが、フレッシュなフローラルや植物感がある一方で、熟したフルーツや蜂蜜のニュアンスがありました。
蜂蜜の甘味に加えて麦の旨みもしっかりと感じられ、ピートも奥の方から主張します。
オークニーのシングルモルトということは,ハイランドパークかスキャパということになります。
どちらかというとハイランドパークかなと思いますが,ちょっとピートを強めに感じるスキャパだと言われても不思議には思わない味でした。
ちなみにハイランドパークだとすると,バイセンテナリーと同ヴィンテージです。しかし私がこのヴィンテージにしばしば感じるナッツクリームのようなニュアンスははっきりとは感じられませんでした。
結局蒸留所ははっきりしませんでしたが,プレーンでクセが無い美味しさなためか飽きることなく杯を重ねてしまうタイプだと思いました。
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2014.04.19【日記】
グレンロセス 1975 20年 Cleghorn Distillers #6043
記載はありませんがロセスで納得できる味でした。
グレンロセス GLENROTHES 1975 20yo Cleghorn Distillers #6043 59.8%
one of 276 bottles
香りは熟した柑橘、洋梨やパイナップル、桃、クリーミー、良い麦感、飲むとじわじわと刺激があり芳醇に広がる、麦の旨味が濃厚、香り同様の濃厚で多彩なフルーツ、クリーミーでややオイリー、芳醇で長い余韻。
【Very Good】
Cleghorn Distillersというところがボトリングした,BrayMorayという表記のボトル,1975蒸留の20年熟成。
記載はありませんがグレンロセスということです。
熟した多彩なフルーツが強く,良い麦感,そしてクリーミーなニュアンスが香りから強く感じられ,フルーツケーキのようでもありました。
飲んでも香り同様に強いフルーツと麦感,そしてクリーミーさもしっかりと感じられ,昔の美味しいロセスにしばしばあるタイプだと思います。
確証があるわけではありませんが,ロセスで納得できる味わいです。
とても美味しいです。


グレンロセス GLENROTHES 1975 20yo Cleghorn Distillers #6043 59.8%
one of 276 bottles
香りは熟した柑橘、洋梨やパイナップル、桃、クリーミー、良い麦感、飲むとじわじわと刺激があり芳醇に広がる、麦の旨味が濃厚、香り同様の濃厚で多彩なフルーツ、クリーミーでややオイリー、芳醇で長い余韻。
【Very Good】
Cleghorn Distillersというところがボトリングした,BrayMorayという表記のボトル,1975蒸留の20年熟成。
記載はありませんがグレンロセスということです。
熟した多彩なフルーツが強く,良い麦感,そしてクリーミーなニュアンスが香りから強く感じられ,フルーツケーキのようでもありました。
飲んでも香り同様に強いフルーツと麦感,そしてクリーミーさもしっかりと感じられ,昔の美味しいロセスにしばしばあるタイプだと思います。
確証があるわけではありませんが,ロセスで納得できる味わいです。
とても美味しいです。
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2014.02.11【日記】
グレンカウダー 1964-1983 サマローリ
何度飲んでも素晴らしいベリー感です。

Glen Cawdor 1964-1983 samaroli 43%
one of 360 bottles
香りは素晴らしいオールドシェリー、強いベリージャム、ブドウ果汁、ウッディネスも強い、レーズンなどドライフルーツ、コーヒーリキュール、クローブ、リッチ、うっすら土とピート、香りはどんどん湧いてくる、艶がある、飲むとベルベットのような口当たりから芳醇に広がる、濃厚だが果汁感や上品さもある甘味、塩気もある、心地良い渋味、長い余韻。
【Very Good/Excellent】
サマローリのグレンカウダー1964-1983、蒸留所の表記はありませんがしばしばスプリングバンクと言われているボトルです。
以前記事にしたこともあるボトルで、その際はスプリングバンクとして紹介してしまいましたが、ここにきて私の周囲でオードなのではないかという話もでているため、今回は蒸留所不明ということで紹介します。
ただし、何度テイスティングしてみても昔のベリー全開なスプリングバンクという感じで、テイスティングノートも前回と似通っていました。
オードには、樽を供給していたと思われるケイデンヘッドからの同じヴィンテージのリリースが無く、そもそもこんなバリシェリーのオードというのも飲んだことがありません。
本当だとしたら驚愕ですが、にわかには信じられません。ただ、サマローリ氏本人がおっしゃっていたという話なので、オードなんでしょうかね。。。
サマローリ氏の記録もしくは記憶に基づいているのだと思いますが、噂によるとサマローリ氏は良くも悪くもアバウトな方ということですから、本当に信憑性があるのかは疑問だったりもします。
さて、今回は同じボトルの紹介をしてみましたが、たまにこうやって同じボトルのテイスティングノートを見比べると、自分にブレがあるかどうかがわかりますね。
今回はそれほどブレの無い内容でしたが、ものによっては全然違うこともあり、その時々で拾いがちなフレーバーがあったりするのに気づかされたりします。
最近は、良いシェリーカスクに果汁を感じることが多い気がします。
テイスターとして評価する上でのバランス的にはどうかとも思いますが、苦手な要素を多く拾うクセよりは、こういう好きな要素を拾いがちな方がドリンカーとしては幸せですね。


Glen Cawdor 1964-1983 samaroli 43%
one of 360 bottles
香りは素晴らしいオールドシェリー、強いベリージャム、ブドウ果汁、ウッディネスも強い、レーズンなどドライフルーツ、コーヒーリキュール、クローブ、リッチ、うっすら土とピート、香りはどんどん湧いてくる、艶がある、飲むとベルベットのような口当たりから芳醇に広がる、濃厚だが果汁感や上品さもある甘味、塩気もある、心地良い渋味、長い余韻。
【Very Good/Excellent】
サマローリのグレンカウダー1964-1983、蒸留所の表記はありませんがしばしばスプリングバンクと言われているボトルです。
以前記事にしたこともあるボトルで、その際はスプリングバンクとして紹介してしまいましたが、ここにきて私の周囲でオードなのではないかという話もでているため、今回は蒸留所不明ということで紹介します。
ただし、何度テイスティングしてみても昔のベリー全開なスプリングバンクという感じで、テイスティングノートも前回と似通っていました。
オードには、樽を供給していたと思われるケイデンヘッドからの同じヴィンテージのリリースが無く、そもそもこんなバリシェリーのオードというのも飲んだことがありません。
本当だとしたら驚愕ですが、にわかには信じられません。ただ、サマローリ氏本人がおっしゃっていたという話なので、オードなんでしょうかね。。。
サマローリ氏の記録もしくは記憶に基づいているのだと思いますが、噂によるとサマローリ氏は良くも悪くもアバウトな方ということですから、本当に信憑性があるのかは疑問だったりもします。
さて、今回は同じボトルの紹介をしてみましたが、たまにこうやって同じボトルのテイスティングノートを見比べると、自分にブレがあるかどうかがわかりますね。
今回はそれほどブレの無い内容でしたが、ものによっては全然違うこともあり、その時々で拾いがちなフレーバーがあったりするのに気づかされたりします。
最近は、良いシェリーカスクに果汁を感じることが多い気がします。
テイスターとして評価する上でのバランス的にはどうかとも思いますが、苦手な要素を多く拾うクセよりは、こういう好きな要素を拾いがちな方がドリンカーとしては幸せですね。
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2014.01.04【日記】
ハウスモルト1995 17年 ウイスキーエージェンシー
優秀なハウスモルトだと思います。

ハウスモルト House Malt 1995-2012 17yo THE WHISKY AGENCY 50.8%
one of 179 bottles, REFILL SHERRY WOOD
オレンジマーマレード、プラム、良い麦感、蜂蜜、深みあり、飲むとオレンジ、コクのある蜂蜜と濃厚な麦の旨味、少し植物のエグ味もあるがわりとリッチでよく仕上がっている。
【Good/Very Good】
ウイスキーエージェンシーからハウスモルトとしてリリースされたボトルで、1995蒸留で昨年のボトリングです。
深みのあるオレンジや良い麦感、そしてうっすらと全体を包むシェリーのニュアンスもあり、甘味にもコクがあってとても美味しいです。
満足感もあり完成度の高いボトルだと思いました。ハウスワイン的な位置づけということだとしたら、全く文句ないです。
噂ではフィディックやバルヴェニーではないかという話になっていましたが、自分的にはバルヴェニーなら納得の味でした。


ハウスモルト House Malt 1995-2012 17yo THE WHISKY AGENCY 50.8%
one of 179 bottles, REFILL SHERRY WOOD
オレンジマーマレード、プラム、良い麦感、蜂蜜、深みあり、飲むとオレンジ、コクのある蜂蜜と濃厚な麦の旨味、少し植物のエグ味もあるがわりとリッチでよく仕上がっている。
【Good/Very Good】
ウイスキーエージェンシーからハウスモルトとしてリリースされたボトルで、1995蒸留で昨年のボトリングです。
深みのあるオレンジや良い麦感、そしてうっすらと全体を包むシェリーのニュアンスもあり、甘味にもコクがあってとても美味しいです。
満足感もあり完成度の高いボトルだと思いました。ハウスワイン的な位置づけということだとしたら、全く文句ないです。
噂ではフィディックやバルヴェニーではないかという話になっていましたが、自分的にはバルヴェニーなら納得の味でした。
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2013.11.25【日記】
フィンラガン 1980-1993 ヴィンテージモルトウイスキー 60%
強い男の強い酒らしいです。

フィンラガン FINLAGGAN 1980-1993 THE VINTAGE MALT WHISKY 60%
わりとオールド感あり、ヨードもある強いピート、アプリコットジャム、少しプラムや樹液、刺々しさのない麦感もしっかり、意外にやわらかな口当たりからグワッとひろがる、迫力あるボディ、リッチでややオイリー、コクのある蜂蜜の甘味、ピーティでスパイシーな余韻は長めだがキレもある。
【Good/Very Good】
ヴィンテージモルトウイスキー社がリリースしているフィンラガン、蒸留所は明かされていませんが、カリラと言われることが多いですね。
蒸留年表記のあるこのフィンラガンは初めて飲みました。
ボトルコンディションの問題か、ボトリングからの期間のわりにはオールド感を強く感じましたが、劣化要素ではありません。
ガツンと強いピートを感じ、ジャムや樹液と言ったカリラにしては強めの粘性を感じる要素も感じられましたがダシっぽさはあまり感じませんでした。
ボトリング後の変化なのか、ハイプルーフなのに刺々しさはあまり感じられず、良い麦感を含む力強い味わいを楽しめました。
後半から余韻にかけてはカリラっぽい鋭さとキレの良さを感じたようにも思いますが、ブラインドだったら粘性を優位にとってラガヴーリンと言ってしまう気がします。
なお、流通していた頃は、「強い男の強い酒」というようなキャッチコピーで売られていたようですが、なんとなく納得です。(笑)


フィンラガン FINLAGGAN 1980-1993 THE VINTAGE MALT WHISKY 60%
わりとオールド感あり、ヨードもある強いピート、アプリコットジャム、少しプラムや樹液、刺々しさのない麦感もしっかり、意外にやわらかな口当たりからグワッとひろがる、迫力あるボディ、リッチでややオイリー、コクのある蜂蜜の甘味、ピーティでスパイシーな余韻は長めだがキレもある。
【Good/Very Good】
ヴィンテージモルトウイスキー社がリリースしているフィンラガン、蒸留所は明かされていませんが、カリラと言われることが多いですね。
蒸留年表記のあるこのフィンラガンは初めて飲みました。
ボトルコンディションの問題か、ボトリングからの期間のわりにはオールド感を強く感じましたが、劣化要素ではありません。
ガツンと強いピートを感じ、ジャムや樹液と言ったカリラにしては強めの粘性を感じる要素も感じられましたがダシっぽさはあまり感じませんでした。
ボトリング後の変化なのか、ハイプルーフなのに刺々しさはあまり感じられず、良い麦感を含む力強い味わいを楽しめました。
後半から余韻にかけてはカリラっぽい鋭さとキレの良さを感じたようにも思いますが、ブラインドだったら粘性を優位にとってラガヴーリンと言ってしまう気がします。
なお、流通していた頃は、「強い男の強い酒」というようなキャッチコピーで売られていたようですが、なんとなく納得です。(笑)
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2013.09.21【日記】
シェリードシングルモルツ 15年 ミシェルクーヴレー
天国に、美味しいボトルをありがとうとお伝えしたいです。

Sherried Single Malts' 15yo Michel Couvreur 41%
まったりした濃いシェリー、ベリージャムやドライフルーツ、甘そうなキャラメル、ミルクチョコ、ハーブ、ナッツ、ブドウ感、滑らかな口当たり、トロリとした粘性のあるテクスチャー、フルーツジャム、濃い甘味、心地良い渋味。リッチ。
【Good/Very Good】
ミシェルクーヴレー氏のボトリングした、シェリードシングルモルツ15年熟成。
例によって蒸留所は不明です。
こってりまったりとしたシェリー感がしっかりと出ており、香りも味わいもとろりと甘い印象でした。良いシェリーを感じる、思いのほか多彩なフレーバー構成で、甘口モルトとして良い出来だと思いました。
ところで、ミシェルクーヴレー氏が最近亡くなったというニュースを耳にしました。
ウイスキーのほとんどは樽で決まるという信念でシェリーカスクのしっかり主張するウイスキーをいくつもリリースし、最近ではアランやブルイックラディなども後に続いていますが古来の品種であるベアバーレイを使ったモルトウイスキーをエドラダワーに持ち込んで作るなど、非常に特徴的で挑戦的なボトルをリリースされてきました。ここ数年、ニューリリースが無いなと思っていましたが、体調がよろしくなかったのでしょうか。
私も今まで数本買ってすべて飲んでしまいましたが、どれも面白いボトルで美味しくいただきました。こういう異端の作り手がいなくなってしまうのは非常にさみしいです。
美味しいモルトをありがとうございました。
クーヴレー氏のご冥福をお祈り致します。
このボトルは、神楽坂のフィンガルさんでいただきました。


Sherried Single Malts' 15yo Michel Couvreur 41%
まったりした濃いシェリー、ベリージャムやドライフルーツ、甘そうなキャラメル、ミルクチョコ、ハーブ、ナッツ、ブドウ感、滑らかな口当たり、トロリとした粘性のあるテクスチャー、フルーツジャム、濃い甘味、心地良い渋味。リッチ。
【Good/Very Good】
ミシェルクーヴレー氏のボトリングした、シェリードシングルモルツ15年熟成。
例によって蒸留所は不明です。
こってりまったりとしたシェリー感がしっかりと出ており、香りも味わいもとろりと甘い印象でした。良いシェリーを感じる、思いのほか多彩なフレーバー構成で、甘口モルトとして良い出来だと思いました。
ところで、ミシェルクーヴレー氏が最近亡くなったというニュースを耳にしました。
ウイスキーのほとんどは樽で決まるという信念でシェリーカスクのしっかり主張するウイスキーをいくつもリリースし、最近ではアランやブルイックラディなども後に続いていますが古来の品種であるベアバーレイを使ったモルトウイスキーをエドラダワーに持ち込んで作るなど、非常に特徴的で挑戦的なボトルをリリースされてきました。ここ数年、ニューリリースが無いなと思っていましたが、体調がよろしくなかったのでしょうか。
私も今まで数本買ってすべて飲んでしまいましたが、どれも面白いボトルで美味しくいただきました。こういう異端の作り手がいなくなってしまうのは非常にさみしいです。
美味しいモルトをありがとうございました。
クーヴレー氏のご冥福をお祈り致します。
このボトルは、神楽坂のフィンガルさんでいただきました。
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2013.09.01【日記】
くりりんさんからのブラインドサンプル
モルト仲間でSBTメンバーのくりりんさんから、SBT出題ボトルと一緒にブラインドサンプルが届きました。

今回もストイックにテイスティングさせていただきました。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・くりりんさんブラインドサンプル
少々のヒネ、乾いた麦、フレッシュレモンとグレープフルーツ、若い草、白い花、ラムネやサイダーのニュアンス、香りはオールドブレンデッドのよう
飲むと非常に柔らかい口当たり、少し抜け感のある水っぽさ、良い麦感、シロップの甘味、パフュとすれすれのスミレのフローラル、ボディは軽い。
【G】
非常に柔らかで加水を強く感じた。
香りも味わいもオールドボトルで、恐らくはブレンデッドと思われる。スミレの様な化粧香すれすれの要素は瓶内でちょっと抜けたボトルに感じることがあり、原酒由来の可能性もあるがどちらだろうか。。。昔のブレンデッドに感じることが多い、いわゆるオールドピートはあまりはっきりとは感じなかった。その辺から予想することになるのだが、ブレンデッドは知識も経験も乏しいので自信ナシ。これがモルトだったらショックだなぁ。。。
予想
1980年代流通のオールドブレンデッド、40%
・グランツ
・バランタインファイネスト
・ジョニーウォーカー赤ラベル
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、

マッケンジー McKENZIE DELUXE Malt Whisky PURE SCOTCH MALT 43%
1960年代流通と思われる、ブレンデッドのマッケンジーのキーモルトによるモルトウィスキーとのこと。蒸留所の記載はなく、キーモルトがインチガワーらしいので、インチガワーかインチガワー主体のバッテッドモルトの可能性が高いようです。
出題者がブレンデッドに詳しいくりりんさんだったからというのを差し引いても、香り・味ともに完全にオールドブレンデッドだと信じて疑いませんでした。
オールドブレンデッドによく感じるヒネ感や枯れ感、あっさりとして強い個性を感じないこと、若さが残っていることなどから、熟成の短い普及品のオールドブレンデッド以外にはあまり選択肢が出てきませんでしたね。。。
ボトリング後の経年変化でちょっと枯れて抜けた感じもあり、モルトだとするとなかなか個性の拾いづらい難易度の高い出題だと思いましたが、出題者のくりりんさんは昔のオフィシャルインチガワーに共通する要素も感じたとのことなので、どこかにヒントがあったのかもしれません。
本番のSBTには襟を正して臨みたいと思います。
くりりんさん、ありがとうございました。
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