2015.10.26【日記】
余市 1985-2007 21年 ウイスキーマガジンエディターズチョイス ウイスキーライブ東京2007向け #250192
余市 YOICHI 1985-2007 21yo WHISKY Magazine Editor's choice for Whisky Live! in Tokyo 2007 #250192 50.7%
one of 242 bottles
香りは焼いた筍、杉のウッディネス、バニラ、アプリコットティー、シナモン、焦がした麦、ナッツ、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、アプリコットジャムの濃いめの甘味、しっかりとしたウッディネス、麦と魚介の旨味、麦とダシの旨味、リッチ、厚いボディ、長い余韻。
【Very Good】
2007年のウイスキーライブ東京向けにボトリングされた余市1985です。
焼いた筍や杉を感じるウッディネス,そして濃厚な加熱フルーツなどの,私がジャパニーズ,特に余市に感じることの多い,というか余市としか思えないニュアンスが香りからは感じられました。
飲むと香りからの予想通り,濃厚な加熱フルーツとその甘味,そして濃い旨味成分が感じられ,ウッディネスは強めなのですが予想よりかなりエグ味が少なかったのは非常に好印象でした。
分厚いボディがあり,余韻も長く,やや個人的には飲み疲れするタイプではありますが,1杯の満足度が非常に高いモルトでした。
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2015.09.19【日記】
ニューリリース:余市 オフィシャル ヘビリーピーテッド


余市 YOICHI OB HEAVILY PEATED 48%
香りはアプリコットジャムとオレンジ、甘やかなバニラ、ナッツクリーム、良い麦感、ヨードもある強いピート、魚介の燻製、リッチなオーク。
飲むと滑らかな口当たりからスパイシーに広がる、やや粘性のあるテクスチャー、アプリコットジャムの強めの甘味、コクあり、引き締めるオークのタンニン、少しブリニー、照り焼きソース、魚介ダシと麦の旨味、ピートしっかり、どっしりとしたボディもありリッチな味わいでオイリー、長い余韻。
【Good/Very Good】
話題のニューリリース,余市のオフィシャル,ノンエイジのヘビリーピーテッドです。
粘性を感じるような濃縮感のあるフルーツ感と麦感,リッチな樽感と潮っぽさも伴う強いピート,これらが一体になって感じられる香味で,度数がやや高めということもあってかボディもしっかりと残っていました。
甘味も濃く,麦の旨味,魚介っぽい旨味が共に濃く感じられ,嫌みが無く長い余韻も好印象でした。
余市らしさもしっかりと主張してくる良リリースだと思います。
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2014.12.26【日記】
余市 1986 22年 オフィシャル #112112


余市 YOICHI 1986-2008 22yo OB #112112 59%
香りは重厚、アプリコットジャム、マーマレード、旨そうな厚い麦、魚介ダシ、醤油、タールとヨードのある強いピート、オイルと松ヤニ、焦げた木材や鉛筆の削りカスの強いウッディネス、リッチ、飲むと滑らかだがじわじわとスパイシーになりヒリヒリしてくる、強い麦と魚介ダシの旨味、焦げ感もある強めのウッディネス、ハーブとタンニンの渋味、甘味もほどよい、ナッツ、少し新樽系のエグ味、リッチでオイリーで長い余韻。
【Good/Very Good】
余市のオフィシャルシングルカスク,1986蒸留の22年熟成,#112112です。
香りの最初から,余市らしい重たい香りが主張してきます。濃縮感のあるジャム系のフルーティ,厚く上手そうな麦感,ダシ醤油,タールやヨードを伴う重厚なピート,そして松ヤニっぽいオイリーさや焦げた木材や鉛筆の削りかすのようなウッディネス,これらはどれも余市らしいと感じる要素でした。
飲むとやはり重厚でパワフルでした。麦とダシの旨みも濃厚で,独特のウッディネスやピートも香りと同様に強めで,少しエグ味も伴っていましたが,非常にリッチで迫力のあるボトルでした。
重たい個性が強く,私の周りでも結構好みが分かれたボトルでしたが,個人的には強い独特のウッディネスもエグ味がキツくないので許容範囲でしたし,リッチで旨みの濃い,そしてハウススタイルを強く感じる余市だなと思いました。
ただし,少々飲み疲れするタイプでしたので,自宅で1本抱えるよりはたまにBARでお付き合いしたいボトルでもありました。
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2012.08.15【日記】
これまでのテイスティングノート2:余市 1982-2009 26年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 116.16
余市 1982-2009 26yo SMWS (116.16) 59.6%
NEW CASK (BUTT), one of 261 bottles
・香り:
まず木材・鉛筆の削りカスがしっかり、カツオ節、カラメル、ドライクランベリー、プルーン、濃い蜂蜜、チョコレート、奥からピート
・味わい:
ウッディとピリピリしたスパイシーがかなり強い、クローブやシナモン、ニューカスクらしい渋味、オイリーでかすかにピュアポットスチルのような南国感、熟したプラムなどフルーツもしっかりあり甘味もかなり強い、ピートも乗っている。
フルボディ。とにかくパワフルでリッチ。
・余韻:
やはりウッディ&スパイシーだが、
熟したフルーツ系の甘味もしっかりあり長いフィニッシュ。
・加水:
渋味やスパイシーが和らぎ、フルーティとピーティが前面にでてくる。
・総評:
ウッディ、スパイシー、フルーティ、ピーティ、それぞれがしっかり主張する余市。
渋味もあるが、ニューカスクの長熟から予想するほど強くはない。
(というより本当にニューカスクだけの26年とは思えないんだが・・・。)
この手のウッディが許容範囲の人には素晴らしく濃厚で旨味の濃いウイスキー。
個人的にはたまに猛烈に飲みたくなる個性的な味。
【Very Good】
〈2010/12/19 whiskylinkで公開〉
2012/8/15 追記:
ジャパニーズらしい樽感がかなり強くて、シェリーとは違った生の木を噛んだような渋味も強めのボトルでした。好みも別れると思いますが、自分はかなり好きでしたね。
クセの強いボトルでしたので、さらに10年後とかに飲んだら感想がかなり違うかもしれません。
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