
ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~
モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。
2018.05.03【日記】
ニューリリース:ロイヤルブラックラ 1993-2017 24年 ウイスキーフープ #6802 45.6%
落ち着いたハイランドモルトでした。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1993-2017 24yo THE WHIKSY HOOP #6802 45.6%
one of 176 bottles, Bourbon Barrel
香りはオレンジ、素朴な麦芽や焼き栗、バニラクリーム、淡くシナモン、穏やかなオーク。
飲むとジワジワと刺激を伴い広がる。オレンジマーマレードと淡い蜂蜜のコクのある甘味、引き締めるオークとタンニン、素朴でモルティな旨味が残る。
【Good/Very Good】
ウイスキーフープから3月に頒布された、ロイヤルブラックラ1993、24年熟成です。
ちょっと不自然なほど度数が落ちていて、ボディが抜けた感じだったり、度数落ちのカスクにみられる突き抜けたフルーツが出たタイプだったりを想像してテイスティングしましたが、どちらでもありませんでした。
全体に穏やかな雰囲気はありますが、抜け感も凝縮感も明らかではなく、ほどよい樽感はありますがバーボンバレルらしい強いウッディネスもなく、素朴なハイランドモルトのスタイルが感じやすいモルトでした。
流れの中で飲むならハイプルーフに行く前の舌慣らしに良さそうです。
1年間の頒布の流れなども含めて、いろんな意味で箸休めになるボトルだったのかなと想像しながら飲みました。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1993-2017 24yo THE WHIKSY HOOP #6802 45.6%
one of 176 bottles, Bourbon Barrel
香りはオレンジ、素朴な麦芽や焼き栗、バニラクリーム、淡くシナモン、穏やかなオーク。
飲むとジワジワと刺激を伴い広がる。オレンジマーマレードと淡い蜂蜜のコクのある甘味、引き締めるオークとタンニン、素朴でモルティな旨味が残る。
【Good/Very Good】
ウイスキーフープから3月に頒布された、ロイヤルブラックラ1993、24年熟成です。
ちょっと不自然なほど度数が落ちていて、ボディが抜けた感じだったり、度数落ちのカスクにみられる突き抜けたフルーツが出たタイプだったりを想像してテイスティングしましたが、どちらでもありませんでした。
全体に穏やかな雰囲気はありますが、抜け感も凝縮感も明らかではなく、ほどよい樽感はありますがバーボンバレルらしい強いウッディネスもなく、素朴なハイランドモルトのスタイルが感じやすいモルトでした。
流れの中で飲むならハイプルーフに行く前の舌慣らしに良さそうです。
1年間の頒布の流れなども含めて、いろんな意味で箸休めになるボトルだったのかなと想像しながら飲みました。
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2017.11.26【日記】
ニューリリース:ロイヤルブラックラ 1994-2017 22年 GM エクスクルーシブ JIS向け #8082 51.7%
珍しいスペックでシェリーのブラックラです。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1994-2017 22yo GM EXCLUSIVE for JIS #8082 51.7%
one of 251 bottles, Refill Sherry Hogshead
香りはしっかりシェリー、アメリカンチェリー、レーズン、チョコレートや薄くいれたコーヒー、シナモンなどのスパイス、奥からしっかりめのモルティ。
飲むとリッチなシェリー、プルーン、レーズン、ゆっくりとスパイス、濃いめの甘味とそれに負けない渋味、やはり奥にはモルティな旨味があり余韻は長い。
【Good/Very Good】
日本のジャパンインポートシステムさんに向けて最近ボトリングされた、ロイヤルブラックラ1994、22年熟成です。
見るからに色が濃くファーストフィルのシェリーホグスかと思ったのですが、リフィルの表記でした。
しかし中身にはしっかりシェリーが効いており、熟した色の濃いフルーツやドライフルーツ、コーヒーやチョコレート、そしてスパイスなど、香りの時点で結構多彩です。
飲んでも良いシェリー感があり、濃い甘味とバランスの取れた渋味がありました。それでいてモルトの旨味は残っており、完成度の高い旨いシェリーカスクでした。
さすが中身で選ぶJISさん、面白く美味しいナイスなボトリングでした。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1994-2017 22yo GM EXCLUSIVE for JIS #8082 51.7%
one of 251 bottles, Refill Sherry Hogshead
香りはしっかりシェリー、アメリカンチェリー、レーズン、チョコレートや薄くいれたコーヒー、シナモンなどのスパイス、奥からしっかりめのモルティ。
飲むとリッチなシェリー、プルーン、レーズン、ゆっくりとスパイス、濃いめの甘味とそれに負けない渋味、やはり奥にはモルティな旨味があり余韻は長い。
【Good/Very Good】
日本のジャパンインポートシステムさんに向けて最近ボトリングされた、ロイヤルブラックラ1994、22年熟成です。
見るからに色が濃くファーストフィルのシェリーホグスかと思ったのですが、リフィルの表記でした。
しかし中身にはしっかりシェリーが効いており、熟した色の濃いフルーツやドライフルーツ、コーヒーやチョコレート、そしてスパイスなど、香りの時点で結構多彩です。
飲んでも良いシェリー感があり、濃い甘味とバランスの取れた渋味がありました。それでいてモルトの旨味は残っており、完成度の高い旨いシェリーカスクでした。
さすが中身で選ぶJISさん、面白く美味しいナイスなボトリングでした。
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2017.10.03【日記】
現行品:ロイヤルブラックラ 21年 オフィシャル 40%
少しグラッシーでしたが熟成感はしっかりありました。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 21yo OB 40%
香りは心地良い熟成感、オレンジ、アプリコット、紅茶、穏やかなモルティ。
飲むと香りよりフレッシュな柑橘と強い草っぽさ、優しい甘味、ボディは軽め。
【Good】
現在流通している、オフィシャルのロイヤルブラックラ21年です。
オルトモアやクレイゲラキなどもそうですが、バカルディ社の所有する蒸留所からは,ここのところ長熟も含めた熟成年数違いのシングルモルトがリリースされています。
業界の流れは熟成年数表記のリリースが減ってノンエイジが増えていく傾向ですから、それと逆行する形でシングルモルトへの意気込みが感じられます。
加水ということも手伝ってか、香りにはなかなかの熟成感があり、フルーティさが前面にでています。
ハイランドというよりスペイサイドっぽい香りだと思いました。
飲むと香りよりは若さを感じ、グラッシーなニュアンスがかなり強く感じられて少し引っかかりました。
とはいえライトボディで全体的には綺麗な香味で、序盤に飲むのに適した美味しさだと思います。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 21yo OB 40%
香りは心地良い熟成感、オレンジ、アプリコット、紅茶、穏やかなモルティ。
飲むと香りよりフレッシュな柑橘と強い草っぽさ、優しい甘味、ボディは軽め。
【Good】
現在流通している、オフィシャルのロイヤルブラックラ21年です。
オルトモアやクレイゲラキなどもそうですが、バカルディ社の所有する蒸留所からは,ここのところ長熟も含めた熟成年数違いのシングルモルトがリリースされています。
業界の流れは熟成年数表記のリリースが減ってノンエイジが増えていく傾向ですから、それと逆行する形でシングルモルトへの意気込みが感じられます。
加水ということも手伝ってか、香りにはなかなかの熟成感があり、フルーティさが前面にでています。
ハイランドというよりスペイサイドっぽい香りだと思いました。
飲むと香りよりは若さを感じ、グラッシーなニュアンスがかなり強く感じられて少し引っかかりました。
とはいえライトボディで全体的には綺麗な香味で、序盤に飲むのに適した美味しさだと思います。
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2017.05.08【日記】
ロイヤルブラックラ 1979-2002 22年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%
プレーンな香味の中に少し珍味っぽさがあり、興味深くいただきました。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1979-2002 22yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 720 bottles
香りは無骨な麦感、淡くシトラスや植物感、薄めた蜂蜜、プレーンな樽感。
飲むと柔らかな口当たりからじわじわとスパイシー、舌に染み込むような麦感とその旨味、少し漬物っぽい植物感、心地良い甘味とやや強めの酸味、余韻は長くない。
【Good, Interesting】
ダグラスレインのOMCからロイヤルブラックラ1979、22年熟成です。
原酒由来というよりは瓶内変化で出てきたのではないかと思うような、この蒸留所に感じたことのない漬物っぽい珍味系の植物感があったのが印象的でしたが、全体としては樽があまり効いておらずプレーンな印象でした。
そのぶん無骨なモルティがしっかりと感じられ、淡い蜂蜜のような香りと甘さ、そして強めの酸味がありました。
ハイランドテイストはしっかり感じられるモルトですが、ちょっと仕上がりとしては変則的なところに落ち着いたような印象でした。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1979-2002 22yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 720 bottles
香りは無骨な麦感、淡くシトラスや植物感、薄めた蜂蜜、プレーンな樽感。
飲むと柔らかな口当たりからじわじわとスパイシー、舌に染み込むような麦感とその旨味、少し漬物っぽい植物感、心地良い甘味とやや強めの酸味、余韻は長くない。
【Good, Interesting】
ダグラスレインのOMCからロイヤルブラックラ1979、22年熟成です。
原酒由来というよりは瓶内変化で出てきたのではないかと思うような、この蒸留所に感じたことのない漬物っぽい珍味系の植物感があったのが印象的でしたが、全体としては樽があまり効いておらずプレーンな印象でした。
そのぶん無骨なモルティがしっかりと感じられ、淡い蜂蜜のような香りと甘さ、そして強めの酸味がありました。
ハイランドテイストはしっかり感じられるモルトですが、ちょっと仕上がりとしては変則的なところに落ち着いたような印象でした。
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2016.07.14【日記】
ロイヤルブラックラ 1979-1998 モルトマスターズセレクション 51.3%
大好きなハイランドモルトの香味でした。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1979-1998 MALT MASTERS SELECTION 51.3%
香りはツンと刺激がありパワフル、素朴で旨そうな強い麦感、麦わら、オレンジ、バニラ。
飲むと刺激的だが舌に染み込むようなテクスチャー、素朴な麦の強い旨味、やや噛み応えあり、コクはあるが抑えられた甘味でキレが良い、心地よい余韻。
【Very Good】
モルトマスターズセレクションという聞いたことのないシリーズからロイヤルブラックラ1979。1998年のリリースでおよそ19年熟成です。
味付け感のないプレーンな樽感で、ハイランドモルトらしい素朴な麦感とその旨味が印象的なモルトでした。
強いコクもあるが甘味は引き締められていてキレがあり、刺激がありつつも染み込むようなこなれたテクスチャーもあって、嫌味がなく心地良い飲み心地も良かったです。
きっとボトリングしたてよりもだいぶこなれて飲み心地も良くなっているんだと思います。
決して複雑ではないモルトですが、飲みごろで大好きな香味です。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1979-1998 MALT MASTERS SELECTION 51.3%
香りはツンと刺激がありパワフル、素朴で旨そうな強い麦感、麦わら、オレンジ、バニラ。
飲むと刺激的だが舌に染み込むようなテクスチャー、素朴な麦の強い旨味、やや噛み応えあり、コクはあるが抑えられた甘味でキレが良い、心地よい余韻。
【Very Good】
モルトマスターズセレクションという聞いたことのないシリーズからロイヤルブラックラ1979。1998年のリリースでおよそ19年熟成です。
味付け感のないプレーンな樽感で、ハイランドモルトらしい素朴な麦感とその旨味が印象的なモルトでした。
強いコクもあるが甘味は引き締められていてキレがあり、刺激がありつつも染み込むようなこなれたテクスチャーもあって、嫌味がなく心地良い飲み心地も良かったです。
きっとボトリングしたてよりもだいぶこなれて飲み心地も良くなっているんだと思います。
決して複雑ではないモルトですが、飲みごろで大好きな香味です。
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2016.03.06【日記】
ロイヤルブラックラ 1972-1988 15年 インタートレード
かなりのハイプルーフでまだまだ飲みごろは続くと思われます。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1972-1988 15yo INTRETRADE 64.5%
one of 558 bottles
香りはこなれたニュアンスと刺激が同居、淡いオールド感と若々しい強い麦感と蜜っぽさ、フレッシュオレンジ、干し草のような植物感、シナモン。
飲むとスパイシーでヒリヒリする、こなれた柑橘感と強い麦感、噛み応えのある旨味、最初ヒリヒリするが徐々に舌にまとわりつくようなテクスチャーになる、蜂蜜系のコクのある甘味、嫌味のない綺麗な余韻。
【Very Good】
インタートレードが1988年にボトリングしたロイヤルブラックラ1972、15年熟成です。
65%近い高度数で刺激もある香りですが、同時に少しオールド感あるという面白い第一印象でした。
プレーンな樽感でまだ若々さも感じるような強く太い麦感が前面に出ており、フレッシュな柑橘や干し草っぽさが後ろから出てきます。
飲むとやはり味付け感のない樽感でヒリヒリとスパイシーなアタックがありますが徐々に粘性が感じられるようになりました。
噛み応えも感じるようなストレートな麦の旨味とコクのある甘味が魅力的で、旨味が強いのに飲み飽きしない美味しさでした。
ハイプルーフの刺激が香りにも味わいにもありましたが、同時にオールド感やこなれてとろっとしたニュアンスも帯び始めていたのが非常に面白く感じました。
こういう感じは刺激が抜けて出てくる印象でしたが、もともとが相当刺々しかったでしょうか、ボトリング後28年が経過してもまだ刺激がありこういう面白い仕上がりになったと思われました。
刺激がもっと抜けるとどんな味になるのか、とても興味深いです。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1972-1988 15yo INTRETRADE 64.5%
one of 558 bottles
香りはこなれたニュアンスと刺激が同居、淡いオールド感と若々しい強い麦感と蜜っぽさ、フレッシュオレンジ、干し草のような植物感、シナモン。
飲むとスパイシーでヒリヒリする、こなれた柑橘感と強い麦感、噛み応えのある旨味、最初ヒリヒリするが徐々に舌にまとわりつくようなテクスチャーになる、蜂蜜系のコクのある甘味、嫌味のない綺麗な余韻。
【Very Good】
インタートレードが1988年にボトリングしたロイヤルブラックラ1972、15年熟成です。
65%近い高度数で刺激もある香りですが、同時に少しオールド感あるという面白い第一印象でした。
プレーンな樽感でまだ若々さも感じるような強く太い麦感が前面に出ており、フレッシュな柑橘や干し草っぽさが後ろから出てきます。
飲むとやはり味付け感のない樽感でヒリヒリとスパイシーなアタックがありますが徐々に粘性が感じられるようになりました。
噛み応えも感じるようなストレートな麦の旨味とコクのある甘味が魅力的で、旨味が強いのに飲み飽きしない美味しさでした。
ハイプルーフの刺激が香りにも味わいにもありましたが、同時にオールド感やこなれてとろっとしたニュアンスも帯び始めていたのが非常に面白く感じました。
こういう感じは刺激が抜けて出てくる印象でしたが、もともとが相当刺々しかったでしょうか、ボトリング後28年が経過してもまだ刺激がありこういう面白い仕上がりになったと思われました。
刺激がもっと抜けるとどんな味になるのか、とても興味深いです。
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2015.11.04【日記】
ニューリリース:ロイヤルブラックラ 16年 オフィシャル
これもシングルモルトへの意気込みを感じるものでした。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 16yo OB 40%
香りは華やか、強くオレンジキャンディ、バニラ、オーク、ミント。
飲むと柔らかい口当たり、オレンジキャンディの優しい甘味と心地よい麦感、少し生木っぽいエグ味もあるがバランスの良い味わい。
【Good/Very Good】
ニューリリースのロイヤルブラックラ,オフィシャルの16年熟成で,これ以外にも何種類か別の熟成年のラインナップがリリースされたようです,
仕様も凝っていて,高級感のあるボトルとコルクです。
バーボン樽がメインの味わいと思われ,若干ですが生木っぽさが引っかかりましたが,熟成樽に由来すると思われるバニラやオレンジキャンディなど華やかな要素が感じられました。
優しい甘味とほど良く残った麦感も悪くない味わいで,シングルモルトとして楽しめるボトルでした。
このブラックラはバカルディの所有する蒸留所ですが,最近同社の所有するオルトモアやクレイゲラキからも同様にそれぞれ数種類の熟成のニューリリースがでてきました。
熟成年数表記のラインナップが減ってノンエイジのものが増えていく傾向の中でのこういう取り組みには,シングルモルトへの意気込みが感じられますね。
また,それぞれ瓶もオリジナリティのある仕様で,ここからも気合が垣間見えますが,個人的には凝った仕様はそんなに嬉しいことも無く,コルクが折れた時に代わりが無くて困るだろうなと思ってしまいます。(笑)
そういえば,バカルディの所有する蒸留所のシングルモルトには正規代理店が無いようですね。
せっかく気合いの入ったリリースが続き,内容もなかなか良いものがそろっていますから,どこか正規で入れるルートを作ってほしいものです。
ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 16yo OB 40%
香りは華やか、強くオレンジキャンディ、バニラ、オーク、ミント。
飲むと柔らかい口当たり、オレンジキャンディの優しい甘味と心地よい麦感、少し生木っぽいエグ味もあるがバランスの良い味わい。
【Good/Very Good】
ニューリリースのロイヤルブラックラ,オフィシャルの16年熟成で,これ以外にも何種類か別の熟成年のラインナップがリリースされたようです,
仕様も凝っていて,高級感のあるボトルとコルクです。
バーボン樽がメインの味わいと思われ,若干ですが生木っぽさが引っかかりましたが,熟成樽に由来すると思われるバニラやオレンジキャンディなど華やかな要素が感じられました。
優しい甘味とほど良く残った麦感も悪くない味わいで,シングルモルトとして楽しめるボトルでした。
このブラックラはバカルディの所有する蒸留所ですが,最近同社の所有するオルトモアやクレイゲラキからも同様にそれぞれ数種類の熟成のニューリリースがでてきました。
熟成年数表記のラインナップが減ってノンエイジのものが増えていく傾向の中でのこういう取り組みには,シングルモルトへの意気込みが感じられますね。
また,それぞれ瓶もオリジナリティのある仕様で,ここからも気合が垣間見えますが,個人的には凝った仕様はそんなに嬉しいことも無く,コルクが折れた時に代わりが無くて困るだろうなと思ってしまいます。(笑)
そういえば,バカルディの所有する蒸留所のシングルモルトには正規代理店が無いようですね。
せっかく気合いの入ったリリースが続き,内容もなかなか良いものがそろっていますから,どこか正規で入れるルートを作ってほしいものです。
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2015.06.03【日記】
ニューリリース:ロイヤルブラックラ 1994 20年 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "55.25"
プレーンで無骨,ストレートな香味で結構好みでした。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1994 20yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "55.25" 54.3%
one of 199 bottles, 2nd fill Bourbon Hogshead
香りは強めの若い麦感,フレッシュシトラス、植物感、薄めた蜂蜜、バニラ、シナモン、ショウガ、プレーンな樽感、、飲むとヒリヒリとスパイシーで力強い口当たり、バニラ、濃いめの麦とその旨味、コクのある蜂蜜の甘味、味を深めるオークと淡いタンニン、余韻はプレーンで心地良い。
【Good/Very Good】
SMWSから55番=ロイヤルブラックラの1994,20年熟成のニューリリースです。
あまりフルーツ感は出ておらず,プレーンですが良い樽感がほど良く効いており,麦から作ったお酒がストレートにほど良く熟成した姿を見せてもらった気がしました。
少し荒々しさはありますが,こういうタイプは結構好きで,家で開けると淡々とたくさん飲んでしまいます。
もう少し開栓後に落ち着いたくらいが飲み頃かもしれません。


ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 1994 20yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "55.25" 54.3%
one of 199 bottles, 2nd fill Bourbon Hogshead
香りは強めの若い麦感,フレッシュシトラス、植物感、薄めた蜂蜜、バニラ、シナモン、ショウガ、プレーンな樽感、、飲むとヒリヒリとスパイシーで力強い口当たり、バニラ、濃いめの麦とその旨味、コクのある蜂蜜の甘味、味を深めるオークと淡いタンニン、余韻はプレーンで心地良い。
【Good/Very Good】
SMWSから55番=ロイヤルブラックラの1994,20年熟成のニューリリースです。
あまりフルーツ感は出ておらず,プレーンですが良い樽感がほど良く効いており,麦から作ったお酒がストレートにほど良く熟成した姿を見せてもらった気がしました。
少し荒々しさはありますが,こういうタイプは結構好きで,家で開けると淡々とたくさん飲んでしまいます。
もう少し開栓後に落ち着いたくらいが飲み頃かもしれません。
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2013.06.20【日記】
パワフルなロイヤルブラックラ 16年 オフィシャル 80年代流通
この力強いカスクストレングスのオフィシャルは、一度飲むとクセになりそうです。

ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 16yo OB 57%
one of 3600 bottles
1980年代流通
強く広がる香り、しっかり主張する草っぽさ・麦っぽさ、強く蜂蜜、リンゴ、奥に薄くオールドピート、プレーンな印象、飲むとコクのある強い蜂蜜の甘味、スパイシーながら少しクリーミー。ガツンとくる非常に強い味。
【Very Good】
ロイヤルブラックラ、80年代流通のオフィシャル16年、ゼニスインポート表記の3600本限定のカスクストレングスです。
ブラックラのオフィシャルボトルって意外と知られていませんが、このボトルは私の好きなボトルです。プレーンでハイプルーフということもあり状態も良いものが多く、意外と安く買えたりするんですよね。
樽のニュアンスの強くないプレーンな印象のモルトで、度数を緩和する要素がないためか第一印象ではかなりパンチが効いています。
高度数に慣れるまでは刺激の強さばかりが気になってしまうかもしれませんが、深くゆっくりと味わうとコクのある蜂蜜の甘味と王道の麦っぽい味わいを修飾するように、フルーツやクリーミーさも垣間見え、うっすら感じるピート感も好印象です。
ゆっくり時間を掛けて、場合によっては少し加水をしながら飲んでほしいモルトで、以前に書いたグレンダランのセンテナリーなども含めたこういう方向性の美味しさでのものでは典型的な1本だと思います。


ロイヤルブラックラ ROYAL BRACKLA 16yo OB 57%
one of 3600 bottles
1980年代流通
強く広がる香り、しっかり主張する草っぽさ・麦っぽさ、強く蜂蜜、リンゴ、奥に薄くオールドピート、プレーンな印象、飲むとコクのある強い蜂蜜の甘味、スパイシーながら少しクリーミー。ガツンとくる非常に強い味。
【Very Good】
ロイヤルブラックラ、80年代流通のオフィシャル16年、ゼニスインポート表記の3600本限定のカスクストレングスです。
ブラックラのオフィシャルボトルって意外と知られていませんが、このボトルは私の好きなボトルです。プレーンでハイプルーフということもあり状態も良いものが多く、意外と安く買えたりするんですよね。
樽のニュアンスの強くないプレーンな印象のモルトで、度数を緩和する要素がないためか第一印象ではかなりパンチが効いています。
高度数に慣れるまでは刺激の強さばかりが気になってしまうかもしれませんが、深くゆっくりと味わうとコクのある蜂蜜の甘味と王道の麦っぽい味わいを修飾するように、フルーツやクリーミーさも垣間見え、うっすら感じるピート感も好印象です。
ゆっくり時間を掛けて、場合によっては少し加水をしながら飲んでほしいモルトで、以前に書いたグレンダランのセンテナリーなども含めたこういう方向性の美味しさでのものでは典型的な1本だと思います。
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2012.09.01【日記】
ひさびさのスコ文研テイスティング
昨日は数年ぶりにスコッチ文化研究所の定例テイスティング会に参加しました。
移転する前の狭い事務所の頃も含め、昔は結構参加してたんですよね。
20代前半で周りに誰もウイスキー飲みがいない中、スコッチがわかるようになるにはどうすればいいのか、暗中模索してた頃に私を導いてくれたのがスコ文研と土屋守さんだったので、昨日はちょっと原点に返るような気分でした。そういえば、ブログを始めるきっかけにもなったスミッソンさんのDrinker's Diaryもスコ文研でしたね。
土屋さんとゆっくり話すのは、2年前に一緒にアイラに行ったとき以来かもしれません。
久しぶりに参加したら採点方式も違うしスタッフも完全に代わっているし、最初はちょっとアウェーな感じもしましたが、最初だけでした。(笑)
今回のテイスティングアイテムは6種類。

※画像はスコ文研からお借りしてます。ブログのことは土屋さんにも言いましたが、問題があればご連絡下さい。
①DL,OMC ROYAL BRACKLA /50% / 700ml / BB
②GLENMORANGIE ARTEIN/ 46% / 700ml / OB
③BLUE HUNGER 6TH RELEASE / 45.6% / 700ml / OB
④DL DOUBLE BARREL, MORTLACH&LAPHROAIG / 46% / 700ml / BB
⑤BOWMORE94 FOR OSAKA WHISKY FES/ 53.6% / 700ml / BB
⑥LAPHROAIG CAIRDEAS / 51.2% / 700ml / OB
①はOMCのロイヤルブラックラ、ダイアモンドジュビリー記念ボトル。
香りは蜂蜜と最近のシェリー感、少し未熟感あり。
味わいもまったりもっさりしたシェリー感とシロップの甘さ、若くスパイシーでドライ、後半は少しフェインツっぽさとサルファリーが気になる。
全体的にはあまり良くないシェリー感と若い酒の印象が強めですが、それなりに飲めるものでした。記念ボトルなのに値段は安く、そういう意味ではCP高めですかね。評価は【OK】
②はモーレンジの新作、ARTEIN
赤ワイン(バローロ)の空き樽でフィニッシュをかけたモーレンジ。
香りはヴァニラや蜂蜜、オレンジ系の柑橘、赤ワイン樽らしいややもっさりした甘酸っぱそうな印象。
飲むと香り同様に、バーボン感に加えて赤ワイン樽のやや平坦な甘みがあるが、タンニンもあり締められてベタッとはしていない。
モーレンジアスターやオリジナルに感じるような良いバーボン樽のニュアンスがしっかり感じられますが、それに嫌味のない程度に赤ワインのニュアンスが添加されているような仕上がりです。フィニッシュの付加要素がうまく溶け込んでおり、さすがモーレンジという感じ。ただし個人的にはアスターのほうが好きです。評価は【G】
③はBBRのヴァッテッドモルト、ブルーハンガー第6弾。
ブルーハンガーはBBRのブレンデッドの高級レンジという記憶でしたが、現行品はヴァッテッドモルトでした。実はブルーハンガーは初めて飲みました。
香りはシェリーの甘いニュアンスだがサルファリーが強め、ダシ醤油っぽさもある。
飲むと硫黄っぽいサルファリーがしっかりだが、それを凌駕するパフュームががっつり。80年代ボウモアに良く感じる系統のパフューム。これが長く残る。
80年代ボウモアが入っているんじゃないかと言うと、スタッフの方が調べてくれました。やはり1987ボウモアが1樽ヴァッティングされているとのことでした。1樽にしてなかなかの存在感。サルファリーとパフュームのダブルパンチで評価は【B】
但し美味しいと言っていた方もいましたし、好みの問題だとは思います。
④はダグラスレインのダブルバレル。これはモートラックとラフロイグの1樽ずつのヴァッティングだそうです。
香りはラフっぽいヨード強めのピート感とグレープフルーツ系のフルーティ。その後にシェリーとミーティで醤油っぽいサルファリーが感じられる。
飲むと基本ラフの味だが、後半からミーティなモートラックの要素がでてくる。
2つの蒸留所のヴァッティングですが溶けあっている感じは無く、お互い主張しあった結果ラフ優勢という感じです(笑)。ラフのシェリーウッドフィニッシュと言われたら納得しそうな仕上がりです。サルファリーもありますがそれほどきつくはなく、ラフの成分がそれなりに美味しいので評価は【OK/G】
このあたりからトークがメインでテイスティングが雑になります。(笑)
⑤はスコ文研で大阪フェス向けに詰めたボウモア。樽の出どころはBBRだそうです。
フルーツもピートも強くは感じられず穏やかな仕上がりで、少しぼやけた印象ではありますが、後半にボウモアらしいトロピカル感もふわっとでてきますし、バランスも良いです。評価は【G】
⑥はフレンズオブラフロイグ向けのカーチェス。
ヨードや炭っぽいスモークを感じるピートがしっかりで、フルーツはそれほど強くない。わりとドライでスパイシー。甘みは強くない。
バーボン樽の若いラフロイグらしい印象ですが、欠点もなく普通に美味しいです。評価は【G】
自分のテイスティングはこんな感じでした。
普段と比べて今回は目玉のないラインナップでしたが、終わった後はKINKOのベンリアック1976や話題になったフェイクのマッカランなどもごちそうになりました。
正直、テイスティングボトルが美味しいかどうかはそんなに問題ではなく、楽しい話をしながら土屋さんを囲んでみんなで飲む楽しさというのを重視すべきイベントだと思ってますし、今回も非常に楽しかったです。参加メンバーが変わっても、テイスティングの雰囲気や楽しさは変わっていませんね。
土屋さんとスタッフの方々、他の参加者の皆様、ありがとうございました。
時間が合えば、また参加させていただきたいと思います。
移転する前の狭い事務所の頃も含め、昔は結構参加してたんですよね。
20代前半で周りに誰もウイスキー飲みがいない中、スコッチがわかるようになるにはどうすればいいのか、暗中模索してた頃に私を導いてくれたのがスコ文研と土屋守さんだったので、昨日はちょっと原点に返るような気分でした。そういえば、ブログを始めるきっかけにもなったスミッソンさんのDrinker's Diaryもスコ文研でしたね。
土屋さんとゆっくり話すのは、2年前に一緒にアイラに行ったとき以来かもしれません。
久しぶりに参加したら採点方式も違うしスタッフも完全に代わっているし、最初はちょっとアウェーな感じもしましたが、最初だけでした。(笑)
今回のテイスティングアイテムは6種類。

※画像はスコ文研からお借りしてます。ブログのことは土屋さんにも言いましたが、問題があればご連絡下さい。
①DL,OMC ROYAL BRACKLA /50% / 700ml / BB
②GLENMORANGIE ARTEIN/ 46% / 700ml / OB
③BLUE HUNGER 6TH RELEASE / 45.6% / 700ml / OB
④DL DOUBLE BARREL, MORTLACH&LAPHROAIG / 46% / 700ml / BB
⑤BOWMORE94 FOR OSAKA WHISKY FES/ 53.6% / 700ml / BB
⑥LAPHROAIG CAIRDEAS / 51.2% / 700ml / OB
①はOMCのロイヤルブラックラ、ダイアモンドジュビリー記念ボトル。
香りは蜂蜜と最近のシェリー感、少し未熟感あり。
味わいもまったりもっさりしたシェリー感とシロップの甘さ、若くスパイシーでドライ、後半は少しフェインツっぽさとサルファリーが気になる。
全体的にはあまり良くないシェリー感と若い酒の印象が強めですが、それなりに飲めるものでした。記念ボトルなのに値段は安く、そういう意味ではCP高めですかね。評価は【OK】
②はモーレンジの新作、ARTEIN
赤ワイン(バローロ)の空き樽でフィニッシュをかけたモーレンジ。
香りはヴァニラや蜂蜜、オレンジ系の柑橘、赤ワイン樽らしいややもっさりした甘酸っぱそうな印象。
飲むと香り同様に、バーボン感に加えて赤ワイン樽のやや平坦な甘みがあるが、タンニンもあり締められてベタッとはしていない。
モーレンジアスターやオリジナルに感じるような良いバーボン樽のニュアンスがしっかり感じられますが、それに嫌味のない程度に赤ワインのニュアンスが添加されているような仕上がりです。フィニッシュの付加要素がうまく溶け込んでおり、さすがモーレンジという感じ。ただし個人的にはアスターのほうが好きです。評価は【G】
③はBBRのヴァッテッドモルト、ブルーハンガー第6弾。
ブルーハンガーはBBRのブレンデッドの高級レンジという記憶でしたが、現行品はヴァッテッドモルトでした。実はブルーハンガーは初めて飲みました。
香りはシェリーの甘いニュアンスだがサルファリーが強め、ダシ醤油っぽさもある。
飲むと硫黄っぽいサルファリーがしっかりだが、それを凌駕するパフュームががっつり。80年代ボウモアに良く感じる系統のパフューム。これが長く残る。
80年代ボウモアが入っているんじゃないかと言うと、スタッフの方が調べてくれました。やはり1987ボウモアが1樽ヴァッティングされているとのことでした。1樽にしてなかなかの存在感。サルファリーとパフュームのダブルパンチで評価は【B】
但し美味しいと言っていた方もいましたし、好みの問題だとは思います。
④はダグラスレインのダブルバレル。これはモートラックとラフロイグの1樽ずつのヴァッティングだそうです。
香りはラフっぽいヨード強めのピート感とグレープフルーツ系のフルーティ。その後にシェリーとミーティで醤油っぽいサルファリーが感じられる。
飲むと基本ラフの味だが、後半からミーティなモートラックの要素がでてくる。
2つの蒸留所のヴァッティングですが溶けあっている感じは無く、お互い主張しあった結果ラフ優勢という感じです(笑)。ラフのシェリーウッドフィニッシュと言われたら納得しそうな仕上がりです。サルファリーもありますがそれほどきつくはなく、ラフの成分がそれなりに美味しいので評価は【OK/G】
このあたりからトークがメインでテイスティングが雑になります。(笑)
⑤はスコ文研で大阪フェス向けに詰めたボウモア。樽の出どころはBBRだそうです。
フルーツもピートも強くは感じられず穏やかな仕上がりで、少しぼやけた印象ではありますが、後半にボウモアらしいトロピカル感もふわっとでてきますし、バランスも良いです。評価は【G】
⑥はフレンズオブラフロイグ向けのカーチェス。
ヨードや炭っぽいスモークを感じるピートがしっかりで、フルーツはそれほど強くない。わりとドライでスパイシー。甘みは強くない。
バーボン樽の若いラフロイグらしい印象ですが、欠点もなく普通に美味しいです。評価は【G】
自分のテイスティングはこんな感じでした。
普段と比べて今回は目玉のないラインナップでしたが、終わった後はKINKOのベンリアック1976や話題になったフェイクのマッカランなどもごちそうになりました。
正直、テイスティングボトルが美味しいかどうかはそんなに問題ではなく、楽しい話をしながら土屋さんを囲んでみんなで飲む楽しさというのを重視すべきイベントだと思ってますし、今回も非常に楽しかったです。参加メンバーが変わっても、テイスティングの雰囲気や楽しさは変わっていませんね。
土屋さんとスタッフの方々、他の参加者の皆様、ありがとうございました。
時間が合えば、また参加させていただきたいと思います。