ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.10.22【日記】

モートラック 1984-2014 GM 蒸留所ラベル 43%

80年代でもこういう味になるんですね。

 

モートラック MORTLACH 1984-2014 GORDON & MACPHAIL Distillery Labels 43%


香りはまったり甘い。シナモンケーキ、べっこう飴、煮詰まった紅茶と淡く長熟のアルマニャック。
飲むと滑らかで優しい甘味、ジャム系のまったりしたコクあり、ミルクチョコレート、淡いタンニンが味を深める、熟成感があり長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


2014年にボトリングされたGMのモートラック1984、およそ30年の熟成で、加水の蒸留所ラベルです。

香りも味わいもまったりと甘やかで、特に香りからはアルマニャックのような熟成感も感じられて淡い陶酔感を覚えました。

甘味だけでなく良い渋味もあり、深みもありつつ加水で上手にまとめられていましたが、やはり熟成感のある美味しさが印象的でした。

ブラインドで飲んだら、間違いなく70年代蒸留の30年以上の熟成と答えたと思います。

80年代蒸留ですし、このスペックだと10年位前までは全く期待しなかったと思いますが、樽を選んで熟成が長ければ年代問わずこんな味になりうるという良い経験になりました。


 
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2019.06.21【日記】

ニューリリース:モートラック 2008-2018 10年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #800069 56.2%

スペックから想像するよりかなり良かったです。

 

モートラック MORTLACH 2008-2018 10yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #800069 56.2%
one of 236 bottles, Bourbon Barrel



香りは華やか、少しグランマニエのようなオレンジ、カスタード、バニラ、少しココナッツ、奥からモルティさ。
飲むとヒリヒリとスパイシー、オレンジオイル、バニラ、蜂蜜系のコクのある甘味、モルトの旨味もあり、荒さが少なく想定外に心地良い余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーフープから今年3月に頒布された、シグナトリーのモートラック2008、10年熟成です。

さすがに若すぎるのではないかと思ったのですが、熟成の早いバーボンバレルで熟成しており、その中でもやや度数が落ちて仕上がったものを選んだのでしょう。
想像していたよりだいぶ熟成感もあって仕上がった香味でした。

10年でバーボン樽の良い香味がしっかり出ており、若々しい麦芽の香味が前面に出てくるようなスペックなのにそれが樽感にマスクされています。

にも関わらず、生木っぽさやエグ味は無く、心地良さすら感じる仕上がった香味でした。


良いバーボン樽を作るためのノウハウが業界全体に行きわたったのではないかと思うくらい、最近は若くてもオフフレーバーが無く美味しく仕上がったものが多いと感じています。

このモートラックは、そんな中でもスペックからの想定を大きく上回った1本でした。

最近のウイスキーフープのシグナトリーからのリリースは、特別な派手さは無いですがしっかり選ばれた樽が多い印象です。

シグナトリーと関係が深くなり、選ばせてもらえるサンプルがたくさんあることでこういう選定ができているのだと思います。

最近は本業の多忙さから有楽町に通える頻度が極端に落ちており、フープのボトル選定に関するお話を聞くことができていないことが多くなってしまいましたが、今後の頒布にも期待しています。


 
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2018.03.01【日記】

近年リリース:モートラック 1997-2017 20年 "シガーモルト" チーフテンズ #5252 56.7%

近年濃厚シェリーカスクの代表的な香味ですね。

 

モートラック MORTLACH 1997-2017 20yo "THE CIGAR MALT" Chieftain's #5252 56.7%
one of 634 bottles, European Oak Oloroso Sheryy Butt



香りはプルーン、プラムジャム、アメリカンチェリー、黒糖とチョコレート、ミント、ブーケガルニ、焦がしたモルティ。
飲むと滑らかな口当たり、ジャム系の濃厚な甘味と修練性のある濃いめの渋味、黒糖のかりんとう、ハーブリキュール、後半はミーティで甘い余韻は長め。

【Good/Very Good】


チーフテンズからシガーモルトとしてリリースされたシングルカスクですが、これまで同様モートラックのようです。
お約束通りのシェリーバットで1997ヴィンテージ。今回は20年熟成です。

基本的には近年シーズニングシェリーのニュアンスですが、香りにも味わいにも嫌味になるような要素は無く、現時点でも仕上がっています。

濃縮感のあるフルーツ感とハーブリキュールのようでもある強めのハーブ感、強い甘味とそれを受け止める渋味、期待通りの仕上がりでした。
ときめくほどの美味しさとまでは思いませんが、シェリー感を感じるものを飲みたいときにはしっかりと満足感が得られます。

現時点でも仕上がっており美味しいですが、時間をおいて飲むとさらに多彩で一体感を帯び、もう一段美味しくなりそうな印象でした。
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2018.02.21【日記】

モートラック 10年 オフィシャル 40% 80年代流通

肩ラベルは謎ですが安定の美味しさです。

 

モートラック MORTLACH 10yo OB 40%
80年代流通



香りはしっかりめの枯れたオールド感、薄めた蜂蜜入りのレモン水、穏やかなモルティ、じわじわと土っぽいピート。
飲むと非常に穏やかな口当たり、緩いが噛み応えのある麦芽の旨味が染み渡る、さらりとした甘味、余韻は長くないが心地良い。

【Good/Very Good】


80年代流通のモートラックのオフィシャルスタンダード10年です。
このボトルは、よく見ると表のラベルと肩ラベルが合っておらず、その肩ラベルは当時のラフロイグ10年のものが使われています。




当時も今も蒸留所の所有者は異なりますし、なぜ同じ肩ラベルなのかは謎ですが、ボトリング業者が一緒だったということでしょうか。
その辺が適当な感じがするのも当時のスコッチっぽいですね。

内容はというと、こなれた80年代スタンダードモルトという感じです。
経年変化と思われる枯れ感や緩さと、同時に感じられる充実感のあるモルティな旨みがありました。

また、昔のモルトに感じる土っぽさを伴うピート感も印象的でした。

実は、香りはやや抜けすぎて土のとけたレモン水のようなニュアンスがメインのモルトかなと思ったのですが、飲んでみるとちゃんと深い味わいを残していました。

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2017.02.15【日記】

ニューリリース:モートラック 1990-2016 25年 イアンマクロード チーフテンズ #5185 46%

上質なウッディネスのあるシェリーカスクでした。

 

モートラック MORTLACH 1990-2016 25yo IAN MACLEOD Chieftain's #5185 46%
one of 675 bottles, Sherry Butt



香りは心地良い近年シェリー、濃縮プラムと上品なカラメルソースやチョコレート、高級家具、クローブ、淡く焦がし麦。
飲むと優しい口当たりから広がる、プラムジャム、ビターチョコレート、少し樹液や煮出しすぎた紅茶、小豆、スパイス、濃いめの甘味、優しい渋味があり余韻も心地良い。

【Good/Very Good】


イアンマクロードのチーフテンズから最近リリースされたモートラック1990、25年熟成です。

近年らしいシェリー感ではありますが、香りからは濃縮したプラムやチョコレート、そして洗練されたウッディネスがあり、高級感がありました。

飲むと長熟の加水らしく優しいマウスフィールで、やはりジャムっぽいフルーツ感と濃い目の甘味、煮出しすぎた紅茶のようなタンニンも味を深めていました。

スパイシーでモートラックのシェリーカスクらしいなと思う部分もあり、ニューリリースとしてかなり仕上がっていると感じました。


 
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2017.01.14【日記】

ニューリリース:モートラック 1992-2016 23年 ハンターレイン オールド&レア ウイスキーフープ向け 58.0%

私がフープで選定に携わったもので初めてのボトリングです。

 

モートラック MORTLACH 1992-2016 23yo HUNTER LAING OLD&RARE for THE WHIKSY HOOP 58.0%
one of 90 bottles



香りはリッチなシェリー、キャラメル、プラムジャム、ビターチョコレート、クローブやカルダモン、薄くシナモンなど複雑なスパイス、淡くレザーや焦がし麦。
飲むと芳醇にスパイシーに広がる、香り同様にプラムジャムやキャラメルとチョコレート、焦がし麦、コクのある甘味と引き締めるハーブの良い渋味、キレあり、リッチでスパイシーな長い余韻。

【Very Good】


ハンターレインがウイスキーフープに向けてボトリングしたオールド&レアのモートラック1992、23年熟成です。
私がスコットランドに行って選定に携わった樽で、少なくともその日にテイスティングしたサンプルの中では抜きんでて良かったものでした。
ただし、ハンターレインでも自信を持っている樽で、スペックのわりにかなり高額でした。そのためひと樽丸々ボトリングするのはフープの財政上難しく、それでも諦めきれず交渉した結果、90本だけボトリングすることが許されました。
そしてふたを開けてみるとOMCではなくオールド&レアでのボトリングでした。大好きなラベルですがやっぱり4万円台半ばとかなり高額でした。

しかし中身はやはり良かったです。
そして現地でテイスティングした香味とボトリング後の香味ではかなり違うことが多いという噂だったのですが、幸いこのボトルに関してはほぼ同じ印象でした。

支配的でない程度ですがしっかりと効いたシェリー感とその複雑な香味に唸らされました。
ジャム系のフルーツ、キャラメルやビターチョコ、しっかり効いた多彩なスパイス、香ばしさのある麦、そしてうっすらとレザー感もあり素晴らしいです。
ジャム系のコクのある甘味はしっかりありますが強すぎず、ほどよい渋味やスパイシーなニュアンスがしっかりと味わいを引き締めていました。

シェリー感を引き立てる多彩な香味の中では特にクローブやカルダモンを代表とするスパイシーさが際立っているように思いました。

メインモルト&キャンベル向けのフープで選んだファークラス89に続き、別の方向性を持った近年の傑出したシェリーカスクだと思います。


 
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2016.12.23【日記】

モートラック 1992-2014 22年 ハンターレイン オールド&レア 56.8%

やはりオールド&レアはひと味違うものが多いですね。

 

モートラック MORTLACH 1992-2014 22yo HUNTER LAING OLD & RARE 56.8%
one of 120 bottles, SHERRY BUTT



香りは甘やかでリッチなシェリー感、プラムジャム、淡くプルーン、ドライフルーツ、ビターチョコレート、淡くセロリっぽいハーブ感、奥にピートもありリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に力強く広がる、香り同様の強いシェリー感、ジャム感のある強い甘味と味を引き締めるハーブリキュールのようなしっかりめの渋味、余韻はモートラックとしては意外なほどピーティで長く力強い。

【Good/Very Good】


2014年にハンターレインがオールド&レアとしてボトリングしたモートラック1992、22年熟成です。
シェリーバットで22年というスペックのわりに明らかにアウトターンが少ないですが、どこかとシェアをしている可能性が高いと思われます。
今年ハンターレインの事務所でテイスティングした際にも、そういうシェアの樽が選択肢に結構ありました。

さて、肝心の内容ですが、やはり高級レンジであるオールド&レアだけあって、近年でもひと味違う深みや多彩さのあるシェリー感でした。

香りも味わいも多彩で複雑でリッチなのですが、そんな中でも特に、多彩なジャムっぽい甘味をハーブ感などのこれまた多彩な渋味が引き締めるようなところがあり、これがずいぶん深みをだしているように思いました。また、意外にピーティなのにも驚きましたが、これは初回に飲んだ時より開栓後2か月くらいしてから飲んだ時のほうが余計にそう感じました。

シェリーのモートラックというと、ミーティというよりサルファリーさが強いものが一時期よくでており、最近はバーボンカスク主体のものが多くなっているようなイメージでした。
しかしこのボトルはシェリー系なのにそういったネガティブな要素がなく、複雑で味わい深い、ハンターレイン自信の1樽というのが伝わってくるボトルでした。


 
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2016.12.15【日記】

近年リリース:モートラック 1995-2015 ウィームス 46%

良く仕上がったバーボンのモートラックでした。

 

モートラック MORTLACH 1995-2015 WEMYSS MALTS 46%
one of 337 bottles, HOGSHEAD



香りはオレンジピールとバニラ、少しリンゴとココナッツ、ほどよい麦感と生姜、蜂蜜やオイル。
飲むと滑らかな口当たり、オレンジオイル、コクのある蜂蜜っぽい甘味、ほど良い麦感、うっすら生木っぽさもあるが味を引き締めるオーク、心地良い余韻。

【Good/Very Good】


昨年ウィームスがボトリングしたモートラック1995、およそ20年熟成でいつもの46%加水です。

記載はありませんがバーボンのホグスヘッドと思われる香味で、オレンジやリンゴ系のフルーツ感とバニラやココナッツなどのニュアンス、生姜っぽさを伴う少し若めの麦感が感じられました。

コクもある蜂蜜系の甘味を引き締めてくれるオーク感があり、うっすらと生木っぽさも伴いますがそのあたりも深みになっているように感じられました。

モートラックというと少し前まではサルファリーを伴うシェリーのイメージの強い蒸留所でしたが、最近はこういうバーボンカスクでスペイサイドらしい華やかなタイプが多くなったように思います。


 
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2016.05.19【日記】

ニューリリース:モートラック 1997-2015 18年 "シガーモルト" チーフテンズ #5240 57.7%

かなり良いシェリーカスクです。欲しかった。。。

 

モートラック MORTLACH 1997-2015 18yo "THE CIGAR MALT" Chieftain's #5240 57.7%
one of 612 bottles, Oloroso Sheryy Butt



香りはこってりシェリー、プラムジャム、レーズン、ダークチョコレート、バーブリキュール、黒糖、奥から麦感、レザーや腐葉土、少しミーティで強くリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、プラムやベリーのジャム、ハーブリキュール、奥から麦感、レザーと淡く腐葉土、黒糖やジャム系の濃い甘味、強めのタンニンと渋味、リッチで長めの余韻。

【Good/Very Good】


最近チーフテンズからシガーモルトとしてリリースされたシングルカスク。
蒸留所表記はなくシガーモルトというとダルモアかなと思っていたら、モートラックということです。

かなりこってりした濃いシェリーカスクのモルトですが、ジャム系の多彩なフルーツ感、高級チョコレート、ハーブやレザー、そしてアーシーさやミーティなニュアンスもあって非常に多彩な香味です。
麦感の主張もあり、甘味とバリシェリーらしい渋味も悪くないバランスで、総合的に近年シェリーカスクのモルトとしてはかなり秀逸な出来だと思います。

嫌味がなく飲み心地の良いシェリーカスクは最近増えていますが、アーシーさやレザー感、薬草酒のようなニュアンスを併せ持っている複雑なタイプは珍しく、嫌味のない保守的な美味しさという感じがせず攻めた香味なのに嫌味もなかったという印象です。

近年シェリーカスクとしては、以前にご紹介したキングスバリーのグレンロセス2004に続くドラフト1位で成長力にも期待できるというタイプでした。

何の先入観もなく飲んで、結構びっくりして買おうとしたら、すでに売り切れていました。
これは2本は買って1本すぐに開け、残りは長期間寝かせておきたかったです。


 
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2015.12.31【日記】

久しぶりのスコ文研テイスティング


2015年12月25日,クリスマスにもかかわらず(笑)スコ文研テイスティングが久しぶりに開催されました。
移転したオフィスには初めて伺いました。

土屋守さんと一緒に飲める定例会として昔は毎月のように開催されていたスコ文研テイスティングでしたが,たぶんあんまり儲からないですしいつものメンバーでグダグダになることが多いということもあってか徐々に頻度が少なくなり,マッサンが始まってからは完全に開催されなくなっていました。
そのことを先日のフェスで土屋さんにお話ししたところ,突然このタイミングで開催されました。(笑)
この日程にも関わらず意外にも14人の猛者が集まり,オフィスこそ変われど昔懐かしい雰囲気でした。

主なテイスティングアイテムは以下の5種でした。
年末は毎回豪華ラインナップというのが定番でしたが,今回は過去に類を見ないほど豪華でした。



1. モートラック25年
2. ハイランドパーク40年 ※土屋守生誕60周年記念ラベル
3. グレングラント 1954 Gordon & Macphail RARE VINTAGE
4. タリスカー30年
5. カバラン フィノ ソリスト カスクストレングス

これにカバランのオロロソのソリストなどがサプライズで追加されるという流れでした。
あとは例の如くオフィスから強奪したボトルを飲んだり持ち寄りボトルを飲んだりと最終的には昔ほどではないにしてもややグダグダになるという展開でした。(笑)


詳細なテイスティングノートこそつけませんでしたが,出していただいたものはじっくりテイスティングできました。


1. モートラック25年 オフィシャル

以前にIANさんで感激し,おかわりまでしたボトルですが,やっぱり円熟を感じ古酒のようなテクスチャーがある素晴らしいスペイサイドモルトでした。
今回はハウススタイルであるミーティさを探しながら飲みましたが,後半から余韻にかけて良い感じでありましたね。
陶酔感のある余韻も長く,やっぱり素晴らしく美味しいです。
【VG】


2. ハイランドパーク40年 オフィシャル ※土屋守生誕60周年記念ラベル

この40年は毎回バッチが異なり,私も何度か飲んでいますが,今回の土屋さんの還暦に特別仕様で贈られたバッチは,かなりピートが強いタイプでした。
やはりアイラのピートとは異なりスモークが強く,土っぽさや草っぽさも伴っていました。
もちろんピートだけでなく淡いオールドシェリーのニュアンスもあり北の巨人たる厚みのある複雑な香味で,かなり満足感がありました。
【VG】


3. グレングラント 1954-2006 Gordon & Macphail RARE VINTAGE #1818

土屋さんの生まれ年のグラント,2006年ボトリングのおよそ52年の超長熟で,JISさんから購入されたということでした。
この時代のグラントはオフィシャル,GMどちらも似た独特の陶酔感のあるオールドシェリー感が特徴的ですが,これもやっぱりそのニュアンスがしっかりありました。
長熟だけあってそれなりに渋味もありましたが,熟成年数やファーストフィルシェリーカスクというスペックを考えると驚くほど少なく,味を引き締める程度に留まっており,これはやはりGMの持ち込んだアメリカンホワイトオークのシェリーカスクだったからだろうという話になりました。
スパニッシュオークのファーストフィルシェリー,ましてやシーズニングシェリーでこんな長熟を作ったら樽臭いわ苦いわで飲めたものではないと思います。
シェリーを含め大量にワインを輸入して,良い樽を豊富に持っていたGMがグラントに持ち込んで詰めたものだからこそこんな味になったのでしょう。
ただ,その際に使用されたシェリーカスクのスペックとどういう経緯でGMが手に入れていたかに関しては謎が残るところです。
【VG】


4. タリスカー30年

ディアジオらしいプレーンな樽感で,味付け感がほとんどないクリアな香味でした。
しっかりとスパイシーでしたが,自然な熟成感がしっかりと出ている分タリスカーにしてはピートも弱めでややライトボディに感じました。
とはいえ余韻も長くかなり美味しかったです。
【G/VG】


5. カバラン フィノ ソリスト カスクストレングス

まだ創業から9年ですからこのボトルも当然短熟ですので,それまで飲んできた熟成の長いものとは全く異なり荒々しさも感じますが,ある種の熟成感もあってきちんと仕上がったモルトでした。

非常にナッティでリッチであり,クリーミーさやフルーティさもしっかりと出ていました。
濃い味には味つけ感が伴っているようにも感じる一方で,あからさまな不自然さは無いのが印象的でした。
なんとも上手く表現できないのですが,自然な熟成を経たスコッチと比べると,香味の一部だけが極端に熟成感を持ったようなニュアンスでした。
45000円と,スペックのわりに非常に高額ですので決して自分では買いませんが,ボデガ仕様のフィノカスクらしく,素晴らしい樽感でしたね。
【G/VG】

ちなみにこのあとソリストのオロロソカスクも比較で出てきました。
こちらもボデガ仕様とシェリーカスクということで,参加者の多数がこちらの方が美味しいという感想のようでしたが,個人的には最近のシーズニングシェリーと似たニュアンスを感じてしまい,明らかにフィノの方が好きでした。
ソリストが最初にリリースされた時に山岡さんに飲ませていただいたオロロソカスクがあったのですが,そちらはオールドのような高貴さを感じる非常に良いシェリー感だったのが印象的で,その記憶があったために感激が無かったのかもしれません。


このスコ文研テイスティング,前の前の狭くてお世辞にも綺麗とは言えないオフィスで行われていた頃にも参加していたのですが,初心者の頃と比べると知識や経験値も格段に上がったと思われる今でも,やはり土屋さんと話しながら飲めるというのが非常に魅力的です。
頻繁にスコットランドへ渡航し,蒸溜所やボトラーなどの関係者から直接最新情報を得ているということが非常に大きく,業界の動向などに関する視野も広く,普段ウイスキーの話をする多くの仲間やバーテンダーさん達とは違った刺激があります。

マッサンも終わって一段落したということもあり,また定例会として開催していく方針のようですから,タイミングが合えば是非また参加したいと思います。


 

2015.11.17【日記】

ニューリリース:モートラック 1997-2015 17年 ダンベーガン #91111

ちょっとサルファリー要素もありましたが,らしいミーティなモルトでした。

モートラック MORTLACH 1997-2015 17yo DUN BHEAGAN #91111 MORTLACH 1997-2015 17yo DUN BHEAGAN #91111

モートラック MORTLACH 1997-2015 17yo DUN BHEAGAN #91111 47.5%
one of 723 bottles, Oloroso Sherry Finish



香りには重さがありゆっくりと広がる、チョコレートがけのオレンジ、少しキャラメリゼしたナッツ、奥から麦感。
飲むと近年シェリー、プラム、結構ミーティでサルファリー手前、ジャム感のあるコクのある甘味、リッチな余韻。

【Good】


ダンベーガンからニューリリースのモートラック1997,17年熟成です。
オロロソシェリーカスクで後熟しており,47.5%という微妙な度数ですが本数や味的には加水のような気がします。

モートラックに私が持つイメージとして,重さがあってミーティ,サルファリーなものもある,重厚なコクや濃縮フルーツの甘味がある,といったものがあるのですが,このボトルはそういったイメージ通りのボトルでした。
サルファリーに関しては賛否両論ありそうですが,私としては許容範囲内で,時間と共にさらに抜けていくように思います。

ミーティでコクがありリッチなハウススタイルを感じるモートラックです。

 
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2015.06.23【日記】

近年リリース:モートラック 1988 25年 ケイデンヘッド シェリーカスク

近年のモートラックらしいミーティ全開のボトルでした。

 MORTLACH 1988-2014 25yo CADENHEAD SHERRY CASK

モートラック MORTLACH 1988-2014 25yo CADENHEAD SHERRY CASK 56.8%
one of 576 bottles, SHERRY CASK



香りはキャラメリゼしたナッツ、アプリコットジャム、チョコレートがけのオレンジ、煮た野菜、ミーティでやや硫黄っぽいサルファリー、なめし皮、リッチ、飲むと香り同様のサルファリーとミーティ、キャラメリゼしたナッツ、ミルクチョコレートやジャムのコクのある強い甘味とほどよい渋味、リッチな余韻。

【Good】


ケイデンヘッドから昨年ボトリングされたモートラック1988,シェリーカスクで25年熟成です。

のっけから甘そうで重そうな香りで,ジャムやチョコレートなどの濃厚なニュアンスに加えて,煮た野菜や肉,硫黄っぽいサルファリーな要素もしっかりとありましたが,全体としてはリッチでした。

飲んでみるとやはり香りから予想した通りにサルファリーでミーティな味わいでしたが,濃い甘味と良い渋味のバランスは良くリッチなモルトでした。

私が飲み始めた頃はまさにモートラックというとこういうものが出てくるイメージでしたが,最近はこういうあからさまにサルファリーなものはあまり出てこなくなったように思います。
決して好きではないですが,たまに飲むと懐かしさを感じ,クセがあって甘味が濃いためか少しするとまた飲みたくなってしまうことがあります。

 
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2015.01.25【日記】

モートラック 1995 17年 クーパーズチョイス #3414

華やかで美味しい近年のスペイサイドモルトで,綺麗な香味でした。

 

モートラック MORTLACH 1995-2013 17yo COOPERS CHOICE #3414 46%
one of 335 bottles, Hogshead



香りは結構華やか、オレンジとバニラ、淡く桃と青りんご、やわらかな麦感とオーク、飲むと優しい口当たり、ふわりとしたオレンジの甘味、穏やかな麦の旨味、エグミのないオーク、綺麗なまま切れる。

【Good/Very Good】


クーパーズチョイスから昨年ボトリングされたモートラック1995,17年熟成のシングルカスクです。

香りは90年代蒸留のバーボンカスク系のボトルにしばしば感じる華やかなもので,バニラ,オレンジや青リンゴ,そしてほのかな桃っぽさも感じ,オークのニュアンスもほど良い程度でした。
飲んでみると加水らしい優しい口当たりで,穏やかで丸みのある柑橘系の甘味が心地良く,麦の旨みもあり,何より生木っぽいオークのエグ味が出ておらず最後まで綺麗に切れていくのも良かったです。

こういう華やかなバーボンカスク系のモルトは最近よく出てきますし安定して美味しいのですが,やはり後半から余韻にかけて生木っぽさが気になるものも多いように思います。
それが無いボトルはやはりひと味違って飲み心地が良いですね。


 
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2014.12.12【日記】

ニューリリース:モートラック 1987 26年 アデルフィ #3106

飲むとトロピカル感もあるフルーティなモートラックでした。

 

モートラック MORTLACH 1987-2014 26yo ADELPHI #3106 58.4%
one of 241 bottles



香りはアプリコットやプラムのジャム、カラメル、煮詰めた紅茶、強く良い麦感、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ケミカル感もあるがパイナップルのトロピカルフルーツ、果汁感あり,濃いフルーティな甘味、良いタンニンの渋み、長めの余韻。

【Good/Very Good】


アデルフィからのニューリリース,モートラック1987,26年熟成。

香りはアデルフィらしい無骨な麦感とジャム系のフルーティや紅茶が感じられましたが,飲んでみると意外なほどフルーティで,香りから想像するジャム系に加えてパイナップルなどのトロピカルフルーツのニュアンスもあり,果汁感も感じました。
最近の流行りともいえる味わいで,ちょっとアデルフィにしてはナチュラルなイメージとは異なるタイプでしたが,甘味とタンニンのバランスも良く,フルーティでかなり美味しいニューリリースだと思いました。

ニューリリースの良いものというと,最近だとバーボン系の青リンゴ&バニラ+オークという系統が多い中,ちょっと違う方向性でそれも良かったです。


 
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2014.09.24【日記】

ニューリリース:モートラック オフィシャル レアオールド 43.4%

角瓶でシルクプリントという気合のヴィジュアルです。

 

モートラック MORTLACH OB RARE OLD 43.4%


華やかで強い口当たり、ダージリンティー、オレンジ、バニラ、優しい麦感、オーク、飲むと滑らかな口当たり、青りんごキャンディ、バニラ、蜂蜜の甘味、麦感、若干の木材感と淡いタンニン、ややリッチな余韻。

【Good/Very Good】


最近リリースされた,オフィシャルのモートラック,これはレアオールドと記載されたノンヴィンテージのボトルです。
未確認ですが,この500mlの角瓶でシルクプリントのボトルは他にもヴィンテージ表記のあるものがあるようです。
エクスチェンジのサイトには,このボトルに関して“The opening entry in the super-premium Mortlach range”と記載されており,スーパープレミアムレンジがシリーズとしてリリースされたということでしょうか。
バーボンとシェリーの両方の樽が使われているとのことでした。

香りは非常に強く華やかひ広がります。ダージリンティーを強く感じ,オレンジやバニラそしてノンヴィンテージにしてはキツくない麦感が印象的でした。
飲んでみると近年のバーボンカスクの良いものに感じる青リンゴキャンディやバニラ,蜂蜜っぽさが感じられ,また,ちょっと木材感もありましたが全体にはリッチな味わいでした。

 
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2014.06.11【日記】

モートラック 1987-2000 スコッチシングルモルトサークル #3635

しっかりミーティですが嫌みのないシェリー感が印象的でした。

 

モートラック MORTLACH 1987-2000 Scotch Single malt Circle #3635 54.6%


香りは濃いヨーロピアンオークシェリー、カラメルソース、黒糖、煮詰まった紅茶、ドライフルーツ、焦がし麦、しっかりミーティ、リッチで厚め、粘性を感じる、飲むと濃いシェリー、ドライフルーツやジャムの甘味、良い渋味、ミーティで厚いボディ、長い余韻。

【Good/Very Good】


ドイツのスコッチシングルモルトサークルから,モートラック1987-2000,およそ13年の熟成です。

香りからは短熟ですがしっかりと強いシェリー感が感じられ,恐らくはファーストフィルの樽と思われます。
濃いシェリー由来のカラメルや黒糖,ドライフルーツなどの香りに加えて,短熟らしい強い麦感が感じられました。
飲んでも香り同様に強いシェリー感に支配された味わいで,濃厚なフルーツの甘味と良い渋味がありました。
香りにおいても味わいにおいても非常にミーティと思える厚いテクスチャーがあったのが印象的で,フルボディで余韻も長かったです。

ミーティな酒質と言われるモートラックにおいては,ミーティ+サルファリーという印象をもつボトルが今まで多くありました。
さらに80年代ボトリングのバリシェリーというと,サルファリーなものがただでさえ多いので,スペックからすると敬遠しそうなボトルなのですが,嫌味はほとんどありませんでした。
80年詰めの短熟シェリー樽モルトとしては,かなり良い仕上がりなのではないかと思います。

 
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2014.03.10【日記】

ニューリリース:モートラック1992-2013 21年 ケイデンヘッド スモールバッチ

旨いシェリーのモートラック,久々に飲みました!

 

モートラック MORTLACH 1992-2013 21yo CADENHEAD SMALL BATCH 55.2%


香りはレーズン、ドライオレンジ、ビターチョコレート、シナモン、しっとりした麦感、飲むと柔らかな口当たりから広がる味わいとボディ、オレンジやベリーも含むミックスジャムの甘味、ほどよいウッディネスとタンニンの渋味、リッチで長めの余韻。

【Good/Very Good】


ニューリリースのケイデンヘッド,スモールバッチからモートラック1992,21年熟成。
スペックの書いてある札がこれだけ入っていなかったようで詳細は不明ですが,色といい味といいシェリーカスクでしょう。

良いシェリーカスクの多彩なドライフルーツやチョコレート,スパイスなどに加え,ほど良い麦感も感じられます。
飲むと度数を感じない口当たりから展開して広がる味わいがあり,やはりしっかりとシェリーカスクを感じるフルーティな甘味やタンニンの渋味が好印象でした。

モートラックと言えばシェリーの印象があるのですが,正直,ここ数年のリリースで美味しいシェリーのモートラックって飲んだ記憶がありません。
サルファリーなものが多かったように思われ,ブラインドテイスティングでサルファリーなものが出てくると,思わずモートラックを候補に入れてしまうような認識でした。

ところが今回のボトル,シェリーの嫌なところが感じられず,しっかりと主張するシェリー感だけでなく麦感もほどよく残っており,とてもリッチな美味しいモートラックでした。
最近リリースされたこのくらいの熟成年数のシェリーカスクのモルトの中でも,結構心に残るものになりました。

 
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2013.10.05【日記】

モートラック1980-2000 シークレットトレジャーズオブスコットランド

度数のわりにはしっかりした味わいでした。

 

モートラック MORTLACH 1980-2000 The SECRET TREASURES of Scotland #2266 40%


熟しかけたオレンジ、バニラ、少しクリームとパイナップル、蜂蜜、優しい麦、オーク、奥にピート、かなり柔らかな口当たりからオレンジクリームのオイリー、薄めた蜂蜜の甘味、ややコクあり、オイルを伴う余韻は長め。

【Good/Very Good】


先日のリンクウッドに続き、シークレットトレジャーズオブスコットランドのモートラック1980-2000です。

こちらも80年代蒸留で20年程度の熟成期間ですが、フルーツ感はしっかりでており、それもわりと熟した濃いニュアンスがあったのが印象的でした。
ちょっとクリームなどオイルを伴うようなコクも感じたのはモートラックの原酒由来でしょうか。
40度のわりには濃い味で余韻も長めで、美味しいモルトでした。

 
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2013.09.26【日記】

モートラック1961-2000 スコッツ

熟成感と優しさの感じられる旨いモートラックでした。

 

モートラック MORTLACH 1961-2000 SCOTT'S Selection 40.8%


もったりした麦と段々強まるピーチネクター、少しグレープフルーツ、カスタードクリーム、心地良いウッディネス、飲むと滑らかで優しい口当たり、べっこうあめの甘味、ボディはそれほどないが戻りがしっかりあり、舌にじわじわと染み込む旨さを感じる。

【Very Good】


スコッツセレクションからモートラック1961。2000年ボトリングなので約39年の熟成です。

かなりの長熟で、ギリギリまで度数は落ちています。
熟成感はしっかりありますが、いわゆるエステリーなフルーツ香が最初から全開というわけではなく、もったりとした麦感やカスタードのようなニュアンスを感じた後に徐々に強まってくるようなフルーツ感でした。最終的にはしっかりフルーティになります。
度数が低すぎるためか、やや優しすぎる印象ではありましたが、このまま終わるのかと思いきや結構しっかりとした戻りからの飲み応えがあります。このあたりはさすが60年代の良質な原酒という感じでしょうか。
香りも味わいも、後半に魅力を発揮するようで、時間を掛けて楽しめるボトルでした。
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2013.07.29【日記】

モートラック1976-1989 スコッチモルトウイスキーソサエティ 76.1

ソサエティ1番のモートラックです。

 

モートラック MORTLACH 1976-1989 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY (76.1) 65.6%


旨味が強そうな強い麦感、フレッシュレモン、若い植物感、ハイプルーフらしい刺激が鼻に抜ける、飲んでも旨味がとても濃い麦感、ナッツ、厚いボディ、複雑ではないのにリッチでビッグ、舌の水分を奪うようなハイプルーフの刺激、旨い。

【Very Good】


スコッチモルトウイスキーソサエティからモートラックの1976。13年程度の短熟です。
ソサエティの1番は美味しいものが多いという噂ですが、これもモートラックにおける記念すべき1番のボトルです。

旨味のある麦感やソサエティらしいスパイシーでキレのあるハイプルーフならではの味わいが十分に堪能できました。
複雑さはあまり感じないのにリッチでビッグなウイスキーと感じたのは、ミーティと言われるモートラックの酒質によるものでしょうか。


 
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