ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.04.20【日記】

ブラドノック 1966-1989 23yo DUN EIDEANN #1636 50.8%

やっぱり素晴らしいモルトでした。

 

ブラドノック BLADNOCH 1966-1989 23yo DUN EIDEANN #1636 50.8%


香りは心地良いオールドシェリー感、枝付きのレーズン、プラムやアプリコットのジャム、奥からこなれた麦感、古いウッディネス。
飲んでもオールドシェリー、皮ごと噛んだブドウ、スミレっぽいフローラル、果汁の甘味、バランスの良いブドウの皮の渋味、長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ダンイーダンが1989年にボトリングしたブラドノック1966、24年熟成です。
ダンイーダンは現在まで極端に大きなラベル変更はないですが、この頃は蒸留所やスペックの表記が手書きでした。

さて今回のボトル、個人的にもモルト仲間の間でもベストブラドノックの呼び声が高く、結構久しぶりに飲むことができました。

経年変化も含めて昔のシェリーカスクのニュアンスがしっかりと感じられ、深みがあり、香りにおいてはレーズンなどの濃縮感のあるフルーツの主張が強く感じられました。

飲むとまだ皮ごと噛んだブドウを連想させる果汁っぽさを感じ、奥の方には少しスミレっぽいフローラルな要素が見え隠れしていました。
いわゆるパフュームに分類される要素で、ブラドノックにはしばしば出てくるニュアンスなのですが、このボトルに感じたのは初めてでした。
とはいっても嫌な要素になるほどの主張ではなく、むしろ多彩さを与えてくれているようにも思えました。

ジューシーな甘味とタンニンの渋味のバランスも絶妙で、陶酔感のある長い余韻が楽しめました。

やはりベストブラドノックですね。


 
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2016.04.11【日記】

プラドノック 1975-1988 13年 インタートレード

樽も効いた深い香味でした。

 

プラドノック BLADNOCH 1975-1988 13yo INTERTRADE 55.0%
one of 216 bottles



香りは穏やかなオールド感、こなれたアプリコットティー、ヒノキっぽいウッディネス、オレンジクリーム、無骨な麦感、奥から爽やかなフローラル。
飲むと粘性あり、芳醇に広がる、心地良い樽感、オレンジ、紅茶、コクのある強い甘味と味を深める良いタンニン、麦の旨味、長い余韻。

【Very Good】


イタリアのインタートレードが1988年にボトリングしたブラドノック1975、13年熟成です。

ボトリング後の年数にしてはあっさりしたオールド感で、濃縮感もあるこなれたフルーツ感とクリーミーなニュアンス、そしてしっかりとした麦感がありました。

香りには少しフローラルなニュアンスがあり、ヒノキ系のウッディネスの効いた樽感が前回飲んだ時よりも強めだったのも印象的でした。

飲んでも濃縮感があり、高度数でコク深く樽由来のタンニンもあるため飲み応えがありました。

ブラドノックらしいかどうかはわかりませんが、非常に深みのあるオールドボトルで飲みごろ感もあり、満足度の高いボトルでした。


 
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2014.02.26【日記】

ブラドノック1966 23年 シグナトリー #2674-2676

華やかでフローラルなブラドノックでした。

 

ブラドノック BLADNOCH 1966-1989 23yo SIGNATORY VINTAGE #2674-2676 43%
one of 300 bottles



華やかな香り立ちで艶がある、洋梨、オレンジリキュール、アプリコットティー、樹液、フローラル、飲むとオレンジリキュールのコクのある甘味、淡く裏打ちするような麦の旨味、華やかなフローラルが強く余韻まで残る。

【Very Good】


シグナトリーのダンピーボトルからブラドノック1966,23年熟成。
2樽のヴァッティングで加水のボトルです。

のっけからちょっと艶っぽい香り立ちで期待が高まります。
懸念していたパフューミーな感じはなく,その二歩くらい手前のフローラルさが強く感じられました。
良い熟成を経たことを感じさせる多彩なフルーツと強いフローラルのコンビネーションには陶酔感を感じます。
飲むとほど良い麦感も残されており旨みも感じられます。
加水ということも手伝ってか,非常に味わいのバランスが良かったのも印象的でした。

そうえいば自分がブラドノックの最高傑作と思っているダンイーダンの1969も,1989詰めの23年と同様のスペックでした。
ダンイーダンはシグナトリーの樽だと思いますので,カスクナンバーも離れていますが近い環境で熟成した樽なのかもしれません。
良く似たタイプではないように思いましたが,ちょっと官能的な雰囲気は近かったようにも思います。
60年代のローランドなんてなかなか飲める機会がありませんが,素晴らしいブラドノックでした。


このボトルは,神楽坂のフィンガルさんでいただきました。

 
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2013.01.06【日記】

肩すかしを食らう:ブラドノック 1965-1993 28年 ケイデンヘッド オリジナルコレクション

香りと味わいのギャップが凄かったです。

 

ブラドノック BLADNOCH 1965-1993 28yo CADENHEAD'S Original Collection 42.5%


強めの発香、濃い蜂蜜、植物、ヴァニラ、桃、リンゴ、わりと濃厚。
飲むと香りのわりにかなりライトでスムーズ、植物感と薄めたシロップの甘さ、全体にかなり緩い味わい。

【Good】


ケイデンヘッドのオリジナルコレクションからブラドノック1965。
香りからは濃厚な蜂蜜や厚いボディを期待しましたが、飲むとかなり植物感と軽さの目立つ味わいで、肩透かしを食らうようです。
ある意味ローランドの長熟としては納得すべき仕上がりなのかもしれません。
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2012.10.28【日記】

第3回SBTボトルC:ブラドノック1990-2012 21年 モルツオブスコットランド #12019

第3回SBTボトルC、テイスティング時には知りませんでしたが、出題者はadamoさんでした。



ブラドノック BLANDNOCH 1990-2012 21yo Malts of Scotland #MoS12019 54.4%
one of 115 bottles


(完全なブラインドテイスティングで評価しています。)

・香り
麦々としたプレーンな酒質、パン生地と焼きあがったライ麦パンを同時に感じる。パン屋さん。アルコール感も少し強く感じる。他の要素が感じにくいほど強いモルティの奥にリンゴ、蜂蜜、アップルパイのような感じ、時間とともにチーズ・酪酸の香りがどんどん強くなってくる。

・味わい
かなりスパイシー、アルコールと蜂蜜と麦の甘さ、麦感はやはりしっかり。
チーズと酸味、ミディアムボディ、余韻は麦とチーズ。

・総評
パン屋さんの香りと、時間とともにどんどん増してくるチーズのような香りが全体を覆っている。


麦感が前面に出ており、素朴で旨みのあるウイスキー。
個人的には結構好きだが、今回の出題では一番の難問。
主に麦感とチーズしかはっきりとした手がかりを見つけられなかったが、このチーズ感はボトラーズのスプリングバンクやロングロウに感じることが多い。
強いピートはないからスプリングバンクを第一候補に。ヘーゼルバーンやキルケランにこういうカスクストレングスってあっただろうか。
麦感はブレンデッドの味わいを底上げしそうな酒質でもあり、ミルトンダフやグレンバーギー、ダルユーイン、カーデュあたりも候補に挙げて絞っていった。


【Good】

予想蒸留所:①スプリングバンク、②ミルトンダフ、③カーデュ
蒸留年:1990年
熟成年数:20年
度数:56%
点数:82
カスクタイプ:ほぼプレーンに近いリフィルカスク
妥当な価格:8000円



このボトルに対するSBTでの評価、正解発表はこちら
⇒  ボトルC評価  ボトルC正解発表




ボトルCの正解は、ドイツのボトラーMoSのブラドノック1990でした。
蒸留年・熟成期間、度数などに関してはかなり近い予想でしたが、蒸留所に関しては全く候補にも挙がってきませんでした。
ブラドノックというと、自分の中ではもうちょっと淡白で植物的なニュアンスを感じることが多い蒸留所で、こんなに強い麦感や、特徴的な酪酸・チーズのようなニュアンスは感じたことがありませんでした。


こういう酪酸・チーズといわれるようなフレーバーは、使い古した樽で熟成されると出てくることがあるということを、昔スミッソンさんのドリンカーズダイアリーで読んだことがあり、初めてはっきりと認識できたときは「これか!」と感激した記憶があります。
有楽町のマスターによれば、割と貧乏な蒸留所で出てくることが多く、トバモリーとかブナハーブンとかで感じることが多いらしいです。そう言われてみればブラドノックも・・・、余計なお世話ですね。(笑)
自分としては今までボトラーズのスプリングバンク・ロングロウに感じたことが多く、たくさん種類のあるサマローリのロングロウ1987からはかなり高率に拾えることが多いフレーバーでした。オフフレーバーとされることもあるようですが、個人的には結構嫌いじゃなかったりします。



なお、今回のSBT出題ボトルの中では、アードモアと並んでテイスターのコメントに共通点が多かったのが印象的でした。強い麦感、乳酸・酪酸・チーズ、蜂蜜などが中心でしたね。
アードモアは特徴がトロピカルフルーツやピートなど比較的ありがちで捕まえやすいものなのに対し、このボトルは麦とチーズですから、それだけ個性的ではっきりしたフレーバーだということだと思います。
テイスティングスキル向上という意味では、こういう典型的なボトルをしっかり飲み込むことで、同様のフレーバーと次に出会った時には確実に拾えるようになるため、貴重なボトルともいえると思います。
自分も舌と鼻に叩き込もうと、こういう個性が典型的なものばかり集めて飲むのに凝っていた時期がありました。



非常に面白い出題をありがとうございました。


おまけ:
これも昔ドリンカーズダイアリーから得た知識ですが、実際のところ乳酸は無臭らしく、乳酸と一般的に言われている香りは酪酸に近いらしいです。スミッソンさんも途中で酪酸という表現に変えてらっしゃいました。

 

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2012.09.29【日記】

これまでのテイスティングノート41:ブラドノック 1992-2011 19年 オフィシャル #2618


 

ブラドノック BLADNOCH 1992-2011 19yo OB #2618 55%
matured in a Sherry Butt



・香り:
濃い蜂蜜、シナモンロール、ヴァニラ、ショウガ、青草、フレッシュなプラム、若めのモルティ、全体的にはクリアな印象


・味わい:
スパイシーでヒリヒリする、蜂蜜様の甘味が強く特徴的、シナモン、ヴァニラ、生の木を噛んだような渋味が少し、草っぽい植物感、後半に麦茶、香りの印象通りの味わいだが想像以上に甘味は強い、そこまで複雑ではないがハイプルーフらしい強い味わい。


・余韻:
スパイシーで甘い余韻。キレの良い余韻。麦茶感が長い。


・加水:
草っぽさとエグ味が感じられあまり良くない。未熟感も出る。


・総評:
それほど複雑ではないが、ハイプルーフらしい強い味と蜂蜜がけのシナモンロールのような甘さが長い。嫌味もなく、高度数が苦手でなければストレスフリーに飲めるボトル。


【Good/Very Good】


まずCPが素晴らしいです。(5000円~6000円くらい)
ハイプルーフらしい強い味わいで、華やかさやフルーティさはそれほどありません。シェリーバットで19年というところから想像するような味でもありません。ファーストフィルではありえない味なので、リフィルもしくは詰め替えでしょうか。しかし、紹介してくれたタケモトさんがおっしゃるように、正統な味わいのウイスキーだと思います。オフィシャルのシングルカスクとして、とても評価できる出来です。


〈2012/6/30 whiskylinkに公開〉


2012/9/29  追記:
2012のバーショウ向けのオフィシャルボトルも評判が良いみたいですね。大手の所有でないため、造りもボトリングもきっと自由な試みができる蒸留所なのだと思います。
今後も素敵なリリースに期待です。




 

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